JPH0116675Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車特にハードトツプ車に装着され
るハードトツプ用のドアミラーのブラケツトに関
するものである。

従来ハードトツプ車にドアミラーを取付ける場
合は、一般的にはドアパネルに直接ドアミラーを
螺着等しているのが現況である。これはドアパネ
ルに貫通孔等を開設しなければならず抵抗感があ
ると共に、一度取付けるとその取外しが困難であ
る等の欠点があつた。またその他の構造をもつて
装着しようとすると、車種の構造上からして大変
にむつかしかつたり、取付構造がかなり複雑とな
る等の欠点があつた。

上記に鑑み本考案は、ドアパネル若しくはドア
トリムに開設されている螺孔を有効に利用して、
簡便に取付け、取外しができ、しかも構造が頗る
簡略化されたハードトツプ用のドアミラーブラケ
ツトを提供することにある。

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

先ず第１図乃至第３図に示す右側（一般に運転
席側）のドアミラー及びそのブラケツトについて
説明すると、１はドアミラー、２はその取付面
で、この取付面２は略半截台型状を呈する外郭枠
体２ａと、その取付面２底面２ｂより突設する螺
孔を有する複数個（実施例では３個）の突筒３と
で構成されている。４は前記取付面２に止着され
る略半截台型状を呈するドアミラー用のブラケツ
トで、このブラケツト４には底辺４ａ端縁を切欠
いてその略中央部に下向きの三角状係止片５を形
成すると共に、その底辺４ａの収れん側（第１図
で向つて左側）には挿入突片６を形成する。一方
ブラケツト４の斜辺４ｂにはその収れん側（第１
図で向つて左側）に連結片７が、斜辺４ｂより略
直角に曲折する様に連設されており、この連結片
７を介して長方形の係止片８が形成されている。
係止片８は前記斜辺４ｂの傾斜よりその傾斜角度
が大で、丁度首をふるように前垂れ状となり前記
底辺４ａより下方に位置する様に形成されてい
る。９はブラケツト４に設けた透孔、１０は三角
状の係止片５に設けた長孔、１１は長方形の係止
片８に設けた長孔である。そうしてこのように形
成されたブラケツト４を、図示するように取付面
２の外郭枠体２ａに添設し、それに有する透孔９
より止ネジ１２を挿設し、この止ネジ１２を突筒
３に螺入する。これによつてブラケツト４がドア
ミラー１の取付面２に止着されるのである。そし
てブラケツト４が止着されたドアミラーは第３図
に示すように、長方形の係止片８をドアトリム１
３に設けたガラス１４挿入時に要する長溝を隠蔽
するガーニツシユ（盲板）１５の一部として利用
し、しかもガーニツシユ１５用の一方の螺孔１６
を係止片８の長孔１１と合致させ、止ネジ１７を
もつて係止片８をドアトリム１３に固止する。ま
た挿入突片６はドアパネル１８内面とガラス１４
外面との隙間に挿入され、一方三角状の係止片５
はドアパネル１８内面側に折曲された舌片１９に
添接させ、舌片１９に設けた螺孔２０に係止片５
の長孔１０を合致させる。そして止ネジ２１をも
つて係止片５を舌片１９即ちドアパネル１８に固
止する。この様にブラケツト４を介してドアミラ
ーがドアに固定されるのである。

次に第４図、５図に示す左側（一般に助手席
側）のドアミラー及びそのブラケツトについて説
明すると、このドアミラー１′及びブラケツト
４′は前述の右側のそれと対称関係となつている
が、その構造が全く同じである。１′はドアミラ
ー、２′はその取付面で、この取付面２′は略半截
台型状を呈する外郭枠体２′ａと、その取付面
２′底面２′ｂより突設する螺孔を有する複数個
（実施例では３個）の突筒３′とで構成されてい
る。４′は前記取付面２′に止着される略半截台型
状を呈するドアミラー用のブラケツトで、このブ
ラケツト４′には底辺４′ａ端縁を切欠いてその略
中央部に下向きの三角状係止片５′を形成すると
共に、その底辺４′ａの収れん側（第４図で向つ
て右側）には挿入突片６′を形成する。一方ブラ
ケツト４′の斜辺４′ｂにはその収れん側（第４図
で向つて右側）に連結片７′が、斜辺４′ｂより略
直角に曲折する様に連設されており、この連結片
７′を介して長方形の係止片８′が形成されてい
る。係止片８′は前記斜辺４′ｂの傾斜よりその傾
斜角度が大で、丁度首をふるように前垂れ状とな
り前記底辺４′ａより下方に位置する様に形成さ
れている。９′はブラケツト４′に設けた透孔、１
０′は三角状の係止片５′に設けた長孔、１１′は
長方形の係止片８′に設けた長孔である。そうし
てこのように形成されたブラケツト４′を、図示
するように取付面２′の外郭枠体２′ａに添設し、
それに有する透孔９′より止ネジ１２′を挿設し、
この止ネジ１２′を突筒３′に螺入する。これによ
つてブラケツト４′がドアミラー１′の取付面２′
に止着されるのである。尚ブラケツト４′が止着
されたドアミラーは、前述右側のそれと同様にド
アに固定されるので省略する。

