JP7493733B2 - 防獣ネット - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 令和2年1月17日、日刊木材新聞 第1面にて公開。令和2年10月20日~令和2年10月21日、静岡県 防獣防護資材に係る講習会(春野森林組合の管理造林地内(静岡県浜松市天竜区春野町))にて公開。令和1年12月15日、静岡県静岡市葵区千代538-11、静岡市森林組合、その他130件に配布。令和2年3月23日、佐賀県唐津市海岸通7182-78、玄海興業、その他18件に配布。令和1年12月16日、静岡県静岡市葵区千代538-11、静岡市森林組合、その他23件に納入。
本発明は、農作物を栽培している圃場や苗木を植えた植林地等への動物の侵入を防止する目的で設置される防獣ネットに関する。
近年、猪、鹿等の大型の野生動物や、ウサギ、ハクビシン等の小型の野生動物が農作物を栽培している圃場や苗木を植えた植林地等に浸入して農作物を食い荒らす被害や苗木の樹皮を傷付けたり、若葉を食べる被害が増えている。このような害獣被害に対しては、圃場や植林地等の周りに、例えば合成繊維製の防獣ネットを設置する対策が行われている。また、フェンス状主ネットの材料として金属線入り合成繊維撚り糸を使用し、さらにその強度を高めた防獣ネットも採用されている(特許文献1等参照)。
特許文献1記載の防獣ネットは、金属線として直径0.2mmの軟質ステンレス鋼線(例えば、JIS G 4309に規定するSUS304 W1)が使用されており、合成繊維撚り糸として連結繊度400d(デニール)の耐候性に優れるポリエチレン撚り糸が使用された金属線入り合成繊維製のものである。このようにして構成される特許文献1記載の防獣ネットは、金属線を使用したことにより動物による噛み切りをある程度防ぐことができるが、それでもウサギ等の小動物によって糸が噛み切られる場合がある。ここで、金属線を太くすれば切断強さを強くすることができるが、金属線を太くすればするほど重量が増加し、作業性を損なうという問題が生じる。
そこで、引張り強度が強い高強度繊維が使用された防獣ネットが提案されている(例えば、特許文献2等参照)。この防獣ネットは、種類の違う第1の糸と第2の糸を所定の撚り数で撚り合わせて網状に形成したものである。具体的には、第1の糸として単位面積当たりの強度が7g/d以上の高強度繊維(例えば、東洋紡績株式会社製のイザナス(登録商標))が使用されており、これを通常の繊維によって構成される第2の糸と、撚り数10T/M~200T/Mで撚り合わせた糸を使用して防獣ネットが作成されている。
特開2003-199479号公報 特開2004-169236号公報
しかしながら、特許文献2に記載されている防獣ネットでも噛み切られる場合があり、そればかりか、軟質ステンレス鋼線を使用した防獣ネットよりも、かえって被害が多いといった事例も報告されている。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、重量増加による作業性の低下を抑えつつ、大きさや種類の異なる種々の動物による農作物や苗木等の被害を効果的に防止し得る防獣ネットを提供することを目的とする。
上記目的を解決する本発明における防獣ネットは、所定線径の複数本の金属線と、所定太さの複数本の合成繊維糸と、を撚り合わせた紐体を使用して所定開口の網目を連続形成することによって作成された高強度網体を有する防獣ネットであって、
前記金属線として線径0.1~0.3mmの、JIS G 4314に規定する、SUS304 WPB又はSUS304 WPAの硬質ステンレス鋼線を使用したものであることを特徴とする。
本発明の防獣ネットは、前記金属線として線径0.1mm~0.3mmの、JIS G 4314に規定する、SUS304 WPB又はSUS304 WPAの硬質ステンレス鋼線を使用している。このため、従来の金属線として軟質ステンレス鋼線を使用したもの、あるいは金属線に代えて高強度ポリエチレン繊維を使用したものと比べて、切断強さが大幅に向上する。従って、力の強い大型の動物の圃場や植林地への侵入と、噛切り力の強い小型の動物の圃場や植林地への侵入を効果的に防止することができる。また、軟質ステンレス鋼線を使用したものと同等に重量を抑えることができ、作業性の低下も防止することができる。
本発明における防獣ネットにおいて、前記高強度網体は、少なくとも一部が、中心に配置される1本の前記硬質ステンレス鋼線と、該硬質ステンレス鋼線の周りに撚り合わされる複数本の前記硬質ステンレス鋼線と、によって構成されるワイヤロープ状のワイヤロープ体が用いられているものであってもよい。
