JP7467484B2 - スリッタ - Google Patents

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Description

本発明は、巻取軸に取り付けた巻芯に、細幅にスリットしたウエブを巻き付け、巻き取った巻取製品を搬出するスリッタに関する。
紙、不織布、プラスチックフィルムなどのウエブを、スリットして細幅のウエブにした後、これを巻き取り巻取製品とすることが行われている。この巻取製品を得るために、スリッタと呼ばれる装置が使用されている。スリッタは、移送される広幅のウエブをカッタで細幅にスリットした後、この細幅のウエブを巻取軸に装着された巻芯に巻き取って巻取製品とする装置である。
前記のような従来のスリッタにおいては、通常、巻取軸への巻芯の取り付け、巻取製品の取り外しを、作業員が手作業で行っており、巻芯が満巻になる度に、作業員が巻取製品を抜き取り、新しい巻芯を取り付ける必要があった。このような手作業を行うと、巻取製品を抜き取る際に製品の荷重が作業員に加わり、作業負担が重くなることに加え、巻芯の取り付けや巻取製品の取り外しの間は、スリッタを停止させる必要があり稼働率が低下してしまうという問題があった。
このような背景の下、本願出願人は特許文献1において、巻取製品を手作業によることなく巻取軸から抜出できるスリッタ巻取製品搬出装置を提案した。同装置によれば、巻取製品を巻取軸から抜出した後、迅速に次工程である巻取軸への巻芯の装着作業を行なうことができ、作業員の作業負担を低減できるとともに、稼働率の向上を図ることができる。
特開2002-240997号公報
しかしながら、特許文献1の装置は、作業員の作業負担を低減できるものの、作業員が巻芯を装着する作業は依然として必要であった。このため、作業員が新たな巻芯を装着し、作業員によって次の巻き取りを開始させるまでは、スリッタを停止させる必要があり作業が再開できなかった。この場合、スリッタの停止時間を短時間にしようとすれば、頻繁に作業員が作業しなければならず、特許文献1の装置は、作業員の手作業を不要とするものではなかった。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、一連の工程の自動化を可能にして作業員の手作業を省くことにより、稼働率の低下や作業員の作業負担を解消することができるスリッタを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明のスリッタは、細幅にスリットしたウエブを巻取軸に装着した巻芯に巻き付けて巻取製品とする巻取装置と、前記巻取製品を搬出するための製品取出装置と、前記巻芯を供給元から受け取って前記巻取装置へ渡し、かつ前記巻取装置から前記巻取製品を受け取る作業装置とを備え、前記作業装置は、前記巻芯の供給元から前記巻芯を受け取る巻芯準備手段と、前記巻取装置から受け取った前記巻取製品を前記製品取出装置側に移送する巻取製品移送手段とを備えており、
前記作業装置の配置を、前記巻芯準備手段が前記巻芯の供給元から前記巻芯を受け取ることができる配置と、前記巻取製品移送手段が前記巻取製品を受け取ることができる配置と、前記巻芯準備手段が受け取った前記巻芯を前記巻取装置へ渡すことができる配置と、前記巻取製品移送手段が受け取った前記巻取製品を前記製品取出装置により搬出することができる配置とに切り換え可能であり、前記作業装置の配置の切り換えにより、前記巻芯の前記巻取装置への供給と、前記巻取製品の搬出とを連続的に行なえるようにしたことを特徴とする。
前記本発明のスリッタによれば、作業装置の配置の切り換えにより、巻芯の巻取装置への供給と、巻取製品の搬出とを連続的に行なうことができる。このため、巻取装置における巻芯への巻き取り等を適宜自動化することにより、巻芯の巻取装置への供給、巻取装置における巻芯への巻き取り、巻取製品の搬出というスリッタの一連の工程の自動化が可能になる。このことにより、スリッタの一連の工程において、作業員の手作業を省くことができるので、作業員の手作業によるスリッタの稼働率の低下や作業員の作業負担は解消されることになる。
前記本発明のスリッタにおいては、以下の各構成とすることが好ましい。前記巻取装置は、一対の前記巻取軸を備えたターレット式であり、一方の前記巻取軸に前記ウエブを巻き取っている間に、他方の前記巻取軸に装着された前記巻取製品を前記巻取製品移送手段が受け取るともに、前記巻芯準備手段が受け取った前記巻芯が前記他方の巻取軸に渡されることが好ましい。この構成によれば、巻取作業を中断することなく、新たな巻取作業のための準備が進行するので、作業が効率的になる。
前記スリッタを上から見た平面視において、前記作業装置は旋回軸を中心に旋回可能であり、前記作業装置の配置の切り換えは、前記作業装置の前記旋回及び平面方向の移動によるものであることが好ましい。この構成によれば、構造を複雑化させることなく、作業装置の配置の切り換えが可能になる。
前記巻芯準備手段は、前記巻芯の挿入が可能な軸であることが好ましい。この構成によれば、簡単な構造で巻芯の受け渡しが可能になる。
前記巻取製品移送手段は、前記巻取製品の挿入が可能な軸であることが好ましい。この構成によれば、簡単な構造で巻取製品の受け渡しが可能になる。
前記巻芯準備手段上で、前記巻芯に粘着材の貼り付けを行う粘着材貼付装置を備えたことが好ましい。この構成によれば、粘着材貼付装置を備えているので、巻き始めのウエブを巻芯に固定するための粘着材(両面粘着テープ)を巻芯に貼り付ける作業の自動化も可能になる。
