JP7487739B2 - 半導体チップ及び半導体チップの製造方法 - Google Patents

半導体チップ及び半導体チップの製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、半導体チップ及び半導体チップの製造方法に関する。
本出願は、2019年7月17日出願の日本出願第2019-131804号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
炭化珪素(SiC)により形成された半導体装置は、シリコン(Si)により形成された半導体装置よりも、高耐圧で大電流を流すことができるため、パワーエレクトロニクス等の用途に用いられている。このような炭化珪素により形成された半導体装置には、炭化珪素の半導体チップが用いられている。
日本国特開2016-9695号公報 日本国特開2014-196209号公報
本開示の半導体チップは、第1面と第1面とは反対の第2面を有する炭化珪素基板と、炭化珪素基板の第1面に設けられた第1の電極と、を有する。第1の電極は、平面視において、シリサイドを含む第1の領域と、シリサイドを含まない第2の領域と、を有する。
図1は、炭化珪素基板の構造図である。 図2は、炭化珪素基板の反り量の説明図である。 図3は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの製造方法のフローチャートである。 図4は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの製造方法の説明図(1)である。 図5は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの製造方法の説明図(2)である。 図6は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの製造方法の説明図(3)である。 図7は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの製造方法の説明図(4)である。 図8は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの説明図(1)である。 図9は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの製造方法の説明図(5)である。 図10は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの説明図(2)である。 図11は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの製造方法の変形例の説明図(1)である。 図12は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの変形例の説明図(1)である。 図13は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの変形例の製造方法の説明図(2)である。 図14は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの変形例の説明図(2)である。 図15は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの平面図である。 図16は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの断面図(1)である。 図17は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの断面図(2)である。 図18は、本開示の第1の実施形態の半導体チップの断面図(3)である。 図19は、本開示の第2の実施形態の半導体チップの製造方法のフローチャートである。 図20は、本開示の第2の実施形態の半導体チップの製造方法の説明図(1)である。 図21は、本開示の第2の実施形態の半導体チップの製造方法の説明図(2)である。
[本開示が解決しようとする課題]
炭化珪素の半導体チップは、成膜、熱処理、研磨等の様々な製造工程を経て製造されるが、このような製造工程において、半導体チップを形成している炭化珪素基板が反る場合がある。炭化珪素基板が反ってしまうと、半導体チップの実装等の際に支障が生じる場合があることから、炭化珪素基板の反りの小さい半導体チップが求められている。
[本開示の効果]
本開示によれば、炭化珪素基板の反りの小さい半導体チップを提供できる。
実施するための形態について、以下に説明する。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
〔1〕 本開示の一態様に係る半導体チップは、第1面と前記第1面とは反対の第2面を有する炭化珪素基板と、前記炭化珪素基板の前記第1面に設けられた第1の電極と、を有し、前記第1の電極は、平面視において、シリサイドを含む第1の領域と、シリサイドを含まない第2の領域と、を有する。
