JP4933372B2 - 防獣ネット - Google Patents

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Description

本発明は、動物による破網を困難にするとともに、張りロープ挿通部を強化して耐久性を向上させた防獣ネットに関するものである。
農作物並びに造林木の若芽、樹皮は、これをそのまま開放しておくと野生の鹿、兎、猪等の格好の餌料となるため、これを防止する目的で、農地並びに造林地の周囲にネットを張りロープで支柱に吊るようにして設置し、フェンス状に張り巡らすことは従来から行われているところである。
このような野生の動物の侵入を防止するための防獣ネットとしては、従来以下のものが存在した。
(1)ポリエチレン等の化学繊維によって構成されたネット。
(2)忌避剤を塗布したネット。
(3)比較的太い針金から構成された金網。
(1)のものにあっては、軽量であるために作業性がよく、作業人員がさほど多くなくとも展開面積を多くとることができるが、一方、動物によって噛み切られることがあり、その結果、長期に亙る効果は期待できなかった。
(2)のものにあっては、自然環境による忌避剤の溶解流出が生じ、これも長期的な効果を望むことができなかった。
(3)のものにあっては、動物によって噛み切られて破網するということはないものの、嵩張ったり重量が大となって、作業性が悪く、かつ地形の起伏に沿うように展開することが不可能に近い程困難であり、しかも経年的に発錆するということも避けられなかった。
そこで、前記の問題点を解決する防獣ネットとして特許文献1や特許文献2に示されるように、網材として合成繊維とともに直径0.3mm以上の金属線を混入して構成した防獣ネットがある。0.3mm以上の金属線を混入したことにより動物による破網を防止できその点においては前述のものよりは優れていることが確認できた。
実用新案登録第2533000号公報 実用新案登録第2605743号公報
しかし、上記特許文献1や特許文献2に記載した防獣ネットにおいては、金属線を合成繊維に混入したことにより網脚を細くすることが可能となったが、一方金属線を混入したことにより防獣ネットとしての重量が合成繊維のみのものと比べ重くなった。
さらに、合成繊維と比べ剛体である金属線を入れたことにより、網地が変形しにくくなるとともに伸度も減少し、衝撃や風圧などの外力に対して網地の変形や伸長によりこれらの力を吸収する能力が弱まった。
そこで、このような防獣ネットに網地を展開して張るための張りロープを通し、支柱に掛けて吊るすようにして設置した場合、動物が防獣ネットに衝突した際の衝撃や風圧などが、途中で網の変形などによりその力が吸収されることなく、直接網の端部の網脚の網地を展開して張るための張りロープ挿通箇所に作用することとなった。
すなわち、網脚の張りロープ挿通箇所に、各種の力が各方向からの力が弱まることなく直接作用することになった。その結果として、網脚の張りロープとの接点が張りロープと始終擦れ合うことにより摩耗し、その場所での破断が生じ易いという問題点が確認されたのである。
その上、金属線を混入したことにより、合成繊維でもって形成される網脚は従来より細くても防獣ネットとしての機能を果たせるようになったため、この細くした網脚により擦れに対して一層弱くなってしまっていたのである。
特に、張りロープとしてワイヤロープを使用した場合、ワイヤロープの太さは例えば6mm程度なので、網脚がワイヤロープの円周と接する長さが非常に短いために、網脚がワイヤロープと接する接点の単位長さあたりの重量は、網地自体が重くなったことも加えて相当重くなり、なお一層破断し易いという問題が発生した。
すなわち、合成繊維に金属線を混入した網地により防獣ネットを構成したことにより新たに次のような問題点が確認されたのである。
(A)金属線を混入したことにより網地自体が重くなった。
