JP7448437B2 - 形状測定装置の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、形状測定装置の制御方法に関する。より具体的には、回転テーブル座標系の設定登録方法に関する。
回転テーブル機構を備えた三次元測定システムが知られている(例えば、特許文献1、2、3参照)。回転テーブル機構を備えた三次元測定システムを使用してワークの形状測定を行なうにあたっては、測定の前の事前準備として、回転テーブル座標系の登録を行なう必要がある。
三次元測定機の電源をオンオフすると、三次元測定機自体のエンコーダの原点がリセットされ、オンオフの度に三次元測定機の原点が変動することが有り得る。この変動分が回転テーブル機構を用いた測定値の誤差に影響しないように、その都度回転テーブル座標系の設定をする必要がある。回転テーブル座標系の登録にあたって、回転テーブルの回転中心を求める方法については例えば特許文献2、3に紹介されている。
特公平7-104146 特許5332009 特許6153816
測定前の事前準備として毎回、回転テーブルの回転中心を求めなければならない。そのため、マスターボールやゲージを回転テーブルにセットして、回転テーブルが回転するときのマスターボールやゲージの軌跡を測定する必要がある。この作業には多大な時間と手間がかかるのであるが、回転テーブル座標系を正しく設定することは正確な測定値を得るのに必須であるから避けられない事前準備である。
しかしながら、回転テーブル座標系の登録をしばしば行なわなければならないとすると、測定効率が向上しないという問題がある。回転テーブル座標系を効率良く設定登録する方法が切望されている。
本発明の目的は、回転テーブル座標系を効率よく再設定登録できる形状測定装置の制御方法を提供することにある。
本発明の形状測定装置の制御方法は、
基台部と、
互いに直交する3つの並進軸を有する移動機構と、
前記移動機構に支持され、先端に測定子を有するプローブと、
測定対象物を載置する回転テーブルを回転軸回りに回転駆動させる回転テーブル機構と、
前記基台部に対して固定的に設置された主基準点PMと、を有し、前記プローブで前記測定対象物の形状を測定する形状測定装置の制御方法であって、
前記回転テーブルの中心点を原点OTとする回転テーブル座標系の設定登録方法は、
原点相対値登録工程と、
回転テーブル原点再登録工程と、を有し、
前記原点相対値登録工程は、
前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、取得した前記主基準点の座標値を校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)として登録する工程と、
前記回転テーブルの回転中心点を求めて、校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)として登録する工程と、
前記校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)から前記校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)をみた相対座標値を算出して回転テーブル原点相対座標値ΔD1として登録する工程と、を有し、
前記回転テーブル原点再登録工程は、
回転テーブルの座標系の再設定登録にあたって、前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、現在基準点座標値Pc(Pcx、Pcy、Pcz)として登録する工程と、
前記現在基準点座標値Pc(Pcx、Pcy、Pcz)に回転テーブル原点相対座標値ΔD1を加算して、回転テーブル原点現在座標値Rc(Rcx、Rcy、Rcz)を算出する工程と、を備える
ことを特徴とする。
本発明の形状測定装置の制御方法は、
基台部と、
互いに直交する3つの並進軸を有する移動機構と、
前記移動機構に支持され、先端に測定子を有するプローブと、
測定対象物を載置する回転テーブルを回転軸回りに回転駆動させる回転テーブル機構と、
前記基台部に対して固定的に設置された主基準点PPと、
前記回転テーブル機構のうちの回転しない箇所に固定的に設置されたサブ基準点PSと、を有し、前記プローブで前記測定対象物の形状を測定する形状測定装置の制御方法であって、
前記回転テーブルの中心点を原点OTとする回転テーブル座標系の設定登録方法は、
原点相対値登録工程と、
回転テーブル原点再登録工程と、を有し、
前記原点相対値登録工程は、
前記プローブで前記サブ基準点PSを測定して、前記サブ基準点PSの座標値を取得し、取得した前記サブ基準点PSの座標値を校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)として登録する工程と、
前記回転テーブルの回転中心点を求めて、校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)として登録する工程と、
校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)と前記校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)との相対座標値を算出して回転テーブル原点相対座標値ΔD2として登録する工程と、を有し、
回転テーブル原点再登録工程は、
