JP7472802B2 - クランクシャフト - Google Patents

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Description

この発明は、回転軸線方向に複数のクランク部が並んで配置されたクランクシャフトに関するものである。
特許文献1には、直列3気筒式内燃機関に使用されるクランクシャフトが記載されている。このクランクシャフトは、第2気筒内を往復動するピストンと、そのピストンおよびクランクピンを連結するコネクティングロッドとの慣性力にバランスさせるためのウェイト(バランスウェイト)を、第1気筒および第3気筒に設けられたバランスウェイトに振り分けることによってクランクシャフトまたは内燃機関が大型化することを抑制するように構成されている。具体的には、第2気筒のクランクピンの両側に位置する一対のクランクウェブ(以下、第2クランクウェブ対と記す。)の板厚を、第1気筒のクランクピンの両側に位置する一対のクランクウェブ(以下、第1クランクウェブ対と記す)および第3気筒のクランクピンの両側に位置する一対のクランクウェブ(以下、第3クランクウェブ対と記す)の板厚よりも薄く形成することにより、第2クランクウェブ対の外面間距離を、第1クランクウェブ対および第3クランクウェブ対の外面間距離よりも短くするように構成されている。すなわち、クランクウェブの板厚およびジャーナル部の位置を変更することにより、クランクシャフトの軸長や、クランクシャフトの回転中心からクランクウェブの外縁までの距離が長くなることを抑制しつつ、第2気筒の慣性力にバランスさせるためのバランスウェイトを、第1気筒および第3気筒に設けられたバランスウェイトに振り分けるように構成されている。
特許文献1に記載されたクランクシャフトは、更に、第1クランクウェブ対のうちクランクシャフトの軸線方向における中央側のクランクウェブ(以下、第2クランクウェブと記す)の剛性を、クランクシャフトの端部側のクランクウェブ(以下、第1クランクウェブと記す)の剛性よりも高くするために、第2クランクウェブの板厚を、第1クランクウェブの板厚よりも厚く形成している。同様に、第3クランクウェブ対のうちクランクシャフトの軸線方向における中央側のクランクウェブ(以下、第5クランクウェブと記す)の剛性を、クランクシャフトの端部側のクランクウェブ(以下、第6クランクウェブと記す)の剛性よりも高くするために、第6クランクウェブの板厚を、第5クランクウェブの板厚よりも厚く形成している。
特開2012-247043号公報
特許文献1に記載されたクランクシャフトは、第2クランクウェブ対にバランスウェイトを設けた従来のクランクシャフトと同様の振動低減効果を維持しつつ、クランクシャフトの軸長が長くなることを抑制するために、第2気筒内を往復動するピストンと、そのピストンおよびクランクピンを連結するコネクティングロッドとの慣性力にバランスさせるためのバランスウェイトを、第1気筒および第3気筒に設けられたバランスウェイトに振り分けている。しかしながら、第2クランクウェイブ対にバランスウェイトを設けた従来のクランクシャフトの振動低減効果を向上させるために、第1クランクウェブ対や第3クランクウェブ対に設けられたバランスウェイトの配置や、クランクアームあるいはクランクピンを支持する剛性などを変更することを検討する余地があった。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであって、振動低減効果を向上させることができるクランクシャフトを提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、互いに対向した一対のクランクアーム、および前記一対のクランクアームの先端側の対向面に両端が連結されたクランクピンを有し、前記クランクピンの中心軸線と平行な回転軸線を中心として回転するように構成されたクランク部が、前記回転軸線方向に並んで複数設けられたクランクシャフトであって、前記複数のクランク部のうちの前記回転軸線の一端側の第1クランク部における前記一対のクランクアームには、前記クランクピンに作用する慣性力に対向する慣性力を生じさせる一対のバランスウェイトが、前記回転軸線を挟んで前記クランクピンが連結された端部とは反対側の端部に連結され、前記複数のクランク部のうちの前記回転軸線の他端側の第2クランク部における前記一対のクランクアームには、前記クランクピンに作用する慣性力に対向する慣性力を生じさせる一対のバランスウェイトが、前記回転軸線を挟んで前記クランクピンが連結された端部とは反対側の端部に連結され、(1)前記第1クランク部の前記一対のバランスウェイトのうち、前記回転軸線の中央側の第1内側ウェイトの質量が、前記一対のバランスウェイトのうち、前記回転軸線の端部側の第1外側ウェイトの質量よりも大きく形成され、かつ前記第2クランク部の前記一対のバランスウェイトのうち、前記回転軸線の中央側の第2内側ウェイトの質量が、前記一対のバランスウェイトのうち、前記回転軸線の端部側の第2外側ウェイトの質量よりも大きく形成されていること、(2)前記第1クランク部の前