JPH01111907A - 箱形ブロック及びこれを用いた海岸生物棲息息用護岸堤 - Google Patents

箱形ブロック及びこれを用いた海岸生物棲息息用護岸堤

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JPH01111907A
JPH01111907A JP22454188A JP22454188A JPH01111907A JP H01111907 A JPH01111907 A JP H01111907A JP 22454188 A JP22454188 A JP 22454188A JP 22454188 A JP22454188 A JP 22454188A JP H01111907 A JPH01111907 A JP H01111907A
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Masaru Suzuki
大 鈴木
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NIPPON SOOHAN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は海岸に打ち寄せる海水を一時的に貯え、波がひ
く際海水の自由な通過を妨げる箱形ブロックに、更に浅
い止水枠を設けたコンクリートブロックを用いて護岸堤
を構築すると共に、引潮時にも海水の一部が残り、海岸
生物の棲息に適した恒久的護岸堤を構築するための箱形
ブロック及びこれを用いた海岸生物棲息用護岸堤に関す
る。
〔従来の技術〕
従来から海岸侵食を防止するため砂浜上に設置されてき
た護岸堤が破損する事故が多発している。
これは強い反射波による堤体基礎前面の洗掘、及び堤体
コンクリート面を射流となって流下する強い反射波がわ
ずかな堤体間隙、或いは亀裂から、土砂を伴いながら堤
内間隙水を吸出す、いわゆる吸出し現象によるものであ
ることが経験的に知られている。
本発明者は従来の護岸堤はいずれも強固なコンクリート
で固められているが、多大のエネルギーをもって海岸に
打ち寄せる波浪に対してはむしろ強固な壁をもってあた
らず、波浪エネルギーを減衰させ、特に反射波を定常流
に近づけて堤体前面洗掘のエネルギーを弱め、堤体背面
の間隙水の流通を自由にした護岸堤の方が結果的により
強固であることに着目し、特公昭63−14125号、
特公昭63−14126号、特開昭60−168805
号及び特願昭60−168806号において波浪と共に
打ち寄せられる海水を一時的にプールし、次の波までの
間にゆっくりと放出させる砕波板を有する多数のコンク
リートブロックにより堤体を被覆することを提案した。
〔発明が解決しようとする技術課題〕
しかしながら、天然の海岸、特に岩場にあっては、引潮
時にも海水の一部を残す深みがあり、この部分に貝類、
海草類等の海岸生物が棲息し、小魚の隠れ場所ともなっ
ている。本発明者の提案した護岸堤にあっても、護岸効
果及び堤体前面の洗掘防止効果を確保した上で、可及的
に天然の岩場に近似させ、海岸生物の棲息に適した引潮
時にも海水が残留するような護岸堤を研究し、本発明を
完成するに至った。
〔課題解決の手段〕
本発明は護岸堤を構成する砕波板と排水路を有するコン
クリートブロックに浅い止水枠を設けることにより、打
ち寄せた海水の一部を次の満潮時まで流出させずに貯水
する箱形ブロック及びこれを用いた海岸生物棲息用護岸
堤であり、本発明によれば引潮時に護岸堤で楽しむこと
ができる公園的要素も付与することができる。
本発明に係るブロックは強固な底板とこれと一体に打設
されている後壁、砕波板及び止水枠を有する。底板は後
壁と共に護岸堤の海洋側部分を確実に覆う頑丈なもので
ある。後壁は底板後端部全長から垂直に植設されていて
、背面からの土庄に耐えるものである。更に貯水効果を
高め、頑丈なコンクリートブロックを得るために、側壁
を砕波板及び底板と一体に設けてもよい。
砕波板は一部が浅い止水枠を残して欠落していることを
要し、この欠落部位が護岸堤を形成したとき反射波の排
水路となる。排水路を設ける部位は特に限定はないが、
底板の前面の一方の端部が製造上便利である。排水路は
貝類、海草類等の繁殖により閉塞あるいは狭窄を受けな
いような充分の幅を要し、少なくとも70mm、望まし
くは100〜200++v+、場合によってはこれ以上
である。
砕波板と後壁を連結する側壁は、第1図に示すように箱
形ブロックの一方の側に設け、他方の側には止水枠のみ
を設ける。また、側壁を設けない場合には、第2図に示
すように、底板の後壁及び砕波板以外の部位に底板を浅
く囲繞するように止水枠を設ける。すなわち、止水枠は
底板の端部の何ら壁体が設けられていない開放部分に浅
く設け、底板の水が流下する部位を浅くふさぎ、止水枠
の高さが海岸生物棲息用の貯水部分の深さとなるもので
ある。
〔作用〕
このようなブロックを配列すると、ブロックの排水路形
成部と同一幅の排水路が形成される。打ち寄せる波浪は
砕波板を下から順次越えて(るためにエネルギーを消耗