これにより、炭化珪素基板における反りの小さい半導体チップを提供できる。
〔2〕 平面視における前記第1の領域の形状は、互いに平行な1対の短辺と、前記短辺に直交し、前記短辺よりも長く、互いに平行な1対の長辺と、を有する長方形である。
これにより、更に炭化珪素基板における反りの小さい半導体チップを提供できる。
〔3〕 前記短辺の長さは、1.5mm以上、10.0mm以下である。
半導体チップは、チップ面積が大きいほど大電流を流すことができる。また、チップ面積が小さいほど結晶欠陥による不良が低減し、特に、チップが10.0mm角を超えると著しく不良率が増加するためである。
〔4〕 平面視における前記半導体チップの形状は、長方形であって、前記第1の領域の長辺の長さは、前記半導体チップの一辺と同じである。
これにより、更に炭化珪素基板における反りの小さい半導体チップを提供できる。
〔5〕 平面視において、前記第1の領域は、前記第2の領域に囲まれている。
この場合においても、炭化珪素基板における反りの小さい半導体チップを提供できる。
〔6〕 前記第1の電極は、ニッケルまたはチタンを含む。
これにより、第1の領域の合金層を炭化珪素基板に含まれるSiとによりシリサイド化できる。
〔7〕 平面視において、前記第1の領域の面積に対する前記第1の電極の面積は、73%以上、98%以下である。
前記第1の領域の面積に対する前記第1の電極の面積は、チップ面積と後述のチップ厚さとによって制限され、ドレイン電流を下げないためには、電極面積を大きくすることが望ましい。半導体チップの厚さは100μm~200μm程度のため、前記第1の領域の面積に対する前記第1の電極の面積は1.5mm角のチップでは73%であり、10.0mm角のチップでは98%となる。
〔8〕 前記第2面には、第2の電極が設けられており、前記炭化珪素基板の厚さをtとし、前記第1の領域を平面視した第1の方向の長さをWdxとし、前記第2の電極を平面視した前記第1の方向の長さをWsxとした場合、Wdx>Wsx+2tであり、前記第1の領域を平面視した前記第1の方向と直交する第2の方向の長さをWdyとし、前記第2の電極を平面視した前記第2の方向の長さをWsyとした場合、Wdy>Wsy+2tである。
これにより、ドレイン電流に影響を与えることのない反りの小さい半導体チップを提供できる。
〔9〕 前記第1の方向及び前記第2の方向において、前記第1の領域は、前記第2の電極よりも両側にt以上広い。
これにより、更にドレイン電流に影響を与えることのない反りの小さい半導体チップを提供できる。
〔10〕 前記第1の領域に含まれるシリコンの濃度は、32wt%以上、49wt%以下である。
これにより、Ni-Si合金系の中で最も抵抗率が低いNiSiを形成できる。
〔11〕 本開示の一態様に係る半導体チップの製造方法は、第1面と前記第1面とは反対の第2面を有する炭化珪素基板を準備する工程と、前記炭化珪素基板の前記第2面に素子領域を形成する工程と、前記炭化珪素基板の前記第1面を研削する工程と、前記研削された前記第1面に金属膜を成膜する工程と、前記第1面に向けたレーザ光の照射により前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程と、を有し、前記研削された前記炭化珪素基板は、前記第2面が凹に反っており、前記第1面を研削する工程と前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程との間に、平面視した前記第1面において直交する第1の方向と第2の方向のうち反り量の大きな方向に長い複数の第1の領域と、前記第1の領域の間の第2の領域とを画定する工程を有し、前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程は、前記第2の領域にはレーザ光を照射することなく、前記第1の領域にレーザ光を照射する工程を有する。
これにより、半導体チップを製造するための炭化珪素基板の反りを小さくできる。
〔12〕 前記炭化珪素基板の前記第1面を研削する工程において研削された前記炭化珪素基板の前記第2面の反り量は、1μm以上、500μm以下であり、より好ましくは、50μm以上、300μm以下である。
反り量が小さい基板では反りを補正する必要はなく、また反りが大きすぎる基板では、変形により半導体チップが破壊されている可能性が高くなるため、反りを補正しても良品が得られる可能性が低いからである。
〔13〕 前記金属膜は、ニッケルまたはチタンを含む。
これにより、第1の領域の合金層を炭化珪素基板に含まれるSiとによりシリサイド化できる。
〔14〕 前記金属膜を成膜する工程と前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程との間に、シリコン膜を成膜する工程を有する。
これにより、第1の領域の合金層を炭化珪素基板に含まれるSiとによりシリサイド化できる。
〔15〕 前記炭化珪素基板の大きさは、6インチ以上である。