記一対のクランクアームのうち、前記回転軸線の端部側の第1外側クランクアームに前記クランクピンが連結された第1連結部の剛性、および前記第2クランク部の前記一対のクランクアームのうち、前記回転軸線の端部側の第2外側クランクアームに前記クランクピンが連結された第2連結部の剛性が、前記回転軸線方向において前記第1クランク部と前記第2クランク部との間の他のクランク部における前記一対のクランクアームに前記クランクピンが連結された部分の剛性よりも高く形成されていることとの上記(1)、(2)の少なくともいずれか一方の条件を満たして形成され、前記第1内側ウェイトおよび前記第1外側ウェイトは、板状に形成され、前記第1外側ウェイトの側面の面積が、前記第1内側ウェイトの側面の面積よりも小さく形成され、前記第1外側ウェイトにおける前記第1クランク部の回転方向における長さが、前記第1内側ウェイトにおける前記第1クランク部の回転方向における長さよりも短く形成され、前記第1連結部の剛性が、前記第1クランク部の前記一対のクランクアームのうち、前記第1外側クランクアームに対向した第1内側クランクアームに前記クランクピンが連結された第3連結部の剛性よりも高く形成され、かつ前記第2連結部の剛性が、前記第2クランク部の前記一対のクランクアームのうち、前記第2外側クランクアームに対向した第2内側クランクアームに前記クランクピンが連結された第4連結部の剛性よりも高く形成されていることを特徴とするものである。
また、この発明では、前記第1内側ウェイトおよび前記第1外側ウェイトは、扇状に形成され、前記第1内側ウェイトの中心角が、前記第1外側ウェイトの中心角よりも大きく形成されていてよい。
また、この発明では、前記第1外側ウェイトにおける前記第1クランク部の回転軸線の半径方向における長さが、前記第1内側ウェイトにおける前記第1クランク部の回転軸線の半径方向における長さよりも短く形成されていてよい。
また、この発明では、前記第1内側ウェイトおよび前記第1外側ウェイトは、扇状に形成され、前記第1内側ウェイトの半径が、前記第1外側ウェイトの半径よりも大きく形成されていてよい。
また、この発明では、前記第2内側ウェイトおよび前記第2外側ウェイトは、板状に形成され、前記第2外側ウェイトの側面の面積が、前記第2内側ウェイトの側面の面積よりも小さく形成されていてよい。
また、この発明では、前記第2外側ウェイトにおける前記第2クランク部の回転方向における長さが、前記第2内側ウェイトにおける前記第2クランク部の回転方向における長さよりも短く形成されていてよい
また、この発明では、前記第2内側ウェイトおよび前記第2外側ウェイトは、扇状に形成され、前記第2内側ウェイトの中心角が、前記第2外側ウェイトの中心角よりも大きく形成されていてよい。
また、この発明では、前記第2外側ウェイトにおける前記第2クランク部の回転軸線の半径方向における長さが、前記第2内側ウェイトにおける前記第2クランク部の回転軸線の半径方向における長さよりも短く形成されていてよい。
また、この発明では、前記第2内側ウェイトおよび前記第2外側ウェイトは、扇状に形成され、前記第2内側ウェイトの半径が、前記第2外側ウェイトの半径よりも大きく形成されていてよい。
また、この発明では、前記第3連結部および前記第4連結部の剛性が、前記他のクランク部における前記一対のクランクアームに前記クランクピンが連結された部分の剛性よりも高く形成されていてよい。
また、この発明では、前記第1連結部の板厚および前記第2連結部の板厚が、前記他のクランク部における前記一対のクランクアームに前記クランクピンが連結された部分の板厚よりも厚く形成されていてよい。
また、この発明では、前記剛性は、前記クランクアームの曲げ方向の剛性と、前記クランクアームの捩れ方向の剛性との少なくともいずれか一方を含んでよい。
そして、この発明では、前記複数のクランク部における前記回転軸線方向の幅が同一に形成されていてよい。
この発明によれば、クランクシャフトの一方の端部側に設けられた第1クランク部と、他方の端部側に設けられた第2クランク部とのそれぞれに一対のバランスウェイトが取り付けられ、それら一対のバランスウェイトのうちのクランクシャフトの軸線方向における中央側(内側)のバランスウェイトの質量が、外側のバランスウェイトの質量よりも大きく形成されている。このようにクランクシャフトの回転軸線方向における内側のバランスウェイトの質量を、外側のバランスウェイトの質量よりも大きくすることにより、一対のバランスウェイトの質量を同一とした場合よりも、振動低減効果を向上させることができる。または、第1クランク部における第1外側クランクアームにクランクピンが連結された第1連結部と、第2クランク部における第2外側クランクアームにクランクピンが連結された第2連結部との剛性が、他のクランク部におけるクランクアームにクランクピンが連結された部分の剛性よりも高く形成されている。このように第1連結部と第2連結部との剛性を高くすることにより、クランクアームにクランクピンが連結された部分の全てを同一の剛性とした場合よりも、振動低減効果を向上させることができる。さらに、内側のバランスウェイトの質量を外側のバランスウェイトよりも大きくし、または第1連結部と第2連結部との剛性を他の部分の剛性よりも高くすればよく、したがって、各クランク部の軸線方向の幅を変更する必要がなく、クランクシャフトの軸長が変化することや、各クランク部の間に設けられるジャーナル部の位置が既存の位置からずれることを抑制できる。
