JP7501678B2 - 車両用内燃機関の発電負荷低減方法および発電負荷低減装置 - Google Patents

車両用内燃機関の発電負荷低減方法および発電負荷低減装置 Download PDF

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Description

この発明は、変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切り換えられたときの内燃機関のストールを抑制するために発電機による発電を一時的に停止する車両用内燃機関の発電負荷低減方法および発電負荷低減装置に関する。
例えば、特許文献1には、車両発進のために変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切り換えられたときの内燃機関のストールを抑制するために、シフト位置の切換後、所定時間の間、オルタネータの発電動作を停止する技術が開示されている。すなわち、発電停止によって内燃機関の負荷の低減を図っている。
このように発電を一時的に停止する場合、発電停止中に必要な電力は全てバッテリが供給するので、クランキング直後のようなバッテリのSOC(State of Charge)が低い条件下では、発電停止の期間はできるだけ短い期間とすることが望ましい。しかしながら、変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切り換えられたときに、変速機側からの作用による内燃機関の回転速度低下は、実際にはシフト位置切換から遅れて生じるので、特許文献1の方法では、必ずしも最適なタイミングで発電負荷の低減がなされず、最小限の発電停止による効果的な耐ストール性の向上を達成できない。
特開平6-115375号公報
この発明の一つの態様では、内燃機関がトルクコンバータを介して変速機に接続されてなる構成において、上記変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切り換えられた後、機関回転速度と変速機入力回転速度との速度差が所定速度差以上となったときに、上記発電機による発電を停止する。
非走行シフト位置では、トルクコンバータの入力側と出力側とが作動油の粘性により一体に回転しようとし、トルクコンバータの入力側となる機関回転速度とトルクコンバータの出力側となる変速機入力回転速度との速度差は小さい。非走行シフト位置から走行シフト位置に切り換えられた後、実際に変速機を含む動力伝達経路の抵抗によりトルクコンバータの出力側に負荷が作用すると、トルクコンバータの入力側となる内燃機関の回転速度が低下するとともに、機関回転速度と変速機入力回転速度との速度差が増大する。この機関回転速度と変速機入力回転速度との速度差の増大は、変速機側から内燃機関に及ぼす負荷変化を的確に示している。従って、上記速度差が所定速度差以上となったときに発電を停止することで、適切なタイミングで発電負荷が低減する。
この発明の他の態様では、上記変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切り換えられた後、変速機入力回転速度が所定値以下となったときに、上記発電機による発電を停止する。非走行シフト位置から走行シフト位置に切り換えられた後、変速機を含む動力伝達経路が実際に動力伝達状態に近付くと、トルクコンバータの出力側となる変速機入力回転速度が低下する。この変速機入力回転速度の低下は、やはり、変速機側から内燃機関に及ぼす負荷変化を示すこととなる。従って、変速機入力回転速度が所定値以下となったときに発電を停止することで、適切なタイミングで発電負荷が低減する。
この発明の一実施例の構成を概略的に示す構成説明図。 一実施例の発電負荷低減制御の処理の流れを示すフローチャート。 一実施例の機関回転速度等の変化を示すタイムチャート。
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、一実施例のシステム構成の概略を示す構成説明図である。一実施例の車両は、走行駆動源となる内燃機関1がトルクコンバータ3を介して変速機2に接続されており、これらトルクコンバータ3および変速機2を介して駆動輪4を駆動している。内燃機関1は、ガソリン機関およびディーゼル機関のいずれであってもよいが、一実施例ではガソリン機関つまり火花点火式内燃機関からなる。
上記トルクコンバータ3は、入力要素としてのポンプインペラ3aと出力要素としてのタービン3bとの間で作動油によるトルク伝達を行う。なお、両者間に図示せぬロックアップクラッチを備えていてもよい。
