JP5344992B2 - 回路基板用コネクタの内部端子 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板に設けられる回路基板用コネクタを構成する内部端子およびこの内部端子が複数個連なって構成される連鎖端子に関するものである。
高周波の電気信号を伝送するために高周波対応の同軸ケーブルが用いられている。この同軸ケーブルの端末には、プラグタイプの同軸コネクタが設けられている。プラグタイプの同軸コネクタは、回路基板に設けられるレセプタクルタイプの同軸コネクタ(回路基板用同軸コネクタ)と電気的に接続されるようになっている。
下記特許文献1に開示されたレセプタクルタイプの同軸コネクタは、回路基板上のプリントパターンに半田付けされる内部端子と、この内部端子を収容する誘電体と、この誘電体を覆うように設けられる外部端子と、上記プラグタイプの同軸コネクタが嵌合するハウジングと、を備えて構成されている。
内部端子は、上記プラグタイプの同軸コネクタにおける相手側内部端子との接続がなされる電気接触部と、回路基板に半田付けされる回路基板接続部と、これらを連結する板状の連結部とを有している。内部端子には、めっきが施されている。連結部は、通常、回路基板接続部と同じ幅で細長く形成されている。
特開2002−33161号公報
しかしながら、回路基板用コネクタを構成する前記内部端子は、回路基板上のプリントパターンへの半田付けに関し、内部端子と回路基板との電気的接続およびその接続強度を十分に確保することができない場合がある。この点を図6を参照して説明すると、内部端子1は製造過程においてキャリア2から切り離されるが、その内部端子1とキャリアとの切断位置であるキャリア接続切断位置3を回路基板接続部4とキャリア2との間に設定した場合、このようなキャリア接続切断位置3で該キャリア2を切断する、回路基板接続部4の端面5は切断面となることから、この切断面にはめっきがない状態になってしまう。
従って、回路基板上で回路基板接続部4の端面5の位置にフィレットの半田を載せようとしても思うように載らず、図7に示すように、裾広がり形状となるフィレット7の形成ができなくなってしまう。この結果、回路基板接続部4と回路基板上のプリントパターンとの電気的接続および接続強度を十分に確保することが困難になり、コネクタの基板に対する接続の信頼性が低下するという問題点があった。
また、この問題点を解決するために、キャリア接続切断位置を、図8に示すように内部端子1における連結部8の位置に設定すると、この場合は回路基板接続部4にめっきが有ることからフィレット7が形成されて、電気的接続を十分に確保することができるようになる。しかしながら、キャリア接続切断位置3で切断を行うような工程では、切断の際の外力が半田付け部分に加わり、回路基板接続部4に歪を生じてしまう惧れがある。
更に、図9に示すように、電気接触部9とキャリア2との間にキャリア接続切断位置3を設定する場合に合っては、切断面にバリが残ったままであると、相手側内部端子との接続の際にこのバリが引っ掛かってしまったり、相手側内部端子に傷を付けるという不都合があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路基板用コネクタの内部端子の回路基板に対する半田による電気的接続の信頼性を高めることができる回路基板用コネクタの内部端子提供することにある。
本発明に係る回路基板用コネクタの内部端子は、下記()〜()を特徴としている。
) 同軸コネクタにおける相手側内部端子との接続がなされる電気接触部と、
回路基板に半田付けされる回路基板接続部と、
一端側に前記電気接触部が連設され、他端側に前記回路基板接続部が連設された矩形片と、
を備え、前記矩形片の部分が絶縁部材を介して筒状の外部端子の内部に固定される回路基板用コネクタの内部端子であって、
前記矩形片は、帯状のキャリア幅方向の一端側に連設された複数の前記電気接触部と、前記キャリアの幅方向の他端側に該キャリアを挟んで前記電気接触部と対向する位置に連設された複数の前記回路基板接続部と、を備えた回路基板用コネクタの連鎖端子、隣り合う前記電気接触部および前記回路基板接続部の間の位置で切断したときの、分断された前記キャリアによって形成されており、