回転テーブルの座標系の再設定登録にあたって、前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、現在基準点座標値PPc(PPcx、PPcy、PPcz)として登録する工程と、
前記プローブで前記サブ基準点を測定して、前記サブ基準点の座標値を取得し、現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)として登録する工程と、
現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)に前記回転テーブル原点相対座標値ΔD2を加算して、回転テーブル原点現在座標値Rc(Rcx、Rcy、Rcz)を算出する工程と、を備える
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態では、
前記校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)と前記現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)とを対比し、差分が予め設定された許容値以上であった場合には、オペレータに通知するか、または、前記原点相対値登録工程を行なう
ことが好ましい。
本発明の形状測定装置の制御プログラムは、
基台部と、
互いに直交する3つの並進軸を有する移動機構と、
前記移動機構に支持され、先端に測定子を有するプローブと、
測定対象物を載置する回転テーブルを回転軸回りに回転駆動させる回転テーブル機構と、
前記基台部に対して固定的に設置された主基準点PMと、を有し、前記プローブで前記測定対象物の形状を測定する形状測定装置に組み込まれたコンピュータを、前記回転テーブルの中心点を原点OTとする回転テーブル座標系の設定登録手段として機能させる形状測定装置の制御プログラムであって、
前記形状測定装置の制御プログラムは前記コンピュータに、
原点相対値登録工程と、
回転テーブル原点再登録工程と、を実行させ、
前記原点相対値登録工程は、
前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、取得した前記主基準点の座標値を校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)として登録する工程と、
前記回転テーブルの回転中心点を求めて、校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)として登録する工程と、
前記校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)から前記校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)をみた相対座標値を算出して回転テーブル原点相対座標値ΔD1として登録する工程と、を有し、
回転テーブル原点再登録工程は、
回転テーブルの座標系の再設定登録にあたって、前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、現在基準点座標値Pc(Pcx、Pcy、Pcz)として登録する工程と、
前記現在基準点座標値Pc(Pcx、Pcy、Pcz)に回転テーブル原点相対座標値ΔD1を加算して、回転テーブル原点現在座標値Rc(Rcx、Rcy、Rcz)を算出する工程と、を備える
ことを特徴とする。
本発明の形状測定装置の制御プログラムは、
基台部と、
互いに直交する3つの並進軸を有する移動機構と、
前記移動機構に支持され、先端に測定子を有するプローブと、
測定対象物を載置する回転テーブルを回転軸回りに回転駆動させる回転テーブル機構と、
前記基台部に対して固定的に設置された主基準点PPと、
前記回転テーブル機構のうちの回転しない箇所に固定的に設置されたサブ基準点PSと、を有し、前記プローブで前記測定対象物の形状を測定する形状測定装置に組み込まれたコンピュータを、前記回転テーブルの中心点を原点OTとする回転テーブル座標系の設定登録手段として機能させる形状測定装置の制御プログラムであって、
前記形状測定装置の制御プログラムは前記コンピュータに、
原点相対値登録工程と、
回転テーブル原点再登録工程と、を実行させ、
前記原点相対値登録工程は、
前記プローブで前記サブ基準点PSを測定して、前記サブ基準点PSの座標値を取得し、取得した前記サブ基準点PSの座標値を校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)として登録する工程と、
前記回転テーブルの回転中心点を求めて、校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)として登録する工程と、
校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)から前記校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)をみた相対座標値を算出して回転テーブル原点相対座標値ΔD2として登録する工程と、を有し、
回転テーブル原点再登録工程は、
回転テーブルの座標系の再設定登録にあたって、前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、現在基準点座標値PPc(PPcx、PPcy、PPcz)として登録する工程と、