変速機2は、この実施例では、ベルト式の無段変速機構(バリエータ)5と前後進切換機構とを含む。無段変速機構5は、駆動側となるプライマリプーリと従動側となるセカンダリプーリと両者間に巻き掛けられた金属製ベルトとを備えるものであって、プーリ幅を変化させることで無段階に変速がなされる。プライマリプーリの回転軸となる入力軸は、クラッチ6を含む遊星歯車機構を用いた前後進切換機構を介してトルクコンバータ3のタービン3bに接続されている。この実施例では、クラッチ6の入力軸が変速機入力軸2aに相当する。また、上記セカンダリプーリの回転軸となる変速機出力軸2bは、ファイナルギア7および図示しないディファレンシャルギアを介して、駆動輪4へ動力を伝達している。
無段変速機構5の変速比は、主にアクセルペダル開度と車速とに基づき、変速機コントローラ(TMCU)11によって制御される。クラッチ6を含む前後進切換機構は、同様に変速機コントローラ11によって制御される。クラッチ6は、変速機2のシフトレバーがP(パーキング)レンジやN(ニュートラル)レンジ等の非走行シフト位置にあるときに解放されて動力伝達を遮断し、シフトレバーがD(ドライブ)レンジやR(リバース)レンジ等の走行シフト位置にあるときに締結されて動力伝達を行うものである。クラッチ6は、実際には前後進切換機構の中で前進時に締結されるフォワードクラッチや後進時に締結されるリバースブレーキ等として構成される油圧締結部材であり、図1では、このようにシフト位置に応じて解放・締結が切り換えられる油圧締結部材をクラッチ6として代表的に表している。
なお、変速機2としては有段自動変速機であってもよく、この場合は、各変速段を構成する油圧締結部材のいずれかがクラッチ6に相当するものとなる。
内燃機関1の燃料噴射や点火等は、エンジンコントローラ(ECM)12によって制御される。エンジンコントローラ12と変速機コントローラ11とは、CAN通信等の車内ネットワーク13を介して接続されており、互いに必要な信号の送受信を行っている。
これらのコントローラ11,12には、種々のセンサやスイッチ等が接続されている。後述する実施例の制御に必要なセンサ類のみを挙げると、内燃機関1の回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ21、変速機入力軸2aの回転速度つまり変速機入力回転速度Ntminを検出する変速機入力回転速度センサ22、変速機出力軸2bの回転速度つまり変速機出力回転速度Ntmoutを検出する変速機出力回転速度センサ23、運転者によって操作される変速機2のシフトレバーの位置(P・R・N・D等)を検出するシフトポジションセンサ24、変速機2の潤滑油温Ttmを検出する変速機油温センサ25、を少なくとも備えている。なお、コントロールユニット11,12には、内燃機関1や変速機2の種々の制御のために上記のもの以外にも多数のセンサ類の検出信号が入力されているが、これらは図示省略する。
内燃機関1は、内燃機関1自身や車両内の他の電装品に必要な電力を生成するために、発電機例えばオルタネータ15を備えている。このオルタネータ15は、例えばベルト機構を介して内燃機関1の出力によって常時回転駆動される。オルタネータ15で生成された電力は、図示しないバッテリに蓄えられる。一実施例においては、いわゆる12Vバッテリが用いられており、対応した定格のオルタネータ15を内燃機関1が備えている。なお、48V等の他の規格のバッテリおよびオルタネータであってもよい。
オルタネータ15は、バッテリが過充電とならないようにバッテリのSOC等に応じて電流を制御する図示しない充電コントローラ(レギュレータ)を備えている。そして、この充電コントローラは、エンジンコントローラ12からの制御信号によって発電負荷低減のために一時的に発電を停止する機能を備えている。例えば、バッテリ電圧がある許容下限値以上であるときにロータコイルへの通電を遮断することで発電を停止する。この発電停止によりオルタネータ15を駆動するために必要な内燃機関1の負荷つまり発電負荷が低減する。この停止方法の場合、バッテリの劣化や消費電力との関係でバッテリ電圧が許容下限値を下回れば、発電停止が指示されていても発電が行われる。なお、本発明において、発電停止の具体的な方法はいかなる方法であってもよい。
本実施例では、寒冷地において冷間始動後に変速機2を非走行シフト位置(例えばPレンジ)から走行シフト位置(例えばDレンジ)に切り換えたときに、内燃機関1のストール回避のために一時的な発電停止を行う。
図2は、この発電負荷低減制御の処理の流れを示すフローチャートであり、以下、これを説明する。なお、このフローチャートに示す処理は、例えば変速機コントローラ11から必要な情報を受けつつエンジンコントローラ12において繰り返し実行されるが、一部の処理を変速機コントローラ11で行ってもよく、あるいは全てを変速機コントローラ11側で行うようにしてもよい。