このような態様の防獣ネットを採用すれば、引張り力がさらに向上して、特に、力が強い大型の動物に対する抑止効果が一層高まる。
前記防獣ネットは、侵入を防止する動物の大きさと特性に合わせて前記硬質ステンレス鋼線の線径と本数ないし撚り方を異ならせた複数種類の前記高強度網体と、前記金属線を有しない簡易網体と、を組み合わせることによって構成することも可能である。
さらに、本発明における防獣ネットにおいて、前記硬質ステンレス鋼線に代えてJIS G 4309に規定するSUS304 W1の軟質ステンレス鋼線又は高強度ポリエチレン繊維糸を使用して作成される、ロープ通し用の補助網体を有するものであることも好ましい態様の一つである。
このような態様の防獣ネットを採用すれば、ロープを通す部分がしなやかに変形する柔らかな前記補助網体になるため、防獣ネットの展開時におけるロープのキンク(こぶ)を防止して円滑な防獣ネットの展開が可能になる。
本発明の防獣ネットによれば、重量増加による作業性の低下を抑えつつ、大きさや種類の異なる種々の動物による農作物や苗木等の被害を効果的に防止し得る防獣ネットを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る防獣ネットを示す斜視図である。 図1に示す防獣ネットの正面図である。 図2に示す防獣ネットの網目の一部を拡大して示す図である。 図1に示す防獣ネットの高強度網体部分における2種の紐体の撚り合せ構造を示す側面図である。 (a)は、図1に示す防獣ネットの高強度網体部分の紐体の他の撚り合せ構造を示す側面図であり、(b)は、金属線部分の断面図(b)である。 本発明の第2実施形態に係る防獣ネットを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係る防獣ネットを示す図である。 本発明の第4実施形態に係る防獣ネットを示す正面図である。 図8に示す防獣ネットの補助網体部分における2種の紐体の撚り合せ構造を示す側面図である。 本発明の防獣ネットの設置手順を示す説明図である。 (a)は、本発明の効果を試すために行った引張り切断強度試験に使用した試験装置を示す正面図であり、(b)は、試験部位周辺の拡大図である。 本発明の効果を試すために行った引張り切断強度試験の試験結果を示すグラフである。 本発明の効果を試すために行った押切試験の試験結果を示すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について具体的に説明する。
初めに、図1~図5に示す第1実施形態を例にとって、本発明の防獣ネットの全体構成と、その要部となる紐体の撚り合せ構造について具体的に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る防獣ネット1を示す斜視図であり、図2は、図1に示す防獣ネット1の正面図である。なお、図2では、フェンス部21に対してスカート部19を伸ばした状態で示している。図3は、図2に示す防獣ネット1の網目の一部を拡大して示す図である。
防獣ネットは、圃場や植林地内に動物が侵入しないように、圃場や植林地の周りに設置する害獣除けのネットである。ポリエチレン等の合成繊維糸3のみを複数本撚り合わせた紐体を使用して作成される場合もあるが、本発明の防獣ネット1では、所定線径Dの複数本の金属線と、所定太さの複数本の合成繊維糸3と、を撚り合わせた紐体5を使用して所定開口の網目15を連続形成することによって作成される高強度網体17を防獣ネット1の基本要素としている。
また、本発明の特徴的構成として、金属線を、線径Dが0.1~0.3mmのJIS G 4314に規定するSUS304 WPBの硬質ステンレス鋼線(以下、WPB硬質ステンレス鋼線と称することがある)7,9によって形成している。なお、既存の防獣ネットでは、金属線としてJIS G 4309に規定するSUS304 W1の軟質ステンレス鋼線(以下、W1軟質ステンレス鋼線と称することがある)が使用されている。このW1軟質ステンレス鋼線は、なまし加工が施された、加工し易く、柔らかいステンレス鋼線で、線径Dが0.19mmのものでは、単線での引張り強度は約20.35(N)である。
これに対し、本発明で使用するWPB硬質ステンレス鋼線7,9は、バネなどに使用される硬くて引張り強度が大きな金属線で、線径Dが0.19mmのものでは、単線での引張り強度は約61.27(N)であり、W1軟質ステンレス鋼線の約3倍の引張り強度を有する材料になっている。
