JP7452076B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
従来、パワー半導体装置の電極パッドや集積回路の電極配線層の材料としてアルミニウム(Al)やアルミニウム合金が用いられ、このアルミニウムを含む電極層(以下、アルミニウム電極層とする)と半導体基板との間にバリア層を設けることが一般的である。バリア層は、アルミニウム電極層と、バリア層よりも下層の金属層や金属化合物層および半導体基板と、の間での原子拡散や相互反応を防止して、半導体装置を構成するpn接合やショットキー接合の破壊を防止する機能を有する。
このバリア層を備えた半導体装置として、X線回折法による結晶配向を主に{200}面に配向した窒化チタン(TiN)層をバリア層とすることで、バリア層のバリア性を向上させた装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。また、特許文献1では、バリア層を、微細でアスペクト比の高いコンタクトホールの側壁上の部分でも半導体基板の主面上の部分の80%以上の厚さとすることで、バリア層のバリア性を向上させている。バリア層の好適な厚さが50nm~700nmであることが開示されている。
また、バリア層を備えた別の半導体装置として、第1熱処理により窒化かつ緻密化して形成した金属窒化物層と、第2熱処理により当該金属窒化物層の上層および直下に形成したアモルファス状態の金属酸化物層と、をバリア層とすることで、バリア層のバリア性を向上させた装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2では、チタンやバナジウム(V)を用いてバリア層が形成されている。バリア層の好適な厚さが50nm~200nmであることが開示されている。
また、バリア層を備えた別の半導体装置として、半導体基板とのショットキー接合を形成する白金(Pt)シリサイド層上に、バナジウム層と、電極配線層となるアルミニウム電極層と、を順に蒸着した装置が提案されている(例えば、特許文献3参照。)。特許文献3では、半導体基板の温度(以下、基板温度とする)を290℃にした状態で、バナジウム層を0.2μmの厚さで蒸着することが開示されている。バナジウム層は、アルミニウム層中から白金シリサイド層への原子拡散を防止するバリア層である。
特開平10-064852号公報 特開2000-182993号公報 特開2010-062518号公報
図12は、従来の半導体装置に生じた課題を模式的に示す説明図である。図12には、特許文献3の構成を適用したおもて面電極114を図示する。バリア層の例として、バナジウム層を用いた。バリア層となるバナジウム層112の厚さt101は、材料費や製造時間等の許容範囲内で可能な限り厚いことが好ましい。その理由は、バナジウム層112の厚さt101を厚くするほど、バナジウム層112のバリア性を向上させることができ、バナジウム層112を設けたことによる効果(原子拡散や相互反応を防止)を高くすることができるからである。
しかしながら、バナジウム層112の厚さt101を厚くするほど、バナジウム層112にクラック(亀裂やひび割れ)121が生じやすくなるため、バナジウム層112のバリア性が低下する。例えば、アルミニウム電極層113の形成時にバナジウム層112のクラック121にアルミニウムが充填され、クラック121に充填されたアルミニウムと、白金シリサイド層111や半導体基板101のシリコン(Si)と、が反応して逆方向耐圧特性や逆方向電流特性が不良となってしまう。
また、バナジウム層112に生じたクラック121が深さ方向にバナジウム層112を貫通して、バナジウム層112の下層の白金シリサイド層111や半導体基板101まで達してしまう虞がある。これによって、半導体装置110が破壊され、半導体装置110の歩留りが低下するという問題がある。また、上記特許文献1~3には、バナジウム層112の厚さt101が0.2μmを超える程度に厚くした場合にバナジウム層112に生じるクラック121に対する対策について記載されていない。