ステップ1では、非走行シフト位置にあるときの機関回転速度Neと変速機入力回転速度Ntminとの速度差ΔNiniを求める。PレンジやNレンジ等の非走行シフト位置においてはクラッチ6が解放されており、無段変速機構5や駆動輪4がトルクコンバータ3のタービン3bから切り離されている。そのため、車両が停止していても、基本的にはトルクコンバータ3の入力側(ポンプインペラ3a)と出力側(タービン3b)とが一体に回転しようとするが、実際には温度に応じた粘性抵抗等によって出力側の回転速度が相対的に低くなる。そのため、機関回転速度Neと変速機入力回転速度Ntminとの間にある程度の大きさの速度差ΔNiniが生じる。これは、シフトレバー位置の切換前の初期速度差であり、逐次更新される。
次にステップ2では、非走行シフト位置から走行シフト位置(Dレンジ、Rレンジ等)に切り換えられたかを繰り返し判定する。切換がなされていなければルーチンを終了する。走行シフト位置に切り換えられたと判定したらステップ3へ進み、変速機2の油温Ttmが所定油温Ttm1以下であるか判定する。所定油温Ttm1より高ければルーチンを終了する。所定油温Ttm1は、油温に相関する粘性抵抗が内燃機関1のストールに影響するような比較的低い温度に設定される。従って、温暖地や暖機再始動後などで油温Ttmが所定油温Ttm1よりも高い場合は発電停止は行わない。つまり発電停止が実行される状況をストールが生じやすい必要最小限の範囲に限定し、バッテリの劣化等を抑制する。
所定油温Ttm1以下であればステップ4へ進み、変速機出力回転速度Ntmoutが所定回転速度Ntmout1以下であるかを判定する。所定回転速度Ntmout1より高ければルーチンを終了する。所定回転速度Ntmout1は、車両が実質的に停止しているとみなし得る回転速度に設定される。つまり、仮に走行中に非走行シフト位置から走行シフト位置に切り換えられたような場合には、発電停止は行わない。
所定回転速度Ntmout1以下であればステップ5へ進み、機関回転速度Neと変速機入力回転速度Ntminとの速度差ΔNが所定の速度差ΔN1以上となったかを繰り返し判定する。ここで、速度差ΔN1は、ある一定値ΔN0に上述した初期速度差ΔNiniを加えた値として設定される。
非走行シフト位置から走行シフト位置例えばDレンジに切り換えられることで、前後進切換機構の中のクラッチ6の締結が開始される。クラッチ6は、解放状態からスリップ締結状態を経て完全締結状態へと移行するが、駆動輪4が停止していることから、このクラッチ6の締結の進行つまりトルク伝達容量の増加に伴い、タービン3bが徐々に拘束されることになり、結果として、ポンプインペラ3aとタービン3bとの間の速度差ΔNが増大する。同時に、タービン3bの回転速度低下に引きずられる形で内燃機関1の回転速度Neが低下する。つまり、ポンプインペラ3aとタービン3bとの間の速度差ΔNが所定の速度差ΔN1まで増大したことは、クラッチ6を介して変速機2側の負荷が内燃機関1へ作用し始めたこと、換言すればクラッチ6のトルク伝達容量があるレベルに到達したことを示している。
ステップ5でNOの場合は、さらにステップ6へ進み、変速機入力回転速度Ntminが第1の所定回転速度Ntmin1以下となったか判定する。上述したように、クラッチ6のトルク伝達容量の増加に伴い、タービン3bが徐々に拘束されることになり、変速機入力回転速度Ntminが低下していく。従って、変速機入力回転速度Ntminの低下は、上述したポンプインペラ3aとタービン3bとの間の速度差ΔNの増加と同様に、クラッチ6を介して変速機2側の負荷が内燃機関1へ作用し始めたことを示している。第1の所定回転速度Ntmin1は、変速機入力回転速度Ntminが当該所定回転速度Ntmin1となるタイミングが、ステップ5における機関回転速度Neと変速機入力回転速度Ntminとの速度差ΔNが所定の速度差ΔN1以上となるタイミングと同程度となるように設定される。
ステップ5もしくはステップ6でYESであれば、ステップ7へ進み、上述した発電停止を実行する。これにより内燃機関1に作用する発電負荷が低減し、機関回転速度Neの低下に伴うストールが抑制される。
