JPH01104655A - ポリイミドフィルム - Google Patents

ポリイミドフィルム

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JPH01104655A
JPH01104655A JP26081187A JP26081187A JPH01104655A JP H01104655 A JPH01104655 A JP H01104655A JP 26081187 A JP26081187 A JP 26081187A JP 26081187 A JP26081187 A JP 26081187A JP H01104655 A JPH01104655 A JP H01104655A
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film
polyimide
magnetic recording
magnetic
polyimide film
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JP26081187A
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Nobuyuki Saito
信之 斉藤
Kenji Suzuki
謙二 鈴木
Morimi Hashimoto
橋本 母里美
Hirotsugu Takagi
高木 博嗣
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリイミドフィルムに関し、特に強磁性薄膜型
磁気記録媒体用ベースフィルム等として好適なポリイミ
ドフィルムに関する。
〔従来の技術〕
従来より、通常はポリエステル等のプラスチックフィル
ムからなる非磁性支持体の上に、強磁性微粒子を高分子
結合剤中に均一に分散せしめた磁性層を有する塗布型磁
気記録媒体が広く用いられ、また近年は金属等の薄膜を
蒸着、スパッタリング等の方法で非磁性支持体上に形成
せしめた、強磁性薄膜型磁気記録媒体の開発が進められ
ており、一部実用化しているものもある。
強磁性薄膜型磁気記録媒体は塗布型磁気記録媒体に比べ
、記録密度を飛躍的に向上することが可能であることか
ら高密度記録媒体として、近年脚光を浴びている。
強磁性金属薄膜1強磁性酸化物薄膜あるいは強磁性窒素
物薄膜を磁気記録層として形成した磁気記録媒体は、高
密度記録用として優れた特性を存するものである。その
例をあげると、Co膜。
Co−Ni膜、Co−Cr膜、Co酸化物膜。
Ba−フェライト膜等があるが、これらの薄膜は、生産
性、特性の制御性等の優れている真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンブレーティング法で代表される薄膜堆
積法により形成される。
これらr4膜堆積法を用いた磁気記録媒体の製造プロセ
スにおいては、特性向上のためにベースフィルムが高温
に保持されたり、蒸発源からの輻射熱、入射粒子の衝撃
により高温にさらされる。
磁気テープあるいはフロッピーディスクタイプの磁気記
録媒体の基体には、可撓性の高分子フィルムが用いられ
るが、上記理由により、従来専ら使用されてきたポリエ
ステルフィルムよりも耐熱性に優れた高分子フィルムが
必要である。そのような耐熱性樹脂の候補として、ポリ
エーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド
、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、ポリイミドが挙
げられるが、中でもポリイミドフィルムが最も耐熱性が
高く、Co−Cr垂直磁気記録媒体のように磁気記録特
性向上のため薄膜形成時に基体を100℃以上に保持す
る必要のある、磁気記録媒体用ベースフィルムとして最
も適している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述したポリイミドフィルム等の高分子
フィルムを、強磁性薄膜型磁気記録媒体用ベースフィル
ムとして用いる際には、以下に挙げる二つの問題点が残
されていた。
第1の問題点は、ベースフィルムの高吸湿性によるカー
ルの発生である。先に述べた高分子フィルムに磁気記録
層を単に蒸着またはスパッタリング等により成膜した時
に、磁気記録媒体にカールが発生することが知られてお
り、そのカールの発生原因は、磁気記録層の有する内部
応力、高分子フィルムの吸温による膨潤、蒸着またはス
パッタリング等に併なう記録層およびフィルムの熱的歪
などであると考えられている。そのカールの発生に対処
する目的で、従来より用いるポリイミドフィルム等の熱
膨張係数、磁気記録層に使用する材料、磁気記録層の成
膜条件などをカールが発生しないように適宜選定し、成
膜時のカールの発生を抑えていた。しかし、ポリイミド
フィルムは特に吸温性が高いので、磁気テープや磁気デ