し、海水量を減じ、引く際には砕波板にせき止められて
狭い排水路を通過して順次流れ落ちる。したがって砕波
板による砕波効果と相まって反射波のエネルギーは著し
く減衰し、定常流のような緩やかな流れとなり、次の波
浪が打ち寄せる前に一部の貯留海水を残して流れきり、
次の波浪に備えることができる。ここで、海水を一部貯
留することにより海岸生物棲息の場を提供することがで
きる。
〔実施例〕
第1図及び第2図は箱形ブロックの斜視図、第3図はこ
れを用いた護岸堤の断面図である。1は底板、2は底板
1に排水路形成部3を残して植設された砕波板、4は砕
波板2の排水路形成部3と反対側の端部に設けた側壁で
ある。5は側壁4よりはるかに低い止水枠であり、砕波
板2の側壁4と反対側の開放部分に設けた。6は後壁で
ある。
第1図に示すように、法面を階段状に覆う状態では波浪
海水の排出口は砕波板2の止水枠を設けた前面部位であ
り、ここを止水枠5で浅(塞ぐことにより海水が貯留さ
れる。7は海水の貯水部である。したがって、底板1は
四方を囲われ、引潮時は止水枠5の高さにまで海水が貯
留されることになる。
第2図は箱形ブロックの他の実施例である。本実施例に
おいては側壁4を設けない。したがって、図面では見え
ないが第2図の側壁4を設けた開放端部にも止水枠5を
設けたため、止水枠5は底板1の2箇所に分断されてい
る。8は台であり、本実施例のブロックを用いて護岸堤
を構築したときには、下段のブロックから上段のブロッ
クへ、或いはこの逆に歩きたい場合に安全な足場として
利用できる。
第3図は第2図の箱形ブロックを用いて構築した護岸堤
の斜視図である。施工にあたっては、第3図に示すよう
に箱形ブロックを横に密着して並列させ、後壁6の上に
次の段の箱形ブロックを階段状に積上げる。波浪を受け
る時には砕波板2が波浪のエネルギーを減衰させ、−時
的貯水部9が波浪を貯えて海水量を減少させる。引き波
は砕波板2に遮られて排水路3から流出し、定常流に近
づき、堤体基礎前面の洗掘が防止される。しかし、止水
枠5内の貯水部7に残った海水は流出できず、引潮時に
もこの部分に海水が残り、海岸生物の棲息に供すること
ができる。10は根固め工である。
また、砕波板及び後壁の上端は水平であると共に、中間
部に台8が設けられているため、引潮時の護岸堤内を安
全に歩くことができる。しかも、貯水部7には海水が残
り、海岸生物の棲息の場を提供し、海岸公園として遊ぶ
こともできる。
〔発明の効果〕
かくの如(、本発明により引潮時にも浅く海水が残り、
海岸生物の棲息に適していると共に、堤体を上昇する波
浪の海水量及びエネルギーが激減し、しかも反射波のエ
ネルギーが小さいばかりでなく、その流れが定常流に近
く、堤体前面が洗掘されるおそれのなく恒久的な護岸堤
が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図、第2図は箱形ブ
ロックの斜視図、第3図は護岸堤の断面図である。 図面中、符号 1は底板、2は砕波板、3は排水路形成部、4は側壁、
5は止水枠、6は後壁、7は貯水部、8は台、9は一時
的貯水部、10は根固め工である。 特許出願人 日本ソーハン株式会社 代理人 弁理士  鈴 木 定 子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)階段状の護岸堤の海洋側を隈なく覆うことができ
    る形状の底板と後壁とを有するコンクリートブロックで
    あって、該コンクリートブロックには波がひく際、海水
    の自由な通過を妨げる砕波板が排水路形成部を残して底
    板から一体に植設されていると共に、 底板に、打ち寄せた海水の一部を潮を引いた後も流出さ
    せずに貯水する止水枠を設けたことを特徴とする箱形ブ
    ロック。
  2. (2)階段状の護岸堤の海洋側を隈なく覆うことができ
    る形状の底板と後壁とを有するコンクリートブロックで
    あって、該コンクリートブロックには波がひく際、海水
    の自由な通過を妨げる砕波板が排水路形成部を残して底
    板から一体に植設されていると共に、底板に、打ち寄せ
    た海水の一部を流出させずに貯水する止水枠を設けた箱
    形ブロックを、 砕波板を海洋側に向け、砕波板と砕波板との間に排水路
    を残して並べ、底板と後壁とで階段状の海洋側斜面を隈
    なく覆ってなる海岸生物棲息用護岸堤。
JP22454188A 1988-09-09 1988-09-09 箱形ブロック及びこれを用いた海岸生物棲息息用護岸堤 Granted JPH01111907A (ja)

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JPH01111907A true JPH01111907A (ja) 1989-04-28
JPH0223642B2 JPH0223642B2 (ja) 1990-05-24

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