JP7433680B1 - ボトム衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】骨盤等を適正に、補正でき、かつ体の動きを妨げることなく可動域を広げることができるとともに、締め付け感を緩和し、苦痛なく着用し続けることが可能なボトム衣類を提供する。【解決手段】ボトム衣類は、ボトム衣類本体の前面の肌側の中央部に配置され、縦方向又は横方向に伸縮する前面部2と、ボトム衣類本体の背面に、臀部中心部を被うように、臀部中心線に沿って配置され、前面部2の伸縮方向と直交する方向に伸縮する背面部4と、前面部2の下縁辺2d及び背面部4dの下縁辺と接続し、前面部2及び背面部4を連結させるクロッチ3を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ボトム衣類に関し、さらに詳しくは、締め付けによる圧迫を感じることなく、骨盤の歪みを矯正(補正)することができるガードル、ショーツ、サポーター、水着、スパッツ等のボトム衣類に関する。
ガードルをはじめとする、着用者の腰から下の部位をカバーするボトム衣類には、加齢や運動不足によるヒップの垂れや骨盤の歪みを補正する効果を有する多くの構成が知られている。
例えば、特許文献1には、着用者の下腹部及び太腿を少なくともカバーするベース生地と、ベース生地に連結されており、単独で又は他の生地とともにベース生地よりも高弾性の部位を形成し、着用者の腸腰筋に筋繊維方向の伸縮を補助する力が作用するように、腸腰筋又は太腿の付け根付近をカバーする腸腰筋生地と、 ベース生地に連結されており、単独で又は他の生地とともにベース生地よりも高弾性の部位を形成し、着用者のハムストリングに筋繊維方向の伸縮を補助する力が作用するように、ハムストリング又は太腿の裏側をカバーするハムストリング生地を備え、ハムストリング生地の長手方向は、ハムストリングの長手方向に沿って概ね上下方向に延びている、インナーウェア(ガードル)が開示されている。特許文献1のガードルでは、骨盤周りの筋肉のバランスを保ち、骨盤を正しい傾きに導くことができることが記載されている。
特許第6353150号公報
しかしながら、従来の補正ガードルは、骨盤補正効果を重視しているため、着用により体の動きが妨げられ、筋肉の活動が抑制され、筋力低下に起因する弊害が生じることがあった。また、ガードルを着用することにより、締め付けられ、きつい、苦しい等の圧迫感が生じ、使用者が着用し続けることができず、十分な効果が得られないことがあった。
そこで、本発明では、骨盤底筋を持ち上げ骨盤等を適正に補正でき、かつ体の動きを妨げることなく可動域を広げることができるとともに、締め付け感を緩和し、苦痛なく着用し続けることが可能なガードルを提供することを目的とする。
上記課題に鑑み鋭意研究の結果、本発明者らは、縦方向又は横方向に伸縮する前面部と前面部とは異なる方向に伸縮する背面部がクロッチを介して連結されたボトム衣類では、着用者の骨盤を前後に効果的にサポートして、適正な位置に補正し、かつ着用者の可動域を広げることができるとともに、圧迫感なく着用し続けることができることを見出し、本発明に想到した。すなわち、本発明のボトム衣類は、ボトム衣類本体の前面の肌側の中央部に配置され、縦方向又は横方向に伸縮する前面部と、ボトム衣類本体の背面に、臀部中心部を被うように、臀部中心線に沿って配置され、前面部の伸縮方向に直交する方向に伸縮する背面部と、前面部の下縁辺及び背面部の下縁辺と接続し、前面部及び前記背面部を連結させるクロッチを有することを特徴とする。
本発明のボトム衣類は、ボトム衣類の側面の上部の肌側に配置され、横方向に伸縮する第1の側面部と、前記第1の側面部の外側に配置され、水平方向に対して所定角度傾斜した方向に伸縮する第2の側面部、を備え、第1の側面部の上端辺は、前面から背面に向けて下がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置され、第2の側面部の上端辺は、前面から背面に向けて上がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置され、第1の側面の上端辺と第2の側面部の上端辺が交差する構造を有することが好ましい。
