JP7328077B2 - 電動機および電動機の製造方法 - Google Patents

電動機および電動機の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、過剰な含浸剤に起因する不良のおそれが低減された電動機および電動機の製造方法に関する。
特許文献1に開示されたように、ステータと、ステータの両端に接合されたハウジングと、ワニス(含浸剤)と、を備えるモータ(電動機)が知られている。含浸剤は、ステータのコイルに含浸させることを主な目的として電動機に備わることが多い。特許文献1では、その含浸剤を、ステータに接触するハウジングの接触面に形成した、軸芯を囲む環状の溝に充填することで、水や油が接合部分から電動機の内部に浸入することを防止している。
特開平7-177698号公報
特許文献1では、多量の含浸剤を電動機に含ませるための電動機の構造が提案されている。しかしながら、電動機に過剰な含浸剤が残留してしまうと、不良の原因になってしまう。その不良とは、例えば、硬化した過剰な含浸剤の一部が、電動機に生じる振動によって砕けて破片となり、ステータに設けられたコイルが当該破片に接触して傷付いてしまうことである。
そこで、本発明は、過剰な含浸剤に起因する不良のおそれが低減された電動機および電動機の製造方法を提供することを目的とする。
発明の一つの態様は、電動機であって、
コイルが設けられたステータと、
前記ステータに囲まれ、シャフトが取り付けられたロータと、
前記コイルを覆うように前記ステータに取り付けられ、前記シャフトが配置される貫通孔を有するハウジングと、
前記コイルに含浸した含浸剤と、
前記貫通孔に配置された前記シャフトと前記ハウジングとの間の隙間をシールするシール部材と、
を備え、
前記ハウジングには、前記ハウジングにおける前記ステータ側の内側表面と前記貫通孔とを連通する連通孔が形成される。
発明の他の一つの態様は、電動機の製造方法であって、
シャフトが取り付けられたロータを挿通可能な貫通孔を有するハウジングを、コイルが設けられたステータに取り付ける取り付け工程と、
前記取り付け工程の後、前記ステータと前記ハウジングとを含浸剤に浸漬する浸漬工程と、
前記浸漬工程の後、前記ステータ内の余分な前記含浸剤を、前記ハウジングに形成された、前記ハウジングにおける前記ステータ側の内側表面と前記貫通孔とを連通する連通孔および前記貫通孔から排出させる排出工程と、
前記排出工程の後、前記コイルに含浸した前記含浸剤を硬化させる硬化工程と、
前記硬化工程の後、前記ステータに対して前記ロータを装着する装着工程と、
前記装着工程の後、前記貫通孔に配置された前記シャフトと前記ハウジングとの間の隙間をシール部材でシールするシール工程と、
を含む。
本発明によれば、過剰な含浸剤に起因する不良のおそれが低減された電動機および電動機の製造方法が提供される。
実施の形態の電動機の断面図である。 実施の形態の電動機の製造方法の一部が示されたフローチャートである。 実施の形態の電動機の製造中の様子(1)を示す断面図である。 実施の形態の電動機の製造中の様子(2)を示す断面図である。 変形例1の電動機の断面図である。
以下、本発明について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
[実施の形態]
図1は、実施の形態の電動機10の断面図である。
電動機10は、コイル22が設けられたステータ12と、コイル22を覆うようにステータ12に取り付けられたハウジング14と、コイル22に含浸した含浸剤16と、を備える。本実施の形態のステータ12は、電動機10の回転軸であるシャフト18と、シャフト18が取り付けられたロータ20と、の周囲を囲むように配置される円筒状のパーツである。図1では、シャフト18およびロータ20が二点鎖線で示されている。なお、本実施の形態のステータ12の形状は、シャフト18およびロータ20の周囲を囲むことのできる筒状であれば、円筒状に限定されない。
