JPH01108344A - 耐発錆性と打抜き性に優れた無方向性電磁鋼板 - Google Patents
耐発錆性と打抜き性に優れた無方向性電磁鋼板Info
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- JPH01108344A JPH01108344A JP62262996A JP26299687A JPH01108344A JP H01108344 A JPH01108344 A JP H01108344A JP 62262996 A JP62262996 A JP 62262996A JP 26299687 A JP26299687 A JP 26299687A JP H01108344 A JPH01108344 A JP H01108344A
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Landscapes
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、主として小型モータや小型変圧器の鉄心材料
として用いられる無方向性電磁鋼板に係り、特に優れた
耐発錆性と良好な打抜き性とを兼備した無方向性電磁鋼
板に関する。
として用いられる無方向性電磁鋼板に係り、特に優れた
耐発錆性と良好な打抜き性とを兼備した無方向性電磁鋼
板に関する。
電磁鋼板としてはまず第1に、優れた磁気特性、すなわ
ち低鉄損とともに高い磁束密度が要求される。しかしな
がら、電磁鋼板製品としては、磁気特性に優れるだけで
は不十分であり、外にも種々の特性が求められる。
ち低鉄損とともに高い磁束密度が要求される。しかしな
がら、電磁鋼板製品としては、磁気特性に優れるだけで
は不十分であり、外にも種々の特性が求められる。
その一つに、耐発錆性がある。電磁鋼板は一触に発錆し
易く、輸送や保管に当たっては防錆紙による厳重な梱包
や保管場所の選定、また使用に際しても防錆油の塗布な
ど細心の対策が必要であった。ところが係る対策は、煩
雑でコストもかかる上、効果の点でも必ずしも万全とは
いえない、このようなことから、鋼板自体に耐発錆性を
具備せしめることが求められてくる。
易く、輸送や保管に当たっては防錆紙による厳重な梱包
や保管場所の選定、また使用に際しても防錆油の塗布な
ど細心の対策が必要であった。ところが係る対策は、煩
雑でコストもかかる上、効果の点でも必ずしも万全とは
いえない、このようなことから、鋼板自体に耐発錆性を
具備せしめることが求められてくる。
電磁鋼板に要求される性質としてはこの他に、打抜き性
が挙げられる。これは鉄心形状に打抜き加工するために
必要とされるものである。従来、打抜き加工に対しては
、綱板表面に付与される絶縁被膜の潤滑性を改善するこ
とで対処するという方向が+流であった。しかしこの方
法は、打抜き後の寸法精度に微妙な影響を与えるなど鉄
心製作上問題となることが少なくない。したがって、鋼
板の素材そのものの打抜き性が問題とされる。
が挙げられる。これは鉄心形状に打抜き加工するために
必要とされるものである。従来、打抜き加工に対しては
、綱板表面に付与される絶縁被膜の潤滑性を改善するこ
とで対処するという方向が+流であった。しかしこの方
法は、打抜き後の寸法精度に微妙な影響を与えるなど鉄
心製作上問題となることが少なくない。したがって、鋼
板の素材そのものの打抜き性が問題とされる。
打抜き性を材質的に改良する方法きしては、従来より、
MnやP含有量の増加が有効であることが知られている
が、これらの対策は磁気特性や冷間圧延性を損なう傾向
にあり、できれば避けたい方法である。
MnやP含有量の増加が有効であることが知られている
が、これらの対策は磁気特性や冷間圧延性を損なう傾向
にあり、できれば避けたい方法である。
本発明は上記現状に鑑みなされたものであって、優れた
耐発錆性と良好な打抜き性とを兼備し、しかも磁気特性
にも優れる無方向性電磁鋼板の提供を目的とする。
耐発錆性と良好な打抜き性とを兼備し、しかも磁気特性
にも優れる無方向性電磁鋼板の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、C≦0.015%(重置%、以下同様)、3
153.5%、Mn :0.05〜:0%、P≦0.1
5%、S :o、o 05〜0.025%、Cr :0
゜05〜0.5%、AJo、10〜0.50%で、必要
に応じCu :0.02〜0.20%を含存し、更ニA
s、Sb、Snの一種または二種以上を0.05〜0.