炭化珪素基板の大きさが大きくなると、反りも顕著になるため、本発明は炭化珪素基板の大きさが6インチ以上の場合に、特に効果があるからである。
〔16〕 前記第1の領域は、短冊状である。
これにより、半導体チップにおいて、炭化珪素基板の反りを小さくできる。
〔17〕 前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程の後、前記炭化珪素基板をダイシングにより分離しチップ化する工程を有する。
これにより、半導体チップが得られる。
〔18〕 前記チップ化された半導体チップは、平面視における前記第1の領域の形状は、長方形である。
これにより、反りの小さな半導体チップが得られる。
〔19〕 前記チップ化された半導体チップの平面視における形状は、長方形であって、前記第1の領域の長辺の長さは、前記半導体チップの一辺と同じである。
これにより、反りの小さな半導体チップが得られる。
〔20〕 前記チップ化された半導体チップは、平面視において、前記第1の領域は、前記第2の領域に囲まれている。
この場合においても、炭化珪素基板における反りの小さい半導体チップを提供できる。
〔21〕 前記チップ化された半導体チップは、平面視において、前記半導体チップの第1面の面積に対する前記第1の領域の面積は、75%以上、96%以下である。
前記半導体チップ第1面の面積に対する前記第1の領域の面積を大きくするほど、ドレイン電流が下がるのを防ぐことができる。前述のチップ厚さによる制限により、半導体チップの厚さ100μm~200μmに対して、1.5mm角のチップでは75%であり、10.0mm角のチップでは96%となる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の一実施形態について詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。また、本開示においては、X1-X2方向、Y1-Y2方向、Z1-Z2方向を相互に直交する方向とする。また、X1-X2方向及びY1-Y2方向を含む面をXY面と記載し、Y1-Y2方向及びZ1-Z2方向を含む面をYZ面と記載し、Z1-Z2方向及びX1-X2方向を含む面をZX面と記載する。
〔第1の実施形態〕
最初に、半導体チップにおける反りについて説明する。
まず、図1に示されるように、第1面10aと第1面10aとは反対側の第2面10bとを有する炭化珪素基板10を準備し、次に、炭化珪素基板10の第2面10bに、イオン注入、電極形成、絶縁膜の成膜、熱処理等を行う。この後、炭化珪素基板10の第1面10aを研削により薄くするが、これらの工程を経て薄くなった研削後の炭化珪素基板10は、図2に示されるように、第2面10bが凹、第1面10aが凸に反る場合がある。本願においては、炭化珪素基板10の反り量とは、炭化珪素基板10の第2面10bにおける高低差、即ち、炭化珪素基板10の第2面10bにおいて、最も低い部分と最も高い部分の高さの差を意味するものとする。第2面10bにおいて最も低い部分及び最も高い部分は、レーザオートフォーカス顕微鏡を用いた第2面10bの形状の測定を通じて特定できる。
この後、第1面10aに電極を形成し、ダイシングソーにより半導体チップに分離するが、炭化珪素基板10の反り量が大きいと、分離された半導体チップの反りも大きくなるため、半導体チップへの真空チャックが不完全となる。このため、半導体チップを搬送することができなくなり、半導体チップを実装する際にも支障が生じる。
(半導体チップの製造方法)
第1の実施形態の半導体チップの製造方法について、図3に基づき説明する。
最初に、ステップ102(S102)において、炭化珪素基板10を準備する。炭化珪素基板10は、図1に示されるように、第1面10aと第1面10aとは反対側の第2面10bとを有しており、厚さが350μm~500μm、大きさは、4インチ、6インチ、8インチのうちのいずれかである。本実施形態は炭化珪素基板10の反りを小さくするものであるため、6インチ以上の大きさの炭化珪素基板10に適用することが、特に好ましい。よって、この説明では、6インチの炭化珪素基板10を用いた場合について説明する。
次に、ステップ104(S104)において、炭化珪素基板10の第2面10bに素子領域を形成する工程を行う。具体的には、炭化珪素基板10の第2面10bにイオン注入、電極形成、絶縁膜の成膜、熱処理等を行うことにより、後述する、図5に示されるように素子領域20が形成される。
次に、ステップ106(S106)において、炭化珪素基板10の第1面10aを研削する工程を行う。炭化珪素基板10の第1面10aの研削は、裏面研削装置(Grinder)やCMP(chemical mechanical polishing)等により、炭化珪素基板10の厚さが150μm以上、300μm以下になるまで行う。
