JP7460330B2 - 電動機、および電動機の製造方法 - Google Patents

電動機、および電動機の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、過剰な含浸剤に起因する不良のおそれが低減された電動機、および電動機の製造方法に関する。
特許文献1に開示されたように、ステータと、ステータの両端に接合されたハウジングと、ワニス(含浸剤)と、を備えるモータ(電動機)が知られている。含浸剤は、ステータのコイルに含浸させることを主な目的として電動機に備わることが多い。特許文献1では、その含浸剤を、ステータに接触するハウジングの接触面に形成した、軸芯を囲む環状の溝に充填することで、水や油が接合部分から電動機の内部に浸入することを防止している。
特開平7-177698号公報
特許文献1では、多量の含浸剤を電動機に含ませるための電動機の構造が提案されている。しかしながら、電動機に過剰な含浸剤が残留してしまうと、不良の原因になってしまう。その不良とは、例えば、硬化した過剰な含浸剤の一部が、電動機に生じる振動によって砕けて破片となり、ステータに設けられたコイルが当該破片に接触して傷付いてしまうことである。
そこで、本発明は、過剰な含浸剤に起因する不良のおそれが低減された電動機、および電動機の製造方法を提供することを目的とする。
発明の一つの態様は、電動機であって、コイルが設けられたステータと、前記コイルを覆うように前記ステータに取り付けられ、内側表面から外側表面までを貫通する孔が形成されたハウジングと、前記コイルに含浸した含浸剤と、前記孔を塞いだ弾性を有する栓部材と、を備える。
発明のもう一つの態様は、電動機の製造方法であって、内側表面から外側表面までを貫通する孔が形成されたハウジングを、コイルが設けられたステータに取り付ける取り付け工程と、前記取り付け工程の後、前記ステータと前記ハウジングとを含浸剤に浸漬する浸漬工程と、前記浸漬工程の後、前記ステータ内の余分な前記含浸剤を前記孔から排出させる排出工程と、前記排出工程の後、前記コイルに含浸した前記含浸剤を硬化させる硬化工程と、前記排出工程の後、弾性を有する栓部材で前記孔を塞ぐ栓塞工程と、を含む。
本発明によれば、過剰な含浸剤に起因する不良のおそれが低減された電動機、および電動機の製造方法が提供される。
実施の形態の電動機の断面図である。 実施の形態の電動機の製造方法の一部が示されたフローチャートである。 実施の形態の電動機の製造中の様子(その1)である。 実施の形態の電動機の製造中の様子(その2)である。 変形例1の電動機の断面図である。
以下、本発明について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施の形態]
図1は、実施の形態の電動機10の断面図である。
電動機10は、コイル22が設けられたステータ12と、コイル22を覆うようにステータ12に取り付けられたハウジング14と、コイル22に含浸した含浸剤16と、を備える。本実施の形態のステータ12は、電動機10の回転軸であるシャフト18と、シャフト18に取り付けられたロータ20と、の周囲を囲むように配置される円筒状のパーツである。図1では、上記のシャフト18およびロータ20が二点鎖線で示されている。なお、本実施の形態のステータ12の形状は、シャフト18およびロータ20の周囲を囲むことのできる筒状であれば、円筒状に限定されない。
ステータ12に設けられたコイル22は、シャフト18の軸方向でのステータ12の両端(一方の端12a、他方の端12b)側においてコイルエンド22aを有する。コイル22に電流を流すことで、ロータ20にトルクが発生し、そのトルクによってシャフト18が回転する。
ハウジング14は、本実施の形態では、図1のように断面がΠ字状の形状を有する。ハウジング14は、ステータ12の両端12a、12bをコイル22ごと覆っている。これにより、例えば、外部の物体にコイルエンド22aが接触して破損するおそれが防止される。