満巻に達した巻取製品の端末にラベルを貼り付ける端末処理機構を備えたことが好ましい。この構成によれば、端末処理機構を備えているので、満巻に達した巻取製品の端末にラベルを貼り付ける作業の自動化も可能になる。
本発明の効果は前記の通りであり、作業装置の配置の切り換えにより、巻芯の巻取装置への供給と、巻取製品の搬出とを連続的に行なうことができる。このため、巻取装置における巻芯への巻き取り等を適宜自動化することにより、巻芯の巻取装置への供給、巻取装置における巻芯への巻き取り、巻取製品の搬出というスリッタの一連の工程の自動化が可能になる。このことにより、スリッタの一連の工程において、作業員の手作業を省くことができるので、作業員の手作業によるスリッタの稼働率の低下や作業員の作業負担は解消されることになる。
本発明の第1の実施形態に係るスリッタの側面図。 図1に示したスリッタの正面図。 図1に示したスリッタの平面図。 本発明の一実施形態に係る巻芯の外観斜視図。 本発明の一実施形態に係る巻取製品の外観斜視図。 本発明の第1の実施形態において、(a)図は巻取終了時の状態を示す側面図、(b)図はターレットを旋回させた状態を示す側面図。 本発明の第1の実施形態において、(c)図はウエブのクロスカット時の状態を示す側面図、(d)図はウエブのカット後の状態を示す側面図。 本発明の第1の実施形態において、(e)図は新たな巻芯へのウエブの巻取開始時の状態を示す側面図、(f)図は第2巻取軸におけるウエブの巻取中の状態を示す側面図。 本発明の第1の実施形態に係る作業装置による一連の工程を示すフローチャート。 本発明の第1の実施形態において、(a)図は巻芯をストッカから受け取るときの作業装置の配置を示す平面図、(b)図は巻取製品移送軸が搬送プレートにより移送された巻取製品を受け取るときの作業装置の配置を示す平面図。 本発明の第1の実施形態において、(c)図は巻芯準備軸が受け取った巻芯を巻取装置へ渡すときの作業装置の配置を示す平面図、(d)図は1つ目の巻芯を第1巻取軸側に送り出した状態を示す平面図。 本発明の第1の実施形態において、(e)図は巻取製品を製品取出装置により搬出するときの作業装置の配置を示す平面図、(f)図は巻取製品移送軸から巻取製品が取り出された状態を示す平面図。 本発明の第2の実施形態に係るスリッタの側面図。 本発明の第2の実施形態に係るスリッタの正面図。 本発明の第2の実施形態に係るスリッタの平面図。 本発明の第2の実施形態において、(a)図は第1巻取軸上に巻取製品が完成した状態を示した側面図、(b)図は第2巻取軸におけるウエブの巻取中の状態を示した側面図。 本発明の第2の実施形態において、(a)図は巻芯が作業装置に供給される前の状態を示したスリッタの平面図、(b)は同状態のスリッタの要部を示す側面図。 本発明の第2の実施形態において、(a)図はストッカの先頭の4本の巻芯が巻芯受け台に載置された状態を示したスリッタの平面図、(b)は同状態のスリッタの要部を示す側面図。 本発明の第2の実施形態において、(a)図は巻芯受け台上の巻芯が整列装置により所定間隔で整列された状態を示したスリッタの平面図、(b)は同状態のスリッタの要部を示す側面図。 本発明の第2の実施形態において、(a)図は巻芯を第1巻取軸に装着する直前の状態を示したスリッタの平面図、(b)は同状態のスリッタの要部を示す側面図。 本発明の第2の実施形態において、巻芯を第1巻取軸に装着した状態を示したスリッタの平面図。 本発明の第2の実施形態において、アーム及び受け皿が退避した状態を示したスリッタの平面図。 本発明の第2の実施形態において、(a)図は第2巻取軸に装着された巻芯への巻き取りが完了した状態を示したスリッタの平面図、(b)は同状態の巻取装置の要部を示した側面図。 本発明の第2の実施形態において、(a)図は巻取製品が完成した状態を示したスリッタの平面図、(b)は図は同状態の巻取装置の要部を示した側面図。 本発明の第2の実施形態において、巻取製品を製品取出装置の製品取出台に渡す直前の状態を示したスリッタの平面図。 本発明の第2の実施形態において、巻取製品が製品取出台に渡された状態を示ししたスリッタの平面図。 本発明の第2の実施形態に係る作業装置の要部を示す側面図。
以下、本発明の一実施形態に係るスリッタ1について、図面を参照しながら説明する。実施形態は第1の実施形態と第2の実施形態とに大別される。最初に第1の実施形態について説明し、続いて第2の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態に係るスリッタ1の側面図であり、図2は正面図であり、図3は平面図である。各図は、いずれも基本構成を示す概略図であり、機構の細部の図示は適宜省略している。図4は巻芯8の外観斜視図、図5は巻取製品10の外観斜視図を示している。
図1において、スリッタ1は主要部がケース2内に収容されている。スリッタ1は、広幅ウエブロール3から繰り出した広幅のウエブ4をスリットして細幅のウエブ5とし、これを巻取装置20に装着した巻芯8に巻き取って巻取製品10(図5参照)とする装置である。
図4に示したように、巻芯8は円筒体であり、巻取装置20に装着する前に、巻き始めの細幅のウエブ5を固定するための両面粘着テープ11が貼り付けられる。図5に示したように、巻取製品10は巻芯8に細幅のウエブ5を巻き取ったものであり、端末に粘着テープ12が貼られて最終製品となる。