発電停止を開始した後は、ステップ8,9において発電停止を終了する条件の成否を判定する。ステップ8では、変速機入力回転速度Ntminが第2の所定回転速度Ntmin2以下となりかつこの状態が一定時間Δt1の間継続したかどうかを繰り返し判定する。ここでYESであれば、ステップ10へ進み、発電停止を終了(つまり発電を再開)する。車両が停止している状態ではクラッチ6が完全締結に至ることで変速機入力回転速度Ntminは最終的には0となるが、回転速度低下の遅れ等を考慮して、0に達する前の第2の所定回転速度Ntminにおいてタービン3bの回転速度(つまり変速機入力回転速度Ntmin)が十分に低下したものとみなす。またオルタネータ15の発電再開に伴う急激な負荷増加によるストールを抑制するために、一定時間Δt1待ってから発電停止を終了するようにしている。
ステップ8でNOの場合は、さらにステップ9へ進み、発電停止を開始してからの経過時間tcutが所定時間tcut1以上となったか判定する。YESであればステップ10へ進み、発電停止を終了する。これにより、過度に長時間発電を行わないことによるバッテリの消耗ないし劣化が抑制される。
図3は、車両停止状態で冷機始動の後に、運転者がPレンジからDレンジへとシフトレバーを操作したときの発電負荷低減制御の動作を示したタイムチャートである。内燃機関1が始動したときにはPレンジにあり、クラッチ6は解放状態である。またオルタネータ15は、内燃機関1の運転開始と同時に発電を開始する。
クラッチ6が解放状態にあることから前述したようにトルクコンバータ3のタービン3bはポンプインペラ3aに追従して回転しようとする。但し、粘性抵抗等によりタービン3bの方が相対的に低速回転となる。従って、機関回転速度Neと変速機入力回転速度Ntminとの間には初期速度差ΔNiniが存在する。
図示例では時間t1においてPレンジからDレンジへの切換がなされるが、変速機2のクラッチ6の動作には遅れがあり、時間t2からスリップ締結状態となって徐々にトルク伝達容量が増加していく。そのため、時間t2以降、変速機入力回転速度Ntminが徐々に低下していき、これに引きずられる形で機関回転速度Neも低下していく。そして、機関回転速度Neと変速機入力回転速度Ntminとの間の速度差ΔNは徐々に拡大していく。
上記の速度差ΔNが所定の速度差ΔN1以上となると、オルタネータ15の発電停止が実行される(時間t3)。前述したように、速度差ΔN1は、ある一定値ΔN0に初期速度差ΔNiniを加えた値として設定される。一定値ΔN0は、クラッチ6のトルク伝達容量があるレベルに到達したことに相当し、これに初期速度差ΔNiniを加えることで、初期速度差ΔNiniの大小によらずに、より適切なタイミングで発電停止を開始することができる。
また、変速機入力回転速度Ntminが第1の所定回転速度Ntmin1以下となったことによっても発電停止が実行される。例えば速度差ΔNがあまり拡大しないまま機関回転速度Neと変速機入力回転速度Ntminの双方が低下していったような場合でも、発電停止が実行され、発電負荷が低減する。
その後、時間t4において変速機入力回転速度Ntminが第2の所定回転速度Ntmin2以下となり、かつその状態が一定時間Δt1継続することで、時間t5において発電停止が終了(つまり発電が再開)する。また、時間t3から発電停止時間tcutが計測されており、この発電停止時間tcutが所定時間tcut1に達したときにも発電停止が終了する。
変速機2のクラッチ6は、スリップ締結を経て時間t4以降に完全締結状態へと移行する。完全締結状態においては、変速機入力回転速度Ntminは0となる。
なお、内燃機関1の回転速度Neは、タービン3bの回転速度低下に引きずられて一旦低下した後、通常、変速機入力回転速度Ntminが0となる前に上昇に転じ、発電を再開するとき(時間t5)には上昇途中もしくは最終的に安定した回転速度となっている。そのため、時間t5における発電再開に伴うストールは生じにくい。
このように上記実施例では、クラッチ6を介して変速機2側から作用する負荷(タービン3bを拘束しようとするトルク)が実際に増大するタイミングを的確に把握して発電停止つまり発電負荷低減を行うことができる。従って、最小限の発電停止期間でもってシフト位置切換に伴うストールの抑制が効果的になされる。
因みに、特許文献1の技術では、PレンジからDレンジに切り換えられた時間t1時点から一定時間の間発電停止を行うこととなるが、例えば時間t1~t3の間は発電負荷低減による実質的な効果はない。従って、不必要に長く発電停止を行うこととなり、バッテリのSOCが過度に低下したりバッテリの劣化が促進される。
以上、この発明の一実施例を説明したが、この発明は上記実施例に限られず、種々の変更が可能である。
例えば、上記実施例では、変速機2の油温Ttmが低いことを発電停止の条件の1つとしているが、これに代えて、あるいはこれに加えて、標高が高いことあるいは大気圧が低いことを条件の1つとして発電停止制御を行うようにしてもよい。つまり、通常よりも内燃機関1の出力が低下する条件であるときに発電停止を実行する。