この発明の実施形態におけるクランクシャフトの一例を説明するための斜視図である。 振動低減効果を検証するための各ウェイトの質量の振り分け方のパターンを示す図である。 図1に示すクランクシャフトを出力部側から見た側面図である。 振動低減効果を検証するための各クランクアームの剛性の定め方のパターンを示す図である。
この発明の実施形態におけるクランクシャフトの一例を説明するための斜視図を図1に示してある。図1に示すクランクシャフト1は、エンジンブロック内で燃料と空気との混合気を燃焼することにより駆動するピストンの往復運動を、回転運動に変換して出力するものである。すなわち、クランクシャフト1には、ピストンを往復動させる荷重が伝達されるとともに、その荷重をトルクに変換して出力する。
図1に示すクランクシャフト1は、上述したように変換されたトルクを出力するための出力部2と、クランクシャフト1の端部を回転自在に保持する後端部3とを備えている。この出力部2と後端部3とは、同一の回転軸線上に配置され、図示しないクランクケースに回転自在に保持されている。より具体的には、出力部2には、クランクケースに保持される先端側ジャーナル部4が形成され、後端部3にも同様に、クランクケースに保持される後端側ジャーナル部5が形成されている。
また、図1に示すクランクシャフト1は、直列式の3気筒内燃機関に使用されるものである。したがって、従来知られているクランクシャフトと同様に、三つのクランク部6,7,8が、上記回転軸線を中心として回転するように、回転軸線に沿って順に並んで配置されている。
上述した三つのクランク部6,7,8のうちの回転軸線方向における出力部2側のクランク部(以下、先端側クランク部と記す)6は、互いに対向した第1外側クランクアーム9および第1内側クランクアーム10と、それらのクランクアーム9,10に連結された先端側クランクピン11とにより構成されている。
第1外側クランクアーム9は、一方の側面が先端側ジャーナル部4に連結されかつ回転軸線から半径方向外側に所定の長さを有している。また、第1内側クランクアーム10は、第1外側クランクアーム9における他方の側面に対向して配置されている。そして、中心軸線が回転軸線と平行となるように配置された先端側クランクピン11の両端が、互いに対向した第1外側クランクアーム9と第1内側クランクアーム10との側面(対向面)のうちの先端側(回転軸線の半径方向における外側)の連結部9a,10aに連結されている。なお、先端側クランク部6が、この発明の実施形態における「第1クランク部」に相当し、上記連結部9aが、この発明の実施形態における「第1連結部」に相当し、連結部10aが、この発明の実施形態における「第3連結部」に相当する。
第1内側クランクアーム10における第1外側クランクアーム9に対向した面とは反対側の側面には、回転軸線上に配置されかつクランクケースに保持される第1ジャーナル部12の一端が連結されている。この第1ジャーナル部12の他端が、中間クランク部7に連結されている。
中間クランク部7は、互いに対向した第1中間クランクアーム13および第2中間クランクアーム14と、それらのクランクアーム13,14に連結された中間クランクピン15とにより構成されている。
第1中間アーム13は、一方の側面が上記第1ジャーナル部12に連結されかつ回転軸線から半径方向外側に所定の長さを有している。また、第2中間クランクアーム14は、第1中間クランクアーム13における他方の側面に対向して配置されている。そして、中心軸線が回転軸線と平行に配置された中間クランクピン15の両端が、互いに対向した第1中間クランクアーム13と第2中間クランクアーム14との側面(対向面)のうちの先端側(回転軸線の半径方向における外側)の連結部13a,14aに連結されている。なお、中間クランク部7が、この発明の実施形態における「他のクランク部」に相当する。
また、上述した三つのクランク部6,7,8のうちの回転軸線方向における後端部3側のクランク部(以下、後端側クランク部と記す)8は、互いに対向した第2外側クランクアーム16および第2内側クランクアーム17と、それらのクランクアーム16,17に連結された後端側クランクピン18とにより構成されている。
第2外側クランクアーム16は、一方の側面が後端側ジャーナル部5に連結されかつ回転軸線から半径方向外側に所定の長さを有している。また、第2内側クランクアーム17は、第2外側クランクアーム16における他方の側面に対向して配置されている。そして、中心軸線が回転軸線と平行に配置された後端側クランクピン18の両端が、互いに対向した第2外側クランクアーム16と第2内側クランクアーム17との側面(対向面)のうちの先端側(回転軸線の半径方向における外側)の連結部16a,17aに連結されている。なお、後端側クランク部8が、この発明の実施形態における「第2クランク部」に相当し、連結部16aが、この発明の実施形態における「第2連結部」に相当し、連結部17aが、この発明の実施形態における「第4連結部」に相当する。