また、本実施形態では、地表面GLを覆うスカート部19と、地表面GLから立ち上がるフェンス部21と、によって防獣ネット1が構成されており、フェンス部21の下部23と上部27とで材質が異なる2種類の網体17、29が使用されている。具体的には、スカート部19として太さ標準規格が400d(デニール)(440T(デシテックス))のポリエチレン糸3を一例として30本、撚った紐体を使用して作成した簡易網体29を配置している。また、フェンス部21の下部23として、線径Dが0.19mmのWPB硬質ステンレス鋼線7を8本、ポリエチレン糸3に撚り合わせた紐体5で作成した高強度網体17を配置している。ここで、フェンス部21とスカート部19との接続部分(ロープ35を通す部分)には、詳しくは後述する、高強度網体17より柔軟性に優れる補助網体31(図8参照)を採用する態様が好ましい。
さらに、フェンス部21の上部27として、スカート部19と同様、太さ標準規格が400d(440T)のポリエチレン糸3を一例として30本撚った紐体を使用して作成した簡易網体29を配置した構成の防獣ネット1Aとなっている。
なお、本実施形態では、一例として防獣ネット1Aの展開方向Yの長さが50m、網目15を菱形にして、その一辺の長さが5cm、スカート部19の幅方向Xの寸法が30cm、フェンス部21の下部23の高さ方向Zの寸法が1m20cm、フェンス部21の上部27の高さ方向Zの寸法が60cmの大きさの防獣ネット1Aが採用されている。このような網体17,29の配置にしたのは、動物の体当たりや噛み切りが最も予想される、フェンス部21の下部23における、地表面GLから高さ方向Zに1m20cmの範囲に高強度網体17を配置することで効果的な防獣対策を図ると共に、残りのスカート部19とフェンス部21の上部27に軟質で軽量なポリエチレン糸3のみからなる簡易網体29を配置することで、防獣ネット1A全体の軽量化とコストの削減を図ったものである。また、スカート部19は、地表面GLから穴を掘って、フェンス部21の下方の地中を通り、圃場内等に侵入しようとする動物の対策として設けられるものである。
この他、本実施形態の防獣ネット1Aには、フェンス部21の上辺部と、フェンス部21とスカート部19の接続部と、スカート部19の下辺部の3ケ所に展開方向Yに延びる3本のロープ35が設けられている。尚、ロープ35としては、例えば、直径5~10mmのポリエチレン製のロープが使用できる。
図4は、図1に示す防獣ネット1の高強度網体部分における2種の紐体の撚り合せ構造を示す側面図である。また、図5(a)は、図1に示す防獣ネット1の高強度網体部分の紐体の他の撚り合せ構造を示す側面図であり、図5(b)は、金属線部分の断面図である。
高強度網体17としては、図4(a)に示す、前述した構成の高強度網体17Aの他に、WPB硬質ステンレス鋼線9の本数と線径Dを異ならせた図4(b)に示す構成の紐体10を使用した高強度網体17Bを使用してもよい。また、図5に示すように、WPB硬質ステンレス鋼線7の、撚り合わせ構造を異ならせた構成のWPB硬質ステンレス鋼線7を用いたワイヤロープ体8’を使用した高強度網体17Cも採用することが可能である。
図4(b)に示す高強度網体17Bは、図4(a)に示す高強度網体17Aよりも線径Dが太い、一例として線径Dが0.29mmのWPB硬質ステンレス鋼線9を4本、ポリエチレン糸3に撚り合わせて作成した紐体10を使用した高強度網体であり、ウサギのように噛切り力が強い動物に対して好適な切断強さの強い高強度網体である。
一方、図5に示す高強度網体17Cは、一例として線径Dが0.19mmのWPB硬質ステンレス鋼線7を7本使用し、そのうち1本を、中心に配置される芯線37とし、残りの6本を上記芯線37の周りに配置して撚り合わされる撚り線39としたワイヤロープ状に撚り合わされた構造のワイヤロープ体8’を使用した高強度網体である。この高強度網体17Cは、ワイヤロープ状の撚り合せ構造によって引張り強度がさらに高まるので、例えば、猪のように力の強い動物に対して好適な高強度網体になっている。
次に、図1~図5に示す第1実施形態の防獣ネット1の他の実施形態について説明する。以下に説明する他の実施形態においては、図1~図5に示す第1実施形態との相違点を中心に説明し、図1~図5に示す第1実施形態における構成要素の名称と同じ名称の構成要素には、これまで用いた符号を付して説明し、重複する説明は省略することがある。
図6は、本発明の第2実施形態に係る防獣ネットを示す斜視図である。
図6に示すように、本発明の第2実施形態に係る防獣ネット1Bは、前述した第1実施形態に係る防獣ネット1Aの構成からスカート部19を取り除いた構成の防獣ネットになっている。なお、フェンス部21の上部27と下部23の材質、寸法、網目15の大きさ、紐体5の、撚り合わせ構造は、第1実施形態に係る防獣ネット1Aと同様である。