前記プローブで前記サブ基準点を測定して、前記サブ基準点の座標値を取得し、現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)として登録する工程と、
現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)に前記回転テーブル原点相対座標値ΔD2を加算して、回転テーブル原点現在座標値Rc(Rcx、Rcy、Rcz)を算出する工程と、を備える
ことを特徴とする。
形状測定システムの全体構成を示す図である。 座標系同士の関係を例示した図である。 モーションコントローラとホストコンピュータの機能ブロック図である。 回転テーブル座標系設定部の機能ブロック図である。 原点相対値登録工程の手順を示すフローチャートである。 主マスターボールの中心座標(校正用基準点座標値Pp)、回転テーブルの回転中心(校正用回転中心座標値Rp)および回転テーブル原点相対座標値ΔD1の関係を例示した図である。 回転テーブル座標系の簡易設定の手順を示すフローチャートである。 座標系の設定メニューを例示する図である。 登録されていた校正用基準点座標値Ppと測定し直した現在基準点座標値Pcとの間に差が生じている状態を例示した図である。 第2実施形態を説明するための図である。
本発明の実施形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、形状測定システム100の全体構成を示す図である。
形状測定システム100は、三次元測定機200と、三次元測定機200の駆動を制御するモーションコントローラ300と、モーションコントローラ300を制御すると共に必要なデータ処理を実行するホストコンピュータ500と、を備える。
三次元測定機200は、定盤210と、移動機構220と、プローブ230と、回転テーブル機構250と、を備える。
移動機構220は、定盤210上をY方向にスライド可能に設けられた門型のYスライダ221と、Yスライダ221のX方向のビームに沿ってスライドするXスライダ222と、Xスライダ222に固定されたZ軸コラム223と、Z軸コラム223内をZ方向に昇降するZスピンドル224と、を備える。
Yスライダ221、Xスライダ222およびZスピンドル224には、それぞれ駆動モータ(不図示)とエンコーダ(不図示)とが付設されている。モーションコントローラ300からの駆動制御信号によって各駆動モータが駆動制御される。エンコーダは、Yスライダ221、Xスライダ222およびZスピンドル224それぞれの移動量を検出し、検出値をモーションコントローラ300に出力する。
ここで、三次元測定機200に対してスケール座標系(Xs、Ys、Zs)が設定されている。
図2は、座標系同士の関係を例示した図である。
スケール座標系は、互に直交するXs軸、Ys軸、及びZs軸を含む。Zs軸は鉛直上向きである。スケール座標系の原点Osは、Xs軸に沿って設けられたエンコーダのスケールの原点、Ys軸に沿って設けられたエンコーダのスケールの原点、および、Zs軸に沿って設けられたエンコーダのスケールの原点、によって定まる。
Zスピンドル224の下端にプローブ230が取り付けられている。
プローブ230は、測定子232を先端側(-Z軸方向側)に有するスタイラス231と、スタイラス231の基端側(+Z軸方向側)を支持する支持部233と、を備える。測定子232は、球状であって、測定対象物に接触する。支持部233は、スタイラス231に外力が加わった場合、すなわち測定子232が測定対象物に当接した場合にはスタイラス231が一定の範囲内でX、Y、Z軸の各軸方向に移動可能となるようにスタイラス231を支持している。さらに、支持部233は、スタイラス231の各軸方向の位置をそれぞれ検出するためのプローブセンサー(不図示)を備える。プローブセンサは検出値をモーションコントローラ300に出力する。
回転テーブル機構250は定盤上に設置されており、内蔵のモータ(不図示)で回転テーブル251を回転させる。なお、ここでは、回転テーブル251の回転軸はZs軸にほぼ平行である。回転テーブル機構250にはロータリーエンコーダ(不図示)が内蔵されており、検出値をモーションコントローラ300に出力する。
ここで、定盤210上の所定位置には、主基準点としての主マスターボールが設置されている。
主マスターボールは、マシン座標系(XM、YM、ZM)を設定するために用いられるものである。主マスターボールは、鋼球やセラミック球等である。主マスターボールの径(半径)は、既知である。つまり、プローブにて主マスターボールの表面の数点の座標を測定することにより、主マスターボールの中心位置を一意に特定することができる。主マスターボールは、定盤の上面からZ軸方向に既知の高さをもつ柱部の先端に保持されている。主マスターボールの中心位置が原点OMとなるようにスケール座標系(Xs、Ys、Zs)を平行移動させたものがマシン座標系(XM、YM、ZM)である。
そして、回転テーブル機構250に対して回転テーブル座標系(XT、YT、ZT)と回転時テーブル座標系(XTθ、YTθ、ZTθ)とが設定される。
回転テーブル座標系(XT、YT、ZT)は、回転テーブルの回転角が0°のときの回転テーブルの上面の中心を原点OTとし、回転テーブルの中心軸方向をZTとする座標系である。回転テーブル座標系(XT、YT、ZT)は、回転テーブルが回転しても不変である。必ずしも必須ではないが、XTはXsと平行であり、YTはYsと平行であるとする。(回転テーブル座標系(XT、YT、ZT)を回転テーブル固定座標系ということもある。)