50%含み、残部はFeおよび不可避的不純物からなる
ことを特徴とする耐発錆性と打抜き性に優れた無方向性
電磁鋼板を要旨とする。
153.5%、Mn :0.05〜:0%、P≦0.1
5%、S :o、o 05〜0.025%、Cr :0
゜05〜0.5%、AJo、10〜0.50%で、必要
に応じCu :0.02〜0.20%を含存し、更ニA
s、Sb、Snの一種または二種以上を0.05〜0.
50%含み、残部はFeおよび不可避的不純物からなる
ことを特徴とする耐発錆性と打抜き性に優れた無方向性
電磁鋼板を要旨とする。
上記要旨の本発明は、原理的には次に示す2つの方策に
より、無方向性電磁鋼板の磁気特性を損なうことなく、
むしろ向上させつつ、良好な耐発錆性と優れた打抜き性
とを確保する点を特徴としている。
より、無方向性電磁鋼板の磁気特性を損なうことなく、
むしろ向上させつつ、良好な耐発錆性と優れた打抜き性
とを確保する点を特徴としている。
■ Crまたは更にCu添加の条件下において、Sを多
めに含存せしめること。
めに含存せしめること。
■ そして多めのSが存在する条件下において、As、
3b、Snを適量添加すること。
3b、Snを適量添加すること。
以下、本発明における鋼成分限定の理由について述べる
。
。
C:磁気特性に影響する元素で、0.015%を超える
と磁気時効による特性劣化が大きくなるので、0.01
5%以下とした。磁気特性はCが少なくなるほど改善さ
れる傾向にあり、この意味でCは0.005%以下に規
制するのが好ましい。
と磁気時効による特性劣化が大きくなるので、0.01
5%以下とした。磁気特性はCが少なくなるほど改善さ
れる傾向にあり、この意味でCは0.005%以下に規
制するのが好ましい。
なおCの下限については、上記のようにCが少なくなる
ほど磁気特性が改善されることから、特に規定を設けな
い。
ほど磁気特性が改善されることから、特に規定を設けな
い。
Si:磁気特性を支配する重要な元素で、Si量が多い
ほど鉄損が低減する。ただし3.5%を超えると効果が
飽和する詐りでなく、冷間圧延性が劣化する。よって、
3゜5%を上限とした。Siは、実際には使用目的に応
じ要求される磁気特性が得られるように含有量が決めら
れる。基本的にはこのsinの選定により磁気特性が調
整される。なお下限については、Siの適正量が条件に
より変化するので特に規定はしないが、−a的には0.
1%以上は添加される。
ほど鉄損が低減する。ただし3.5%を超えると効果が
飽和する詐りでなく、冷間圧延性が劣化する。よって、
3゜5%を上限とした。Siは、実際には使用目的に応
じ要求される磁気特性が得られるように含有量が決めら
れる。基本的にはこのsinの選定により磁気特性が調
整される。なお下限については、Siの適正量が条件に
より変化するので特に規定はしないが、−a的には0.
1%以上は添加される。
Mn:熱間圧延時のSによる跪化割れ防止のために0.
5%以上が必要である。しかし1,0%を超えると、磁
気特性が劣化するので、:0%以下とすべきである。
5%以上が必要である。しかし1,0%を超えると、磁
気特性が劣化するので、:0%以下とすべきである。
P:硬度を確保し打抜き性を向上するとともに、耐発錆
性の改善にも有効に寄与する。ただし0゜15%を超え
ると冷間圧延性の点で問題が出るので、0.15%を上
限とした9本発明において、Pは不純物レベルでもとく
に問題ないので下限については規定しないが、0.01
%以上が望ましい。
性の改善にも有効に寄与する。ただし0゜15%を超え
ると冷間圧延性の点で問題が出るので、0.15%を上
限とした9本発明において、Pは不純物レベルでもとく
に問題ないので下限については規定しないが、0.01
%以上が望ましい。
Sニ一般には磁気特性を劣化させる元素で少ない方がよ
いとの認識があるが、本発明では耐発錆性と打抜き性改
善のために積極的に利用される。
いとの認識があるが、本発明では耐発錆性と打抜き性改
善のために積極的に利用される。
すなわち、SはCrあるいはCuとの共存下において、
鋼表面を不活性化して耐発錆性を向上させるとともに、
MnSを形成して打抜き時に工具摩耗の低減に効果を示
すことが、発明者らの実験で明らかとなったのである。
鋼表面を不活性化して耐発錆性を向上させるとともに、
MnSを形成して打抜き時に工具摩耗の低減に効果を示
すことが、発明者らの実験で明らかとなったのである。
かかるS効果は、o、 o o s%以上において顕著