この発明は、上述した従来技術による課題を解消するため、バリア層のバリア性を向上させることができる半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。半導体基板の表面または前記半導体基板の上のシリサイド層の表面に、第1金属層が設けられている。前記第1金属層の表面に、アルミニウムを含む第2金属層が設けられている。前記第2金属層は、前記第1金属層を介して前記半導体基板に電気的に接続されている。前記第1金属層の厚さは0.2μmよりも厚い。前記第1金属層の結晶粒の特定方向に対するEBSD測定による特定結晶方位の配向強度は5以下である。前記第1金属層はバナジウム層であり、前記結晶粒はバナジウム結晶粒であり、前記特定方向はバナジウム結晶粒の結晶成長方向であり、前記特定結晶方位は<111>である。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1金属層の前記結晶粒の前記配向強度は4以下であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1金属層の厚さは0.5μm以上1.0μm以下であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1金属層の厚さは0.8μm以上であることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1金属層は、前記半導体基板の表面から厚さ0.2μmを超える部分に、前記半導体基板の表面に平行な方向に並んだ複数の柱状の前記結晶粒を含んでいる。複数の前記結晶粒のうちの一部の第1結晶粒は前記特定結晶方位に配向している。複数の前記結晶粒のうちの残りの第2結晶粒は前記特定結晶方位と異なる結晶方位に配向していることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1金属層は、前記第2結晶粒の個数よりも前記第1結晶粒の個数を多く含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、次の特徴を有する。半導体基板の表面または前記半導体基板の上のシリサイド層の表面に第1金属層を形成する第1工程を行う。前記第1金属層の表面に、前記第1金属層を介して前記半導体基板に電気的に接続された、アルミニウムを含む第2金属層を形成する第2工程を行う。前記第1工程では、前記第1金属層の結晶粒の特定方向への前記結晶粒の結晶配向性のランダムさを示す指標が最大となるように前記半導体基板の温度を220℃以上290℃以下に加熱した状態で、前記半導体基板の表面に、0.2μmよりも厚い厚さで前記第1金属層を形成する。前記第1工程では、前記第1金属層の前記結晶粒の前記特定方向を向いていない特定結晶面のピーク強度を前記指標とする。前記第1金属層がバナジウム層であり、前記結晶粒はバナジウム結晶粒であり、前記特定方向はバナジウム結晶粒の結晶成長方向であり、前記特定結晶面は{110}面である。
また、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、上述した発明において、前記第1工程は、前記第1金属層を蒸着で形成することを特徴とする。
上述した発明によれば、バナジウム結晶粒の特定方向を向いて互いに隣り合う特定結晶面同士が互いに離れる方向にバナジウム結晶粒が配向する確率を低くすることができ、結晶粒間にクラックとなる隙間が生じにくい。これにより、バナジウム層でのクラックの発生を抑制することができ、バナジウム層のバリア性低下を抑制することができる。また、バナジウム層の厚さを厚くしたとしても、バナジウム層でクラックが発生しにくいため、バナジウム層の厚さを厚くすることができる。
本発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法によれば、バリア層のバリア性を向上させることができるという効果を奏する。
実施の形態にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。 図1のおもて面電極の一部を拡大して示す拡大図である。 従来の半導体装置のおもて面電極の一部を示す断面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 バナジウム層の蒸着時の基板温度とバナジウム結晶粒の配向強度との関係を示す特性図である。 バナジウム層の蒸着時の基板温度とバナジウム結晶粒の結晶配向性との関係を示す特性図である。 従来の半導体装置に生じた課題を模式的に示す説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および-は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態)
実施の形態にかかる半導体装置の構造について説明する。図1は、実施の形態にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。図2は、図1のおもて面電極の一部を拡大して示す拡大図である。図3は、従来の半導体装置のおもて面電極の一部を示す断面図である。本実施の形態では、第1金属層としてバナジウム(V)を用いた例を示す。図3には、図
