JP7459248B2 - 空調制御システム、コントローラおよび空調制御方法 - Google Patents

空調制御システム、コントローラおよび空調制御方法 Download PDF

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Description

本開示は、空調機の動作を制御する空調制御システム、コントローラおよび空調制御方法に関する。
従来、空調機の動作を制御するシステムには、センサなどを用いて在室者の有無を検知して、空調機の制御に利用するものがある。特許文献1には、空気調和機が、複数の撮像手段から得られる画像情報を用いて人体の位置を検出し、人体の位置に応じて空調制御を行う技術が開示されている。特許文献1に記載の空気調和機は、複数の撮像手段を用いることで、空調対象空間の広範囲の画像情報を得ることができる。
特開2015-190666号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、複数の撮像手段は、独立して撮影方向を変更している。そのため、ある撮影領域について、複数の撮像手段が同時に撮影することも想定される。この場合、複数の撮像手段から得られる画像情報は類似する内容になり、複数の撮像手段を備えることによる効果が得られない、という問題があった。また、ある撮影領域について、複数の撮像手段が同時に撮影し、次の撮影の機会にまた複数の撮像手段が同時に撮影すると、この間に人の入室または退室があっても検出できない、という問題があった。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、空調対象空間において、人を検知する頻度を向上可能な空調制御システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示は、空調機の動作を制御する空調制御システムである。空調制御システムは、複数の撮影装置を備える。複数の撮影装置の各々は、指定された撮影方向から撮影領域を撮影し、熱画像を出力する撮影部と、接続する撮影部の撮影方向を制御し、撮影部から取得した熱画像から人を検知し、検知した人の位置を示す座標および撮影時刻を送信する制御部と、を備える。各撮影装置の撮影部の撮影方向は各撮影装置の制御部によって個別に制御可能である。空調制御システムは、隣接する撮影装置において各撮影装置の撮影部が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように各撮影装置に設定された優先度を用いて撮影方向を制御し、各制御部で検知された人の座標および撮影時刻を用いて空調機の動作を制御する。
本開示に係る空調制御システムは、空調対象空間において、人を検知する頻度を向上できる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る空調制御システムの構成例を示す図 実施の形態1に係る空調制御システムにおける撮影装置の設置例を示す図 実施の形態1に係る撮影装置の動作を示す第1のフローチャート 実施の形態1に係る撮影装置の動作を示す第2のフローチャート 実施の形態1に係る撮影装置の動作を示す第3のフローチャート 実施の形態1に係る撮影装置の制御部による人の有無および存在期間の判定方法のイメージを示す図 実施の形態1に係る撮影装置が備える処理回路の例を示す図 実施の形態2に係る空調制御システムの構成例を示す図 実施の形態3に係る空調制御システムの構成例を示す図 実施の形態3に係る撮影装置の動作を示すフローチャート 実施の形態3に係るコントローラの動作を示す第1のフローチャート 実施の形態3に係るコントローラの動作を示す第2のフローチャート 実施の形態4に係る空調制御システムの構成例を示す図
以下に、本開示の実施の形態に係る空調制御システム、コントローラおよび空調制御方法を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空調制御システム1の構成例を示す図である。空調制御システム1は、撮影装置2a,2bと、空調室内機3a~3hと、空調室外機4a~4dと、を備える。撮影装置2aは、撮影部21aと、制御部22aと、を備える。また、撮影装置2bは、撮影部21bと、制御部22bと、を備える。空調制御システム1は、撮影装置2a,2bを用いて、空調室内機3a~3hおよび空調室外機4a~4dの動作を制御するシステムである。
空調制御システム1において、撮影装置2a,2bは同様の構成であり、以降の説明において、撮影装置2a,2bを区別しない場合は撮影装置2と称する。撮影部21a,21bは同様の構成であり、以降の説明において、撮影部21a,21bを区別しない場合は撮影部21と称する。制御部22a,22bは同様の構成であり、以降の説明において、制御部22a,22bを区別しない場合は制御部22と称する。また、空調室内機3a~3hは同様の構成であり、以降の説明において、空調室内機3a~3hを区別しない場合は空調室内機3と称する。空調室外機4a~4dは同様の構成であり、以降の説明において、空調室外機4a~4dを区別しない場合は空調室外機4と称する。
空調室内機3は、空調対象空間の天井面に設置される空調機である。空調室外機4は、空調対象空間の外部である室外に設置される空調機である。撮影装置2および空調室内機3は、空調リモコン通信線11を介して接続されている。空調室内機3および空調室外機4は、空調内外系通信線12を介して接続されている。空調室外機4は、空調集中系通信線13を介して接続されている。空調制御システム1において、撮影装置2には4つの空調室内機3が接続され、空調室外機4には2つの空調室内機3が接続されているが一例であり、撮影装置2および空調室外機4に接続される空調室内機3の数は図1の例に限定されない。なお、空調制御システム1は、図1の例では、1つの撮影装置2、4つの空調室内機3、および2つの空調室外機4の組み合わせからなるセットを2つ備えているが、同様のセットを3つ以上備えていてもよい。
撮影装置2は、空調制御システム1が空調制御を行う対象の空間である空調対象空間の天井面に設置される。図2は、実施の形態1に係る空調制御システム1における撮影装置2の設置例を示す図である。撮影装置2は、空調対象空間において人15を検知する。なお、空調制御システム1において、隣接する撮影装置2、図1および図2の例では撮影装置2a,2bの撮影可能領域のうち、ある撮影領域を撮影する際の撮影範囲の一部は重なっているものとする。以降の説明において、隣接する撮影装置2は、撮影部21の撮影可能領域の一部が重なっている関係にある撮影装置2同士とする。隣接する撮影装置2は、3つ以上の撮影装置2であってもよい。
