JP7465654B2 - 可動コネクタ及び可動コネクタ用の端子の製造方法 - Google Patents

可動コネクタ及び可動コネクタ用の端子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、可動コネクタ及び可動コネクタ用の端子の製造方法に関する。
下記特許文献1には、フローティング機能を有する可動コネクタに関する技術が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術の可動コネクタは、固定ハウジングと、接続対象物と接続する可動ハウジングと、固定ハウジングと可動ハウジングとにそれぞれ固定された端子と、を備えている。
特開2018-113163号公報
ところで、近年、電気信号の高速化に伴い、コネクタにおいても高速伝送に対応したコネクタが求められている。コネクタが高速伝送に対応するためには、コネクタにおける端子の各部位におけるインピーダンスをなるべく均一にする必要がある。
しかしながら、上記先行技術においては、例えば、端子の一部を構成する可動部は、空気中に露出しているため、端子の他の部分に比べてインピーダンスが高くなりやすい。
本発明は、上記事実を考慮して、端子の各部位におけるインピーダンスの不均一を抑えることができる可動コネクタ及び可動コネクタ用の端子の製造方法を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の可動コネクタは、基板に載置される固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して相対移動可能に設けられる可動ハウジングと、前記固定ハウジングと前記可動ハウジングとの間に架け渡され、厚肉化も薄肉化もされていない所定の板厚を有する一般部を含んで構成される端子と、を備え、前記端子は板厚方向に曲げ加工が施されて複数設けられ、複数の前記端子がその板厚方向と直交する幅方向に並列に並べられて端子列を構成する可動コネクタであって、前記端子は、前記固定ハウジングに保持され、前記一般部の一部を構成する固定側被保持部と、前記可動ハウジングに保持され、前記一般部の他の一部を構成する可動側被保持部と、前記固定側被保持部と前記可動側被保持部とを繋ぐ可動部と、を有し、前記可動部は、そのインピーダンスが前記固定側被保持部及び前記可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように前記一般部よりも板厚が増加された厚板部を有し、前記一般部及び前記厚板部は金属素材のみで形成されている
上記構成によれば、固定ハウジングは基板に載置され、可動ハウジングは、固定ハウジングに対して相対移動可能になっている。また、固定ハウジングと可動ハウジングとの間には端子が架け渡され、この端子は、厚肉化も薄肉化もされていない所定の板厚を有する一般部を含んで構成されている。端子は板厚方向に曲げ加工が施されて複数設けられ、複数の端子がその板厚方向と直交する幅方向に並列に並べられて端子列を構成する。また、端子は、固定側被保持部、可動側被保持部及び可動部を有しており、固定側被保持部は端子の一般部の一部を構成して固定ハウジングに保持され、可動側被保持部は端子の一般部の他の一部を構成して可動ハウジングに保持され、可動部は固定側被保持部と可動側被保持部とを繋いでいる。ここで、可動部は、そのインピーダンスが固定側被保持部及び可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように端子の一般部よりも板厚が増加された厚板部を有し、一般部及び厚板部は金属素材のみで形成されているこれにより、インピーダンスが上昇しやすい可動部においてインピーダンスの上昇が抑えられる。その結果、端子の各部位におけるインピーダンスの不均一が抑えられ、高速伝送特性が向上する。
請求項2に記載する本発明の可動コネクタは、請求項1記載の構成において、前記可動部は、複数の曲げ部と、互いに隣り合う前記曲げ部同士を直線状に連結する連結部と、を有しており、前記厚板部は、前記連結部に形成されている。
上記構成によれば、厚板部は、曲げ部でなく連結部に形成されているので、例えば、厚板部が曲げ部に形成されている構成の場合と比べ、可動部における柔軟性の低下が抑えられる。すなわち、可動部における柔軟性の低下を抑えながら端子の各部位におけるインピーダンスの不均一を抑えることが可能となる。
請求項3に記載する本発明の可動コネクタは、請求項1又は請求項2に記載の構成において、前記厚板部において前記一般部に隣接する端部には、当該隣接する前記一般部から遠ざかるに従って板厚が徐々に増加する徐変増加部が設けられている。
上記構成によれば、厚板部において一般部に隣接する端部に設けられた徐変増加部は、当該隣接する一般部から遠ざかるに従って板厚が徐々に増加しているので、例えば板厚が急激に増加する構成の場合と比べて、インピーダンスの乱れが抑えられる。
請求項4に記載する本発明の可動コネクタは、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記可動ハウジングは、接続対象物が嵌合される嵌合部を有し、前記端子は、前記嵌合部に配置されて前記接続対象物と接触する接触部を有し、前記接触部は、そのインピーダンスが前記固定側被保持部及び前記可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように前記一般部よりも板厚が減少された薄板部を有する。