(B)金属線を入れたことにより網地が変形しずらくなり、結果として網地の変形や伸長による外力の吸収能力が弱まった。
(C)合成繊維が形成する網脚が細くなったため、擦れに対して弱くなった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、合成繊維に金属線を混入することにより動物による破網を防ぐとともに、張りロープ挿通部での網脚の破断を防止し耐久性に優れた防獣ネットを提供することである。
なお、金属線の太さをやみくもに太くすれば摩耗による破断を防止できるかもしれないが、これは上記背景技術の(3)で記載したような欠点を有する。したがって、本発明は金属線の太さを0.3mm〜1.0mmを対象としたものである。
上記目的を達成するために、本発明の防獣ネットは合成繊維に直径0.3mm〜直径1.0mmの金属線を混入した網地により構成した防獣ネットにおいて、網地を展開して張るための張りロープ挿通部を含め張りロープ挿通部側から1〜5段の網脚は、金属線を混入せず擦れに対して強い合成繊維のみにより形成したものである。
本発明によれば、太さ0.3mm〜1.0mmの金属線を合成繊維と混入することにより動物による破網を防止するとともに、網の張設用張りロープ挿通部を他の箇所と比べて擦れに対して強化することにより、網脚の張りロープとの接点となる箇所の張りロープとの擦れによる破断を防止できるという効果を有する。
次に、本発明に係る防獣ネットの一実施例を図1に基づいて述べる。図1は本発明の防獣ネットを設置した状態を示す正面図である。1は本発明の防獣ネットを構成するところの、合成繊維に0.3mm〜1.0mmの分径を有する金属線を混入したストランドにより網脚を構成した網地である。前記金属線の本数については、一本のものでも噛み切ることが不可能であるから、一本存在すればよい。しかし複数本混入することを妨げるものではない。
金属線としては例えばステンレス線が使用できるが、その他例えば鋼線などでもよい。また、金属線の太さを全部同じ太さにしてもよく、あるいは太さを違えたものを数種類併用してもよい。さらに、使用箇所に応じて金属線の太さを0.3mm〜1.0mmの範囲で適宜選択して使用することも可能である。
前記合成繊維については、ポリエチレン、ポリエステル等、所望のものを選択すればよい。また、前記網地1は、有結節網又は無結節網又はラッセル網の何れでもよく、また網目の形状についても、図1に示すものにおいては菱目のものを示してあるが、角目や六角目などでもよい。
そして、網地1は支柱2間に張られた張りロープ3で吊り下げられ、下端を押えロープ4により固定されることにより防獣ネットとして機能するようになっている。
すなわち、網地1の吊り下げ時に上端となる網地を展開して張るための張りロープ挿通部5にワイヤロープなどの張りロープ3を挿通し、所望間隔で立設した支柱2に張りロープ3を引っ掛けるようにして網地1を展開して設置するのである。
そこで、本発明の防獣ネットでは網地を展開して張るための張りロープ挿通部5は他の箇所と比べて擦れに対して強化してある。また、そのために張りロープ挿通部5の網脚6は他の箇所の比べて太くしてある。なお、角目や六角目の場合も、張りロープ挿通部を他の箇所と比べて擦れに対して強化するようにする。
なお、本発明の防獣ネットは、主に網地を展開して張るための張りロープ挿通部5の強化を目的としているが、その他例えば、防獣ネットの押えロープ4の挿通部や支柱2との締結部分などを同様に擦れに対して強化しておいてもよい。
(参考例1)
次に、防獣ネットの参考例を図2に基づいて説明する。図2は防獣ネットの張りロープ挿通部5の拡大説明図である。
張りロープ3を挿通した張りロープ挿通部5より下の段の網目の網脚6は通常の太さの網脚6Aであり、その上の段で張りロープ挿通部5となる網目の網脚6は下側がその下の段の網目の網脚6Aと比べて一段太い網脚6Bとなっており、さらにその上側の張りロープ3と接する網脚6はもう一段太い網脚6Cとなっている。