詳細は後に説明するが、スリッタ1は巻芯8を巻取装置20に渡す装置や巻取製品10を搬出する装置を含んでおり、広幅ウエブロール3から巻取製品10を作り、巻取製品10を搬出するまでの一連の工程を自動的に行なえるようにした装置である。
最初に、図1を参照しながら、広幅ウエブロール3から巻取製品10が出来上がるまでの工程の概要を説明する。図1において、広幅ウエブロール3から繰り出された広幅のウエブ4は、ガイドローラ6等の複数のガイドローラを経て、スリット刃7の位置に至る。広幅のウエブ4はスリット刃7により、複数の細幅のウエブ5にスリットされる。細幅のウエブ5は、ローラ13又はローラ14で案内されて、上下2段に配置した巻取装置20のいずれかに供給されていく。
巻取装置20は、一対の巻取軸を設けたターレット式である。本実施形態では便宜のため、巻取軸に異なる符号を付し、一方の巻取軸を第1巻取軸22といい、他方の巻取軸を第2巻取軸23という。第1巻取軸22及び第2巻取軸23はターレット21に設けられている。第1巻取軸22には予め巻芯8が装着されており、第1巻取軸22と一体に巻芯8が回転することにより、巻芯8に細幅のウエブ5が巻き取られていく。巻き取り中は、第1巻取軸22に内蔵されたチャック機構(図示せず)により、巻芯8は第1巻取軸22に把持されている。また、巻き取り中は、図2に示したように、第1巻取軸22の先端が支持板26で支持され、第1巻取軸22は両持ち状態になっている。支持板26は可動体であり、支持板26を退避させて、第1巻取軸22を片持ち状態にすることもできる。スリット刃7により、広幅のウエブロール4が4つの細幅のウエブ5にスリットされたとすると、4つの細幅のウエブは、互い違いに上側と下側の巻取装置20に巻き取られていく。
具体的には、図3において、広幅のウエブロール4は、4つの細幅のウエブ5a~5dにスリットされており、ウエブ5a、5cは上側の巻取装置20に巻き取られ、ウエブ5b、5dは下側の巻取装置20に巻き取られる。
詳細は後に説明するが、巻取終了後は、図1において、クロスカット機構40により、細幅のウエブ5がカットされ、端末処理機構30により、ウエブ5の端末にラベル12(図5参照)が貼られて巻取製品10が完成する。完成した巻取製品10は、搬送機構35により、次工程に搬送される。搬送機構35は搬送プレート36を備えており、搬送プレート36が回転移動することにより、搬送プレート36の先端部が巻取製品10の端面に移動可能である(図8(e)参照)。
図2において、便宜のため下側の巻取装置20の第1巻取軸22に巻取製品10を図示している。この状態は、後に説明する図8(e)の状態に相当する。図2において、搬送プレート36の先端部が巻取製品10端面にあり、搬送プレート36がガイド軸25に沿って移動することにより、巻取製品10を製品取出装置65側に搬送することができる。搬送時には、第1巻取軸22に対応する支持板26を退避し第1巻取軸22を片持ち状態にすることができる。第1巻取軸22を片持ち状態にすると巻取製品10の荷重で第1巻取軸22がしなって変形するおそれがあるが、支持板26を退避する前に第1巻取軸22と巻取製品移送軸57の先端を連結しておけば、巻取製品10の荷重を分散させることができ、第1巻取軸22の変形を抑えることができる。
以下、図6~図8を参照しながら巻取終了後の工程について説明する。図6~図8の各図は、各工程における巻取装置20近傍の側面図を示している。図6(a)は巻取終了時の状態を示している。この状態では、第1巻取軸22に装着した巻芯8へのウエブ5の巻取りが満巻に達しており、巻取時にはウエブ5を抑えていたタッチロール15を退避させている。
図6(b)は、ターレット21を旋回させた状態を示している。ターレット21を旋回させたことで、図6(a)の第1巻取軸22と第2巻取軸23の位置が入れ替わっている。
図7(c)は、ウエブ5のクロスカット時の状態を示している。この状態では、退避していたタッチロール15が戻り、ウエブ受け機構45のシリンダ46の傾斜及びロッド47の伸びにより、クロスカット受け台48がウエブ5を支持する位置まで上昇している。また、クロスカット機構40が軸41を中心として回転して、シェア刃42がクロスカット受け台48と対向する位置まで下降し、かつウエブ5に当接している。この状態で、シャア刃42を往復走行させることにより、ウエブ5がカットされる。
図7(d)は、ウエブ5のカット後の状態を示している。この状態では、第1巻取軸22に装着した巻芯8へのウエブ5の巻取りが完了している。また、端末処理機構30が軸31を中心に回転して、ラベル貼付けローラ32が巻芯8に巻き取られたウエブ5に当接している。この状態から端末処理機構30が作動し、ウエブ5の端末にラベル(粘着テープ)が押し当てられる。このことにより、ウエブ5の端末にラベル12(図5参照)が貼られて、巻取製品10が完成する。ラベル12を貼るタイミングは、ウエブ5のカット位置とウエブ速度に基づく演算で算出される。
