JP7451113B2 - 乗員保護装置 - Google Patents

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本発明は、乗員保護装置に関する。
衝突等から乗員を保護するため、自動車などの車両では、乗員保護装置としてエアバッグ装置が装備されている。
このエアバッグ装置は、一般に、衝撃センサと、インフレータと、エアバッグと、制御装置等、から構成されている。エアバッグ装置は、前面衝突などにより衝撃センサが衝撃を検知すると、検知信号を制御装置に出力し、制御装置が作動信号をインフレータに送出して、インフレータがガスを発生させてエアバッグに送出する。そして、エアバッグは、インフレータから送出されたガスにより瞬時に膨らみ、乗員の前方に展開する。これにより、エアバッグは、内部のガス圧によって衝撃により前方へ移動する乗員の身体を受け止めて、その運動エネルギーを吸収しながら収縮する。このようにして、自動車の前面衝突等における、衝突の衝撃による乗員の急激な前方移動がエアバッグにより緩和され、乗員の安全が確保される。
一方、近年では、自動運転の技術が研究されている。このような自動運転の車両では、運転手といった乗員の意思とは無関係に車両の走行状態が制御される。このため、自動運転に対応した車両の乗員保護装置が提案されている。この車両の乗員保護装置では、乗員の上体の前で展開するフロントエアバッグを有し、着座位置よりも前に移動していた乗員の上体の肩が当接する部位において肩が入り込むことができる肩受凹部を形成している。これにより、車両の自動運転中にシートに着座した乗員の上体が衝突前にシートの着座位置より前へ移動していたとしても、この上体の肩を肩受凹部において支持し、乗員を保護するようにしている。また、この車両の乗員保護装置では、肩受凹部から車幅方向の一方へ向けて、他方側より一方側が後となる傾斜面を形成している。これにより、他方の肩を前にして斜めの姿勢で前へ移動する上体全体を、フロントエアバッグの傾斜面により受けて支えることができ、安定した状態に支え、その状態で衝撃を吸収することができるようにしている(特許文献1参照)。
ところで、自動運転が本格的に普及すると、乗員の搭乗状態に自由度が増すこととなる。このため、例えば、運転席に着座していても、車両の走行中に携帯端末等を手に持っていることも考えられる。また、現在でも、運転席以外の座席では、車両の走行中に携帯端末等を手に持っていることが考えられる。
特開2018-052441号公報
しかしながら、フロントエアバッグが乗員に向かって展開した際に、乗員が携帯端末等を持っていると、フロントエアバッグと乗員の上体との間に、乗員の腕や携帯端末などが挟まってしまい、適切な乗員保護が得られ難くなってしまう。
そこで、本出願人は、サブエアバッグを用いて、乗員の腕を払い落とすことを提案した。ただし、この場合に、サブエアバッグが大きすぎるとメインエアバッグ(従来のフロントエアバッグに相当する)の円滑な展開に影響を与えてしまい、小さすぎると乗員の腕を確実に振り払うことができなくなってしまう。
また、単純にサブエアバッグを大きくしてしまうと、サブエアバッグを展開する際に、乗員の肩などに当たってしまい、肝心の乗員の腕を払い落とすことができなくなってしまう虞がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、乗員が携帯端末等を持っていても、乗員の腕を確実に振り払うとともに、乗員の腕を振り払ったサブエアバッグがメインエアバッグの展開を妨げることなく、メインエアバッグを十分に展開させることができ、適切な乗員保護を行うことができる乗員保護装置を提供することを課題とする。
本発明に係る車両の乗員保護装置は、車両の衝突を予測する衝突予測手段と、前記衝突予測手段により車両の衝突が予測されると、車両の前方から乗員に向かって展開するメインエアバッグと、乗員の上方から下方に向かって展開し、前記メインエアバッグの展開による進行を妨げずに変形されるための脆弱部を有するサブエアバッグと、前記衝突予測手段により車両の衝突が予測された際に、前記サブエアバッグを展開させてから、前記メインエアバッグを展開させる展開制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る車両の乗員保護装置は、前記サブエアバッグが、前記メインエアバッグの展開方向に間欠領域を有する、ようにしてもよい。
さらに、本発明に係る車両の乗員保護装置は、前記サブエアバッグが、乗員の腕を振り払うための先端部と、車両の一部に接続される側の基端部と、を有し、前記先端部と前記基端部と前記脆弱部によって連結され、前記メインエアバッグの展開により、前記メインエアバッグの展開方向に変形される、ようにしてもよい。
さらに、本発明に係る車両の乗員保護装置は、乗員の腕の位置を検知する乗員状態検知装置と、を備え、前記展開制御手段は、前記乗員状態検知装置により検知された乗員の腕の位置に基づいて、前記サブエアバッグを展開させる、ようにしてもよい。