前記キャリアには、隣り合う前記電気接触部および前記回路基板接続部の間の位置に貫通する透孔が形成され、前記連鎖端子は前記透孔を分割するように切断され、前記矩形片の分断面には、前記透孔の一部である切欠が存在し、前記切欠が前記絶縁部材と係合して前記矩形片が前記絶縁部材に対して位置決めされる、
こと。
)上記()の構成の回路基板用コネクタの内部端子であって、
前記矩形片は、該矩形片の一面における任意の二点を結ぶように、該矩形片の一面から他面にかけて形成された切り込みと、前記任意の二点を結ぶ線分および前記切り込みによって囲まれる部分を囲む矩形片本体と、前記任意の二点を結ぶ線分および前記切り込みによって囲まれる部分を、該任意の二点を結ぶ線分上に位置する部分を基部として該矩形片の一面から他面にかけて押し出して形成された打出し片と、を有し、前記矩形片と前記外部端子との間の静電容量が前記打出し片により調整される、
こと。
)上記()の構成の回路基板用コネクタの内部端子であって、
前記打出し片の一部は、前記矩形片本体と平行である、
こと。
上記()の構成の回路基板用の内部端子によれば、キャリアとの分断面が従来のように電気接触部や回路基板接続部に作られないため、電気接続部が相手側端子の電気接触部にスムースに接続しなかったり、相手端子の電気接触部を損傷したり、回路基板接続部の前記プリントパターンに対する半田付けが不完全になったりすることはない。また、キャリアを分断する幅(分断する矩形片の面積)を調整することで、回路基板用コネクタ組付け状態において回路基板用コネクタと回路基板との接続部分で生じるインピーダンスの乱れを抑えることができる。これにより、同軸ケーブル側のインピーダンスとの整合を取ることができ、高周波特性の劣化を最小限に抑えることができる。
また、分断されたキャリアが内部端子として回路基板用コネクタ内の絶縁部材へ装着される際に、切欠がその絶縁部材内に強く係合される。従って、その絶縁部材に対し内部端子を脱抜不可能に硬く保持することができ、内部端子の取り付け状態を安定化することができる。
上記()の構成の回路基板用の内部端子によれば、前記矩形片の一部である打出し片が外部端子に近接して対面するため、この打出し片と外部端子との間の対地静電容量が増大する。この打出し片の形成することによって、矩形片のサイズを大型化することなく、高い値の対地静電容量を設定できる。従って、一般に回路基板用コネクタの内部端子と回路基板との接続部分で低くなるインピーダンスを、打出し片による静電容量の増加によって高インピーダンスに導くことができる。
上記()の構成の回路基板用の内部端子によれば、打出し片と外部端子との間の対地静電容量をより増大させることができる。
本発明によれば、回路基板用コネクタの内部端子の回路基板に対する半田による電気的接続および接続強度の信頼性を高めることができ、キャリアの切断時に半田付け部に歪が発生するのを防止できるとともに、回路基板用コネクタと回路基板との接続部分で生じるインピーダンスの乱れを抑えて、高周波性能の劣化を回避することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明に係る実施形態の回路基板用コネクタの内部端子を示す斜視図 本発明に係る実施形態の回路基板用コネクタの連鎖端子を示す斜視図 本発明に係る実施形態の回路基板用コネクタを示す縦断正面図 本発明に係る実施形態の回路基板用コネクタを示す平面断面図 図3における回路基板用コネクタのX-X線断面図 従来の回路基板用コネクタの内部端子がキャリアから分断される前の形態を示す斜視図 回路基板に半田付けした状態を示す側面図 従来の回路基板用コネクタの内部端子がキャリアから分断される前の別の形態を示す斜視図 従来の回路基板用コネクタの内部端子がキャリアから分断される前の更に別の形態を示す斜視図
以下、本発明の一実施の形態にかかる回路基板用コネクタの内部端子を、図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る実施形態の回路基板用コネクタの内部端子を示す斜視図を示す。符号21は本発明における内部端子を示している。内部端子21は、回路基板22上に設けられる回路基板用コネクタ(同軸コネクタ)23を構成する一部品であって、後述する連鎖端子41を分断することによって形成される。