に認められ、よってSの下限をo、oos%と定めた。
に認められ、よってSの下限をo、oos%と定めた。
一方Sの上限については、磁気特性を良好に維持するた
めに、0.025%とする必要がある。
めに、0.025%とする必要がある。
Cr:耐発錆性の向上に有効な元素である。すぐれた耐
発錆性を得る意味において、0,05%以上必要とされ
る。ただし0.50%を超えると、磁気特性に影響が出
るので、0.50%以下にすべきである。
発錆性を得る意味において、0,05%以上必要とされ
る。ただし0.50%を超えると、磁気特性に影響が出
るので、0.50%以下にすべきである。
Aj!:脱酸剤として、また磁気特性の観点から添加さ
れる。0.1%未満では最終焼鈍後の粒成長性を阻害し
、かえって磁気特性を劣化させることになるので、06
1%以上の添加が必要である。
れる。0.1%未満では最終焼鈍後の粒成長性を阻害し
、かえって磁気特性を劣化させることになるので、06
1%以上の添加が必要である。
なお、Anば0.5%を超えて添加しても効果は飽和し
コストアップするだけでメリットがないので、0.5%
以下とした。
コストアップするだけでメリットがないので、0.5%
以下とした。
As、Sb、Sn:いずれもCr、Cuとの共存下にお
いて耐発錆性を向上させ、また本発明範囲のSとの共存
により打抜き性の改善に寄与する。これら3元素は、単
独、複合の何れの形で添加してもよい、いずれの場合に
も、上記の効果を発揮させるためには、0.05%以上
(複合添加の場合は合計量)必要である。ただし、0゜
5%を超えると冷間圧延性が劣化し問題となるので、0
.5%以下としなければならない。
いて耐発錆性を向上させ、また本発明範囲のSとの共存
により打抜き性の改善に寄与する。これら3元素は、単
独、複合の何れの形で添加してもよい、いずれの場合に
も、上記の効果を発揮させるためには、0.05%以上
(複合添加の場合は合計量)必要である。ただし、0゜
5%を超えると冷間圧延性が劣化し問題となるので、0
.5%以下としなければならない。
なお、As、Sb、Snの3元素については、無方向性
電磁鋼板における有効性を明らかにする文献が従来から
ある(特公昭56−1740号、同56−54370号
、同5B−3027号、同58−30926号、同58
−31366号、同5B−56732号)、シかしなが
らこれら文献が明らかにしているのは、無方向性電磁鋼
板そのものに対する効果であり、上記したCr、Cuと
の共存による耐発錆性に対する効果ならびにS共存下に
おける打抜き性に対する効果は、従来の文献には示され
ていない、これらの効果は、発明者らの実験に基づく新
たな知見によるものである。
電磁鋼板における有効性を明らかにする文献が従来から
ある(特公昭56−1740号、同56−54370号
、同5B−3027号、同58−30926号、同58
−31366号、同5B−56732号)、シかしなが
らこれら文献が明らかにしているのは、無方向性電磁鋼
板そのものに対する効果であり、上記したCr、Cuと
の共存による耐発錆性に対する効果ならびにS共存下に
おける打抜き性に対する効果は、従来の文献には示され
ていない、これらの効果は、発明者らの実験に基づく新
たな知見によるものである。
Cu : Crと同様耐発錆性の向上に有効な元素であ
り、必要に応じ添加される。耐発錆性に対する効果を得
るためには、少なくとも0.02%の添加が必要である
。一方、Cuは余り多く添加すると熱間圧延時における
脆化をもたらすので、添加する場合にも0.2%以下に
止めるべきである。
り、必要に応じ添加される。耐発錆性に対する効果を得
るためには、少なくとも0.02%の添加が必要である
。一方、Cuは余り多く添加すると熱間圧延時における
脆化をもたらすので、添加する場合にも0.2%以下に
止めるべきである。
本発明鋼板は以上のような成分組成になるが、その製造
法としては、特別のプロセスは不要であり、通常の無方
向性電磁鋼板と同じ製法をとればよい、製造プロセスの
概略を以下に示しておく。
法としては、特別のプロセスは不要であり、通常の無方
向性電磁鋼板と同じ製法をとればよい、製造プロセスの
概略を以下に示しておく。
まず転炉および真空精錬炉で成分を調製し、その溶鋼を
連続鋳造で約200鶴厚の鋳片となす。
連続鋳造で約200鶴厚の鋳片となす。
次いでこれを熱間圧延により2〜3鶴厚みコイルとする
。加熱温度は1)00〜1300℃、圧延仕上温度は7