図8(e)は、新たな巻芯8へのウエブ5の巻取開始時の状態を示している。この状態では、第2巻取軸23に装着された巻芯8へウエブ5が巻き取られるとともに、巻取製品10が巻取装置20から搬出される。この搬出は搬送プレート36により行われる。図8(e)の状態では、搬送プレート36の軸37回りの回転により、搬送プレート36の先端が巻取製品10の側面まで移動している。この状態で搬送プレート36を第1巻取軸22の軸方向に移動させることにより、巻取製品10は搬送プレート36で押されて第1巻取軸22の軸方向に移動し、巻取製品10が巻取装置20から搬出される。搬出時は、チャック機構による巻芯8の第1巻取軸22への把持は解除されており、前記のとおり、図2において図示された支持板26は巻取製品移送軸57が連結した後、退避する。巻取装置20から搬出された巻取製品10は、詳細は後に図10を参照して説明するように、巻取製品移送軸57が受け取る。
図8(f)は、第2巻取軸23におけるウエブ5の巻取中の状態を示している。この状態では、第2巻取軸23にウエブ5が巻き取られるとともに、第1巻取軸22に新たな巻芯8が装着される。詳細は後に図11を参照して説明するように、巻取製品10を搬出した搬送プレート36がターレット21側に戻る際に、搬送プレート36により、巻芯準備軸56が受け取った新たな巻芯8が第1巻取軸22に沿って、ターレット21側に搬送され、第1巻取軸22に新たな巻芯8が渡される。
以上のように、本実施形態においては、第2巻取軸23にウエブ5を巻き取っている間に、第1巻取軸22に装着された巻取製品10を巻取製品移送軸57(巻取製品移送手段)が受け取るとともに、巻芯準備軸56(巻芯準備手段)が受け取った巻芯8が第1巻取軸22に渡される。この構成によれば、巻取作業を中断することなく、新たな巻取作業のための準備が進行するので、作業が効率的になる。
なお、本発明の巻取装置20では第2巻取軸23を備えない巻取装置を用いてもよいが、その場合、巻取製品10が搬出され、巻芯8が装着されるまでの間、巻取作業を中断することになり非効率になるため、本実施形態の巻取装置20のように一対の第1巻取軸22及び第2巻取軸23を備えたいわゆるターレット式の巻取装置を採用する方が好ましい。
以下、巻芯8が巻取装置20へ供給され、巻取製品10としてスリッタ1から搬出されるまでの工程について説明する。図3において、巻芯8がその供給元であるストッカ50上に載置されている。図2に示したように、巻芯8はストッカ50の傾斜面上に載置されており、図3において巻芯8は傾斜面の下端51を先頭に整列している。ストッカ50に隣接して作業装置55が配置されている。詳細は後に説明するが、作業装置55は巻芯8をストッカ50から受け取って巻取装置20へ渡し、かつ巻取装置20から巻取製品10を受け取る装置である。
本実施形態に係るスリッタ1は、図3に示した作業装置55の配置の切り換えにより、巻芯8の巻取装置20への供給と、巻取製品10のスリッタ1からの搬出とを連続的に行うことができる。図3において、作業装置55は巻芯準備軸56と巻取製品移送軸57とを備えており、両軸が直交してL字状に配置されている。巻芯準備軸56は、ストッカ50から巻芯8を受け取る巻芯準備手段である。巻取製品移送軸57は、巻取装置20から受け取った巻取製品10を製品取出装置65側に移送する巻取製品移送手段である。作業装置55は、旋回軸58を中心に旋回可能であり、かつ平面方向であるX軸方向(スリッタ1の幅方向)及びY軸方向(スリッタ1の奥行き方向)に移動可能である。
巻芯準備手段としての巻芯準備軸56や、巻取製品移送手段としての巻取製品移送軸57は一例であり、巻芯8や巻取製品10を受け渡しできるものであればよい。本実施形態のように軸であれば、簡単な構造で巻芯8や巻取製品10の受け渡しが可能になる。
図9は、作業装置55による一連の工程を示すフローチャートである。図10~図12は、図3における作業装置55の近傍の拡大図であり、作業装置55の配置を工程順に示した図である。図10(a)は、巻芯8をストッカ50から受け取るときの作業装置55の配置を示している。本図の状態では、巻芯準備軸56の先端がストッカ50上の巻芯8に対向している。この状態で巻芯8はエアシリンダ(図示せず)等の押出手段により、巻芯準備軸56に向けて押し出される。このことにより、巻芯8の中空部分を巻芯準備軸56が挿通した状態になり(図10(b)参照)、巻芯準備軸56が巻芯8を受け取った状態になる(図9のステップ100)。
図10(b)は、搬送プレート36により搬送された巻取製品10を巻取製品移送軸57が受け取るときの作業装置55の配置を示している。本図の状態は、図10(a)の状態から、作業装置55が第1巻取軸22に向けて前進しており(図10(a)の矢印a)、第1巻取軸22に巻取製品移送軸57が連結している。このことにより、搬送プレート36により第1巻取軸22に沿って搬送された巻取製品10を、巻取製品移送軸57が受け取ることができる(図9のステップ101)。
図11(c)は、巻芯準備軸56が受け取った巻芯8を第1巻取軸22へ渡すときの作業装置55の配置を示している。作業装置55は、図10(b)の状態から一旦後退し(図10(b)の矢印b)、巻芯準備軸56が第1巻取軸22に向かう方向に旋回軸58を中心に旋回した後(図10(b)の矢印c)、前進している(図11(c)の矢印d)。このことにより、図11(c)に示したように、第1巻取軸22に巻芯準備軸56が連結している。また、前記の旋回により、巻取製品移送軸57が受け取っている巻取製品10は、製品取出装置65側に移送されている。