まず、内部端子21の構成について説明する。内部端子21は、電気接触部25と、回路基板接続部26と、これらを連結する連結部27と、を有している。電気接触部25は、回路基板用同軸コネクタ23との接続相手となる相手側同軸コネクタ(図示省略)の相手側内部端子と接触する部分であって、拡径可能な弾性を有する筒状に形成されている(相手側内部端子はピン状の雄型形状になっている)。
回路基板接続部26は、細長い板状をなしており、回路基板22のプリントパターン28に半田付けされる部分として形成されている。回路基板接続部26は、表裏が平坦となるように形成されている。
連結部27は、上記のように電気接触部25と回路基板接続部26とを連結する部分であり、一端が電気接触部25に、他端が回路基板接続部26に連設されている。連結部27は電気接触部25の軸に沿って延び、回路基板22に平行となる水平方向部分29と、この水平方向部分29および回路基板接続部26に直交するように延びる垂直方向部分30と、水平方向部分29の途中に(一部に)延設された面積の広い矩形片31と、を有し、略L字状に折り曲げ形成されている。
矩形片31は、後述のキャリア41を長手方向の所定の間隔ごとに切断し、該キャリア41を分断して形成されたものの一つであり、水平方向部分29の左右両端部から突出するような形状に形成されている。従って、この矩形片31の幅Wは、水平方向部分29の幅Lに比べて十分に長めの寸法となっている。また、矩形片31は水平方向部分29と同じ肉厚で表裏とも水平方向部分29に同一平面となる板状に形成されている。
なお、この矩形片31の幅Wは、後述する連鎖端子のキャリア切断時に適宜設定可能である。この矩形片31の幅は、回路基板用コネクタ23と回路基板22との接続部分、詳しくは回路基板用コネクタ23に取り付けられる内部端子21と回路基板22のプリントパターン28との接続部におけるインピーダンスの乱れ(不揃い)を解消とするために最適長さに設定できる。例えば、インピーダンスを上げたい場合には矩形片31の幅Wを短くして該矩形片31の面積を小さくし、インピーダンスを下げたい場合には矩形片31の幅Wを長くして該矩形片31の面積を大きくするようなサイズに切断すればよい。好適には、所望の高周波特性が得られるように、シミュレーションや試作品を用いて矩形片31の面積を決定する。
また、キャリアを分断して形成された矩形片31の2つの分断面には、抜け止め用の円弧状の切欠32が形成されている(切欠32の形成するための処理については、図2を参照して後述する。)。この切欠32は、内部端子21を回路基板用コネクタ23内の絶縁部材に固定する際に、その円弧状の切欠32が絶縁部材の内部に食い込むように嵌合される。このため、内部端子21がコネクタの絶縁部材内に脱抜されることなく確実かつ安定的に保持される。なお、このような安定的な脱抜防止効果は、前記円弧状切欠32に代えて各種形状の切欠や突部とすることによっても得られ、設計者の任意とするところである。
図2は、本発明に係る実施形態の回路基板用コネクタの連鎖端子を示す斜視図を示す。この連鎖端子40は、長尺の帯状金属板をプレスにより打ち抜いて形成された帯状のキャリア41と、このキャリア41の幅方向の一端側に連設された複数の電気接触部25と、キャリア41の幅方向の他端側に該キャリア41を挟んで電気接触部25と対向する位置に連設された複数の回路基板接続部26と、を有する。この連鎖端子40は、導電性を有する金属板をプレス加工し、その後めっき処理を施すことによって、図示の形状に形成されている。
そして、電気接触部25およびこれに対向する回路基板接続部26を結ぶ各直線(仮想線)Nの略中間位置には、キャリア41の上面から下面にかけて貫通する透孔33が形成されている。この透孔33は、これまでのキャリアにも、キャリアの曲げに対する強度を向上させるために、また、その透孔33の位置に基づいてキャリア41に連設された電気接触部25および回路基板接続部26の位置(つまり、内部端子21の位置)を特定することために設けられていたものであり、このため、本発明の実施形態においても、キャリア自体が変形したり撓んだりすることに対する耐性を向上させることができる。