00〜900℃、巻取温度は500〜750℃程度にそ
れぞれ設定する。
。加熱温度は1)00〜1300℃、圧延仕上温度は7
00〜900℃、巻取温度は500〜750℃程度にそ
れぞれ設定する。
得られた熱延コイルは酸洗後、冷間圧延で0.35〜0
.50mmに仕上げる。この際、必要に応じ酸洗いの前
または後に650〜950℃の熱延板焼鈍を施す。
.50mmに仕上げる。この際、必要に応じ酸洗いの前
または後に650〜950℃の熱延板焼鈍を施す。
そして最後に、最終焼鈍を実施する。最終焼鈍は、連続
焼鈍炉において650〜950℃で行うのが通例である
。
焼鈍炉において650〜950℃で行うのが通例である
。
本発明の無方向性電磁鋼板はこのようなプロセスで製造
されるが、製造された鋼板はユーザー側において鉄心に
打抜き組立てられる。この際セミプロセス材では打抜き
後、組立てに先立ってSR焼鈍が施され、ここで所定の
磁気特性を保有するに至る。フルプロセス材の場合は、
メーカ側で予め必要な磁気特性が付与されて出荷されて
いるので、SR焼鈍は行わない。
されるが、製造された鋼板はユーザー側において鉄心に
打抜き組立てられる。この際セミプロセス材では打抜き
後、組立てに先立ってSR焼鈍が施され、ここで所定の
磁気特性を保有するに至る。フルプロセス材の場合は、
メーカ側で予め必要な磁気特性が付与されて出荷されて
いるので、SR焼鈍は行わない。
試験結果を第1表にまとめて示す、供試鋼はいずれも5
0瞳の高周波真空溶解炉を用いて実験的に溶製したもの
で、Si量は:5 %を基準とした。
0瞳の高周波真空溶解炉を用いて実験的に溶製したもの
で、Si量は:5 %を基準とした。
溶解後鋳込んだ鋳片を30m厚みまで熱間鍛造し、その
後再加熱して仕上温度800℃で2.3鶴厚みまで熱間
圧延し、圧延後直ちに水スプレーで550℃まで冷却し
、次いで550℃の炉中に装入炉冷した。
後再加熱して仕上温度800℃で2.3鶴厚みまで熱間
圧延し、圧延後直ちに水スプレーで550℃まで冷却し
、次いで550℃の炉中に装入炉冷した。
このようにして得られた熱延板を酸洗した後、冷間圧延
で0.5■厚に仕上げた。
で0.5■厚に仕上げた。
最終焼鈍は窒素雰囲気中で800℃X1m1nの連続焼
鈍のパターンで行った。
鈍のパターンで行った。
得られた最純焼鈍板について、耐発錆性、打抜き性およ
び磁気特性を評価した。
び磁気特性を評価した。
耐発錆性は、温度50℃、湿度95%の雰囲気で48時
間の連続曝露湿潤試験を行い、発錆面積率で評価した。
間の連続曝露湿潤試験を行い、発錆面積率で評価した。
打抜き性は、−辺20鶴、角部のアール(R)0.25
mのブランクを、クリアランス5%の金型を用いて打抜
き、いずれかの面で“かえり高さ。
mのブランクを、クリアランス5%の金型を用いて打抜
き、いずれかの面で“かえり高さ。
が50μmに達するまでの打抜き回数で評価した。
磁気特性は、単板磁気測定器を用いて、鉄tiI(W+
s/se )と磁束密度(13%。)を評価した。
s/se )と磁束密度(13%。)を評価した。
第1表において、本発明の成分条件に適合する本発明鋼
板1〜9と、鋼成分のうちのいずれかが本発明条件を満
たさない比較鋼板10〜17とを比べてみると、比較鋼
板はすべて、本発明鋼板に対し耐発錆性、打抜き性、磁
気特性の1つ以上の点で劣ったものとなっている。
板1〜9と、鋼成分のうちのいずれかが本発明条件を満
たさない比較鋼板10〜17とを比べてみると、比較鋼
板はすべて、本発明鋼板に対し耐発錆性、打抜き性、磁
気特性の1つ以上の点で劣ったものとなっている。
すなわち、−10はAs、Sb、Snの添加のないもの
で、耐発錆性、打抜き性が劣り、また磁気特性において
も、鉄損、磁束密度の両方に難がある。
で、耐発錆性、打抜き性が劣り、また磁気特性において
も、鉄損、磁束密度の両方に難がある。
Mailは、Cu量が低めに外れたもので、とくに耐発
錆性が劣っている。
錆性が劣っている。
隠12は、同じ<Cr量が高めに外れたもので、磁気特
性に問題が出ている。
性に問題が出ている。
−13は、S量が低めに外れたために、耐発錆性と打抜
き性が悪い。
き性が悪い。
嵐14は、Mn量が高すぎために、磁気特性が、鉄損、
磁束密度の両面で劣ったものとなっている。
磁束密度の両面で劣ったものとなっている。
−15は、Al量が少なすぎて、これも磁気特性に問題
がある。
がある。
気持性が良くない。
Na17は、slが高すぎたために、やはり磁気特性が