そして、第2内側クランクアーム17と第2中間クランクアーム14とが、第2ジャーナル部19によって連結され、その第2ジャーナル部19がクランクケースに回転自在に保持されている。
なお、先端側クランク部6、中間クランク部7、および後端側クランク部8は、回転軸線の回転方向に所定の角度(約120°)ずつズレて形成されている。
上述した先端側クランク部6および後端側クランク部8には、各クランクピン11,15,18が回転することによる振動を低減するため、言い換えると、各クランクピン11,15,18に作用する慣性力に対抗する慣性力を生じさせるための板状に形成されたバランスウェイト20,21,22,23が設けられている。なお、図1に示すバランスウェイト20,21,22,23は、扇状に形成されている。
具体的には、回転軸線を挟んで第1外側クランクアーム9の反対側には、第1外側ウェイト20が連結され、回転軸線を挟んで第1内側クランクアーム10の反対側には、第1内側ウェイト21が連結されている。同様に、回転軸線を挟んで第2外側クランクアーム16の反対側には、第2外側ウェイト22が連結され、回転軸線を挟んで第2内側クランクアーム17の反対側には、第2内側ウェイト23が連結されている。
一方、中間クランク部7には、バランスウェイトを設けていない。すなわち、中間クランク部7における中間クランクピン15が回転することによる振動を低減するためのバランスウェイトの質量分を、先端側クランク部6および後端側クランク部8に設けられたバランスウェイトに振り分けている。そのため、第1外側ウェイト20および第1内側ウェイト21は、先端側クランクピン11の回転運動に伴って定められる質量に、中間クランクピン15の回転運動に伴って定められる質量の一部を加算した質量となるように構成されている。同様に、第2外側ウェイト22および第2内側ウェイト23は、後端側クランクピン18の回転運動に伴って定められる質量に、中間クランクピン15の回転運動に伴って定められる質量の一部を加算した質量となるように構成されている。なお、従来知られているように、先端側クランク部6や後端側クランク部8に加算される質量の合計は、中間クランク部7にバランスウェイトを取り付けるとした場合の質量よりも小さい質量であってよい。
上述したように先端側クランク部6にバランスウェイトを設ける場合であっても、第1外側ウェイト20と第1内側ウェイト21との質量を同一にすることや異ならせることができ、同様に、後端側クランク部8にバランスウェイトを設ける場合であっても、第2外側ウェイト22と第2内側ウェイト23との質量を同一にすることや異ならせることができるため、本発明者等は、各ウェイト20,21,22,23の質量の振り分け方によって振動低減効果が異なるか否かを確認するシミュレーションを行った。
具体的には、図2に示すように、第1外側ウェイト20の質量が第1内側ウェイト21の質量よりも大きく、かつ第2外側ウェイト22の質量が第2内側ウェイト23の質量よりも小さいパターンA、各ウェイト20,21,22,23の質量が同等のパターンB、第1外側ウェイト20の質量が第1内側ウェイト21の質量よりも小さく、かつ第2外側ウェイト22の質量が第2内側ウェイト23の質量よりも小さいパターンC、第1外側ウェイト20の質量が第1内側ウェイト21の質量よりも大きく、かつ第2外側ウェイト22の質量が第2内側ウェイト23の質量よりも大きいパターンD、および第1外側ウェイト20の質量が第1内側ウェイト21の質量よりも小さく、かつ第2外側ウェイト22の質量が第2内側ウェイト23の質量よりも大きいパターンEの5つのパターンでシミュレーションを行った。
このシミュレーションでは、クランクシャフト1を所定の回転数で回転させるとともに、エンジン負荷を一定値にしてエンジンを運転した場合における先端側ジャーナル部4、第1ジャーナル部12、第2ジャーナル部19、および後端側ジャーナル部5の振動、および各ジャーナル部4,12,19,5の振動の平均値を求めた。なお、600Hzから1600Hzの周波数帯の振動を抽出して求めた。
その結果を表1に示してある。なお、表1には、パターンAを基準とした振動レベルを示してある。
Figure 0007472802000001
表1に示すように、先端側ジャーナル部4、第1ジャーナル部12、第2ジャーナル部19、および後端側ジャーナル部5のそれぞれにおいて、パターンCが最も振動を低減することができる。すなわち、第1外側ウェイト20の質量が第1内側ウェイト21の質量よりも小さく、かつ第2外側ウェイト22の質量が第2内側ウェイト23の質量よりも小さくなるように形成することにより、クランクシャフト1の振動を低減することができる。
同様に、パターンC、およびパターンDで上述したシミュレーションを行った際に、先端側ジャーナル部4に作用する荷重を比較した。その結果を表2に示してある。なお、表2には、ピストンが往復動する方向(上下)の荷重の平均値をパターンAを基準とした荷重レベルと、ピストンが往復動する方向に直交する方向(左右)の荷重の平均値をパターンAを基準とした荷重レベルを示している。