このようにして形成されるキャリア41が、長さ方向の所定の間隔W(前述の内部端子21の幅Wと一致。)で分断されることによって、図1に示すような内部端子21が得られる。図2に示すキャリア41の分断位置は、電気接触部25およびこれに対向する回路基板接続部26を結ぶ各直線(仮想線)N間の略中間位置であって、キャリア41の長手方向に直交する幅方向(図2に示すような分断面42上)である(このため、分断面42である内部端子21の矩形片31の両端部には、めっきが施されていない。)。なお、この分断位置では、透孔33を分割するようにキャリア41が切断されるため、図1に示すに、内部端子21の矩形片31が形成されると同時に、切欠32が矩形片31に形成される。
このようにして分断されて得られる図1に示す内部端子21は、キャリア41から分断された後も、回路基板接続部26にはめっきが施された状態である。従って、回路基板接続部26の回路基板22上のプリントパターン28に対する好適な半田フィレットによる半田接続が可能になり、回路基板接続部26とプリントパターン28との電気接続が確実なものとなる。
また、キャリア41は分断後も内部端子21の一部として用いられるため、図3、図5、図6に示す従来の連鎖端子のように、内部端子を取り出した後に不要になったキャリアを廃棄することがなくなる。更に、キャリア41の分断による矩形部31の形状、つまり面積を適正化することによって、回路基板用コネクタ23と回路基板22との接続箇所におけるインピーダンスの乱れを回避し、更にケーブル側とのインピーダンスマッチングを取ることによって、高周波特性の劣化を最小限に抑えることができる。このため、本発明の実施形態では、内部端子21を製造するために発生し得る無駄を省くことができ、環境負荷の低減を図ることができるとともに、従来廃棄されるしかなかったキャリアをインピーダンスマッチングを図るための有用な構成として活用することができる。
なお、本発明の実施形態では、キャリア41の分断位置は、電気接触部25およびこれに対向する回路基板接続部26を結ぶ各直線(仮想線)N間の略中間位置としたが、これに限るものではない。キャリア41における、隣り合う電気接触部25および回路基板接続部26の間に位置する箇所を、切断しさえすればよい。このとき、その切断位置が透孔33を通過するようにしておけば、別途切欠32を形成する処理を追加することなく、簡易に切欠32を形成することができる。
なお、本発明の実施形態では、電気接触部25およびこれに対向する回路基板接続部26を結ぶ各直線(仮想線)Nの略中間位置に透孔33を設けるようにしたが、電気接触部25およびこれに対向する回路基板接続部26を結ぶ各直線N上に透孔33を設けるようにしてもよい。この構成は、切欠32を形成するための処理を別途行う必要があるものの、本発明の効果、すなわち、内部端子21を製造するために発生し得る無駄を省くことができ、環境負荷の低減を図ることができるとともに、従来廃棄されるしかなかったキャリアをインピーダンスマッチングを図るための有用な構成として活用することを実現することができる。
ところで、回路基板用コネクタ23は、図3の本発明に係る実施形態の回路基板用コネクタを示す縦断正面図に示すように、円筒中空状の外部端子50と、その外部端子50の内部に固定され、内部端子21によって貫通される取付孔52が形成された絶縁部材51と、外部端子50の外表面を覆うコネクタハウジング54と、を備えている。ここで、内部端子21によって絶縁部材51の取付孔52が貫通されている状態において、矩形片31の外部端子50に対する対地静電容量は、内部端子21の矩形片31の平面部分とこれを囲む外部端子50の内周面と外部端子50との間隔Hに反比例し、一方、これらの平面部と内周面との対向面積に比例する(C=ε0S/d、Cは静電容量、ε0は絶縁部材の誘電率、Sは対向面積、dは間隔)ことから、間隔Hが小さくなるほど内部端子21の対地静電容量が高くなって、インピーダンスが高い状態となり、また、対向面積Sが大きくなるほど内部端子21の対地静電容量が高くなって、インピーダンスが高い状態となる。
このため、(対向面積Sが大きい)矩形片31を前述のように形成することによって、内部端子21とこの内部端子21を絶縁部材を介して覆う外部端子との間に発生する静電容量を、増加させることができる。この静電容量の増加により回路基板用コネクタ23のインピーダンスを局所的に高めて、内部端子21と回路基板22との接続部にて低下するインピーダンスの低下分を補い、平均化するように調整できる。この結果、前記接続部を含む伝送路全体の高周波特性を向上することができる。
ところが、幅広の矩形片31を形成することによって、この矩形片31を持つ内部端子21の大型化、ひいては回路基板用コネクタ23の大型化が避けられなくなることが想定される。
