JP7478648B2 - 定電位電解式ガスセンサ - Google Patents

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Description

特許法第30条第2項適用 1.令和2年2月25日アサゴエ工業株式会社(岡山県岡山市南区箕島557-4)、住友金属鉱山株式会社(東京都港区新橋5丁目11-3)、株式会社 日立ハイテク(山口県下松市大字東豊井794)及びJマテ.カッパープロダクツ株式会社(新潟県上越市大潟区土底浜2024-1)において納入。
本発明は、酸素ガスおよび毒性ガスを検知することができる定電位電解式ガスセンサに関する。
酸素ガスや毒性ガスの検出を行うに際しては、目的とする検知対象ガスの選択性に優れ、高感度で、かつ、高い精度でガス濃度を検出することができるなどの理由から、電解反応を利用した定電位電解式ガスセンサが広く利用されている。
この定電位電解式ガスセンサとしては、特許文献1に、作用極、参照極および対極が、電解液が含浸された親水性の不織布よりなる電解液保持部材を介して積層されてなる電極積層構造体を備えてなるものが開示されている。また、特許文献1には、分割された複数の作用極を設けることによって、複数の種類のガスを検知するガスセンサを構成することが可能であることが開示されている。
また、電解液としては、一般に硫酸が用いられている。硫酸は、定電位電解式ガスセンサが使用される環境の湿度によって、水分を吸収したり、水分が蒸発したりする結果、電解液の体積が増減する。このため、定電位電解式ガスセンサにおいては、低湿度環境下で使用したときにも、電解液が電解液保持部材の全体にわたって十分に含浸され、高湿度環境下で使用したときでも、吸湿によって増加した電解液が電解液室に収容され得ることが要求される。
一般に、酸素ガスを検知する定電位電解式ガスセンサにおいては、毒性ガスを検知する定電位電解式ガスセンサに比較して、搭載される作用極の積層方向に見た面積が小さい。そのため、積層方向に見た面積の小さい電解液保持部材を用いることができ、これにより、使用する電解液の量が少なくてよく、その結果、小型の定電位電解式ガスセンサを構成することが可能である。
なお、以下、本明細書中で言う「面積」は、「電解液保持部材、作用極、参照極および対極の積層方向に見た面積」を示す。
米国特許第7608177号明細書
しかしながら、酸素ガスおよび毒性ガスを検知する定電位電解式ガスセンサを構成した場合には、図11に示すように、電解液保持部材93として、毒性ガスを検知する作用極92のサイズに合わせた面積、すなわち酸素ガスを検知する作用極91と毒性ガスを検知する作用極92との合計の面積よりも相当に大きい面積を有するものが用いられる。このため、広い湿度範囲の環境下で使用するためには、作用極91,92の合計の面積に比して、過剰な電解液および過大な電解液室が必要となる結果、小型の定電位電解式ガスセンサを構成することが困難である。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、酸素ガスおよび毒性ガスを検知する定電位電解式ガスセンサにおいて、広い湿度範囲の環境下で使用することができるものでありながら、小型化を図ることができる定電位電解式ガスセンサを提供することにある。
本発明の定電位電解式ガスセンサは、酸素ガスおよび毒性ガスを検出する定電位電解式ガスセンサであって、
電解液が含浸されたシート状の電解液保持部材と、前記電解液保持部材の上面に互いに離間して配置された酸素ガス用作用極および毒性ガス用作用極と、前記電解液保持部材の下面に互いに離間して配置された対極および参照極とを有する電極積層構造体を備え、
前記酸素ガス用作用極の面積S1に対する前記毒性ガス用作用極の面積S2の比S2/S1が1.5~13の範囲にあり、
前記電解液保持部材は、前記酸素ガス用作用極および前記毒性ガス用作用極をカバーする面積を有し、前記酸素ガス用作用極の面積S1および前記毒性ガス用作用極の面積S2の合計の面積S3に対する前記電解液保持部材の面積S4の比S4/S3が3.5以下であることを特徴とする。
本発明の定電位電解式ガスセンサにおいては、前記電解液保持部材は、前記酸素ガス用作用極が配置される酸素ガス用作用極配置部と、前記毒性ガス用作用極が配置される毒性ガス用作用極配置部とよりなり、
前記酸素ガス用作用極の面積S1に対する前記酸素ガス用作用極配置部の面積S5の比S5/S1が5.5以下であることが好ましい。