12のおもて面電極114の一部を拡大して示す。図2,3には、バナジウム(V)層(第1金属層)の12,112のバナジウム結晶粒12a,112aを楕円で示し、当該楕円内にバナジウム結晶粒12a,112aの結晶方位を矢印で示す。
図1に示す実施の形態にかかる半導体装置10は、半導体基板(半導体チップ)1のおもて面に形成された、白金(Pt)シリサイド層11とn-型半導体層3との接合面(以下、ショットキーバリア接合面とする)6によるショットキー障壁の整流性を利用したショットキーバリアダイオード(SBD)である。半導体基板1は、例えば、シリコン(Si)からなるn+型出発基板2のおもて面上にn-型ドリフト領域となるn-型半導体層3をエピタキシャル成長させたエピタキシャル基板である。
半導体基板1の、n-型半導体層3側の主面をおもて面として、n+型出発基板2側の主面(n+型出発基板2の裏面)を裏面とする。半導体基板1のおもて面の表面領域において、エッジ終端領域には、n-型半導体層3の内部に、耐圧構造として、例えばフィールドリミッティングリング(FLR:Field Limiting Ring)となるp型領域4が選択的に設けられている。p型領域4は、ショットキーバリア接合面6の周囲を囲む環状に設けられている。
エッジ終端領域は、活性領域と半導体基板1の端部(チップ端部)との間の領域であり、活性領域の周囲を囲む。エッジ終端領域には上述したFLR等の耐圧構造が配置される。これによって、エッジ終端領域は、半導体基板1のおもて面側の電界を緩和し耐圧(耐電圧)を保持する機能を有する。耐圧とは、素子が誤動作や破壊を起こさない限界の電圧である。活性領域は、SBDがオン状態のときに電流が流れる領域である。活性領域は、例えば、半導体基板1の中央部に配置されている。
半導体基板1のおもて面は、層間絶縁膜5で覆われている。活性領域において深さ方向に層間絶縁膜5を貫通して半導体基板1に達する1つのコンタクトホール5aが設けられている。コンタクトホール5aには、活性領域における半導体基板1のおもて面の全面(n-型半導体層3の表面)が露出されている。ここで、露出とは、後述する白金シリサイド層11に接触していることを意味する。層間絶縁膜5は、活性領域の周囲を囲む環状に設けられている。コンタクトホール5aに、p型領域4の内側の端部(内周部分)が露出されていてもよい。
コンタクトホール5aの内部において、半導体基板1のおもて面の全面に白金シリサイド層11が設けられている。白金シリサイド層11は、コンタクトホール5aの内部においてn-型半導体層3に接し、n-型半導体層3とのショットキーバリア接合面6を形成する。したがって、活性領域における半導体基板1のおもて面の全面がショットキーバリア接合面6となっている。白金シリサイド層11は、コンタクトホール5aの外周においてp型領域4に接していてもよい。
コンタクトホール5aの内部において、白金シリサイド層11の表面上の全面に、バナジウム層12が設けられている。バナジウム層12は、白金シリサイド層11と後述するアルミニウム電極層(第2金属層)13との間に、これらの層に接して設けられた中間金属層である。バナジウム層12は、アルミニウム電極層13と、バナジウム層12よりも下層の白金シリサイド層11および半導体基板1と、の間での原子拡散や相互反応を防止して、ショットキーバリア接合面6の破壊を防止するバリア層として機能する。
バナジウム層12の、半導体基板1近傍の部分(白金シリサイド層11の表面から厚さ0.2μm程度までの部分:以下、不定形結晶領域とする)は、バナジウム結晶が定形を有していない(不図示)。また、バナジウム層12は、半導体基板1から離れた部分(白金シリサイド層の表面から厚さ0.2μm程度を超える部分:以下、柱状結晶領域とする)に、半導体基板1の垂直方向に対し若干斜めに傾いた柱状のバナジウム結晶(以下、バナジウム結晶粒(第1,2結晶粒)とする)12a,12bを含む(図2)。
バナジウム結晶粒12a,12bは、バナジウム結晶粒の結晶成長方向に長い断面形状をなし、柱状結晶領域の厚さと同じ長さを有する。バナジウム結晶粒12a,12bは、半導体基板1の水平方向に任意の順序で並んでいる。柱状結晶領域の一部のバナジウム結晶粒12bは、バナジウム結晶粒の結晶成長方向への結晶方位が、バナジウム結晶粒の成長しやすい結晶方位である<111>に揃っていない。本実施の形態では、バナジウム結晶粒の結晶成長方向とは、バナジウム柱状結晶の長手方向で、半導体基板1のおもて面と直交する方向に対し若干斜めとする。
例えば、従来の半導体装置110(図3,12参照)の製造方法を適用(以下、従来構造とする)して蒸着(形成)したバナジウム層112は、実施の形態のバナジウム層12と同様に不定形結晶領域を有するが、実施の形態のバナジウム層12と比べて、柱状結晶領域の柱状のバナジウム結晶粒112a(図3参照)の結晶成長方向に対する<111>の配向強度が大きいことが確認された。