そこで、本発明の実施の形態では、さらに、矩形片31に打出し片53を設ける。この打出し片53は、矩形片31の一部が、外部端子50に近接する方向に突出されたものである。これにより矩形片31を大型化することなく、この矩形片31の一部を使って内部端子21の外部端子50に対する対地静電容量を増加させる(高める)ことができる。この結果、回路基板用コネクタ23のインピーダンスを局所的に高くするように調整することができる。以下、打出し片53を形成した矩形片31を有する内部端子21について詳細に説明する。
図3から図5は、矩形片31に打出し片53を形成した内部端子21を持つ回路基板用コネクタ23を示す。図3は、この回路基板用コネクタ23の縦断面図、図4は、この回路基板用コネクタ23の平断面図、図5は、図3におけるX-X線断面図である。図3から図5において、内部端子21の形状およびサイズは、基本的に図1に示したものと略同じである。連結部27を構成する水平方向部分29には、幅広の(面積の広い)矩形片31が形成されている。
この矩形片31は、絶縁部材51の中心部を貫通する取付孔52に挿入(圧入)可能なサイズ、形状をなす。従って、取付孔52に挿入可能なサイズ、形状であれば、前記矩形以外の例えば多角形片等とすることもできる。なお、絶縁部材51は、円筒状の外部端子50の内周に移動不可能に装着されている。
矩形片31の略中央部には、その矩形片31の下面から上方へ向かって打出し加工された打出し片53が突設されている。この打出し片53は、矩形片31のいずれか一方の面に対してコの字形状の切り込みを施し、その切り込みによって囲まれる部位を一方の面から他方の面に向かって押し出すことにより形成される。以後、矩形片31は、打出し片53と、打出し片53を囲む矩形片本体55と、によって構成されるものとする。このようにして矩形片31に形成された打出し片53は、基部(この基部は、コの字を形作る切り込みの、2つの終端を結ぶ箇所に位置する。)が矩形片本体55に略垂直に立ち上がり、この立ち上がり部に続く部分が矩形片本体55と平行な平坦部となる。この打出し片53はこれの打出し量、つまり矩形片本体55からの高さおよびコの字の形状によって囲まれる面積に応じて外部端子50に対する対地静電容量決まる。このため、打出し量を適宜変更することによって、対地静電容量を調整することができる。なお、打出し片53の立ち上がり部に続く部分の形状は、矩形片本体55によって形成される平面と平行であるものに限らない。別の形状としては、外部端子50の内周面といずれの箇所においても等距離を保つ円弧部としてもよい。
なお、打出し片53を形成するための切り込みの形状は、コの字に限られるものではない。要は、打出し片53となる矩形片31の一部を一面から他面にかけて押し出すために、矩形片53の一面における任意の二点を結ぶように切り込みを形成しておけばよい。
また、矩形片本体55には、内部端子21の絶縁部材51からの抜けを防ぐための円弧状の切欠32が、矩形片本体55の両側縁の互いに対応する位置に前述のように形成されている。また、絶縁部材51とともに内部端子21を覆うように支持する外部端子50が、絶縁材料からなるコネクタハウジング54内に収納されている。
絶縁部材51には、図5に示すように、絶縁部材51の底面から見て凸型の取付孔52が長手方向に貫通するように設けられている。この取付孔52のうち下部の幅広の孔部52aは、底面から見て、矩形片本体55を絶縁部材51の軸方向に沿って挿通できるサイズの長矩形をなす。上部の幅狭の孔部52bは、打出し片53が絶縁部材の軸方向に沿って挿通可能なサイズの長矩形をなす。そして、これらの各孔部52a、52bを合わせた高さは、電気接触部25をその絶縁部材51の一端(図3において、右端)から外へ貫通させることができるサイズともなっている。また、絶縁部材51内周の軸方向の中央部付近には、内側に向けて突出する突起51cが周方向に沿って形成されている。なお、絶縁部材51が僅かでも弾性(伸縮)機能を持つ場合には、その突起を省くこともできる。
外部端子50に取り付けられた絶縁部材51に内部端子21を装着する場合には、その内部端子21の電気接触部25の先端を、絶縁部材51の左端側から孔52a、52b内に挿入する。そして、この電気接触部25を孔部52a、52bに貫通させた後、さらに奥深く挿入し、矩形片31を各孔52a、52b内に深く押し込む。