上記構成によれば、可動ハウジングの嵌合部には接続対象物が嵌合し、端子の接触部は、可動ハウジングの嵌合部に配置されて接続対象物と接触する。ここで、接触部は、そのインピーダンスが固定側被保持部及び可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように端子の一般部よりも板厚が減少された薄板部を有するので、インピーダンスが低下しやすい端子の接触部において、インピーダンスの低下が抑えられる。
請求項5に記載する本発明の可動コネクタは、請求項4記載の構成において、前記薄板部において前記一般部に隣接する端部には、当該隣接する前記一般部から遠ざかるに従って板厚が徐々に減少する徐変減少部が設けられている。
上記構成によれば、薄板部において一般部に隣接する端部に設けられた徐変減少部は、当該隣接する一般部から遠ざかるに従って板厚が徐々に減少しているので、例えば板厚が急激に減少する構成の場合と比べて、インピーダンスの乱れが抑えられる。
請求項6に記載する本発明の可動コネクタ用の端子の製造方法は、基板に載置される固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して相対移動可能に設けられる可動ハウジングと、前記固定ハウジングと前記可動ハウジングとの間に架け渡され、厚肉化も薄肉化もされていない所定の板厚を有する一般部を含んで構成される端子と、を備える可動コネクタであって、前記端子は、前記固定ハウジングに保持され、前記一般部の一部を構成する固定側被保持部と、前記可動ハウジングに保持され、前記一般部の他の一部を構成する可動側被保持部と、前記固定側被保持部と前記可動側被保持部とを繋ぐ可動部と、を有し、前記可動部は、そのインピーダンスが前記固定側被保持部及び前記可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように前記一般部よりも板厚が増加された厚板部を有する可動コネクタに用いられる前記端子を製造するための方法であって、前記厚板部に形成する部位が予め厚肉化されて前記厚板部の板厚を有する金属板を打ち抜いて、キャリアに前記端子の展開状態の形状の端子片部が一体に繋がれたキャリア付端子片部を形成する第一工程と、前記第一工程の後、前記端子の曲げ形状となるように前記端子片部を板厚方向に曲げ加工する第二工程と、前記第二工程の後、前記端子片部が曲げ加工された前記キャリア付端子片部から前記キャリアを切断する第三工程と、を有する。
上記構成によれば、第一工程では、厚板部に形成する部位が予め厚肉化されて厚板部の板厚を有する金属板を打ち抜いて、キャリアに端子の展開状態の形状の端子片部が一体に繋がれたキャリア付端子片部を形成する。第一工程の後の第二工程では、端子の曲げ形状となるように端子片部を板厚方向に曲げ加工する。第二工程の後の第三工程では、端子片部が曲げ加工されたキャリア付端子片部からキャリアを切断する。以上により、各部位におけるインピーダンスの不均一が抑えられる端子が製造される。
請求項7に記載する本発明の可動コネクタ用の端子の製造方法は、請求項6記載の構成において、前記可動コネクタにおいては、前記可動ハウジングは、接続対象物が嵌合される嵌合部を有し、前記端子は、前記嵌合部に配置されて前記接続対象物と接触する接触部を有し、前記接触部は、そのインピーダンスが前記固定側被保持部及び前記可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように前記一般部よりも板厚が減少された薄板部を有しており、前記第一工程において打ち抜かれる前記金属板は、前記薄板部に形成する部位が予め薄肉化されて前記薄板部の板厚を有する。
上記構成によれば、第一工程において打ち抜かれる金属板は、薄板部に形成する部位が予め薄肉化されて薄板部の板厚を有しているので、接触部に薄板部を有する端子を容易に製造することができる。なお、インピーダンスが低下しやすい端子の接触部に薄板部が形成されることで、接触部におけるインピーダンスの低下が抑えられる。
以上説明したように、本発明によれば、端子の各部位におけるインピーダンスの不均一を抑えることができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る可動コネクタを示す斜視図である。 図1の可動コネクタを示す半断面の斜視図である。 図1の可動コネクタに適用される端子をその幅方向から見た状態で拡大して示す図である。 図3の端子を示す斜視図である。 図4の端子の製造方法に適用される金属板を示す斜視図である。 図4の端子の製造方法の第一工程を説明するための斜視図である。 図4の端子の製造方法の第二工程を説明するための斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る可動コネクタを示す斜視図である。 図6の可動コネクタを示す半断面の斜視図である。 図6の可動コネクタに適用される端子をその幅方向から見た状態で拡大して示す図である。 図8の端子を示す斜視図である。 図9の端子の製造方法に適用される金属板を模式的に示す平面図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る可動コネクタについて図1~図5Cを用いて説明する。なお、説明の便宜上、各図中に適宜記す矢印FRを可動コネクタ10の前方とし、矢印LHを可動コネクタ10の左方とし、矢印UPを可動コネクタ10の上方とする。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合、可動コネクタ10に対する方向を示すものとする。これらの方向は、可動コネクタ10の使用状態での方向とは無関係である。また、各図においては、図面を見易くする関係から、一部の符号を省略している場合がある。