また、本発明の定電位電解式ガスセンサにおいては、上壁部に酸素ガス検出用の被検ガス導入口および毒性ガス検出用の被検ガス導入口が形成された、前記電極積層構造体を収容するケーシングと、このケーシング内において前記電極積層構造体を支持する支持板とを備え、
前記支持板は、前記電解液保持部材における前記酸素ガス用作用極配置部を支持する酸素ガス用作用極配置部支持部を有し、前記酸素ガス用作用極配置部支持部の外周縁には、前記支持板の周縁から前記酸素ガス用作用極配置部支持部の外周縁に向かうに従って前記上壁部に接近する上面テーパ部が形成されていることが好ましい。
また、前記支持板における前記上面テーパ部に続く周面には、当該支持板の上面から下面に向かうに従って当該支持板の中心に接近する周面テーパ部が形成されていることが更に好ましい。
また、本発明の定電位電解式ガスセンサにおいては、前記対極および前記参照極は、疎水性多孔質材料よりなる圧力調整膜の上面に形成されており、
前記ケーシングは、その下壁部から内方に突出して前記圧力調整膜の下面に接するよう設けられた、通気孔を形成する通気管部を有し、
前記電極積層構造体と前記ケーシングの下壁部との間における前記通気管部の周囲には、前記電極積層構造体が配置された空間に通ずる、電解液を収容する電解液室が形成されていることが好ましい。
また、前記ケーシングにおける下壁部の内面には、接着剤が硬化されてなる封止用樹脂材料層が形成されており、この封止用樹脂材料層の上面には、当該封止用樹脂材料層と前記電解液室とを隔てる隔壁板が配置されていることが更に好ましい。
本発明において、「上」および「下」とは、本発明の定電位電解式ガスセンサを、ケーシングにおける被検ガス導入口が形成された面が上向きとなる姿勢で配置したときに、当該定電位電解式ガスセンサにおける方向を示すものである。従って、例えば定電位電解式ガスセンサを、ケーシングにおける被検ガス導入口が形成された面が下向きとなる姿勢で配置したときには、「上」および「下」は、実際にはそれぞれ逆の方向すなわち「下」および「上」の方向を示し、定電位電解式ガスセンサを、ケーシングにおける被検ガス導入口が形成された面が左向きとなる姿勢で配置したときには、「上」および「下」は、実際にはそれぞれ「左」および「右」の方向を示す。
本発明の定電位電解式ガスセンサによれば、酸素ガスおよび毒性ガスを検知する定電位電解式ガスセンサであって、過剰な電解液および過大な電解液室が不要であるため、広い湿度範囲の環境下で使用することができるものでありながら、小型化を図ることができる。
本発明の定電位電解式ガスセンサの一例における構成の概略を示す説明用断面図である。 図1に示す定電位電解式酸素センサの分解斜視図である。 図1に示す定電位電解式ガスセンサにおける下壁部を示す平面図である。 図1に示す定電位電解式ガスセンサにおける酸素ガス用作用極を拡大して示す説明用断面図である。 図1に示す定電位電解式ガスセンサにおける毒性ガス用作用極を拡大して示す説明用断面図である。 図1に示す定電位電解式ガスセンサにおける電解液保持部材を、酸素ガス用作用極および毒性ガス用作用極と共に示す平面図である。 図1に示す定電位電解式ガスセンサにおける電極複合体を示す上面図である。 図1に示す定電位電解式ガスセンサにおける支持板を示す平面図である。 図1に示す定電位電解式ガスセンサにおける支持板を示す斜視図である。 図1に示す定電位電解式ガスセンサにおける支持板の一部を拡大して示す説明用断面図である。 従来の定電位電解式ガスセンサにおける電解液保持部材を、酸素ガス用の作用極および毒性ガス用の作用極と共に示す平面図である。
以下、本発明の定電位電解式ガスセンサの実施の形態について説明する。
図1は、本発明の定電位電解式ガスセンサの一例における構成の概略を示す説明用断面図であり、図2は、図1に示す定電位電解式ガスセンサの分解斜視図である。
この定電位電解式ガスセンサは、酸素ガスおよび毒性ガスを検出するものであって、酸素ガスを検出する酸素ガス用作用極21、毒性ガスを検出する毒性ガス用作用極22、対極26および参照極27を有する電極積層構造体20と、この電極積層構造体20を収納するケーシング10とを有する。
ここで、検知対象である毒性ガスとしては、一酸化炭素、硫化水素、二酸化硫黄、塩素、アンモニア、二酸化窒素、一酸化窒素、シアン化水素、水素ガス、ホスフィン、オゾンおよび二酸化塩素などが挙げられる。
ケーシング10は、下端が閉塞された円筒状のケーシング本体11と、ケーシング本体11の上端の開口を塞いで上壁部14を形成する円板状の蓋部材12とにより構成されている。ケーシング本体11および蓋部材12は、それぞれポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂によって形成されている。また、ケーシング本体11の内壁面には、後述する封止用樹脂材料層45を形成する接着剤との親和性・密着性を改善するために、コロナ処理またはプラズマ処理などの表面処理が施されている。
