JP7497319B2

JP7497319B2 - 配車システム

Info

Publication number: JP7497319B2
Application number: JP2021049260A
Authority: JP
Inventors: 譲松原; 徳穂田中
Original assignee: Hitachi Kokusai Electric Inc
Current assignee: Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority date: 2021-03-23
Filing date: 2021-03-23
Publication date: 2024-06-10
Anticipated expiration: 2041-03-23
Also published as: JP2022147833A

Description

本発明は、タクシー配車用ＡＶＭ（Automatic Vehicle Monitoring）システムを用いた配車システムに関するものである。

従来の配車システムでは、乗客がタクシーを手配する場合、住所や目印の説明、緯度経度の入力、もしくは人工衛星を利用したＧＰＳ（Global Positioning System）測位システムにより、乗客の位置情報を取得し迎先を指定していた。近年では、スマートフォンの地図上で位置を指定することによる緯度経度で、迎先を指定するアプリ等も存在する。

特許文献１は、顧客の迎え先を含むエリア内に配車に適した車両が直ちに見つからない場合でも、顧客に対する配車を行うことが可能な配車システムであって、待ち行列制御部が、動態が「空車」に変化した車両があり、車両がいるエリアの配車待ち情報が存在する場合に、配車待ち情報に係る迎え先に車両を配車させる配車システムを開示する。

特開２０１８－４９４０８号公報

これまでの配車システムでは、従来の迎先の情報では乗客が現在いる場所の正確な位置が把握できないことや、人が多い場所などでは、タクシーの乗務員はどこに乗客がいるかわからない状態で待つしかない場面があった。また、乗務員は目視ではどの乗客か判断できないため、すぐに乗せることができないことが発生していた。さらに、乗客の緯度経度の入力が間違っていた場合や、歩いて移動してしまった場合等、互いに見つけることが困難であった。

本発明の目的は、以上のようなマッチング不備を解決することが可能な配車システムを提供することにある。

上記の目的を達成するため、本発明においては、乗客から配車依頼を受け付けた際、乗客が携帯端末のカメラで周辺画像を撮像して配車システムへ送信し、タクシーの車載カメラでタクシーの周辺画像を撮像して配車システムへ送信し、乗客が撮像した周辺画像と、車載カメラが撮像した周辺画像を照合し、予め車載カメラでマッピングされた走行エリアの周辺画像の画像データを利用して、乗客がいる位置情報をAIによって導き出す構成の配車システムを提供する。

本発明によれば、AIを使ってお客様の位置を特定し、ナビ画面に外部の映像と位置情報を合わせて表示することにより、タクシー乗務員がお客様を探すサポートができる。

タクシー配車用ＡＶＭシステムの概略構成例を示す図。配車システムにおける管理センタの構成例を示す図。実施例１に係る、タクシー手配者認識システムの配車の流れを示すシーケンス図。実施例１に係る、タクシー手配者認識システムの乗客照合システムを含んだフローチャート図。実施例１に係る、タクシー手配者認識システムの端末に表示する画面例の図。実施例１に係る、タクシー手配者認識システムの、乗客発見時に表示する画面の図。実施例１に係る、乗客の携帯端末に表示する画面の図。

