JP7488779B2 - ズリ搬出システム - Google Patents

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Description

本発明は、ズリ搬出システムに関するものである。
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載のズリ搬出システムが知られている。このシステムでは、切羽の近傍に破砕機が設置されており、切羽で発生したズリが積込機で持ち出され上記破砕機に投入される。破砕機で破砕されたズリがベルトコンベアによって抗口側に搬送されトンネル外に搬出される。
特開2001-49993号公報
この種のズリ搬出システムにおいては、切羽近傍から抗口近傍まで長距離をベルトコンベアで接続する必要があるので、過剰に幅広のベルトコンベアを使用することはコスト的にも好ましくない。このため、ベルトコンベアは切羽で発生するズリを直接積載することはできないサイズであり、切羽近傍の破砕機によってベルトコンベアの幅に積載可能な程度にズリを破砕している。トンネル工事の効率化を図るために、この種のズリ搬出システムにおいては、搬出能力を向上させることが望まれる。本発明は、ズリの搬出能力の向上を図るズリ搬出システムを提供することを目的とする。
本発明のズリ搬出システムは、トンネルの切羽で発生するズリを搬出するズリ搬出システムであって、切羽のズリを持出した所定のズリ積込機からズリを受け入れるズリ受入部と、上部に設けられた投入口を有し当該投入口から投入されたズリを破砕するズリ破砕部と、ズリ受入部の底部からズリ破砕部の投入口までズリを上昇させながら搬送するズリ搬送部と、を備える。
また、ズリ受入部は、底部から当該底部の上方に設けられたズリ受入口までの上下幅で設けられており、ズリ受入口は、ズリ破砕部の投入口よりも低い位置に配置されている、こととしてもよい。
また、ズリ受入部の下部には、当該ズリ受入部を含む機械の自重の少なくとも一部を支持する支持部が設けられていることとしてもよい。
また、本発明のズリ搬出システムは、ズリ受入部と、ズリ搬送部の上流側の一部と、を含み自走可能な移動式受入送出機と、ズリ搬送部の下流側の一部と、ズリ破砕部と、を含み移動式受入送出機とは別に自走可能な移動式破砕機と、を備えることとしてもよい。
また、本発明のズリ搬出システムは、ズリ受入部と、ズリ搬送部と、を含み自走可能な移動式受入送出機と、ズリ破砕部を含み移動式受入送出機とは別に自走可能な移動式破砕機と、を備えることとしてもよい。
また、本発明のズリ搬出システムは、ズリ受入部と、ズリ搬送部と、ズリ破砕部と、を本体内に含み自走可能な複合機械を備えることとしてもよい。
本発明は、ズリの搬出能力の向上を図るズリ搬出システムを提供することができる。
本実施形態のズリ搬出システムが適用された工事中のトンネルの断面図である。 ズリ前処理部を示す斜視図である。 ズリ前処理部の要部を模式的に示す側面図である。 ズリ前処理部におけるホッパフィーダ台車及びクラッシャの配置の一例を示す平面図である。 ホイールローダがズリをホッパ部に投入する状態を示す正面図である。 サイドダンプ方式のホイールローダがズリをホッパ部に投入する状態を示す正面図である。 (a)は変形例に係るズリ前処理部の要部を模式的に示す側面図であり、(b)は他の変形例に係るズリ前処理部の要部を模式的に示す側面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係るズリ搬出システムの実施形態について詳細に説明する。以下において単に「上流/下流」と言うときは、トンネル51内におけるズリ搬送の上流/下流を意味するものとする。図1は、本実施形態のズリ搬出システム1が適用された工事中のトンネル51の断面図である。ズリ搬出システム1は、トンネル51の切羽53の発破で発生したズリS(岩石)を抗口側に搬送しトンネル51外に搬出するシステムである。すなわち、上流側は切羽53側、下流側は坑口側(トンネル51外)側である。図1に示されるように、ズリ搬出システム1は、切羽53の近傍に設置されズリSを破砕するズリ前処理部3と、ズリ前処理部3の下流側に接続され抗口近傍までトンネル51内に延在するベルトコンベア5と、を備えている。