上壁部14を形成する蓋部材12には、酸素ガス検出用の被検ガス導入口13aおよび毒性ガス検出用の複数の被検ガス導入口13aが、上壁部14を厚み方向に貫通して伸びるよう形成されている。また、蓋部材12の上面には、円形の第1凹所18が形成され、この第1凹所18の底面における中央領域には、円形の第2凹所19が形成されており、第2凹所19の底面における中央領域に酸素ガス検出用の被検ガス導入口13aが形成されている。
酸素ガス検出用の被検ガス導入口13aにより形成された内部空間は、後述するガス供給制限手段50のピンホール51を介して導入される被検ガスの拡散空間として機能する。
被検ガス導入口13aにより形成された内部空間の体積は、例えば約0.1~10mm3 であることが好ましい。このような構成とされていることにより、導入された被検ガスを十分に拡散させることができると共に電源オフ後にセンサ内部に残留する酸素ガスの量を低減させことができる。
ケーシング本体11の底壁部すなわちケーシング10の下壁部15の中央位置には、断面円形の通気管部16が、ケーシング本体12の軸方向に沿って下壁部15から上方(内方)に突出して後述する圧力調整膜28の下面に接するよう形成されている。この通気管部16によって、下壁部15の外面から圧力調整膜28の下面に通ずる通気孔Vが形成されている。
図3に示すように、ケーシング10の下壁部15における通気管部16の周囲には、酸素ガス用作用極端子40、毒性ガス用作用極端子41、対極端子42および参照極端子43が、円周方向に互いに離間して並ぶよう配設されている。
電極積層構造体20とケーシング10の下壁部15との間における通気管部16の周囲には、電解液を収容する電解液室Sが形成されている。この電解液室Sは、ケーシング10の周壁部17と後述する支持板30との間の間隙Kを介して、電極積層構造体20が配置された空間に通じている。
また、下壁部15の内面(上面)には、エポキシ樹脂接着剤などの接着剤が硬化されてなる封止用樹脂材料層45が、酸素ガス用作用極端子40、毒性ガス用作用極端子41、対極端子42および参照極端子43を覆うよう形成されている。この封止用樹脂材料層45が設けられることにより、電解液室Sが、電解液によって酸素ガス用作用極端子40、毒性ガス用作用極端子41、対極端子42および参照極端子43が腐食されない液密封止構造とされている。
封止用樹脂材料層45の上面には、封止用樹脂材料層45と電解液室Sとを隔てる隔壁板46が配置されている。この隔壁板46が配置されていることにより、封止用樹脂材料層45を形成する際に、ケーシング本体11内に接着剤を充填した後、接着剤がコロナ処理などの表面処理が施されたケーシング本体11の内壁面に沿って上昇することが防止され、これにより、封止用樹脂材料層45を形成するための接着剤の使用量を低減することができる。接着剤の使用量が少なければ、相対的に電解液室Sの容積が増大するので、更に幅広い湿度環境に対応することが可能となる。
蓋部材12における第2凹所19には、当該第2凹所19の形状に適合する円板状のガス供給制限手段50が収容されて配置されている。
このガス供給制限手段50には、厚み方向に伸びるピンホール51が蓋部材12の被検ガス導入口13に連通するよう形成されている。被検ガスがピンホール51を通過することにより、被検ガス導入口13からケーシング10内に導入される被検ガスの供給量が制限される。
ピンホール51は、軸方向において均一な大きさの内径を有する。ピンホール51の内径の大きさは、例えば1.0~200μmである。また、ピンホール51の長さは、例えば0.1mm以上である。
第1凹所18には、円形の緩衝膜55が収容されて配置されている。
この例の緩衝膜55は、被検ガスが外周面から流入されるガス拡散層56と、ガス不透過性かつ撥水性を有する保護層57とを有する積層体によって構成されており、全体が円板状に形成されている。
ガス拡散層56は、蓋部材12の第1凹所18の底面およびガス供給制限手段50の上面に、ピンホール51に連通する貫通孔58aが形成された両面粘着テープ58によって接着されて固定されている。
ガス拡散層56は、例えばPTFEフィルムなどのフッ素樹脂フィルムにより構成することができる。
ガス拡散層56は、空気透過率が0.15~1.5L/dayであるものが好ましく、厚み、外径寸法、空隙率およびその他の具体的構成は、空気透過率が前記数値範囲内となるよう設定することができる。
