JPH01125227A - 積層ポリエステルフィルム及びその製造方法 - Google Patents

積層ポリエステルフィルム及びその製造方法

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JPH01125227A
JPH01125227A JP28496987A JP28496987A JPH01125227A JP H01125227 A JPH01125227 A JP H01125227A JP 28496987 A JP28496987 A JP 28496987A JP 28496987 A JP28496987 A JP 28496987A JP H01125227 A JPH01125227 A JP H01125227A
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研二 綱島
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は積層ポリエステルフィルムに関するものである
。詳しくは、易接着性、耐溶剤性、耐アルカリ性、耐水
性に優れた改質層を有する積層ポリエステルフィルムに
関するものでおる。
[従来の技術] ポリエステル二軸延伸フィルムは、その機械的性質、電
気的性質、寸法安定性、透明性、耐熱性などに優れた特
性を有することから磁気記録材料、包装材料、電気絶縁
材料、各種写真材料、グラフィックアーツ材料などの多
くの用途の基材フィルムとして広く使用されている。し
かし、一般にポリエステルフィルム表面は、凝集性が高
く、しかも接着性に乏しいため、表面上に種々の被覆物
、例えば、磁性体塗料、ケミカルマット塗料、ジアゾ塗
料、ゼラチン組成物、ヒートシール付与組成物、インキ
等を塗設するにあたっては、塗設層の接着性を強靭なも
のとするためにフィルム表面上にコロナ放電処理、各種
ガス雰囲気下のコロナ放電処理、プラズマ処、理、紫外
線照射処理等の物理的処理方法や、アルカリ、トリクロ
ル酢酸、アミン、フェノール類等によるケミカルエツチ
ング処理、プライマー処理等の化学的処理方法、或いは
これらを併用した処理方法が知られている。中でもポリ
エステルフィルム表面のプライマー処理による易接着性
付与が処理工程・作業上の安全性及びフィルム加工商品
の高品質維持などの利点があり広く行われてい、しかも
ポリエステルフィルムの製造工程内で一気にプライマー
処理を行なう方法が、工程簡略化や製造コスト面で有力
視され盛んに実施されている。一方、プライマー処理剤
としては、数多くの水溶媒系組成物が提案されてい、中
でもポリエステル基材ベースへの塗布性や塗設層の接着
性、耐摩耗性などに優れた水溶性或いは水分散性ポリエ
ステル樹脂を主成分とした組成物からなる塗設層を形成
する検討が種々なされてきた。この様な積層ポリエステ
ルフィルムとしては、(1)  フィルム表面上に共重
合法でポリエステル樹脂中に親水基を導入し水溶性或い
は水分散性を付与させたポリエステル樹脂を塗設した積
層ポリエステルフィルム。例えば、特公昭47−408
73@公報、特公昭5B−5476号公報、特開昭56
−8845号公報、特開昭61−85436号公報など
がおる。
(2)  フィルム表面上に水溶性或いは水分散性ポリ
エステル樹脂と、該樹脂以外の各種水溶性或いは水分散
性樹脂の混合体からなる組成物を塗設した積層ポリエス
テルフィルム。例えば、特開昭58−124651号公
報などがある。
などが知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、前述した易接着性を有する積層ポリエステルフ
ィルムには次の様な問題点がある。
上記第(1)項では、所望の易接着性が得られたとして
も積層皮膜の耐水性、耐温水性が劣るため積層フィルム
は高温或いは高湿度雰囲気下でフィルム同士のブロッキ
ングを生じたり、フィルム加工商品によっては製造工程
で温水処理を受けた場合、他種素材との接着強度の低下
が著しいものとなる。
ざらには、ポリエステル樹脂は十分な架橋結合させるこ
とが難しいことから積層フィルムは表面上に有機溶媒系
塗料の塗設にあたって、耐溶剤性が劣るため、場合によ
っては積層皮膜の部分溶解を生じ皮膜が白濁したり、積
層フィルム上に形成された特性付与層との界面が乱れて
不均一となり特性低下をまねくこともある。
上記(2)項では、均一混合体層が得にくいが得られた
としても、ポリエステル樹脂の耐水性、耐溶剤性は不十
分なものとして積層皮膜中に内在する。
さらに、場合によっては積層皮膜と基材ベースとの接着
性が低下したり、或いはフィルムフレークの回収・再利
用においてフィルムの特性低下が起き易い。
本発明は、これらの従来技術の欠点を解消せしめ、接着