また、本実施形態では、スカート部19を有しないことに伴い、ロープ35は、第1実施形態に係る防獣ネット1Aよりも1本少ない2本になっている。そして、2本のロープ35は、フェンス部21の上部27における上辺寄りの部分と、フェンス部21の下部23における下辺寄りの部分と、の上下2ケ所に配置されている。本実施形態においても、フェンス部21の下部23におけるロープ35を通す部分には、詳しくは後述する、高強度網体17より柔軟性に優れる補助網体31(図8参照)を採用する態様が好ましい。
このような構成の防獣ネット1Bは、スカート部19とロープ35を1本省略した分、軽量になって持ち運びが容易になり、設置の際の作業者の負担が軽減される。また、地中を掘って圃場内に侵入する虞のない動物に対しては優れた防獣効果を発揮するため、侵入を防止する動物の種類によって適宜第1実施形態と第2実施形態とを選択して使用することが望ましい。
図7は、本発明の第3実施形態に係る防獣ネットを示す斜視図である。
図7に示すように、本発明の第3実施形態に係る防獣ネット1Cは、前述した第1実施形態に係る防獣ネット1Aの構成をさらに細分化し、フェンス部21を下部23と中間部25と上部27との3つに分けている。そして、3つに分けたフェンス部21にスカート部19を加えた4つの部位それぞれに、構成を異ならせた網体17,29を配置した構成の防獣ネットになっている。即ち、この防獣ネット1Cは、侵入を防止する動物の特性等に合わせてWPB硬質ステンレス鋼線7,9の線径Dと本数ないし撚り方を異ならせた複数種類の高強度網体17A,17B,17Cと、金属線を有しない簡易網体29と、を組み合わせることによって構成される防獣ネットになっている。
具体的には、地表面GLを覆うスカート部19には、図5に示すワイヤロープ状のワイヤロープ体8’を使用した高強度網体17Cを配置した。また、地表面GLから立ち上がるフェンス部21の下部23(一例として地表面GLから高さ方向Zに60cmの範囲)には、図4(b)に示す線径Dを太くし本数を減らしたWPB硬質ステンレス鋼線9を使用した高強度網体17Bを配置した。本実施形態においても、フェンス部21の下部23とスカート部19との接続部分(ロープ35を通す部分)には、詳しくは後述する、高強度網体17より柔軟性に優れる補助網体31(図8参照)を採用する態様が好ましい。
さらに、地表面GLから立ち上がるフェンス部21の中間部25(一例として地表面GLから60cmの高さから120cmの高さまでの範囲)には、図4(a)に示す線径Dを細くし本数を増やしたWPB硬質ステンレス鋼線7を使用した高強度網体17Aを配置した。またさらに、地表面GLから立ち上がるフェンス部21の上部27(一例として地表面GLから120cmの高さから180cmないし200cmの高さまでの範囲)には、金属線を有しない簡易網体29を配置している。
このような構成の防獣ネット1Cを採用した場合には、スカート部19によって、猪のように地表面GLから穴を掘って圃場内等に侵入しようとする力の強い動物に対応できるようになる。また、フェンス部21の下部23によって、ウサギのように噛切り力の強い動物の圃場内等への侵入を効果的に防止できる。さらに、フェンス部21の中間部25によって、鹿のように力も噛切り強さもある程度強い動物の植林地内等への侵入を防止できるようになる。またさらに、フェンス部21の上部27によって、跳躍力のある動物がフェンス部を飛び越えて圃場内等へ侵入しようとするのを防止することができる。
図8は、本発明の第4実施形態に係る防獣ネットを示す図である。また、図9は、図8に示す防獣ネットの補助網体部分における2種の紐体の撚り合せ構造を示す側面図である。
図8に示すように、本発明の第4実施形態に係る防獣ネット1Dは、基本要素を構成する高強度網体17の一部に代えて、高強度網体17より柔軟性に優れる補助網体31を適用した実施形態である。具体的には、高強度網体17の上辺部や下辺部等に設けられるロープ35を通す部分を、図9(a)に示すW1軟質ステンレス鋼線11を用いた紐体12を使用した補助網体31に代えている。補助網体31を、ロープ35を通す部分の網目15に適用すれば、防獣ネット1Dの設置時に高強度網体17の部分で発生するロープ35のキンク(こぶ)によって高強度網体17の引き出しができない、というトラブルを未然に防止することが可能になる。
