JPS5935809B2 - 自動貼付装置付ワインダ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は抄紙機用その他のウェブ状製品を巻取る各種の
機械に適用される自動ワインダ装置に係り、特に両面接
着テープ自動貼付装置を具備して巻取りコアにテープを
貼付し、被巻取り物の巻付けを自動的に行なうことがで
きるものである。

抄紙機の高速化及び巾広化に伴ない、ワインダ装置はそ
の作業の省力化及び自動化が要求されている。しかし従
来の２ドラム形ワインダ装置においては（イ）フロント
ドラムとリアドラムとによつて両ドラム間に挾持される
べき紙コアの供給は１本１本人手により両ドラム間に落
し込む作業によつており、（口）リアドラムの下側を通
し、さらに両ドラム間に通した紙を紙コアに巻付ける作
業はガムテープ等を用いて紙と紙コアとを人手により接
着する作業を必要とし、しかる後巻取りを開始するもの
であつた。

このような現状では５分〜１０分間毎に１回宛、人手に
よるコアの供給及び紙コアに紙を巻付ける作業を要する
ことはワインダーワンマン制御を実現できない原因とな
つていた。

また従来巻取りコアに接着剤を噴射式に貼付する手段も
あつたがドラム表面を接着剤で汚し不具合であつた。

本発明は、上述の欠点を解消するためになしたもので、
コアを待機位置にセットして両面接着テープを自動貼付
装置で貼付し、しかる後にコアをフロントドラム上をで
移送して再び定位置にセットしてからクランプし、続い
てクランプされたコアをフロントドラムとリアドラムと
の間に定位置状態に供給して巻取り開始時にコアにウェ
ブ状製品を自動巻付けできる自動貼付装置付ワインダ装
置を提供するものである。

以下、本発明にかかる自動貼付装置付ワインダ装置の実
施例を図面を参照して説明する。

所要の駆動装置により回転可能に配設したリアドラム１
に平行に並べて回転可能に設置したフロントドラム２の
反リアドラム１側に架台４を組立て、サポート材６を備
えたコア待機ボックス５を該架台４に設けると共に、該
架台４のフロントドラム２側に、一端部に止め材８を有
するレール７の他端部を枢着し且つ該レール７と架台４
との間にシリンダ９を設けてレール７を回動しコア待機
ボツクス５内の巻取り用コア３をフロントドラム２の上
側に送り得るよう移送装置を形成し、該フロントドラム
２の軸端側に配設するブラケツト１０にストツパーアー
ム１１の一端を枢着し該ストツパーアーム１１の他端部
に固定ブラケツト１２を又該固定ブラケツト１２にシリ
ンダ１４で近接、離反可能に移動ブラケツト１３を夫々
取付けて移送装置により送られてきた巻取り用コア３を
クランプし得るようクランプ装置を形成し、更に上記ス
トツパーアーム１１を回動するシリンダ１５を配設して
クランプ状態の巻取り用コア３をリアドラム１とフロン
トドラム２との間に落し込むよう落し込み装置を形成す
る。

又巻取り用コア３の待機位置に第一位置決め装置Ｒを又
巻取り用コア３のクランプ位置に第二位置決め装置Ｓを
夫夫配設すると共に、コア待機ボツクス５の下側に両面
接着テープ自動貼付装置Ｔを配設する。上記第一位置決
め装置Ｒについて第３図乃至第５図を参照しつつ説明す
る。待機中の巻取り用コア３の軸端外側にスライド板１
６をチヤツキング用シリンダ１７によりスライド可能に
配設すると共に、待機中の巻取り用コア３の中心軸と装
着する軸を有する減速機１８と該減速機１８にカツプリ
ング２０を介し連結したパルスモータ１９とを上記スラ
イド板１６に固定し、巻取り用コア３の反スライド板１
６側の軸端側部にチヤツキング用シリンダ２１を配設し
て待゜機中の巻取り用コア３の両端を両チヤツキング用
シリンダ１７，２１の同期伸長によりチヤツキングしパ
ルスモータ１９により巻取り用コア３を適宜回転して位
置決めし得るようにし、更に巻取り用コア３をスライド
板１６１１１１軸端部の異なる位置に減速位置検出用（
減速開始用）ノブ２２Ａと定位置検出用（制止用）ノブ
２２Ｂを設けると共に、これら両ノブ２２Ａ，２２Ｂに
対応して近接スイツチ２３Ａ，２３Ｂを設け、これら両
近接スイツチ２３Ａ，２３Ｂとパルスモータ操作盤２４
とドライブユニツト２５とパルスモータ１９とを順次ケ
ーブルを介し連結して該パルスモータ１９の始動、減速
及び停止等のコントロールを行い得るようにする。