撮影部21は、制御部22から指定された撮影時刻または指定されたタイミングで、制御部22から指定された撮影方向から空調対象空間の撮影領域を撮影し、熱画像を制御部22へ出力する。撮影部21は、例えば、赤外線カメラである。なお、撮影部21は、制御部22から複数の撮影方向を指定された場合、指定された複数の撮影方向を撮影してもよい。
制御部22は、接続する撮影部21の撮影方向を制御し、撮影部21から熱画像を取得する。制御部22は、取得した熱画像から人15を検知する。制御部22は、検知した人15の位置を示す座標および撮影時刻を他の撮影装置2の制御部22へ送信する。なお、座標については、空調対象空間内で人15の位置を特定可能であれば、表現方法は限定されない。
具体的には、制御部22は、接続する撮影部21に対して撮影方向を指定する。制御部22は、例えば、角度分解能1度で、360度で折り返して1周期180秒の撮影周期で撮影部21を回転させることで、撮影部21の撮影方向を変えていく。また、制御部22は、隣接する撮影装置2の制御部22へ、接続する撮影部21が次に撮影する撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を送信する。撮影装置2の優先度は、例えば、空調制御システム1の設置時に、空調制御システム1の設置者またはユーザなどが、予め各撮影装置2に設定しておくものとする。制御部22は、隣接する撮影装置2の制御部22から、接続する撮影部21が次に撮影する撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度を受信すると、各撮影装置2の撮影部21の撮影方向が同一撮影時刻において同一撮影領域の方向にならないように制御する。なお、同一撮影時刻には、規定された期間、すなわち時間の範囲を含むものとする。制御部22は、接続する撮影部21が撮影する撮影領域と、隣接する撮影装置2の撮影部21が撮影する撮影領域とが同一の場合、各撮影装置2の優先度に応じて、優先度の低い撮影装置2の撮影部21の撮影方向を変更するように制御する。すなわち、制御部22は、接続する撮影部21、および隣接する撮影装置2の撮影部21が撮影する撮影領域が同一、かつ隣接する撮影装置2の優先度が高い場合、接続する撮影部21の撮影方向を変更する。
また、制御部22は、接続する撮影部21から、撮影部21で撮影された熱画像を取得する。制御部22は、取得した熱画像から、人15の位置を示す座標を検知する。制御部22は、撮影部21で熱画像が撮影された撮影時刻を記録する。制御部22は、撮影部21から熱画像を取得した時刻を、撮影時刻として記録してもよい。制御部22は、人15の座標および撮影時刻の情報を、隣接する撮影装置2の制御部22へ送信する。制御部22は、自身で検知した人15の座標および撮影時刻と、隣接する撮影装置2の制御部22で検知され、隣接する撮影装置2の制御部22から受信した人15の座標および撮影時刻とを用いて、座標ごとに人15の有無および存在期間を判定する。制御部22は、接続された空調室内機3に対して、人15の有無および座標に応じた空調制御を行う。制御部22は、人15の有無および座標に変化が発生するごとに、空調室内機3に対する空調制御を調整する。なお、制御部22は、人15の有無および座標に変化が発生するごとに、空調室内機3とともに空調室外機4に対する空調制御を調整してもよい。以降では、制御部22が、空調室内機3の動作を制御する場合を例にして説明する。
本実施の形態では、空調制御システム1において、各撮影装置2の制御部22が、隣接する撮影装置2において各撮影装置2の撮影部21が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように撮影方向を制御し、各制御部22で検知された人15の座標および撮影時刻を用いて空調室内機3の動作を制御する。具体的には、各撮影装置2の制御部22は、隣接する撮影装置2の制御部22との間で接続する撮影部21の撮影方向を調整して、各撮影装置2の撮影部21が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように接続する撮影部21に撮影方向を指定する。各撮影装置2の制御部22は、隣接する撮影装置2の制御部22との間で検知した人15の座標および撮影時刻を共有して、共有する人15の座標および撮影時刻を用いて空調室内機3の動作を制御する。
なお、制御部22が、接続する撮影部21に撮影方向を指定していたが、これに限定されない。空調対象空間において、各撮影装置2の設置位置の座標が既知であれば、制御部22は、接続する撮影部21に対して、撮影方向ではなく、撮影領域を指定してもよい。この場合、撮影部21は、接続する制御部22から指定された撮影領域を撮影するように、撮影方向を制御する。
撮影装置2の動作について、フローチャートを用いて説明する。図3は、実施の形態1に係る撮影装置2の動作を示す第1のフローチャートである。図3に示すフローチャートでは、撮影装置2は、撮影方向を決定し、撮影で得られた熱画像から人15の座標を検知し、検知した人15についての情報を隣接する撮影装置2へ送信している。具体的には、制御部22は、規定された期間が経過したか否かを判定する(ステップS101)。規定された期間とは、例えば、撮影装置2の撮影部21による撮影周期である。規定された期間が経過していない場合(ステップS101:No)、制御部22は、規定された期間が経過するまで待機する。
規定された期間が経過した場合(ステップS101:Yes)、制御部22は、接続する撮影部21と、隣接する撮影装置2の撮影部21とが、同一撮影時刻に同一撮影領域を撮影しないように、隣接する撮影装置2の制御部22との間で撮影部21の撮影方向を調整する(ステップS102)。隣接する撮影装置2の撮影部21の撮影方向が同一撮影領域の方向であった場合、前述のように、各撮影装置2の優先度に応じて、優先度の低い撮影装置2の制御部22が、接続する撮影部21の撮影方向を変更する。撮影装置2の撮影部21は、制御部22で決定され、制御部22から指定された撮影方向の撮影領域を撮影する(ステップS103)。撮影部21は、撮影によって得られた熱画像を、接続する制御部22へ出力する。