さらに、本発明に係る車両の乗員保護装置は、前記サブエアバッグが、右腕用サブエアバッグと、左腕用サブエアバッグと、を有し、前記展開制御手段は、前記乗員状態検知装置により検知された乗員の腕の位置に基づいて、前記右腕用サブエアバッグまたは前記左腕用サブエアバッグを展開させる、ようにしてもよい。
さらに、本発明に係る車両の乗員保護装置は、前記サブエアバッグの展開方向を可動させる展開方向可動装置と、を備え、前記展開制御手段は、前記展開方向可動装置に対して、前記乗員状態検知装置により検知された乗員の腕の位置に向かって前記サブエアバッグが展開するように展開方向を可動させる、ようにしてもよい。
本発明によれば、乗員が携帯端末等を持っていても、乗員の腕を確実に振り払うとともに、乗員の腕を振り払ったサブエアバッグがメインエアバッグの展開を妨げることなく、メインエアバッグを十分に展開させることができ、適切な乗員保護を行うことができる乗員保護装置を提供することができる。
本発明の実施の形態における乗員保護装置を備えた車両の一部の概略を示す断面図である。 本発明の実施の形態における乗員保護装置の概略ブロック図である。 エアバッグ袋体の展開経過を示す側面図である。 乗員保護装置の動作概要を示すフローチャートである。 他の実施の形態のサブエアバッグ装置の概略を示す図である。 他の実施の形態の乗員保護装置の動作概要を示すフローチャートである。 他の実施の形態のサブエアバッグ装置およびサブエアバッグ可動装置の概略を示す図である。 他の実施の形態の乗員保護装置の動作概要を示すフローチャートである。 他の実施の形態のエアバッグ袋体の展開経過を示す側面図である。 他の実施の形態のエアバッグ袋体の展開経過を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における乗員保護装置を備えた車両の一部の概略を示す断面図である。また、図2は、本発明の実施の形態における乗員保護装置の概略ブロック図である。また、図3は、本実施の形態の乗員保護装置が作動した際の、エアバッグ袋体の展開経過を示す側面図である。また、図4は、乗員保護装置の動作概要を示すフローチャートである。
(車両1の構成)
図1に示すように、車両1の乗員室は、下部にアンダーフロア3、上部にルーフ4が設けられている。また、アンダーフロア3には、座席シート10が配備されている。さらに、車両1には、後述する乗員保護装置101が備えられている。
座席シート10は、車両1に乗車した乗員Pが着座するものである。また、座席シート10は、乗員Pの臀部から大腿部を支えるシートクッション11(座部)と、リクライニング可能に設けられたシートバック12(背もたれ部)と、乗員Pの頭部を支えるヘッドレスト13(ヘッド部)と、を備えている。
(乗員保護装置101の構成)
図2に示すように、乗員保護装置101は、車載カメラ31と、レーダー32と、メインエアバッグ装置50と、サブエアバッグ装置60と、制御部110と、を備えている。なお、メインエアバッグ装置50は、ダッシュボード5に設けられている。また、サブエアバッグ装置60は、ルーフ4に設けられている。
さらに、制御部110は、後述するように、車載カメラ31、および、レーダー32から入力された情報に基づいて、車両1の衝突および衝突予測を検知するとともに、メインエアバッグ装置50、および、サブエアバッグ装置60に設けられるエアバッグ袋体の展開を制御するエアバッグ展開制御ユニット(以下、ACUという)の機能も備えている。なお、制御部110は、車両1の全体を制御する車両制御装置(以下、ECUという)の一部として設けられていてもよい。
(車載カメラ31)
車載カメラ31は、車両1の外部および内部を撮影することができるようになっている。例えば、車載カメラ31は、車両1の周辺環境、具体的には、車両1の前方、後方、および、側方を撮影する。そして、撮影した画像情報が制御部110に入力され、制御部110のRAMに画像情報が記録されるとともに、画像情報が制御部110に解析される。これにより、制御部110は、車両1の周囲の状況(車外の状況)をリアルタイムおよび事後的に認識することができる。
(レーダー32)
レーダー32は、電波を発射して障害物等の物体を探知し、物体までの距離と方位を測定するものである。また、レーダー32は、車両1のフロントバンパやリヤバンパに取り付けられ、車両1の前方監視、側方監視、後方監視等ができるようになっている。そして、監視情報が制御部110に入力され、制御部110のRAMに監視情報が記録されるとともに、監視情報が制御部110に解析される。これにより、制御部110は、車両1の周囲の状況をリアルタイムおよび事後的に認識することができる。
なお、本実施の形態では、車載カメラ31と、レーダー32と、を備え、双方の情報を用いて、衝突予測を行うものとしたが、これに限らず、いずれか一方のみを用いるものであってもよく、また、他の装置を用いるものであってもよい。
(メインエアバッグ装置50)
メインエアバッグ装置50は、制御部110に制御され、衝突の衝撃から乗員Pを保護するものである。また、メインエアバッグ装置50は、メイン用インフレータ51と、メインエアバッグ袋体52と、を有している(図3参照)。
(メイン用インフレータ51)