(可動コネクタ10の概略構成)
図1には、本実施形態に係る可動コネクタ10が斜視図で示され、図2には、可動コネクタ10が半断面の斜視図で示されている。
図1に示されるように、本実施形態に係る可動コネクタ10は、固定ハウジング20と可動ハウジング30とを有する。固定ハウジング20は、平板状の基板12の実装面12Aに載置されて固定される。可動ハウジング30は、固定ハウジング20に対して相対移動可能に設けられる。図2に示されるように、固定ハウジング20と可動ハウジング30との間には、端子40が架け渡されている。
以下、上記各部の構成及びその周囲部の構成について具体的に説明する。
(固定ハウジング20について)
固定ハウジング20は、例えば合成樹脂等の絶縁性材料によって製造されたものである。図1に示されるように、固定ハウジング20は、上下方向に貫通した略矩形の収容孔22を有して略矩形枠状に形成されている。この固定ハウジング20は、左右一対の側壁部20A、20Bと、前後一対の連結壁部20C、20Dと、を一体に備えている。左右一対の側壁部20A、20Bは、左右方向に対向して前後方向に延在し、前後一対の連結壁部20C、20Dは、左右一対の側壁部20A、20Bの前後方向両端部を左右方向に繋いでいる。
固定ハウジング20の収容孔22の内側には、可動ハウジング30の下部側が挿入される。固定ハウジング20の収容孔22の内周面と、可動ハウジング30の下部の外周面との間には、上下方向から見て略矩形環状の隙間が形成されている。
図2に示されるように、左右一対の側壁部20A、20Bの前後方向中間部には端子挿入部24が形成されている。端子挿入部24は、前後方向に等間隔に並んで複数形成されている。各端子挿入部24は、側壁部20A、20Bの下面から上方側に延在すると共に収容孔22に通じるように形成されている。
また、図1に示される前後一対の連結壁部20C、20Dの左右方向中間部の下部には、上方側へ凹んだ凹部26がそれぞれ形成されている(図中では後側の凹部26は図示省略)。凹部26は、後述するように、可動ハウジング30の抜け止め用とされる。
(可動ハウジング30について)
可動ハウジング30は、例えば合成樹脂等の絶縁性材料によって製造されたものである。可動ハウジング30は、その下部側が固定ハウジング20の収容孔22に収容されて略ボックス状に形成されており、接続対象物としての相手側コネクタ14が嵌合される嵌合部としての嵌合凹部32を有する。可動ハウジング30は、左右一対の側壁部30A、30Bと、前後一対の連結壁部30C、30Dと、底壁部30E(図2参照)と、を一体に備えている。左右一対の側壁部30A、30Bは、左右方向に対向して前後方向に延在し、前後一対の連結壁部30C、30Dは、左右一対の側壁部30A、30Bの前後両端部を左右方向に繋いでいる。また、底壁部30E(図2参照)は、左右一対の側壁部30A、30Bの下部を左右方向に繋ぐと共に前後一対の連結壁部30C、30Dの下部を前後方向に繋いでいる。図2に示されるように、底壁部30Eは、可動ハウジング30の略下半部に設けられ、上下方向に厚く形成されている。
図1に示される前後一対の連結壁部30C、30Dの下端部には、前後方向外側へ張り出した前後一対の凸部34が形成されている(図中では後側の凸部34は図示省略)。前後一対の凸部34は、それぞれ直方体状に形成され、固定ハウジング20の凹部26内に配置されている。すなわち、可動ハウジング30の凸部34及び固定ハウジング20の凹部26は、可動ハウジング30が固定ハウジング20に対して上方側へ脱落することを防止する抜止として機能する。また、可動ハウジング30の凸部34の左右両側面と、それに対面する固定ハウジング20の凹部26の左右両側面との間には、固定ハウジング20に対する可動ハウジング30の相対移動を許容するための隙間が形成されている。
図2に示されるように、左右一対の側壁部30A、30Bには、端子挿入部36が形成されている。端子挿入部36は、前後方向に等間隔に並んで複数形成されており、各端子挿入部36は、側壁部30A、30Bの下面から上方側に延在している。また、側壁部30A、30Bの上部には、端子挿入部36の内側空間と連通する細溝部38が形成されている。細溝部38は、前後方向に等間隔に並んで複数形成されており、各細溝部38は、上下方向に延在して嵌合凹部32側に開口している。
(端子40について)
端子40は、導電性を有する金属板が所定の形状に打ち抜かれて製造されたものであり、厚肉化も薄肉化もされていない所定の板厚を有する一般部40Nを含んで構成されている。端子40は、そのインピーダンスが所定の目標値に近づくように断面積が設定されている。複数の端子40は、左右一対の端子列140A、140Bを構成している。左右の端子列140A、140Bは、それぞれ複数の端子40が前後方向に等間隔に並べられた構成になっている。左側の端子列140Aにおける複数の端子40と、右側の端子列140Bにおける複数の端子40とは、同一の形状に形成されているが、互いに左右方向に反対向きの姿勢で配置されている。左側の端子列140Aにおける複数の端子40は、固定ハウジング20の左側の側壁部20Aと、可動ハウジング30の左側の側壁部30Aとの間に架け渡されている。また、右側の端子列140Bにおける複数の端子40は、固定ハウジング20の右側の側壁部20Bと、可動ハウジング30の右側の側壁部30Bとの間に架け渡されている。