従来構造では、バナジウム層112の柱状結晶領域のほぼすべてのバナジウム結晶粒112aが、バナジウム結晶粒112aの成長しやすい結晶方位である<111>に配向している。バナジウム層112の柱状結晶領域において、<111>に配向するバナジウム結晶粒(不図示)がクラック121(図3参照)を挟んで向き合うように隣り合って並んでいる。そして、<111>に配向するバナジウム結晶粒同士は、クラック121を挟んで互いに開く方向に配向していることが確認された。
また、従来構造では、半導体基板101の温度(基板温度)を例えば350℃程度に高くした状態でバナジウム層112を蒸着すると、バナジウム層112にクラック121が発生することが確認されている。バナジウム層112の柱状結晶領域において、バナジウム結晶粒112aの<111>の配向強度が大きくなり、互いに隣り合うバナジウム結晶粒同士が互いに離れる方向に力が働く確率が高くなり、当該バナジウム結晶粒間にクラック121となる隙間が発生すると推測される。
配向強度とは、結晶粒の逆極点図(結晶方位分布図)の強度分布をEBSD(Electron Backscattered Diffraction:後方散乱電子回折)法で測定したときに、特定方向にすべての結晶方位が等しい確率で現れる状態(以下、「完全ランダムな状態」とする)を1とする結晶配向度である。配向強度は、特定方向への結晶性が高いほど大きくなる。例えば、結晶粒の結晶成長方向に対する<111>の配向強度が10であるとは、結晶粒の結晶方位が完全ランダムな状態と比べて約10倍の確率で出現していることを意味する。
EBSD法とは、CCD(Charge Coupled Device)カメラ等の後方散乱電子回折像検出器を取り付けた走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)または透過電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)で回折パターンを取り込み、結晶方位解析を行う方法である。EBSD法により、結晶粒の逆極点図上の測定点の方位を3原色の混色であらわした、特定方向から見た結晶方位マップ(不図示)が得られる。
実施の形態において、バナジウム層12は、バナジウム結晶粒の結晶成長方向に<111>に配向したバナジウム結晶粒12aを他の結晶方位に配向したバナジウム結晶粒12bの個数よりも多く含むが、従来構造のバナジウム層112と比べて当該バナジウム結晶粒12aが少ない。それに加えて、バナジウム層12は、例えば<001>や<101>に配向したバナジウム結晶粒12bを含む。
バナジウム層12のバナジウム結晶粒の結晶成長方向(特定方向)に対するEBSD測定による<111>(特定結晶方位)の配向強度は、例えば、5以下程度であり、好ましくは4以下程度であることがよい。具体的には、バナジウム層12の柱状結晶領域にバナジウム結晶粒の結晶成長方向に<111>に配向していないバナジウム結晶粒12bが含まれることで、バナジウム層12のバナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>の配向強度が従来構造のバナジウム層112と比べて比較的小さくなっている。
バナジウム層12内において柱状結晶領域の占有率は不定形結晶領域の占有率よりも大きいため、EBSD測定で得られる結果は柱状結晶領域の状態が支配的である。バナジウム層12の不定形結晶領域は、バナジウム結晶が定形を有していないこと、かつバナジウム結晶粒の結晶成長方向に<001>に配向しており、柱状結晶領域のバナジウム結晶粒12aと同じ<111>に配向していない。このため、互いに隣り合う結晶粒の間にクラックとなる隙間が生じないと推測される。
バナジウム層12の{110}面のピーク強度(特定結晶面のピーク強度)は例えば3.5以上であり、従来構造のバナジウム層112の{110}面のピーク強度よりも大きい。本実施の形態では、基板温度350℃で成膜したバナジウム層12の{110}面のピーク強度を1とした。バナジウム結晶粒の結晶成長方向は主に{111}面を向いているため、バナジウム層12の{110}面のピーク強度が大きいほど、バナジウム結晶粒の結晶配向が<111>に揃っていない。したがって、バナジウム結晶粒の結晶成長方向を向いていない特定結晶面のピーク強度は、バナジウム結晶粒の結晶配向性のランダムさを示す指標となる。このため、バナジウム結晶粒の結晶成長方向を向いていない特定結晶面のピーク強度(バナジウム結晶粒の結晶配向性のランダムさを示す指標)が最大となるように、バナジウム層12を蒸着する際の基板温度を設定すればよい。
