JPH01162838A - 高伸張性ポリエステル織物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、高伸張性ポリエステル織物に関するもめであ
る。

（従来技術） 近年、衣料用素材には種々の機能性が要求され、織物の
風合いは勿論であるが、それ等の機能性の中でも伸縮性
およびその回復性に関する要求が日毎に強くなりつつあ
る。特Ｋ、着用時の着心地感を向上させる為にもソフト
で優れた伸張性および伸張回復性能を有し且つ繊細な表
面感の織物か特にインナー、ブラウスに要求されている
。

これらの要求を満たす為に従来から多くの伸縮性能を持
った′ａ編物が提案されている６伸縮性能を有する衣服
の代表的なものとして編物がある。編物はルーズな組織
とループから形成されているので、組織的にストレッヂ
機能があり、素材にストレッチ性能を持たなくても容易
に伸縮性を付与せしめることか可能である。しかしなが
ら、その反面、編物の構造に由来する欠点として、伸張
回復特性が非常に悪いという問題が生ずる。

一方織物に於いては仮撚加工糸等のクリンプを利用！、
ても充分に満足した伸縮性を有する織物が得られなかっ
た。この為、織規格をｆｆｌ＜して織成してみるが、か
かるｉｉｌ　ｅｌでは、その表面に荒シボが発現し著し
く外観１品位を損ねてしまうという欠点を生ずる。

特Ｋ、この欠点は、薄地織物の場合に著しい。

織物は編物と異なり寸法安定性、風合（ハリ、コシ、ド
レープ）等の品位や品質上の特長を有し、これ等の特長
を生かし更により伸縮Ｒ能を付与することが強く要求さ
れている。

そこで、前記の欠点をカバーするためポリウレタン糸や
ゴム弾性糸等の優れた伸縮性を有する素材を使用する方
法が提案されている。

しかし、これ等の弾性糸は高価で且つ物性面での問題か
ら単独でめ使用は、ごく限られた特殊な用途のみに使用
され、また、安定した状態での使用としては、伸縮性の
少ない糸条とめ合撚糸又はカバーリング糸を用いて伸縮
を規制した複合糸としなければ使用が不可能であり、は
なはだ非効率であるばかりか、コストアップの要因や機
能性低下の原因にもなっていた。さらＫ、本発明の目的
である薄地（目付１２０．／ｒｄ以下）織物を得るため
には、このような複合糸の使用は困難となるばかりか品
位面に於いても緯弛み、伸縮性巾不同、表面シボの発生
等の欠点が生じ充分に満足のゆく緯方向の高伸縮性織物
が得られていなかった。

又、単に仮撚捲縮加工糸を使用したストレッチｗＡ物も
知られているがストレッチ性能か劣り、薄地織物では表
面がシホ高となり歪率も高く、薄地織物では３０％以上
のスＩ・レンチを有し、かつ残留歪率も５％以下の織物
を得ることか出来なかつな。

（発明め目的） 本発明の目的は、かかる従来の欠点を改良し、高伸長率
および伸長回復後の残留歪率の低い、かつ、表面にシボ
めない薄地の高伸張性ポリエステル織物を提案すること
にある。

（発明の構成） 本発明は、経糸として、太さ７５ｄｅ以下のポリエステ
ルマルチフィラメント糸を使用し、緯糸としてポリエス
テル仮撚加工糸であって、撚係数のＫ。

クリンプ率Ｔ　ｃ　、湧水Ｔｓが下記式の範囲と満足す
るものを使用して、！Ｔｈ目付が１２０ｇ７’ｒｒｆ’
以下である薄地織物とし、該織物が伸長率３０％以上を
有し、かつ、伸長回復後の残留歪率が５％以下であるこ
とを特徴とする高伸張性ポリエステル織物にある。

本発明に用いる経糸は本発明織物の風合いを決めるべき
重要な構成要素である。まず、本発明のＩ１１物仕上目
付が１２０ｇ／ｒｒ？以下の薄地織物であるため、縫糸
としては、７５ｄｅ以下、好ましくは、３０〜５０ｄｅ
の範囲の細いポリエステルマルチフィラメント糸が必要
となる。

また、該ポリエステルマルチフィシメン１〜系は、フィ
ラメントの単糸デニールが３．　Ｏｄｅ以下のもの使用
することが好ましい、該ポリエステルマルチフィラメン
ト糸には、その断面形状が異形断面形状のものを使用し
てもよい。