ステータ12の両端12a、12bのうちの一方の端12a側を覆ったハウジング14には、内側表面14aから外側表面14bまでを貫通する孔24が、2つ形成されている。本実施の形態では、電動機10の軸方向での、コイルエンド22aを挟んでステータ12とは反対側に位置する内側表面14aおよび外側表面14bを貫通する位置に、2つの孔24が形成されている。
孔24は、本実施の形態では、図1のように漏斗形状を有する。このように、孔24は、ハウジング14の内側表面14aから外側表面14bに向かって径が連続的に縮小する形状を有することが好ましい。内側表面14aから外側表面14bに向かって径が連続的に縮小する形状とは、漏斗形状以外では、例えばテーパー形状である。
ハウジング14に形成される孔24の位置は、図1に限定されない。また、孔24の数は、2つに限定されない。また、孔24は、内側表面14aから外側表面14bまでを貫通するのであれば、内側表面14aから外側表面14bに向かって径が連続的に縮小する形状を有さなくてもよい。例えば、円柱状の孔24がハウジング14に形成されていても構わない。
電動機10は、上記の孔24を塞ぐ栓部材26をさらに備える。栓部材26は、例えばゴムからなり、弾性を有する。これにより、栓部材26が孔24の表面に密着するので、孔24が良好に塞がれる。
栓部材26は、ハウジング14の外側に栓部材26が抜け落ちることを抑止するようにハウジング14に引掛かる第1引掛け部26aを有する。本実施の形態では、図1のように、第1引掛け部26aが孔24の表面に引っ掛っている。これにより、ハウジング14の外側に栓部材26が抜け落ちることが抑止される。第1引掛け部26aは、ハウジング14の内側表面14aに引っ掛ってもよい。
また、栓部材26は、ハウジング14の内側に栓部材26が抜け落ちることを抑止するように外側表面14bに引っ掛かる第2引掛け部26bを有する。これにより、ハウジング14の内側に栓部材26が抜け落ちることが抑止される。
含浸剤16は、本実施の形態では絶縁性の樹脂を材料に含んだワニスである。含浸剤16は、ステータ12とハウジング14との間の隙間28に充填された状態で硬化している。これにより、ステータ12とハウジング14とが含浸剤16によって接合され、且つ、ステータ12とハウジング14との間の隙間28から油や水が電動機10の内部に浸入することが防止される。また、含浸剤16は、コイル22の線間にも充填されている。これにより、例えば、コイル22がステータ12に良好に固定される。
上記の電動機10は、ステータ12とハウジング14との間の隙間28と、コイル22の線間と、を除いた場所に付着した含浸剤16の量が最小限に抑えられている。すなわち、上記の電動機10には、過剰な含浸剤16が含浸されていない。したがって、上記の電動機10は、硬化した含浸剤16の破片が電動機10の内部に生じるおそれが最小限に抑えられており、電動機10の内部に備わったコイル22等の部材が当該破片との接触によって傷付くおそれも最小限に抑えられている。このように、上記の電動機10は、過剰な含浸剤16に起因する不良のおそれが低減されている。
図2は、実施の形態の電動機10の製造方法の一部が示されたフローチャートである。図3は、実施の形態の電動機10の製造中の様子(その1)である。
以下、上記の電動機10の製造方法を説明する。前提として、内側表面14aから外側表面14bまでを貫通する孔24をハウジング14に形成する作業、およびステータ12にコイル22を設ける作業は、予め済んでいることとする。
まず、ハウジング14をステータ12に取り付ける(取り付け工程S1)。本実施の形態では、軸方向でのステータ12の両端12a、12b側にハウジング14を取り付ける。これにより、ステータ12の両端12a、12b側を、コイルエンド22aごとハウジング14によって覆う。
ハウジング14は、断面がΠ字状の形状を有する。ハウジング14に形成された孔24の数は、本実施の形態では2つである。2つの孔24は、いずれも、内側表面14aから外側表面14bに向かって径が連続的に縮小する漏斗形状を有する。なお、既に説明した通り、本実施の形態の孔24の数は2つに限定されず、孔24は例えばテーパー形状を有してもよい。