メイン用インフレータ51は、制御部110による車両1の衝突検知または衝突予測に基づく作動信号により、火薬に点火し、燃焼による化学反応でガスを発生させるものである。また、メイン用インフレータ51に発生されたガスは、メインエアバッグ袋体52に圧入される。なお、メイン用インフレータ51は、後述するサブ用インフレータよりも、制御部110による作動信号が遅れて入力される。
(メインエアバッグ袋体52)
メインエアバッグ袋体52は、メイン用インフレータ51によってガスが圧入される袋体であって、非作動時は小さく折り畳まれている。また、メインエアバッグ袋体52は、メイン用インフレータ51からガスが圧入されると、ダッシュボード5から座席シート10の方向に膨張展開し、乗員Pの頭部および胸部等に対する、車両1の衝突の衝撃を緩和するものである。すなわち、メインエアバッグ袋体52は、制御部110により車両1の衝突が予測されると、車両1の前方から乗員Pに向かって展開するようになっている。
(サブエアバッグ装置60)
サブエアバッグ装置60は、制御部110に制御され、乗員Pの腕や手を振り落とすものである。また、サブエアバッグ装置60は、サブ用インフレータ(不図示)と、サブエアバッグ袋体62と、を有している。
(サブ用インフレータ)
サブ用インフレータは、制御部110による車両1の衝突検知または衝突予測に基づく作動信号により、火薬に点火し、燃焼による化学反応でガスを発生させるものである。また、サブ用インフレータに発生されたガスは、サブエアバッグ袋体62に圧入される。なお、サブ用インフレータは、前述のように、メイン用インフレータよりも、制御部110による作動信号が先に入力される。
(サブエアバッグ袋体62)
サブエアバッグ袋体62は、サブ用インフレータによってガスが圧入される袋体であって、非作動時は小さく折り畳まれている。また、サブエアバッグ袋体62は、サブ用インフレータからガスが圧入されると、ルーフ4に取り付けられた所定の位置から、下方に向かって膨張展開し、乗員Pの腕や手を振り落とすものである。すなわち、サブエアバッグ袋体62は、乗員Pの上方から下方に向かって展開するようになっている。
さらに、サブエアバッグ袋体62は、車両1の前後方向、すなわち、メインエアバッグ袋体52が展開する進行方向に、間欠領域が設けられた櫛状の形状をしている。また、サブエアバッグ袋体62は、この櫛状の各端部の前方上部または側方に、それぞれ内部のガスが放出されるベントホールが設けられている。
このような構成により、サブエアバッグ袋体62は、メインエアバッグ袋体52が前方から展開してくると、間欠領域があるため、各端部が容易に後方に移動される。すなわち、サブエアバッグ袋体62は、メインエアバッグ袋体52の展開による進行を妨げずに変形される。さらに、サブエアバッグ袋体62は、メインエアバッグ袋体52によって前方から押圧されることにより、各端部のガスがより多く放出され、前方から次々に潰されて行く。
したがって、メインエアバッグ袋体52は、サブエアバッグ袋体62のこの櫛状の形状、すなわち、間欠領域が設けられていることにより、乗員Pを保持する状態まで展開することができる。
(制御部110)
制御部110は、乗員保護装置101の動作を制御するためものである。また、制御部110は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)、CPUにより実行される制御プログラム、データテーブル、各コマンドやデータ等の記憶を行うROM(Read Only Memory)、一時的にデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、書き換え可能な不揮発性のメモリからなるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)および入出力インターフェース回路を備え、乗員保護装置101の制御を統括するようになっている。
また、制御部110は、入出力インターフェース回路を介して、車載カメラ31、レーダー32、メインエアバッグ装置50、サブエアバッグ装置60、および、図示しないECUと接続されている。
そして、制御部110は、車載カメラ31、および、レーダー32から入力された情報に基づいて、車両1の衝突予測および衝突判定を行う。
なお、制御部110は、車載カメラ31、レーダー32から入力された情報に限らず、加速度センサ(Gセンサ)、距離センサ、衝撃センサ(圧力センサ)等を用いて、これらの装置から入力された情報に基づいて、衝突予測や衝突判定を行うものであってもよい。
また、制御部110は、サブエアバッグ装置60を制御し、サブエアバッグ袋体62を展開させるものである。また、制御部110は、メインエアバッグ装置50を制御し、メインエアバッグ袋体52を展開させるものである。
そして、制御部110は、車両1の衝突を予測した際、サブエアバッグ袋体62を展開させてから、メインエアバッグ袋体52を展開させるようになっている。
(乗員保護装置101の動作)
次に、このような乗員保護装置101の動作について、説明する。
図3は、エアバッグ袋体(メインエアバッグ袋体52、サブエアバッグ袋体62)が展開した際の側面図である。また、図4は、乗員保護装置101の動作概要を示すフローチャートである。