両面粘着テープ58の貫通孔58aの内径の大きさは、例えば0.05~3mmであることが好ましい。また、両面粘着テープ58の厚みは、例えば0.05~1mmであることが好ましい。
このような構成とされていることにより、ガス応答性を大幅に低下させることなく、外部環境に対する十分な耐久性を得ることができ、安定した指示値を確実に得ることができる。
保護層57は、ガス拡散層56の上面に両面粘着テープ59によって接着されて固定されている。保護層57は、両面粘着テープ59の代わりに粘着剤よりなる粘着層を用いてガス拡散層56の上面に固定されていてもよい。
保護層57は、例えばPETなどの樹脂フィルムにアルミニウム箔を積層した複合フィルムにより構成することができる。
電極積層構造体20は、電解液が含浸されたシート状の電解液保持部材23と、電解液保持部材23の上面に互いに離間して配置された、円形のシート状の酸素ガス用作用極21および半円形のシート状の毒性ガス用作用極22と、電解液保持部材23の上面に互いに離間して配置された対極26および参照極27を有する電極複合体25とにより構成されている。酸素ガス用作用極21と毒性ガス用作用極22との離間距離は、例えば0.3~4mmである。また、対極26と参照極27との離間距離は、例えば0.3~8mmである。
酸素ガス用作用極21は、毒性ガス用作用極22の面積より小さい面積を有するものである。具体的には、酸素ガス用作用極21の面積S1に対する毒性ガス用作用極22の面積S2の比S2/S1が1.5~13の範囲であり、好ましくは2~8の範囲である。
酸素ガス用作用極21は、図4に示すように、疎水性を有するガス透過性フィルム21a上に、電極触媒層21bが形成されて構成されており、電極触媒層21bが電解液保持部材23に接するよう配置されている。また、酸素ガス用作用極21におけるガス透過性フィルム21aは、被検ガス導入口13を塞ぐよう配置されている。また、ガス透過性フィルム21aの上面は、被検ガス導入口13aを取り囲むよう上壁部14の下面(内面)に熱溶着されている。ガス透過性フィルム21aが上壁部14に熱溶着されていることにより、電解液が、ガス透過性フィルム21aと上壁部14との間から漏出することを防止することができる。
毒性ガス用作用極22は、図5に示すように、疎水性を有するガス透過性フィルム22a上に、電極触媒層22bが形成されて構成されており、電極触媒層22bが電解液保持部材23に接するよう配置されている。また、毒性ガス用作用極22におけるガス透過性フィルム22aの各々は、被検ガス導入口13bを塞ぐよう配置されている。また、ガス透過性フィルム22aの上面は、被検ガス導入口13bを取り囲むよう上壁部14の下面(内面)に熱溶着されている。ガス透過性フィルム22aが上壁部14に熱溶着されていることにより、電解液が、ガス透過性フィルム22aと上壁部14との間から漏出することを防止することができる。
ガス透過性フィルム21a,22aとしては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂よりなる多孔質膜を用いることができる。
多孔質膜は、ガーレー数が3~3000秒であるものが好ましい。多孔質膜の厚みおよび空隙率は、ガーレー数が上記数値範囲内の大きさとなるよう設定することができ、例えば、空隙率は10~70%とされ、厚みは0.01~1mmとされることが好ましい。
電極触媒層21b,22bは、電解液に対して不溶性の触媒金属の微粒子、当該触媒金属の酸化物の微粒子、当該触媒金属の合金の微粒子、またはこれらの微粒子の混合物などの触媒微粒子によって形成されている。電解液に対して不溶性の触媒金属としては、例えば白金(Pt)、金(Au)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)などを用いることができる。このような電極触媒層21bは、触媒微粒子およびバインダーを含有するペーストを調製し、このペーストを、スクリーン印刷などによってガス透過性フィルム21aの表面に塗布して焼成することにより、形成することができる。
酸素ガス用作用極21および毒性ガス用作用極22は、それぞれ作用極用リード部材(図示省略)の一端に電気的に接続されている。酸素ガス用作用極21が接続された作用極用リード部材の他端には、酸素ガス用作用極端子40が電気的に接続されている。また、毒性ガス用作用極22作用極用リード部材の他端には、毒性ガス用作用極端子41が電気的に接続されている。