ィスクとして完成された磁気記録媒体のポリイミドフィ
ルムが空気中の湿気を吸い、膨潤することによってその
磁気記録媒体にカールが発生するという経時変化が起こ
ることが分かってきた。このカールは、磁気テープにお
いてはテープの不安定な走行、巻き乱れ、出力し゛ベル
の変動等の問題の原因となり、また磁気ディスク(フレ
キシブルディスク)においてはへラドタッチがとりにく
くなり十分な記録再生ができない等の問題の原因となっ
ていた。
第2の問題点は、易滑性が十分でないという点である。
高密度の記録が可能な強磁性薄膜型磁気記録媒体を得る
ためには、用いるベースフィルムの表面は高度の平滑性
を有することが必要とされている。しかしながら、先に
述べたポリイミドフィルムの表面を平滑にすると、その
摩摺、係数が高くなり、ベースフィルムとして用いるた
めの易滑性が低下してしまう。この易滑性が十分でない
ということは、製品製造時の取扱い作業性、完成製品と
しての磁気テープまたは磁気ディスクの走行性を低下さ
せ、ベースフィルムあるいは記録層の損傷の原因となり
、ドロップアウト等を誘発していた。
本発明は上記問題点に鑑み成されたものであり、その目
的は、経時変化によるカールが発生しない程度の耐湿性
を示し、かつ十分な易滑性を有し、特に強磁性薄膜型磁
気記録媒体のベースフィルムとして用いるに有用なポリ
イミドフィルムを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討を重ねた
結果、ポリイミドにフッ素化合物を一定範囲内で含有さ
せることによって、そのポリイミドフィルムの耐湿性お
よび易滑性が向上することを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
すなわち本発明は、ポリイミド100重量部に対し、フ
ッ素化合物を0.01〜3重量部含有することを特徴と
するポリイミドフィルムである。
本発明に用いるポリイミドは、ジアミンと酸二無水物を
重合したものを用いることができる。そのジアミンとし
ては、芳香族ジアミンが好ましく、具体的には、ジアミ
ノジフェニルエーテル。
ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフェニルチオエ
ーテル、ベンチジン、ジメチルベンチジン、m−フェニ
レンジアミン、p−フェニレンジアミン、P−キシレン
ジアミン、ジアミノジフェニルスルホン、ジアミノベン
ゾフェノン、ジメトキシベンチジン、ジアミノナフタレ
ンなどを挙げることができる。一方、酸二無水物として
は、芳香族テトラカルボン酸二水物が好ましく、具体的
には、ピロメリット酸二無水物2ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物、ナフタレンジカルボン酸二無水物、ベ
ンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、ピリジンテト
ラカルボン酸二無水物、ジカルボキシフェニルビスエー
テル酸二無水物などを挙げることができる。
また、本発明のポリイミドフィルムを強磁性薄膜型磁気
記録媒体のベースフィルムに用いる場合は、用いるポリ
イミドは、ジアミン成分が30モル%以上のバラフェニ
レンジアミン(以下PPDと略す)および0〜70モル
%のジアミノジフェニルエーテル(以下DADEと略す
)からなり、酸二無水物成分が、ビフェニルテトラカル
ボン酸二無水物(以下BPDAと略す)とピロメリット
酸二無水物(以下PMDAと略す)からなる共重合ポリ
イミドであることが好ましい。その理由は、PPD、D
ADE、BPDAおよびPMDAの3成分あるいは4成
分からなるポリイミドは熱膨張係数が1.0〜3.OX
  10−5であり、このポリイミドを主成分とするフ
ィルム上に形成される後述する磁気記録層の熱膨張係数
に近いものであることによる。そのため磁気記録層形成
時の熱応力、あるいは環境温度の変化にともなう媒体の
そりを緩和するように適切な熱膨張係数のポリイミドを
、前記3成分あるいは4成分の配合比を変化することに
より選択することが可能で、磁気記録層成膜時のカール
の少ない磁気記録媒体を製造できる。
また、この共重合ポリイミドフィルムは、耐熱性および
引張り強度が高く弾性率も300〜900に37m[I
12と磁気記録媒体用ベースフィルムとして適度な値を
もつ。
機械的および熱的性質などを上述の磁気記録媒体にとっ
て好適にするためには、芳香族ポリアミック酸を生成す
るために使用されているジアミン成分は、全ジアミン成
分に対して約40〜95モル%、特に45〜90モル%
範囲の使用量割合のPPDと、全ジアミン成分に対して
約5〜60モル%、特に10〜55モル%の使用量割合
のDADEとの2成分からなることが、好ましい。
また、芳香族ポリアミック酸を生成するためのテトラカ
ルボン酸成分は、全テトラカルボン酸成分に対して約1
