JP7481241B2 - トレイおよびブランク - Google Patents
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Description
図1および図2を参照して、実施形態に係るトレイ1について説明する。図1はトレイ1を示す斜視図である。図2はトレイ1のブランク1Aを示す平面図である。
図2に示すように、ブランク1Aは、底壁10と、一対の第1側壁11と、前外壁13と、一対の前内壁14と、後外壁15と、一対の後内壁16と、を備えている。詳細は後述するが、前外壁13と一対の前内壁14とは重なり合って第2側壁12を構成する。これと同様に、後外壁15と一対の後内壁16とは重なり合って第2側壁12を構成する。なお、図2において、一対の第1側壁11、一対の前内壁14および一対の後内壁16は、それぞれ左右対称に形成されているため、以下の説明では、特に明示した場合を除き、1つの部位について説明する。
底壁10は、流れ方向(第2方向)に長い略長方形状に形成されている。一対の第1側壁11は、第1折曲線L1を介して底壁10の段方向の両端に連設されている。第1側壁11は、長方形状に形成されている。
各々の第1側壁11の流れ方向の両側には、一対の第1片20が設けられている。第1片20は、第2折曲線L2を介して第1側壁11の段方向の先端(上端)に連設されている。第1片20は、概ね台形状に形成されている。第1片20には、係止穴21が開口している。詳細には、係止穴21は、第1片20から第1側壁11にかけて穿設されている。
前外壁13は、第3折曲線L3を介して底壁10の流れ方向の一端(前端)に連設されている。前外壁13には、略長方形状の側方開口部24が開口している。側方開口部24は、前外壁13の先端から基端(上端から下端)に向かって大きく切り欠かれている。前外壁13は、一対の外縦壁22の基端部(下端部)を外横壁23で連結されて略U字状に形成されている。側方開口部24は、一対の外縦壁22と外横壁23とで囲まれた範囲に開口している。
前外壁13の先端(上端)には、貫通穴26が開口した一対の第2片25が連設されている。正確には、一対の第2片25は、第4折曲線L4を介して一対の外縦壁22の先端(上端)に連設されている。各々の第2片25は略台形状に形成され、貫通穴26は第4折曲線L4に沿って第2片25に穿設されている。各々の第2片25の流れ方向の先端部かつ段方向の外端には、第5折曲線L5を介して係止片27が連設されている。第5折曲線L5は、流れ方向の基端から先端に向かって段方向の中央側に僅かに傾斜している。係止片27は、段方向の外側に向かって徐々の細くなりながら第1側壁11の側に僅かに湾曲している。なお、係止片27の根本部は括れており、係止片27の根本側の流れ方向の外側には返し部が形成されている。
一対の前内壁14は、一対の第1側壁11の流れ方向の一端(前端)に連設されている。前内壁14は略正方形状に形成され、その流れ方向の寸法(延出寸法)は底壁10の段方向の寸法の略半分程度に設定されている。前内壁14には、側方開口部24を閉塞するためのパネル31が切断線32によって区画されている。詳細には、前内壁14は、第6折曲線L6を介して第1側壁11に連設された袖壁部30と、袖壁部30の流れ方向の先端に切断線32を介して連設されたパネル31と、を有している。
袖壁部30は段方向の長い長方形状に形成され、その延出寸法は外縦壁22の段方向の寸法と略同一である(または僅かに短い)。袖壁部30の段方向の外端(上端)には、積層突起33が突設されている。
パネル31は段方向の長い長方形状に形成され、その延出寸法は側方開口部24の段方向の寸法の半分と略同一である。パネル31の段方向の内端(下端)には、保持突起34が突設されている。パネル31の流れ方向の先端かつ段方向の外角部は、斜めに隅切りされた指掛け部35となっている。切断線32は、所謂ジッパーであり、袖壁部30に連なったパネル31を上端から下端に向かって分断する機能を有している。袖壁部30とパネル31との境界(切断線32)の下部には、切欠き部36が略三角形状に切り欠かれている。切欠き部36の深さ(高さ)は、外横壁23の高さよりも低く設定されている。
後外壁15は、第3折曲線L3を介して底壁10の流れ方向の他端(後端)に連設されている。後外壁15は、前外壁13の外形と略同一となる略長方形状に形成されている。
後外壁15の段方向の先端(上端)には、第4折曲線L4を介して桟部28が連設されている。桟部28は、段方向の両側が中間部よりも突出した略U字状(バスタブ状)に形成されている。桟部28には、第4折曲線L4に沿う位置に一対の貫通穴26が開口している。桟部28の流れ方向の先端部かつ段方向の両端には、第5折曲線L5を介して係止片27が連設されている。係止片27は、図2において第2片25の係止片27を上下対称にした形状である。