Figure 0007472802000002
表2に示すように先端側ジャーナル部4に作用する荷重は、パターンCが他のパターンDよりも小さいことが分かる。すなわち、パターンCが、振動を低減する効果が高いことが分かる。
したがって、この発明の実施形態におけるクランクシャフトは、第1外側ウェイト20の質量を第1内側ウェイト21の質量よりも小さく形成し、かつ第2外側ウェイト22の質量を第2内側ウェイト23の質量よりも小さく形成している。具体的には、第1外側ウェイト20の軸線方向を向いた側面の面積を、第1内側ウェイト21の軸線方向を向いた側面の面積よりも小さくし、かつ第2外側ウェイト22の軸線方向を向いた側面の面積を、第2内側ウェイト21の軸線方向を向いた側面の面積よりも小さく形成している。
図3は、クランクシャフト1を出力部2側から見た側面図である。図3に示す例では、第1外側ウェイト20および第1内側ウェイト21は、それぞれ扇状に形成されていて、第1外側ウェイト20の中心角αが、第1内側ウェイト21の中心角βよりも小さく形成されている。すなわち、先端側クランク部6の回転方向において、第1外側ウェイト20の長さが、第1内側ウェイト21の長さよりも短く形成されている。このように第1外側ウェイト20および第1内側ウェイト21を形成することにより、第1外側ウェイト20の軸線方向を向いた側面の面積が、第1内側ウェイト21の軸線方向を向いた側面の面積よりも小さくなるように形成される。なお、第1外側ウェイト20と第1内側ウェイト21との板厚や外形寸法は、ほぼ同一である。
同様に、第2外側ウェイト22および第2内側ウェイト23は、それぞれ扇状に形成されていて、第2外側ウェイト22の中心角が、第2内側ウェイト23の中心角よりも小さく形成されている。すなわち、後端側クランク部8の回転方向において、第2外側ウェイト22の長さが、第2内側ウェイト23の長さよりも短く形成されている。このように第2外側ウェイト22および第2内側ウェイト23を形成することにより、第2外側ウェイト22の軸線方向を向いた側面の面積が、第2内側ウェイト23の軸線方向を向いた側面の面積よりも小さくなるように形成される。
上述したように各ウェイト20,21,22,23を形成することにより、回転軸線方向における先端側クランク部6の幅、および後端側クランク部8の幅は、中間クランク部7の幅と同一に形成されている。言い換えると、先端側ジャーナル部4および第1外側クランクアーム9(または第1外側ウェイト20)の境界部分と、第1ジャーナル部12および第1内側クランクアーム10(または第1内側ウェイト21)の境界部分との距離が、第1ジャーナル部12および第1中間クランクアーム13の境界部分と、第2ジャーナル部19および第2中間クランクアーム14の境界部分との距離と同一となるように形成されている。同様に、後端側ジャーナル部5および第2外側クランクアーム16(または第2外側ウェイト22)の境界部分と、第2ジャーナル部19および第2内側クランクアーム17(または第2内側ウェイト23)の境界部分との距離が、第1ジャーナル部12および第1中間クランクアーム13の境界部分と、第2ジャーナル部19および第2中間クランクアーム14の境界部分との距離と同一となるように形成されている。
上述したようにクランクシャフト1の一方の端部側に設けられたクランク部(ここでは、先端側クランク部6)と、他方の端部側に設けられたクランク部(ここでは、後端側クランク部8)とのそれぞれに一対のバランスウェイトを取り付けるとともに、それら一対のバランスウェイトのうちのクランクシャフト1の軸線方向における中央側(内側)のバランスウェイトの質量を、外側のバランスウェイトの質量よりも大きくすることにより、振動低減効果を向上させることができる。そのようにバランスウェイトの質量を異ならせるために、バランスウェイトの中心角と半径との少なくともいずれか一方を異ならせることにより、言い換えると、バランスウェイトの側面の面積を異ならせることにより、各ジャーナル部4,12,15,19の距離を一定にすることができる。したがって、各ジャーナル部4,12,15,19の位置が、既存のクランクシャフトの位置とずれることを抑制できる。その結果、既存のクランクケースの形状を変更することなく、クランクシャフト1を収容することができる。
なお、第1外側ウェイト20の中心角と第1内側ウェイト21の中心角とを異ならせることにより、第1内側ウェイト21の質量を、第1外側ウェイト20の質量よりも大きくするものに限らず、各バランスウェイト20,21の中心角を異ならせることに加えて、または各バランスウェイト20,21の中心角を異ならせることに代えて、第1内側ウェイト21の半径を、第1外側ウェイト20の半径よりも大きく形成することにより、第1内側ウェイト21の質量を、第1外側ウェイト20の質量よりも大きくしてもよい。