撮影装置2の制御部22は、接続する撮影部21についての、次の撮影周期の撮影方向で撮影する撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を、隣接する撮影装置2の制御部22へ送信する(ステップS104)。撮影装置2の制御部22は、接続する撮影部21から取得した熱画像から、人15の座標を検知する(ステップS105)。制御部22は、検知した人15の座標とともに、撮影時刻を記録する。撮影装置2の制御部22は、検知した人15の座標および撮影時刻の情報を、隣接する撮影装置2の制御部22へ送信する(ステップS106)。撮影装置2は、上記動作を繰り返し実施する。
図4は、実施の形態1に係る撮影装置2の動作を示す第2のフローチャートである。図4に示すフローチャートでは、撮影装置2は、隣接する撮影装置2から受信した次の撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を記憶する。記憶した情報は、前述の図3に示すフローチャートにおいて、撮影装置2が撮影方向を調整する際に使用される。具体的には、撮影装置2の制御部22は、規定された時刻までに、隣接する撮影装置2の制御部22から、次の撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を受信した場合(ステップS111:Yes)、隣接する撮影装置2の次の撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を記憶する(ステップS112)。規定された時刻とは、例えば、撮影装置2の制御部22が、撮影部21の次の撮影周期の時刻に対して、撮影方向を調整する処理時間を考慮した、次の撮影周期の時刻から余裕を持った時刻である。
撮影装置2の制御部22は、規定された時刻までに、隣接する撮影装置2の制御部22から、次の撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を受信しなかった場合(ステップS111:No)、ステップS112の動作を省略する。ステップS111:Noの場合は、隣接する撮影装置2間で一時的に通信状態が悪化した場合などである。撮影装置2は、上記動作を繰り返し実施する。
撮影装置2は、隣接する撮影装置2から次の撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を受信できなかった場合、各撮影装置2の撮影部21の撮影方向が同一撮影領域にならないように調整できない。しかしながら、隣接する撮影装置2から次の撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を受信するまで動作を停止すると、撮影装置2は、隣接する撮影装置2が故障した場合、動作を停止した状態に陥ってしまう。これに対して、撮影装置2は、図4のフローチャートに示すように、撮影周期の単位で動作を行うことで、突発的に隣接する撮影装置2から次の撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を受信できなかった場合でも、次の撮影周期で隣接する撮影装置2から次の撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度の情報を受信できれば、正常動作を再開することができる。
図5は、実施の形態1に係る撮影装置2の動作を示す第3のフローチャートである。図5に示すフローチャートでは、撮影装置2は、隣接する撮影装置2から受信した人15の座標および撮影時刻の情報を用いて、人15の位置に応じた空調制御を行う。具体的には、撮影装置2の制御部22は、撮影部21の撮影後、規定された時刻までに、隣接する撮影装置2の制御部22から、人15の座標および撮影時刻の情報を受信した場合(ステップS121:Yes)、複数の撮影装置2で検知された人15の座標および撮影時刻を用いて、座標ごとの人15の有無および存在期間を判定する(ステップS122)。規定された時刻とは、例えば、撮影装置2の制御部22が空調室内機3に対して空調制御を行う制御周期の時刻に対して、空調制御内容を決定する処理時間を考慮した、次の制御周期の時刻から余裕を持った時刻である。制御周期は、前述の撮影部21の撮影周期と同じであってもよい。撮影装置2の制御部22は、人15の有無および存在期間の判定結果を用いて、空調室内機3の空調制御内容を決定し、空調制御を行う(ステップS123)。
撮影装置2の制御部22は、撮影部21の撮影後、規定された時刻までに、隣接する撮影装置2の制御部22から、人15の座標および撮影時刻の情報を受信しなかった場合(ステップS121:No)、自装置、すなわち1つの撮影装置2で検知された人15の座標および撮影時刻を用いて、座標ごとの人15の有無および存在期間を判定する(ステップS124)。ステップS121:Noの場合は、隣接する撮影装置2間で一時的に通信状態が悪化した場合などである。撮影装置2の制御部22は、人15の有無および存在期間の判定結果を用いて、空調室内機3の空調制御内容を決定し、空調制御を行う(ステップS123)。
撮影装置2は、隣接する撮影装置2から検知した人15の座標および撮影時刻の情報を受信できなかった場合、隣接する撮影装置2で撮影された熱画像に基づく画像情報を利用できない。しかしながら、隣接する撮影装置2から検知した人15の座標および撮影時刻の情報を受信するまで空調制御の動作を停止すると、撮影装置2は、隣接する撮影装置2が故障した場合、空調制御の動作を停止した状態に陥ってしまう。これに対して、撮影装置2は、図5のフローチャートに示すように、制御周期の単位で動作を行うことで、突発的に隣接する撮影装置2から人15の座標および撮影時刻の情報を受信できなかった場合でも、次の制御周期で隣接する撮影装置2から人15の座標および撮影時刻の情報を受信できれば、正常動作を再開することができる。
ここで、撮影装置2の制御部22が、接続する撮影部21から取得した熱画像から人15を検知する方法について説明する。例えば、空調制御システム1がオフィスなどに設置されている場合、撮影部21で撮影された熱画像において、人15の他、パーソナルコンピュータのモニタなどの熱源が検知される可能性がある。人15は移動するので、熱画像において位置、すなわち座標が変化する。一方、モニタなどの機器類は、一般的に、頻繁に位置は変化しない、すなわち熱画像において座標は変化しない。そのため、制御部22は、異なる時刻に撮影された複数の熱画像を用いて、規定された時間内に位置の変化がある熱源を人15として検知することができる。制御部22が熱源から人15を判別することができるため、空調制御システム1は、人15を対象とした空調制御が可能となる。なお、本実施の形態では、熱画像から人15を検知できればよいので、熱画像から人15を検知する方法は既存の方法でよく、上記の例に限定されない。