ベルトコンベア5は、トンネル51内の例えば高さ2m程度の位置において、トンネル51の一方の内壁面近傍で当該内壁面に沿って当該トンネル51の長手方向に延在している。ベルトコンベア5の上流端部はテールピース台車5aで構成されている。この形式のベルトコンベア5は一般的に「連続ベルトコンベア」と称され、トンネル工事の進行に応じてベルトコンベア5を順次延長することができる。すなわち、ベルトコンベア5の上流端部のテールピース台車5aは、トンネル工事の進行(切羽53の移動)に伴い移動可能である。ベルトコンベア5の幅は例えば750mmであり、約250mm程度の大きさのズリSを搬送することに適している。これに対して、切羽53の発破で発生するズリSは例えば700-900mm程度の大型のものであるので、ベルトコンベア5での搬送に適した大きさに破砕する必要がある。このため、ズリ前処理部3は、ベルトコンベア5の上流側においてズリSを破砕する。詳細は後述するが、ズリ前処理部3は、ホッパフィーダ台車7(移動式受入送出機)と、クラッシャ9(移動式破砕機)と、いった直列に配列された2台の機械で構成されている。
また、ズリ搬出システム1では、切羽53で発生したズリSを持ち出してズリ前処理部3に積み込むために、切羽53の近傍においてホイールローダ15(ズリ積込機)が使用される。切羽53の発破によってズリSが発生した後、ホイールローダ15は、バケット15aで切羽53からズリSを掬い上げて運搬し、バケット15a内のズリSをズリ前処理部3に投入する。バケット15aの容量は例えば3~4mであり、1回の発破で生じるズリSを運搬するために、ホイールローダ15は切羽53とズリ前処理部3との間を30~100回程度往復する。ここでは複数台のホイールローダ15を一緒に稼働させてもよい。ズリ前処理部3では、ホッパフィーダ台車7、クラッシャ9の順にズリSが送られ、ベルトコンベア5による搬送に適した大きさに破砕され細かくなったズリSがベルトコンベア5のテールピース台車5aに排出される。そして、ズリSは、ベルトコンベア5のコンベア本体5cによって抗口近傍まで搬送されトンネル51外に搬出される。
図2及び図3を参照しながらズリ前処理部3について説明する。図2はズリ前処理部3の斜視図であり、図3はズリ前処理部3の要部を模式的に示す側面図である。前述のとおり、ズリ前処理部3は、自走可能な移動式のホッパフィーダ台車7と、当該ホッパフィーダ台車7の下流側に直列に配置された自走可能なクラッシャ9と、を備えている。
ホッパフィーダ台車7は、ホイールローダ15から投入されるズリSを受け入れるホッパ部21(ズリ受入部)を有している。ホッパ部21は、所定の上下幅をもつ器状をなしており、上下流方向に長い長方形をなす底面板21aと、当該底面板21aの縁部から上方に立ち上がる側壁板21bとを有している。底面板21a及び側壁板21bは、ズリ投入時や搬送時の衝撃等に耐え得るように鋼鉄製である。側壁板21bの上端縁で囲まれる開口がズリSの入口であるズリ受入口21cを構成しており、ズリ受入口21cは底面板21aよりも大きい長方形をなしている。底面板21aは、ホッパフィーダ台車7に内蔵された振動フィーダ(図示せず)の振動板を構成している。この振動フィーダの駆動により底面板21aが振動し、底面板21a上のズリSが下流側に向けて送られる。
更に、ホッパフィーダ台車7は、ホッパ部21の下流側に連続して設けられたベルトコンベア部23(ズリ搬送部の上流側)を有している。ベルトコンベア部23は、上下流方向に延びる搬送ベルト23aと、搬送ベルト23aの両側で外側斜め上方に向けて立ち上がりズリSの搬送をガイドするガイド板23bと、を有している。搬送ベルト23a及びガイド板23bは、ズリ搬送時の衝撃等に耐え得るように鋼鉄製である。搬送ベルト23aは上流側から下流側に向かうほど高くなるように傾斜している。すなわち、搬送ベルト23a上におけるズリSの搬送路は上り坂である。搬送ベルト23aの傾斜角度を調整するために油圧シリンダ等の調整機構(図示せず)が設けられてもよい。搬送ベルト23aは、例えば水平に対して約20°傾斜するように調整される。なお、搬送ベルト23aの傾斜角度は、ズリSを搬送可能な範囲で可能な限り大きく設定されてもよい。前述のホッパ部21の底面板21aの下流端に到達したズリSは、搬送ベルト23aによって上昇しながら下流側に搬送される。その後ズリSは、搬送ベルト23aの下流端から後述のクラッシャ9に受け渡される。