0〜90モル%、特に15〜85モル%の使用量割合の
BPDAと、全テトラカルボン酸成分に対して約10〜
90モル%、特に、15〜85モル%の使用量割合のP
MDAとからなることが、好ましい。
次に、本発明に用いるフッ素化合物について説明する。
本発明のポリイミドフィルムにおいては、ポリイミド1
00重量部に対してフッ素化合物が0.01〜3重量部
含有されることが必要である。フッ素化合物を0.01
重量部未満しか含有していない場合は、本発明の効果で
ある耐湿性および易滑性の向上という効果が十分に得ら
れない。また、フッ素化合物を3重量部より多く含有す
る場合は、得られるポリイミドフィルムの機械強度およ
び耐熱性が低下し、フィルム表面の粗さの制御性が悪化
し、更には、強磁性薄膜型磁気記録媒体用ベースフィル
ムとして用いる場合には、磁性層との接着強度が低下す
るので、そのベースフィルムとして用いることが困難と
なる。
また、そのフッ素化合物として、分解温度が300℃以
上のものを用いると、フィルム表面の十分な平滑性およ
び易滑性が安定して得られるので好ましい。また、その
フッ素化合物の融点は30〜310℃が望ましく、10
0〜280”Cが好ましい。なぜならば、融点が30℃
未満のフッ素化合物を本発明に用いると、そのフッ素化
合物がフィルム表面に惨み出る現象、いわゆるブリード
アウトが起こり、例えば強磁性薄膜型磁気記録媒体用ベ
ースフィルムとして用いる場合、磁性層との接着強度が
低下することがあり、また融点が310℃よりも高いフ
ッ素化合物を本発明に用いると、そのフッ素化合物のポ
リイミド内での分散性が低下し、フィルム表面の粗さの
制御性が悪化することがあるからである。
また、そのフッ素化合物として、分子量が500以上の
ものを用いると、ポリイミドフィルム表面へのビリード
アウドや磁気記録層との接着強度の低下を防止できるの
で好ましい。また、そのフッ素化合物として、パーフロ
ロアルキル基を有するものを用いると、パーフロロアル
キル基の末端のCF、基がフィルム表面に移動して配列
し、ポリイミドが元来有していた耐熱性、可撓性、機械
強度部よび寸法安定性などの物性を低下させることなく
、かつフィルムの表面を臨界表面張力の低い面、いわゆ
る固体表面が濡れにくい面にすることができるので好ま
しい。
本発明に用いるフッ素化合物は、上述した点を考慮しつ
つ、本発明のポリイミドフィルムの使用用途によって適
宜選定すればよく、フッ素ポリマー、フッ素オリゴマー
および低分子量フッ素化合物を用いることができる。
フッ素ポリマーとしては、具体的には、例えばポリテト
ラフロロエチレン、テトラフロロエチレン−パーフロロ
アルキルビニルエーテル共重合体、テトラフロロエチレ
ンーヘモサフロロブロビレン共重合体、テトラフロロエ
チレン−エチレン共重合体、ポリクロロトリフロロエチ
レン、ポリヘキサフロロプロピレン、ポリフッ化ビニリ
デンなどを挙げることができる。
フッ素オリゴマーとしては、具体的には、例えばパーフ
ロロポリエーテル、フッ素オイル、フッ素変性シリコー
ンオイル、パーフロロオレフィンオリゴマーやフロロオ
レフィンテロマー、テトラフロロエチレンワックス、含
フツ素アルコール(例えばRfC142C1120H1
Rfは (C4〜C1B)のパーフロロアルキル基)、
パーフロロアルキル基含有ビニル化合物オリゴマー、パ
ーフロロアルキル基含有アクリルエステル化合物オリゴ
マーなどを代表的に挙げることができ、その他それらの
誘導体や塩酸エステルエチレンオキシド付加物、フロロ
シリコーン、パーフロロアルキル−ベタインなとも挙げ
ることができる。
低分子量フッ素化合物としては、具体的には、例えばパ
ーフロロアルキルカルボン酸塩、パーフロロアルキルア
ミン化合物、パーフロロアルキル第4級アンモニウム塩
、パーフロロアルキルリン酸エステル、パーフロロアル
キルベンゼンスルホン酸塩、フロロシリコーン化合物お
よびその誘導体等を挙げることができる。そのうちで市
販品として入手可能なものとしては、パーフロロオクタ
ン酸、パーフロロオクタン酸アンモニウム、パーフロロ
オクタン酸メチル、パーフロロオクタン酸エチル、パー
フロロオクタン酸アミド、パーフロロベンゾイックアシ
ッド、パーフロロブチリックアシッド、パーフロロオク
タンスルホン了シト−プロピレンジメチルアミン、パー
フロロトリブチルアミン、パーフロロ−2−n−ブチル
テトラヒドロフラン、パーフロロオクタン酸スルホニル
フルオリド、パーフロロオクタンスルホン酸、パーフロ
ロオクタンスルホン酸カリウム、N−n−プロピル−N
−パーフロロオクタンスルホン酸アミド−エタノール、
アクリル酸トリフロロエチル、メタクリル酸トリフロロ
エチル、N−(n−プロピル)−N−(β−アクリロキ
シエチル)−パーフロロオクチルスルホン酸アミド、パ
ーフルオロオクチルスルホン酸トリブチルエチルアンモ
ニウム、パーフロロオクチルスルホン酸アミド。
n−C6F17CH2(:H2S1(0(:H3)3.