また、回転時テーブル座標系(XTθ、YTθ、ZTθ)は、回転テーブルの回転とともに回転する座標系である。
回転時テーブル座標系の原点OTθは回転テーブル座標系の原点OTと一致する。回転時テーブル座標系のZTθは回転テーブル座標系のZTと一致する。(回転時テーブル座標系を回転テーブル回転座標系ということもある。)
さらに、ワーク座標系(Xw、Yw、Zw)も用いられる。ワーク座標系(Xw、Yw、Zw)は、例えば、ワーク表面の所定の点(例えば頂点)を原点とし、ワークの所定の面をXwYw面とする座標系である。
(モーションコントローラ300の構成)
図3は、モーションコントローラとホストコンピュータの機能ブロック図である。
モーションコントローラ300は、測定指令取得部310と、カウンタ部330と、駆動指令生成部340と、駆動制御部350と、を備える。
測定指令取得部310は、ホストコンピュータ500から測定指令データを取得する。
カウンタ部330は、エンコーダから出力される検出信号をカウントして各スライダの変位量を計測するとともに、プローブセンサから出力される検出信号をカウントしてプローブ230(スタイラス231)の変位量を計測する。計測されたスライダおよびプローブ230の変位から測定子232の座標位置(プローブ位置)が得られる。また、カウンタ部330にて計測されたスタイラス231の変位(プローブセンサの検出値(Px,Py,Pz))から、測定子232の押込み量(ベクトルEpの絶対値)が得られる。同じく、カウンタ部330は、ロータリーエンコーダから検出される検出信号をカウントとして、回転テーブル機構250の回転角を得る。駆動指令生成部340は、ホストコンピュータ500から測定指令データをもとに、移動機構220と回転テーブル機構250に与える回転駆動指令を生成する。移動機構220を駆動制御する速度ベクトル指令については例えば特許5274782、特許6030339、特許6063161などに記載されている。
(ホストコンピュータ500の構成)
ホストコンピュータ500は、CPU511(Central Processing Unit)やメモリ等を備えて構成され、モーションコントローラ300を介して三次元測定機200を制御する。
CPU511(中央処理装置)で制御プログラムを実行することにより本実施形態の動作(座標系の設定)が実現される。
ホストコンピュータ500には、必要に応じて、出力装置(ディスプレイやプリンタ)および入力装置(キーボードやマウス)が接続されている。
ホストコンピュータ500は、さらに、記憶部520と、形状解析部530と、座標系設定部540と、を備える。記憶部520は、測定対象物(ワーク)Wの形状に関する設計データ(CADデータや、NURBSデータ等)、測定で得られた測定データ、および、測定動作全体を制御する制御プログラムを格納する。
形状解析部530は、モーションコントローラ300から出力された測定データに基づいて測定対象物の表面形状データを算出し、算出した測定対象物の表面形状データの誤差や歪み等を求める形状解析を行う。また、形状解析部530は、倣い経路情報を含んだ設計データ(CADデータや、NURBSデータ等)からPCC曲線への変換等を行って測定指令データの生成を行う。
座標系設定部540は、上記に説明した各座標系を設定する。
本実施形態は、主として、回転テーブル座標系の設定に特徴を有するものであるので、座標系設定部540の一機能部である回転テーブル座標系設定部550について説明する。
図4は、回転テーブル座標系設定部550の機能ブロック図である。
回転テーブル座標系設定部550は、原点相対値登録部560と、回転テーブル原点再登録部570と、回転テーブル座標系登録部580と、を備える。
原点相対値登録部560は、校正用基準点座標値登録部561と、校正用回転中心座標値登録部562と、回転テーブル原点相対座標値登録部563と、を有する。
また、回転テーブル原点再登録部570は、現在基準点座標値登録部571と、回転テーブル原点現在座標値算出部572と、を有する。
各機能部の具体的な動作についてはフローチャートを参照しながら説明する。
なお、座標系の設定登録に必要な各工程の動作および各機能部の機能は、記憶部520に記憶された制御プログラムをCPU511が実行することにより実現される。
本実施形態の特徴の一つは、回転テーブル座標系の簡易設定モードを提供することにあるが、その前に事前準備として原点相対値登録部560の各登録部561,562,563に必要なデータを登録しておく必要がある(原点相対値登録工程)。したがって、まず、原点相対値登録工程を説明する。
図5は、原点相対値登録工程の手順を示すフローチャートである。
回転テーブル座標系設定部550は、原点相対値登録部560の各登録部にデータが登録されていない場合、あるいは、オペレータの指示に応じて、原点相対値登録工程ST100を実行する。
回転テーブル座標系設定部550は、原点相対値登録工程ST100にあたって、まず、移動機構220でプローブ230を移動させて、主マスターボール211の中心を求めるために主マスターボール211の表面の決められた複数点を測定する(ST110)。
求められた主マスターボール211の中心座標値は、マシン座標系の原点にもなる。ここでは、主マスターボール211の中心座標値を、回転テーブル座標系設定部550の校正用基準点Pp(Ppx、Ppy、Ppz)として、校正用基準点座標値登録部561に記録する。