この内部端子21の押し込みによって、図3および図4に示すように、矩形片31が孔部52a内の前記幅方向の略中央部に至る。これにより、その絶縁部材51の突起51cに矩形片本体55の切欠32が嵌まり込む。これにより、内部端子21は絶縁部材51および外部端子50に対し軸方向の位置決めと抜け止めがなされ、かつ絶縁部材51内に保持される。
また、このように矩形片31が絶縁部材51および外部端子50に対し軸方向の位置決めと抜け止めがなされると、打出し片53の平面部(または円弧部)は、孔部52b内にあって外部端子50側に近接した位置に臨む。このため、この打出し片52の平坦部(または円弧部)は外部端子50に対する静電容量を増加するように機能し、この部分のインピーダンスを局所的に高める。この結果、この高インピーダンスは回路基板用コネクタ23と回路基板22との接続部分でのインピーダンスの低下を補い、回路基板用コネクタ23全体のインピーダンスを所望のものにすることを補償する。
従って、前述のようなインピーダンスの乱れを解消することができ、また、同軸ケーブル側のインピーダンスとの整合安定的に維持でき、前記接続部分での高周波特性の劣化を最小限に抑えることができる。この場合において、打出し片53の形状およびサイズは、設計段階で前記低インピーダンスの補償値に応じて決定される。
以上、本発明の実施の形態では、外部端子50に対する対地静電容量を増加するための打出し片53を矩形片31に設けたことで、回路基板用コネクタ23と回路基板22との接続部分で低くなるインピーダンスの低下分を補い、回路基板用コネクタ23全体のインピーダンスを所望のものにすることができる。この結果、この回路基板用コネクタ23を含む伝送路全体の高周波特性を向上することができる。
21 内部端子
22 回路基板
23 回路基板用コネクタ
24 半田付け
25 電気接続部
26 回路基板接続部
27 連結部
28 プリントパターン
29 水平方向部分
30 垂直方向部分
31 矩形片
32 切欠
33 透孔
40 連鎖端子
41 キャリア
42 分断面
50 外部端子
51 絶縁部材
52 取付孔
52a、52b 孔部
53 打出し片
55 矩形片本体

Claims (3)

  1. 同軸コネクタにおける相手側内部端子との接続がなされる電気接触部と、
    回路基板に半田付けされる回路基板接続部と、
    一端側に前記電気接触部が連設され、他端側に前記回路基板接続部が連設された矩形片と、
    を備え、前記矩形片の部分が絶縁部材を介して筒状の外部端子の内部に固定される回路基板用コネクタの内部端子であって、
    前記矩形片は、帯状のキャリア幅方向の一端側に連設された複数の前記電気接触部と、前記キャリアの幅方向の他端側に該キャリアを挟んで前記電気接触部と対向する位置に連設された複数の前記回路基板接続部と、を備えた回路基板用コネクタの連鎖端子、隣り合う前記電気接触部および前記回路基板接続部の間の位置で切断したときの、分断された前記キャリアによって形成されており、
    前記キャリアには、隣り合う前記電気接触部および前記回路基板接続部の間の位置に貫通する透孔が形成され、前記連鎖端子は前記透孔を分割するように切断され、前記矩形片の分断面には、前記透孔の一部である切欠が存在し、前記切欠が前記絶縁部材と係合して前記矩形片が前記絶縁部材に対して位置決めされる
    ことを特徴とする回路基板用コネクタの内部端子。
  2. 前記矩形片は、該矩形片の一面における任意の二点を結ぶように、該矩形片の一面から他面にかけて形成された切り込みと、前記任意の二点を結ぶ線分および前記切り込みによって囲まれる部分を囲む矩形片本体と、前記任意の二点を結ぶ線分および前記切り込みによって囲まれる部分を、該任意の二点を結ぶ線分上に位置する部分を基部として該矩形片の一面から他面にかけて押し出して形成された打出し片と、を有し、前記矩形片と前記外部端子との間の静電容量が前記打出し片により調整される
    ことを特徴とする請求項1に記載の回路基板用コネクタの内部端子。
  3. 前記打出し片の一部は、前記矩形片本体と平行である、
    ことを特徴とする請求項に記載の回路基板用コネクタの内部端子。
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