また、第1の側面部の上端辺及び前記第2の側面部の上端辺は、縫い付けられず、上方に開放していることが好ましい。
さらに、前面部の外側面上の上方には、前面部と同じ方向に伸縮する少なくとも2つの布地を互いに交差するように配置することもできる。
本発明のボトム衣類は、直交する方向に伸縮する前面部と背面部がクロッチを介して連結した構造を有するため、着用者の骨盤を前後方向でサポートすることができる。本構成では、着用者の骨盤底筋が持ち上げられ、骨盤が正しい位置に補正され、姿勢が美しくなるとともに、ヒップの位置が上がるため、リンパの流れが改善され、むくみ等が軽減又は解消される効果が期待できる。
また、本発明のボトム衣類の側面の上部の肌側には、横方向(水平方向)に伸縮する第1の側面部が配置され、第1の側面部上(外側)には、水平方向に対して所定角度傾斜した方向に伸縮する第2の側面部が配置される。第1の側面部の上端辺は、前面から背面に向けて下がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置され、第2の側面部の上端辺は、前面から背面に向けて上がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置される。この構成により、着用者の骨盤を左右方向でサポートし、上記前後方向でのサポートと合わせて、着用者の骨盤位置をより確実に正しい位置に補正することができる。
また、第1の側面部と第2の側面部はウエスト部分でクロス(交差)する構造を有するため、腰回りの動き等が阻害されることなく、着用者の可動域が広がり、深層筋を活性化し、美しいボディメイクの実現にもつながる。
本発明の一実施形態によるガードルの前面の表面(外側)(A)、側面の表面(外側)(B)及び背面の表面(外側)(C)を示す図である。 図1のガードルの前面の裏面(肌側)(A)、側面の裏面(肌側)(B)及び背面の裏面(肌側)(C)を示す図である。 図1のガードルを構成する各生地の伸縮方向を示す図である(前面(A)及び背面(B))。 図2(A)の前面部の上方を拡大した図である。 図2(B)の上方のクロス構造部分を拡大した図(A)及び第1側面と第2側面の上端辺の傾斜角度を示す概略図(B)である。
以下に図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
なお、本明細書における「上」、「下」、「右」、「左」、「前」及び「後」は、それぞれ本発明のボトム衣類を着用した着用者の身体の「上」、「下」、「右」、「左」、「前」及び「後」に対応して表記する。なお、以下では、特に断りのない限り、着用者の身体の上下方向、すなわち垂直方向を「縦方向」、着用者の身体の左右方向、すなわち水平方向を「横方向」と表記する。また、本明細書における布地の「伸縮方向」又は布地が所定「方向に伸縮する」とは、各部に採用した布地の伸びやすい方向を示すが、特に断りのない限り、「伸縮方向」又は「伸縮する」方向以外の方向に伸縮性を有することを除外するものではない。
以下の実施形態(本実施形態)では、ガードル1を例として本発明の構成について説明するが、本発明は、ガードルの他、ショーツ、サポーター(骨盤サポーター)、水着、スパッツ等のボトム衣類にも適用できる。
本実施形態のガードル1は、着用者の下腹部、臀部、及び太腿の少なくとも一部を含む、腰から膝上までの部位をカバーする。なお、本実施形態では、スタンダートタイプの裾丈のガードルを例として説明するが、本発明の構成は、鼠径部(足の付け根)に沿って脚ぐりがカットされたショートタイプガードル、太腿全体を包み込むセミロングタイプガードル、裾丈がセミロングタイプよりさらに長いフルロングタイプガードルにも適用できる。さらには、足首まで丈のあるスパッツ等、本発明の構成はボトム衣類の裾丈の長さにかかわらず、好適に用いることができる。