次に、ステップ108(S108)において、炭化珪素基板10の第2面10bの反り量を測定する。具体的には、図4に示されるように、炭化珪素基板10の第2面10bにおいて、X1-X2方向及びY1-Y2方向における反り量を測定する。本実施形態は、この工程において、炭化珪素基板10は、X1-X2方向またはY1-Y2方向に、図2に示されるように、炭化珪素基板10の第2面10bが凹に反っているものとする。反り量の測定では、レーザオートフォーカス顕微鏡を用いて第2面10bの形状を測定し、第2面10bにおいて最も低い部分と最も高い部分との高さの差を計算し、この差を反り量とする。
次に、ステップ110(S110)において、図5に示されるように、炭化珪素基板10の第1面10aに、スパッタリング等により、金属膜30を成膜する。金属膜30は、オーミック電極を形成するためのものであり、Ni(ニッケル)、Ti(チタン)等により形成されている。本実施形態においては、例えば、膜厚が90nm以上、110nm以下のNiにより金属膜30が形成されている。
次に、ステップ112(S112)において、レーザ光の照射を行う。例えば、X1-X2方向において、炭化珪素基板10の第2面10bが凹に反っている場合には、図6に示されるように、金属膜30が成膜されている第1面10a側に、X1-X2方向に長い短冊状のレーザ照射領域41を設定し、レーザ光を照射する。つまり、第2面10bの反りに応じて、レーザ光を照射する領域と、レーザ光を照射しない領域とを画定し、第1面10aに向けたレーザ光の照射を行う。具体的には、X1-X2方向に長い短冊状のレーザ照射領域41の金属膜30に、レーザ光のスポットを走査しながら照射する。これにより、金属膜30等が加熱され、金属膜30に含まれるNiと炭化珪素基板10に含まれるSiにより、図7に示されるように、オーミック電極となるNiSi合金層31が形成される。照射されるレーザ光の波長は、例えば、365nmである。尚、X1-X2方向において炭化珪素基板10の第2面10bが凹に反っている場合とは、図5に示されるように、炭化珪素基板10の第2面10bが凹に反っている場合である。
尚、炭化珪素基板10が反っていない場合には、第1面10a側の全面にレーザ光を照射する。従って、本実施形態の半導体チップの製造方法は、X1-X2方向またはY1-Y2方向おける炭化珪素基板10の第2面10bの反り量が、1μm以上、500μm以下の場合に行われる。第2面10bの反り量が1μm未満であれば、反りを矯正するための処理を行わなくてよい。第2面10bの反り量が500μm超であると、素子領域20内の素子が破壊されているおそれがあり、反りを矯正しても良品が得られる可能性が低い。
NiSi合金層31は、レーザ光が照射されたレーザ照射領域41の金属膜30がシリサイド化し、NiSi合金となることにより形成される。このため隣り合うレーザ照射領域41間のレーザ光の照射されないレーザ未照射領域42ではシリサイド化されないためNiSi合金層は形成されない。よって、レーザ未照射領域42では、炭化珪素基板10の第1面10aに金属膜30が形成されたままの状態にある。このように、金属膜30の一部にシリサイドが形成される。
本願においては、レーザ照射領域41及びNiSi合金層31が形成された領域を第1の領域と記載し、レーザ未照射領域42及び炭化珪素基板10の第1面10aに金属膜30が形成されたままの領域を第2の領域と記載する。また、第1の領域と第2の領域とにより第1面10a側の電極、例えば、ドレイン電極が形成される。
NiSi合金層31は合金化により、炭化珪素基板10を引っ張る応力が生じる。よって、X1-X2方向が長手方向となるようにNiSi合金層31を形成することにより、X1-X2方向において炭化珪素基板10を引っ張る応力が生じるため、炭化珪素基板10の第2面10bの反り量が小さくなり、平坦に近づけることができる。
次に、ステップ114(S114)において、炭化珪素基板10をダイシングによりチップ化する。具体的には、図6に示されるX1-X2方向及びY1-Y2方向の破線に沿って、炭化珪素基板10をダイシングソーにより切断する。これにより、図8に示されるような、第1面10aのレーザ照射領域41において、NiSi合金層31が形成された半導体チップ101が得られる。即ち、第1面10aの平面視において、NiSi合金層31が形成された領域とシリサイド化されていない金属膜30の状態のままの領域とを有する半導体チップ101が形成される。尚、本願において、平面視とは、炭化珪素基板10の第1面10a側をZ2方向より見ること、または、炭化珪素基板10の第2面10b側をZ1方向より見ることを意味する。
次に、図4に示されるY1-Y2方向において、炭化珪素基板10の第2面10bが凹に反っている場合、即ち、Y1-Y2方向の炭化珪素基板10の第2面10bが、図5に示されるように反っている場合について説明する。この場合には、ステップ112のレーザ光の照射の際には、図9に示されるように、金属膜30が成膜されている第1面10a側に、Y1-Y2方向に長い短冊状のレーザ照射領域41を設定し、レーザ光を照射する。つまり、第2面10bの反りに応じて、レーザ光を照射する領域と、レーザ光を照射しない領域とを画定し、第1面10aに向けたレーザ光の照射を行う。具体的には、Y1-Y2方向に長い短冊状のレーザ照射領域41の金属膜30に、レーザ光のスポットを走査しながら照射する。これにより、金属膜30等が加熱され、金属膜30に含まれるNiと炭化珪素基板10に含まれるSiにより、NiSi合金層31が形成される。NiSi合金層31は、レーザ光が照射されたレーザ照射領域41における金属膜30がシリサイド化することにより形成される。このため隣り合うレーザ照射領域41間のレーザ光の照射されないレーザ未照射領域42では、シリサイド化されないためNiSi合金層は形成されず、炭化珪素基板10の第1面10aに金属膜30が形成されたままの状態にある。このように、金属膜30の一部にシリサイドが形成される。