作用極用リード部材を構成する材料としては、金(Au)、タングステン(W)、ニオブ(Nb)およびタンタル(Ta)などの金属を用いることができる。また、作用極用リード部材46としては、樹脂被覆された白金(Pt)線を用いることもできる。これらの中では、酸素ガス用作用極21に接続する作用極用リード部材として、タンタル(Ta)線を用い、毒性ガス用作用極22に接続する作用極用リード部材として、白金(Pt)線を用いることが好ましい。
電解液保持部材23は、酸素ガス用作用極21および毒性ガス用作用極22をカバーする面積を有し、酸素ガス用作用極の面積S1および毒性ガス用作用極の面積S2の合計の面積S3に対する電解液保持部材23の面積S4の比S4/S3が3.5以下とされ、好ましくは2.8以下である。比S4/S3が過大である場合には、過剰な電解液が必要となるため、小型化を図ることが困難となる。また、酸素ガス用作用極21および毒性ガス用作用極22は、それぞれの下面全面が電解液保持部材23に接するよう配置されている。
図6にも示すように、電解液保持部材23は、酸素ガス用作用極21が配置される酸素ガス用作用極配置部23aと、毒性ガス用作用極22が配置される毒性ガス用作用極配置部23bとにより構成されている。ここで、酸素ガス用作用極配置部23aと毒性ガス用作用極配置部23bとの境界は、酸素ガス用作用極22および毒性ガス用作用極21までの距離が互いに等しい点を結ぶ線により特定される。
図示の例の電解液保持部材23においては、毒性ガス用作用極22より大きい半径を有する略半円状の毒性ガス用作用極配置部23bが形成され、この毒性ガス用作用極配置部23bの直径部から垂直に突出するよう酸素ガス用作用極配置部23aが形成されている。酸素ガス用作用極21の面積S1に対する酸素ガス用作用極配置部23aの面積S5の比S5/S1は5.5以下であることが好ましく、より好ましくは4.0以下である。比S5/S1が過大である場合には、過剰な電解液が必要となるため、小型化を図ることが困難となることがある。
電解液保持部材23の厚みは、十分な量の電解液を含浸させることができるものでありながら、電解液保持部材23の体積が可及的に小さくなる大きさとされ、具体的には、例えば0.1~2mmである。このような構成とされることにより、高湿度環境下においても信頼性の高いガス検知を行うことができる。
電解液保持部材23としては、例えば、ガラス繊維濾紙、シリカ濾紙、あるいはガラス繊維、PP繊維、PP/PE複合繊維もしくはセラミックス繊維からなる不織布などを用いることができる。
図7にも示すように、電極複合体25は、互いに離間して配置された、それぞれ触媒層よりなる対極26および参照極27と、対極26および参照極27を保持する、疎水性多孔質材料よりなる圧力調整膜28とにより構成されている。この電極複合体25における圧力調整膜28は、ケーシング10における通気管部16の上端面に通気孔Vを塞ぐよう配置されている。これにより、ケーシング10の内部空間が、圧力調整膜28および通気孔Vを介して外部の大気に解放された状態となる。また、圧力調整膜28の下面は、通気孔Vを取り囲むよう通気管部16の上端面に熱溶着されている。圧力調整膜28が通気管部16の上端面に熱溶着されていることにより、電解液が、圧力調整膜28と通気管部16の上端面との間から漏出することを防止することができる。
対極26および参照極27を構成する触媒層は、電解液に対して不溶性の触媒金属の微粒子、当該触媒金属の酸化物の微粒子、当該触媒金属の合金の微粒子、またはこれらの微粒子の混合物などの触媒微粒子によって形成されている。電解液に対して不溶性の触媒金属としては、例えば白金(Pt)、金(Au)、ルテニウム(Ru)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)などを用いることができる。対極26および参照極27を構成する触媒層は、触媒微粒子およびバインダーを含有するペーストを調製し、このペーストを、スクリーン印刷などによって圧力調整膜28の表面に塗布して焼成することにより、形成することができる。
また、対極26および参照極27を構成する電極触媒層は、同一の材質のものであっても異なる材質のものであってもよいが、単一の工程で対極26および参照極27の両方を形成することが可能な観点から、同一の材質のものであることが好ましい。
圧力調整膜28としては、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素樹脂よりなる多孔質膜を用いることができる。
多孔質膜は、ガーレー数が3~3000秒であるものが好ましい。多孔質膜の厚みおよび空隙率は、ガーレー数が上記数値範囲内の大きさとなるよう設定することができ、例えば、空隙率は10~70%とされ、厚みは0.01~1mmとされることが好ましい。
