JPH01162750A - 溶接構造用マルテンサイト系ステンレス鋼 - Google Patents

溶接構造用マルテンサイト系ステンレス鋼

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JPH01162750A
JPH01162750A JP31897987A JP31897987A JPH01162750A JP H01162750 A JPH01162750 A JP H01162750A JP 31897987 A JP31897987 A JP 31897987A JP 31897987 A JP31897987 A JP 31897987A JP H01162750 A JPH01162750 A JP H01162750A
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martensitic stainless
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JP31897987A
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English (en)
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Yutaka Oka
裕 岡
Hiroshi Otsubo
宏 大坪
Shoichi Chinuki
千貫 昌一
Akira Kawarada
昭 川原田
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) ステンレス鋼は、大別するとオースナイト系、フェライ
ト系、マルテンサイト系、2相系及び析出硬化系の5種
になる。
建築構造物、食品関連の機械、車両、船舶、鉄塔などの
ように強度および耐食性が要求される溶接組立構造物に
これらステンレス鋼を用いる場合には、強度水準、溶接
のしやすさ、溶接部靭性、並びに溶接残留応力によって
誘起される応力腐食割れを考慮する必要がある。
マルテンサイト系ステンレス鋼は、他の系のス′ テン
レス鋼に比べて溶接性及び溶接部靭性を除けば強度レベ
ルが高く、応力腐食割れ感受性が低いという、優れた特
長を有しているため溶接構造用材として有利である。
近年、溶接技術の進歩及び構造物の高機能化に伴い、構
造物の大型化が図られている。この大型化の傾向は、マ
ルテンサイト系ステンレス鋼を用いた構造物においても
見られ、鋼板の厚肉化が要望されている。したがって現
在、製造性、靭性及び溶接性の優れたマルテンサイト系
ステンレス鋼の開発が急務となっていて、この要請を満
たすマルテンサイト系ステンレス鋼につき以下述べる。
(従来の技術) 特公昭42−16870号公報において、マルテンサイ
トのマトリックス中に適正量のオーステナイトを微細分
散させる熱処理を施して、強度、靭性、溶接性及び耐食
性の良好な鋼の製造方法が提案されている。
(発明が解決しようとする問題点) 通常のマルテンサイト系ステンレス鋼は、熱間圧延工程
において、表面もしくはエツジ部に割れを生じ歩走りの
低下をきたしてしまう場合があった。また、溶接の際に
は、溶接部に溶接割れを生じ、特に電子ビーム溶接の場
合にはブローボールも生じるという問題があった。
この発明は、上述した問題点を有利に解決するもので、
熱間圧延時に表面及びエツジ部に割れを生じることがな
く、かつ溶接部に溶接割れ及びブローホールを生じるこ
とのない溶接構造用マルテンサイト系ステンレス鋼を提
案することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 発明者らは、玉揚した目的を達成するために鋭意研究を
重ねた結果、熱間圧延時における表面もしくはエツジ部
の割れに対しては、鋼中の’Jを低減しかつCaをS含
有量の等倍以上含有させること、電子ビーム溶接部の溶
接割れ又はブローホールに対しては、それぞれP、Sl