このように、Y1-Y2方向が長手方向となるようにNiSi合金層31を形成することにより、Y1-Y2方向において炭化珪素基板10を引っ張る応力が生じるため、炭化珪素基板10の第2面10bの反りが小さくなり、平坦に近づけることができる。
この後、ステップ114(S114)において、炭化珪素基板10をダイシングによりチップ化する。具体的には、図9に示されるX1-X2方向及びY1-Y2方向の破線に沿って、炭化珪素基板10をダイシングソーにより切断する。これにより、図10に示されるような、第1面10aのレーザ照射領域41において、NiSi合金層31が形成された半導体チップ102が得られる。
尚、Y1-Y2方向に長い短冊状のレーザ照射領域41を設定するか、X1-X2方向に長い短冊状のレーザ照射領域41を設定するかの判断は、ステップ108において行ってもよい。この場合、X1-X2方向おける反り量とY1-Y2方向における反り量とを比較して判断してもよい。例えば、X1-X2方向おける反り量よりも、Y1-Y2方向における反り量が大きい場合には、Y1-Y2方向に長い短冊状のレーザ照射領域41を設定してもよい。また、Y1-Y2方向おける反り量よりも、X1-X2方向における反り量が大きい場合には、X1-X2方向に長い短冊状のレーザ照射領域41を設定してもよい。また、本実施形態においては、ステップ108において得られた反り量に基づき、反り量が最も小さくなるように、レーザ照射領域41の幅を調整してもよい。例えば、図6に示される場合では、レーザ照射領域41のY1-Y2方向の幅を調整してもよく、図9に示される場合では、レーザ照射領域41のX1-X2方向の幅を調整してもよい。
上記の半導体チップ101及び102は、1辺が6mm角の正方形の半導体チップである。
図8に示されるように、半導体チップ101において、NiSi合金層31のY1-Y2方向の幅Wyは、1.3μm以上、9.8μm以下、より好ましくは、2.8μm以上、5.8μm以下、更に好ましくは、2.6μm以上、5.6μm以下である。これはチップ厚100μmとして、上限は10.0mm角チップ、下限は1.5mm角チップを想定した場合に必要な合金層の幅Wyである。半導体チップ101においてNiSi合金層31の形状は、X1-X2方向を長辺とし、Y1-Y2方向を短辺とする長方形であり、X1-X2方向の長辺の長さは、半導体チップ101の一辺の長さと等しい。
図10に示されるように、半導体チップ102においては、NiSi合金層31におけるX1-X2方向の幅Wxは、上記幅Wyと同じ範囲である。半導体チップ102に形成されるNiSi合金層31の形状は、Y1-Y2方向を長辺とし、X1-X2方向を短辺とする長方形であり、Y1-Y2方向の長辺の長さは、半導体チップ102の一辺の長さと等しい。
(変形例)
次に、本実施形態の変形例について説明する。レーザ照射領域は、半導体チップにおいて所定の方向に長い長方形であれば、短冊状でなくてもよい。
例えば、図4に示されるX1-X2方向において、炭化珪素基板10の第2面10bが凹に反っている場合には、図11及び図12に示されるように、各々の半導体チップ内において、X1-X2方向が長辺となる長方形のレーザ照射領域41を設定する。本変形例では、図3のステップ112において、このレーザ照射領域41に、レーザ光を照射する。レーザ照射領域41の金属膜30に、レーザ光のスポットを走査しながら照射することにより、金属膜30等が加熱され、金属膜30に含まれるNiと炭化珪素基板10に含まれるSiにより、NiSi合金層31が形成される。尚、レーザ照射領域41以外の領域がレーザ光の照射されないレーザ未照射領域42となり、レーザ未照射領域42においては、金属膜30はシリサイド化されず、金属膜30のままである。
次のステップ114では、炭化珪素基板10をダイシングによりチップ化する。具体的には、図11に示される破線に沿って、炭化珪素基板10をダイシングソーにより切断する。これにより、図12に示されるような、第1面10aのレーザ照射領域41において、NiSi合金層31が形成された半導体チップ103が得られる。
図12に示される半導体チップ103においては、NiSi合金層31は、X1-X2方向における長さWx1が、Y1-Y2方向における長さWy1よりも長い長方形の形状で形成される。例えば、X1-X2方向における長さWx1は9.8μmであり、Y1-Y2方向における長さWy1は4.9μmである。