次Ｋ、本発明に使用する緯糸はクリンプ率Ｔｃが、Ｔｃ
≧９（％）を満足し、沸水中の発現トルクＴｓか、Ｔ’
　ｓ≧１２０ケ１５０ａｎ以上、好ましくはＴｓ≧２０
０ゲ１５０（２）のポリエステル仮撚加工糸を用いるこ
とが重要である８本発明においては、Ｔｃ、Ｔｓは次の
ようにして測定する。

クリンプ率’Ｉ’　ｃ 試験糸にＩｇ／ｄｅの荷重をかけながら総枠に５〜１０
回巻き収り、該紹の総Ｄｅに０．１　ｚ／ｄｅの荷重を
かけその長を測定し、その後、試験糸に０．１ｇ／ｄａ
荷重をかけて沸水中に２０分間浸漬処理した後、乾燥さ
せその時の総長を測定し、その収縮率（％）を求める すなわち　０．１ｇ／ｄｅ荷重時の総長＝７′。

処理後の認に０．２　ｇ、’ｄａ荷平時の総長：！１ Ｔｃ（％）　＝　−ｘ　１００ 洪水トルクＴｓ 洪水トルクＴ　ｓの測定方法は、試料として該仮撚加工
糸１１０〜１５０　ａｎを室部し、その中央部に０．０
１ｑ／ｄａの荷重を掛は試料か２等分になるように試料
の両開をクリップあるいは粘着テープで固持する。

次いで試料（０，０１ｉｒ　／　ｄｅの荷重をかけたま
ま）を沸水中に２０分間浸浸しなる後、試料を吊るした
まま乾燥させる。

該乾燥した試料から荷重を取り除き、検撚機で５０■開
の撚数を測定する。

得られた撚数は沸水中での発現トルクに比例するなめ、
Ｔｓ−撚数１５０（至）として求める。このようなりリ
ンプ率Ｔｃと、湧水トルクＴｓを有する仮撚加工糸は、
仮撚係数が３１．０００〜４３．０００の範囲の高いも
のを使用し、仮撚加工後、仮撚加工の際の加熱方向とは
逆方向の追撚を施すことにより得られる。特Ｋ、湧水ト
ルクＴｓが前記の範囲を満足するためには追撚の撚係数
Ｋが、 １８、０００≧に≧７．０００ ［但しＫ　＝　’Ｔ’　Ｘ　Ｊ丁−１Ｔ：撚数／轡、Ｄ
：緯糸太さ（デニール）］ を満足する必要がある。Ｋが７．０００未満では、潜水
Ｉ・ルクＴｓとして本発明において使用するものが得ら
れず、Ｋが１８，０００を超えると二重撚による表面シ
ボが発生するなめ好ましくない。

本発明の狙いである薄地織物（目付１２０ｇ／ｒｒ？以
下）を得る為には緯糸の太さも１００Ｄｅ以下、好まし
くは５０〜７５Ｄｅの細Ｄｅポリエステル系マルチフィ
ラメンＩ−糸条を用いることは当然のことである。

また、織物の伸張率に影響を与えるものＫ、織物組織が
ある。織物組織としては、基本的には、伸縮特性を有す
る緯糸が働き易い組織にすればよく、朱子、綾ビッグ、
一部のジャカード組繊等が挙げられる。

織物伸張率は、緯糸と織組織の寄与が大きいが、もう１
つ大切な寄与要素は織物規格である。特に本発明の目的
であるところの「シボのないきれいな表面」を得る為に
は仕上密度、特に経糸の仕上密度を大きくする必要があ
る。