制御部22は、天井に設置された撮影装置2の撮影部21が斜め下に向けて撮影した場合、熱画像上の熱源のピクセル位置、撮影装置2の撮影部21の座標、撮影方向、熱源の床からの高さから、熱源までの距離を算出することができる。制御部22は、撮影装置2の撮影部21から熱源までの距離が算出できれば、撮影装置2の撮影部21の座標、撮影方向、などを考慮して、熱源の位置、すなわち座標を算出することができる。なお、撮影装置2の撮影部21の座標には、撮影装置2の撮影部21の床からの高さが含まれる。また、熱源である人15について、厳密には床からの高さには個人差があるが、平均的な値を用いて代用する。
制御部22が、隣接する撮影装置2の制御部22から人15の座標および撮影時刻の情報を取得した場合の人15の有無および存在期間の判定方法について説明する。図6は、実施の形態1に係る撮影装置2の制御部22による人15a~15dの有無および存在期間の判定方法のイメージを示す図である。図6は、撮影装置2a,2bの撮影範囲、および現在または過去において人15a~15dが検知された位置を示している。図6では、人15a~15dを丸印で示している。図6において、座標(6,3)に人15cが存在した場合、撮影装置2a,2bの両方の撮影範囲に含まれるため、撮影装置2a,2bは、ともに人15cを検知することができる。
撮影装置2aでは、座標(6,3)において、時刻12:00:22のときに人検知:有、時刻12:02:38のときに人検知:無となっている。一方、撮影装置2bでは、座標(6,3)において、時刻12:01:06の時点で人検知:無となっている。すなわち、座標(6,3)では、12:00:22~12:01:06の間に人15cが移動したことが分かる。撮影装置2aは、撮影部21aで得られた熱画像のみを用いた場合、時刻12:00:22の後、時刻12:02:38まで人15cが移動したことを認識できない。しかしながら、撮影装置2aは、自装置の撮影部21aおよび隣接する撮影装置2bの撮影部21bで得られた熱画像を用いることで、時刻12:00:22の後、時刻12:01:06の時点で人15cが移動したことを認識できる。これにより、撮影装置2aは、座標(6,3)において人15cが不在になったことを早期に認識できることから、座標(6,3)に対する空調を弱めるなどの制御を早期に行うことが可能となる。
なお、空調制御システム1が2つの撮影装置2を備える場合に、各撮影装置2が撮影部21の撮影方向を制御する場合について説明したが、空調制御システム1が3つ以上の撮影装置2を備える場合にも適用可能である。ここで、図示は省略するが、空調制御システム1がさらに撮影装置2cを備える場合を想定する。また、優先度が撮影装置2a>撮影装置2b>撮影装置2cで、撮影装置2a,2b,2cの調整前の撮影方向が同一撮影領域であるとする。隣接する撮影装置2b,2cが撮影方向を調整し、撮影装置2cが撮影方向を変更した後、隣接する撮影装置2a,2bが撮影方向を調整し、撮影装置2bが撮影方向を変更した場合、隣接する撮影装置2b,2cの撮影方向が同一撮影領域になることも考えられる。このような場合、撮影装置2b,2cは、再度撮影方向を調整する。
また、本実施の形態では、空調制御システム1において、撮影装置2a,2bは、撮影部21の撮影ごとに撮影方向を調整するため、突発的に人15を追従して撮影することも可能である。そのため、撮影装置2a,2bは、撮影部21の撮影周期について、同期が取れていてもよいし、同期が取れていなくてもよい。
つづいて、撮影装置2のハードウェア構成について説明する。図7は、実施の形態1に係る撮影装置2が備える処理回路の例を示す図である。撮影装置2において、撮影部21は、前述のように、赤外線カメラである。制御部22は処理回路により実現される。処理回路は、例えば、メモリ92に格納されるプログラムを実行するプロセッサ91、およびメモリ92である。
処理回路がプロセッサ91およびメモリ92で構成される場合、処理回路の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路では、メモリ92に記憶されたプログラムをプロセッサ91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。また、これらのプログラムは、撮影装置2の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。
ここで、プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。また、メモリ92には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(登録商標)(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
処理回路については、専用のハードウェアであってもよい。処理回路が専用のハードウェアで構成される場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。撮影装置2の各機能を機能別に処理回路で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路で実現してもよい。
なお、撮影装置2の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、空調制御システム1において、各撮影装置2の制御部22は、隣接する撮影装置2の制御部22と協調して、各撮影装置2の撮影部21の撮影領域が同一撮影時刻に重複しないように制御して、各撮影装置2の撮影可能領域が撮影されない時間を短くする。また、各撮影装置2の制御部22は、複数の撮影部21で得られた熱画像を用いることで、人15を検知する際の検知漏れを低減する。これにより、空調制御システム1は、空調対象空間において、人15を検知する頻度を向上させることができ、各撮影装置2の制御部22で検知された人15を対象とした空調制御をより正確に行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、空調制御システム1が備える全ての撮影装置2の撮影部21は、接続する制御部22によって撮影方向を変更することができた。実施の形態2では、空調制御システムが、撮影方向が固定された固定撮影装置を備える場合について説明する。