NiSi合金層31は、レーザ光が照射されたレーザ照射領域41における金属膜30がシリサイド化することにより形成される。レーザ光の照射されないレーザ未照射領域42ではシリサイド化されないため、レーザ未照射領域42では、炭化珪素基板10の第1面10aに金属膜30が形成されたままの状態にある。
よって、X1-X2方向が長辺となるような長方形のNiSi合金層31を形成することにより、X1-X2方向において炭化珪素基板10を引っ張る応力が生じるため、炭化珪素基板10の第2面10bの反り量を小さくし、平坦に近づけることができる。
また、図4に示されるY1-Y2方向において、炭化珪素基板10の第2面10bが凹に反っている場合には、図13及び図14に示されるように、各々の半導体チップ内において、Y1-Y2方向が長辺となる長方形のレーザ照射領域41を設定する。本変形例では、図3のステップ112において、このレーザ照射領域41に、レーザ光を照射する。このレーザ照射領域41の金属膜30に、レーザ光のスポットを走査しながら照射することにより、金属膜30等が加熱され、金属膜30に含まれるNiと炭化珪素基板10に含まれるSiによりNiSi合金層31が形成される。尚、レーザ照射領域41以外の領域がレーザ光の照射されないレーザ未照射領域42となり、レーザ未照射領域42においては、金属膜30はシリサイド化されず、金属膜30のままである。
次のステップ114では、炭化珪素基板10をダイシングによりチップ化する。具体的には、図13に示される破線に沿って、炭化珪素基板10をダイシングソーにより切断する。これにより、図14に示されるような、第1面10aのレーザ照射領域41において、NiSi合金層31が形成された半導体チップ104が得られる。
図14に示される半導体チップ104においては、NiSi合金層31は、Y1-Y2方向における長さWy2が、X1-X2方向における長さWx2よりも長い長方形の形状で形成される。例えば、X1-X2方向における長さWx2は9.8μmであり、Y1-Y2方向における長さWy2は4.9μmである。
よって、Y1-Y2方向が長辺となるような長方形の領域にNiSi合金層31を形成することにより、Y1-Y2方向において炭化珪素基板10を引っ張る応力が生じるため、炭化珪素基板10の第2面10bの反り量を小さくし、平坦に近づけることができる。
この変形例における半導体チップ103及び104は、第1面10aでは、第1の領域となるNiSi合金層31の周囲を金属膜30が残存している第2の領域が囲んでいる。
本変形例では、長辺の長さWx1及びWy2は、1.3μm以上、9.8μm以下であり、より好ましくは、2.8μm以上、5.8μm以下、更に好ましくは、2.6μm以上、5.6μm以下である。また、短辺の長さWy1及びWx2は、0.7μm以上、4.9μm以下であり、より好ましくは、1.4μm以上、2.6μm以下、更に好ましくは、1.3μm以上、2.8μm以下である。これはチップ厚100μmとして、上限は10.0mm角チップ、下限は1.5mm角チップを想定した場合に必要な合金層の長辺の長さWxおよびWy2である。
また、平面視において、半導体チップの第2面の面積に対するNiSi合金層31の面積は、75%以上、96%以下、より好ましくは、85%以上、90%以下である。これにより、1.5mm角から10.0mm角チップにおいても十分なNiSi合金層の面積を確保し、ドレイン電流の低下を防ぐことができる。
(半導体チップ)
次に、第1の実施形態における半導体チップ100について、図15から図18に基づき説明する。本実施形態における半導体チップは、本実施形態における半導体チップの製造方法により製造することができる。図15は、本実施形態における半導体チップの平面図である。図16は、図15における一点鎖線15A-15Bにおいて切断した断面図であり、図17は、図15における一点鎖線15C-15Dにおいて切断した断面図であり、図18は、図15における一点鎖線15E-15Fにおいて切断した断面図である。
この半導体チップ100では、炭化珪素基板10の第2面10bに、複数のゲート電極21、ゲートランナー22、ゲート電極パッド23が形成されており、更に、各々のゲート電極21を覆う絶縁膜24が形成されている。各々のゲート電極21は、X1-X2方向に長く形成されており、絶縁膜24の上及び絶縁膜24と絶縁膜24との間の炭化珪素基板10の第2面10bには、ソース電極25が形成されている。また、炭化珪素基板10の第1面10aには、NiSi合金層31と残存してる金属膜30によりドレイン電極33が形成されている。本願においては、ドレイン電極33を第1の電極と記載する場合がある。
尚、ゲート電極21はポリシリコンにより形成されており、ゲートランナー22は、断面構造が、ポリシリコンがAl(アルミニウム)に覆われている。絶縁膜24は酸化シリコンにより形成されており、ソース電極25はアルミニウムを含む材料により形成されている。
本実施形態においては、半導体チップ100は、X1-X2方向、及び、Y1-Y2方向において、ソース電極25よりも、ドレイン電極33のNiSi合金層31が広くなるように形成されている。尚、本願においては、ソース電極25を第2の電極と記載する場合がある。