また、ロープ35を通す部分を、図9(b)に示す高強度ポリエチレン繊維糸13を用いた紐体14を使用した補助網体33としてもよい。ここで、高強度ポリエチレン繊維糸13としては、東洋紡績株式会社製の「イザナス(登録商標)」が一例として採用可能である。
次に、前述した第1実施形態に係る防獣ネット1Aを例にとって、防獣ネットの設置手順について説明する。
図10は、本発明の防獣ネットの設置手順を示す説明図である。
最初に、防獣ネット1Aを設置する設置現場に、適宜の間隔で支柱41を立てる。支柱41を立てた設置現場に、図10(a)に示す梱包状態の防獣ネット1Dを持ち込み、結束紐43を解いて図10(b)に示すように開封する。梱包状態の防獣ネット1Dには、図10(b)に示すように、防獣ネット1Aを支持するためのロープ35が3本同梱されている。
次に、図10(c)に示すように、3本のロープ35を、フェンス部21の上辺部と、スカート部19の上辺部と下辺部の3ヶ所の網目15に縫うように互い違いに通し、図10(d)に示すように、3本のロープ35の先端を展開方向Yに延ばして行く。
次いで、防獣ネット1Dを展開方向Yに徐々に引き出して行き、引き出した防獣ネット1Dから順番に支柱41に引っ掛けて設置して行く。そして、すべての防獣ネット1Dを引き出し、支柱41に引っ掛けることによって図10(e)に示すように防獣ネット1Dの設置が完了する。
本実施形態では、簡易網体29で構成されたフェンス部21の上辺部と、簡易網体29で構成されたスカート部19の下辺部にロープ35を通している。また、フェンス部21とスカート部19との接続部分(ロープ35を通す部分)には、図8に示す補助網体31(図8参照)を採用すれば、ロープ35のキンク(こぶ)の発生を抑え、防獣ネット1Aの円滑な展開と設置が可能となる。このように、高強度網体17によって構成された部分にロープ35を通す態様の場合には、ロープ35を通す部分に、高強度網体17より柔軟性に優れる補助網体31を用いればよい。
次いで、図11及び図12に基づいて、本発明の効果を試すために行った引張り切断強度試験の内容とその試験結果について説明する。
図11(a)は、本発明の効果を試すために行った引張り切断強度試験に使用した試験装置を示す正面図であり、同図(b)は、試験部位周辺の拡大図である。図12は、本発明の効果を試すために行った引張り切断強度試験の試験結果を示すグラフである。
引張り切断強度試験は、静岡県工業技術研究所 浜松工業技術支援センター内で実施し、試験装置45として、株式会社島津製作所製の島津オートグラフAG-250NXPlusを使用した。試験体として一辺5cmの網目15を有する4種類の網体を用意した。網体としては、400d(440T)のポリエチレン糸3を30本、撚り合わせたものに対して以下の高強度ポリエチレン繊維糸、軟質ステンレス鋼線及び線径Dの違う2種類の硬質ステンレス鋼線を撚り合わせたものを使用した。
高強度ポリエチレン繊維糸としては、1200dの前述した「イザナス」を使用し、これを3本、撚り合わせた紐体により作成した網体を「従来品1」とした。軟質ステンレス鋼線としては、線径Dが0.19mmのW1軟質ステンレス鋼線を使用し、これを8本、撚り合わせた紐体により作成した網体を「従来品2」とした。また、硬質ステンレス鋼線としては、線径Dが0.19mmの細径のものと線径Dが0.29mmの太径のものの2種類のWPB硬質ステンレス鋼線を用意した。このうち、線径Dが0.19mmの細径のWPB硬質ステンレス鋼線は、8本使用し、これを撚り合わせた紐体により作成した網体を「本発明品1」とした。さらに、線径Dが0.29mmの太径のWPB硬質ステンレス鋼線を4本使用し、これを撚り合わせた紐体により作成した網体を「本発明品2」とした。
試験方法としては、前述の4種類の網体の網目15を図11(a)に示すように2マス分、垂直に試験装置45に支持させた状態で行い、図11(b)に示すように、2マス分の網目15の上部内側に替刃式鉋刃47を宛がった状態で上支持部49に支持させた。一方、2マス分の網目15の下部を下支持部51に固定して試験速度20mm/minの速度で上支持部49と下支持部51を離間させることによって切断される時の引張り切断強度(N)を測定した。
引張り切断強度試験の試験結果は、図12に示す通りであり、「従来品1」の引張り切断強度は約100(N)、「従来品2」の引張り切断強度は約270(N)、「本発明品1」の引張り切断強度は約500(N)、「本発明品2」の引張り切断強度は約600(N)であった。
これらの結果から「従来品1」は、単純な引張り強度では高い性能を発揮するものの今回行った引張り切断試験での引張り切断強度は低く、動物による噛み切りに対しては弱いことが分かった。また、「従来品2」は、従来品1より引張り切断強度が高く、2倍以上の値を示していることから、引張り切断強度はある程度高いことが確認された。