ステータ12に設けられたコイル22は、シャフト18の軸方向でのステータ12の両端(一方の端12a、他方の端12b)側においてコイルエンド22aを有する。コイル22に電流を流すことで、ロータ20にトルクが発生し、そのトルクによってシャフト18が回転する。
ハウジング14は、コイル22とともにステータ12の両端12a、12bを覆う。これにより、例えば、外部の物体にコイルエンド22aが接触して破損するおそれが防止される。
ステータ12の一方の端12a側を覆うハウジング14と、ステータ12の他方の端12b側を覆うハウジング14との各々は、凹部を有するように成形される。凹部を有する断面がΠ字状であってもよい。
ステータ12の一方の端12a側を覆うハウジング14と、ステータ12の他方の端12b側を覆うハウジング14との各々は、内側表面14aおよび外側表面14bを有する。内側表面14aは、ハウジング14に設けられる凹部の表面であり、換言すると、ステータ12を覆う側の面である。外側表面14bは、内側表面14aとは逆側の表面である。
ステータ12の一方の端12a側を覆うハウジング14と、ステータ12の他方の端12b側を覆うハウジング14との各々は、シャフト18を配置する貫通孔24を有する。貫通孔24は、内側表面14aと外側表面14bとの間を貫通しており、シャフト18およびロータ20を挿通可能である。
ステータ12の一方の端12a側を覆うハウジング14には、内側表面14aと貫通孔24とを連通する連通孔26が形成される。なお、ステータ12の一方の端12a側は、ステータ12に対してエンコーダが取り付けられる側とは逆側である。
連通孔26の数は、図1に示すように2つであってもよく、1つであってもよく、3つ以上であってもよい。つまり、ステータ12の一方の端12a側を覆うハウジング14には、少なくとも1つの連通孔26が形成される。連通孔26が複数である場合、貫通孔24の軸を基準として対称に配置されることが好ましい。なお、図1では、貫通孔24の軸を基準として2つの連通孔26が線対称に配置されている。
ステータ12の一方の端12a側を覆うハウジング14に形成される少なくとも1つの連通孔26は、図1に示すように、傾斜部26SLを有していてもよい。傾斜部26SLは、連通孔26における貫通孔24側の開口26OPからハウジング14の内側表面14aに向かって、貫通孔24から遠ざかるように傾斜する部位である。
含浸剤16は、本実施の形態では絶縁性の樹脂を材料に含んだワニスであってもよく、エステル系の無溶剤であってもよい。含浸剤16は、コイル22の線間に充填された状態で硬化している。これにより、例えば、コイル22がステータ12に良好に固定される。また、含浸剤16は、ステータ12とハウジング14との間の隙間28にも充填された状態で硬化している。これにより、ステータ12とハウジング14とが含浸剤16によって接合され、且つ、ステータ12とハウジング14との間の隙間28から油や水が電動機10の内部に浸入することが防止される。
本実施の形態では、ステータ12とハウジング14との間の隙間28と、コイル22の線間と、を除いた場所に付着した含浸剤16の量が最小限に抑えられている。すなわち、電動機10には、過剰な含浸剤16が含浸されていない。したがって、電動機10は、硬化した含浸剤16の破片が電動機10の内部に生じるおそれが最小限に抑えられており、電動機10の内部に備わったコイル22等の部材が当該破片との接触によって傷付くおそれも最小限に抑えられている。このように、電動機10は、過剰な含浸剤16に起因する不良のおそれが低減されている。
電動機10は、ステータ12の一方の端12a側を覆うハウジング14と、そのハウジング14の貫通孔24に配置されたシャフト18との間の隙間をシールするシール部材30をさらに備える。これにより、ステータ12の一方の端12a側からハウジング14内に水や油が浸入することを防止できる。シール部材30は、Oリングであってもよい。
なお、ステータ12の他方の端12b側を覆うハウジング14にはエンコーダが取り付けられ、このエンコーダによりステータ12の一方の端12a側からハウジング14内に水や油が浸入することが防止される。このため、ステータ12の他方の端12b側を覆うハウジング14と、そのハウジング14の貫通孔24に配置されたシャフト18との間の隙間はシール部材30でシールされていなくてもよい。