更に、ホッパフィーダ台車7はクローラ27を備えている。クローラ27は、ホッパ部21の下方の位置に設けられており、ホッパフィーダ台車7を自走可能とするとともに、ホッパフィーダ台車7の自重を支持する支持部として機能する。
クラッシャ9は、投入用ベルトコンベア部31(ズリ搬送部の下流側)と、ズリ破砕部33と、後送用ベルトコンベア部35と、を有している。投入用ベルトコンベア部31は、前述のホッパフィーダ台車7の搬送ベルト23aとおよそ同じ角度で傾斜し上下流方向に延びる搬送ベルト31aと、搬送ベルト31aの両側で外側斜め上方に向けて立ち上がりズリSの搬送をガイドするガイド板31bと、を有している。搬送ベルト31a及びガイド板31bは、ズリ搬送時の衝撃等に耐え得るように鋼鉄製である。搬送ベルト31aの上流端部は、前述の搬送ベルト23aの下流端部にラップし搬送ベルト23aの下方に潜り込むように配置される。また、ガイド板31bの上流端部は、ガイド板23bの下流端部の外側に配置される。従って、搬送ベルト23aの下流端から脱落したズリSは、引続き搬送ベルト31a上に載置され上昇しながら下流側に搬送される。そして、搬送ベルト31aの下流端に達したズリSが、ズリ破砕部33に投入される。投入用ベルトコンベア部31の上流端部は、ベルトコンベア部23の下流端部に対して所定の固定手段で着脱可能に固定されてもよい。
ズリ破砕部33は、上端に位置する投入口33dから投入された比較的大型のズリSを破砕し、ベルトコンベア5での搬送に適した細かいズリSとして下方に排出する。ズリ破砕部33は、水平方向に向かい合う固定刃33aと可動刃33bとを有し、所謂「ジョークラッシャー」と呼ばれる方式の破砕部である。固定刃33aと可動刃33bとの間の隙間は下方に向かうほど狭くなっており、この隙間が、ズリSが導入される破砕スペース33cである。破砕スペース33cの上方に位置する投入口33dを通じて搬送ベルト31aからのズリSが破砕スペース33cに投入される。
そして、所定の駆動源(図示せず)により可動刃33bが駆動されると、ズリSは、固定刃33aと可動刃33bとで押し潰されて破砕され、重力により破砕スペース33c内を下方に送られていく。このようにして、ズリSが破砕されベルトコンベア5での搬送に適した大きさにされる。ズリ破砕部33で破砕されたズリSは、破砕スペース33cの下端から排出され、後送用ベルトコンベア部35の上流端部に受け渡される。なお、ズリ破砕部33としては公知のジョークラッシャー方式の破砕部が採用されればよいので、更なる詳細な説明は省略する。ジョークラッシャー方式の破砕部においては、ズリSの投入口と排出口との間に所定の高低差が必要である。
後送用ベルトコンベア部35は、破砕スペース33cの下方の位置から下流側に向かうほど高くなるように傾斜して延びている。後送用ベルトコンベア部35の下流端部は、ベルトコンベア5のテールピース台車5aの導入コンベア5b(図1)の上方に位置している。ズリ破砕部33から後送用ベルトコンベア部35に受け渡されたズリSは、当該後送用ベルトコンベア部35によってテールピース台車5aの上方まで上昇しながら搬送される。そしてズリSは、後送用ベルトコンベア部35の下流端から脱落し、テールピース台車5aの導入コンベア5bに受け渡され、ベルトコンベア5によって抗口近傍まで搬送される。
更に、クラッシャ9はクローラ37を備えている。クローラ37は、ズリ破砕部33の下方の位置に設けられており、クラッシャ9を自走可能とするとともに、クラッシャ9の自重を支持する支持部として機能する。なお、ホッパフィーダ台車7とクラッシャ9とは独立してそれぞれ単独で移動可能である。
また、ズリ前処理部3におけるホッパフィーダ台車7及びクラッシャ9は、平面視した場合に、ズリ搬送方向がトンネル51の長手方向に平行に一直線状に連続するように配置されてもよい。あるいは、ズリ前処理部3におけるホッパフィーダ台車7及びクラッシャ9は、例えば図4の平面図のような配置であってもよい。図4におけるズリ前処理部3のホッパフィーダ台車7は、ベルトコンベア部23の下流端の位置をクラッシャ9の投入用ベルトコンベア部31に合わせるように配置される。そして、ホッパフィーダ台車7のホッパ部21は、ベルトコンベア部23の下流端よりもトンネル51の内側に寄って位置している。