これに対して、「本発明品1」と「本発明品2」では、「従来品2」のさらに2倍近くあるいは2倍以上の引張り切断強度を示しており、極めて高い性能を発揮することが確認された。
従って、このように高い性能を発揮する高強度網体17を基本要素とする本発明の防獣ネット1は、重量増加による作業性の低下を抑えつつ、より一層の切断強さの向上を図って、大きさや種類の異なる種々の動物による農作物や苗木等の被害を効果的に防止することが可能になる。
本発明の防獣ネット1は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変更を行うことができる。例えば、WPB硬質ステンレス鋼線7、9の線径Dと本数は、前述した実施の形態で述べたものに限られない。作業性を損なうような重量増加にならない範囲で、適宜、調整することが可能である。同様にWPB硬質ステンレス鋼線7、9に撚り合わせる合成繊維糸3の太さ、本数及び材質も前述した実施の形態で述べたものに限らず、適宜、調整することが可能である。また、WPB硬質ステンレス鋼線7、9と合成繊維糸3を撚り合わせる構造も前述した実施の形態で述べた構造に限らず、合成樹脂ロープ等に採用されている種々の、撚り合わせ構造を採用することが可能である。
さらに、網目15も一辺が5cmの正方形や菱形の網目に限らず、一辺が7cmあるいは3cm等、大きさの違い正方形や菱形の網目であっても構わない。また、網目15の形状も限定されるものではなく、長方形や台形あるいは3角形、6角形等の多角形等、種々の形状が採用可能である。また、スカート部19とフェンス部21の下部23と、中間部25と、上部27と、で大きさの違う網目15を組み合わせた構成の防獣ネット1とすることも可能である。
またさらに、前述した実施の形態では、硬質ステンレス鋼線としてWPB硬質ステンレス鋼線を用いているが、WPB硬質ステンレス鋼線に代えて、JIS G 4314に規定するSUS304 WPAの硬質ステンレス鋼線(以下、WPA硬質ステンレス鋼線と称することがある)を用いることができる。WPA硬質ステンレス鋼線は、引張り強度の点でWPB硬質ステンレス鋼線にはやや劣るものの、このWPA硬質ステンレス鋼線を用いても、軟質ステンレス鋼線や高強度ポリエチレン繊維を用いたものと比べて、切断強さが十分に向上する。従って、力の強い大型の動物の圃場や植林地への侵入と、噛切り力の強い小型の動物の圃場や植林地への侵入を効果的に防止することができる。また、軟質ステンレス鋼線を使用したものと同等に重量を抑えることができ、作業性の低下も防止することができる。
なお、以上説明した各実施形態や各変形例の記載それぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を、他の実施形態や他の変形例に適用してもよい。
次いで、獣が歯を使い網の線部分を噛み切るケースを想定して追加で実施した押切試験の内容とその試験結果について説明する。
押切試験は、引張り切断強度試験と同じく、静岡県工業技術研究所 浜松工業技術支援センター内で実施し、試験装置として、株式会社島津製作所製の島津オートグラフAG-250NXPlusを使用した。試験体として一辺5cmの網目15を有する6種類の網体を用意した。網体としては、400d(440T)のポリエチレン糸3を30本、撚り合わせたもの(比較例)と、この撚り合わせたものに対して以下の高強度ポリエチレン繊維糸、軟質ステンレス鋼線及び線径Dの違う3種類の硬質ステンレス鋼線を撚り合わせたものを使用した。
高強度ポリエチレン繊維糸としては、1200dの前述した「イザナス」を使用し、これを3本、撚り合わせた紐体により作成した網体を「従来品3」とした。軟質ステンレス鋼線としては、線径Dが0.19mmのW1軟質ステンレス鋼線を使用し、これを8本、撚り合わせた紐体により作成した網体を「従来品4」とした。また、硬質ステンレス鋼線としては、線径Dが0.19mmの細径のものと線径Dが0.29mmの太径のものの2種類のWPB硬質ステンレス鋼線を用意した。このうち、線径Dが0.19mmの細径のWPB硬質ステンレス鋼線は、8本使用し、これを撚り合わせた紐体により作成した網体を「本発明品3」とした。さらに、線径Dが0.29mmの太径のWPB硬質ステンレス鋼線を4本使用し、これを撚り合わせた紐体により作成した網体を「本発明品4」とし、線径Dが0.29mmの太径のWPB硬質ステンレス鋼線を8本使用し、これを撚り合わせた紐体により作成した網体を「本発明品4」とした。