乗員保護装置101は、制御部110によって、図4に示す制御処理が、所定の周期ごとに定期的に行われる。
制御部110は、制御処理において、まず、衝突予測処理を行う(ステップS111)。具体的には、制御部110は、車載カメラ31、および、レーダー32から入力された情報に基づいて、車両1の衝突予測を行う。また、制御部110は、この衝突予測に加え、車両1の衝突判定処理も行う。なお、制御部110は、車両1の衝突を検知した場合には、以下の衝突予測時の処理と同様の処理を行ってもよいが、衝突時の処理を行うことが望ましい。この衝突時の処理では、例えば、サブエアバッグ袋体62を展開させず、メインエアバッグ袋体52のみを展開させるようにする。
次に、制御部110は、車両1の衝突予測を検知したか否かを判定する(ステップS112)。すなわち、制御部110は、上記衝突予測処理において、車両1の衝突が予測されたか否かを判定する。
制御部110は、衝突が予測されたと判定した場合(ステップS112でYESと判定)には、ステップS113に処理を移行し、衝突が予測されたと判定しなかった(ステップS112でNOと判定)、すなわち、衝突が予測されなかった場合には、本制御処理を終了する。
次に、制御部110は、サブエアバッグ袋体62を展開させる処理を行う(ステップS113)。具体的には、制御部110は、サブエアバッグ装置60のサブ用インフレータに対して、作動信号を送信し、点火し、ガスを発生させる。サブエアバッグ装置60は、サブ用インフレータがガスを発生させると、サブエアバッグ袋体62にガスが圧入され、乗員Pの腕に向かって下方にサブエアバッグ袋体62が展開する。これにより、展開したサブエアバッグ袋体62によって、乗員Pの腕が振り払われる。
また、ここで、サブエアバッグ袋体62は、櫛状の形状をしており、多数の端部を有しているので、一部の端部が乗員Pの肩などに当たって下方への展開の勢いが削がれてしまっても、他の端部、すなわち、乗員Pの腕の上から展開する端部には影響がないので、乗員Pの腕を確実に振り落とすことができる。
なお、制御部110は、サブエアバッグ袋体62を展開させる際に、乗員Pの腕がメインエアバッグ袋体52の展開範囲にあるか否かを判定し、展開範囲にない場合には、サブエアバッグ袋体62を展開させないようにしてもよい。
次いで、制御部110は、メインエアバッグ袋体52を展開させる処理を行う(ステップS114)。具体的には、制御部110は、メインエアバッグ装置50のメイン用インフレータ51に対して、作動信号を送信し、点火し、ガスを発生させる。メインエアバッグ装置50は、メイン用インフレータ51がガスを発生させると、メインエアバッグ袋体52にガスが圧入され、乗員Pの上体に向かって後方にメインエアバッグ袋体52が展開する。
このとき、サブエアバッグ袋体62は、メインエアバッグ袋体52の展開方向に対して櫛状の間欠領域が設けられているので、メインエアバッグ袋体52が展開する際に、サブエアバッグ袋体62を潰しながら膨張することができる。すなわち、サブエアバッグ袋体62が、メインエアバッグ袋体52の展開による進行を妨げずに変形されるので、サブエアバッグ袋体62が障害とならず、メインエアバッグ袋体52を円滑に展開することができる。
以上のように、本実施の形態における乗員保護装置101は、サブエアバッグ袋体62によって乗員Pの腕を振り払い、腕を振り払った乗員Pの上体に向かって、メインエアバッグ袋体52を展開するとともに、サブエアバッグ袋体62に間欠領域が設けられているので、メインエアバッグ袋体52の展開によりサブエアバッグ袋体62が変形され、メインエアバッグ袋体52を円滑に展開させることができ、乗員Pを適切に保護することができる。すなわち、乗員Pが携帯端末等を持っていても、腕がサブエアバッグ袋体62によってメインエアバッグ袋体52の展開領域から除外され、サブエアバッグ袋体62もメインエアバッグ袋体52の展開を妨げることがないので、乗員Pの腕がメインエアバッグ袋体52によって上体に押し付けられることなく、乗員Pを適切に保護することができる。
また、サブエアバッグ袋体62が櫛状の形状を成し、複数の端部を有しているので、乗員Pの腕の上から展開する端部が、乗員Pの肩などの影響により下方への展開の勢いを削がれることなく、乗員Pの腕を確実に振り落とすことができる。
(第2の実施の形態)
次に、サブエアバッグ装置60の配置例について、説明する。
図5は、第2の実施の形態の乗員保護装置101における、サブエアバッグ装置60の概略を示す図である。なお、図5(a)は、サブエアバッグ装置60の上面図であり、図5(b)、図5(c)は、サブエアバッグ装置60の正面図である。
(車載カメラ31)
また、本実施の形態において、車載カメラ31は、第1の実施の形態で示した機能に加え、車内を撮影し、座席シート10に着座した乗員Pの着座状態、特に、乗員Pの腕や手の位置がわかるように撮影する。そして、撮影した画像情報が制御部110に入力され、制御部110のRAMに画像情報が記録されるとともに、画像情報が制御部110に解析されることにより、制御部110は、車内の状況、特に、乗員Pの状態をリアルタイムおよび事後的に認識することができる。なお、ここでいう、乗員Pの状態とは、特に、乗員Pの腕や手の位置を想定している。