本実施の形態では、ハウジング14に形成された連通孔26における貫通孔24側の開口26OPは、シール部材30よりもステータ12側に位置する。このため、連通孔26を塞がなくても、ハウジング14内に水や油が浸入することを防止できる。したがって、開口26OPを塞ぐ専用の部材が不要であり、部品点数を抑えることができる。なお、ハウジング14に形成された連通孔26における貫通孔24側の開口26OPは、シール部材30に塞がれていてもよい。
次に、図2~図4を用いて、電動機10の製造方法について説明する。
図2は実施の形態の電動機10の製造方法の一部が示されたフローチャートであり、図3は実施の形態の電動機10の製造中の様子(1)を示す断面図であり、図4は実施の形態の電動機10の製造中の様子(2)を示す断面図である。
なお、前提として、ハウジング14を成形する作業、および、ステータ12にコイル22を設ける作業は、予め済んでいることとする。
まず、ハウジング14をステータ12に取り付ける(取り付け工程S1)。本実施の形態では、軸方向でのステータ12の両端12a、12b側にハウジング14を取り付ける。これにより、ステータ12の両端12a、12b側を、コイルエンド22aごとハウジング14によって覆う。
取り付け工程S1が完了することにより、図3のように、ステータ12と、ステータ12の一方の端12a側を覆うハウジング14と、ステータ12の他方の端12b側を覆うハウジング14と、で囲われた空間32が形成される。空間32は、ステータ12とハウジング14との間の隙間28(図4)、および、ハウジング14に形成された貫通孔24および連通孔26を介して、外部と連通している。
次に、ステータ12とハウジング14とを含浸剤16に浸漬する(浸漬工程S2)。本工程では、含浸剤16は、ステータ12とハウジング14との間の隙間28、および、ハウジング14に形成された貫通孔24および連通孔26を介して、空間32に入り込む。これにより、含浸剤16はコイル22に到達し、コイル22の線間に含浸する。
次に、空間32内の余分な含浸剤16を、貫通孔24および連通孔26を介して、外部に排出させる(排出工程S3)。「余分な含浸剤16」とは、ステータ12とハウジング14との間の隙間28に含浸した含浸剤16と、コイル22の線間に含浸した含浸剤16と、を除いて空間32に残留した含浸剤16のことを指す。
本工程では、含浸剤16の中からステータ12とハウジング14とが引き揚げられる。その後、ステータ12よりも貫通孔24が重力方向で下に位置するように配置したステータ12とハウジング14とが所定の期間を経過するまで放置される。これにより、余分な含浸剤16は、重力に従って、自然に貫通孔24を介して外部に排出される。このとき、内側表面14aと貫通孔24とを連通する連通孔26が形成されていることで、含浸剤16の排出が促される。
なお、ステータ12とハウジング14との間の隙間28に含浸した含浸剤16は、隙間28において含浸剤16に作用する表面張力、あるいは含浸剤16自体の粘性によって、隙間28から抜け落ちることなく残留する。同様に、コイル22の線間に含浸した含浸剤16は、コイル22の線間において含浸剤16に作用する表面張力、あるいは含浸剤16自体の粘性によって、コイル22の線間から抜け落ちることなく残留する。これにより、図4の構成が得られる。
次に、ステータ12とハウジング14との間の隙間28に含浸した含浸剤16を硬化させる(硬化工程S4)。含浸剤16を硬化させることにより、ステータ12とハウジング14との間の隙間28から油や水が空間32に浸入することが防止される。なお、含浸剤16を加熱することで硬化させてもよい。
次に、ステータ12に対してロータ20を装着する(装着工程S5)。