各端子40は、固定ハウジング20の端子挿入部24に保持される固定側被保持部42と、可動ハウジング30の端子挿入部36に保持される可動側被保持部44と、固定側被保持部42と可動側被保持部44とを繋いで弾性変形可能な可動部46と、を有する。また、各端子40は、固定側被保持部42よりも下方側に配置される一方の端部に基板接続部50を有すると共に、可動側被保持部44よりも上方側に配置される他方の端部に接触片部56を有する。
基板接続部50は、固定側被保持部42の下端部に傾斜片部52を介して接続されている。傾斜片部52は、下方側へ向けて左右方向外側に傾斜している。基板接続部50の先端側は、固定ハウジング20よりも左右方向外側に張り出している。基板接続部50は、基板12にハンダ付けで固定(電気的に接続)される。
また、接触片部56は、可動側被保持部44の上端側に連続して嵌合凹部32の内側に配置されている。この接触片部56は、相手側コネクタ14(図1参照)に設けられた相手側端子(図示省略)と電気的に接触(接続)する。接触片部56は、その下部及び上下方向中間部を構成する弾性部56Aを備えると共に、弾性部56Aの上端から左右方向内側へ向けて略円弧状に膨出した接点部56Bを備える。接点部56Bは、相手側コネクタ14(図1参照)に設けられた相手側端子と接触される部位とされる。
弾性部56Aと可動側被保持部44との間には、屈曲部54が形成されており、弾性部56Aは、上方側へ向けて左右方向内側に傾斜して細溝部38の底面に対して非接触状態で配置されている。これにより、弾性部56Aは可動側被保持部44に支持された状態で左右方向に弾性変形可能とされている。なお、本実施形態では、一例として、弾性部56Aの上部及び上下方向中間部の立ち上がり角度が弾性部56Aの下部の立ち上がり角度よりも大きくなるように、弾性部56Aには、その上下方向中間部と下部との間に屈曲部56Xが形成されている。
図3には、端子40をその幅方向から見て拡大した状態の図が示され、図4には、端子40の斜視図が示されている。なお、端子40の幅方向とは、端子40を厚み方向に見た場合の端子40の長手方向に直交する方向(端子40の左右方向)を指す。
図4に示されるように、固定側被保持部42は、端子40の一般部40Nの一部を構成している。固定側被保持部42は、そのインピーダンスが所定の目標値に近づくように断面積が設定されている。固定側被保持部42の両側部にはそれぞれ複数の突起部42Aが間隔をあけて形成されている。突起部42Aは、固定ハウジング20の端子挿入部24(いずれも図2参照)に対して圧入固定される。また、可動側被保持部44は、端子40の一般部40Nの他の一部を構成している。可動側被保持部44は、そのインピーダンスが所定の目標値に近づくように断面積が設定されている。可動側被保持部44の両側部にはそれぞれ複数の突起部44Aが間隔をあけて形成されている。突起部44Aは、可動ハウジング30の端子挿入部36(いずれも図2参照)に対して圧入固定される。
図3及び図4に示されるように、固定側被保持部42と可動側被保持部44とを繋ぐ可動部46は、複数の曲げ部としての第1の曲げ部46A、第2の曲げ部46B、及び第3の曲げ部46Cを有する。また、可動部46は、互いに隣り合う第1の曲げ部46Aと第2の曲げ部46Bとを直線状に連結する第1の連結部46Xと、互いに隣り合う第2の曲げ部46Bと第3の曲げ部46Cとを直線状に連結する第2の連結部46Yと、を有する。本実施形態では、端子40において第1の連結部46Xを除く部位は一般部40Nとされている。
第1の曲げ部46Aは、固定側被保持部42の上端部側に連続するように形成され、端子40の幅方向から見て円弧状に曲げられている。第2の曲げ部46Bは、第1の連結部46Xと第2の連結部46Yとを繋ぐ部位に形成され、端子40の幅方向から見て鈍角状に曲げられている。第3の曲げ部46Cは、可動側被保持部44の下端部側に連続するように形成され、端子40の幅方向から見て略直角に曲げられている。
第1の連結部46Xには、その長手方向の両端部を除く部位に厚板部60が形成されている。厚板部60は、可動部46のインピーダンスが固定側被保持部42及び可動側被保持部44の各インピーダンスに近づくように端子40の一般部40Nよりも板厚が増加された部位である。図3に示されるように、本実施形態の厚板部60は、一例として、固定側被保持部42との対向部が固定側被保持部42側に突出する形状となっている。
厚板部60において第1の曲げ部46A(一般部40Nの一部)に隣接する端部には、当該隣接する第1の曲げ部46Aから遠ざかるに従って(矢印D1方向に向かって)板厚が徐々に増加する第1の徐変増加部62が設けられている。また、厚板部60において第2の曲げ部46B(一般部40Nの一部)に隣接する端部には、当該隣接する第2の曲げ部46Bから遠ざかるに従って(矢印D2方向に向かって)板厚が徐々に増加する第2の徐変増加部64が設けられている。第1の徐変増加部62及び第2の徐変増加部64は、いずれも可動側被保持部44側(図中左側)の面が第1の連結部46Xの長手方向に沿って延在されると共に固定側被保持部42側(図中右側)の面が第1の連結部46Xの長手方向に対してなだらかに傾斜している。
(可動コネクタ用の端子40の製造方法)
次に、以上説明した図1に示される可動コネクタ10に用いられる端子40を製造するための方法(可動コネクタ用の端子40の製造方法)について、図5A、図5B及び図5Cを参照しながら説明する。