本考案は以上詳述した通りであつて、左右のド
アミラーの取付面に着脱自在に止着されブラケツ
トを形成し、このブラケツトに設けた係止片をド
アトリムとドアパネルの舌片に、また連結片に設
けた係止片をガーニツシユの一部として利用する
とともに、ドアトリムに固止にそれぞれ固止する
とともに、その挿入突片をドアパネルとガラスと
の隙間に挿入して取り付ける構成としたので、従
来その取付け、取外しがむつかしかつたこの種ド
アミラーを簡便にハードトツプ車のドアに取付、
取外しができる効果があり、しかも自動車の製造
過程で開設される螺孔を利用するものであるか
ら、自動車を一切傷つけることがなく、誠に容易
に取付、取外しができる卓効がある。また、本考
案のブラケツトはドアミラーに着脱式であるの
で、本出願人がすでに出願中の実願昭57−074486
号のドアミラーにも着脱が可能で、ブラケツトさ
え用意すればセダン車等他の車種にも取付けがで
き、誠に重宝するところである。更に、構造が簡
略化され、その取扱いが容易であると共に、故障
が少く、しかも低コストで提供できる等の効果を
有する。

殊に、本考案では、連結片に設けたドアトリム
に固止される係止片をガーニツシユの一部として
利用する構成としてあるので、ガラスとドアミラ
ーブラケツトとのスレ等の弊害をなくすことがで
きるし、ガラスの上下方向へのスムースな移行が
期待できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図はブラ
ケツトを止着した右側ドアミラーの一部欠截の斜
視図、第２図は右側ブラケツトを平面よりみた斜
視図、第３図は第１図のドアミラーの取付状態を
示す斜視図、第４図はブラケツトを止着した左側
ドアミラーの一部欠截の斜視図、第５図は左側ブ
ラケツトを平面よりみた斜視図である。 １，１′……ドアミラー、２，２′……取付面、
２ａ，２′ａ……外郭枠体、３，３′……突筒、
４，４′……ブラケツト、４ａ，４′ａ……底辺、
４ｂ，４′ｂ……斜辺、５，５′……係止片、６，
６′……挿入突片、７，７′……連結片、８，８′
……係止片、９，９′……透孔、１０，１０′，１
１，１１′……長孔、１２，１２′……止ネジ、１
３……ドアトリム、１４……ガラス、１５……ガ
ーニツシユ、１８……ドアパネル、１９……舌
片、２０……螺孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ドアミラーの取付面に着脱自在に止着される略
   半截台型状を呈するドアミラー用ブラケツトの底
   辺端縁を切欠いてその略中央部に下向きの三角状
   係止片を設けるとともに、その収れん部に挿入突
   片を設け、この三角状係止片はドアパネルの内側
   に設けた舌片に固着されるとともに、その挿入突
   片をドアのガーニツシユに到らしめ、かつドアパ
   ネルとガラスとの間に挿入し、またこの挿入突片
   に連設する連結片を略直角に曲折するとともに、
   この連結片を介して前記底辺より下方に位置し、
   かつガーニツシユの一部として利用される係止片
   を設け、この係止片はドアトリムに固止され構成
   となつており、しかも前記両係止片にドアミラー
   ブラケツト固定のための止ネジ用の長孔を開設し
   てなるハードトツプ用のドアミラーブラケツト。