なお、本実施の形態では、車内の状況、すなわち、乗員Pの状態の情報を、車載カメラ31による画像情報を用いて取得するものとしたが、これに限らず、人感センサ等を用いるものであってもよい。
また、図5に示すように、本実施の形態のサブエアバッグ装置60は、左サブエアバッグ装置60Lと、右サブエアバッグ装置60Rと、を有している。なお、左サブエアバッグ装置60Lは、左腕用であり、右サブエアバッグ装置60Rは、右腕用である。
(左サブエアバッグ装置60L)
左サブエアバッグ装置60Lは、ルーフ4の下部に、前後方向に延在して設けられている。また、左サブエアバッグ装置60Lは、座席シート10に着座した乗員Pの左腕の上方を通るように、ルーフ4の下部に設けられている。なお、左サブエアバッグ装置60Lは、乗員が座席シート10を前後方向に移動させても、乗員Pの左腕の上方を網羅するように、前後方向に十分な長さを有している。また、左サブエアバッグ装置60Lは、不図示の左サブ用インフレータと、左サブエアバッグ袋体62Lと、を有している。
(左サブ用インフレータ)
左サブ用インフレータは、制御部110による車両1の衝突予測が行われた場合に、乗員Pの左腕や左手が所定の位置に検知されると、作動信号を受信し、火薬に点火し、燃焼による化学反応でガスを発生させるものである。また、左サブ用インフレータに発生されたガスは、左サブエアバッグ袋体62Lに圧入される。なお、左サブ用インフレータは、メイン用インフレータよりも、制御部110による作動信号が先に入力される。
(左サブエアバッグ袋体62L)
左サブエアバッグ袋体62Lは、左サブ用インフレータによってガスが圧入される袋体であって、非作動時は小さく折り畳まれている。また、左サブエアバッグ袋体62Lは、左サブ用インフレータからガスが圧入されると、ルーフ4に取り付けられた所定の位置から、下方に向かって膨張展開し、乗員Pの左腕や左手を振り落とすものである。
(右サブエアバッグ装置60R)
右サブエアバッグ装置60Rは、左サブエアバッグ装置60Lと同様に、ルーフ4の下部に、前後方向に延在して設けられている。また、右サブエアバッグ装置60Rは、座席シート10に着座した乗員Pの右腕の上方を通るように、ルーフ4の下部に設けられている。そして、右サブエアバッグ装置60Rは、左サブエアバッグ装置60Lと同様に、乗員が座席シート10を前後方向に移動させても、乗員Pの右腕の上方を網羅するように、前後方向に十分な長さを有している。また、右サブエアバッグ装置60Rは、不図示の右サブ用インフレータと、右サブエアバッグ袋体62Rと、を有している。
(右サブ用インフレータ)
右サブ用インフレータは、制御部110による車両1の衝突予測が行われた場合に、乗員Pの右腕や右手が所定の位置に検知されると、作動信号を受信し、火薬に点火し、燃焼による化学反応でガスを発生させるものである。また、右サブ用インフレータに発生されたガスは、右サブエアバッグ袋体62Rに圧入される。なお、右サブ用インフレータは、メイン用インフレータよりも、制御部110による作動信号が先に入力される。
(右サブエアバッグ袋体62R)
右サブエアバッグ袋体62Rは、右サブ用インフレータによってガスが圧入される袋体であって、非作動時は小さく折り畳まれている。また、右サブエアバッグ袋体62Rは、右サブ用インフレータからガスが圧入されると、ルーフ4に取り付けられた所定の位置から、下方に向かって膨張展開し、乗員Pの右腕や右手を振り落とすものである。
なお、左サブエアバッグ装置60Lおよび右サブエアバッグ装置60Rは、制御部110によって、それぞれ独立して制御可能となっている。したがって、左サブエアバッグ装置60Lおよび右サブエアバッグ装置60Rは、それぞれが独立して動作可能であり、左サブエアバッグ袋体62Lと右サブエアバッグ袋体62Rのそれぞれを、一方のみを展開させたり、双方を展開させたりすることができる。
(乗員保護装置101の動作)
次に、このような乗員保護装置101の動作について、説明する。
図6は、乗員保護装置101の動作概要を示すフローチャートである。
本実施の形態において、ステップS111、ステップS112、および、ステップS114の処理は、第1の実施の形態と同様の処理なので、説明を省略する。
このような構成において、制御部110は、車両1に対する衝突を予測する(ステップS112でYESと判定)と、乗員Pの腕の位置を検出する(ステップS121)。そして、制御部110は、乗員Pの左腕がメインエアバッグ袋体52の展開の妨げになるか否かを判定する(ステップS122)。具体的には、制御部110は、乗員Pの左腕がメインエアバッグ袋体52の展開範囲にあるが否かを判定する。
そして、制御部110は、乗員Pの左腕がメインエアバッグ袋体52の展開範囲にあると判定した場合、左サブエアバッグ装置60Lに左サブエアバッグ袋体62Lを展開させる(ステップS123)。具体的には、制御部110は、左サブエアバッグ装置60Lの左サブ用インフレータに対して、作動信号を送信し、ガスを発生させることにより、乗員Pの左腕に向かって下方に左サブエアバッグ袋体62Lが展開する。これにより、展開した左サブエアバッグ袋体62Lによって、乗員Pの左腕が振り払われる。