悪い。
悪い。
このような比較鋼板10〜17に対し、本発明鋼板1−
10はいずれも、耐発錆性、打抜き性、磁気特性の全て
の点で良好な性能を示している。
10はいずれも、耐発錆性、打抜き性、磁気特性の全て
の点で良好な性能を示している。
以上の説明から明らかなように本発明の無方向性電磁鋼
板は、耐発錆性と打抜き性にすぐれ、しかも鉄損、磁束
密度の両面で高性能を示すものであり(したがって運搬
、保管等に際しての発錆対策が軽減または省略できると
ともに、鉄心打抜き時にも精度よく加工することができ
るなど、鉄心材料として実用的利用価値の非常に高いも
のである。
板は、耐発錆性と打抜き性にすぐれ、しかも鉄損、磁束
密度の両面で高性能を示すものであり(したがって運搬
、保管等に際しての発錆対策が軽減または省略できると
ともに、鉄心打抜き時にも精度よく加工することができ
るなど、鉄心材料として実用的利用価値の非常に高いも
のである。
Claims (2)
- (1)重量%で、C≦0.015%、Si≦3.5%、
Mn:0.05〜1.0%、P≦0.15%、S:0.
005〜0.025%、Cr:0.05〜0.50%、
Al:0.10〜0.50%で、As、Sb、Snの一
種または二種以上を0.05〜0.50%含み、残部F
eおよび不可避的不純物からなることを特徴とする耐発
錆性と打抜き性に優れた無方向性電磁鋼板。 - (2)重量%で、C≦0.015%、Si≦3.5%、
Mn:0.05〜1.0%、P≦0.15%、S0.0
05〜0.025%、Cr:0.05〜0.50%、A
l:0.10〜0.50%、Cu:0.02〜0.20
%を含有し、更にAs、Sb、Snの一種または二種以
上を0.05〜0.50%含み、残部はFeおよび不可
避的不純物からなることを特徴とする耐発錆性と打抜き
性に優れた無方向性電磁鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62262996A JPH01108344A (ja) | 1987-10-19 | 1987-10-19 | 耐発錆性と打抜き性に優れた無方向性電磁鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62262996A JPH01108344A (ja) | 1987-10-19 | 1987-10-19 | 耐発錆性と打抜き性に優れた無方向性電磁鋼板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01108344A true JPH01108344A (ja) | 1989-04-25 |
JPH0564700B2 JPH0564700B2 (ja) | 1993-09-16 |
Family
ID=17383449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62262996A Granted JPH01108344A (ja) | 1987-10-19 | 1987-10-19 | 耐発錆性と打抜き性に優れた無方向性電磁鋼板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01108344A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001323351A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-22 | Kawasaki Steel Corp | 加工性およびリサイクル性に優れた低鉄損かつ高磁束密度の無方向性電磁鋼板 |
-
1987
- 1987-10-19 JP JP62262996A patent/JPH01108344A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001323351A (ja) * | 2000-05-15 | 2001-11-22 | Kawasaki Steel Corp | 加工性およびリサイクル性に優れた低鉄損かつ高磁束密度の無方向性電磁鋼板 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0564700B2 (ja) | 1993-09-16 |
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