バナジウム層12の特定結晶面のピーク強度は、例えば、X線回折(XRD:X-ray Diffraction)法により測定可能である。ここでは、XRD法により測定したバナジウム層12の特定結晶面のピーク強度を、バナジウム層12の結晶配向性のランダムさを示す指標としているが、バナジウム層12の結晶配向性のランダムさを示す指標は例えばバナジウム層12を蒸着するための成膜装置、バナジウム層12の成膜条件およびバナジウム層12の結晶配向性の測定手法に合わせて任意に選択可能である。
このように、バナジウム層12のバナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>の配向強度を5以下とする、もしくは、バナジウム層12の{110}面のピーク強度を3.5以上とする、またはその両方を満たす。これにより、特定結晶方位を向いた特定面同士が互いに離れる方向にバナジウム結晶粒が配向する(特定結晶方位を向いた特定結晶面の間が開く方向にバナジウム結晶粒同士が向き合う)確率が低くなり、クラックが発生しにくくなると推測される。ここで、バナジウム結晶粒の特定方向に対する特定結晶方位とは、バナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>である。
また、実施の形態においては、バナジウム層12の厚さt1が、バナジウム層12に柱状結晶領域が形成される0.2μm程度よりも厚い場合に有用であり、特に、バナジウム層12にクラック121(図3,12参照)が発生しやすい例えば0.5μm以上程度、好ましくは例えば0.8μm以上程度に厚くした場合に適している。バナジウム層12の厚さt1は、厚くするほどバナジウム層12のバリア性を高くすることができるが、材料費や製造時間等を考慮して例えば1.0μm以下程度とすることがよい。
このようにバナジウム層12の厚さt1を厚くすることで、下地層の凹凸や、パーティクルの高さ(粒径)よりもバナジウム層12の厚さt1が厚くなる。これにより、バナジウム層112が形成されなかった部分がなくなり、アルミニウム電極層113と、白金シリサイド層111や半導体基板101と、が接触することを防ぐことができる。パーティクルとは、不良を引き起こす微粒子、微細なごみや塵埃である。
上述したように従来構造では、バナジウム層112の厚さt101を厚くすると、バナジウム層112にクラック121が生じやすい。一方、実施の形態においては、バナジウム層のバナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>の配向強度、もしくはバナジウム層の{110}面のピーク強度、またはその両方を上記条件にすることで、バナジウム層12にクラックが発生しにくくなっている。したがって、半導体装置10の逆方向耐圧特性や逆方向電流特性が不良になることを防止することができる。
バナジウム層12の表面の全面に、アルミニウム電極層13が設けられている。これら半導体基板1のおもて面上の白金シリサイド層11、バナジウム層12およびアルミニウム電極層13でアノード電極として機能するおもて面電極14が構成される。アルミニウム電極層13は、バナジウム層12および白金シリサイド層11を介してn-型半導体層3に電気的に接続されている。アルミニウム電極層13は、アルミニウム等からなるワイヤがボンディングされる電極パッドを兼ねる。
アルミニウム電極層13は、当該アルミニウム電極層13の表面にボンディングされるワイヤが当該アルミニウム電極層13を貫通しない厚さであればよい。アルミニウム電極層13の厚さは、バナジウム層12の厚さt1を厚くした分だけ薄くてもよい。半導体基板1の裏面には、アノード電極となる裏面電極15が設けられている。裏面電極15は、半導体基板1にオーミック接触して、n+型カソード領域となるn+型出発基板2に電気的に接続されている。裏面電極15は、カソード電極として機能する。
次に、実施の形態にかかる半導体装置10の製造方法について説明する。図4~9は、実施の形態にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。まず、n+型カソード領域となるn+型出発基板(半導体ウエハ)2として、例えば砒素(As)ドープのシリコン基板を用意する。n+型出発基板2の不純物濃度および厚さは、例えば、それぞれ2×1019/cm3程度および300μm程度であってもよい。
このn+型出発基板2のおもて面上にn-型ドリフト領域となる例えばリン(P)ドープのn-型半導体層3をエピタキシャル成長させて半導体基板1を作製する。n-型半導体層3の不純物濃度および厚さは、例えば、それぞれ2×1014/cm3程度および20μm程度であってもよい(図4)。次に、n-型半導体層3の表面に、p型領域4の形成領域に対応する部分が開口したイオン注入用マスクを形成する。