次に、制御部110は、乗員Pの右腕がメインエアバッグ袋体52の展開の妨げになるか否かを判定する(ステップS124)。具体的には、制御部110は、乗員Pの右腕がメインエアバッグ袋体52の展開範囲にあるが否かを判定する。
そして、制御部110は、乗員Pの右腕がメインエアバッグ袋体52の展開範囲にあると判定した場合、右サブエアバッグ装置60Rに右サブエアバッグ袋体62Rを展開させる(ステップS125)。具体的には、制御部110は、右サブエアバッグ装置60Rの右サブ用インフレータに対して、作動信号を送信し、ガスを発生させることにより、乗員Pの右腕に向かって下方に右サブエアバッグ袋体62Rが展開する。これにより、展開した右サブエアバッグ袋体62Rによって、乗員Pの右腕が振り払われる。
以上のように、本実施の形態における乗員保護装置101は、左腕および右腕用に、それぞれ専用の左サブエアバッグ装置60Lおよび右サブエアバッグ装置60Rを備えているので、乗員Pのどちらの腕、あるいは、両方の腕が障壁となっても、左サブエアバッグ袋体62L、右サブエアバッグ袋体62Rを真下に展開させるだけで、乗員Pの腕を払うことができる。
なお、左サブエアバッグ装置60Lおよび右サブエアバッグ装置60Rが展開する左サブエアバッグ袋体62Lおよび右サブエアバッグ袋体62Rの左右方向の幅を広めに設けておくことにより、より確実に乗員Pの腕を払うことができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態の乗員保護装置101は、サブエアバッグ装置60を可動させるサブエアバッグ可動装置70を備えている。
図7は、第3の実施の形態の乗員保護装置101における、サブエアバッグ装置60およびサブエアバッグ可動装置70の概略を示す図である。なお、図7(a)は、サブエアバッグ装置60およびサブエアバッグ可動装置70の上面図であり、図7(b)、図7(c)は、サブエアバッグ装置60およびサブエアバッグ可動装置70の正面図である。
(サブエアバッグ可動装置70)
図7に示すように、本実施の形態のサブエアバッグ可動装置70は、上部がルーフ4に取り付けられている。また、サブエアバッグ可動装置70は、座席シート10の左右方向の略中心の上部に、前後方向に延在して設けられている。そして、サブエアバッグ可動装置70は、下部にサブエアバッグ装置60を保持し、サブエアバッグ装置60の展開方向を、左右に回転させるものである。すなわち、サブエアバッグ可動装置70は、制御部110に制御されて、サブエアバッグ装置60を、車両1に対する左右方向に回転させるものである。したがって、サブエアバッグ可動装置70は、後述するように、サブエアバッグ袋体62の展開位置を可動させるようになっている。
(乗員保護装置101の動作)
次に、このような乗員保護装置101の動作について、説明する。
図8は、乗員保護装置101の動作概要を示すフローチャートである。
本実施の形態において、ステップS111、ステップS112、ステップS113、および、ステップS114の処理は、第1の実施の形態と同様の処理なので、説明を省略する。
このような構成において、制御部110は、車両1に対する衝突を予測する(ステップS112でYESと判定)と、乗員Pの腕の位置を検出する(ステップS131)。そして、制御部110は、乗員Pの腕がメインエアバッグ袋体52の展開の妨げになるか否かを判定する(ステップS132)。具体的には、制御部110は、乗員Pの腕がメインエアバッグ袋体52の展開範囲にあるが否かを判定する。この際、メインエアバッグ袋体52の展開範囲にある乗員Pの腕が左側か右側かも判定する。
そして、制御部110は、乗員Pの腕がメインエアバッグ袋体52の展開範囲にあると判定した場合、乗員Pの腕がある側にサブエアバッグ装置60を、サブエアバッグ可動装置70に移動させる(ステップS133)。
以下、制御部110は、サブエアバッグ装置60にサブエアバッグ袋体62を展開させて(ステップS113)から、メインエアバッグ装置50にメインエアバッグ袋体52を展開させる(ステップS114)。
以上のように、本実施の形態における乗員保護装置101では、サブエアバッグ装置60が1つでも、乗員Pの腕を払うことができる。
(第4の実施の形態)
次に、連結部が脆弱部によって形成されるサブエアバッグ袋体62を備えた乗員保護装置101の一例について、説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成については、説明を省略する。
図9は、第4の実施の形態の乗員保護装置101における、サブエアバッグ袋体62の展開経過を示す側面図である。
(サブエアバッグ袋体62)
図9に示すように、サブエアバッグ袋体62は、先端部62aと、連結部62bと、基端部62cと、を有している。
先端部62aは、サブエアバッグ袋体62の先端、すなわち、サブエアバッグ袋体62が展開する際の前方(本実施の形態では、下方に展開する)に設けられており、乗員Pの腕を払う部分であり、車両1の前後方向に大きく展開するように形成されている。また、先端部62aの上部には、サブエアバッグ袋体62内のガスが放出されるベントホールが設けられている。