すなわち、図4の配置では、平面視において、ホッパフィーダ台車7の車両の前後方向がトンネル51の長手方向に対して傾斜しており、ホッパフィーダ台車7におけるズリSの搬送方向がトンネル51の長手方向に対して傾斜している。この傾斜の角度αは、例えば約10°である。一方でクラッシャ9におけるズリSの搬送方向は、トンネル51の長手方向に略平行である。この場合、ズリ前処理部3を平面視したときにホッパフィーダ台車7とクラッシャ9とが、くの字状に折れ曲がるように配置されている。
図4の配置により得られる作用効果は次の通りである。ここで、ホイールローダ15としてはフロントダンプ方式のホイールローダが使用されるものとし、ホイールローダ15がホッパ部21にズリSを投入する動作を考える。この場合ホイールローダ15は、図4に示されるように、車両の前後方向をホッパ部21の長手方向に対し直交するように向けた状態で、バケット15a内のズリSを車両正面前方のホッパ部21に投入することが好ましい。従って、ホッパフィーダ台車7の長手方向がトンネル51の長手方向に平行であれば、ホイールローダ15はトンネル51の長手方向に対して90°をなす方向に車両の前後方向を向ける必要がある。
これに対して、図4に示されるように角度αが例えば10°であれば、ホッパ部21に対向するホイールローダ15は、トンネル51の長手方向に対して80°傾斜した方向を向けばよい。その結果、図4の配置によれば、ホッパフィーダ台車7とクラッシャ9とが一直線状に配置される場合に比較して、切羽53とホッパ部21とを往復移動するホイールローダ15の必要なステアリング操作を小さく抑えることができる。なお、角度αが大きすぎるとホッパフィーダ台車7の設置スペースがトンネル51の幅方向に大きくなるので好ましくない。例えば、角度αは、5~15°とすることが好ましい。
続いて、ズリ搬出システム1による作用効果について説明する。前述したように、切羽53で発生するズリSは、ベルトコンベア5による搬送に先立ってクラッシャ9のズリ破砕部33で破砕される。ズリ破砕部33は、前述のとおり70-90mm程度のズリSを破砕する必要があるので、ある程度大型にならざるを得ない。また、ズリ破砕部33は、ジョークラッシャー方式の破砕部であり、上部の投入口33dからズリSが投入され破砕後のズリSが下部に排出される方式である。従って、ズリ破砕部33の投入口33dは、比較的高い位置(例えば高さ4m程度)位置にある。
ズリ搬出システム1では、ベルトコンベア部23及び投入用ベルトコンベア部31によってホッパ部21の底部から投入口33dまでズリSを上昇させながら搬送する。従って、ズリ破砕部33の投入口33dの高さに関わらず、ホッパ部21の底部を比較的低い位置に配置することが可能である。そして、ホッパ部21のズリ受入口21cは投入口33dよりも低い位置に配置することができる。例えば、ベルトコンベア部23及び投入用ベルトコンベア部31の搬送ベルト23a,31aの傾斜角度を20°として、ズリ受入口21cはトンネル底面から約2m程度の高さの位置に配置することができる。
ホッパ部21の底部の底面板21aとズリ受入口21cとの間の空間は、ホイールローダ15から投入されたズリSが一時的に滞留する滞留部である。従って、一般的にはホッパ部21でのズリSの滞留量を大きくするためにズリ受入口21cと底面板21aとの高低差を大きくすることが好ましい。しかしながら、ズリ受入口21cの位置を高くすると、ズリ受入口21cとトンネル51の天井の間のスペースが狭くなるので、ホイールローダ15によるズリSの積込時には、ズリ受入口21cの上方でのバケット15aの取り回しが困難になり、積込みが困難になる。
ここで図5は、ホイールローダ15がズリSをホッパ部21に投入する状態を示す正面図である。ズリ搬出システム1では、上記のようにズリ受入口21cを比較的低い位置に配置することにより、図5に示されるように、ズリ受入口21cとトンネル51の天井との間のスペースAを広く確保することができる。そうすると、ズリSをホッパ部21に投入する際に、トンネル51の天井が障害になり難く、ホイールローダ15は上記の広いスペースAでバケット15aを取り回すことができるので、比較的容量が大きいバケット15aを使用することが可能になる。そして、バケット15aが大容量化されることで、ホイールローダ15によるズリSの搬送能力が向上し、ひいては、ズリ搬出システム1の全体としてのズリSの搬出能力が向上する。