同様に、第2外側ウェイト22の中心角と第2内側ウェイト23の中心角とを異ならせることにより、第2内側ウェイト23の質量を、第2外側ウェイト22の質量よりも大きくするものに限らず、各バランスウェイト22,23の中心角を異ならせることに加えて、または各バランスウェイト22,23の中心角を異ならせることに代えて、第2内側ウェイト23の半径を、第2外側ウェイト22の半径よりも大きく形成することにより、第2内側ウェイト23の質量を、第2外側ウェイト22の質量よりも大きくしてもよい。
また、各バランスウェイト20,21,22,23は、扇状に形成されたものに限らず、側面が長方形状であるものなど、その形状は特に限定されない。バランスウェイト20,21,22,23の側面を長方形状に形成した場合には、その幅や長さを異ならせることにより、第1内側ウェイト21と第1外側ウェイト20との質量を異ならせ、また第2内側ウェイト23と第2外側ウェイト22との質量を異ならせてよい。
さらに、図1に示すクランクシャフト1は、直列3気筒内燃機関を対象としたものであるが、直列4気筒内燃機関を対象としたものなど、クランク部を4つ以上配置したクランクシャフトであってもよい。
またさらに、図1に示すクランクシャフト1は、中間クランク部7にバランスウェイトを設けていないが、先端側クランク部6、中間クランク部7、および後端側クランク部8のそれぞれにバランスウェイトを設けていてもよい。そのような場合であっても、第1内側ウェイト21の質量を第1外側ウェイト20の質量よりも大きくし、かつ第2内側ウェイト23の質量を第2外側ウェイト22の質量よりも大きく形成すればよい。
また、クランクアーム9,10,13,14,16,17が曲がる方向に振動し、または捩れる方向に振動することを要因としてクランクシャフト1が振動する。そのため、本発明者等は、クランクアーム9,10,13,14,16,17の剛性を向上させることによる振動の低減効果について検証するためのシミュレーションを行った。なお、ここに示す剛性は、クランクアーム9,10,13,14,16,17が曲がる方向の剛性およびクランクアーム9,10,13,14,16,17が捩れる方向の剛性を示している。
具体的には、図4に示すように、各クランクアーム9,10,13,14,16,17の剛性を一定としたパターンF、第1外側クランクアーム9および第2外側クランクアーム16の剛性を上記パターンFよりも高くし、第1内側クランクアーム10および第2内側クランクアーム17の剛性を上記パターンFと同一とし、第1中間クランクアーム13および第2中間クランクアーム14の剛性を上記パターンFよりも低下させたパターンG、第1外側クランクアーム9、第1内側クランクアーム10、第2内側クランクアーム17、および第2外側クランクアーム16の剛性を上記パターンFよりも高くし、第1中間クランクアーム13および第2中間クランクアーム14の剛性を上記パターンFよりも低下させたパターンHの三つのパターンでシミュレーションを行った。なお、各クランクアーム9,10,13,14,16,17の剛性は、クランクアームのうち、クランクピン11,15,18が取り付けられる部分である連結部9a,10a,13,14a,16a,17aの板厚を変更することによって変化させた。
このシミュレーションでは、クランクシャフト1を所定の回転数で回転させるとともに、エンジン負荷を一定値にしてエンジンを運転した場合における先端側ジャーナル部4、第1ジャーナル部12、第2ジャーナル部19、および後端側ジャーナル部5の振動を求めた。なお、600Hzから1600Hzの周波数帯の振動を抽出して求めた。
その結果を表3に示してある。なお、表3には、パターンFを基準とした振動レベルを示してある。
Figure 0007472802000003
表3に示すように、先端側ジャーナル部4、第1ジャーナル部12,第2ジャーナル部19、および後端側ジャーナル部5のそれぞれにおいて、パターンGおよびパターンHが振動を低減することができる。すなわち、第1中間クランクアーム13および第2中間クランクアーム14の剛性を低下させたとしても、その中間クランクアーム13,14を挟んだ両側のクランクアーム9,10,16,17の剛性を向上させることにより、振動低減効果を向上させることができる。
特に、第1外側クランクアーム9および第2外側クランクアーム16の剛性を向上させることによって振動を低減できるものと考えられる。すなわち、クランクシャフト1の両端側のクランクアーム9,16の剛性を、他のクランクアーム10,13,14,17よりも高くすることにより振動低減効果を向上させることができると考えられる。
同様に、パターンG、およびパターンHで上述したシミュレーションを行った際に、先端側ジャーナル部4に作用する荷重を比較した。その結果を表4に示してある。なお、表4には、ピストンが往復動する方向(上下)の荷重の平均値をパターンFを基準とした荷重レベルと、ピストンが往復動する方向に直交する方向(左右)の荷重の平均値をパターンFを基準とした荷重レベルを示している。
Figure 0007472802000004