性と耐溶剤性、耐水性、耐アルカリ性とが共に優れた積
層ポリエステルフィルムを提供すること、加えて、フィ
ルム製造工程中で易接着化した接着性、耐溶剤性、耐水
性、耐アルカリ性に優れた積層ポリエステルフィルムを
提供するものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、
親水基含有ポリエステル樹脂[A]と、該樹脂[A]に
少なくとも1種以上の不飽和結合を有する化合物[B]
をグラフト化させた共重合体[C]、及び架橋結合剤を
主成分とする架橋改質層を設けてなる積層ポリエステル
フィルムで必って、該架橋改質層は、該共重合体[C]
のグラフト化率が0.5〜600%、該共重合体[C]
と該樹脂[A]の混合比率が90/10〜5/95であ
ることを特徴とする積層ポリエステルフィルム及びその
製造方法に関する。
本発明においていうポリエステルとは、周知のもの、具
体的には例えば、テレフタル酸・イソフタル酸・ナフタ
レンジカルボン酸・ビス−α、β(2−クロルフェノキ
シ)エタン−4,4゛−ジカルボン酸・アジピン酸・セ
バシン酸等の2官能カルボン酸の少なくとも1種と、エ
チレングリコール・トリエチレングリコール・テトラメ
チレングリコール・ヘキサメチレングリコール・デカメ
チレングリコール等のグリコールの少なくとも1種とを
重縮合して得られるポリエステルを挙げることができる
。また、該ポリエステルには本発明の目的を阻害しない
範囲内で他種ポリマをブレンドしたり共重合してもよい
し、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、顔料、紫外線吸収剤
等が含まれていてもよい。
ポリエステルの固有粘度(25℃オルトクロルフェノー
ル中で測定)は0.4〜2.0であり、好ましくは0.
5〜1.0の範囲のものが通常用いられる。
本発明には、ポリエステルとしてポリエチレンテレフタ
レート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、ポリエ
チレン−α、βビス(2−クロルフェノキシ)エタン−
4,4゛−ジカルボキシレートを用いた場合、特に優れ
た効果が得られる。
本発明でいう架橋改質層(以下、改質層と略称する)と
は、親水基含有ポリエステル樹脂[A]と、該樹脂[A
]に少なくとも1種以上の不飽和結合を有する化合物[
B]をグラフト化させた共重合体[C]、および架橋結
合剤を主成分とした組成物からなる層である。主成分と
はそのものが改質層中80%以上を占めることをいう。
本発明においでは、かかる改質層を前記ポリエステルフ
ィルムの少なくとも片面に設けるのであるがこの中で両
面に設ける場合は、以下に述べる該改質層の説明は少な
くとも一方に適用されるものである。
本発明でいう親水基含有ポリエステル樹脂[A](以下
、樹脂[A]と略称する)とは、分子中に親水性基或い
は親水性成分、例えば、水酸基、カルボキシル基、カル
ボニル基、シアノ基、アミノ基、メチルカルボニル基、
ポリエチレングリコール、カルボン酸塩、リン酸エステ
ル塩、第四級アンモニウム塩、硫酸エステル塩、スルホ
ン酸塩等の少なくとも1種以上が導入されたポリエステ
ル共重合体である。中でも、代表的なポリエステル共重
合体としては以下の組成のものが有用である。
すなわち、芳香族ジカルボン酸および/または非芳香族
ジカルボン酸およびエステル形成性スルホン酸アルカリ
金属塩化合物とグリコールの重縮合物があげられる。具
体的には、 芳香族ジカルボン酸としては、例えば、テレフタル酸、
イソフタル酸、フタル酸、2,5−ジメチルテレフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、ビフェニルジカ
ルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−〇、p
−ジカルボンMおよびそれらのエステル形成性誘導体が
あり、非芳香族ジカルボン酸には、例えば修酸、マロン
酸、コハク酸、ゲルタール酸、アジピン酸、セバシン酸
、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シク
ロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、1,3〜シクロペンタンジカルボン酸および
それらのエステル形成性誘導体がある。これらのうちで
芳香族ジカルボン酸および/またはそのエステル形成性
誘導体が全ジカルボン酸成分に対し40モル%以上占め
ることが樹脂の耐熱性や皮膜強度、耐水性の点で好まし
く、その範囲内で1種以上のジカルボン酸を併用しても
よい。
エステル形成性スルホン酸アルカリ金属塩化合物として
は、例えば、スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタ
ル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタレン−2
,1−ジカルボン酸、スルホ−p−キシリレングリコー
ル、2−スルホ−1,4−ビス(ヒドロキシエトキシ)
ベンゼンな′どのアルカリ金属塩(スルホン酸のアルカ
リ金属塩)およびこれらのエステル形成性誘導体が挙げ
られ、5−スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸の
ナトリウムおよびこれらのエステル形成性誘導体がより
好ましく使用される。
次に、グリコール成分としては、炭素数2〜8個の脂肪
族または炭素数6〜12個の脂環族グリコールであり、
例えばエチレングリコール、1.3−プロパンジオール
、1,4−ブタンジオール、1,2−プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、1.4−シクロヘキサ
ンジメタツール、1,6−ヘキサンジオール、1,3−
シクロヘキサンジメタツール、1゜2−シクロヘキサン
ジメタツール、p−キシリレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコールなどが好ましく使
用される。
場合によっては、ポリエーテルを共重合させてもよい。
ここでいうポリエーテルとはエーテル結合を主要結合鎖
とする親水性高分子のことであり、特に好ましいのは脂
肪族ポリエーテルでおり、例えばポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、グリセリンエーテル、
ポリエチレングリコールエーテルなどが好ましく使用さ
れる。
樹脂[A]は水溶性或いは水分散性であってもよく、そ
の溶解性は共重合組成分の種類、配合比率或いは分散安
定性付与剤として用いられる親水性有機化合物の添加の
有無、その種類、配合」などによって異なるが、親水性
有機化合物は添加するにあたっては分散安定性を損わな
い限り少量であるのが好ましい。尚、親水性有機化合物
とは脂肪族および脂環族のアルコール、エステル、エー
テル、ケトン類であり、例えばアルコール類として、メ
タノール、エタノール、イソプロパツール、n−ブタノ
ール、グリコール類としてエチレングリコール、プロピ
レングリコールなどがありその誘導体としてメチルセル
ソルブ、エチルセルソルブ、n−ブチルセルソルブ、エ
ステル類として酢酸エチル、エーテル類としてジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ケトン類としてメチルエチル
ケトン等が挙げられる。親水性有機化合物は単独または
必要に応じて2種以上併用してもよい。親水性有は化合
物の中では、分散性能、分散安定性および塗布性等から
特に好ましいのはブチルセルソルブ、エチルセルソルブ
である。ざらに、樹脂[A]では共重合組成分のエステ
ル形成性スルホン酸アルカリ金属塩化合物の様に、特に
親水性に寄与する成分量の増加は塗設した改質層の耐水
性を著しく悪化するので溶解性、分散安定性等を損わな
い限り少量でおるのが好ましい。
本発明では樹脂[A]のガラス転位温度(TCI)が3
0〜80℃、好ましくは50〜75℃の範囲であること
が望ましい。樹脂[A]のガラス転位温度が30℃未満
では耐水性、耐アルカリ性、耐熱性の劣った改質層とな
り種々の弊害が増す。80℃を越えるものは分散安定性
が劣り、しかも不飽和結合を有する化合物のグラフト化
が極めて困難となる。
樹脂[A]は、通常、常法のポリエステル製造技術で製
造できる。すなわち、前記した酸成分およびグリコール
成分をエステル化或いはエステル交換触媒、重合触媒等
の反応触媒を用いて溶融重縮合せしめ所望のポリマーと
して得られる。ざらには、溶液重縮合も適用できる。こ
の際、いずれの場合にもグラフト化反応に悪影響を及ぼ
さない範囲で種々の改質剤、安定剤等を添加してもよい
また、水溶性に欠ける樹脂[A]の水分散体を得るには
前記親水性有機化合物の存在が必要である。
通常樹脂[A]と親水性有機化合物を混合し、攪拌下、
好ましくは加温攪拌下で水を添加する方法、或いは攪拌
下の水に上記混合物を添加する方法等で製造される。尚
、得られる水分散体は固形分濃度が高くなると樹脂[A
]の微粒子が再凝集しやすく、均一分散体系が不安定化
し、グラフト化反応が困難となる。
本発明でいう不飽和結合を有する化合物[B](以下、
化合物[B]と略称する)とは、樹脂[A]にグラフト
化する化合物であり、具体的には、ビニルエステル類と
して、例えば、プロピオン酸ビニル、ステアリン酸ビニ
ル、高級第3級ビニルエステル、塩化ビニル、臭化ビニ
ル、又不飽和カルボン酸エステル類として、例えば、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル
、アクリル酸2エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸ブチル、マレイン酸ブチル、マレイン酸オ
クチル、フマル酸ブチル、フマル酸オクチル、アクリル
酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸
ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシプ
ロピル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、アクリル
酸ジメチルアミノエチル、エチレングリコールジメタク
リル酸エステル、エチレングリコールジアクリル酸エス
テル、ポリエチレングリコールジメタクリル酸エステル
、ポリエチレングリコールジアクリル酸エステル、不飽
和カルボン酸アミド類として、例えばアクリルアミド、
メタクリルアミド、メチロールアクリルアミド、ブトキ
シメチロールアクリルアミド、不飽和ニトリル類として
、例えばアクリロニトリル、不飽和カルボン酸類として
、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸酸性エステル、フマルr
i酸性エステル、イタコン酸酸性エステル、アクリル化
合物として、例えば酢酸アリル、アリルグリシジルエー
テル、メタクリル酸アリル、アクリル酸アリル、イタコ
ン酸ジアリル、含窒素化合物として、ビニルピリジン、
ビニルイミダゾール、炭化水素類として、例えばエチレ
ン、プロピレン、ヘキセン、オクテン、スチレン、ビニ
ルトルエン、ブタジェン、ビニルシラン化合物として、
例えばジメチルビニルメトキシシラン、ジメチルエチル
エトキシシラン、メチルビニルジメトキシシラン、メチ
ルビニルジェトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシランなどが挙げられ、これらの中から
選ばれた少なくとも1種以上が適用されるが特に限定さ
れるものではない。
本発明でいうグラフト化させた共重合体[C](以下、
重合体[C]と略称する)は、前記樹脂[A]に前記化
合物[B]をグラフト化させて得られたものである。尚
、重合体[C]は常法のグラフト重合法によって製造さ
れる。すなわち樹脂[A]の水媒体系下で、水溶性また
は水分散性重合開始剤の存在下に化合物[B]を加えて
反応を行なう。重合開始剤としては、例えば硝酸第2セ
リウムアンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニ
ウム、硫酸セシウムアンモニウム、過酸化水素、アゾビ
スイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル等が用いられ
るが化合物[B]の樹脂[A]へのグラフト重合反応性
から過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物を用いた方が好
ましい。グラフト重合反応は通常、冷却下或いは加熱下
で行なわれ反応温度は反応速度、重合系の安定性および
重合体[C]の特性等から5〜100℃、好ましくは1
0〜80℃である。
本発明においては、樹脂[A]への化合物[B]のグラ
フト化率が0.5〜600%、好ましくは5〜300%
、より好ましくは10〜100%の範囲であることが必
要である。グラフト化率が0゜5%未満では改質層の耐
溶剤性、耐水性が悪化するので好ましくない。グラフト
化率が600%を越えるものでは塗工性が悪化したり、
改質層と基材ベースとの密着性が低下するので好ましく
ない。
本発明でいう架橋結合剤とは、樹脂[A]或いは重合体
[C]に存在する官能基、例えばヒドロキシル基、カル
ボキシル基、グリシジル基、アミド基などと熱架橋反応
し、最終的には三次元網状構造を有する改質層とするた
めの架橋剤である。
本発明では架橋結合剤としてメラミン系架橋剤、尿素系
架橋剤或いはエポキシ系架橋剤を用いる場合、特に架橋
効果が大きく、耐水性、耐溶剤性に優れた改質層を得ら
れるので好ましい。エポキシ系架橋剤としては、具体的
にはポリエポキシ化合物、ジェポキシ化合物、モノエポ
キシ化合物などが挙げられ、ポリエポキシ化合物として
は、例えばソルビトトール、ポリグリシジルエーテル、
ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、ペンタエリ
スリトールポリグリシジルエーテル、ジグリセロールボ
リグリシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒ
ドロキシエチル)イソシアネート、グリセロールポリグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、ジェポキシ化合物としては、例えばネオ
ペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1.6−ヘ
キサンシオールジグリシジルエーテル、レゾルシンジグ
リシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル
、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプ
ロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリテトラ
メチレングリコールジグリシジルエーテル、モノエポキ
シ化合物としては、例えばアリルグリシジルエーテル、
2−エチルへキシルグリシジルエーテル、フェニルグリ
シジルエーテルなどが挙げられる。尿素系硬化剤として
は、例えばジメチロール尿素、ジメチロールエチレン尿
素、ジメチロールプロピレン尿素、テトラメチロールア
セチレン尿素、4メトキシ5ジメチルプロピレン尿素ジ
メチロールなどが挙げられる。メラミン系架橋剤として
は、メラミンとホルムアルデヒドを縮合して得られるメ
チロールメラミン誘導体に低級アルコールとしてメチル
アルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル等を反応させてエーテル化した化合物およびそれらの
混合物が好ましい。メチロールメラミン誘導体としては
、例えばモノメチロールメラミン、ジメチロールメラミ
ン、トリメチロールメラミン、テトラメチロールメラミ
ン、ペンタメチロールメラミン、ヘキサメチロールメラ
ミンなどが挙げられる。
これらの架橋結合剤は単独、場合によっては2種以上併
用してもよい。架橋結合剤の添加量は、樹脂[A]と重
合体[C]の混合体において固形分100重量部に対し
て0.001〜60重量部が好ましく、0.01〜20
重量部がより好ましい。
添加量が0.001重量部未満では架橋効果が低く改質
層の耐溶剤性、耐アルカリ性が悪化する。
60重量部を越えるものは改質層の接着性が低下したり
、更には塗布性が悪化し均一層を形成しにくい。
本発明フィルムを構成するポリエステルフィルムは、常
法により少なくとも一軸配向させたちのであるが、機械
的強度や寸法安定性、剛性等の点で少なくとも二輪配向
させたものが望ましい。又、ポリエステルフィルムの厚
みは特に限定されるものではないが2〜500μmが好
ましく、5〜300μmの範囲がより好ましく基材ベー
スとしての実用面での取り扱い性に優れている。
本発明フィルムを構成する改質層の積層厚みは、09O
O5〜1.0μmが好ましく、0.01〜0.5μmの
範囲がより好ましい。積層厚みが0゜005μm未満で
は均一積層が難しく、しかも、改質層と基材ベースとの
密着性が低下するし、十分な易接着性を冑にくい。1.
0μmを越えるものは改質層の滑り性が悪化し易くなる
本発明フィルムは、改質層の重合体[C]と樹脂[A]
の重量混合比率が90/10〜5/95、好ましくは7
0/30〜20/80、より好ましくは60/40〜3
0/70の範囲であることが必要である。重合体[C]
の重量混合比率が5%未満では改質層の耐溶剤性、耐ア
ルカリ性および耐水性が低下するので好ましくない。9
0%を越えるものは改質層の基材ベースへの接着性が低
下するので好ましくない。
また、改質層には公知の架橋触媒、具体的には塩類、無
機物質、有機物質、酸物質、アルカリ物質などや公知の
接着促進剤を含有させることによって後加工での利点を
増すことができる。さらに必要に応じて、本発明の効果
を損わない量で公知の添加剤、例えば消泡剤、塗布性改
良剤、増粘剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤
、染料、顔料などを含有せしめてもよいし、滑剤として
無機又は有機化合物からなる微細粒子を含有せしめても
よい。
次に、本発明の製造方法について説明する。まず、常法
によって重合されたポリエステルのペレットを十分乾燥
した後、公知の押出機、好ましくは圧縮比3.8以上の
溶融押出機に供給し、ペレットが溶融する温度以上、ポ
リマが分解する温度以下の温度でスリット状のダイから
シート状に溶融押出し、冷却固化せしめて未延伸シート
を作る。
この際、未延伸シートの固有粘度はフィルム特性から0
.5以上であることが望ましい。次に、該未延伸シート
或いは該未延伸シートを70〜120℃で2.0〜5.
0倍延伸したフィルム上に、前記組成物を所定間に調製
した塗材を塗布し、塗膜を乾燥させて所定の塗布層を設
けた170〜150℃で、未延伸フィルムを用いる場合
は、縦方向に2.0〜5.0倍、横方向に2.0〜5.