続いて、回転テーブル251の回転中心を求める(ST130)。
回転テーブル251の回転中心を求めて回転テーブル座標系の原点を校正する方法自体は既存の技術である。例えば、回転テーブル251にマスターボールやゲージをセットし、回転テーブル251が回転したときのマスターボールやゲージの軌跡から回転テーブル251の回転中心あるいは回転軸を算出する技術自体は知られている。例えば、本出願人による特許5332009、特許6153816にも開示されている。求められた回転テーブル251の回転中心座標値は、校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)として、校正用回転中心座標値登録部562に記録する(ST140)。
ここまでで、主マスターボール211の中心座標によってマシン座標系が校正され、さらに、校正されたマシン座標系上で回転テーブル251の回転中心が求められたことにより、校正された回転テーブル座標系が得られていることになる(ST150)。
次に、回転テーブル原点相対座標値ΔD1を算出する(ST160)。
回転テーブル原点相対座標値ΔD1は、校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)を基点として、校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)から校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)をみた相対座標値である。
図6は、主マスターボール211の中心座標(校正用基準点座標値Pp)、回転テーブル251の回転中心(校正用回転中心座標値Rp)および回転テーブル原点相対座標値ΔD1の関係を例示した図である。
ΔD1=(Rpx、Rpy、Rpz)-(Ppx、Ppy、Ppz)=(Rpx-Ppx、Rpy-Ppy、Rpz-Ppz)
このようにして求まった回転テーブル原点相対座標値ΔD1を回転テーブル原点相対座標値登録部563に登録する(ST170)。これにより、主マスターボール211の中心座標と回転テーブル251の回転中心との相対位置が記録されたことになる。これで事前準備としての原点相対値登録工程(ST100)は終了である。
オペレータは、三次元測定機200の電源をオンにしたときや、適宜のタイミングで原点相対値登録工程(ST100)を実行させる。原点相対値登録工程(ST100)を実行する適宜のタイミングは、時間間隔、所定日時、測定したワークの個数などを考慮して予め決めておくとよい。
次に、回転テーブル座標系の簡易設定について説明する。
三次元測定機200の電源をオンにしたときや、適宜のタイミングでオペレータは座標系を校正しなければならない。このときマシン座標系の原点の校正作業として主マスターボール211の中心の測定は必要である。電源のオンオフや長時間の測定作業の継続によりスケール座標系の原点がわずかにずれることがあり、この場合、マシン座標系の校正作業として主マスターボール211の中心座標を再測定し、マシン座標系の原点OMを校正しておく必要がある。ただし、マスターボールやゲージを用いて回転テーブル251の中心を求めるような回転テーブル座標系の校正作業は多大な時間と手間を要する。そこで、回転テーブル座標系の簡易設定モードを提供する。
図7は、回転テーブル座標系の簡易設定の手順を示すフローチャートである。
三次元測定機200の電源がオンになったとき、あるいは、オペレータによるメニュー呼び出しにより、ホストコンピュータ(CPU)は座標系の設定メニューを提示する(ST210)。
図8は、座標系の設定メニュー600の例示であり、ここでは、座標系の校正610と、座標系の簡易校正620と、の二つのモードが提示されている。ここでは、座標系の簡易校正モード620が選択されたとする(ST220:YES)。
この場合、回転テーブル座標系設定部550により、まず、主マスターボール211の中心座標の測定が実行される(ST230)。つまり、移動機構220でプローブ230を移動させて、主マスターボール211の中心を求めるために主マスターボール211の表面の決められた複数点を測定する。これにより、マシン座標系は、主マスターボール211の中心座標によって校正されたことになる。
このとき得られた主マスターボール211の中心座標値は、現在基準点座標値Pcとして現在基準点座標値登録部571に登録される(ST240)。
この現在基準点座標値Pcは、主マスターボール211の中心座標のことであるが、スケール座標系の原点が変動している場合には、その分だけ校正用基準点座標値登録部561に登録済みの校正用基準点Ppからズレをもっていることになる。図9は、登録されていた校正用基準点座標値Ppと測定し直した現在基準点座標値Pcとの間に差が生じている状態を例示した図である。
次に、回転テーブル座標系設定部550は、回転テーブル原点相対座標値登録部563に登録されている回転テーブル原点相対座標値ΔD1を読み出す(ST250)。
さらに、回転テーブル座標系設定部550は、現在基準点座標値Pcに回転テーブル原点相対座標値ΔD1を加算することにより、回転テーブル251の現在の回転中心の座標値を得る(ST260)。このようにして得た現在の回転テーブル251の回転中心の座標値Rcを回転テーブル座標系の原点として設定登録する(ST270)。