図5Aには、本実施形態の端子40の製造方法に適用される金属板70が斜視図で示されている。この図に示されるように、金属板70は、厚板部60(図4参照)に形成する部位が予め厚肉化されて厚板部60の板厚を有する厚肉帯状部70Bとされている。また、金属板70において、第1の徐変増加部62(図4参照)に形成する部位は、第1の徐変増加部62と同様の板厚設定とされた第1の徐変増加帯状部70Cとされている。さらに、金属板70において、第2の徐変増加部64(図4参照)に形成する部位は、第2の徐変増加部64と同様の板厚設定とされた第2の徐変増加帯状部70Dとされている。
なお、金属板70において、厚肉帯状部70B(第1の徐変増加帯状部70C及び第2の徐変増加帯状部70Dを含む部位)以外の部位は、厚肉化も薄肉化もされていない所定の板厚を有する素材一般部70Aである。また、厚肉帯状部70Bのような厚板部分は、金属材料を圧延して金属板70を製造する際に同時に形成されたものでもよいし、クラッド材のように金属板に別の金属板を接合することで形成されたものでもよい。
金属板70は、図示しないプレス機において、一例として図中右側から図中左側に(矢印Fd方向参照)送られる。なお、厚肉帯状部70B、第1の徐変増加帯状部70C及び第2の徐変増加帯状部70Dは、金属板70の送り方向(矢印Fd方向参照)に沿って帯状に延在するように配置される。
そして、図5Bの図中左側に示されるように、第一工程では、図示しないプレス機によって、金属板70を打ち抜いて、キャリア76に端子40(図4参照)の展開状態の形状の端子片部74が一体に繋がれたキャリア付端子片部72を形成する。本実施形態の第一工程では、一例として、複数の(ここでは四個の)端子片部74が同時に形成される。また、複数の端子片部74は金属板70の送り方向(矢印Fd方向参照)に並列的に並んでキャリア76によって一体に繋がれている。なお、キャリア76は、端子40(図4参照)の製造工程において複数の端子片部74を一体的に取り扱えるようにするためのものである。また、図5Bにおいてキャリア76を挟んで端子片部74の側とは反対側の部分Zは、本実施形態の端子40とは関係のない部分である。
第一工程の後の第二工程では、図5Cの図中左側に示されるように、端子40(図4参照)の曲げ形状となるように端子片部74を板厚方向に曲げ加工する。そして、第二工程の後の第三工程では、端子片部74が曲げ加工されたキャリア付端子片部72からキャリア76を切断する。以上により、図4等に示される端子40が製造される。
(可動コネクタ10の作用・効果)
次に、本実施形態の図1に示される可動コネクタ10の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、固定ハウジング20は基板12に載置され、可動ハウジング30は、固定ハウジング20に対して相対移動可能になっている。また、図2に示されるように、固定ハウジング20と可動ハウジング30との間には端子40が架け渡されている。端子40は、固定側被保持部42、可動側被保持部44及び可動部46を有しており、固定側被保持部42は端子40の一般部40Nの一部を構成して固定ハウジング20に保持され、可動側被保持部44は端子40の一般部40Nの他の一部を構成して可動ハウジング30に保持され、可動部46は固定側被保持部42と可動側被保持部44とを繋いでいる。
ここで、可動部46は、そのインピーダンスが固定側被保持部42及び可動側被保持部44の各インピーダンスに近づくように端子40の一般部40Nよりも板厚が増加された厚板部60を有している。このため、可動部46の幅方向のサイズを抑えつつ可動部46の一部の断面積を増加させることができる。また、インピーダンスが上昇しやすい可動部46においてインピーダンスの上昇を抑えることができ、その結果、端子40の各部位におけるインピーダンスの不均一が抑えられる。よって、高速伝送特性が向上する。
また、本実施形態では、図3に示されるように、厚板部60は、可動部46において互いに隣り合う第1の曲げ部46Aと第2の曲げ部46Bとを直線状に連結する第1の連結部46Xに形成されている。したがって、例えば厚板部が曲げ部に形成されているような構成の場合と比べ、可動部46における柔軟性の低下が抑えられる。すなわち、可動部46における柔軟性の低下を抑えながら端子40の各部位におけるインピーダンスの不均一を抑えることが可能となる。
また、本実施形態では、厚板部60において端子40の一般部40Nに隣接する端部には、当該一般部40Nから遠ざかるに従って板厚が徐々に増加する第1の徐変増加部62及び第1の徐変増加部64が設けられている。このため、例えば図3の部分拡大図に二点鎖線で示されるように板厚が急激に増加する構成の場合と比べて、インピーダンスの乱れが抑えられる。
以上説明したように、本実施形態によれば、端子40の各部位におけるインピーダンスの不均一を抑えることができる。その結果、本実施形態では、電気信号が高速化した場合にも正確に伝送することが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る可動コネクタについて、図6~図10を用いて説明する。図6には、本実施形態に係る可動コネクタ80が斜視図で示され、図7には、可動コネクタ80が半断面の斜視図で示されている。
(可動コネクタ80の概略構成)
図6に示されるように、本実施形態に係る可動コネクタ80は、固定ハウジング90と可動ハウジング100とを有する。固定ハウジング90は、第1の実施形態の固定ハウジング20(図1等参照)と同様に、平板状の基板12の実装面12Aに載置されて固定される。また、可動ハウジング100は、固定ハウジング90に対して相対移動可能に設けられる。図7に示されるように、固定ハウジング90と可動ハウジング100との間には、端子120が架け渡されている。