図10(b)の状態から搬送プレート36は退避状態(図1参照)になっており、図11(c)の状態では、退避状態のままガイド軸25に沿って、1つ目の巻芯8の端面の位置まで移動している。図11(c)の状態から搬送プレート36を起こし(図8(f)参照)、搬送プレート36を第1巻取軸22側に移動させると(矢印d)、搬送プレート36の先端が巻芯8の端面に当接した状態で、巻芯8を第1巻取軸22側に送り出すことができ、巻芯8を巻取装置20に渡すことができる(図9のステップ102)。
図11(d)は、1つ目の巻芯8を第1巻取軸22に送り出した状態を示している。巻芯8が第1巻取軸22に送り出される搬送時に、巻芯8は図2に示した粘着材貼付装置60の下方を通過する。この際、粘着材貼付装置60は巻芯8の通過速度に合わせて巻芯8に両面テープ11を貼り付ける(図4参照)。同様の動作を繰り返すことにより、2つ目の巻芯8についても、両面テープ11が貼り付けられて、第1巻取軸22に送り出される。
図12(e)は、巻取製品10を製品取出装置65により搬出するときの状態を示している。図11(d)の状態から2つの巻芯8を第1巻取軸22に送った後は、作業装置55を後退させ((図11(d)の矢印e)、作業装置55を製品取出装置65側に移動させる。製品取出装置65は搬送プレート66を備えている。搬送プレート66を含む搬送機構は、搬送プレート36を含む搬送機構35(図1参照)と同様の機構である。図2において、搬送プレート66は退避状態にあり、回転移動により起き上がることにより、図12(e)に示したように、先端が巻取製品10の端面の位置まで移動する。
図12(e)の状態から、搬送プレート66を巻取製品移送軸57から巻取製品10を押し出す方向にスライドさせることにより(矢印f)、巻取製品10は巻取製品移送軸57から取り出されて、搬出されることになる(図9のステップ103)。搬出された巻取製品10は、任意の場所(台車など)に並べられる。
図12(f)は、巻取製品移送軸57から巻取製品10が取り出された状態を示している。図12(f)の状態から、巻芯準備軸56がストッカ50に向かう方向に作業装置55を旋回させることにより(矢印g)、作業装置55の配置を図10(a)に示した巻芯8をストッカ50から受け取るときの配置に戻す。以後、図8のステップ100~103を繰り返すことにより、順次新たな巻取製品10がスリッタ1から搬出されることになる。
以上のとおりであるので、本実施形態によれば、作業装置55の配置の切り換えにより、巻芯8の巻取装置20への供給と、巻取製品10の搬出とを連続的に行なうことができる。また、前記のとおり、巻取装置20における巻芯8への巻き取り、これに続く新たな巻芯8への巻き取りについても連続的に行なうことができる。このため、本実施形態においては、巻芯8の巻取装置20への供給、巻取装置20における巻芯8への巻き取り、巻取製品10の搬出といった一連の工程の自動化が可能になる。このため、本実施形態によれば、スリッタ1の一連の工程において、作業員の手作業を省くことができるので、作業員の手作業によるスリッタ1の稼働率の低下や作業員の作業負担は解消されることになる。
以上、本発明の第1の実施形態について説明したが、以下、本発明の第2の実施形態について説明する。図13は、第2の実施形態に係るスリッタ70の側面図であり、図14は正面図であり、図15は平面図である。各図は、いずれも基本構成を示す概略図であり、機構の細部の図示は適宜省略している。図13の側面図は、スリッタ70のY軸方向(スリッタ70の奥行き方向)を図示しており、図15のスリッタ70をB方向から見た図である。図14の正面図は、スリッタ70のX軸方向(スリッタ70の幅方向)を図示しており、図15のスリッタ70をC方向から見た図である。図15の平面図は、スリッタ70のX軸方向及びY軸方向を図示しており、図13のスリッタ70をA方向から見た図である。
図13において、スリッタ70は、ストッカ90に隣接して配置されている。ストッカ90は巻芯8の供給元であり、巻芯8はストッカ90の傾斜面上に載置されている。図15において、巻芯8はストッカ90の傾斜面の下端91を先頭に4列に整列している。図4に示した巻芯8及びその説明、図5に示した巻取製品10及びその説明については、第1の実施形態と同様である。
図13において、スリッタ70は、巻取装置20及び作業装置80を備えている。図13に示した巻取装置20の構成は、図1に示した巻取装置20と同様である。また、図示の便宜のため、図13では、図1の端末処理機構30の図示は省略している。第1の実施形態において、図1を参照しながら説明した広幅ウエブロール3から巻取製品10が出来上がるまでの工程の概要については、第2の実施形態についても同様であり、同工程についての説明は省略する。
図15において、ストッカ90に隣接して作業装置80が配置されている。作業装置80は、巻芯8をストッカ90から受け取って巻取装置20へ渡し、かつ巻取装置20から巻取製品10を受け取る装置である。図13において、作業装置80は、巻取製品移送手段である巻取製品移送機構71、巻芯受け渡し機構81及び巻芯準備手段である巻芯準備機構84とを備えている。巻取製品移送機構71は、巻取装置20から受け取った巻取製品10を製品取出装置88(図15及び図27参照)側に移送する機構であるが、巻取製品10を作業装置80側に搬送する搬送機構を兼ねている。
