JPH0115087Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプリント配線板に接合するジヤツクに
関する。

〔従来技術〕

この種の従来のジヤツクは絶縁性の外箱（以下
ケースと言う）から延出せしめた接続端子を、プ
リント配線板に穿設した穴を通して半田付けする
構成であつた。

かかる従来のジヤツクにあつては接続端子ごと
に半田付けができるけれども、他のジヤツクとの
交換に際しては複数の接続端子の半田付け部分を
同時に融解させなければならず、これが交換作業
を難しくすると同時に半田付け作業に用いたフラ
ツクスによつて接触部に接触不良等の障害を起こ
す危険性がある等の欠点を有するものであつた。

〔考案の目的〕

本考案はこれらの点に着目してなされたもの
で、交換作業が容易でフラツクス障害の心配もな
いジヤツクの提供を目的とするものである。

〔考案の構成〕

そのため、本考案ではジヤツクを、プラグ挿入
孔およびプリント配線板の端部を挿嵌する溝を形
成した外箱と、この外箱に装着され、前記プラグ
挿入孔に突出してプラグに圧接するプラグ接合端
および前記溝の内側面に露呈し、この溝に前記プ
リント配線板を挿入したとき、板面に配設された
導体に圧接する外部接続端を有する接触子とで構
成することによつて交換作業を容易ならしめ、且
つ、フラツクス障害の心配のないジヤツクを提案
するものである。

以下、図面に示す実施例について本考案を説明
する。

第１図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、
第２図は接合対象のプリント配線板の部分斜視
図、第３図はプラグと併せて示した同実施例の縦
断面図である。

上記各図において本実施例に係るジヤツク１は
外箱を形成する箱体１０ａおよび蓋１０ｂと、こ
の外箱に収納される３個の接触子１１，１２およ
び１３とで構成されている。

このうち、箱体１０ａには中心部を貫通するプ
ラグ挿入孔１ａと、プリント配線板３の端部をプ
ラグ２とは反対方向より挿嵌する溝１ｂと、蓋１
０ｂを固定するための外側溝１ｃと、接触子１
１，１２および１３を挿入するための接触子装着
溝１ｄ，１ｅおよび１ｆとがそれぞれ形成されて
いる。なお、接触子装着溝１ｄ，１ｅおよび１ｆ
もまたプラグ挿入方向とは反対側から切り込まれ
ると共に、プラグ挿入軸とは平行で、しかも、プ
ラグ挿入孔１ａおよび溝１ｂに対して部分的に連
通している。

一方、接触子１１，１２および１３はそれぞれ
プラグ２のスリーブ２１、リング２２およびチツ
プ２３に圧接するプラグ接合端１１ａ，１２ａお
よび１３ａと、プリント配線板３の導体３１，３
２および３３に圧接する外部接続端１１ｂ，１２
ｂおよび１３ｂとを備え、それぞれ箱体１０ａの
接触子装着溝１ｄ，１ｅおよび１ｆに挿入したと
き、プラグ接合端１１ａ，１２ａおよび１３ａは
プラグ挿入孔１ａの側面よりも内方に突出し、外
部接続端１１ｂ，１２ｂおよび１３ｂは何れも溝
１ｂのうちプラグ挿入孔１ａに近い壁面より露呈
するように板体が折り曲げ成形されている。

また、蓋１０ｂは箱体１０ａに形成された外側
溝１ｃに嵌め込まれる爪１ｇを有し、この蓋１０
ｂを箱体１０ａに被せることによつて接触子１
１，１２および１３の抜け出しを防止すると共
に、防塵の役目を果たしている。

次に、プリント配線板３は、溝１ｂに挿入する
端縁部が箱体１０ａの横幅Ｗに対応して長さＷだ
け切り欠かれており、これによつて横幅方向の位
置合わせがなされ、しかも、この切り欠き部位を
溝１ｂの奥部に当接せしめたとき接触子の外部接
続端１１ｂ，１２ｂおよび１３ｂに対応する位置
に導体３１，３２および３３が配設されている。

ところで、箱体１０ａに形成される溝１ｂの幅
はプリント配線板３の板厚よりも僅かに広く、こ
の溝１ｂに外部接続端１１ｂ，１２ｂおよび１３
ｂが露呈したとき、この外部接続端と対向側壁と
の間隔はプリント配線板３の板厚よりも僅かに狭
くなつている。

しかして、溝１ｂにプリント配線板３を挿入し
たとき、プリント配線板３は接触子１１，１２お
よび１３によつて圧接され、この結果ジヤツク１
とプリント配線板３とが接合される。また、プラ
グ２のスリーブ２１、リング２２およびチツプ２
３は、それぞれ、接触子１１，１２および１３を
介して、プリント配線板３の導体３１，３２およ
び３３に接続される。

かかる構成によれば、プリント配線板を溝に挿
脱するだけでジヤツクを交換し得しかも、半田を
使用しないのでフラツクスの除去作用も不要にな
る。

なお、上記実施例では３個の接触子がそれぞれ
プラグのスリーブ、リングおよびチツプに接触す
る構成のジヤツクについて説明したが、プラグを
差し込んだとき、接点が切換え接続される構成の
ジヤツクであつても、接触子および導体を適切に
配置することによつて上述と同様な結果が得られ
る。

〔考案の効果〕

以上の説明によつて明らかな如く、本考案のジ
ヤツクによれば、ジヤツクの取付け接続を半田付
けで行なわないため、交換作業を著しく容易にし
得、且つ、フラツクス障害が発生する心配も全く
ないという優れた効果が得られている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、
第２図は同実施例の接合対象であるプリント配線
板の部分斜視図、第３図はプラグと併せて示した
同実施例の縦断面図である。 １……プラグ、１ａ……プラグ挿入孔、１ｂ…
…プリント配線板を挿嵌する溝、１ｄ，１ｅ，１
ｆ……接触子装着溝、２……プラグ、３……プリ
ント配線板、１０ａ……箱体、１０ｂ……蓋、１
１，１２，１３……接触子、２１……スリーブ、
２２……リング、２３……チツプ、３１，３２，
３３……導体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) プラグ挿入孔およびプリント配線板の端部を
   挿嵌する溝を形成した外箱と、この外箱に装着
   され、前記プラグ挿入孔に突出してプラグに圧
   接するプラグ接合端および前記溝の内側面に露
   呈し、この溝に前記プリント配線板を挿入した
   とき板面に配設された導体に圧接する外部接続
   端を有する接触子とを具備したことを特徴とす
   るジヤツク。 (2) 前記溝をプラグ挿入端とは反対側の端部か
   ら、前記プラグ挿入孔とは平行に切り込んだこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のジヤツク。