圧力調整膜28は、対極26および参照極27が形成された円形の電極形成部28aと、それぞれ電極形成部28aの外周縁から径方向外方に突出して伸びる3つ以上(図示の例では4つ)の矩形の舌片部28bとにより構成されている。舌片部28bの各々は、電極形成部28aの周方向に等間隔で並ぶよう形成されている。
対極26および参照極27は、対極用リード部材(図示省略)および参照極用リード部材(図示省略)の一端に電気的に接続され、対極用リード部材および参照極用リード部材の他端には、それぞれ対極端子42および参照極端子43が電気的に接続されている。
対極用リード部材および参照極用リード部材を構成する材料としては、金(Au)、白金(Pt)、タングステン(W)、ニオブ(Nb)およびタンタル(Ta)などの金属を用いることができる。
通気管部16の上端部分には、電極積層構造体20を支持する支持板30が設けられている。支持板30の上面図を図8に示し、支持板30の斜視図を図9に示す。
この支持板30は、圧力調整膜28における電極形成部28aを支持する電極形成部支持部31と、この電極形成部支持部31の周囲に形成された、電解液保持部材23における酸素ガス用作用極配置部23aを支持する酸素ガス用作用極配置部支持部34aおよび毒性ガス用作用極配置部23bを支持する複数(図示の例では3つ)の毒性ガス用作用極配置部支持部34b,34c,34dと、圧力調整膜28における舌片部28bの各々に対応して形成された、当該舌片部28bを支持する舌片部支持部35とを有する。
また、支持板30には、図10にも拡大して示すように、酸素ガス用作用極配置部支持部34aの外周縁に、支持板30の周縁から酸素ガス用作用極配置部支持部34aの外周縁に向かうに従って上壁部14に接近する上面テーパ部33が形成されている。支持板30に上面テーパ部33を形成することにより、電解液が支持板30の周縁から酸素ガス用作用極配置部支持部34aに向かって集まりやすいため、酸素ガス用作用極配置部23aのサイズが小さくても、当該酸素ガス用作用極配置部23aに十分な量の電解液を含浸させることができる。
また、支持板30における上面テーパ部33に続く周面には、当該支持板30の上面から下面に向かうに従って当該支持板30の中心に接近する周面テーパ部37が形成されている。支持板30に周面テーパ部37を形成することにより、毛細管現象により、電解液が周面テーパ部37を介して上面テーパ部33に向かって集まりやすいため、酸素ガス用作用極配置部23aに十分な量の電解液をより確実に含浸させることができる。また、電解液が周面テーパ部37の周方向に沿って流れやすくなる結果、毒性ガス用作用極配置部23bに対しても電解液が供給されやすくなる。
図示の例では、支持板30の上面には、電極形成部支持部31と酸素ガス用作用極配置部支持部34aおよび毒性ガス用作用極配置部支持部34b,34c,34dとの間に段部が形成されている。これにより、電極形成部支持部31上には、圧力調整膜28における電極形成部28aを受容して支持する略円形の凹所Rが形成されている。
電極形成部支持部31の中央位置には、ケーシング10における通気管部16の外径に適合する内径を有する通気管部用貫通孔32が形成されている。この通気管部用貫通孔32には、通気管部16の先端部分が嵌合されている。
支持板30の厚み方向に垂直な平面と上面テーパ部33の表面とのなす角度θ1は、5~30°であることが好ましい。この角度θ1が過小である場合には、上面テーパ部33の内周縁における上壁部14との距離と、上面テーパ部33の外周縁における上壁部14との距離との差が小さすぎるため、電解液が支持板30の中央に集まり難くなり、電解液保持部材23における酸素ガス用作用極配置部23aに電解液が供給されなくなる虞がある。一方、この角度θ1が過大である場合には、支持板30と上壁部14との間における両者の距離が大きい領域では、電解液が移動し難くなり、電解液を有効に活用することが困難となる。
支持板30の厚み方向と周面テーパ部37の表面とのなす角度θ2は、3~30°であることが好ましい。この角度θ2が過小である場合には、例えば低湿度環境下で使用した場合において、電解液の量が減少したときには、電解液が上面テーパ部33に向かって集まらず、電解液を酸素ガス用作用極配置部23aに十分に供給することが困難となる可能性がある。一方、この角度θ2が過大である場合には、毛細管現象の作用が小さいため、電解液が上面テーパ部33に向かって集まらず、電解液を酸素ガス用作用極配置部23aに十分に供給することが困難となる可能性がある。