なお、本実施形態では、ホイールローダ15として、フロントダンプ方式のホイールローダが採用されている。ここで、図6に示されるように、フロントダンプ方式のホイールローダ15に代えて、仮にサイドダンプ方式のホイールローダ16を使用する場合を考える。サイドダンプ方式のホイールローダ16では、フロントダンプ方式に比較して、ズリSをホッパ部21に投入する際に、トンネル51の幅方向中央に近い位置でバケット16aを取り回すことになる。また、サイドダンプ方式のホイールローダ16によれば、図6に示されるように、トンネル51の幅方向中央に近い側を上昇させるようにバケット16aを傾ける。
トンネル51の天井は、当該トンネル51の幅方向中央に近いほど高いので、サイドダンプ方式のホイールローダ16を採用した場合には、元々、トンネル51の天井がバケット16aの取り回しの障害になる可能性は低い。従って、ホイールローダ16によるズリSの投入先(例えば、ズリ受入口21c)がある程度高い位置にあってもよい。しかしながら、一般的にサイドダンプ方式のホイールローダ16のバケット16aは、側方に内容物をダンプするために、側壁面が無い構造をなしているので、運搬中のズリSがバケット16aの側方に脱落し易いという欠点がある。
これに対して、本実施形態のズリ搬出システム1では、ズリ受入口21cを低くしてズリ受入口21cの上方に広いスペースAを確保することにより、フロントダンプ方式のホイールローダ15を採用した場合であっても、大容量のバケット15aの取り回しを容易にするものである。そして、フロントダンプ方式のホイールローダ15を採用することにより、運搬中のズリSがバケット15aから脱落し易いといった問題も回避することができる。従って、フロントダンプ方式の採用により、サイドダンプ方式に比べて、ホイールローダ15が1回で運搬できるズリSの量が多くなり、ひいては、ズリ搬出システム1の全体としてのズリSの搬出能力も向上する。
なお、ズリSをホッパ部21に積み込むためのズリ積込機としては、ホイールローダには限られず、例えばショベルカー等の、ズリSを保持するためのバケットを有する種々の機械も採用することができる。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して、下記の変形例を構成することも可能である。各実施形態等の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
(変形例)
ズリ前処理部3の変形例について説明する。ズリ搬出システム1では、図7(a)に示されるズリ前処理部91を、前述のズリ前処理部3に代えて使用することができる。ズリ前処理部91は、ホッパフィーダ台車7とクラッシャ9とを備える。ズリ前処理部91のクラッシャ9においては、上り傾斜した投入用ベルトコンベア部31に代えて、ほぼ水平方向にズリSを搬送してズリ破砕部33の投入口33dに投入する投入用ベルトコンベア部32が設けられている。ホッパフィーダ台車7のベルトコンベア部23で上昇しながら搬送されたズリSは、投入用ベルトコンベア部32に受け渡されて水平に移動し投入口33dに投入される。
このズリ前処理部91では、前述のズリ前処理部3と比較して、ホッパフィーダ台車7の本体から片持ちで張出すベルトコンベア部23の寸法が長くなる傾向にあるので、ホッパフィーダ台車7の本体も大型化する傾向にある。前述のズリ前処理部3は、このようなホッパフィーダ台車7の本体の大型化を避けることができる点において、この変形例のズリ前処理部91よりも好ましい。なお、ズリ前処理部91において、前述のズリ前処理部3と同一又は同等の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
(他の変形例)
ズリ前処理部3の他の変形例について説明する。ズリ搬出システム1では、図7(b)に示される複合機械93を、前述のズリ前処理部3に代えて使用することができる。複合機械93は、ホッパフィーダ台車7の機能とクラッシャ9の機能とを一体で本体内に含んでいる。具体的には、複合機械93は、ホッパ部21と、ベルトコンベア部23と、ズリ破砕部33と、後送用ベルトコンベア部35とを有している。