次に、このイオン注入用マスクをマスクとして、n-型半導体層3に例えばボロン(B)等のp型不純物をイオン注入する。このイオン注入の加速電圧およびドーズ量は、例えば、それぞれ45keV程度および1×1013/cm2程度であってもよい。次に、イオン注入された不純物を例えば1100℃の温度で1時間程度の熱処理により拡散させて、例えば1.5μm程度の深さのFLRとなるp型領域4を形成する(図5)。
次に、半導体基板1のおもて面(n-型半導体層3の表面)に、層間絶縁膜5を形成する。次に、フォトリソグラフィおよびエッチングにより層間絶縁膜5を選択的に除去して、深さ方向に層間絶縁膜5を貫通して半導体基板1に達するコンタクトホール5aを形成する。層間絶縁膜5のコンタクトホール5aには、ショットキーバリア接合面6の形成領域に対応する部分を露出させる(図6)。
次に、例えば、真空度を5×10-4Paとした炉内において半導体基板1を加熱して半導体基板1の温度(基板温度)を200℃程度にした状態で、半導体基板1のおもて面に例えば0.04μm程度の厚さの白金層21を蒸着(形成)する。白金層21は、半導体基板1のおもて面のコンタクトホール5aに露出する部分の表面から層間絶縁膜5の表面に沿って、半導体基板1のおもて面の全面に形成される(図7)。
白金層21の蒸着時の熱履歴により、白金層21中の白金と半導体基板1中のシリコンとが反応し、白金層21の半導体基板1に接する部分がシリサイド化されて、コンタクトホール5aにおいて半導体基板1のおもて面に白金シリサイド層11が形成される。これによって、コンタクトホール5a内に、白金シリサイド層11とn-型半導体層3とのショットキーバリア接合面6が形成される。
次に、熱王水により、白金層21のシリサイド化されていない部分を除去する。これにより、白金層21の、層間絶縁膜5上の部分が完全に除去され、コンタクトホール5a内に例えば0.02μm程度の厚さの白金シリサイド層11が残る(図8)。白金層21の、層間絶縁膜5上の部分を、熱王水による除去に代えて、フォトリソグラフィおよびエッチングによって除去してもよい。
熱王水によって白金層21を除去することで、フォトリソグラフィおよびエッチングを用いる場合よりも少ない工程数で、コンタクトホール5a内に白金シリサイド層11を残すとともに、白金層21の、層間絶縁膜5上の剥がれやすい部分を除去することができる。熱王水によって白金層21を除去する際に、白金シリサイド層11上に、白金層21のシリサイド化されていない部分が残ってもよい。
次に、炉内において半導体基板1を加熱して基板温度を例えば220℃以上290℃以下程度、好ましくは例えば240℃以上260℃以下程度にした状態で、白金シリサイド層11の上に、上述した所定厚さt1のバナジウム層12を蒸着(形成)する。基板温度を上記下限値以上としてバナジウム層12を蒸着することで、バナジウム層12の、層間絶縁膜5に接する部分が層間絶縁膜5から剥離することを抑制することができる。
また、基板温度を高くするほど、バナジウム層12が層間絶縁膜5から剥離しにくくなるが、バナジウム層12にクラックが発生しやすい傾向がある。基板温度を上記上限値以下としてバナジウム層12を蒸着することで、バナジウム層12のバナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>の配向強度、もしくはバナジウム層12の{110}面のピーク強度、またはその両方を上記条件にすることができる。
次に、炉内において基板温度を例えば150℃程度にした状態で、バナジウム層12の上に、例えば5μmの厚さでアルミニウム電極層13を蒸着(形成)する。アルミニウム電極層13は、例えばバナジウム層12に連続して蒸着する。次に、バナジウム層12およびアルミニウム電極層13からなる積層金属層をフォトリソグラフィおよびエッチングによりパターニングして、当該積層金属層のチップ端部側の部分を除去する(図9)。
次に、半導体基板1の裏面(n+型出発基板2の裏面)に、例えばチタン(Ti)膜、ニッケル(Ni)膜および金(Au)膜を順に積層して裏面電極15を形成する。裏面電極15のチタン膜、ニッケル膜および金膜の各厚さは、例えば、それぞれ0.2μm程度、0.7μm程度および0.15μm程度であってもよい。その後、半導体基板1をダイシング(切断)してチップ状に個片化することで、図1のSBDが完成する。
以上、説明したように、実施の形態によれば、バナジウム層のバナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>の配向強度、もしくはバナジウム層の{110}面のピーク強度、またはその両方を上記条件にする。これにより、バナジウム層のバナジウム結晶粒が成長しやすい<111>に当該バナジウム結晶粒が揃わないように、バナジウム層の結晶配向性をランダムにすることができる。これによって、互いに離れる方向にバナジウム結晶粒が配向する確率を低くすることができ、互いに隣り合うバナジウム結晶間にクラックとなる隙間が生じにくい。