図8は、実施の形態2に係る空調制御システム1aの構成例を示す図である。空調制御システム1aは、図1に示す実施の形態1の空調制御システム1に、コントローラ5、および固定撮影装置6を追加したものである。空調制御システム1aは、撮影装置2a,2bおよび固定撮影装置6を用いて、空調室内機3a~3hおよび空調室外機4a~4dの動作を制御するシステムである。
コントローラ5は、ユーザから、空調制御システム1aに対する空調運転モード、設定温度などを受け付ける。また、コントローラ5は、固定撮影装置6を空調制御システム1aに接続するためのインターフェースの機能を有している。
固定撮影装置6は、撮影方向が固定されている。固定撮影装置6は、撮影部61と、制御部62と、を備える。撮影部61は、制御部62から指定された撮影時刻または指定されたタイミングで、設置時に設定された固定の撮影方向から空調対象空間の撮影領域を撮影し、熱画像を制御部62へ出力する。撮影部61は、例えば、赤外線カメラである。なお、撮影部61は、複数の撮影方向を撮影可能な場合、複数の撮影方向を撮影してもよい。
制御部62は、接続する撮影部61から熱画像を取得する。制御部62は、取得した熱画像から人15を検知する。制御部62は、検知した人15の座標および撮影時刻を、コントローラ5、空調集中系通信線13、空調室外機4、空調内外系通信線12、空調室内機3、および空調リモコン通信線11を介して、撮影装置2の制御部22へ送信する。
撮影装置2の制御部22は、接続する撮影部21の撮影可能領域に固定撮影装置6の撮影可能領域が含まれる場合、固定撮影装置6の撮影可能領域を考慮して、接続する撮影部21の撮影方向を制御する。空調制御システム1aとしては、撮影装置2の撮影部21の撮影領域と固定撮影装置6の撮影部61の撮影領域とが完全に一致する場合、固定撮影装置6を追加することによる効果が得られず、効率が悪い。そのため、制御部22は、図6に示す撮影装置2a,2bの撮影範囲のように、撮影領域のうち一致する部分が規定された範囲内になるように、接続する撮影部21の撮影方向を制御する。撮影装置2の制御部22におけるその他の動作は、実施の形態1のときの動作と同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、空調制御システム1aにおいて、各撮影装置2の制御部22は、接続する撮影部21の撮影可能領域、および固定撮影装置6の撮影可能領域において重複する撮影可能領域がある場合、重複する撮影可能領域については、接続する撮影部21の撮影可能領域から極力除外することとした。これにより、各撮影装置2の制御部22は、接続する撮影部21の撮影可能領域において、撮影範囲以外の領域の撮影されていない時間を短くすることができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、各撮影装置2の制御部22が、接続する撮影部21の撮影方向を制御していた。実施の形態3では、コントローラが、各撮影装置2の撮影部21の撮影方向を制御する。
図9は、実施の形態3に係る空調制御システム1bの構成例を示す図である。空調制御システム1bは、図1に示す実施の形態1の空調制御システム1から、撮影装置2a,2bを削除し、撮影装置7a,7b、およびコントローラ8を追加したものである。撮影装置7aは、撮影部71aと、制御部72aと、を備える。また、撮影装置7bは、撮影部71bと、制御部72bと、を備える。空調制御システム1bは、撮影装置7a,7bおよびコントローラ8を用いて、空調室内機3a~3hおよび空調室外機4a~4dの動作を制御するシステムである。
空調制御システム1bにおいて、撮影装置7a,7bは同様の構成であり、以降の説明において、撮影装置7a,7bを区別しない場合は撮影装置7と称する。撮影部71a,71bは同様の構成であり、以降の説明において、撮影部71a,71bを区別しない場合は撮影部71と称する。制御部72a,72bは同様の構成であり、以降の説明において、制御部72a,72bを区別しない場合は制御部72と称する。撮影装置7は、空調制御システム1bが空調制御を行う空調対象空間の天井面に設置される。
撮影部71は、制御部72から指定された撮影時刻または指定されたタイミングで、制御部72から指定された撮影方向から空調対象空間の撮影領域を撮影し、熱画像を制御部72へ出力する。撮影部71は、例えば、赤外線カメラである。なお、撮影部71は、制御部72から複数の撮影方向を指定された場合、指定された複数の撮影方向を撮影してもよい。
制御部72は、コントローラ8からの指定によって撮影部71の撮影方向を制御し、撮影部71から熱画像を取得する。制御部72は、取得した熱画像から人15を検知する。制御部72は、検知した人15の座標および撮影時刻をコントローラ8へ送信する。
コントローラ8は、ユーザから、空調制御システム1bに対する空調運転モード、設定温度などを受け付ける。コントローラ8は、制御部82を備える。制御部82は、撮影装置7の撮影部71の撮影方向を制御する。制御部82は、各撮影装置7の制御部72から、接続する撮影部71が次に撮影する撮影領域、撮影時刻、および撮影装置2の優先度を受信すると、各撮影装置7の撮影部71の撮影方向が同一撮影時刻において同一撮影領域の方向にならないように制御する。なお、同一撮影時刻には、規定された時間の範囲を含むものとする。制御部82は、隣接する2つ以上の撮影装置7において、各撮影装置7の撮影部71が撮影する撮影領域が同一の場合、各撮影装置7の優先度に応じて、優先度の低い撮影装置7の撮影部71の撮影方向を変更するように制御する。コントローラ8は、各撮影装置7の制御部72へ、接続する撮影部71の撮影方向の情報を送信する。
また、制御部82は、各撮影装置7の制御部72から、各制御部72で検知された人15の座標および撮影時刻の情報を取得する。制御部82は、各撮影装置7の制御部72から受信した人15の座標および撮影時刻を用いて、座標ごとに人15の有無および存在期間を判定する。制御部82は、空調室内機3に対して、人15の有無および座標に応じた空調制御を行う。制御部82は、人15の有無および座標に変化が発生するごとに、空調室内機3に対する空調制御を調整する。