0倍周時延伸を、又−軸延伸フィルムを用いる場合は2
.0〜5.0倍横延伸する。又、二輪配向したフィルム
を100〜iao’cで少なくとも一方向に1.1〜3
.0倍延伸してもよい。さらに、二軸配向フィルムは必
要に応じて150〜240℃で0〜10%弛緩を与えつ
つ1〜60秒熱処理する。
塗布方法は、特に限定されず押出ラミネート法、メルト
コーティング法を用いてもよいが、高速で薄膜コートす
ることが可能であるという理由から水溶化又は水分散化
させた塗材のグラビヤコート法、リバースコート法、キ
ツスコート法、ダイコート法、メタリングバーコード法
など公知の方法を適用するのが好適である。この際、フ
ィルム上には塗布する前に必要に応じて空気中あるいは
その他種々の雰囲気中でのコロナ放電処理など公知の表
面処理を施すことによって、塗布性が良化するのみなら
ず改質層をより強固にフィルム表面上に形成できる。尚
、塗材濃度、塗膜乾燥条件は特に限定されるものではな
いが、塗膜乾燥条件は積層ポリエステルフィルムの諸特
性に悪影響を及ぼさない範囲で行なうのが望ましい。
[評価法] 本発明の特性値は、次の測定方法、評価基準による。
(1)  改質層の密着性 改質層/ベースフィ・ルムの接着力は、改質層上にクロ
スカット(100ケ/−)をいれ、該クロスカット面に
対し45°にセロテープ:CT−24にチバン■製)を
貼り、ハンドローラを用いて約5kOの荷重をかけ、1
0回往復して圧着させ、セロテープを手で引き剥がして
改質層の剥離度合を観察し評価した。判定基準は、O:
良好(剥離面積5%未満)、△:やや劣る(剥離面積5
%以上20%未満)、X:不良(剥離面積20%以上)
とした。
(2)耐溶剤性 改質層表面に、有機溶剤として酢酸エチル、トルエン、
メチルエチルケトン、アセトン、イソプロパツールの各
々について、該溶剤を適度に含浸させた綿棒で5回(往
復回数)こすり表面状態の変化を肉眼及び拡大鏡/また
は微分干渉顕微鏡で観察し、その変化を未処理品と相対
比較し、次のごとく判定した。
◎:仝く変化しない。
○:わずかに溶解している。
△:かなり溶解状態にあるが改質層はある。
X:はぼ完全に溶解除去される。
(3)易接着性 積層フィルム上に下記2種の塗材を用いた塗布層を形成
させた後、塗膜上にクロスカット(100ケ/−)をい
れ、以下、前記(1)と同一方法で評価し判定した。
■グラビア印刷インキ 市販のセロハン印刷用グラビアインキ:セロカラーST
(東洋インキ製造■製)をトルエン/酢酸エチル/メチ
ルエチルケトン(2:1:1)の混合溶媒で稀釈し、濃
度10重量%とした後、バーコードし、100℃×1.
5分乾燥させ、1゜5μm厚みの塗布層を形成させた。
■ジアゾバインダー用セルロース 市販のシアソバインダー用セルロースとしてCAB38
1−05 (ナガセ産業■製)を酢酸エチルに溶解し、
濃度10重量%とした俊、バーコードし、110’CX
1.5分乾燥させて5.0μm厚みの塗布層を形成させ
た。
(4)  耐水性 積層フィルムを50℃の温水中で30分間浸漬処理俊、
改質層にクロスカット(100ケ/cd)をいれ前記(
1)と同様に評価し判定した。尚、表面状態が肉視て異
常(白濁化率)が観察されるものは、セロハク評価が良
好(○)出も不良(X)とした。
(5)  耐アルカリ性 前記(2)でジアゾバインダー用セルロース層を形成さ
せたフィルム(■)を濃度30重量%のアンモニヤ水に
室温で20時間浸漬処理後、CAB層にセロテープを貼
り前記(1)と同一方法で評価し判定した。
(6)  グラフト化率(%) グラフト化重合体を、”’CN M R法、I HNM
R法、I N E PT法等の各種解析手法による分析
結果にもとづいて次式より求めた。
グラフト化率〔%)− [発明の作用] 本発明は、ポリエステルフィルム上に、水溶性あるいは
水分散性の樹脂と、該樹脂にグラフト化合物を特定の範
囲にグラフト化させた共重合体と、  を特定量に配合
し、しかも、架橋結合剤を用いて塗布した後、延伸し、
熱架橋させた改質層を形成させたので、基体フィルムの
諸特性を悪化させることなく、次のような優れた効果を
得ることができた。
[発明の効果] (1)  積層ポリエステルフィルムは易接着性に優れ
ているので、後加工で各種樹脂組成物からなる被覆層や
無機質被覆層、金属蒸着被覆層などを設ける時、被覆層
が強固に形成される。
(2)  積層ポリエステルフィルムは、耐溶剤性に優