以下、発明を実施するための形態を図面に従い順次説明するが、それに先立ち無線移動通信システムと測位システムを利用したタクシー配車用ＡＶＭシステムについて、図１の概略構成図と図２の管理センタの構成図を参照して説明する。
同図の配車システムは、管理センタ１０１と、複数の無線基地局１０２（１０２－１，２，・・・，Ｌ）と、複数の移動局（車両）１０４（１０４－１，２，３，４，・・・，Ｎ）と、ＧＰＳ衛星１０５と、複数の配車端末１０６（１０６－１，２，・・・，Ｍ）を有する配車センタ１０７と、を含んでいる。
各無線基地局１０２は、自局が通信可能なエリア（１０３－１，２，・・・，Ｌ）を有しており、例えば、無線基地局１０２－１の通信エリア１０３－１は、その通信エリア内に位置する移動局１０４－１～１０４－Ｎと無線基地局１０２－１とが通信できることを示している。
各移動局１０４は、ＧＰＳ衛星１０５からの位置情報を受けて、移動局（車両）１０４自身の位置情報（緯度、経度）を入手することができる。入手した位置情報は移動局（車両）１０４の動態情報と共に、その移動局（車両）１０４が存在する通信エリア１０３を有する無線基地局１０２を通じて定期的に管理センタ１０１へ送信される。管理センタ１０１は、複数ある各無線基地局１０２を通じて、その通信エリア１０３内に存在する移動局１０４の位置情報と動態情報を収集している。
このようなタクシー配車用ＡＶＭシステムでは、顧客が配車センタ１０７に連絡し、オペレータに対して自分の迎え先、例えば現在位置情報と必要な車両情報を伝えることで、配車要求が行われる。配車センタ１０７では、オペレータが配車端末１０６を操作して、管理センタ１０１へ顧客情報と必要な車両情報を送信する。管理センタ１０１では、配車センタ１０７から受信した顧客の現在位置情報と、収集した移動局１０４の位置情報とに基づいて、最適な車両を検索し、顧客の現在位置まで車両を配車する運用を行う。

管理センタ１０１の構成について、図２に示す構成例を参照して説明する。本例の管理センタ１０１は、データベースサーバ２００と、地図サーバ２２０と、配車サーバ２４０と、を備えている。なお、管理センタ１０１の各構成要素は同じ場所に存在する必要はなく、別のネットワーク上にそれぞれ設置されていてもよい。
データベースサーバ２００は、配車システムの運用に係る各種のデータを管理するサーバである。本例のデータベースサーバ２００は、個々のエリアに関するエリア情報を記憶・管理するエリア情報管理部２０１と、個々の車両に関する車両情報を記憶・管理する車両情報管理部２０２と、配車待ちの注文（配車依頼）に関する待ち行列情報を記憶・管理する待ち行列管理部２０３と、を有している。

本発明の配車システムの概要は次の通りである。
(1)乗客の正確な位置をAI照合技術により算出する。

予めタクシー担当エリアの情報を、タクシーに搭載された外部撮影用カメラ（外部カメラ又は車載カメラ）で撮像することで、マッピングをする。乗客から配車依頼を受け付けた場合、乗客がスマートフォンのカメラで周辺の画像を撮像し、配車システムへ送信する。また、タクシー側の車載カメラでも周辺の画像を撮像し、配車システムへ送信する。それらの画像をマッピングされたエリアの画像もしくはストリートビュー等の画像を基に、AI照合することで、乗客の正確な位置情報、タクシーから乗客までの距離とタクシーからの乗客のいる方向を算出する。

(2)タクシーのナビ画面に乗客の位置情報と、タクシーから乗客までの距離、タクシーからの乗客のいる方向を表示する。
具体的には、ナビ画面に乗客周辺の画像および車載カメラの映像を表示し、さらにタクシーから乗客までの距離とタクシーからの乗客のいる方向も表示する。さらに、リアルタイムで車載カメラの映像を配車システムへ送信し、照合し続けることで距離と方向を更新する。

(3)タクシー車載カメラで乗客を補足し通知する。

乗客が自分の姿をスマートフォンのカメラ等で撮像し、配車システムへ送信する。また、タクシー側の車載カメラでも周辺の画像を撮像し、配車システムへ送信する。タクシーが乗客の位置周辺に到達した場合、これらの画像を照合する。車載カメラに乗客の姿が映った場合、乗客の画像と照合し、一致すれば乗客を発見したことをナビ画面へ通知する。

実施例１は、上述したタクシー配車用ＡＶＭシステムにおけるタクシー手配者認識システムの実施例である。図３に本実施例のタクシー手配者認識システムの配車の流れを示し、図４に本実施例のタクシー手配者認識システムの乗客照合システムを含んだフローチャートを示す。