  n−C4FgCH2CH2S1(GH3n−C4F
+)2 、(ニアFrg(:0NHCH□C112CH
2Si(0(:J5)3゜G、F、、50□8H(:l
l□GHzCH2SL (O(:Ja) s  、(:
sF + 5scH2cH2Si(OCR+)+等であ
る。
本発明に用いるフッ素化合物としては、上記ポリマー、
オリゴマー、低分子化合物を単独で用いてもよいし、二
種類以上を適当に組み合わせてもよい。
以上説明したフッ素化合物を、先に述べたポリイミドに
配合する方法は、従来より公知の任意の方法で行なえば
よい。また、その配合時期は、ポリアミック酸溶液を生
成するための重合反応の前、重合反応中または重合反応
終了後のいずれでもよいが、重合反応前に配合すると、
ポリイミド中でのフッ素化合物の均−分酸性が向上する
ので好ましい。なお、フィルムの使用用途に応じて、例
えば帯電防止剤などの添加剤を適量配合することもでき
る。また、ポリアミック酸溶液を生成するための重合反
応場よびフィルム成形は従来より公知の方法で行なえば
よい。例えば、上記ポリアミック酸溶液をキャスティン
グし、脱溶媒、熱処理してポリイミドフィルムを得る方
法また例えばキャスティング後高温でイミド化し、脱溶
媒してポリイミドフィルムを得る方法などを用いること
ができる。なお本発明のポリイミドフィルムの厚さは、
使用用途によって適宜選定すればよいが、5〜100μ
mの厚さが望ましい。
以上のようにして得た本発明のポリイミドフィルムは、
特に強磁性薄膜型磁気記録媒体のベースフィルムとして
用いるのに有用である。しかし、本発明のポリイミドフ
ィルムの用途はこれに限定されるものではなく、上記磁
気記録媒体のベースフィルムに求められるものと同等の
耐湿性、または易滑性が要求される用途であれば、例え
ば光学用フィルム、薄膜コンデンサー用フィルム、ラミ
ネート用フィルム、包装用フィルムなど様々な用途に用
いても有用である。
以下、本発明のポリイミドフィルムを、強磁性薄膜型磁
気記録媒体用ベースフィルムに用いる場合の、その記録
媒体の製造方法について説明する。
本発明のポリイミドフィルムの表面の粗さは、表面突起
の高さで40人〜0.1μmが望ましく、さらには40
人〜300人であることが好ましい。高さ40Å以下の
突起は易滑性の向上、摩擦係数減少の効果が現われない
。また突起物は表面1 mm2当り105〜109個で
あることが望ましい。105未満では突起1個当りのヘ
ッドとの接触圧力が大きくなるため、突起部分が削り取
られ、耐久性および耐摩耗性が低下する。またio9以
上の場合においては、突起形成粒子混合量が過大となり
粒子が凝集し、粗大な突起の発生を招く。さらに好まし
くは1[II[112当り106〜108個の突起密度
であり、これにより媒体の耐久性を向上させ摩擦係数を
減少させることができる。
表面突起物は流延ベルト上に微細な凹凸を形成し、この
凹凸をフィルム面に転写して形成することも可能である
が、ポリイミド溶液中にA2□0、、TiO2,MgO
,C,5in2.BaSO4、Cr20z 、 Ca 
CO3、フッ化炭素、リン酸カルシウム、ケイ酸アルミ
ニウム、タルク。
クレー等の無機物微粒子を分散させるほうが微小な凹凸
の制御か可能である。添加量としては、ポリイミドio
o重量部に対しo、ooi〜1.0徂M部程度で良く、
形成される突起形状は、球状、楕円粒状、みみず状など
特に限定はない。
−J二記ポリイミドフィルム上に形成する磁気記録層は
、Fe、Co、Niを主成分とする強磁性合金膜、強磁
性酸化物膜あるいは強磁性窒化物であり、具体的には、
Fe、Ni、Co、Fe−Co、Co−Ni、Co−C
r、Co−P、Fe−Co−B、CoN1−P、Co−
V、Co−Re、Co−Pt、バリウムフェライト、C
o−0、Co−N、Fe−N等である。これら磁気記録
層は真空蒸着法、イオンブレーティング法、スパッタリ
ング法等の物理蒸着法あるいはメツキ法等で形成される
これら磁気記録層の下部には、ベースフィルムとの付着
力の向上、結晶配向性、磁気特性の向上を目的として、
All、Ge、Cr、Ti、5i02等の薄膜や、垂直
磁→ヒ膜の裏打ち層としてFe−Ni膜、Co−Zr膜