本実施の形態では、ステータ12の両端12a、12bのうちの一方の端12a側、且つ、電動機10の軸方向でコイルエンド22aを挟んでステータ12とは反対側の面(内側表面14aおよび外側表面14b)に孔24が形成されている。
取り付け工程S1を完了することにより、図3の構成を得る。取り付け工程S1を行うことにより、図3のように、ステータ12と、一方の端12a側のハウジング14と、他方の端12b側のハウジング14と、で囲われた空間30が形成される。空間30は、ステータ12とハウジング14との間の隙間28(図4)、および、ハウジング14に形成された孔24を介して、外側と連通している。
次に、ステータ12とハウジング14とを含浸剤16に浸漬する(浸漬工程S2)。本工程で使用される含浸剤16は、本実施の形態では絶縁性の樹脂を材料に含んだ流体状のワニスである。含浸剤16は、ステータ12とハウジング14との間の隙間28、およびハウジング14の孔24を介して、空間30に入り込む。これにより、含浸剤16がコイル22に到達し、コイル22の線間に含浸剤16が含浸する。なお、含浸剤16は上記に限定されず、例えばエステル系の無溶剤でもよい。
図4は、実施の形態の電動機10の製造中の様子(その2)である。
次に、含浸剤16の中からステータ12とハウジング14とを引き揚げてから、空間30内の余分な含浸剤16を孔24から排出させる(排出工程S3)。ここでいう「余分な含浸剤16」とは、ステータ12とハウジング14との間の隙間28に含浸した含浸剤16と、コイル22の線間に含浸した含浸剤16と、を除いて空間30に残留した含浸剤16のことを指す。
余分な含浸剤16は、ハウジング14の孔24がステータ12よりも重力方向で下に位置するように置いた後、所定の時間が経過するまで放置することで、重力に従って孔24から自然に排出される。このとき、内側表面14aから外側表面14bに向かって径が連続的に縮小する形状を孔24が有していることで、含浸剤16の排出が促される。
排出工程S3の間、ステータ12とハウジング14との間の隙間28に含浸した含浸剤16は、隙間28において含浸剤16に作用する表面張力、あるいは含浸剤16自体の粘性によって、隙間28から抜け落ちることなく残留する。同様に、コイル22の線間に含浸した含浸剤16は、コイル22の線間において含浸剤16に作用する表面張力、あるいは含浸剤16自体の粘性によって、コイル22の線間から抜け落ちることなく残留する。これにより、図4の構成を得る。
次に、ステータ12とハウジング14との間の隙間28に含浸した含浸剤16を硬化させる(硬化工程S4)。含浸剤16を硬化させることにより、ステータ12とハウジング14との間の隙間28から油や水が空間30に浸入することが防止される。本実施の形態では、含浸剤16を加熱することで硬化させる。
次に、栓部材26で孔24を塞ぐ(栓塞工程S5)。これにより、水や油が孔24から空間30に浸入することが、栓部材26によって防止される。
本実施の形態の栓部材26は、材料にゴムを含み、弾性を有する。これにより、仮に、微量な含浸剤16が孔24の表面に硬化したまま付着していたとしても、ネジやボルトを孔24に挿入する場合と比較して、栓部材26を容易に孔24に挿入することができる。また、弾性を有する栓部材26は、孔24に密着するようにして孔24を塞ぐ。したがって、本実施の形態では、水や油が孔24から空間30に浸入することが良好に防止される。
栓部材26は、ハウジング14の内側表面14aまたは孔24の表面に引っ掛かる第1引掛け部26aを有する。これにより、ハウジング14の外側に栓部材26が抜け落ちることが抑止される。また、栓部材26は、ハウジング14の外側表面14bに引っ掛かる第2引掛け部26bを有する。これにより、ハウジング14の内側(空間30)に栓部材26が抜け落ちることが抑止される。