の低減、N、  0量の低減が特にを効であることの知
見を得た。
この発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわちC: 0.04wt%(以下単に%で示す)以
下、Si : 1.0%以下、Mn : 2.0%以下
、Cr:10〜15%、Ni : 3.6〜8.0%、
N : 0.015%以下、O: 0.01%以下、P
:0.03%以下及びS : 0.01%以下を含むほ
か、CaをS含有量の1〜10倍に相当する量で含有シ
、カッ(X)C+ (X)N≦0.050(X)ノ関係
を満足して、残部は実質的に鉄の組成になる溶接構造用
マルテンサイト系ステンレス鋼(第1発明)である。
また、C: 0.04%以下、Si : 1.0%以下
、Mn:2.0%以下、Cr:10〜15%、Ni :
 3.6〜8.0%、Mo : 0.1〜1.0%、N
 : 0.015%以下、O: 0.01%以下、P:
0.03%以下及びS : 0.01%以下を含むほか
、CaをS含有量の1〜10倍に相当する量で含有し、
カッ<7.> C+(X) N≦0.050(%)の関
係を満足して、残部は実質的に鉄の組成になる溶接構造
用マルテンサイト系ステンレス鋼(第2発明)である。
Sに対するCaの含有量が熱間加工性及び耐誘性に及ぼ
す効果について調べるために、C: 0.03%、Si
 : 0.3%、Mn : 0.55%、Cr : 1
2.7%、Ni:4.2%、N : 0.01%、O:
 0.0060%、P:0.02%、S : 0.00
5〜0.07%の鋼にCa量を変化させてO〜0,05
%含有させ、熱間加工性については1250°Cへ急速
加熱後1000°Cまで冷却したのち引張速度100m
m/sで引張試験を行って破断絞り値を測定し、耐誘性
については35°Cの塩水噴霧試験を行って発誘点を測
定した。
これらの結果を第1図に示す。
同図から明らかなようにCa/Sが1〜10の範囲では
、熱間加工性、耐誘性ともに優れている。
次に電子ビーム溶接を行った時の溶接部の割れとブロー
ホールの発生状況について調べるためにC: 0.02
%、Si : 0.25%、Mn : 0.45%、C
r : 13.1%、Ni:4.5%、Ca : 0.
01%を基本成分鋼として、N、O,P及びS量を種々
変えた板厚80mmの鋼板に加速電圧80kv、ビーム
電流620mA 、溶接速度300mm /minの条
件で電子ビーム溶接を行った。
これらの結果を表1に示す。
表  1 表1から0180ppn+以下の場合にブローホールは
皆無となり、またP、  Sがそれぞれ0.025%、
0.007%より少ないと溶接割れを生じな(なること
がわかる。
(作 用) この発明の成分限定理由について述べる。
C: 0.04%以下、 鋼板の靭性の向上、溶接熱影害部の割れ感受性の低減及
び靭性の確保には0.04%以下に抑制することが必要
であり、好ましくは0.03%以下が望ましい。
Si : 1.0%以下、 脱酸するために必要不可欠な成分であるが、過剰に添加
すると靭性を低下させるので上限を1.0%とした。
Mn : 2.0%以下、 日中のSを固定するとともに、高温のオーステナイト単
相域を広くして焼入性を改善する効果があるが、多量に
添加すると靭性を低下させるだめに上限を2.0%とし
た。
Cr : 10〜15% 耐食性の確保のためには10%以上の添加を必要とする
が、多量の添加は熱間加工性及び溶接熱影古部の靭性の
低下を招くので上限を15%に限定した。
Ni:3.6〜8.0% 高温のオーステナイト単相域を広げ、高温からの冷却時
に第2相の生成を抑えるのに有効な成分であり、厚物の
場合マルテンサイト組織を得てかつ高い靭性を確保する
。また靭性向上に著しい効果がある残留オーステナイト
の生成量を増やす効果もある。この発明では、C,Hの
含有量を少な(なるように低減しているため、高温のオ
ーステナイト単相域を広げる目的で3.6%以上の添加
が必要である。しかし8%を超える添加は、残留オース
テナイトが多くなることから強度不足を生じるので8.