なお、ST220において、オペレータが通常の座標系の校正を選択した場合(ST220:NO)には、マスターボールやゲージを用いて回転テーブル251の回転中心を求めて回転テーブル座標系を真正に校正することになる。この際には、図5の原点相対値登録工程ST100において、校正用基準点座標値Pp、校正用回転中心座標値Rp、回転テーブル原点相対座標値ΔD1を更新しておく。
本実施形態によれば次の効果を奏する。
従来、回転テーブル座標系の校正にあたっては、回転テーブル251の回転中心を測定によって求める必要があり、そのため、回転テーブル251を回転させながらマスターボールやゲージの軌跡を測定するという作業が必要となっていた。
この点、本実施形態では、定盤210上に固定された主マスターボール211の中心座標を基点して回転テーブル251の回転中心の相対座標値ΔD1を登録しておく。そして、簡易校正のモードでは、現在基準点としての主マスターボール211の中心座標(現在基準点座標値Pc)に前記相対座標値ΔD1を加算することによって現在の回転テーブル251の回転中心の座標値Rcを得る。
このように、回転テーブル251の回転中心を実際に測定して得るのではなく、現在基準点座標値Pcに相対座標値ΔD1を加算するという演算だけで求めるので、迅速かつ簡便に回転テーブル座標系を校正できる。
また、回転テーブル座標系の校正が必要になる主な理由がスケール座標系の原点にそのときどきで揺らぎがあることであると考えれば、回転テーブル251の回転中心座標値の変動量は、主マスターボール211の中心座標値の変動量と同じであるはずであり、これは実験的にも妥当である。したがって、迅速かつ簡便な校正方法でありながら、回転テーブル251の回転中心を実測した場合の校正と比べても同等の精度で校正された回転テーブル座標系を得ることができる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、定盤210上に設置した主マスターボール211の中心座標Ppと回転テーブル251の回転中心Rpとの相対座標値ΔD1を用いて回転テーブル座標系を校正した。
これに対し、第2実施形態としては、主マスターボール211に加えて、さらに、回転テーブル機構のうちの回転しない箇所にサブマスターボール(サブ基準点PS)252を設ける。そして、原点相対値登録工程にあたっては、サブマスターボール252の中心座標(サブ基準点PS)を基点として、サブマスターボール252の中心座標と回転テーブル251の回転中心Rpとの相対座標値ΔD2を登録しておく。簡易校正のモードでは、サブマスターボール252の中心座標(サブ基準点PS)は実測し、この現在のサブ基準点PSの現在座標値PScに前記相対座標値ΔD2を加算することによって現在の回転テーブル251の回転中心の座標値Rcを得る。
三次元測定機200でワークの測定を繰り返し行なっていると、回転テーブル機構250の位置が変化することも有り得る。定盤上における回転テーブル機構250の位置が変化すると、第1実施形態の相対座標値ΔD1だけでは回転テーブル座標系の正しい校正はできないことになる。
この点、第2実施形態では、回転テーブル機構250自体にサブマスターボール(サブ基準点PS)252を設けている。回転テーブル機構250が変位したとしても、サブマスターボール(サブ基準点PS)252と回転テーブル251の回転中心との相対位置は変化しない。したがって、校正されたマシン座標系上でサブマスターボール(サブ基準点PS)252を実測した上で、それに相対座標値ΔD2を加算すれば、回転テーブル251の回転中心を実測しなくても高精度に校正された回転テーブル座標系を得ることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記実施形態において、主マスターボールやサブマスターボールは、マスターボールでなくてもよく、例えば、主基準点PMやサブ基準点は、ブロックゲージの角のようなコーナー部であってもよい。
プローブ先端の接触球の半径を校正するような場合には径が既知の真球、つまり、マスターボールが必要であるが、本実施形態の場合、主基準点PMやサブ基準点は、空間中の一点を与えられればよいので、球である必要はない。
また、上記実施形態では、測定子を接触球とし、測定子が被測定物に接触して対象物を検出するタイプのプローブを例示したが、プローブとしては接触式に限定されず、測定子と対象物とが非接触状態で対象物を検出するタイプのプローブを含む。このような非接触式のプローブとしては、例えば、静電容量や光を用いたものが知られている。
ST240のあと、校正用基準点座標値登録部561に登録済みの校正用基準点座標値PPと、新しく測定されて現在基準点座標値登録部571に登録された現在基準点座標値Pcとを対比し、両者の差異が予め決められた許容範囲を超えているときには、回転テーブル座標系の簡易設定のモードを停止し、オペレータに許容範囲を超えている旨を報知するようにしてもよい。
同様に、第2実施形態において、登録済みのサブマスターボール252の中心座標(サブ基準点PS)と新たに測定で得られたサブマスターボール252の中心座標(サブ基準点PSc)とを対比し、両者の差異が予め決められた許容範囲を超えているときには、回転テーブル座標系の簡易設定のモードを停止し、オペレータに許容範囲を超えている旨を報知するようにしてもよい。
100…形状測定システム、
200…三次元測定機、