栓部材26の材料は上記に限定されず、例えばゴム以外の弾性材料が栓部材26に含まれてもよい。また、第1引掛け部26aおよび第2引掛け部26bのうちの少なくとも一方は、栓部材26から省略されてもよい。
栓塞工程S5まで完了した後は、上記のステータ12およびハウジング14を含めた必要なパーツを適宜組み合わせることで、電動機10を組み立てる。上記のパーツには、例えば、シャフト18およびロータ20も含まれる。
以上の製造方法により、図1の構成を得る。本実施の形態では、内側表面14aから外側表面14bまでを貫通する孔24が形成されたハウジング14をステータ12に取り付けた。これにより、排出工程S3において空間30に残留した余計な含浸剤16を、空間30の外へと良好に排出することができる。その結果、硬化した含浸剤16の破片が電動機10の内部に生じるおそれが低減され、電動機10の内部に備わったコイル22等の部材が当該破片との接触によって傷付くおそれも低減される。
とくに、本実施の形態では、ハウジング14の内側表面14aから外側表面14bに向かって径が連続的に縮小する形状を孔24が有する。これにより、排出工程S3において空間30に残留した余計な含浸剤16の排出が促され、余計な含浸剤16を空間30の外へと良好に排出することができる。その結果、硬化した含浸剤16の破片が電動機10の内部に生じるおそれがより一層低減され、電動機10の内部に備わったコイル22等の部材が当該破片との接触によって傷付くおそれが最小限に抑えられる。
また、本実施の形態では、上記の通り、硬化工程S4と栓塞工程S5とがこの順序で行われる。これにより、例えば流体状の含浸剤16を隙間28に維持したまま孔24を塞ぐための手法または専用設備(例えば、工場内に設置するステーション)を考慮する必要がなくなり、電動機10の製造が容易となる。
このように、上記の製造方法によれば、過剰な含浸剤16に起因する不良のおそれが低減された電動機10を製造することができる。
[変形例]
以上、本発明の一例として実施の形態が説明されたが、上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることはもちろんである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
(変形例1)
図5は、変形例1の電動機10の断面図である。
実施の形態において、ハウジング14に形成される孔24の数および位置は図1に限定されないことを説明した。本変形例に、その具体的な一例を示す。
例えば、図5のように、ステータ12の一方の端12a側のハウジング14と、他方の端12b側のハウジング14と、のそれぞれに孔24が1つずつ形成されてもよい。また、同じく図5のように、孔24は、ハウジング14の側面14cに形成されてもよい。
(変形例2)
電動機10の製造方法は、上記の実施の形態および変形例に矛盾が生じない範囲内において、適宜変更されてもよい。例えば、流体状の含浸剤16を隙間28に維持したまま孔24を塞ぐための手法または専用設備を考慮することが可能であれば、実施の形態で説明した硬化工程S4と栓塞工程S5との順序は入れ替わってもよい。
[実施の形態から得られる発明]
上記実施の形態および変形例から把握しうる発明について、以下に記載する。
<第1の発明>
電動機(10)であって、コイル(22)が設けられたステータ(12)と、前記コイル(22)を覆うように前記ステータ(12)に取り付けられ、内側表面(14a)から外側表面(14b)までを貫通する孔(24)が形成されたハウジング(14)と、前記コイル(22)に含浸した含浸剤(16)と、前記孔(24)を塞いだ栓部材(26)と、を備える。
これにより、過剰な含浸剤(16)に起因する不良のおそれが低減された電動機(10)が提供される。
前記ハウジング(14)は、前記電動機(10)の回転軸(18)の軸方向での前記ステータ(12)の両端(12a、12b)側を覆ってもよい。これにより、軸方向でのステータ(12)の両端(12a、12b)側がハウジング(14)で覆われるタイプであって、過剰な含浸剤(16)に起因する不良のおそれが低減された電動機(10)が提供される。