互いに隣り合うバナジウム結晶間にクラックとなる隙間が生じにくいことで、バナジウム層でのクラックの発生を抑制することができ、バナジウム層のバリア性低下を抑制することができる。また、互いに隣り合うバナジウム結晶間にクラックとなる隙間が生じにくいことで、バナジウム層を均一な厚さで形成することができる。厚さが均一とは、プロセスのばらつきによって許容される誤差を含む範囲で同じ厚さであることを意味する。さらに、バナジウム層の厚さを厚くしたとしても、バナジウム層にクラックが発生しにくいため、バナジウム層の厚さを厚くして、バナジウム層のバリア性を向上させることができる。
(実験例)
バナジウム層12を蒸着する際の基板温度について検証した。図10,11は、それぞれ、バナジウム層の蒸着時の基板温度とバナジウム結晶粒の配向強度および結晶配向性との関係を示す特性図である。上述した実施の形態にかかる半導体装置10の製造方法(図4~9参照)にしたがってSBDを複数作製した。これら複数の試料は、それぞれ、バリア層として機能するバナジウム層12を蒸着する際の基板温度(半導体基板1の温度)が異なる。バナジウム層12の厚さt1を0.8μmとした。
上記複数の試料について、バナジウム層12のバナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>の配向強度をEBSD測定により測定した結果を図10に示す。図10に示す結果から、バナジウム層12のバナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>の配向強度分布は、所定温度(ここでは250℃)で最小値を示し、当該所定温度を頂点とした下に凸の放物線状となることが確認された。また、上記複数の試料のうち、基板温度を220℃以上290℃以下にした試料(以下、実施例とする)で当該配向強度を5以下にすることができることが確認された。
また、上記複数の試料について、バナジウム層12の{110}面のピーク強度をXRD法により測定した結果を図11に示す。図11に示す結果から、バナジウム層12の{110}面のピーク強度分布は、所定温度(ここでは250℃)で最大値を示し、当該所定温度を頂点とした上に凸の放物線状となることが確認された。また、実施例は、バナジウム層12の{110}面のピーク強度を3.5以上にすることができ、例えば基板温度を350℃にした状態でバナジウム層112を蒸着した上記従来構造と比べてバナジウム層12の{110}面のピーク強度を大きくすることができることが確認された。
このように実施例は、バナジウム層12のバナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>の配向強度を5以下にする、もしくは、バナジウム層12の{110}面のピーク強度を3.5以上にする、またはその両方の条件を満たす。これによって、バナジウム層12の厚さt1を0.2μmよりも厚くした場合においても、バナジウム層12でのクラックの発生を抑制することができ、バナジウム層12の厚さt1に応じたバリア性を維持することができることが確認された。また、バナジウム層12の厚さt1を厚くすることで、バナジウム層12のバリア性を高くすることができることが確認された。
また、バナジウム層12の厚さt1を厚くすることで、バナジウム層12の形成面(白金シリサイド層11の表面や半導体基板1のおもて面)上にパーティクルが付着していたとしても、当該パーティクルをバナジウム層12で完全に覆うことができる。このため、パーティクルに起因するバナジウム層12のバリア性低下を抑制することができる。また、図示省略するが、実施例においては、基板温度を290℃として蒸着した厚さ0.2μmのバナジウム層を備えたSBD(例えば上記特許文献3に記載のSBD)と比べて、半導体装置10の歩留りが向上されることが確認された。
以上において本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述した実施の形態では、SBDを例に説明しているが、アルミニウム電極層と半導体基板との間にバリア層を備えた様々な半導体装置に適用可能である。このため、半導体基板にショットキー接触する白金シリサイド層に代えて、半導体基板にオーミック接触する金属シリサイド層がバナジウム層と半導体基板との間に設けられていてもよい。バリア層となるバナジウム層が半導体基板のおもて面に直接接触していてもよい。