連結部62bは、先端部62aと基端部62cとを連結する部分であり、先端部62aの前後幅、および、基端部62cの前後幅よりも小さく形成されており、また、連結部62bは、先端部62aの前方部と、基端部62cの前方部と、を連結している。これにより、先端部62aと基端部62cとは、弱い力で連結されている。すなわち、連結部62bは、サブエアバッグ袋体62における脆弱部となっている。
このため、後述するように、サブエアバッグ袋体62は、メインエアバッグ袋体52の展開により、先端部62aが押圧され、メインエアバッグ袋体52の展開方向に変形されるようになっている。
基端部62cは、サブエアバッグ袋体62の根本部分、すなわち、ルーフ4に接続される側であり、連結部62bの前後幅よりも、大きく形成されている。
このようなサブエアバッグ袋体62は、サブ用インフレータによってガスが圧入されると、基端部62cおよび連結部62bを介して、先端部62aにガスが充満し、まず、先端部62aが大きく展開する。さらに、サブ用インフレータからガスが圧入されると、連結部62b、基端部62cの順にガスが充満し、最大展開形状となるように、サブエアバッグ袋体62が展開する。なお、サブエアバッグ袋体62は、先端部62aの展開により、ほぼ乗員Pの腕を振り払うことができ、連結部62b、基端部62cの展開で完全に乗員Pの腕を振り払うことができる。
(サブエアバッグ袋体62およびメインエアバッグ袋体52の動作)
次に、このような乗員保護装置101におけるサブエアバッグ袋体62およびメインエアバッグ袋体52の動作について、説明する。
乗員保護装置101の制御部110は、衝突予測を検知すると、サブエアバッグ装置60を作動し、サブエアバッグ袋体62を展開させる。具体的には、制御部110は、サブエアバッグ装置60のサブ用インフレータに対して、作動信号を送信し、ガスを発生させることにより、サブエアバッグ袋体62にガスが圧入され、下方にサブエアバッグ袋体62が展開する。これにより、展開したサブエアバッグ袋体62によって、乗員Pの腕が振り払われる。
次いで、制御部110は、メインエアバッグ袋体52を展開させる処理を行う。具体的には、制御部110は、メインエアバッグ装置50のメイン用インフレータ51に対して、作動信号を送信し、点火し、ガスを発生させる。メインエアバッグ装置50は、メイン用インフレータ51がガスを発生させると、メインエアバッグ袋体52にガスが圧入され、乗員Pの上体に向かって後方にメインエアバッグ袋体52が展開する。
このとき、メインエアバッグ袋体52は、まず、サブエアバッグ袋体62の先端部62aに接触する。
ここで、サブエアバッグ袋体62は、脆弱部となる連結部62bで、先端部62aと基端部62cとが連結されているので、先端部62aがメインエアバッグ袋体52に後方に押圧されると、連結部62bで折れ曲がるように、先端部62aが後方および上方に移動され、サブエアバッグ袋体62がメインエアバッグ袋体52の展開方向に変形される。また、先端部62aは、ベントホールから内部のガスが放出されているが、メインエアバッグ袋体52に押圧されることにより、より多くのガスが放出され、急速に収縮することとなる。
そして、メインエアバッグ袋体52がさらに膨張することにより、後方に展開する。サブエアバッグ袋体62は、メインエアバッグ袋体52にさらに押圧され、しぼみつつ、先端部62aが上方に移動される。そして、しぼんだサブエアバッグ袋体62を挟んで、乗員Pの上体までメインエアバッグ袋体52が到達する。これにより、衝突による乗員Pの前方への移動を、メインエアバッグ袋体52が吸収して、衝突による衝撃から乗員を適切に保護することができる。なお、サブエアバッグ袋体62がしぼんでいなくても、サブエアバッグ袋体62とメインエアバッグ袋体52とによって、衝突の衝撃から乗員Pを保護することができる。
さらに、メインエアバッグ袋体52がサブエアバッグ袋体62を、乗員Pの上方まで完全に押し上げた場合には、メインエアバッグ袋体52が、乗員Pの前面にまで達する。これにより、衝突による乗員Pの前方への移動を、メインエアバッグ袋体52が吸収して、衝突による衝撃から乗員を良好に保護することができる。
以上のように、本実施の形態における乗員保護装置101は、サブエアバッグ袋体62が、先端部62aと基端部62cとを、脆弱部となる連結部62bで連結している。このため、サブエアバッグ袋体62が、先端部62aで乗員Pの腕を振り払った後、メインエアバッグ袋体52の展開により容易に変形される。したがって、メインエアバッグ袋体52を円滑に展開させることができ、乗員Pを適切に保護することができる。
また、本実施の形態では、サブエアバッグ袋体62の連結部62bが、先端部62aの前方部と、基端部62cの前方部と、を連結するようにした。これにより、サブエアバッグ袋体62が乗員Pの前方上方から後方下方に向かって展開するので、サブエアバッグ袋体62が乗員Pの肩などに当たって展開が妨げられることを防止でき、サブエアバッグ袋体62の展開を確実に行うことができる。