れているので、有機溶媒系塗料を塗設しても、層界面が
乱れず均一層が形成される。
(3)  積層ポリエステルフィルムは、耐アルカリ性
に優れているので、後加工でアルカリ処理を施されても
特性低下を生じない。
(4〉  積層ポリエステルフィルムは、耐水性に優れ
ているので、高温或いは高湿度雰囲気下でブロッキング
を生じない。
本発明の積層ポリエステルフィルムは、磁気記録媒体用
ベースフィルム、電絶用ベースフィルム、コンデンサー
用ベースフィルム、包装用ベースフィルム、各種写真用
ベースフィルム、光学用ベースフィルム、グラフィック
アーツ用ベースフィルムなどに適用できるが、中でも、
特に易接着性、耐溶剤性、耐アルカリ性が要求される基
材ベースフィルムに用いるのが好ましい。
[実施例] 本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明するが、本
発明は、これらに限定されるものではない。
実施例 1 (1)  樹脂[A]の製造 テレフタル酸ジメチル100部、イソフタル酸ジメチル
100’部、5−ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチ
ル7部、エチレングリコール95部、ネオペンチルグリ
コール95部、酢酸マンガン4水塩0.106部、酢酸
カルシウム2水塩0.07部を混合し、窒素気流下14
0〜220℃でメタノールを留出せしめ、エステル交換
反応を行なった後、リン酸トリメチル0.09部、二酸
化アンチモン0.06部を加え、240℃から280℃
まで1時間30分かけて昇温すると共に圧力を常圧から
徐々に0.5mmHgまで下げ、生成するエチレングリ
コールを系外に除去し、さらに、40分間この状態を保
ち重縮合反応を行ない、ガラス転位温度60℃、固有粘
度[η]=0.58のポリエステル共重合体を得た。次
に、このポリエステル共重合体250部とブチルセルソ
ルブ110部の混合体を150℃で4時間攪拌し均一溶
解液を得た。得られた溶液に、高速攪拌下で水480部
を徐々に滴下し、均一で乳白色不透明な固形分濃度25
%の分散体を1qだ。
(2)  重合体[C]の製造 前記(1)で得られたポリエステル樹脂分散体700部
に水100部を加え、さらに、水30部、過酸化ベンゾ
イル1.5部、メタクリル酸メチル12部、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテルリン酸エステル2.5分から
なる重合開始剤の分散体を加え、混合体を攪拌下のもと
に1時間窒素ガスを通した後、75℃まで加温した。次
に、グラフト化合物としてメタクリル酸メチル37部、
アクリル酸ブチル25部、グリシジルメタクリレート1
0部の混合体を攪拌下の前記調合液に85℃で60分間
かけて滴下し、窒素気流下、85℃で120分間その状
態を保持しつつ反応を行ない、固形分濃度25%の水分
散グラフト共重合体を得た。
尚、グラフト化合物のグラフト率は35%であった。
(3)積層ポリエステルフィルムの製造常法によって製
造されたポリエチレンテレフタレートのホモポリマーチ
ップ(固有粘度=0.62、融点=259℃)を180
℃で2時間減圧乾燥(3II1mHg)シた。このチッ
プを280℃で圧縮比3.8のスクリューを有した押出
機に供給しT型口金から溶融押出し、静電印加法を用い
て表面温度20℃の冷却ドラムに巻きつけて冷却固化せ
しめ、未延伸フィルムとした後、得られたフィルムを9
0℃でロール延伸によって縦方向に3.3倍延伸した。
次に、前記<1)、 <2>で製造した重合体を固形分
比40(2) : 60(1>で均一混合し、水を加え
て稀釈し、架橋結合剤としてメラミン系架橋剤”ニカラ
ッ’)” MW −12L F (v7J三和ケミカル
製)を樹脂固形分100重量部に対して4重量部添加し
、さらに、滑剤として平均粒子径0.10μmのシリカ
ゾル″“キャタロイド″(触媒化成工業■製)を樹脂固
形分100重量部に対して0゜5重量部添加し、最終調
整濃度を3.0重量%とした塗材を、上記−軸延伸フィ
ルムの片面にメタリングバ一方式で塗布した俊、該塗布
層を乾燥しつつ100℃で横方向に3.6倍延伸し、横
方向に2%弛緩しつつ210℃で5秒間熱処理して、改
質層0.1μmが積層された厚さ50μmの積層フィル
ムを得た。かくして得られた積層フィルムの特性は第1
表に示した通りで、接着性、耐溶剤性、耐アルカリ性、
耐水性が共に優れているものであった。