本工程では、ハウジング14の貫通孔24を介して、ステータ12に囲まれる所定位置にロータ20が配置され、配置されたロータ20がステータ12に対して装着される。ロータ20の装着によって、ステータ12の一方の端12a側を覆うハウジング14と、ステータ12の他方の端12b側を覆うハウジング14との各々の貫通孔24にシャフト18が配置された状態になる。
次に、貫通孔24に配置されたシャフト18とハウジング14との間の隙間をシール部材30でシールする(シール工程S6)。これにより、ハウジング14の空間32に水や油が浸入することを防止できる。
なお、本実施の形態では、含浸剤16の排出を促すための孔(連通孔26)が内側表面14aと貫通孔24とを連通するものである。このため、孔(連通孔26)を塞がなくても、ハウジング14の空間32に水や油が浸入することを防止できる。したがって、含浸剤16の排出を促すための孔(連通孔26)を塞ぐ工程を省くことができる。
以上の製造方法により、図1の構成が得られる。本実施の形態は、内側表面14aと貫通孔24とを連通する連通孔26が形成されたハウジング14をステータ12に取り付けた。これにより、排出工程S3において空間32に残留した余計な含浸剤16を、空間32の外へと良好に排出することができる。その結果、硬化した含浸剤16の破片が電動機10の内部に生じるおそれが低減され、電動機10の内部に備わったコイル22等の部材が当該破片との接触によって傷付くおそれも低減される。
とくに、連通孔26が、貫通孔24側の開口26OPからハウジング14の内側表面14aに向かって、貫通孔24から遠ざかるように傾斜する傾斜部26SLを有している場合には、含浸剤16の排出が促される。その結果、硬化した含浸剤16の破片が電動機10の内部に生じるおそれがより一層低減され、電動機10の内部に備わったコイル22等の部材が当該破片との接触によって傷付くおそれが最小限に抑えられる。
このように、上記の製造方法によれば、過剰な含浸剤16に起因する不良のおそれが低減された電動機10を製造することができる。
[変形例]
以上、本発明の一例として実施の形態が説明されたが、上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることはもちろんである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
図5は、変形例1の電動機10の断面図である。変形例1では、ハウジング14に形成された連通孔26が傾斜部26SLを有していない。すなわち、連通孔26は、内側表面14aから所定距離を隔てた位置まで貫通孔24に沿って延び、当該位置から貫通孔24まで貫通孔24とは略直交する方向に沿って延びている。このように、連通孔26が傾斜部26SLを有していなくてもよい。なお、上記のように、空間32に残留した余計な含浸剤16の排出を促す観点では、連通孔26が傾斜部26SLを有することが好ましい。
[実施の形態から得られる発明]
上記実施の形態および変形例から把握しうる発明について、以下に記載する。
<第1の発明>
第1の発明は、電動機(10)であって、
コイル(22)が設けられたステータ(12)と、
ステータ(12)に囲まれ、シャフト(18)が取り付けられたロータ(20)と、
コイル(22)を覆うようにステータ(12)に取り付けられ、シャフト(18)が配置される貫通孔(24)を有するハウジング(14)と、
コイル(22)に含浸した含浸剤(16)と、
貫通孔(24)に配置されたシャフト(18)とハウジング(14)との間の隙間をシールするシール部材(30)と、
を備え、
ハウジング(14)には、ハウジング(14)におけるステータ(12)側の内側表面(14a)と貫通孔(24)とを連通する連通孔(26)が形成される。
これにより、過剰な含浸剤(16)に起因する不良のおそれが低減された電動機(10)が提供される。
ハウジング(14)は、シャフト(18)が延びる方向でのステータ(12)の両端側を覆っており、連通孔(26)およびシール部材(30)は、ステータ(12)の一端側を覆うハウジング(14)に設けられていてもよい。これにより、ステータ(12)の両端側を覆う各々のハウジング(14)に連通孔(26)およびシール部材(30)を設ける場合に比べて、ハウジング(14)の強度を高め易く、電動機(10)の部品点数を抑え易い。