本実施の形態では、空調制御システム1bにおいて、コントローラ8の制御部82が、隣接する撮影装置7において各撮影装置7の撮影部71が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように撮影方向を制御し、各撮影装置7の制御部72で検知された人15の座標および撮影時刻を用いて空調室内機3の動作を制御する。具体的には、コントローラ8の制御部82は、複数の撮影装置7の撮影部71の撮影方向を調整して、隣接する撮影装置7において各撮影装置7の撮影部71が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように複数の撮影装置7の撮影部71に撮影方向を指定する。コントローラ8の制御部82は、複数の撮影装置7の制御部72から検知された人15の座標および撮影時刻を取得して、取得した人15の座標および撮影時刻を用いて空調室内機3の動作を制御する。
なお、コントローラ8の制御部82が、各撮影装置7の制御部72に撮影部71の撮影方向を指定していたが、これに限定されない。空調対象空間において、各撮影装置7の設置位置の座標が既知であれば、コントローラ8の制御部82は各撮影装置7の制御部72に対して、撮影方向ではなく、撮影領域を指定してもよい。この場合、各撮影装置7では、制御部72が、指定された撮影領域を撮影するように、接続する撮影部71の撮影方向を制御してもよいし、撮影部71が、指定された撮影領域を撮影するように撮影方向を制御してもよい。
実施の形態3は、実施の形態1において各撮影装置2の制御部22が行っていた動作を、各撮影装置7の制御部72、およびコントローラ8の制御部82が行うものである。
撮影装置7およびコントローラ8の動作について、フローチャートを用いて説明する。図10は、実施の形態3に係る撮影装置7の動作を示すフローチャートである。図10に示すフローチャートでは、撮影装置7は、コントローラ8から指定された撮影方向で撮影を行い、得られた熱画像から人15の座標を検知し、検知した情報をコントローラ8へ送信している。具体的には、撮影装置7の制御部72は、コントローラ8の制御部82から、接続する撮影部71に対する撮影方向の情報を受信したか否かを判定する(ステップS201)。撮影方向の情報を受信していない場合(ステップS201:No)、撮影装置7の制御部72は、撮影方向の情報を受信するまで待機する。撮影方向の情報を受信した場合(ステップS201:Yes)、撮影装置7の制御部72は、撮影方向の情報を接続する撮影部71へ出力、すなわち撮影部71へ撮影方向を指定する。撮影装置7の撮影部71は、接続する制御部72から指定された撮影方向の撮影領域を撮影する(ステップS202)。撮影部71は、撮影によって得られた熱画像を、接続する制御部72へ出力する。撮影装置7の制御部72は、接続する撮影部71から取得した熱画像から、人15の座標を検知する(ステップS203)。制御部72は、検知した人15の座標とともに、撮影時刻を記録する。撮影装置7の制御部72は、検知した人15の座標および撮影時刻の情報を、コントローラ8の制御部82へ送信する(ステップS204)。撮影装置7は、上記動作を繰り返し実施する。
図11は、実施の形態3に係るコントローラ8の動作を示す第1のフローチャートである。図11に示すフローチャートでは、コントローラ8は、各撮影装置7が同一撮影時刻において撮影領域が重複しないように各撮影装置7の撮影方向を決定し、各撮影装置7に撮影方向の情報を送信する。具体的には、コントローラ8の制御部82は、規定された期間が経過したか否かを判定する(ステップS211)。規定された期間とは、例えば、コントローラ8の制御部82が空調室内機3に対して空調制御を行う制御周期である。規定された期間が経過していない場合(ステップS211:No)、制御部82は、規定された期間が経過するまで待機する。規定された時間が経過した場合(ステップS211:Yes)、制御部82は、各撮影装置7の制御部72へ、同一撮影時刻に撮影領域が重複しないように撮影方向の情報を送信する(ステップS212)。コントローラ8は、上記動作を繰り返し実施する。
図12は、実施の形態3に係るコントローラ8の動作を示す第2のフローチャートである。図12に示すフローチャートでは、コントローラ8は、各撮影装置7から受信した人15の座標および撮影時刻の情報を用いて、人15の位置に応じた空調制御を行う。具体的には、コントローラ8の制御部82は、規定された期間が経過したか否かを判定する(ステップS221)。規定された期間とは、例えば、コントローラ8の制御部82が空調室内機3に対して空調制御を行う制御周期である。規定された期間が経過していない場合(ステップS221:No)、制御部82は、規定された期間が経過するまで待機する。規定された時間が経過した場合(ステップS221:Yes)、制御部82は、規定された時間が経過するまでに受信した撮影装置7で検知された人15の座標および撮影時刻を用いて、座標ごとの人15の有無および存在期間を判定する(ステップS222)。コントローラ8の制御部82は、人15の有無および存在期間の判定結果を用いて、空調室内機3の空調制御内容を決定し、空調制御を行う(ステップS223)。
ここで、コントローラ8のハードウェア構成について説明する。コントローラ8において、制御部82は処理回路により実現される。処理回路は、撮影装置2の場合と同様、メモリ92に格納されるプログラムを実行するプロセッサ91、およびメモリ92である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、空調制御システム1bにおいて、コントローラ8が、各撮影装置7の撮影部71の撮影方向を制御することとした。これにより、空調制御システム1bは、複数の撮影装置7の撮影部71による時間差の撮影を制御することができ、実施の形態1の空調制御システム1と比較して、効率良く空調対象空間の撮影を行うことができる。また、コントローラ8は、空調制御システム1bが空調制御の対象とする空調対象空間において、各撮影装置7から受信した人15の座標および撮影時刻から、人15が集中している領域を把握することができる。そのため、コントローラ8は、人15が集中している領域を撮影可能な撮影装置7の撮影領域を優先的に決定して、撮影領域を割り当てるようにしてもよい。
実施の形態4.