(1)乗客がスマートフォンのカメラ等で、自分の姿や周辺風景を撮影し、画像を配車システムへ送信する（S401）。
図３に示すように、まず、乗客３０１は自身が所持している携帯電話などの端末に備えられたカメラ機能により、自身の映像や周辺映像を撮影する。撮影された画像は、無線通信にて配車システム３０３へ送信され、配車システム３０３にて保存される。

(2)タクシー側は、車載カメラ等で風景を撮影した画像を配車システムへ送信する。
一方で、タクシーの車載カメラ等でタクシーからの風景を撮影し、撮影された画像は車載端末３０２から無線通信にて配車システム３０３に送信される（S401）。

(3)マッピングされた画像を利用し、AIによって照合し、得られた位置情報を車載端末へ送信する。
次に、配車システムに送信された種々の画像は、位置情報が紐づけられてマッピングされ、マッピングされたエリアもしくはストリートビュー等の画像に基づいて、図３のようにAI照合サーバ３０４のプログラム実行にて画像が照合される。

具体的には、顧客側から取得した画像とタクシー側から取得した画像を、AI照合サーバ３０４がデータベース(DB)３０５の画像データを利用し、AI技術を用いて照合（S402）することにより、顧客の正確な位置や、タクシーから乗客までの距離やタクシーからの乗客のいる方向を検出することができる(S403)。検出できた位置情報は、配車システム３０３を介して車載端末３０２へ送信され、タクシー乗務員に必要な情報が画面表示される。AI技術を用いて画像を照合するため、AI照合サーバ３０４は、例えば、画像内で位置を特定できる建物や場所を基準に照合（機械学習）する。

(4)ナビ画面に外部の映像と位置情報を表示する。
車載端末３０２の表示画面には、図５に示すように全体地図、乗客が撮影した周辺画像、車載カメラ等で撮影された映像の3つの構成が表示される。全体地図には画像照合した結果、正確な位置情報が反映され、車載カメラの映像にはタクシーから乗客までの距離、タクシーからの乗客のいる方向が表示される。

(5)目的地付近に到達するまで、(2)～(4)を繰り返し最新の距離と位置情報をナビ画面に表示する。
車載カメラの映像は、移動するごとに更新されていくため、合わせてAI照合を行い、最新の位置情報とタクシーから乗客までの距離、タクシーからの乗客のいる方向を車載端末の画面に表示する。これは、図４に示すフローチャートのように、目的地付近に到達するまで繰り返される（S404、S405）。また、場合により乗客が元の場所から移動をした場合は、乗客の周辺を再度撮影し、配車システムへ送信することで再度位置情報を更新することも可能となる。

(6)目的地付近に到達したら乗客の画像と車載カメラで撮影した画像をAIによって照合する。
タクシーが目的地付近に到達すると、乗客自身を撮影した画像と、車載カメラで撮影した周辺画像をAIによって照合する。図４のフローチャートのように、車載カメラの画像に乗客が映っていない場合は、車載端末へ通知はせず、照合を繰り返す。（S406～S407）。乗客が映っていた場合は、次のステップへ進む。

(7)照合した結果、車載カメラに乗客が映っていた場合、通知を車載端末へ送信する。
車載カメラに乗客が映っていた場合、車載端末へ通知をする(S408)。その際、図６に示す画面の一例である画像６０１の様に、タクシーからの乗客までの距離に応じて、車載端末の画面に乗客に沿った枠が点滅し、近づくほど点滅が早くなるよう表示する。

(8)乗客の端末にも、通知を表示する。
図７の携帯端末の画面７０１に示すように、乗客３０１の携帯電話等の端末にも、タクシー車載端末と同様の画面を表示する。これにより、お互いのマッチング性が向上し、視認、発見した旨を双方が送信、通知できる。

(9)端末にてマッチングしたことを通知する。
乗客およびタクシー乗務員が、各々の端末の通知によって相手を認識できた場合、発見できたことを通知する。これにより、マッチング完了とする。