例えば、網脚6Bは網脚6Aに対して1.2倍の太さとし、さらに網脚6Cは網脚6Bに対して1.2倍の太さとする。また、使用する編網機によってはこの倍率をもっと上げてもよい。あるいは、本実施例では二段階に網脚6の太さを太くする例を示したが、この太くする段数は任意に選択可能である。例えば、順次1.5倍ずつ数段にわたり太くしていってもよい。
なお、網脚6を太くするためには網脚6を構成する合成繊維や金属線を自体を太くしたり、合成繊維や金属線の本数を増やしたり、あるいはこれらの両者を併用することにより段階的に太くすることができる。また、耐摩耗性に優れた素材を新たに加えるようにして太くすることも可能である。
(参考例2)
次に、防獣ネットの他の参考例を図3に基づいて説明する。図3は防獣ネットの張りロープ挿通部5の拡大説明図である。
網地を展開して張るための張りロープ挿通部5となる網目の網脚6は、張設用張りロープ3と接することとなる箇所の網脚6を二本として二重縁網7としてある。
図示した例では網脚6の本数を二本の二重縁網7としたが、網脚6の本数は二本に限定するものではない。なお、本発明では網脚6の本数が二本以上の場合を総称して二重縁網と称している。
次に、本発明の防獣ネットの実施例を図4に基づいて説明する。図4は本発明の防獣ネットの張りロープ挿通部5の拡大説明図である。
網地を展開して張るための張りロープ挿通部5を含め張りロープ挿通部5側の網脚6の4段は、金属線を混入せず合成繊維のみにより形成した合成繊維網脚Aとなっている。そして、それより下方の網脚6は金属線を合成繊維に混入した金属線混入網脚Bとなっている。なお、金属線を混入せず合成繊維のみにより形成する網脚6の段数としては1〜5段あればよい。防獣ネットの高さにもよるが、余り下の方まで合成繊維網脚Aとしたのでは、金属線を混入した本来の意義がなくなってしまうからである。
なお、金属線を混入せずに形成する合成繊維網脚Aは擦れに対して強い原糸を使用する。例えば、アラミド繊維や超高強力ポリエチレン繊維等が使用可能である。擦れに対して強い合成繊維を使用することにより、耐摩耗性が向上するとともに、金属線を混入しないことによりその部分での変形能力が高まり、総重量も若干軽減される。
また、金属線を混入しない箇所のみを擦れに対して強いこのような繊維を使用することも可能であるが、網地1の金属線混入網脚Bの合成繊維がもともとこのような擦れに対して強いものを使用している場合は、合成繊維網脚Aとなる数段の網脚部分のみ金属線の使用を止め、合成繊維網脚Aの部分を金属線混入網脚Bの合成繊維と同一の素材により形成してもよい。
この場合、金属線を擦れに対して強い合成繊維に変更することにより、合成繊維網脚Aとしては金属線混入網脚Bとほとんど網脚の太さを変えることなく、擦れに対しての耐久性を向上させることができる。擦れに対して強い合成繊維を使用した場合、通常の防獣ネットの場合網脚の太さは直径2mm〜5mmあればよく、同じ太さの金属線混入網脚よりも耐摩耗性は数割向上させることが可能となる。
本発明の防獣ネットを設置した状態を示す正面図である。 防獣ネットの張りロープ挿通部の拡大説明図である。 防獣ネットの他例を示す張りロープ挿通部の拡大説明図である。 本発明の防獣ネットの張りロープ挿通部の拡大説明図である。
1 網地
2 支柱
3 張りロープ
4 押えロープ
5 張りロープ挿通部
6,6A,6B,6C 網脚
7 二重縁網
A 合成繊維網脚
B 金属線混入網脚

Claims (1)

  1. 合成繊維に直径0.3mm〜直径1.0mmの金属線を混入した網地により構成した防獣ネットにおいて、網地を展開して張るための張りロープ挿通部を含め張りロープ挿通部側から1〜5段の網脚は、金属線を混入せず擦れに対して強い合成繊維のみにより形成したことを特徴とする防獣ネット。
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