又第二位置決め装置Ｓは上記第一位置決め装置Ｒと同一
の機構を有するものである。

前記両面接着テープ自動貼付装置Ｔについて第１図及び
第２図を参照しつつ説明する。

一対のレール２６をコア待機ボツクス５の下側にこの長
手方向に（待機中の巻取り用コア３の軸方向に）しかも
シリンダ２７により上下動可能に架設し、適宜配設せる
上限検出用リミツトスイツチ２８Ａ及び下限検出用リミ
ツトスイツチ２８Ｂにレール２６の上、下動により当接
するストライカ２９を該レール２６に取付けると共に、
上記両リミツトスイツチ２８Ａ，２８Ｂとリレー盤３０
を又該リレー盤３０とシリンダ２７を夫々連結してレー
ル２６の上下動を規制し得るようにし、又上記レール２
６に移動可能に載置した両面接着テープ貼付本体３１の
前面に一端を連結せるローラチエーン３２の他端を適数
のチエーンスプロケツトを介し掛け巡らせ且つチエーン
ストレツチ３３で張りを調整して両面接着テープ貼付本
体３１の後面に連結すると共に、適宜配設せるギアード
モータ３４をスプロケツト３５に連結して該ギアードモ
ータ３４を正転及び逆転することにより両面接着テープ
貼付本体３１の前後進を行い得るようにし、更に適宜配
設せる前進限界検出用リミツトスイツチ３６Ａ及び後進
限界検出用リミツトスイツチ３６Ｂに当接するストライ
カ３７Ａ及び３７Ｂを両面接着テープ貼付本体３１の前
面及び後面に夫々取付けて該両面接着テープ貼付本体３
１の前後進を規制し得るようにすると共に、前後進両限
界検出用リミツトスイツチ３６Ａ，３６Ｂを夫々リレー
盤３０に連結して両面接着テープ貼付本体３１の前進、
下降、後退及び上昇、所謂矩形運動を連続的に行い得る
ようにする。

第１図及び第２図中３８は両面接着テープ３９は被巻取
り物、４０はライダーロールである。次に作用について
説明する。

先ず、減速位置検出用ノブ２２Ａと定位置検出用ノブ２
２Ｂが設けられた巻取り用コア３が、第１図に示す如く
コア待機ボツクス５に収容されサポート材６により支持
される。

作業員により又は図示しないリミツトスイツチにより、
巻取り用コア３が待機位置にあることを検出し、チヤツ
キングシリンダ１７と２１を同期して伸長動作状態にす
ることにより巻取り用コア３をチヤツキングシリンダ２
１のピストンロツドと減速機１８の出力軸により、チヤ
ツキングする。その後、パルスモータ操作盤２４から信
号がドライブユニツト２５に送られ、ドライブユニツト
２５のパルス信号によりパルスモータ１９が通常回転し
この回転により待機中の巻取り用コア３が低速回転する
ことになる。巻取り用コア３が回転すると、先ず減速位
置検出用ノブ２２Ａが近接スイツチ２３Ａに当接し該リ
ミツトスイツチ２３Ａによる電気指令はパルスモータ操
作盤２４においてパルスモータ１９を減速する指令に切
換えることになり、ドライブユニツト２５からのパルス
信号によりパルスモータ１９が減速回転せしめられ、従
つて巻取り用コア３も減速回転されることになる。引続
いて巻取り用コア３が少しの角度回転して停止位置検出
用ノブ２２Ｂが近接スイツチ２３Ｂに当接すると、該近
接スイツチ２３Ｂによる電気的指令がパルスモータ操作
盤２４に送られ、該パルスモータ操作盤２４でパルスモ
ータ１９を停止する指令に切換えることになり、ドライ
ブユニツト２５のパルス信号によりパルスモータ１９が
停止せしめられる。このようにして巻取り用コア３が定
位置に停止せしめられる。しかる後にシリンダ２７が伸
長動作することになり、ストライカ２９がリミツトスイ
ツチ２８Ａに当接するまでレール２６が上昇して停止す
ると、ギヤードモータ３４が正転してローラチエーン３
２により第２図に示す如く両面接着テープ貼付本体３１
が、この両面接着テープ３８が巻取り用コア３の下面に
当接したままストライカ３７Ａがリミツトスイツチ３６
Ａと当接するまで牽引走行されることになり、従つて巻
取り用コア３の下側に軸方向に沿つて両面接着テープ３
８が貼付され走行端で自動的に該両面接着テープ３８が
切断される。続いてシリンダ２７が縮小動作してレール
２６が下降し、ストライカ２９がリミツトスイツチ２８
Ｂに当接してレール２６の下降が停止すると、ギヤード
モータ３４が逆転してローラチエーン３２を介して両面
接着テープ貼付本体３１をストライカ３７Ｂがリミツト
スイツチ３６Ｂと当接するまで牽引走行することになる
。このようにして両面接着テープ自動貼付装置Ｔは一回
宛テープ貼布動作を完了する。続いて、第一位置決め装
置Ｒのチヤツキングシリンダ１７と２１）フ が縮小動作してチヤツキングが解除されると、移送装置
のシリンダ９が伸長動作してレール７を持上げる。