等の高透磁率層が設けられる場合もある。
このように得られた強磁性薄膜型磁気記録媒体は、易滑
性があるために、平滑化しても走行が安定化し、ヘッド
タッチも良好となる。また、ポリイミドフィルム自体を
金属固定ピンに対し長時間走行させても動摩擦係数は大
きくならない。したがって磁気記録媒体としての耐摩耗
性および電磁変換特性を向上させることとなる。更に、
磁気テープとした場合、ポリイミドフィルムに戻水性が
付与されるので高湿度下における走行性が向上し、耐湿
性、高湿魔王走行性について改善効果として現われてく
る。また、バックコートがなくともテープとして安定な
走行を得ることも可能である。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。
まず、本実施例および比較例において採用したフィルム
の物性の測定方法および評価方法を説明する。
(a)動摩擦係数の測定および摺動キズによる評価 まず、第1図に示すように8.0mm幅にスリットした
ポリイミドフィルムテープ1をテンションゲージ2内に
通し、測定用固定ビン3に巻き付は角180°にて巻ぎ
付け、そのフィルム1の端に重り4を取付ける。なお、
測定用固定ビン3はSUS (ステンレス)製、直径4
 mn+、表面粗さ0.23のものを用いる。
次に、テープテンションを10gwとして、テープ速度
を14.301111/秒でテープ1を走行させ、テン
ションゲージの張力検出部により張力Tを検出する。な
お、そのテープ1の動摩擦係数μはオイラーの式(a) μ=1/πxfn(T/10)  ”(a)より得られ
る。
上述の方法により、常温常湿条件(25℃、55%RH
)および高温高湿条件(40℃、80〜85%RH)の
各々の条゛件における1回目の動摩擦係数μmと100
回繰り返しパスさせた後の動¥J擦係数μIooを測定
する。
また、上記測定試験において100回バスさせた後の8
mm幅テープ1の長さ方向に平行した摺動キズの数の多
少により、次のようにして評価する。
(b)カール発生の評価方法 まず、磁気シートを50o+mの円形に切断したものを
50枚用意し、第2図に示すようにそのシートの中心部
をテーブル上に接触させた際の、シート端部とテーブル
との距1!!iDm+nを測定し、その測定値のうちで
最大の値のものを評価値とする。
(e)フィルムと金属磁性層との接着性の評価ポリイミ
ドフィルム上に磁性層を成膜した磁気フィルムの磁性層
側に粘着テープ(住人3M製、スコッチメンディングテ
ープ)を貼り合わせ90°剥離試験を行い、粘着テープ
をフィルムに貼り合わせた部分の総面積に対する磁性層
剥離部総面積の割合を算出し、その値の多少により次の
ようにして評価する。
評価が◎およびΔのものは、磁気テープ等に実際に用い
ることのできるものである。
(d)高温高湿下における走行耐久性およびエンベロー
プの評価 測定する磁気テープを8ミリVTR用カセツトに装着し
、温度40℃、湿度80〜85%RHの環境下で、10
0パス繰り返す。その際の4.5MH2における出力レ
ベルが、初期のレベルよりも3dB以上低下せず、かつ
「テープ鴫き」および「張り付き」の無いものを、走行
耐久性良好とし、それ以外のものは走行耐久性不良とす
る。また、4.5MH2の再生出力が大きく、かつフラ
ット(最大値と最小値の差が0.7dB以内)であるエ
ンベロープを良好とし、それ以外のものは不良とする。
実施例1〜5 まず、N−メチルピロリドン溶媒800重量部中に、ジ
アミン成分としてのPPD70ffi量部およびDAD
E30重量部を20℃で溶解、攪拌した。次に、その溶
液中に、テトラカルボン酸成分としてのBPDA20重
量部およびPMDA80重量部ならびに第1表に示した
各種フッ素化合物を各々混合した混合液を徐々に添加し
くフッ素添加量はポリイミド100重量部に対する重量
部で示す)、約1時間攪拌して、溶液粘度が約4000
psiの計5種のポリアミック酸原液を得た。
次に、これらの原液のそれぞれを個々にドフタ−ナイフ
を用いてSUS板上に流延し、130℃で10分間加熱
して厚さが約25μmの淡黄色フィルムを得た。次に、
これらフィルムを更に200℃で2分間、330℃で5