図13において、巻取製品移送機構71は、受け皿72、受け皿傾動機構73、受け皿支持体74、受け皿昇降機構75を備えている。巻取製品移送機構71の動作の詳細は後述する。巻芯受け渡し機構81は、巻芯受け台82と受け台昇降機構83とを備えており、巻芯受け台82が受け取った巻芯8は巻芯準備機構84に渡される。巻芯準備機構84は、巻芯把持手段であるアーム85を備えており、アーム85は巻芯受け台82から受け取った巻芯8を把持する。受け皿傾動機構73、受け皿昇降機構75及び受け台昇降機構83の機構は特に制限はなく、本実施形態ではシリンダからロッドが伸縮する機構である。
図14において、作業装置80が備える巻取製品移送機構71及び巻芯準備機構84は、一対の垂直フレーム78と一対の水平フレーム79とで構成される枠体86と一体になっている。枠体86は上レール76及び下レール77に沿って水平移動が可能であり(矢印h、i)、この水平移動に伴って、巻取製品移送機構71及び巻芯準備機構84も水平移動する。
前記のとおり、図13に示した巻取装置20の構成は、図1に示した第1の実施形態の巻取装置20と同様であるので、図6及び図7を用いて説明した巻取終了時から巻取製品10が完成するまで工程は、第2の実施形態においても同様である。第1の実施形態においては、図3に示したように、広幅のウエブロール4が4つの細幅のウエブ5a~5dにスリットされる例で説明したが、第2の実施形態においては、図15に示したように、広幅のウエブロール4が8つの細幅のウエブ5a~5hにスリットされる例で説明するが、2つ以上にスリットされればよい。図15において、ウエブ5a、5c、5e、5gは上側の巻取装置20に巻き取られ、ウエブ5b、5d、5f、5hは下側の巻取装置20に巻き取られる。
第2の実施形態においては、図1の搬送機構35に相当する機構は、前記のとおり、図13に示した巻取製品移送機構71が兼ねている。図16を参照しながら、巻取製品移送機構71の動作の概要について説明する。図16(a)は、第1巻取軸22上に巻取製品10が完成し、第2巻取軸23に装着された新たな巻芯8へのウエブ5の巻取開始時の状態を示している。この状態では、第2巻取軸23に装着された巻芯8へウエブ5が巻き取られるとともに、巻取製品10が巻取装置20から搬出される。この搬出は、図13に示した巻取製品移送機構71を構成する受け皿72に巻取製品10が載置された状態で行なわれる。図16(a)の状態では、受け皿72が受け皿昇降機構75(図13参照)により受け皿支持体74(図13参照)と一体に上昇している(矢印j)。
この状態で受け皿72を第1巻取軸22の軸方向に移動させることにより、巻取製品10は、第1巻取軸22の軸方向に移動し、巻取製品10が巻取装置20から搬出される。受け皿72は、図14において、枠体86の水平移動と一体の巻取製品移送機構71の水平移動によって移動する。巻取製品10の搬出時は、チャック機構による巻芯8の第1巻取軸22への把持は解除されている。また、図14において第1巻取軸22に対応する支持板26は退避し第1巻取軸22は片持ち状態になっている。支持板26の退避は受け皿72の上昇後に行われる。受け皿72の上昇により受け皿72が巻取製品10の荷重を支えるために、枠体86の水平移動で容易に巻取製品10を抜き取ることができ、第1巻取軸22のしなりも抑えられる。図16(b)は、第2巻取軸23におけるウエブ5の巻取中の状態を示している。この状態では、第2巻取軸23にウエブ5が巻き取られるとともに、第1巻取軸22に新たな巻芯8が装着されている。新たな巻芯8の装着については後述する。
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、第2巻取軸23にウエブ5を巻き取っている間に、第1巻取軸22に装着された巻取製品10を巻取製品移送機構71(巻取取製品移送手段)が受け取るとともに、巻芯準備機構84(巻芯準備手段)が受け取った巻芯8が第1巻取軸22に渡される。
以下、ストッカ90の巻芯8が巻取装置20へ供給され、巻取装置20で完成した巻取製品10がスリッタ70から搬出されるまでの工程について説明する。図17は、巻芯8が作業装置80に供給される前の状態を示している。図17において、(a)図はスリッタ70の要部を示す平面図であり、(b)図はスリッタ70の要部を示す側面図である(図18~図20についても同じ)。図17以降のスリッタ70の平面図において、図示の便宜のため、アーム85の図示は適宜省略している。図17(a)の状態においては、第2巻取軸23に装着された巻芯8へのウエブ5の巻き取りが開始している。
図17(a)において、ストッカ90上に巻芯8が載置されている。図17(b)に示したように、巻芯8はストッカ90の傾斜面の下端91で、ストッパ92により移動が規制されている。図17(a)に示したように、巻芯8は4列に整列しており、順次先頭から4本の巻芯8が第1巻取軸22に搬送される。ストッカ90における巻芯8の列数は装着本数に対応している必要はなく、短列であってもよい。
図18(a)は、ストッカ90の先頭の4本の巻芯8が、巻芯受け台82に載置された状態のスリッタ70の平面図を示している。図17(b)の状態からストッパ92を傾動させることにより規制が解除され(矢印k)、図18(b)に示したように、巻芯受け台82上に巻芯8が載置される。図18(b)の状態では、ストッカ90上の巻芯8はストッパ92により再度移動が規制されている。