210…定盤、211…主マスターボール、
220…移動機構、
230…プローブ、231…スタイラス、232…測定子、233…支持部、
250…回転テーブル機構、
251…回転テーブル、252…サブマスターボール、
300…モーションコントローラ、
310…測定指令取得部、330…カウンタ部、340…駆動指令生成部、350…駆動制御部、
500…ホストコンピュータ、
520…記憶部、530…形状解析部、540…座標系設定部、
550…回転テーブル座標系設定部、
560…原点相対値登録部、
561…校正用基準点座標値登録部、562…校正用回転中心座標値登録部、563…回転テーブル原点相対座標値登録部、
570…回転テーブル原点再登録部、
571…現在基準点座標値登録部、572…回転テーブル原点現在座標値算出部、
580…回転テーブル座標系登録部。

Claims (5)

  1. 基台部と、
    互いに直交する3つの並進軸を有する移動機構と、
    前記移動機構に支持され、先端に測定子を有するプローブと、
    測定対象物を載置する回転テーブルを回転軸回りに回転駆動させる回転テーブル機構と、
    前記基台部に対して固定的に設置された主基準点PMと、を有し、前記プローブで前記測定対象物の形状を測定する形状測定装置の制御方法であって、
    前記回転テーブルの中心点を原点OTとする回転テーブル座標系の設定登録方法は、
    原点相対値登録工程と、
    回転テーブル原点再登録工程と、を有し、
    前記原点相対値登録工程は、
    前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、取得した前記主基準点の座標値を校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)として登録する工程と、
    前記回転テーブルの回転中心点を求めて、校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)として登録する工程と、
    前記校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)から前記校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)をみた相対座標値を算出して回転テーブル原点相対座標値ΔD1として登録する工程と、を有し、
    前記回転テーブル原点再登録工程は、
    回転テーブルの座標系の再設定登録にあたって、前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、現在基準点座標値Pc(Pcx、Pcy、Pcz)として登録する工程と、
    前記現在基準点座標値Pc(Pcx、Pcy、Pcz)に回転テーブル原点相対座標値ΔD1を加算して、回転テーブル原点現在座標値Rc(Rcx、Rcy、Rcz)を算出する工程と、を備える
    ことを特徴とする形状測定装置の制御方法。
  2. 基台部と、
    互いに直交する3つの並進軸を有する移動機構と、
    前記移動機構に支持され、先端に測定子を有するプローブと、
    測定対象物を載置する回転テーブルを回転軸回りに回転駆動させる回転テーブル機構と、
    前記基台部に対して固定的に設置された主基準点PPと、
    前記回転テーブル機構のうちの回転しない箇所に固定的に設置されたサブ基準点PSと、を有し、前記プローブで前記測定対象物の形状を測定する形状測定装置の制御方法であって、
    前記回転テーブルの中心点を原点OTとする回転テーブル座標系の設定登録方法は、
    原点相対値登録工程と、
    回転テーブル原点再登録工程と、を有し、
    前記原点相対値登録工程は、
    前記プローブで前記サブ基準点PSを測定して、前記サブ基準点PSの座標値を取得し、取得した前記サブ基準点PSの座標値を校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)として登録する工程と、
    前記回転テーブルの回転中心点を求めて、校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)として登録する工程と、
    校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)と前記校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)との相対座標値を算出して回転テーブル原点相対座標値ΔD2として登録する工程と、を有し、
    回転テーブル原点再登録工程は、
    回転テーブルの座標系の再設定登録にあたって、前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、現在基準点座標値PPc(PPcx、PPcy、PPcz)として登録する工程と、
    前記プローブで前記サブ基準点を測定して、前記サブ基準点の座標値を取得し、現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)として登録する工程と、
    現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)に前記回転テーブル原点相対座標値ΔD2を加算して、回転テーブル原点現在座標値Rc(Rcx、Rcy、Rcz)を算出する工程と、を備える