前記孔(24)は、前記内側表面(14a)から前記外側表面(14b)に向かって径が連続的に縮小する形状を有してもよい。これにより、ステータ(12)とハウジング(14)とに囲われた空間(30)内に残留した水、油、あるいは余分な含浸剤(16)を孔(24)から排出するとき、その排出が促される。
前記孔(24)は、テーパー形状または漏斗形状を有してもよい。これにより、ステータ(12)とハウジング(14)とに囲われた空間(30)内に残留した水、油、あるいは余分な含浸剤(16)を孔(24)から排出するとき、その排出が促される。
前記栓部材(26)は弾性を有してもよい。これにより、孔(24)に密着するようにして栓部材(26)が孔(24)を塞ぐので、水や油が孔(24)から空間(30)に浸入することが防止される。
前記栓部材(26)は、前記ハウジング(14)の外側に前記栓部材(26)が抜け落ちることを抑止するように前記ハウジング(14)の前記内側表面(14a)または前記孔(24)の表面に引掛かる第1引掛け部(26a)を有してもよい。これにより、ハウジング(14)の外側に栓部材(26)が抜け落ちることが抑止される。
前記栓部材(26)は、前記ハウジング(14)の内側に前記栓部材(26)が抜け落ちることを抑止するように前記ハウジング(14)の前記外側表面(14b)に引っ掛かる第2引掛け部(26b)を有してもよい。これにより、ハウジング(14)の内側(空間(30))に栓部材(26)が抜け落ちることが抑止される。
<第2の発明>
電動機(10)の製造方法であって、内側表面(14a)から外側表面(14b)までを貫通する孔(24)が形成されたハウジング(14)を、コイル(22)が設けられた前記ステータ(12)に取り付ける取り付け工程と、前記取り付け工程の後、前記ステータ(12)と前記ハウジング(14)とを含浸剤(16)に浸漬する浸漬工程と、前記浸漬工程の後、前記ステータ(12)内の余分な前記含浸剤(16)を前記孔(24)から排出させる排出工程と、前記排出工程の後、前記コイル(22)に含浸した前記含浸剤(16)を硬化させる硬化工程と、前記排出工程の後、栓部材(26)で前記孔(24)を塞ぐ栓塞工程と、を含む。
これにより、過剰な含浸剤(16)に起因する不良のおそれが低減された電動機(10)の製造方法が提供される。
前記取り付け工程では、前記電動機(10)の回転軸(18)の軸方向での前記ステータ(12)の両端(12a、12b)側に前記ハウジング(14)を取り付けてもよい。これにより、軸方向でのステータ(12)の両端(12a、12b)側がハウジング(14)で覆われるタイプの電動機(10)であって、過剰な含浸剤(16)に起因する不良のおそれが低減された電動機(10)の製造方法が提供される。
前記栓塞工程は、前記硬化工程の後に行われてもよい。これにより、例えば流体状の含浸剤(16)を隙間28に維持したまま孔(24)を塞ぐための手法または専用設備(例えば、工場内に設置するステーション)を考慮する必要がなくなり、製造が容易となる。
前記孔(24)は、前記内側表面(14a)から前記外側表面(14b)に向かって径が連続的に縮小する形状を有してもよい。これにより、例えば排出工程において、ステータ(12)とハウジング(14)とに囲われた空間(30)内に残留した余分な含浸剤(16)を孔(24)から排出するとき、その排出が促される。
前記孔(24)は、テーパー形状または漏斗形状を有してもよい。これにより、例えば排出工程において、ステータ(12)とハウジング(14)とに囲われた空間(30)内に残留した余分な含浸剤(16)を孔(24)から排出するとき、その排出が促される。
前記栓部材(26)は弾性を有してもよい。これにより、孔(24)に密着するようにして栓部材(26)が孔(24)を塞ぐので、水や油が孔(24)から空間(30)に浸入することが防止される。