試験方法としては、試験装置45を用い、前述の6種類の網体を硬度が硬いペンチで上下方向に挟み、上方から力をかけて網体を押し切る押切試験を実施して押切強さ(N)を測定した。
押切試験の試験結果は、図13に示す通りであり、「従来品3」の押切強さは、「比較例」と同等の約220(N)、「従来品4」の押切強さは約390(N)で、「比較例」に対して、約170(N)程度の強化であった。一方、「本発明品3」と「本発明品4」の押切強さは、約520(N)で、「比較例」に対して、約300(N)程度の強化であった。「本発明品5」の押切強さは、約700(N)で、「比較例」に対して、約480(N)程度の強化であった。
これらの結果から、獣が歯を使い網の線部分を噛み切る場合において、「従来品3」は、「比較例」と略同等の効果であることが分かった。「本発明品3」は、「従来品4」に比べて重量は同じで、2倍弱の押切強さの強化が認められた。「本発明品4」は、「従来品4」に比べて重量は若干軽くなり、2倍弱の押切強さの強化が認められた。「本発明品5」は、「従来品4」に比べて約2.5倍の押切強さの強化が認められた。
また、前述した、引張り切断強度試験(図12参照)と押切試験(図13参照)の結果から、動物の背高と歯の形状を踏まえて検討した。その結果、図7に示す、地表面GLから立ち上がるフェンス部21の下部23(一例として地表面GLから高さ方向Zに50cmの範囲)には、図4(b)に示す線径Dを太くしたWPB硬質ステンレス鋼線9を使用した高強度網体17Bを配置する。さらに、地表面GLから立ち上がるフェンス部21の中間部25(一例として地表面GLから50cmの高さから150cmの高さまでの範囲)には、図4(a)に示す線径Dを細くしたWPB硬質ステンレス鋼線7を使用した高強度網体17Aを配置する。またさらに、地表面GLから立ち上がるフェンス部21の上部27(一例として地表面GLから150cmの高さから180cmないし200cmの高さまでの範囲)には、金属線を有しない簡易網体29を配置する態様が好ましい。
このような態様の防獣ネットを採用すれば、噛切り力の強いウサギ等の侵入を、フェンス部21の下部23に配置した、切断強さと押切強さが強い、線径Dが太いWPB硬質ステンレス鋼線9を使用した高強度網体17Bによって効果的に防止することが可能になる。さらに、力も噛切り力もある程度強い鹿等の侵入を、フェンス部21の中間部25に配置した、線径Dが細いWPB硬質ステンレス鋼線7を使用した高強度網体17Aによって効果的に防止することが可能になる。またさらに、フェンス部を飛び越えて圃場内に侵入しようとする動物の侵入を、フェンス部21の上部27に配置した簡易網体29によって、軽量化を図りつつ安価に防止することが可能になる。
さらに、素材の特性を考慮し、より軽量とするとともに、製造方法の効率化を考え、WPB硬質ステンレス鋼線と、W1軟質ステンレス鋼線やW2ステンレス鋼線、高強度ポリエチレン繊維糸等を混合して網体を構成してもよい。
以下、本発明の完成までの経緯を含めて付記する。
魚網やゴルフ場のネット等で、従来、安価で劣化の少ないポリエチレンを使用し網の製作が行われていた。25年前頃より獣除けとして林業でも一部使用されていたが、漁業で使用済みのネットを再利用していたので、動物が好む塩分が含まれ、まったく効果が上がらなかった。
柔らかいポリエチレン網の強化が検討され、過去に軟質ステンレス鋼線を混入したネットが提案されたが、保護動物の二ホンカモシカや二ホンジカの頭数が少なく、ウサギの被害も少ない時代では柔らかいポリエチレン網のネットで十分に効果を発揮できていた。
10数年前よりステンレス鋼線に変え、引張強度が強いという理由で、「イザナス(高強度ポリエチレン繊維糸)」を混入した防獣ネットが普及しはじめた。製造現場では軟質ステンレス鋼線よりも、「イザナス」の方が、編み機への負担が少なく、効率よく編込めるため好まれて生産されていた。しかしながら、防獣ネットを使用する現場においては、動物の増加に伴い、「イザナス」や軟質ステンレス鋼線では破られやすく防獣ネットの効果は著しく落ちてしまっていた。
これらの点を踏まえ、鋭意検討を重ねた。ネット本来の問題点は、網目(交点)がずれてしまうことで魚を逃がしてしまったり、ゴルフボールが抜けてしまったり、という点であった。このため、「素材の引張り試験」が一般的に実施されていた。しかしながら、「素材の引張り試験」は、全体を構成するポリエチレンの量で強度が決まるため、防獣用における強度と一致していなかった。それでも、林業現場ではその引張り数値が尊重されているという状況であった。その結果、「イザナス」の引張り強度は高い数値を示すものの、獣の防除効果には繋がっていなかった。よって、ポリエチレン製ネットから鉄製フェンスへの切り替えもすすんでいる状況である。