緯糸の伸張性を発揮させるためには、経糸密度の適性範
囲が存在する。

ＣＦ（カバーファクター＝Ｆて１１ゴＸ本数／インチ）
で経緯糸の生機、仕上げ状態の密度を表わす時次の２つ
の関係が同時に満たされる時、本発明の目的が達成され
る。

ｆ　ＣＦ　ｗｐ−Ｆ　　ＣＦ　ｗｐ−Ｑ　）（１）　　
八ＣＦ　　＝　　　　　　　　　　ｘ１００≧３０（％
）ｗｐ ＣＦヵｏ−ａ ＣＦ、、４ （の　△ＣＦ［＝　　　　　　　　　　ｘ１００≧６０
（％）ＣＦ、、ｖｏ−Ｆ＋ＣＦｗｆ−Ｆ 但し、 ：ＣＦ　、：生機の経糸密度 ＷＯ−リ ＣＦ　　　・仕上織物の経糸密度 ｖｐ−Ｆ　゛ ：ＣＦ　　　：生機の縫糸密度 ｒｆ−Ｇ ＣＦやｆ−Ｆ二仕上織物の緯糸密度 即ち（り式は経糸密度の生機から仕上織物迄の変化を示
しており八〇Ｆｗ、が３０％以下であると、伸張率３０
％以上を得ることは難い。好ましくは３０〜５０％の範
囲が適当であり５０％以上になると表面シボが出易くな
り好ましくない。

又（■）式は、仕上密度における経糸密度の割合をしめ
しておりシボを潜在化させる為に必要な経糸カバー率を
現わしている。本発明によれば「表面惑のきれいな伸張
率３０％以上」の織物にする為には、八ＣＦ、が６０％
以上必要であり、好ましくは６５〜７５％の範囲が適当
である。８０％に近くなると伸張率の低下すること及び
極端に織物目付けが増加しさらに経糸本数が極めて多い
ものになり薄地織物の製造上好ましくない。

（発明の作用） 本発明の薄地繊物では前記の構成とすることにより従来
の薄地；ａＷでは得られなかった伸長率３０％以上、歪
率５％以下、回復率８７，５％以上の薄地の高伸張性′
ａ物が得られる。

すなわち、本発明の＆ｌＪは、伸張率が前記のように大
きいにも拘らず、伸張発現後の織物の表面にシボが発生
しないことである。

尚、本発明において、伸長率および残留歪率の測定は下
記により行う。

伸張・および残留歪率 織物の緯方向に巾５，５■×３０個の試料を３枚採取し
、巾の両側から同数の緯糸を取り去り５ａｎとし、その
後、試料に２０■の試験表ＬＯに印を付け試験片の上部
を固定し、次いで下部の固定部の重量も含めて１．５ｋ
ｆの荷重を吊し１０／Ｉ＋後、ただちに印の間隔Ｌ　、
を測定する。得られたデーターから伸張率は次の式で求
める り、−Ｌ。

伸長率（％）−ｘｌｏｏ Ｏ 次に残留歪率の求め方は、間隔Ｌ１を測定後１．５Ｋ、
；の荷重及び上部固定具から試料を外し、試験片を水平
な台上に６０分間放置した後、印の間隔Ｌ２を測定する
得られたテンターから歪率は次の式で求める。

し２−シＯ 残留歪率（％ン＝　　　　　　　　ｘ１００Ｏ （実施例） 経糸として太さ５ＱｄＬ／　３６ｆ　ｉ　ｌのポリエス
テルマルチフィラメント糸に３００　Ｔ／Ｍの追撚を施
したものを使用し、緯糸として５０ｄｅ／　２４ｆ　ｉ
　Ｉのポリエステルマルチフィラメント糸を用いてスピ
ンドル仮撚機で、撚係数３５　、０００　、ヒーター温
度２３０℃。

糸速１５０ｍ／分、オーバーフィード率２％の粂件によ
り仮撚加工を施し、 得られた仮撚加工糸Ｋ、仮撚の撚方向とは逆方向の追撚
を種々の撚係数にで施した仮撚加工系の追撚糸を用い、
表に示す織物規格により５枚朱子組織に繊成し、しかる
後通常の染色仕上工程に通して高伸張性織物を得た。

第１表 実施例によるものは、高伸長性織物が得られ、かつ表面
には、伸張発現後も全くシボか発生しないものであった
。

特許出願人　帝　人　株　式　会　社

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 経糸として、太さ７５ｄｅ以下のポリエステルマルチフ
   ィラメント糸を使用し、緯糸としてポリエステル仮撚加
   工糸であつて、撚係数Ｋ、クリンプ率Ｔｃ、沸水トルク
   Ｔｓが下記式の範囲と満足するものを使用して、織物目
   付が１２０ｇ／ｍ＾２以下である薄地織物とし、該織物
   が伸長率３０％以上を有し、かつ、伸長回復後の残留歪
   率が５％以下であることを特徴とする高伸張性ポリエス
   テル織物。 〔但し　Ｔｃ≧９（％） Ｔｓ≧１２０（回／５０ｃｍ） １８，０００≧Ｋ≧７，０００〕