0%以下とした。
N : 0.015%以下 溶接部の健全性の確保、特に電子ビーム溶接における溶
着金属部のブローホールの形成を回避するためには、N
を極力低減する必要があり、0.015%以下に制限す
る。
また、鋼板の靭性の点から、clとの兼ね合いでC+N
≦0.050%が必要である。
0 : 0.01%以下 Nと同様に電子ビーム溶接において溶接部のブローホー
ル発生の原因となる成分であり、極力少ない方が良いた
め上限を0.01%とした。
P:0.03%以下 熱間加工性を低下させ、また溶接部の割れ感受性を高め
る成分であるため0.03%以下に制限した。
S : o、ot%以下 Pと同様に熱間加工性の低下の防止、溶接部の割れ感受
性の向上のため0.01%以下に制限した。
Ca:S含有量の1〜10倍 熱間加工性の向上及び溶接割れの防止のためにはS含有
量の低減が存効である。Sの有害性を抑える目的でCa
を添加するが、S含有量の等倍よりも少ないと効果がな
く、10倍よりも多いと耐銹性を損なうのでS含有量の
1〜10倍とした。
なお第2発明においては、Moを0.1〜1.0%含有
させる。Moは、耐食性の向上及び焼戻し脆化の抑制に
効果のある成分であるために0.1%以上の添加を必要
とするが、多量の添加は靭性を低下させるので0.1〜
1.0%とした。
次にこの発明の溶接構造用マルテンサイトステンレス鋼
の製法としては脱ガス精錬工程を含むことを特徴とし、
たとえば電気炉又は転炉による溶解→脱ガス精錬→造塊
又は連鋳→熱間圧延→熱処理の工程がある。
(実施例) 表2に示すη々の化学組成になる鋼を溶製したのち、鋼
片の一部をサンプリングして1200’Cへ急速加熱後
1000°Cまで冷却し引張強度100mm/sで高速
引張りを行って熱間加工性を調べた。残りの鋼片につい
ては板厚80mmの鋼板に圧延し、次いで930°C1
2時間の溶体化処理、600°C15時間の焼もどし処
理を施した後、加速電圧100kV 、ビーム電流60
0mA 、溶接速度350mm/minの条件で電子ビ
ーム溶接を行って溶接性及び靭性を調べた。
かくして得られた結果について表2に併記する。
表2から明らかなように、実施例であるNo、 1〜5
の鋼は、比較例であるA−Gの鋼に比べて電子ビーム溶
接時のブローホール、溶接割れがなくかつ熱間加工性も
優れている。
(発明の効果) この発明の溶接構造用マルテンサイト系ステンレス鋼は
、靭性に優れ、熱間圧延時に割れを生じることがなく、
また高能率溶接法である電子ビーム溶接法を採用するこ
とができ、その効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、Ca添加の及ぼす熱間加工性、耐誘性の効果
を示すグラフである。 第1図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、C:0.04wt%以下、 Si:1.0wt%以下、 Mn:2.0wt%以下、 Cr:10〜15wt%、 Ni:3.6〜8.0wt%、 N:0.015wt%以下、 O:0.01wt%以下、 P:0.03wt%以下、及び S:0.01wt%以下を含むほか、 CaをS含有量の1〜10倍に相当する量で含有し、か
    つ (%)C+(%)N≦0.050(wt%)の関係を満
    足して、残部は実質的に鉄の組成になる溶接構造用マル
    テンサイト系ステンレス鋼。 2、C:0.04wt%以下、 Si:1.0wt%以下、 Mn:2.0wt%以下、 Cr:10〜15wt%、 Ni:3.6〜8.0wt%、 Mo:0.1〜1.0wt%、 N:0.015wt%以下、 O:0.01wt%以下、 P:0.03wt%以下、及び S:0.01wt%以下を含むほか、 CaをS含有量の1〜10倍に相当する量で含有し、か
    つ (%)C+(%)N≦0.050(wt%)の関係を満
    足して、残部は実質的に鉄の組成になる溶接構造用マル
    テンサイト系ステンレス鋼。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5360706A (en) * 1976-11-12 1978-05-31 Hitachi Ltd High performance turbo impeller
JPS58174554A (ja) * 1982-04-07 1983-10-13 Nippon Steel Corp 溶接部の延性及び耐食性のすぐれたステンレス鋼
JPS6063357A (ja) * 1983-09-16 1985-04-11 Toshiba Corp 強度およびじん性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋳鋼

Patent Citations (3)

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