実施の形態3では、空調制御システム1bが備える全ての撮影装置7の撮影部71は、コントローラ8の制御部82によって撮影方向を変更することができた。実施の形態4では、空調制御システムが、撮影方向が固定された固定撮影装置を備える場合について説明する。
図13は、実施の形態4に係る空調制御システム1cの構成例を示す図である。空調制御システム1cは、図9に示す実施の形態3の空調制御システム1bに、固定撮影装置6を追加したものである。空調制御システム1cは、撮影装置7a,7b、固定撮影装置6およびコントローラ8を用いて、空調室内機3a~3hおよび空調室外機4a~4dの動作を制御するシステムである。
コントローラ8は、実施の形態3のコントローラ8の機能に加えて、固定撮影装置6を空調制御システム1cに接続するためのインターフェースの機能を有している。
コントローラ8の制御部82は、撮影装置7の撮影部71の撮影可能領域に固定撮影装置6の撮影可能領域が含まれる場合、固定撮影装置6の撮影可能領域を考慮して、撮影装置7の撮影部71の撮影方向を制御する。空調制御システム1cとしては、撮影装置7の撮影部71の撮影領域と固定撮影装置6の撮影部61の撮影領域とが完全に一致する場合、固定撮影装置6を追加することによる効果が得られず、効率が悪い。そのため、コントローラ8の制御部82は、図6に示す撮影装置2a,2bの撮影範囲のように、撮影領域のうち一致する部分が規定された範囲内になるように、撮影装置7の撮影部71の撮影方向を制御する。コントローラ8の制御部82におけるその他の動作は、実施の形態3のときの動作と同様である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、空調制御システム1cにおいて、コントローラ8は、複数の撮影装置7の撮影部71の撮影可能領域、および固定撮影装置6の撮影可能領域において重複する撮影可能領域がある場合、重複する撮影可能領域については、複数の撮影装置7の撮影部71の撮影可能領域から極力除外することとした。これにより、コントローラ8は、複数の撮影装置7の撮影部71の撮影可能領域において、撮影範囲以外の領域の撮影されていない時間を短くすることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a,1b,1c 空調制御システム、2a,2b,7a,7b 撮影装置、3a~3h 空調室内機、4a~4d 空調室外機、5,8 コントローラ、6 固定撮影装置、11 空調リモコン通信線、12 空調内外系通信線、13 空調集中系通信線、15,15a~15d 人、21a,21b,61,71a,71b 撮影部、22a,22b,62,72a,72b,82 制御部。

Claims (12)

  1. 空調機の動作を制御する空調制御システムであって、
    複数の撮影装置を備え、前記複数の撮影装置の各々は、
    指定された撮影方向から撮影領域を撮影し、熱画像を出力する撮影部と、
    接続する前記撮影部の撮影方向を制御し、前記撮影部から取得した熱画像から人を検知し、検知した前記人の位置を示す座標および撮影時刻を送信する制御部と、
    を備え、
    各撮影装置の撮影部の撮影方向は各撮影装置の制御部によって個別に制御可能であり、
    隣接する撮影装置において各撮影装置の撮影部が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように各撮影装置に設定された優先度を用いて撮影方向を制御し、各制御部で検知された前記人の座標および撮影時刻を用いて前記空調機の動作を制御する空調制御システム。
  2. 空調機の動作を制御する空調制御システムであって、
    複数の撮影装置を備え、異なる位置に取り付けられている前記複数の撮影装置の各々は、
    指定された撮影方向から撮影領域を撮影し、熱画像を出力する撮影部と、
    接続する前記撮影部の撮影方向を制御し、前記撮影部から取得した熱画像から人を検知し、検知した前記人の位置を示す座標および撮影時刻を送信する制御部と、
    を備え、
    隣接する撮影装置において各撮影装置の撮影部が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように各撮影装置に設定された優先度を用いて撮影方向を制御し、各制御部で検知された前記人の座標および撮影時刻を用いて前記空調機の動作を制御する空調制御システム。
  3. 前記制御部は、異なる撮影時刻に撮影された複数の熱画像を用いて、規定された時間内に位置の変化がある熱源を前記人として検知する、
    請求項1または2に記載の空調制御システム。
  4. 前記複数の撮影装置の制御部は、隣接する撮影装置の制御部との間で接続する撮影部の撮影方向を調整して、各撮影装置の撮影部が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように接続する撮影部に撮影方向を指定し、前記隣接する撮影装置の制御部との間で検知した前記人の座標および撮影時刻を共有して、共有する前記人の座標および撮影時刻を用いて前記空調機の動作を制御する、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の空調制御システム。
  5. 撮影方向が固定された固定撮影装置、
    を備え、
    前記複数の撮影装置の制御部は、接続する撮影部の撮影可能領域に前記固定撮影装置の撮影可能領域が含まれる場合、前記固定撮影装置の撮影可能領域を考慮して、接続する撮影部の撮影方向を制御する、
    請求項に記載の空調制御システム。