    ことを特徴とする形状測定装置の制御方法。
  3. 請求項2に記載の形状測定装置の制御方法において、
    前記校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)と前記現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)とを対比し、差分が予め設定された許容値以上であった場合には、オペレータに通知するか、または、前記原点相対値登録工程を行なう
    ことを特徴とする形状測定装置の制御方法。
  4. 基台部と、
    互いに直交する3つの並進軸を有する移動機構と、
    前記移動機構に支持され、先端に測定子を有するプローブと、
    測定対象物を載置する回転テーブルを回転軸回りに回転駆動させる回転テーブル機構と、
    前記基台部に対して固定的に設置された主基準点PMと、を有し、前記プローブで前記測定対象物の形状を測定する形状測定装置に組み込まれたコンピュータを、前記回転テーブルの中心点を原点OTとする回転テーブル座標系の設定登録手段として機能させる形状測定装置の制御プログラムであって、
    前記形状測定装置の制御プログラムは前記コンピュータに、
    原点相対値登録工程と、
    回転テーブル原点再登録工程と、を実行させ、
    前記原点相対値登録工程は、
    前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、取得した前記主基準点の座標値を校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)として登録する工程と、
    前記回転テーブルの回転中心点を求めて、校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)として登録する工程と、
    前記校正用基準点座標値Pp(Ppx、Ppy、Ppz)から前記校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)をみた相対座標値を算出して回転テーブル原点相対座標値ΔD1として登録する工程と、を有し、
    回転テーブル原点再登録工程は、
    回転テーブルの座標系の再設定登録にあたって、前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、現在基準点座標値Pc(Pcx、Pcy、Pcz)として登録する工程と、
    前記現在基準点座標値Pc(Pcx、Pcy、Pcz)に回転テーブル原点相対座標値ΔD1を加算して、回転テーブル原点現在座標値Rc(Rcx、Rcy、Rcz)を算出する工程と、を備える
    ことを特徴とする形状測定装置の制御プログラム。
  5. 基台部と、
    互いに直交する3つの並進軸を有する移動機構と、
    前記移動機構に支持され、先端に測定子を有するプローブと、
    測定対象物を載置する回転テーブルを回転軸回りに回転駆動させる回転テーブル機構と、
    前記基台部に対して固定的に設置された主基準点PPと、
    前記回転テーブル機構のうちの回転しない箇所に固定的に設置されたサブ基準点PSと、を有し、前記プローブで前記測定対象物の形状を測定する形状測定装置に組み込まれたコンピュータを、前記回転テーブルの中心点を原点OTとする回転テーブル座標系の設定登録手段として機能させる形状測定装置の制御プログラムであって、
    前記形状測定装置の制御プログラムは前記コンピュータに、
    原点相対値登録工程と、
    回転テーブル原点再登録工程と、を実行させ、
    前記原点相対値登録工程は、
    前記プローブで前記サブ基準点PSを測定して、前記サブ基準点PSの座標値を取得し、取得した前記サブ基準点PSの座標値を校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)として登録する工程と、
    前記回転テーブルの回転中心点を求めて、校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)として登録する工程と、
    校正用サブ基準点座標値PS(Psx、Psy、Psz)から前記校正用回転中心座標値Rp(Rpx、Rpy、Rpz)をみた相対座標値を算出して回転テーブル原点相対座標値ΔD2として登録する工程と、を有し、
    回転テーブル原点再登録工程は、
    回転テーブルの座標系の再設定登録にあたって、前記プローブで前記主基準点を測定して、前記主基準点の座標値を取得し、現在基準点座標値PPc(PPcx、PPcy、PPcz)として登録する工程と、
    前記プローブで前記サブ基準点を測定して、前記サブ基準点の座標値を取得し、現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)として登録する工程と、
    現在サブ基準点座標値PSc(PScx、PScy、PScz)に前記回転テーブル原点相対座標値ΔD2を加算して、回転テーブル原点現在座標値Rc(Rcx、Rcy、Rcz)を算出する工程と、を備える
    ことを特徴とする形状測定装置の制御プログラム。
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