表4に示すように先端側ジャーナル部4に作用する荷重は、パターンGおよびパターンHがパターンFよりも小さいことが分かる。すなわち、パターンGおよびパターンHが、振動を低減する効果が高いことが分かる。特に、第1外側クランクアーム9および第2外側クランクアーム16の剛性を向上させることによって振動を低減できるものと考えられる。すなわち、クランクシャフト1の両端側のクランクアーム9,16の剛性を、他のクランクアーム10,13,14,17よりも高くすることにより振動低減効果を向上させることができると考えられる。
したがって、この発明の実施形態におけるクランクシャフトは、第1外側クランクアーム9(または連結部9a)および第2外側クランクアーム16(または連結部16a)の剛性を他のクランクアーム10,13,14,17(または連結部10a,13a,14a,17a)の剛性よりも高く形成している。
このように両端側のクランクアーム9,16(または連結部9a,16a)の剛性を、他のクランクアーム10,13,14,17(または連結部10a,13a,14a,17a)の剛性よりも高く形成することにより、振動低減効果を向上させることができる。また、そのように両端側のクランクアーム9,16の剛性を高くするために、クランクピン11,18が連結される連結部9a,16aの剛性を高くすることで、各ジャーナル部4,12,15,19の1が、既存のクランクシャフト1とずれることを抑制できる。その結果、既存のクランクケースの形状を変更することなく、クランクシャフト1を収容することができる。
なお、両端側のクランクアーム9,16(連結部9a,16a)の剛性を高くする手段は、上述した板厚を変更する手段に限らず、例えば、クランクアーム9,16のうちクランクピン11,18が連結された面とは反対側の側面(背面)にリブを設けるなどによって剛性を高くしてもよい。
また、上述したように第1内側ウェイト21の質量を第1外側ウェイト20の質量よりも大きくし、かつ第2内側ウェイト23の質量を第2外側ウェイト22の質量よりも大きくすることにより振動の低減効果を向上させることに加えて、第1外側クランクアーム9および第2外側クランクアーム16の剛性を他のクランクアーム10,13,14,17の剛性よりも高くすることにより、振動の低減効果を更に向上させてもよく、いずれか一方の手段によって振動の低減効果を向上させてもよい。
1 クランクシャフト
2 出力部
3 後端部
4 先端側ジャーナル部
5 後端側ジャーナル部
6 先端側クランク部
7 中間クランク部
8 後端側クランク部
9,16 外側クランクアーム
9a,10a,13a,14a,16a,17a 連結部
10,17 内側クランクアーム
11 先端側クランクピン
12,19 ジャーナル部
13,14 中間クランクアーム
15 中間クランクピン
18 後端側クランクピン
20,22 外側ウェイト
21,23 内側ウェイト

Claims (13)

  1. 互いに対向した一対のクランクアーム、および前記一対のクランクアームの先端側の対向面に両端が連結されたクランクピンを有し、前記クランクピンの中心軸線と平行な回転軸線を中心として回転するように構成されたクランク部が、前記回転軸線方向に並んで複数設けられたクランクシャフトであって、
    前記複数のクランク部のうちの前記回転軸線の一端側の第1クランク部における前記一対のクランクアームには、前記クランクピンに作用する慣性力に対向する慣性力を生じさせる一対のバランスウェイトが、前記回転軸線を挟んで前記クランクピンが連結された端部とは反対側の端部に連結され、
    前記複数のクランク部のうちの前記回転軸線の他端側の第2クランク部における前記一対のクランクアームには、前記クランクピンに作用する慣性力に対向する慣性力を生じさせる一対のバランスウェイトが、前記回転軸線を挟んで前記クランクピンが連結された端部とは反対側の端部に連結され、
    (1)前記第1クランク部の前記一対のバランスウェイトのうち、前記回転軸線の中央側の第1内側ウェイトの質量が、前記一対のバランスウェイトのうち、前記回転軸線の端部側の第1外側ウェイトの質量よりも大きく形成され、かつ前記第2クランク部の前記一対のバランスウェイトのうち、前記回転軸線の中央側の第2内側ウェイトの質量が、前記一対のバランスウェイトのうち、前記回転軸線の端部側の第2外側ウェイトの質量よりも大きく形成されていること、
    (2)前記第1クランク部の前記一対のクランクアームのうち、前記回転軸線の端部側の第1外側クランクアームに前記クランクピンが連結された第1連結部の剛性、および前記第2クランク部の前記一対のクランクアームのうち、前記回転軸線の端部側の第2外側クランクアームに前記クランクピンが連結された第2連結部の剛性が、前記回転軸線方向において前記第1クランク部と前記第2クランク部との間の他のクランク部における前記一対のクランクアームに前記クランクピンが連結された部分の剛性よりも高く形成されていること
    との上記(1)、(2)の少なくともいずれか一方の条件を満たして形成され、
    前記第1内側ウェイトおよび前記第1外側ウェイトは、板状に形成され、
    前記第1外側ウェイトの側面の面積が、前記第1内側ウェイトの側面の面積よりも小さく形成され、