以上詳述した本実施例の配車システムによれば、以下の効果をえることができる。
(1)タクシーの車載カメラで予めマッピングされた画像もしくはストリートビュー等の画像を利用して、照合することにより、乗客の正確な位置がわかるようになり、乗客とマッチングしやすくなる。また、タクシーから乗客までの距離とタクシーからの乗客のいる方向を算出することで、スムーズに客先に向かうことができ、配車効率を上げることが可能になる。

(2)タクシーのナビ画面へ乗客周辺の画像、車載カメラの画像と、タクシーから乗客までの距離およびタクシーからの乗客のいる方向を表示することで、視覚的に乗客までの位置がわかりやすくなる。したがって、乗客とマッチングしやすくなる。

(3)タクシーが目的地付近に到達したとき、乗客の姿を撮影した画像と、車載カメラの画像を照合することで、車載カメラに乗客が映った場合、ナビ画面へ乗客がいることを通知できる。したがって、タクシー運転手が目的地に到着したあと、乗客を探す時間を削減することが可能となる。

本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されるものではない。

更に、上述した各構成、機能、サーバ等は、それらの一部又は全部を実現するプログラムを作成する例を中心に説明したが、それらの一部又は全部を例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良いことは言うまでもない。すなわち、処理部の全部または一部の機能は、プログラムに代え、例えば、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）などの集積回路などにより実現してもよい。

３０１乗客
３０２車載端末
３０３配車システム
３０４ AI照合サーバ
３０５データベース(DB)
５０１ナビ画面
５０２、６０１外部カメラで撮影した画像
５０３お客様が撮影した画像
７０１携帯端末の画面

Claims

乗客から配車依頼を受けてタクシーを配車する配車システムであって、
前記乗客に所持され、カメラと表示画面とを有する無線通信可能な携帯端末と、
前記タクシーに搭載された車載カメラと、
前記タクシーに搭載された、ナビ画面を有する無線通信可能な車載端末と、
前記カメラにより撮影された前記乗客の周辺画像及び前記車載カメラにより撮影された前記タクシーの周辺画像を、予め前記車載カメラで撮影され、位置情報が紐づけられてマッピングされた走行エリアの周辺画像の画像データとＡＩ技術を用いて照合することにより、前記乗客の位置情報および前記タクシーの位置情報を導き出す手段と、
前記車載端末の前記ナビ画面に、全体地図、前記乗客の周辺画像、前記タクシーの周辺画像の３つの構成を表示し、前記全体地図に前記乗客の位置情報を表示し、前記タクシーの周辺画像に前記タクシーから前記乗客までの距離及び前記タクシーからの前記乗客の方向を表示する手段と、
を備えることを特徴とする配車システム。
請求項１に記載の配車システムであって、
前記乗客の位置情報及び前記乗客までの距離と前記乗客のいる方向をリアルタイムで前記携帯端末の前記表示画面に表示する手段を更に備えることを特徴とする配車システム。
請求項２に記載の配車システムであって、
リアルタイムで前記タクシーの周辺画像を前記画像データと照合し続けることで前記乗客までの距離と前記乗客のいる方向を更新する手段を更に備えることを特徴とする配車システム。
請求項１乃至請求項３のいずれか一項に記載の配車システムであって、
前記タクシーが前記乗客の位置周辺に到達した際の前記タクシーの周辺画像と前記カメラにより撮影された前記乗客の画像とを照合し、前記タクシーの周辺画像に前記乗客が映っていた場合、配車を依頼した乗客を発見したことを前記ナビ画面へ通知する手段を更に備えることを特徴とする配車システム。
請求項４に記載の配車システムであって、
配車依頼した前記乗客を検知した場合、前記タクシーから前記乗客までの距離に応じて点滅する枠を前記ナビ画面に前記乗客の画像と共に表示する手段を備えることを特徴とする配車システム。