獣は歯を使い破くため、「歯の硬さより硬い素材での強化であれば破られにくい」を念頭に素材の選択に取り組んだ。歯はエナメル質なため歯のビッカース硬度は個体差もあるが、270HV~366HVである。流通している軟質ステンレス鋼線は換算値で210HV前後が一般的である。「イザナス」は繊維のためビッカース数値はないが、防獣ネットを使用する現地において、軟質ステンレス鋼線の方が「イザナス」よりも効果が出ていたため考慮しなかった。次いで、硬質ステンレス鋼線は590HV前後であるのに対し、チタン合金も線にすると540HV程度と想定され、硬質ステンレス鋼線より若干柔らかい上、コストが数十倍となるため採用しなかった。これらの検討結果より、歯(エナメル質)を傷つけてまで網の切断を試みるか、通常の動物は、柔らかければ試みるが、硬ければ試みないと想定し、細分化されているステンレス鋼線の中でも、SUS304 WPB又はSUS304 WPAの硬質ステンレス鋼線を選択するとともに、鋭意検討を重ねて本発明を完成させた。
また、これまで説明した防獣ネットは、地表面を覆うスカート部には、前記ワイヤロープ体を使用した前記高強度網体を配置し、
地表面から立ち上がるフェンス部の下部には、線径を太くし本数を減らした前記硬質ステンレス鋼線を使用した前記高強度網体を配置し、
前記フェンス部の中間部には、線径を細くし本数を増やした前記硬質ステンレス鋼線を使用した前記高強度網体を配置し、
前記フェンス部の上部には、前記金属線を有しない簡易網体を配置したものであってもよい。
このような態様の防獣ネットを採用すれば、地表面を掘って強い力で圃場内に浸入しようとする猪等の侵入を、前記スカート部に配置した、引張り強度の強い前記ワイヤロープ体を使用した高強度鋼体によって効果的に防止することが可能になる。また、噛切り力の強いウサギ等の侵入を、前記フェンス部の下部に配置した、切断強さの強い線径の太い前記硬質ステンレス鋼線を使用した前記高強度網体によって効果的に防止することが可能になる。さらに、力も噛切り力もある程度強い鹿等の侵入を、前記フェンス部の中間部に配置した、線径を細くし本数を増やした前記硬質ステンレス鋼線を使用した前記高強度網体によって効果的に防止することが可能になる。またさらに、フェンス部を飛び越えて圃場内に侵入しようとする動物の侵入を、前記フェンス部の上部に配置した前記簡易網体によって、軽量化を図りつつ安価に防止することが可能になる。
1 防獣ネット
3 ポリエチレン糸(合成繊維糸)
5 (金属線と合成繊維糸を撚り合わせた)紐体
7 (細径の)WPB硬質ステンレス鋼線
8 (細径のWPB硬質ステンレス鋼線を撚り合わせた)紐体
8´ ワイヤロープ体
9 (太径の)WPB硬質ステンレス鋼線
10 (太径のWPB硬質ステンレス鋼線を撚り合わせた)紐体
11 W1軟質ステンレス鋼線(金属線)
12 (W1軟質ステンレス鋼線を撚り合わせた)紐体
13 高強度ポリエチレン繊維糸
14 (高強度ポリエチレン繊維糸を撚り合わせた)紐体
15 網目
17 高強度網体
19 スカート部
21 フェンス部
29 簡易網体
31,33 補助網体
35 ロープ
45 試験装置
D 線径

Claims (3)

  1. 所定線径の複数本の金属線と、所定太さの複数本の合成繊維糸と、を撚り合わせた紐体を使用して所定開口の網目を連続形成することによって作成された高強度網体を有する防獣ネットであって、
    前記金属線として線径0.1~0.3mmの、JIS G 4314に規定する、SUS304 WPB又はSUS304 WPAの硬質ステンレス鋼線を使用したものであることを特徴とする防獣ネット。
  2. 前記高強度網体は、少なくとも一部が、中心に配置される1本の前記硬質ステンレス鋼線と、該硬質ステンレス鋼線の周りに撚り合わされる複数本の前記硬質ステンレス鋼線と、によって構成されるワイヤロープ状のワイヤロープ体が用いられているものであることを特徴とする請求項1記載の防獣ネット。
  3. 前記硬質ステンレス鋼線に代えてJIS G 4309に規定するSUS304 W1の軟質ステンレス鋼線又は高強度ポリエチレン繊維糸を使用して作成される、ロープ通し用の補助網体を有するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の防獣ネット。
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