連通孔(26)における貫通孔(24)側の開口(26OP)は、シール部材(30)よりもステータ(12)側に位置していてもよい。これにより、貫通孔(24)側の開口(26OP)を塞がなくても、ステータ(12)とハウジング(14)とに囲われた空間(32)内に水や油が浸入することを抑制でき、電動機(10)の部品点数を抑えることができる。
連通孔(26)における貫通孔(24)側の開口(26OP)は、シール部材(30)に塞がれてもよい。これにより、貫通孔(24)側の開口(26OP)を塞ぐものとしてシール部材(30)を共用でき、電動機(10)の部品点数を抑えることができる。
連通孔(26)は、連通孔(26)における貫通孔(24)側の開口(26OP)から内側表面(14a)に向かって、シャフト(18)から遠ざかるように傾斜する傾斜部(26SL)を有してもよい。これにより、ステータ(12)とハウジング(14)とに囲われた空間(32)内に残留した水、油、あるいは余分な含浸剤(16)を連通孔(26)から排出するとき、その排出が促される。
<第2の発明>
第2の発明は、電動機(10)の製造方法であって、
シャフト(18)が取り付けられたロータ(20)を挿通可能な貫通孔(24)を有するハウジング(14)を、コイル(22)が設けられたステータ(12)に取り付ける取り付け工程と、
取り付け工程の後、ステータ(12)とハウジング(14)とを含浸剤(16)に浸漬する浸漬工程と、
浸漬工程の後、ステータ(12)内の余分な含浸剤(16)を、ハウジング(14)に形成された、ハウジング(14)におけるステータ(12)側の内側表面(14a)と貫通孔(24)とを連通する連通孔(26)および貫通孔(24)から排出させる排出工程と、
排出工程の後、コイル(22)に含浸した含浸剤(16)を硬化させる硬化工程と、
硬化工程の後、ステータ(12)に対してロータ(20)を装着する装着工程と、
装着工程の後、貫通孔(24)に配置されたシャフト(18)とハウジング(14)との間の隙間をシール部材(30)でシールするシール工程と、
を含む。
これにより、過剰な含浸剤(16)に起因する不良のおそれが低減された電動機(10)の製造方法が提供される。
取り付け工程は、シャフト(18)が延びる方向でのステータ(12)の両端側にハウジング(14)を取り付け、連通孔(26)およびシール部材(30)は、ステータ(12)の一端側を覆うハウジング(14)に設けられていてもよい。これにより、ステータ(12)の両端側を覆う各々のハウジング(14)に連通孔(26)およびシール部材(30)を設ける場合に比べて、ハウジング(14)の強度を高め易く、電動機(10)の部品点数を抑え易い。
連通孔(26)における貫通孔(24)側の開口(26OP)は、シール部材(30)よりもステータ(12)側に位置してもよい。これにより、貫通孔(24)側の開口(26OP)を塞がなくても、ステータ(12)とハウジング(14)とに囲われた空間(32)内に水や油が浸入することを抑制でき、当該開口(26OP)を塞ぐ工程を省いて製造方法の簡易化を図ることができる。
連通孔(26)における貫通孔(24)側の開口(26OP)は、シール部材(30)に塞がれてもよい。これにより、貫通孔(24)側の開口(26OP)を塞ぐものとしてシール部材(30)を共用でき、製造方法の簡易化を図ることができる。
連通孔(26)は、連通孔(26)における貫通孔(24)側の開口(26OP)から内側表面(14a)に向かって、シャフト(18)から遠ざかるように傾斜する傾斜部(26SL)を有してもよい。これにより、ステータ(12)とハウジング(14)とに囲われた空間(32)内に残留した水、油、あるいは余分な含浸剤(16)を連通孔(26)から排出するとき、その排出が促される。
10…電動機 12…ステータ
12a…一方の端 12b…他方の端
14…ハウジング 14a…内側表面
14b…外側表面 16…含浸剤
18…シャフト(回転軸) 22…コイル