一方、図10に示すように、サブエアバッグ袋体62の連結部62bを、先端部62aの後方部と、基端部62cの後方部と、を連結するようにしてもよい。この場合、サブエアバッグ袋体62の先端部62aが前方で連結されていないので、メインエアバッグ袋体52の前方からの展開に対して移動されやすくなる。このため、メインエアバッグ袋体52が容易に乗員Pの上体まで達し易く、メインエアバッグ袋体52によって乗員Pを衝突の衝撃から確実に保護することができる。
なお、本実施の形態において、メインエアバッグ袋体52は、本願のメインエアバッグを構成する。また、本実施の形態において、サブエアバッグ袋体62は、本願のサブエアバッグを構成する。
さらに、本実施の形態において、制御部110は、本願の衝突予測手段、展開制御手段を構成する。
さらに、本実施の形態において、車載カメラ31は、本願の乗員状態検知装置を構成する。また、本実施の形態において、サブエアバッグ可動装置70は、本願の展開方向可動装置を構成する。
さらに、本実施の形態において、右サブエアバッグ装置60Rの右サブエアバッグ袋体62Rは、本願の右腕用サブエアバッグを構成する。また、本実施の形態において、左サブエアバッグ装置60Lの左サブエアバッグ袋体62Lは、本願の左腕用サブエアバッグを構成する。
1 車両、3 アンダーフロア、4 ルーフ、5 ダッシュボード、10 座席シート、11 シートクッション、12 シートバック、13 ヘッドレスト、31 車載カメラ、32 レーダー、50 メインエアバッグ装置、51 メイン用インフレータ、52 メインエアバッグ袋体、60 サブエアバッグ装置、60L 左サブエアバッグ装置、60R 右サブエアバッグ装置、62 サブエアバッグ袋体、62L 左サブエアバッグ袋体、62R 右サブエアバッグ袋体、62a 先端部、62b 連結部、62c 基端部、70 サブエアバッグ可動装置、101 乗員保護装置、110 制御部

Claims (5)

  1. 車両の衝突を予測する衝突予測手段と、
    前記車両の前方から乗員に向かって展開するメインエアバッグと、
    乗員の上方から下方に向かって展開し、前記メインエアバッグの展開による進行を妨げずに変形されるための脆弱部を有するサブエアバッグと、
    前記衝突予測手段により車両の衝突が予測された際に、前記サブエアバッグを展開させてから、前記メインエアバッグを展開させる展開制御手段と、
    乗員の腕の位置を検知する乗員状態検知装置と、を備え、
    前記展開制御手段は、前記乗員状態検知装置により検知された乗員の腕の位置に基づいて前記乗員の腕がメインエアバッグの展開範囲にあるか判定し、前記腕が前記展開範囲にある場合に前記サブエアバッグを展開させる、
    ことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  2. 車両の衝突を予測する衝突予測手段と、
    前記車両の前方から乗員に向かって展開するメインエアバッグと、
    乗員の上方から下方に向かって展開し、前記メインエアバッグの展開による進行を妨げずに変形されるための脆弱部を有するサブエアバッグと、
    前記衝突予測手段により車両の衝突が予測された際に、前記サブエアバッグを展開させてから、前記メインエアバッグを展開させる展開制御手段と、を備え、
    前記サブエアバッグは、乗員の腕を払うための先端部と、車両の一部に接続される側の基端部と、を有し、前記先端部と前記基端部と前記脆弱部によって連結され、前記メインエアバッグの展開により、前記メインエアバッグの展開方向に変形される、
    ことを特徴とする車両の乗員保護装置。
  3. 乗員の腕の位置を検知する乗員状態検知装置と、
    を備え、
    前記展開制御手段は、前記乗員状態検知装置により検知された乗員の腕の位置に基づいて前記乗員の腕がメインエアバッグの展開範囲にあるか判定し、前記腕が前記展開範囲にある場合に前記サブエアバッグを展開させる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車両の乗員保護装置。
  4. 前記サブエアバッグは、右腕用サブエアバッグと、左腕用サブエアバッグと、を有し、
    前記展開制御手段は、前記乗員状態検知装置により検知された乗員の右腕または左腕の位置に基づいて前記右腕または前記左腕がメインエアバッグの展開範囲にあるか判定し、
    前記右腕が前記展開範囲にある場合に前記右腕用サブエアバッグを展開させ、
    前記左腕が前記展開範囲にある場合に前記左腕用サブエアバッグを展開させる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の車両の乗員保護装置。
  5. 前記サブエアバッグの展開方向を可動させる展開方向可動装置と、
    を備え、
    前記展開制御手段は、前記展開方向可動装置に対して、前記乗員状態検知装置により検知された乗員の腕の位置に向かって前記サブエアバッグが展開するように展開方向を可動させる、
    ことを特徴とする請求項1または請求項3に記載の車両の乗員保護装置。
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