    前記第1外側ウェイトにおける前記第1クランク部の回転方向における長さが、前記第1内側ウェイトにおける前記第1クランク部の回転方向における長さよりも短く形成され、
    前記第1連結部の剛性が、前記第1クランク部の前記一対のクランクアームのうち、前記第1外側クランクアームに対向した第1内側クランクアームに前記クランクピンが連結された第3連結部の剛性よりも高く形成され、かつ前記第2連結部の剛性が、前記第2クランク部の前記一対のクランクアームのうち、前記第2外側クランクアームに対向した第2内側クランクアームに前記クランクピンが連結された第4連結部の剛性よりも高く形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  2. 請求項1に記載のクランクシャフトであって、
    前記第1内側ウェイトおよび前記第1外側ウェイトは、扇状に形成され、
    前記第1内側ウェイトの中心角が、前記第1外側ウェイトの中心角よりも大きく形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  3. 請求項1または2に記載されたクランクシャフトであって、
    前記第1外側ウェイトにおける前記第1クランク部の回転軸線の半径方向における長さが、前記第1内側ウェイトにおける前記第1クランク部の回転軸線の半径方向における長さよりも短く形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  4. 請求項3に記載のクランクシャフトであって、
    前記第1内側ウェイトおよび前記第1外側ウェイトは、扇状に形成され、
    前記第1内側ウェイトの半径が、前記第1外側ウェイトの半径よりも大きく形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のクランクシャフトであって、
    前記第2内側ウェイトおよび前記第2外側ウェイトは、板状に形成され、
    前記第2外側ウェイトの側面の面積が、前記第2内側ウェイトの側面の面積よりも小さく形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  6. 請求項5に記載のクランクシャフトであって、
    前記第2外側ウェイトにおける前記第2クランク部の回転方向における長さが、前記第2内側ウェイトにおける前記第2クランク部の回転方向における長さよりも短く形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  7. 請求項6に記載のクランクシャフトであって、
    前記第2内側ウェイトおよび前記第2外側ウェイトは、扇状に形成され、
    前記第2内側ウェイトの中心角が、前記第2外側ウェイトの中心角よりも大きく形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  8. 請求項5ないし7のいずれか一項に記載されたクランクシャフトであって、
    前記第2外側ウェイトにおける前記第2クランク部の回転軸線の半径方向における長さが、前記第2内側ウェイトにおける前記第2クランク部の回転軸線の半径方向における長さよりも短く形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  9. 請求項8に記載のクランクシャフトであって、
    前記第2内側ウェイトおよび前記第2外側ウェイトは、扇状に形成され、
    前記第2内側ウェイトの半径が、前記第2外側ウェイトの半径よりも大きく形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  10. 請求項1ないし9のいずれか一項に記載のクランクシャフトであって、
    前記第3連結部および前記第4連結部の剛性が、前記他のクランク部における前記一対のクランクアームに前記クランクピンが連結された部分の剛性よりも高く形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  11. 請求項1ないし10のいずれか一項に記載のクランクシャフトであって、
    前記第1連結部の板厚および前記第2連結部の板厚が、前記他のクランク部における前記一対のクランクアームに前記クランクピンが連結された部分の板厚よりも厚く形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  12. 請求項1ないし11のいずれか一項に記載のクランクシャフトであって、
    前記剛性は、前記クランクアームの曲げ方向の剛性と、前記クランクアームの捩れ方向の剛性との少なくともいずれか一方を含む
    ことを特徴とするクランクシャフト。
  13. 請求項1ないし12のいずれか一項に記載のクランクシャフトであって、
    前記複数のクランク部における前記回転軸線方向の幅が同一に形成されている
    ことを特徴とするクランクシャフト。
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