分間加熱し、脱溶媒およびイミド化を完了させ、厚さが
約9μmの本発明のポリイミドフィルムを作製した。
以上のようにして得た5種のフィルムの動摩擦係数の測
定および慴動キズによる評価(a)を行なった。その結
果を第1表に示す。
第1表に示した結果から明らかなように、本発明のポリ
イミドフィルムは優れた易滑性を有し、摺動キズの発生
が少ないことが確認できた。
比較例1 フッ素化合物を添加しない以外は、実施例1〜5と同様
にしてポリイミドフィルムの製造およびその動摩擦係数
の測定、慴動キズによる評価を行なった。その結果を第
1表に示す。
第1表に示した結果から明らかなように、フッ素化合物
を含仔していない従来のポリイミドフィルムは本発明の
ポリイミドフィルムよりも易滑性において劣り、摺動キ
ズが発生し易いことが確認できた。
実施例6.7 フッ素化合物として表−1に示すものを用い、更にポリ
アミック酸原液を得る前に、平均粒径400人に調整し
、表面処理したSiO2微粒子を0.6ffi(]部加
える以外は、実施例1〜5と全く同様にして厚さが約9
μmの本発明のポリイミドフィルムを得た。なあ、第2
表に示すフッ素化合物の種類のAは実施例1で用いたパ
ーフロロ基含有アクリル酸エステルオリゴマーを示し、
Bは実施例2で用いたパーフロロデセニルオキシベンゼ
ンスルホン酸ナトリウムを示すものとする。
以上のようにして得た本発明のポリイミドフィルムは、
いずれもその熱膨張係数は 1.6X 10−’cm/
cm/℃、引張り弾性定数は490kg/mi+”、表
面粗さは十点平均粗さRzで150人、表面突起密度は
5 x In’個/mn+2であった。
次に、これらのポリイミドフィルムを130℃に加熱し
、連続スパッタ装置により、そのフィルム上に0.2μ
m/分の成膜速度で膜厚が約0.4μmの0080重量
%−Cr20重量%の垂直磁化膜を形成した。次に、そ
の磁化膜上に、酸素を10vo1%含むアルゴンガス中
にてCoをスパッタし、膜厚が100人の酸化コバルト
薄膜を形成した。次に、その薄膜上に真空蒸着法により
膜厚が10人のFEP (テトラフロロエチレン−ヘキ
サフロロプロピレン共重合体)の薄膜を形成し、磁気シ
ートを得た。
以上のようにして得た磁気シートのカール発生の評価(
b)を行なった。その結果、シート端部とテーブルとの
距離りは1mm未満であり、磁気テープや磁気ディスク
として用いるのに実用上問題の無いものであった。
次に、この磁気シートを8.0mm幅にスリットし、8
ミリVTRテープ用カセツトに装着し、高温高湿下にお
ける走行耐久性およびエンベロープの評価(d)を行な
った。また、フィルムと金属磁性層との接着性の評価(
C)および温度40℃、湿度80〜85%RHの環境下
において24時間保存した後のカール発生の評価(b)
を行なった。それらの結果を第2表に示す。
第2表戸・ら明らかなように、本発明のポリイミドフィ
ルムを用いた磁気テープは、ポリイミドフィルムの耐湿
性が優れるためカールの発生が少なく、かつ易滑性が優
れるため走行耐久性およびエンベロープが良好であり、
また接着力の低下も無いとか確認できた。
比較例2 フッ素化合物を添加しない以外は実施例6.7と全く同
様にして磁気テープを作成し、その物性の評価を行なっ
た。その結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、フッ素化合物を含有してい
ない従来のポリイミドフィルムを用いた磁気テープは、
本発明のポリイミドフィルムを用いた磁気テープに比べ
、耐湿性が劣るのでカールが発生し易く、また易滑性が
劣るため、VTRシリンダーに対する張り付きや不均一
な出力が生じ易い。
実施例8〜10 フッ素化合物としてのパーフロロ基含有アクリル酸エス
テルオリゴマーの添加量を各々0.01重量部、0.1
重量部、3重量部とした以外は実施例6と全く同様にし
て磁気テープを作成し、その物性の評価を行なった。そ
の結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、ポリイミド100重量部に
対してフッ素化合物(パーフロロ基含有アクリル酸エス