  6. 前記複数の撮影装置の撮影部の撮影方向を調整して、隣接する撮影装置において各撮影装置の撮影部が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように前記複数の撮影装置の撮影部に撮影方向を指定し、前記複数の撮影装置の制御部から検知された前記人の座標および撮影時刻を取得して、取得した前記人の座標および撮影時刻を用いて前記空調機の動作を制御するコントローラ、
    を備える請求項1から3のいずれか1つに記載の空調制御システム。
  7. 撮影方向が固定された固定撮影装置、
    を備え、
    前記コントローラは、前記複数の撮影装置の撮影部の撮影可能領域に前記固定撮影装置の撮影可能領域が含まれる場合、前記固定撮影装置の撮影可能領域を考慮して、前記複数の撮影装置の撮影部の撮影方向を制御する、
    請求項に記載の空調制御システム。
  8. 空調機の動作を制御する空調制御システムが備えるコントローラであって、
    前記空調制御システムが複数の撮影装置を備え、前記複数の撮影装置の各々が、
    指定された撮影方向から撮影領域を撮影し、熱画像を出力する撮影部と、
    接続する前記撮影部の撮影方向を制御し、前記撮影部から取得した熱画像から人を検知し、検知した前記人の位置を示す座標および撮影時刻を送信する制御部と、
    を備え
    各撮影装置の撮影部の撮影方向は各撮影装置の制御部によって個別に制御可能であり、
    前記コントローラは、
    前記複数の撮影装置の撮影部の撮影方向を調整して、隣接する撮影装置において各撮影装置の撮影部が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように前記複数の撮影装置に設定された優先度を用いて前記複数の撮影装置の撮影部に撮影方向を指定し、前記複数の撮影装置の制御部から検知された前記人の位置を示す座標および撮影時刻を取得して、取得した前記人の座標および撮影時刻を用いて前記空調機の動作を制御する制御部、
    を備えるコントローラ。
  9. 空調機の動作を制御する空調制御システムが備えるコントローラであって、
    前記空調制御システムが複数の撮影装置を備え、異なる位置に取り付けられている前記複数の撮影装置の各々が、
    指定された撮影方向から撮影領域を撮影し、熱画像を出力する撮影部と、
    接続する前記撮影部の撮影方向を制御し、前記撮影部から取得した熱画像から人を検知し、検知した前記人の位置を示す座標および撮影時刻を送信する制御部と、
    を備えており、
    前記コントローラは、
    前記複数の撮影装置の撮影部の撮影方向を調整して、隣接する撮影装置において各撮影装置の撮影部が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように前記複数の撮影装置に設定された優先度を用いて前記複数の撮影装置の撮影部に撮影方向を指定し、前記複数の撮影装置の制御部から検知された前記人の位置を示す座標および撮影時刻を取得して、取得した前記人の座標および撮影時刻を用いて前記空調機の動作を制御する制御部、
    を備えるコントローラ。
  10. 前記空調制御システムが、撮影方向が固定された固定撮影装置を備えており、
    前記制御部は、前記複数の撮影装置の撮影部の撮影可能領域に前記固定撮影装置の撮影可能領域が含まれる場合、前記固定撮影装置の撮影可能領域を考慮して、前記複数の撮影装置の撮影部の撮影方向を制御する、
    請求項8または9に記載のコントローラ。
  11. 空調機の動作を制御する空調制御システムの空調制御方法であって、
    前記空調制御システムが複数の撮影装置を備え、前記複数の撮影装置の各々が、
    指定された撮影方向から撮影領域を撮影し、熱画像を出力する撮影部と、
    接続する前記撮影部の撮影方向を制御し、前記撮影部から取得した熱画像から人を検知し、検知した前記人の位置を示す座標および撮影時刻を出力する制御部と、
    を備え
    各撮影装置の撮影部の撮影方向は各撮影装置の制御部によって個別に制御可能であり、
    前記制御部またはコントローラが、隣接する撮影装置において各撮影装置の撮影部が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように各撮影装置に設定された優先度を用いて撮影方向を制御する第1のステップと、
    前記制御部または前記コントローラが、各制御部で検知された前記人の位置を示す座標および撮影時刻を用いて前記空調機の動作を制御する第2のステップと、
    を含む空調制御方法。
  12. 空調機の動作を制御する空調制御システムの空調制御方法であって、
    前記空調制御システムが複数の撮影装置を備え、異なる位置に取り付けられている前記複数の撮影装置の各々が、
    指定された撮影方向から撮影領域を撮影し、熱画像を出力する撮影部と、
    接続する前記撮影部の撮影方向を制御し、前記撮影部から取得した熱画像から人を検知し、検知した前記人の位置を示す座標および撮影時刻を出力する制御部と、
    を備えており、
    前記制御部またはコントローラが、隣接する撮影装置において各撮影装置の撮影部が異なる撮影時刻に同一撮影領域を撮影するように各撮影装置に設定された優先度を用いて撮影方向を制御する第1のステップと、
    前記制御部または前記コントローラが、各制御部で検知された前記人の位置を示す座標および撮影時刻を用いて前記空調機の動作を制御する第2のステップと、
    を含む空調制御方法。
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