舌片部支持部35の各々は、凹所Rから支持板30の外周面に向かって半径方向に伸びる溝Gによって形成されている。
舌片部支持部35には、溝Gの各々の底面位置に舌片部用貫通孔36が形成されている。そして、圧力調整膜28における舌片部28bの各々は、舌片部用貫通孔36に進入し、当該舌片部28bの先端部が電解液室S内に位置するよう形成されている。このような構成によれば、定電位電解式ガスセンサの姿勢に拘わらず、ケーシング10の内部に対する外気の通気によって、ケーシング10の内部圧力を一定に保持することができる。
この定電位電解式ガスセンサにおいては、酸素ガス用作用極21、毒性ガス用作用極22および参照極27が、例えばポテンショスタット回路(図示省略)などによって、一定の電位に保たれる。
そして、ケーシング10の被検ガス導入口13aから導入された被検ガスが、酸素ガス用作用極21におけるガス透過性フィルム21aを透過し、当該被検ガスに含まれる酸素(O2)が電極触媒層21bに接触すると、当該電極触媒層21bにおいて酸素(O2)の還元反応が生じると共に、対極26において水(H2O)の分解反応が生じる。
一方、被検ガス中に検知対象である毒性ガスが含有されている場合には、ケーシング10の被検ガス導入口13bから導入された被検ガスが、毒性ガス用作用極22におけるガス透過性フィルム22aを透過して電極触媒層22bに接触すると、当該電極触媒層22bにおいて酸化反応が生じると共に、対極26において還元反応が生じる。
例えば検知対象である毒性ガスが一酸化炭素(CO)である場合には、毒性ガス用作用極22における電極触媒層22bにおいて、CO+H2O→CO2+2H++2e-の酸化反応が生じ、一方、対極26において、1/2O2+2H++2e- →H2Oの還元反応が生じる。
また、例えば検知対象である毒性ガスが硫化水素(H2 S)である場合には、毒性ガス用作用極22における電極触媒層21bにおいて、H2S+4H2O→H2SO4+8H++8e-の酸化反応が生じ、一方、対極26において、2O2+8H++8e-→4H2Oの還元反応が生じる。
このとき、酸素ガス用作用極21および毒性ガス用作用極22と対極26との間に生じる電流の値は、検知対象である酸素ガスや毒性ガスの濃度に比例するため、酸素ガス用作用極21および毒性ガス用作用極22と対極26との間に流れる電流を測定することによって、被検ガス中の検知対象ガスの濃度を測定することができる。
また、対極26においては、水の電気分解が生じることによって酸素(O2)が発生するが、圧力調整膜28によってケーシング10の内部の圧力が調整される。
以上のように、本発明の定電位電解式ガスセンサによれば、酸素ガス用作用極21の面積S1および毒性ガス用作用極22の面積S2の合計の面積S3に対する電解液保持部材23の面積S4の比S4/S3が3.5以下であることにより、過剰な電解液および過大な電解液室が不要であるため、広い湿度範囲の環境下で使用することができるものでありながら、小型化を図ることができる。
また、酸素ガス用作用極の面積S1に対する電解液保持部材23における酸素ガス用作用極配置部23aの面積S5の比S5/S1が5.5以下であることにより、電解液の使用量をより少なくすることができ、更に小型化を図ることができる。
また、上面テーパ部33を有する支持板30が設けられているため、電解液が支持板30の周縁から酸素ガス用作用極配置部支持部34aに向かって集まりやすいため、サイズの小さい酸素ガス用作用極配置部支持部34aを有する電解液保持部材23を用いても、当該電解液保持部材23全体にわたって十分な量の電解液を含浸させることができ、従って、いわゆる液枯れが、酸素ガス用作用極配置部支持部34aに局所的に生ずることを防止することができる。
以上、本発明の定電位電解式ガスセンサの実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されず、種々の変更を加えることができる。
例えば電解液保持部材の上面に、それぞれ異なる種類の毒性ガスを検出する複数の毒性ガス用作用極を配置することができる。
また、支持板においては、毒性ガス用作用極配置部支持部に続く周面に、当該支持板の上面から下面に向かうに従って当該支持板の中心に接近する周面テーパ部が形成されていてもよい。
10 ケーシング
11 ケーシンク本体
12 蓋部材
13 被検ガス導入口
14 上壁部
15 下壁部
16 通気管部
17 周壁部
18 第1凹所
19 第2凹所
20 電極積層構造体
21 酸素ガス用作用極
21a ガス透過性フィルム