図19(a)は、巻芯受け台82上の巻芯8が整列装置により所定間隔で整列された状態のスリッタ70の平面図を示している。整列装置は搬送プレート36を含む搬送機構35(図1参照)と同様の機構である。この状態から、図19(b)に示したように、巻芯受け台82を受け台昇降機構83により上昇させて、巻芯8をアーム85の位置まで上昇させる。この状態からアーム85をスライドさせると(矢印m)、巻芯8はアーム85で把持される。アーム85が把持された後は、巻芯受け台82は受け台昇降機構83により元の位置まで下降する。巻芯8を把持したアーム85は、受け皿72側に移動する(矢印l)。
図20は、巻芯8を第1巻取軸22に装着する直前の状態のスリッタ70の平面図を示している。図20(b)に示したように、アーム85は巻芯8を把持しており、この状態で図20(a)に示したように、アーム85で把持された巻芯8は、受け皿72上に移動している。図20(a)の状態では、第1巻取軸22の中心軸と巻芯8の中心軸とが一致している。この状態から巻芯8を把持したアーム85は、第1巻取軸22側へ移動する(矢印n)。この移動は、図14に示した枠体86の移動によるものであり、アーム85の移動と一体に、受け皿72も移動する。この移動中、第1の実施形態と同様に、粘着材貼付装置60(図20では図示せず)により、巻芯8に両面テープ11が貼り付けられる(図4参照)。粘着材の貼り付け方法は任意であり、例えば各ガイドローラ6等(図1参照)に非粘着(離型)処理がされていれば、スリット前の広幅のウエブ4に粘着剤を塗布することができる。この場合、巻芯8に両面テープ11等を直接貼り付ける必要はない。
図21は、巻芯8を第1巻取軸22に装着した状態のスリッタ70の平面図を示している。この状態からアーム85は巻芯8の把持を解除し、アーム85は受け皿72とともに、元の位置に退避する(矢印o)。図22は、アーム85及び受け皿72が退避した状態のスリッタ70の平面図を示している。この状態では、第1巻取軸22への巻芯8の保持は完了しており、第1巻取軸22は支持板26で支持されて両持ち状態になっている。巻芯8が第1巻取軸22に装着されるまでの間、予め巻芯8が装着されている第2巻取軸23を回転させることにより、第2巻取軸23に装着された巻芯8へのウエブ5が巻き取りが進行している。
図23(a)は、第2巻取軸23に装着された巻芯8へのウエブ5の巻き取りが完了した状態のスリッタ70の平面図を示している。このときの巻取装置20の側面の要部を、図23(b)に示している。図23(b)の状態では、第2巻取軸23に装着された巻芯8へのウエブ5の巻取りが満巻に達している。
図24は、図23の状態からターレット21を旋回させ、巻取製品10が完成した状態のスリッタ70の平面図を示している。この間の工程については、図6及び図7を用いて説明したとおりである。図24(a)に示したように、第2巻取軸23の位置まで受け皿72が移動している。図24(b)において、巻取軸23の下方の受け皿72を上昇させ(矢印r)、受け皿72が巻取製品10を受けて、第2巻取軸23に巻取製品の重量が掛からないようようにする。この状態で、図24(a)において、第2巻取軸23を支持していた支持板26を退避させ(矢印p)、第2巻取軸23を片持ち状態にする。続いて、巻取製品10を受け取っている受け皿72を、製品取出装置88側に移送する(矢印q)。
図25は、巻取製品10を製品取出装置88の製品取出台89に渡す直前の状態のスリッタ70の平面図を示している。図25の状態から受け皿72を傾動させることにより、受け皿72上の巻取製品10が製品取出台89に渡される。図25の状態においては、第1巻取軸22に装着された巻芯8へのウエブ5の巻き取りが開始している。図26は、巻取製品10が製品取出台89に渡された状態を示している。図26の状態から、巻取製品10がさらに、製品受取台車95(図27参照)に渡されると、スリッタ70は図17(a)の状態に戻る。以後、図17~図26を用いて説明した各工程を繰り返すことにより、順次新たな巻取製品10がスリッタ70から搬出されることになる。
図27を参照しながら巻取製品10の搬出についてより具体的に説明する。図27は、作業装置80の要部を示す側面図である。図26の図示は、巻取製品10の搬出に関する機構に留め、他の機構の図示は省略している。作業装置80に隣接して、製品取出装置88から搬出される巻取製品10を受け取る製品受取台車95を配置している。製品受取台車95は一例であり、製品を受け取ることができればよく、他の構造であってもよい。
受け皿72を受け皿傾動機構73により傾動させることにより(矢印s)、巻取製品10は製品取出装置88が備える製品取出台89上に渡される。さらに、製品取出台89をシリンダ機構等の傾動機構(図示せず)により傾動させることにより(矢印u)、巻取製品10は、製品受取台車95が備える製品受取台96上に搬出される。製品取出装置88の上下の製品取出台89はリフト機構(図示せず)により昇降可能であり、下側の製品取出台89上の巻取製品10についても、製品受取台96上に搬出することができる。