このために待機位置の巻取り用コア３はレール７により
両端支持状態で持上げられ、レール７の揺動端が基端よ
り高くなつてシリンダ９が伸長動作を完了するとレール
７上を転がりストツパーアーム１１によりフロントドラ
ム２の上位置のレール７上で停止せしめられる。その後
に前述した第一位置決め装置Ｒの作動と全く同様に第二
位置決め装置Ｓにより巻取り用コア３がチヤツキングさ
れて回転され、定位置に泣置決めされてチヤツキングが
解除される。続いてクランプ装置のシリンダ１４の作動
により、再び位置決めされた巻取り用コア３がクランプ
されると落し込み装置のシリンダ１５が縮小動作してス
トツパーアーム１１が第１図仮想線で示す如く任意位置
まで回動されて停止する。従つて巻取り用コア３がクラ
ンプ装置により定位置に位置決めされた状態でリアドラ
ム１とフロントドラム２との間に載置状態で落し込まれ
、ライダーロール４０で押えられ、この後にクランプ装
置がクランプ解除することになる。次いでリアドラム１
が回転され、該リアドラム１の下側を通つてリアドラム
１とフロントドラム２間に導かれた被巻取り物３９は、
巻取り用コア３とリアドラム１のニツプ部において巻取
り用コア３に貼付された両面接着テープ３８の外側面と
接着することになつて自動巻付けが行なわれる。

しかる後に前記移送装置及び落し込み装置は原位置に復
帰する。向本発明は、図示し説明した実施例にのみ限定
されることなく、例えば巻取り用コアに１個のノブを取
付けてパルスモータの減速と停止の指示を行うようにす
ること、巻取り用コアが待機したことをリミツトスイツ
チ等により自動的に検出して両チヤツキング用シリンダ
の同期伸長動作を行わせるようにすること、両面接着テ
ープ自動貼付装置の貼付動作の１サイクル完了と連繋し
て両チヤツキング用シリンダを同期縮小動作するように
してこの縮小動作に応じ連続的に移送装置を作動せしめ
得るようにすること、移送装置と第二位置決め装置とク
ランプ装置と落し込み装置とを順次自動的に連繋作動す
るようにすること、クランプ装置の移動アームを回動可
能にして入口部を閉じるようにすること、等は任意であ
り、その他本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変更を
加え得ることは勿論である。

以上述べたように本発明の自動貼付装置付ワインダ装置
は、待機位置で巻取り用コアを定位置検出してから両面
接着テープを貼付し、この巻取り用コアをフロントドラ
ムの上位置まで移送してから再び定位置検出し、クラン
プ状態にしてリアドラムとフロントドラムとの間に載置
状態に落し込むものであるので、巻取り用コアの巻始め
においてこの巻取り用コアに貼付した両面接着テープが
リアドラムとフロントドラムのいずれにも付着しないよ
う良好に落し込むという難解な技術的課題を解決できる
と共に、被巻取り物を巻取り用コアに良好に自動巻付け
することができ、ワインダ装置の完全自動化及び省力化
を実現できる、等の優れた効果を発輝する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の自動貼付装置付ワインダ装置の側面図
、第２図は第１図の方向矢視図にして両面接着テープ迫
動貼付装置の機構を示す説明図、第３図は本発明の自動
貼付装置付ワインダ装置の平面図、第４図は第３図の一
方向矢視図、第５図は巻取り用コアに設けた減速位置検
出用ノブと定位置検出用ノブと近接スイツチとの関係位
置図である。 １・・・・・・リアドラム、２・・・・・・フロントド
ラム、３・・・・・・巻取り用コア、５・・・・・・コ
ア待機ボツクス、７・・・・・ルール、９，１４，１５
，２７・・・・・・シリンダ、１１・・・・・・ストツ
パーアーム、１２・・・・・・固定ブラケツト、１３・
・・・・・移動ブラケツト、１６・・・・・・スライド
板、１７，２１・・・・・・チヤツキング用シリンダ、
１８・・・・・・減速機、１９・・・・・・パルスモー
タ、２２Ａ・・・・・・減速位置検出用ノブ、２２Ｂ・
・・・・定位置検出用ノブ、２３Ａ，２３Ｂ・・・・・
・近接スイツチ、２４・・・・・・パルスモータ操作盤
、３１・・・・・・両面接着テーブ貼付本体、３９・・
・・・・被巻取り物、Ｒ・・・・・・第一位置決め装置
、Ｓ・・・・・・第二位置決め装置、Ｔ・・・・・・両
面接着テープ泪動貼付装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 待機位置に巻取りコアを支持するよう設けたコアボ
   ックスと、待機中の巻取り用コアの回転位置決めを行う
   第一位置決め装置と、該第一位置決め装置により回転位
   置決めされた巻取り用コアに両面接着テープを貼付する
   両面接着テープ貼付本体と、フロントドラムの上側位置
   に設けられた第二位置決め装置と、両面接着テープが貼
   付された巻取り用コアを第二位置決め装置に移送する移
   送装置と、該第二位置決め装置により回転位置決めされ
   た巻取り用コアをクランプするクランプ装置と、該クラ
   ンプ装置によるクランプ状態でフロントドラムとリアド
   ラムとの間に巻取り用コアを落し込む落し込み装置とか
   らなることを特徴とする自動貼付装置付ワインダ装置。