テルオリゴマー)の添加量が0.01〜3重量部の範囲
において、耐湿性および易滑性の向上という本発明の効
果が得られることが確認できた。
比較例3 フッ素化合物としてのパーフロロ基含有アクリル酸エス
テルオリゴマーの添加量を5.0重量部とした以外は実
施例6と全く同様にして磁気テープを作成し、その物性
の評価を行なった。その結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、フッ素化合物(パーフロロ
基含有アクリル酸エステルオリゴマー)の添加量の本発
明の範囲(0,01〜3重量部)を越える量を添加する
と、接着性の低下、不均一な出力などの問題が生じ、磁
気テープとして用いるのに実用的でないことが確認でき
た。
実施例11.12 まず、N−メチルピロリドン溶媒800重量部中に、ジ
アミン成分としてPPD50重量部およびDADE50
重量部を20℃で溶解、攪拌した。次に、その溶液中に
テトラカルボン酸成分としてのBPDA40重量部およ
びPMDA60重量部ならびに第2表に示したフッ素化
合物および平均粒径400人に調整し表面処理した5i
n2微粒子0.7重量部を各々混合した混合液を徐々に
添加し、約1時間攪拌して、ポリアミック酸原液を得た
次に、その原液を用いて、実施例1〜5と全く同様にし
て、厚さが約9μmの本発明のポリイミドフィルムを作
成した。
次に、これらポリイミドフィルムを230℃に加熱し、
連続蒸着装置により、そのフィルム上に2000人/秒
の成膜速度で膜厚が約0.2μmの80wt%Co−2
0wt%Cr垂直磁化膜を形成した。次に実施例6.7
と全く同様にして、膜厚が100人の酸化コバルト薄膜
および膜厚が10人のFEP薄I漠を形成し、磁気シー
トを得た。
以北のようにして1で1・た磁気シートのカール発生の
評価(b)を行なった。その結果、Dは1mm未満であ
り、磁気テープや磁気ディスクとして用いるのに実用上
問題の無いものであった。
次に、実施例6.7と全く同様にして、その物性の評価
を行なった。その結果を第2表に示す。
第2表から明らかなように、本発明のポリイミドフィル
ムを用いた磁気テープは、ポリイミドフィルムの耐湿性
が優れるためカールの発生が少なく、かつ易滑性が優れ
るため走行耐久性およびエンベロープが良好であり、ま
た接着力の低下も無いことが確認できた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明のポリイミドフィルムは耐
湿性および易滑性に優れる。したがって例えば強磁性薄
膜型磁気記録媒体のベースフィルムなどに用いると、経
時変化によるカールの発生防止、走行耐久性およびエン
ベロープの向上、走行時の慴動キズの発生防止などがで
き、非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の動摩擦係数の測定に用いた装置を示
す模式図、第2図は本実施例のカールの発生の評価方法
を示す断面図である。 1 ・・・・ポリイミドフィルム、 2 ・・・・テンションゲージ。 3 ・・・・測定用固定ビン、 4 ・・・・重り、 5 ・・・・磁気シート。 特許出願人  キャノン株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリイミド100重量部に対し、フッ素化合物を0.0
    1〜3重量部含有することを特徴とするポリイミドフィ
    ルム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006137796A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Jsr Corp 液晶配向剤および液晶表示素子
JP2011183645A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Shin Etsu Polymer Co Ltd フィルムキャパシタ用フィルムの製造方法及びフィルムキャパシタ用フィルム

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