ソース電極25よりもNiSi合金層31が狭いと、ソース電極25とドレイン電極33のNiSi合金層31との間に流れる電流量が減少する場合がある。ソース電極25の両側の端部より45°の角度で広がる範囲よりも広い領域まで、NiSi合金層31が形成されていれば、ソース電極25とドレイン電極33のNiSi合金層31との間に流れる電流量への影響は殆どないものと考えられる。よって、炭化珪素基板10の厚さをtとした場合、ドレイン電極33のNiSi合金層31は、ソース電極25に対応する領域よりも、各々の外側にtよりも広がった領域まで形成されている。従って、NiSi合金層31の長さは、ソース電極25の長さに2tを加えた値よりも長く形成されている。
例えば、図16に示されるように、Y1-Y2方向において、NiSi合金層31の長さをWdyとし、ソース電極25の長さをWsyとした場合、
Wdy>Wsy+2t
となり、
また、図18に示されるように、X1-X2方向において、NiSi合金層31の長さをWdxとし、ソース電極25の長さをWsxとした場合、
Wdx>Wsx+2t
となるように形成されている。
更に、図16に示されるように、Y1-Y2方向において、NiSi合金層31は、ソース電極25よりも、X1方向及びX2方向に、ともにt以上広く形成されている。
また、図18に示されるように、X1-X2方向において、NiSi合金層31は、ソース電極25よりも、Y1方向及びY2方向に、ともにt以上広く形成されている。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態における半導体チップの製造方法について、図19に基づき説明する。
本実施形態における半導体チップの製造方法は、図19に示されるように、ステップ110の金属膜の成膜工程の後、ステップ210(S210)において、シリコン膜を成膜する工程を行う。具体的には、炭化珪素基板の準備(S102)、素子領域形成(S104)、研削(S106)、炭化珪素基板の反り量の測定(S108)、金属膜の成膜(S110)を行った後、シリコン膜の成膜(S210)を行う。シリコン膜を成膜する工程では、図20に示されるように、金属膜30の上にシリコン膜150を成膜する。成膜されるシリコン膜150の膜厚は、例えば、約100nmである。尚、ステップ110とステップ210は連続して行ってもよい。
この後、レーザ光の照射(S112)を行う。本実施形態は、レーザ光の照射により、図21に示されるように、金属膜30のNiと、主にシリコン膜150のSiとにより、NiSi合金層131が形成される。このため、炭化珪素基板からのシリコン供給不足を防ぎ、低抵抗率のNiSi合金層を安定して形成できる。この後、ダイシング(S114)を行うことにより、本実施形態の半導体チップが得られる。
このように形成されるNiSi合金層131におけるSiの濃度は32wt%以上、49wt%以下である。Siの濃度が32wt%以上、49wt%以下であると、NiSi合金層131の抵抗率を低く抑えられる。Siの濃度は二次イオン質量分析(secondary ion mass spectrometry:SIMS)法、X線光電子分光(X-ray Photoelectron Spectroscopy:XPS)法、エネルギー分散型X線分析(Energy dispersive X-ray spectroscopy:EDX)法、オージェ電子分光(Auger electron spectroscopy:AES)法、誘導結合プラズマ質量分析法(Inductively Coupled Plasma - Mass Spectrometry:ICP-MS)法により測定できる。
尚、上記以外の内容については、第1の実施形態と同様である。
以上、実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
10 炭化珪素基板
10a 第1面
10b 第2面
20 素子領域
21 ゲート電極
22 ゲートランナー
23 ゲート電極パッド
24 絶縁膜
25 ソース電極
30 金属膜
31 NiSi合金層
33 ドレイン電極
41 レーザ照射領域
42 レーザ未照射領域
100 半導体チップ
101、102、103、104 半導体チップ
131 NiSi合金層
150 シリコン膜

Claims (20)

  1. 第1面と前記第1面とは反対の第2面を有する炭化珪素基板と、
    前記炭化珪素基板の前記第1面に設けられた第1の電極と、
    前記第2面に設けられた第2の電極と、
    を有し、
    前記第1の電極は、平面視において、シリサイドを含む第1の領域と、シリサイドを含まない第2の領域と、を有し、
    前記炭化珪素基板の厚さをtとし、前記第1の領域を平面視した第1の方向の長さをWdxとし、前記第2の電極を平面視した前記第1の方向の長さをWsxとした場合、
    Wdx>Wsx+2t
    であり、
    前記第1の領域を平面視した前記第1の方向と直交する第2の方向の長さをWdyとし、前記第2の電極を平面視した前記第2の方向の長さをWsyとした場合、