以下、上記各部の構成及びその周囲部の構成について具体的に説明する。
(固定ハウジング90について)
図6及び図7に示されるように、固定ハウジング90は、第1の実施形態の固定ハウジング20(図1等参照)と細かい部分は異なるものの、基本的な構成に関しては第1の実施形態の固定ハウジング20(図1等参照)と概ね同様となっている。よって、固定ハウジング90において第1の実施形態の固定ハウジング20(図1等参照)の基本的な構成部と実質的に対応する構成部については、便宜上、同一符号を付して説明を省略する。
(可動ハウジング100について)
可動ハウジング100は、固定ハウジング90の収容孔22の内側に配置される。図7に示されるように、可動ハウジング100は、底壁部102と、底壁部102の左右方向中央部から上方側へ突出する中央壁部104と、底壁部102の左右方向両端部から上方側へ突出するサイド壁部106A、106Bと、を備える。中央壁部104及び左右一対のサイド壁部106A、106Bは、いずれも前後方向に延在される。中央壁部104は、その上端部が固定ハウジング90の側壁部20A、20Bの上端部よりも上方側の上下方向位置に配置される。サイド壁部106A、106Bは、固定ハウジング90の側壁部20A、20Bの下半部に対向するように配置される。
可動ハウジング100は、接続対象物としての相手側コネクタ16(図6参照)が嵌合される嵌合部108を有する。この嵌合部108は、前述した底壁部102と中央壁部104とサイド壁部106A、106Bとで構成されている。中央壁部104の左右両側面には、それぞれ複数の端子収容溝110が形成されている。複数の端子収容溝110は、前後方向に等間隔に並んで形成されている。各端子収容溝110は、上下方向に延在されている。なお、図中では、左側の端子収容溝110が図示されていないが左側の端子収容溝110は右側の端子収容溝110と左右対をなすように設定されている。また、各端子収容溝110の下方側には、底壁部102を上下に貫通する端子挿入部112が形成されている。
(端子120について)
端子120は、第1の実施形態の端子40(図2等参照)と同様に、導電性を有する金属板が所定の形状に打ち抜かれて製造されたものであり、厚肉化も薄肉化もされていない所定の板厚を有する一般部40Nを含んで構成されている。なお、本実施形態の端子120において第1の実施形態の端子40と実質的に同様の構成部については同一符号を付して適宜説明を省略する。端子120は、そのインピーダンスが所定の目標値に近づくように断面積が設定されている。また、複数の端子120は、第1の実施形態の複数の端子40(図2等参照)と同様に、左右一対の端子列220A、220Bを構成している。また、端子120における可動側被保持部44は、可動ハウジング100の端子挿入部112に保持される。
図8には、可動コネクタ80に適用される端子120をその幅方向から見た状態で拡大した図(第1の実施形態における図3に相当する図)が示され、図9には、端子120が斜視図(第1の実施形態における図4に相当する図)で示されている。図8に示されるように、本実施形態の厚板部160は、一例として、固定側被保持部42側ではなく可動側被保持部44側(図中左側)を向く部位が突出する形状となっているが、他の点は第1の実施形態の厚板部60(図3及び図4参照)と実質的に同様の構成となっている。第1の徐変増加部162及び第2の徐変増加部164は、固定側被保持部42側ではなく可動側被保持部44側(図中左側)の面が第1の連結部46Xの長手方向に対して傾斜しているが、他の点は、第1の実施形態の第1の徐変増加部62及び第2の徐変増加部64(いずれも図3及び図4参照)と実質的に同様の構成となっている。
また、図8及び図9に示されるように、端子120は、可動側被保持部44において第1の連結部46X側を向く部位に係合用の膨出部44Bを有する。膨出部44Bは突起部44Aと共に可動ハウジング100の端子挿入部112(図7参照)に対して固定される。また、端子120は、可動側被保持部44の上端側に連続する接触部としての接触片部122を有する。図7に示されるように、接触片部122は、嵌合部108において端子収容溝110の内側に配置されて上下方向に直線状に延在されており、相手側コネクタ16(図6参照)に設けられた相手側端子(図示省略)と電気的に接触(接続)する。
接触片部122は、そのインピーダンスが固定側被保持部42及び可動側被保持部44の各インピーダンスに近づくように一般部40Nよりも板厚が減少された薄板部124を有する。図8に示されるように、薄板部124の先端部123は、先端側へ向けて徐々に板厚が減少している。薄板部124の先端部123は、一例として、端子収容溝110(図7参照)の底面と対面する側が接触片部122の長手方向に沿って延在され、その反対側の面が接触片部122の長手方向に対してなだらかに傾斜している。
図8及び図9に示されるように、接触片部122の下部128は、一般部40Nの一部を構成し、薄板部124において接触片部122の下部128(一般部40Nの一部)に隣接する端部には、当該隣接する接触片部122の下部128から遠ざかるに従って(矢印D3方向に向かって)板厚が徐々に減少する徐変減少部126が設けられている。徐変減少部126は、一例として、第1の連結部46X側の面が接触片部122の長手方向に対してなだらかに傾斜し、その反対側の面が接触片部122の長手方向に沿って延在される。なお、本実施形態では、端子120の一般部40Nは、端子120において第1の連結部46X及び薄板部124を除く部位とされている。