比較例 1 実施例1にもとづいて、実施例1の架橋結合剤を除いた
組成物からなる塗材を作り、以下実施例1と同一手法で
積層フィルムを得た。この積層フィルムの物性は第1表
に示したように、耐溶剤性、耐水性、耐アルカリ性に劣
るものであった。
実施例 2 実施例1にもとづいて、実施例1の架橋結合剤としてエ
ポキシ系架橋剤″ディナコール”EX−314(ナガセ
化成■製)を用いた組成物からなる塗材を作り、以下実
施例1と同一手法で積層フィルムを1qだ。この積層フ
ィルムは第1表に示したように、易接着性、耐溶剤性、
耐水性、耐アルカリ性が共に優れたものであった。
比較例 2 実施例1にもとづいて、実施例1の架橋結合剤としてブ
ロックイソシアネート架橋剤゛プロミネート” 910
 (武田薬品工業■製)を用いた組成物からなる塗材を
作り、以下実施例1と同一手法で積層フィルムを1qだ
。この積層フィルムの特性は第1表に示したように、耐
溶剤性、耐水性、耐アルカリ性が劣るものであり、十分
な架橋効果が得られないことが判る。しかも、塗材は保
存安定性が悪く、ゲル化を生じ易いものであった。
実施例 3.比較例 3〜4 実施例1にもとづいて、実施例1の樹脂[A]と重合体
[C]の混合比率を変えた塗材を作り、以下実施例1と
同一手法で積層フィルムを得た。
これらの積層フィルムの特性を第1表に示した。
第1表に見る如く、積層フィルムが本発明の範囲にある
場合(実施例3)は、接着性、耐溶剤性、耐アルカリ性
、耐水性のバランスに優れたフィルムを得ることができ
るが、本発明の範囲外におる場合(比較例3,4)では
、各特性が共に優れたフィルムを得ることができないこ
とが判る。
実施例 4.比較例 5〜6 実施例1に基づいて、実施例1の重合体[C]において
配合比率と、若干、製造条件を変更しグラフト化率を変
えた重合体を作り、以下実施例1と同一手法で積層フィ
ルムを得た。積層フィルムの特性は第1表に示したよう
に、本発明の範囲にある場合(実施例4)は、積層フィ
ルムは各特性を満たされるが、本発明の範囲外にある場
合(比較例5.6)は、積層フィルムは各特性を共に満
たされないことが判る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、親水
    基含有ポリエステル樹脂[A]と、該樹脂[A]に少な
    くとも1種以上の不飽和結合を有する化合物[B]をグ
    ラフト化させた共重合体[C]、及び架橋結合剤を主成
    分とする架橋改質層を設けてなる積層ポリエステルフィ
    ルムであって、該架橋改質層は、該共重合体[C]のグ
    ラフト化率が0.5〜600%、該共重合体[C]と該
    樹脂[A]の混合比率が90/10〜5/95であるこ
    とを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
  2. (2)樹脂[A]のガラス転位温度(Tg)が30〜8
    0℃の範囲であることを特徴とする特許請求の範囲第(
    1)項記載の積層ポリエステルフィルム。
  3. (3)架橋結合剤が、メラミン系架橋剤、尿素系架橋剤
    或いはエポキシ系架橋剤であることを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項記載の積層ポリエステルフィルム。
  4. (4)無延伸或いは一方向に延伸されたポリエステルフ
    ィルムの少なくとも片面に、親水基含有ポリエステル樹
    脂[A]と、該樹脂[A]に少なくとも1種以上の不飽
    和結合を有する化合物[B]をグラフト化させた共重合
    体[C]、及び架橋結合剤を主成分とした組成物とから
    なる水媒体系塗材を塗布し、乾燥後、更に少なくとも一
    方向に延伸し、熱処理せしめることを特徴とする積層ポ
    リエステルフィルムの製造方法。
  5. (5)該樹脂[A]のガラス転位温度(Tg)が30〜
    80℃の範囲であることを特徴とする特許請求の範囲第
    (4)項記載の積層ポリエステルフィルムの製造方法。
  6. (6)架橋結合剤がメラミン系架橋剤、尿素系架橋剤或
    いはエポキシ系架橋剤であることを特徴とする特許請求
    の範囲第(4)項記載の積層ポリエステルフィルムの製
    造方法。
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