以上、第2の実施形態について説明したが、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、作業装置80の配置の切り換えにより、巻芯8の巻取装置20への供給と、巻取製品10の搬出とを連続的に行なうことができる。また、前記のとおり、巻取装置20における巻芯8への巻き取り、これに続く新たな巻芯8への巻き取りについても連続的に行なうことができる。このため、本実施形態においては、巻芯8の巻取装置20への供給、巻取装置20における巻芯8への巻き取り、巻取製品10の搬出といった一連の工程の自動化が可能になる。このため、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、スリッタ70の一連の工程において、作業員の手作業を省くことができるので、作業員の手作業によるスリッタ70の稼働率の低下や作業員の作業負担は解消されることになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、これらは一例であり適宜変更したものであってもよい。例えば、巻芯8の供給元であるストッカ50、90は巻芯準備手段56、84に巻芯8を供給する構造を備えていれば、各実施形態で例示した構造に限らない。また、製品取出装置65、88も巻取製品移送手段57、71から巻取製品10を取り出すことができれば各実施形態で例示した構造に限らない。また、図1に示した端末処理機構30、搬送機構35、クロスカット機構40、図2に示した粘着材貼付装置60についても、同様の機能を実現できるものであれば、他の構成であってもよい。
1,70 スリッタ
2 広幅ウエブロール
4 広幅のウエブ
5 細幅のウエブ
8 巻芯
10 巻取製品
11 両面粘着テープ
12 ラベル
20 巻取装置
22 第1巻取軸
23 第2巻取軸
30 端末処理機構
35 搬送機構
36 搬送プレート
50,90 ストッカ(巻芯の供給元)
55,80 作業装置
56 巻芯準備軸(巻芯準備手段)
57 巻取製品移送軸(巻取製品移送手段)
58 旋回軸
60 粘着材貼付装置
65,88 製品取出装置
71 巻取製品移送機構(巻取製品移送手段)
72 受け皿
82 巻芯受け台
84 巻芯準備機構(巻芯準備手段)
89 製品取出台

Claims (5)

  1. 細幅にスリットしたウエブを巻取軸に装着した巻芯に巻き付けて巻取製品とする巻取装置と、
    前記巻取製品を搬出するための製品取出装置と、
    前記巻芯を供給元から受け取って前記巻取装置へ渡し、かつ前記巻取装置から前記巻取製品を受け取る作業装置と、
    ガイド軸に沿って移動し、先端部が前記巻芯の端面の位置まで移動した状態と、前記巻芯の端面から離れて退避した位置にある状態との間で回転移動可能な搬送プレートと、
    前記巻芯を前記巻取軸に送り出す搬送時に、後記巻芯準備手段上で、前記巻芯に粘着材の貼り付けを行う粘着材貼付装置とを備え、
    後記巻芯準備手段が受け取った複数の前記巻芯を、前記巻取軸に間隔をあけて挿通して把持するために、前記搬送プレートは、先端部が後記巻芯準備手段が受け取った1つ分の前記巻芯の端面の位置まで移動した状態で前記ガイド軸に沿って移動して、前記1つ分の前記巻芯を前記巻取軸に送り出し、先端部が前記1つ分の前記巻芯の端面から離れて退避した位置まで回転移動した状態でガイド軸に沿って移動して、先端部が新たな1つ分の前記巻芯の端面の位置まで回転移動した状態で前記ガイド軸に沿って移動して、前記新たな1つ分の巻芯を前記巻取軸に送り出すことにより、前記巻芯を1つずつ前記巻取軸に送り出し、
    前記粘着材貼付装置は、前記巻芯が1つずつ前記巻取軸に送り出される搬送時に、後記巻芯準備手段上で、前記巻芯に1つずつ粘着材の貼り付けを行い、
    前記作業装置は、前記巻芯の供給元から前記巻芯を受け取る巻芯準備手段と、前記巻取装置から受け取った前記巻取製品を前記製品取出装置側に移送する巻取製品移送手段とを備えており、
    前記作業装置の配置を、前記巻芯準備手段が前記巻芯の供給元から前記巻芯を受け取ることができる配置と、前記巻取製品移送手段が前記巻取製品を受け取ることができる配置と、前記巻芯準備手段が受け取った前記巻芯を前記巻取装置へ渡すことができる配置と、前記巻取製品移送手段が受け取った前記巻取製品を前記製品取出装置により搬出することができる配置とに切り換え可能であり、
    前記作業装置の配置の切り換えにより、前記巻芯の前記巻取装置への供給と、前記巻取製品の搬出とを連続的に行なえるようにし、
    前記巻取装置は、一対の前記巻取軸を備えたターレット式であり、一方の前記巻取軸に前記ウエブを巻き取っている間に、他方の前記巻取軸に装着された前記巻取製品を前記巻取製品移送手段が受け取るともに、前記巻芯準備手段が受け取った前記巻芯が前記他方の巻取軸に渡され、巻取作業を中断することなく、新たな巻取作業のための準備が進行し、
    前記巻芯に、前記粘着材貼付装置により前記粘着材が貼り付けられていることにより、前記他方の前記巻取軸における前記巻芯への前記ウエブの巻き取りが完了し、前記ウエブをカットした後、そのまま前記一方の前記巻取軸において前記ウエブの巻き取りを行うことができることを特徴とするスリッタ。
  2. 前記スリッタを上から見た平面視において、前記作業装置は旋回軸を中心に旋回可能であり、前記作業装置の配置の切り換えは、前記作業装置の前記旋回及び平面方向の移動によるものである請求項1に記載のスリッタ。
  3. 前記巻芯準備手段は、前記巻芯の挿入が可能な軸である請求項1に記載のスリッタ。
  4. 前記巻取製品移送手段は、前記巻取製品の挿入が可能な軸である請求項1に記載のスリッタ。
  5. 満巻に達した巻取製品の端末にラベルを貼り付ける端末処理機構を備えた請求項1から4のいずれかに記載のスリッタ。

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