    Wdy>Wsy+2t
    である半導体チップ。
  2. 平面視における前記第1の領域の形状は、
    互いに平行な1対の短辺と、
    前記短辺に直交し、前記短辺よりも長く、互いに平行な1対の長辺と、
    を有する長方形である請求項1に記載の半導体チップ。
  3. 前記短辺の長さは、1.5mm以上、10.0mm以下である請求項2に記載の半導体チップ。
  4. 平面視における前記半導体チップの形状は、長方形であって、
    前記第1の領域の長辺の長さは、前記半導体チップの一辺と同じである請求項2または請求項3に記載の半導体チップ。
  5. 平面視において、前記第1の領域は、前記第2の領域に囲まれている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の半導体チップ。
  6. 前記第1の電極は、ニッケルまたはチタンを含む請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の半導体チップ。
  7. 平面視において、前記第1の電極の面積に対する前記第1の領域の面積は、73%以上、98%以下である請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の半導体チップ。
  8. 前記第1の方向及び前記第2の方向において、前記第1の領域は、前記第2の電極よりも両側にt以上広い請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の半導体チップ。
  9. 前記第1の領域に含まれるシリコンの濃度は、32wt%以上、49wt%以下である請求項1から請求項のいずれか一項に記載の半導体チップ。
  10. 第1面と前記第1面とは反対の第2面を有する炭化珪素基板を準備する工程と、
    前記炭化珪素基板の前記第2面に素子領域を形成する工程と、
    前記炭化珪素基板の前記第1面を研削する工程と、
    前記研削された前記第1面に金属膜を成膜する工程と、
    前記第1面に向けたレーザ光の照射により前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程と、
    を有し、
    前記研削された前記炭化珪素基板は、前記第2面が凹に反っており、
    前記第1面を研削する工程と前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程との間に、平面視した前記第1面において直交する第1の方向と第2の方向のうち反り量の大きな方向に長い複数の第1の領域と、前記第1の領域の間の第2の領域とを画定する工程を有し、
    前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程は、前記第2の領域にはレーザ光を照射することなく、前記第1の領域にレーザ光を照射する工程を有する半導体チップの製造方法。
  11. 前記炭化珪素基板の前記第1面を研削する工程において研削された前記炭化珪素基板の前記第2面の反り量は、1μm以上、500μm以下である請求項1に記載の半導体チップの製造方法。
  12. 前記金属膜は、ニッケルまたはチタンを含む請求項1または請求項1に記載の半導体チップの製造方法。
  13. 前記金属膜を成膜する工程と前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程との間に、シリコン膜を成膜する工程を有する請求項1から請求項1のいずれか一項に記載の半導体チップの製造方法。
  14. 前記炭化珪素基板の大きさは、6インチ以上である請求項1から請求項1のいずれか一項に記載の半導体チップの製造方法。
  15. 前記第1の領域は、短冊状である請求項1から請求項1のいずれか一項に記載の半導体チップの製造方法。
  16. 前記金属膜の一部にシリサイドを形成する工程の後、前記炭化珪素基板をダイシングにより分離しチップ化する工程を有する請求項1から請求項1のいずれか一項に記載の半導体チップの製造方法。
  17. 前記チップ化された半導体チップは、平面視における前記第1の領域の形状は、長方形である請求項1に記載の半導体チップの製造方法。
  18. 前記チップ化された半導体チップの平面視における形状は、長方形であって、
    前記第1の領域の長辺の長さは、前記半導体チップの一辺と同じである請求項1に記載の半導体チップの製造方法。
  19. 前記チップ化された半導体チップは、平面視において、前記第1の領域は、前記第2の領域に囲まれている請求項1または請求項1に記載の半導体チップの製造方法。
  20. 前記チップ化された半導体チップは、平面視において、前記半導体チップの第1面の面積に対する前記第1の領域の面積は、75%以上、96%以下である請求項1から請求項19のいずれか一項に記載の半導体チップの製造方法。
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