21b 電極触媒層
22 毒性ガス用作用極
22a ガス透過性フィルム
22b 電極触媒層
23 電解液保持部材
23a 酸素ガス用作用極配置部
23b 毒性ガス用作用極配置部
25 電極複合体
26 対極
27 参照極
28 圧力調整膜
28a 電極形成部
28b 舌片部
30 支持板
31 電極形成部支持部
32 通気管部用貫通孔
33 上面テーパ部
34a 酸素ガス用作用極配置部支持部
34b,34c,34d 毒性ガス用作用極配置部支持部
35 舌片部支持部
36 舌片部用貫通孔
37 周面テーパ部
40 酸素ガス用作用極端子
41 毒性ガス用作用極端子
42 対極端子
43 参照極端子
45 封止用樹脂材料層
46 隔壁板
50 ガス供給制限手段
51 ピンホール
55 緩衝膜
56 ガス拡散層
57 保護層
58a 貫通孔
58 両面粘着テープ
59 両面粘着テープ
91,92 作用極
93 電解液保持部材
G 溝
K 間隙
R 凹所
S 電解液室
V 通気孔

Claims (6)

  1. 酸素ガスおよび毒性ガスを検出する定電位電解式ガスセンサであって、
    電解液が含浸されたシート状の電解液保持部材と、前記電解液保持部材の上面に互いに離間して配置された酸素ガス用作用極および毒性ガス用作用極と、前記電解液保持部材の下面に互いに離間して配置された対極および参照極とを有する電極積層構造体を備え、
    前記酸素ガス用作用極の積層方向に見た面積S1に対する前記毒性ガス用作用極の積層方向に見た面積S2の比S2/S1が1.5~13の範囲にあり、
    前記電解液保持部材は、前記酸素ガス用作用極および前記毒性ガス用作用極をカバーする面積を有し、前記酸素ガス用作用極の面積S1および前記毒性ガス用作用極の面積S2の合計の面積S3に対する前記電解液保持部材の積層方向に見た面積S4の比S4/S3が3.5以下であることを特徴とする定電位電解式ガスセンサ。
  2. 前記電解液保持部材は、前記酸素ガス用作用極が配置される酸素ガス用作用極配置部と、前記毒性ガス用作用極が配置される毒性ガス用作用極配置部とよりなり、
    前記酸素ガス用作用極の面積S1に対する前記酸素ガス用作用極配置部の積層方向に見た面積S5の比S5/S1が5.5以下であることを特徴とする請求項1に記載の定電位電解式ガスセンサ。
  3. 前記電解液保持部材は、前記酸素ガス用作用極が配置される酸素ガス用作用極配置部と、前記毒性ガス用作用極が配置される毒性ガス用作用極配置部とよりなり、
    前記電極積層構造体を収容するケーシングと、このケーシング内において前記電極積層構造体を支持する支持板とを備え、
    前記ケーシングは、内部空間の上面を構成する上壁部に酸素ガス検出用の被検ガス導入口および毒性ガス検出用の被検ガス導入口が形成され、
    前記支持板は、前記電解液保持部材における前記酸素ガス用作用極配置部を支持する酸素ガス用作用極配置部支持部を有し、前記酸素ガス用作用極配置部支持部の外周縁には、前記支持板の周縁から前記酸素ガス用作用極配置部支持部の外周縁に向かうに従って前記上壁部に接近する上面テーパ部が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定電位電解式ガスセンサ。
  4. 前記支持板における前記上面テーパ部に続く周面には、当該支持板の上面から下面に向かうに従って当該支持板の中心に接近する周面テーパ部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の定電位電解式ガスセンサ。
  5. 前記対極および前記参照極は、疎水性多孔質材料よりなる圧力調整膜の上面に形成されており、
    前記ケーシングは、内部空間の下面を構成する下壁部から内方に突出して前記圧力調整膜の下面に接するよう設けられた、通気孔を形成する通気管部を有し、
    前記電極積層構造体と前記ケーシングの下壁部との間における前記通気管部の周囲には、前記電極積層構造体が配置された空間に通ずる、電解液を収容する電解液室が形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の定電位電解式ガスセンサ。
  6. 前記ケーシングの下壁部の内面には、接着剤が硬化されてなる封止用樹脂材料層が形成されており、この封止用樹脂材料層の上面には、当該封止用樹脂材料層と前記電解液室とを隔てる隔壁板が配置されていることを特徴とする請求項5に記載の定電位電解式ガスセンサ。
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