(可動コネクタ用の端子120の製造方法)
次に、以上説明した図6に示される可動コネクタ80に用いられる端子120を製造するための方法(可動コネクタ用の端子120の製造方法)について概説する。端子120の製造方法は、素材となる金属板の厚さ設定、打ち抜きに関する細かい設定、及び曲げ加工に関する細かい設定を除いて、第1の実施形態における端子40の製造方法(図5A~図5C参照)と同様とされる。
図10には、端子120の製造方法に適用される金属板170が模式的な平面図で示されている。この図に示されるように、金属板170は、厚板部160(図8参照)に形成する部位が予め厚肉化されて厚板部160の板厚を有する厚肉帯状部170Bとされている。また、金属板170において、第1の徐変増加部162(図8参照)に形成する部位は、第1の徐変増加部162と同様の板厚設定とされた第1の徐変増加帯状部170Cとされている。また、金属板170において、第2の徐変増加部164(図8参照)に形成する部位は、第2の徐変増加部164と同様の板厚設定とされた第2の徐変増加帯状部170Dとされている。
さらに、金属板170は、薄板部124(図8参照)に形成する部位が予め薄肉化されて薄板部124の板厚を有する薄肉帯状部170Eとされている。薄肉帯状部170Eは、金属材料を圧延して金属板170を製造する際に同時に形成されたものでもよいし、プレス工程(たたき工程)で形成されたものでもよい。また、金属板170において、徐変減少部126(図8参照)に形成する部位は、徐変減少部126と同様の板厚設定とされた徐変減少帯状部170Fとされている。また、金属板170において、薄板部124の先端部123(いずれも図8参照)に形成する部位は、薄板部124の先端部123と同様の板厚設定とされた先端帯状部170Gとされている。
なお、金属板170において、符号170Aで示す部分は、厚肉化も薄肉化もされていない所定の板厚を有する素材一般部である。また、金属板170において、二点鎖線よりも図中下側の部分は、キャリアとなる部分である。また、厚肉帯状部170B、第1の徐変増加帯状部170C、第2の徐変増加帯状部170D、薄肉帯状部170E、徐変減少帯状部170F、先端帯状部170Gは、金属板170の送り方向(矢印Fd方向参照)に沿って帯状に延在するように配置される。
詳細図示を省略するが、第一工程では、図10に示される金属板170を打ち抜いて、キャリア(図示省略)に端子120(図9参照)の展開状態の形状の端子片部(図示省略)が一体に繋がれたキャリア付端子片部(図示省略)を形成する。第一工程の後の第二工程では、端子120(図9参照)の曲げ形状となるように前記端子片部を板厚方向に曲げ加工する。第二工程の後の第三工程では、前記端子片部が曲げ加工された前記キャリア付端子片部から前記キャリアを切断する。以上により、図9等に示される端子120が製造される。
(可動コネクタ80の作用・効果)
本実施形態の構成によっても、前述した第1実施形態と同様の作用及び効果が得られる。
また、本実施形態では、図6に示される可動ハウジング100の嵌合部108には相手側コネクタ16が嵌合する。そして、図7に示される端子120の接触片部122は、可動ハウジング100の嵌合部108に配置されて相手側コネクタ16(図6参照)に設けられた相手側端子(図示省略)と接触する。ここで、図8に示されるように、接触片部122は、そのインピーダンスが固定側被保持部42及び可動側被保持部44の各インピーダンスに近づくように一般部40Nよりも板厚が減少された薄板部124を有する。これにより、インピーダンスが低下しやすい端子120の接触片部122において、その断面積が減少することでインピーダンスの低下が抑えられる。
また、本実施形態では、図8及び図9に示されるように、薄板部124において接触片部122の下部128(一般部40Nの一部)に隣接する端部には、接触片部122の下部128から遠ざかるに従って板厚が徐々に減少する徐変減少部126が設けられている。このため、例えば板厚が急激に減少する構成の場合と比べて、インピーダンスの乱れを抑えることができる。
[実施形態の補足説明]
なお、図1~図10に示される上記実施形態の変形例として、端子の可動部に設けられる厚板部は、曲げ部を含む部位に形成されてもよい。
また、上記実施形態では、厚板部60、160は、端子40、120の可動部46における表裏面のいずれか一方側のみが突出したような構成になっているが、厚板部は、例えば端子の可動部における表裏面の両方側が突出したような構成とされてもよい。なお、厚板部において可動部における表裏面のどちら側を突出させるかについては、可動部と、固定ハウジング及び可動ハウジングと、のクリアランスによって適宜設定可能である。
また、上記実施形態の変形例として、厚板部においてさらに板厚が厚い部分が形成されてもよい。すなわち、厚板部における板厚は、一定でなくてもよい。
また、上記実施形態では、端子40、120に徐変増加部62、64、162、164が設けられているが、このような徐変増加部62、64、162、164を設けない構成も採り得る。
また、上記第2の実施形態では、端子120に徐変減少部126が設けられているが、このような徐変減少部126を設けない構成も採り得る。
なお、上記実施形態及び上述の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 可動コネクタ
12 基板
14 相手側コネクタ(接続対象物)