前記栓部材(26)は、前記ハウジング(14)の外側に前記栓部材(26)が抜け落ちることを抑止するように前記ハウジング(14)の前記内側表面(14a)または前記孔(24)の表面に引っ掛かる第1引掛け部(26a)を有してもよい。これにより、栓塞工程の後に、ハウジング(14)の外側に栓部材(26)が抜け落ちることが抑止される。
前記栓部材(26)は、前記ハウジング(14)の内側に前記栓部材(26)が抜け落ちることを抑止するように前記ハウジング(14)の前記外側表面(14b)に引っ掛かる第2引掛け部(26b)を有してもよい。これにより、栓塞工程の後に、ハウジング(14)の内側(空間(30))に栓部材(26)が抜け落ちることが抑止される。
10…電動機 12…ステータ
12a…一方の端 12b…他方の端
14…ハウジング 14a…内側表面
14b…外側表面 16…含浸剤
18…シャフト(回転軸) 22…コイル
24…孔 26…栓部材
26a…第1引掛け部 26b…第2引掛け部

Claims (9)

  1. コイルが設けられたステータと、
    前記コイルを覆うように、前記ステータのうちの、回転軸の軸方向における端に取り付けられ、内側表面から外側表面までを貫通する孔が形成されたハウジングと、
    前記コイルに含浸した含浸剤と、
    前記孔を塞いだ弾性を有する栓部材と、
    を備え、
    前記ハウジングは、前記ステータの前記端と前記ハウジングとの前記軸方向における隙間に充填されている含浸剤を介して、前記ステータに取り付けられ
    前記孔は、前記内側表面から前記外側表面に向かって径が連続的に縮小するテーパー形状または漏斗形状を有する、電動機。
  2. 請求項1に記載の電動機であって、
    前記ハウジングは、前記軸方向での前記ステータの両端側を覆っている、電動機。
  3. 請求項1に記載の電動機であって、
    前記栓部材は、前記ハウジングの外側に前記栓部材が抜け落ちることを抑止するように前記ハウジングの前記内側表面または前記孔の表面に引掛かる第1引掛け部を有する、電動機。
  4. 請求項1~のいずれか1項に記載の電動機であって、
    前記栓部材は、前記ハウジングの内側に前記栓部材が抜け落ちることを抑止するように前記ハウジングの前記外側表面に引っ掛かる第2引掛け部を有する、電動機。
  5. 内側表面から外側表面までを貫通する孔が形成されたハウジングを、コイルが設けられたステータのうちの、回転軸の軸方向における端に取り付ける取り付け工程と、
    前記取り付け工程の後、前記ステータと前記ハウジングとを含浸剤に浸漬する浸漬工程と、
    前記浸漬工程の後、前記ステータ内の余分な前記含浸剤を前記孔から排出させる排出工程と、
    前記排出工程の後、前記コイルに含浸、および前記ステータの前記端と前記ハウジングとの前記軸方向における隙間に充填された前記含浸剤を硬化させる硬化工程と、
    前記排出工程の後、弾性を有する栓部材で前記孔を塞ぐ栓塞工程と、
    を含み、
    前記孔は、前記内側表面から前記外側表面に向かって径が連続的に縮小するテーパー形状または漏斗形状を有する、電動機の製造方法。
  6. 請求項に記載の電動機の製造方法であって、
    前記取り付け工程では、前記軸方向での前記ステータの両端側に前記ハウジングを取り付ける、電動機の製造方法。
  7. 請求項またはに記載の電動機の製造方法であって、
    前記栓塞工程は、前記硬化工程の後に行われる、電動機の製造方法。
  8. 請求項に記載の電動機の製造方法であって、
    前記栓部材は、前記ハウジングの外側に前記栓部材が抜け落ちることを抑止するように前記ハウジングの前記内側表面または前記孔の表面に引っ掛かる第1引掛け部を有する、電動機の製造方法。
  9. 請求項のいずれか1項に記載の電動機の製造方法であって、
    前記栓部材は、前記ハウジングの内側に前記栓部材が抜け落ちることを抑止するように前記ハウジングの前記外側表面に引っ掛かる第2引掛け部を有する、電動機の製造方法。
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