また、上述した実施の形態では、バナジウム結晶粒の特定方向に対する特定結晶方位がバナジウム結晶粒の結晶成長方向に対する<111>である場合を例に説明しているが、バナジウム結晶粒のいずれの特定方向および特定結晶方位であっても同様の効果を奏する。また、バリア層の材料として、バナジウム(V)の他に、例えばチタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、クロム(Cr)、ジルコニウム(Zr)、またはこれらの複合層が設けられていてもよい。この場合においても、バリア層の結晶粒の特定方向に対する特定結晶方位の配向強度、もしくは、バリア層の特定結晶面のピーク強度、またはその両方を上記条件にすることで、バナジウム層と同様の効果を有する。
以上のように、本発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法は、電力変換装置や種々の産業用機械などの電源装置などに使用されるパワー半導体装置に有用である。
1 半導体基板
2 n+型出発基板
3 n-型半導体層
4 p型領域
5 層間絶縁膜
5a コンタクトホール
6 ショットキーバリア接合面
10 半導体装置
11 白金シリサイド層
12 バナジウム層
12a,12b バナジウム結晶粒
13 アルミニウム電極層
14 おもて面電極
15 裏面電極
21 白金層
t1 バナジウム層の厚さ

Claims (8)

  1. 半導体基板の表面または前記半導体基板の上のシリサイド層の表面に設けられた第1金属層と、
    前記第1金属層の表面に設けられ、前記第1金属層を介して前記半導体基板に電気的に接続された、アルミニウムを含む第2金属層と、
    を備え、
    前記第1金属層の厚さは0.2μmよりも厚く、
    前記第1金属層の結晶粒の特定方向に対するEBSD測定による特定結晶方位の配向強度は5以下であり、
    前記第1金属層はバナジウム層であり、
    前記結晶粒はバナジウム結晶粒であり、
    前記特定方向はバナジウム結晶粒の結晶成長方向であり、
    前記特定結晶方位は<111>であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1金属層の前記結晶粒の前記配向強度は4以下であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1金属層の厚さは0.5μm以上1.0μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1金属層の厚さは0.8μm以上であることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
  5. 前記第1金属層は、前記半導体基板の表面から厚さ0.2μmを超える部分に、前記半導体基板の表面に平行な方向に並んだ複数の柱状の前記結晶粒を含んでおり、
    複数の前記結晶粒のうちの一部の第1結晶粒は前記特定結晶方位に配向し、
    複数の前記結晶粒のうちの残りの第2結晶粒は前記特定結晶方位と異なる結晶方位に配向していることを特徴とする請求項1~4のいずれか一つに記載の半導体装置。
  6. 前記第1金属層は、前記第2結晶粒の個数よりも前記第1結晶粒の個数を多く含むことを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 半導体基板の表面または前記半導体基板の上のシリサイド層の表面に第1金属層を形成する第1工程と、
    前記第1金属層の表面に、前記第1金属層を介して前記半導体基板に電気的に接続された、アルミニウムを含む第2金属層を形成する第2工程と、
    を含み、
    前記第1工程では、前記第1金属層の結晶粒の特定方向への前記結晶粒の結晶配向性のランダムさを示す指標が最大となるように前記半導体基板の温度を220℃以上290℃以下に加熱した状態で、前記半導体基板の表面に、厚さが0.2μmよりも厚い前記第1金属層を形成し、
    前記第1工程では、前記第1金属層の前記結晶粒の前記特定方向を向いていない特定結晶面のピーク強度を前記指標とし、
    前記第1金属層がバナジウム層であり、
    前記結晶粒はバナジウム結晶粒であり、
    前記特定方向はバナジウム結晶粒の結晶成長方向であり、
    前記特定結晶面は{110}面であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1工程は、前記第1金属層を蒸着で形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
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