また、複合機械93においては、投入用ベルトコンベア部31や投入用ベルトコンベア部32は設けられていない。ベルトコンベア部23の下流端部は、ズリ破砕部33に対して一体的に連結されており、ベルトコンベア部23の下流端に到達したズリSは、ズリ破砕部33の投入口33dに直接投入されるようになっている。また、ズリ破砕部33の下方にはクローラ37が設けられているが、ホッパ部21の下方にはクローラ27に代えてそり状の滑動脚部28が設けられている。複合機械93はクローラ37の駆動により自走し、このときクローラ37の移動に追従して滑動脚部28が地面上を滑動する。滑動脚部28は、複合機械93の自重の一部を支持する支持部として機能する。なお、複合機械93において、前述のズリ前処理部3と同一又は同等の構成要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
1…ズリ搬出システム、7…ホッパフィーダ台車(移動式受入送出機)、9…クラッシャ(移動式破砕機)、15,16…ホイールローダ、21…ホッパ部(ズリ受入部)、21a…底面板、21c…ズリ受入口、23…ベルトコンベア部(ズリ搬送部)、31…投入用ベルトコンベア部(ズリ搬送部)、33…ズリ破砕部、33d…投入口、93…複合機械、28…滑動脚部、51…トンネル、53…切羽、S…ズリ。

Claims (6)

  1. トンネルの切羽で発生するズリを搬出するズリ搬出システムであって、
    前記切羽の前記ズリを持出したフロントダンプ方式のホイールローダから前記ズリを受け入れるズリ受入部と、
    上部に設けられた投入口を有し当該投入口から投入された前記ズリを破砕するズリ破砕部と、
    前記ズリ受入部の底部から前記ズリ破砕部の投入口まで前記ズリを上昇させながら搬送するズリ搬送部と、を備え
    前記ズリ受入部は、
    当該ズリ受入部における前記ズリの搬送方向の側方から前記ホイールローダによって投入される前記ズリを受け入れ、
    平面視において前記搬送方向が前記トンネルの長手方向に対して傾斜するように配置されている、ズリ搬出システム。
  2. 前記ズリ受入部は、前記底部から当該底部の上方に設けられたズリ受入口までの上下幅で設けられており、
    前記ズリ受入口は、前記ズリ破砕部の投入口よりも低い位置に配置されている、請求項1に記載のズリ搬出システム。
  3. 前記ズリ受入部の下部には、当該ズリ受入部を含む機械の自重の少なくとも一部を支持する支持部が設けられている請求項1又は2に記載のズリ搬出システム。
  4. トンネルの切羽で発生するズリを搬出するズリ搬出システムであって、
    前記切羽の前記ズリを持出した所定のズリ積込機から前記ズリを受け入れるズリ受入部と、
    上部に設けられた投入口を有し当該投入口から投入された前記ズリを破砕するズリ破砕部と、
    前記ズリ受入部の底部から前記ズリ破砕部の投入口まで前記ズリを上昇させながら搬送するズリ搬送部と、
    を備え、
    前記ズリ受入部と、前記ズリ搬送部の上流側の一部と、を含み自走可能な移動式受入送出機と、
    前記ズリ搬送部の下流側の一部と、前記ズリ破砕部と、を含み前記移動式受入送出機とは別に自走可能な移動式破砕機と、を備える、ズリ搬出システム。
  5. トンネルの切羽で発生するズリを搬出するズリ搬出システムであって、
    前記切羽の前記ズリを持出した所定のズリ積込機から前記ズリを受け入れるズリ受入部と、
    上部に設けられた投入口を有し当該投入口から投入された前記ズリを破砕するズリ破砕部と、
    前記ズリ受入部の底部から前記ズリ破砕部の投入口まで前記ズリを上昇させながら搬送するズリ搬送部と、
    を備え、
    前記ズリ受入部と、前記ズリ搬送部と、を含み自走可能な移動式受入送出機と、
    前記ズリ破砕部を含み前記移動式受入送出機とは別に自走可能な移動式破砕機と、を備える、ズリ搬出システム。
  6. トンネルの切羽で発生するズリを搬出するズリ搬出システムであって、
    前記切羽の前記ズリを持出した所定のズリ積込機から前記ズリを受け入れるズリ受入部と、
    上部に設けられた投入口を有し当該投入口から投入された前記ズリを破砕するズリ破砕部と、
    前記ズリ受入部の底部から前記ズリ破砕部の投入口まで前記ズリを上昇させながら搬送するズリ搬送部と、
    を備え、
    前記ズリ受入部と、前記ズリ搬送部と、前記ズリ破砕部と、を本体内に含み自走可能な複合機械を備える、ズリ搬出システム。
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