16 相手側コネクタ(接続対象物)
20 固定ハウジング
30 可動ハウジング
32 嵌合凹部(嵌合部)
40 端子
40N 一般部
42 固定側被保持部
44 可動側被保持部
46 可動部
46A 第1の曲げ部(曲げ部)
46B 第2の曲げ部(曲げ部)
46C 第3の曲げ部(曲げ部)
46X 第1の連結部(連結部)
46Y 第2の連結部(連結部)
60 厚板部
62 第1の徐変増加部(徐変増加部)
64 第2の徐変増加部(徐変増加部)
70 金属板
72 キャリア付端子片部
74 端子片部
76 キャリア
80 可動コネクタ
90 固定ハウジング
100 可動ハウジング
108 嵌合部
120 端子
122 接触片部(接触部)
124 薄板部
126 徐変減少部
140A 端子列
140B 端子列
160 厚板部
162 第1の徐変増加部(徐変増加部)
164 第2の徐変増加部(徐変増加部)
170 金属板
220A 端子列
220B 端子列

Claims (7)

  1. 基板に載置される固定ハウジングと、
    前記固定ハウジングに対して相対移動可能に設けられる可動ハウジングと、
    前記固定ハウジングと前記可動ハウジングとの間に架け渡され、厚肉化も薄肉化もされていない所定の板厚を有する一般部を含んで構成される端子と、
    を備え、前記端子は板厚方向に曲げ加工が施されて複数設けられ、複数の前記端子がその板厚方向と直交する幅方向に並列に並べられて端子列を構成する可動コネクタであって、
    前記端子は、
    前記固定ハウジングに保持され、前記一般部の一部を構成する固定側被保持部と、
    前記可動ハウジングに保持され、前記一般部の他の一部を構成する可動側被保持部と、
    前記固定側被保持部と前記可動側被保持部とを繋ぐ可動部と、を有し、
    前記可動部は、そのインピーダンスが前記固定側被保持部及び前記可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように前記一般部よりも板厚が増加された厚板部を有し、前記一般部及び前記厚板部は金属素材のみで形成されている、可動コネクタ。
  2. 前記可動部は、複数の曲げ部と、互いに隣り合う前記曲げ部同士を直線状に連結する連結部と、を有しており、
    前記厚板部は、前記連結部に形成されている、請求項1記載の可動コネクタ。
  3. 前記厚板部において前記一般部に隣接する端部には、当該隣接する前記一般部から遠ざかるに従って板厚が徐々に増加する徐変増加部が設けられている、請求項1又は請求項2に記載の可動コネクタ。
  4. 前記可動ハウジングは、接続対象物が嵌合される嵌合部を有し、
    前記端子は、前記嵌合部に配置されて前記接続対象物と接触する接触部を有し、
    前記接触部は、そのインピーダンスが前記固定側被保持部及び前記可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように前記一般部よりも板厚が減少された薄板部を有する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の可動コネクタ。
  5. 前記薄板部において前記一般部に隣接する端部には、当該隣接する前記一般部から遠ざかるに従って板厚が徐々に減少する徐変減少部が設けられている、請求項4記載の可動コネクタ。
  6. 基板に載置される固定ハウジングと、
    前記固定ハウジングに対して相対移動可能に設けられる可動ハウジングと、
    前記固定ハウジングと前記可動ハウジングとの間に架け渡され、厚肉化も薄肉化もされていない所定の板厚を有する一般部を含んで構成される端子と、
    を備える可動コネクタであって、
    前記端子は、
    前記固定ハウジングに保持され、前記一般部の一部を構成する固定側被保持部と、
    前記可動ハウジングに保持され、前記一般部の他の一部を構成する可動側被保持部と、
    前記固定側被保持部と前記可動側被保持部とを繋ぐ可動部と、を有し、
    前記可動部は、そのインピーダンスが前記固定側被保持部及び前記可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように前記一般部よりも板厚が増加された厚板部を有する可動コネクタに用いられる前記端子を製造するための方法であって、
    前記厚板部に形成する部位が予め厚肉化されて前記厚板部の板厚を有する金属板を打ち抜いて、キャリアに前記端子の展開状態の形状の端子片部が一体に繋がれたキャリア付端子片部を形成する第一工程と、
    前記第一工程の後、前記端子の曲げ形状となるように前記端子片部を板厚方向に曲げ加工する第二工程と、
    前記第二工程の後、前記端子片部が曲げ加工された前記キャリア付端子片部から前記キャリアを切断する第三工程と、
    を有する、可動コネクタ用の端子の製造方法。
  7. 前記可動コネクタにおいては、前記可動ハウジングは、接続対象物が嵌合される嵌合部を有し、前記端子は、前記嵌合部に配置されて前記接続対象物と接触する接触部を有し、前記接触部は、そのインピーダンスが前記固定側被保持部及び前記可動側被保持部の各インピーダンスに近づくように前記一般部よりも板厚が減少された薄板部を有しており、
    前記第一工程において打ち抜かれる前記金属板は、前記薄板部に形成する部位が予め薄肉化されて前記薄板部の板厚を有する、請求項6記載の可動コネクタ用の端子の製造方法。
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