また上記実施例では、図2のステップ8,9の条件成立時に発電停止を終了し、発電を再開するようにしているが、このステップ8,9の条件成立時に内燃機関1の回転速度Neが十分に復帰しているかどうかを判定し、発電再開によりストールが懸念される回転速度であれば発電停止をさらに延長するようにしてもよい。
また、発電停止後、バッテリのSOCがある低下幅以上に低下した場合、あるいはバッテリ電圧が所定の電圧値を下回った場合に、発電を再開するようにしてもよい。
また、内燃機関1のクランキング後のバッテリ電圧が所定の下限値よりも低い場合に、バッテリが劣化しているものと判定し、レンジ切換時の発電停止を禁止するようにしてもよい。
なお、図2のフローチャートにおいて、ステップ5,6の発電停止開始条件はいずれか一方のみとすることができる。同様に、ステップ8,9の発電停止終了条件はいずれか一方のみとすることができる。
また、制御の簡略化のために、ステップ5の判定基準となる所定速度差ΔN1として、初期速度差ΔNiniを考慮せずに単純な一定値としてもよい。

Claims (9)

  1. 機関出力によって駆動される発電機を有するとともに、トルクコンバータを介して変速機に接続されてなる車両用内燃機関の発電負荷低減方法であって、
    上記変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切換操作された後、機関回転速度と変速機入力回転速度との速度差が所定速度差以上となったときに、上記発電機による発電を停止し、
    ここで、上記所定速度差は、シフト位置の切換操作前の機関回転速度と変速機入力回転速度との初期速度差に基づき当該初期速度差よりも大きな速度差として設定される、
    車両用内燃機関の発電負荷低減方法。
  2. さらに、
    上記変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切換操作された後、変速機入力回転速度が所定値以下となったときに、上記発電機による発電を停止する、請求項1に記載の車両用内燃機関の発電負荷低減方法。
  3. 変速機出力回転速度が第2の所定値以下であることを条件として上記の発電停止を実行する、請求項1または2に記載の車両用内燃機関の発電負荷低減方法。
  4. 上記の発電停止後、上記変速機入力回転速度が第3の所定値以下となったときに、発電を再開する、請求項1~3のいずれかに記載の車両用内燃機関の発電負荷低減方法。
  5. 上記所定速度差は、上記初期速度差に一定値を加えたものとして設定される、請求項1~4のいずれかに記載の車両用内燃機関の発電負荷低減方法。
  6. 機関出力によって駆動される発電機を有する内燃機関と、
    この内燃機関と変速機との間に位置するトルクコンバータと、
    上記発電機を制御するコントローラと、
    を備え、
    上記コントローラは、上記変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切換操作された後、機関回転速度と変速機入力回転速度との速度差が所定速度差以上となったときに、上記発電機による発電を停止し、
    ここで、上記所定速度差は、シフト位置の切換操作前の機関回転速度と変速機入力回転速度との初期速度差に基づき当該初期速度差よりも大きな速度差として設定される、
    車両用内燃機関の発電負荷低減装置。
  7. 上記所定速度差は、上記初期速度差に一定値を加えたものとして設定される、請求項6に記載の車両用内燃機関の発電負荷低減装置。
  8. 上記コントローラは、さらに、上記変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切換操作された後、変速機入力回転速度が所定値以下となったときに、上記発電機による発電を停止する、
    請求項6または7に記載の車両用内燃機関の発電負荷低減装置。
  9. 機関出力によって駆動される発電機を有するとともに、トルクコンバータを介して変速機に接続されてなる車両用内燃機関の発電負荷低減方法であって、
    上記変速機が非走行シフト位置から走行シフト位置に切換操作された後、機関回転速度と変速機入力回転速度との速度差が所定速度差以上となったときに、上記発電機による発電を停止し、
    ここで、変速機の油温が所定油温以下である場合に上記の発電の停止を行い、所定油温より高い場合には上記の発電の停止を行わない、
    車両用内燃機関の発電負荷低減方法。
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