一対の後内壁16は、第6折曲線L6を介して一対の第1側壁11の流れ方向の他端(後端)に連設されている。後内壁16は略正方形状に形成され、その流れ方向の寸法(延出寸法)は底壁10の段方向の寸法の略半分程度に設定されている。後内壁16の段方向の外端(上端)には、積層突起33が突設されている。
次に、図1および図2を参照して、トレイ1の組立作業について説明する。なお、本明細書では、前外壁13と後外壁15とをまとめて説明する場合には「外壁13,15」と呼び、前内壁14と後内壁16とをまとめて説明する場合には「内壁14,16」と呼ぶこととする。
次に、図3を参照して、複数のトレイ1を積み重ねる場合について説明する。図3はトレイ1を積層した状態を示す斜視図である。なお、図3では、一例として、3つのトレイ1を積み重ねた状態を示しているが、積み重ねるトレイ1の数は自由に変更することができる。また、本明細書では、説明の便宜のため、下段のトレイ1に符号「(D)」を付加し、中段のトレイ1に符号「(M)」を付加し、上段のトレイ1に符号「(U)」を付加している。
次に、図4および図5を参照して、トレイ1の側方開口部24を開放する手順について説明する。図4および図5は、側方開口部24を開放した状態を示す斜視図である。
1A ブランク
9A 中しん
9B 表ライナ
9C 裏ライナ
10 底壁
11 第1側壁
12 第2側壁
13 前外壁(外壁)
14 前内壁(内壁)
15 後外壁
16 後内壁
20 第1片
21 係止穴
22 外縦壁
23 外横壁
24 側方開口部
25 第2片
26 貫通穴
27 係止片
28 桟部
30 袖壁部
31 パネル
32 切断線
33 積層突起
34 保持突起
35 指掛け部
36 切欠き部
37 積層穴
38 保持穴
L1 第1折曲線
L2 第2折曲線
L3 第3折曲線
L4 第4折曲線
L5 第5折曲線
L6 第6折曲線
Claims (5)
- 側面に側方開口部(24)を有するトレイ(1)であって、
底壁(10)と、
前記底壁の周縁部に立設される複数の側壁(11,12)と、を備え、
複数の前記側壁の少なくとも1つの前記側壁は、
前記側方開口部が開口した外壁(13)と、
前記外壁の内側に積層される内壁(14)と、を有し、
前記内壁には、前記側方開口部を閉塞するパネル(31)が前記側方開口部を避けて前記外壁に重なる位置に形成された切断線(32)によって区画され、
前記パネルが前記切断線に沿って分断されることで、前記側方開口部が開放されることを特徴とするトレイ。 - 前記底壁には、前記内壁の立設位置に沿って保持穴(38)が開口し、
前記パネルの下端には、前記保持穴に係合する保持突起(34)が突設されていることを特徴とする請求項1に記載のトレイ。 - 複数の前記側壁は、
前記底壁の第1方向の両端に立設される一対の第1側壁(11)と、
前記底壁の第1方向に直交する第2方向の両端に立設される一対の第2側壁(12)と、を有し、
一対の前記第2側壁の少なくとも一方は、
前記底壁に連設され、前記底壁に対して折り曲げられて起立する前記外壁と、
一対の前記第1側壁に連設され、前記第1側壁に対して内向きに折り曲げられ、一対の前記パネルの先端同士を突き合せた状態で前記外壁の内側に積層される一対の前記内壁と、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載のトレイ。 - 各々の前記内壁は、
前記第1側壁に連設された袖壁部(30)と、
前記袖壁部の先端に前記切断線を介して連設された前記パネルと、を有し、
前記袖壁部の上端には、積層突起(33)が突設され、
前記底壁には、複数のトレイを積み重ねる際に、下方のトレイの前記積層突起が係合する積層穴(37)が開口し、
各々の前記第1側壁の上端には、係止穴(21)が開口した第1片(20)が連設され、
前記外壁の上端には、貫通穴(26)が開口した一対の第2片(25)が連設され、
各々の前記第2片の先端部には、係止片(27)が連設され、
各々の前記第1片は、前記第1側壁に対して内向きに折り曲げられて横臥姿勢となり、
各々の前記第2片は、前記貫通穴に前記積層突起を貫通させ、且つ前記係止片を前記係止穴に係止させながら前記外壁に対して内向きに折り曲げられ、前記横臥姿勢となった前記第1片に積層されることを特徴とする請求項3に記載のトレイ。 - 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のトレイを形成することを特徴とするブランク。
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