24…貫通孔 26…連通孔
30…シール部材

Claims (10)

  1. コイルが設けられたステータと、
    前記ステータに囲まれ、シャフトが取り付けられたロータと、
    前記コイルを覆うように前記ステータに取り付けられ、前記シャフトが配置される貫通孔を有するハウジングと、
    前記コイルに含浸した含浸剤と、
    前記貫通孔に配置された前記シャフトと前記ハウジングとの間の隙間をシールするシール部材と、
    を備え、
    前記ハウジングには、前記ハウジングにおける前記ステータ側の内側表面と前記貫通孔とを連通する連通孔が形成されており、
    前記コイルの端部から前記シャフトの軸方向に離間して配される前記内側表面に、前記貫通孔側の前記連通孔の開口とは逆の前記連通孔の開口が位置している、電動機。
  2. 請求項1に記載の電動機であって、
    前記ハウジングは、前記シャフトが延びる方向での前記ステータの両端側を覆っており、
    前記連通孔および前記シール部材は、前記ステータの一端側を覆う前記ハウジングに設けられている、電動機。
  3. 請求項1または2に記載の電動機であって、
    前記連通孔における前記貫通孔側の開口は、前記シール部材よりも前記ステータ側に位置する、電動機。
  4. 請求項1または2に記載の電動機であって、
    前記連通孔における前記貫通孔側の開口は、前記シール部材に塞がれる、電動機。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載の電動機であって、
    前記連通孔は、前記連通孔における前記貫通孔側の開口から前記内側表面に向かって、前記シャフトから遠ざかるように傾斜する傾斜部を有する、電動機。
  6. シャフトが取り付けられたロータを挿通可能な貫通孔を有するハウジングを、コイルが設けられたステータに取り付ける取り付け工程と、
    前記取り付け工程の後、前記ステータと前記ハウジングとを含浸剤に浸漬する浸漬工程と、
    前記浸漬工程の後、前記ステータ内の余分な前記含浸剤を、前記ハウジングに形成された、前記ハウジングにおける前記ステータ側の内側表面と前記貫通孔とを連通する連通孔および前記貫通孔から排出させる排出工程と、
    前記排出工程の後、前記コイルに含浸した前記含浸剤を硬化させる硬化工程と、
    前記硬化工程の後、前記ステータに対して前記ロータを装着する装着工程と、
    前記装着工程の後、前記貫通孔に配置された前記シャフトと前記ハウジングとの間の隙間をシール部材でシールするシール工程と、
    を含む、電動機の製造方法。
  7. 請求項6に記載の電動機の製造方法であって、
    前記取り付け工程は、前記シャフトが延びる方向での前記ステータの両端側に前記ハウジングを取り付け、
    前記連通孔および前記シール部材は、前記ステータの一端側を覆う前記ハウジングに設けられている、電動機の製造方法。
  8. 請求項6または7に記載の電動機の製造方法であって、
    前記連通孔における前記貫通孔側の開口は、前記シール部材よりも前記ステータ側に位置する、電動機の製造方法。
  9. 請求項6または7に記載の電動機の製造方法であって、
    前記連通孔における前記貫通孔側の開口は、前記シール部材に塞がれる、電動機の製造方法。
  10. 請求項6~9のいずれか1項に記載の電動機の製造方法であって、
    前記連通孔は、前記連通孔における前記貫通孔側の開口から前記内側表面に向かって、前記シャフトから遠ざかるように傾斜する傾斜部を有する、電動機の製造方法。
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JP2012152098A (ja) 2010-12-27 2012-08-09 Nippon Densan Corp スピンドルモータ、ディスク駆動装置およびスピンドルモータの製造方法
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