図1は、本実施形態によるガードルの前面の表面(外側)(A)、側面の表面(外側)(B)及び背面の表面(外側)(C)を示す図である。また、図2は、本実施形態のガードルの前面の裏面(肌側)(A)、側面の裏面(肌側)(B)及び背面の裏面(肌側)(C)を示す図である。
図2(A)に示すように、ガードル1の前面の肌側の中央には、下腹部の中央部付近を覆うように略逆台形の前面部2が配置されている。前面部2の下端には、略矩形のクロッチ3が配置され、前面部2の下端辺2dとクロッチ3の前面側の辺3fが縫い合わせられ連結している。
一方、図1(C)及び図2(C)に示すように、ガードル1の背面には、臀部中心部を被うように、臀部中心線(鉛直方向)に沿って、略T字状の背面部4が配置されている。背面部4の下端には、略矩形のクロッチ3の前面側の辺3fと対向する背面側の辺3bが配置され、背面部4の下端辺4dとクロッチ3の背面側の辺3bが縫い合わせられ連結している。
本実施形態のガードルは、このように、前面部2と背面部4が、クロッチ3を介して連結して、着用者の下腹部から臀部中心部を被う構成となっている。
本実施形態では、前面部2は、パワーネットで構成され、図3(A)の矢印で示すように縦方向に伸縮し、横方向には伸びにくい構成となっている。
また、背面部4は、サテンネットで構成され、図3(B)の矢印で示すように、横方向に伸縮し、縦方向には、伸びにくい構成となっている。
さらに、クロッチ3は、肌側が綿天竺、外側がレースを配置して構成されており、いずれも図3(A)に示すように、縦方向、すなわち、着用者が着用したときは、着用者の前後方向に伸縮し、横方向には伸びにくい構成となっている。
上記前面部2、背面部4及びクロッチ3の構成、並びにそれぞれの生地の伸縮特性により、本実施形態のガードル1では、骨盤を前後方向でサポートする。これにより、骨盤底筋が持ち上げられ、着用者の骨盤が正しい位置に補正され、美しい姿勢が実現されるとともに、ヒップの位置が上がるため、リンパの流れが改善され、むくみ等が解消又は軽減される効果が期待できる。
また、骨盤底筋は、尿意を我慢する時に使う筋肉であり、骨盤底筋群の低下が尿漏れにつながることもある。本実施形態のガードルは、骨盤底筋を持ち上げることができるため、尿漏れ防止にも有効である。
本実施形態においては、略逆台形の前面部2を略T字形状の背面部4とクロッチ3を介して連結した構成について説明したが、上記効果を奏する形状であれば、本発明の前面部2と背面部4は本実施形態の形状に限定されることはない。前面部2は、少なくとも下腹部の中央部付近を覆い、クロッチ3と連結する下端辺2dより長い上端辺2uを有していれば、ガードル1の前面の縦方向の全体を占める必要はない。また、前面部2の上端辺2u、下端辺2d、左右の脚部を構成する辺2h、2rは、それぞれ直線、曲線又はそれらの組み合わせにより、適宜構成することができ、上記構成を有する形状を本発明では略逆台形とする。
同様に、背面部4は、少なくとも臀部中心部を被い、クロッチ3と連結する下端辺4dより長い上端辺4uを有していれば、ガードル1の背面の縦方向の全体を占める必要はない。また、背面部4の上端辺4u及び下端辺4dはそれぞれ直線、曲線又はそれらの組み合わせにより、適宜構成することができる。さらに、本実施例では、左右の脚部は、直線で形成される辺4hu、4ruと、曲線で構成される辺4hd、4rdの2種で構成されるが、背面部4の左右の脚部の構成はこれに限定されず、直線のみ、曲線のみさらには、複数の直線及び曲線の組み合わせにより構成することもできる。
上述のとおり、本実施形態のガードル1の前面の肌側の中央には、下腹部の中央部付近を覆うように、縦方向に伸縮するパワーネットで構成される略逆台形の前面部2が配置されている。図1(A)及び図2(A)に示すように、ガードル1の上端には、幅(高さ)10mm~15mm程度のテープ部材(ウエストテープ)を設置することもできる。この場合には、前面部2の上端辺2uは、テープ部材の下端辺に縫い付けられる。
ウエストテープは長手方向(横方向)に伸縮しやすい素材によって構成されるため、着用者の身体の膨らみを乗り越えることができ、ボトム衣類の着脱を容易にすることができる。また、ウエストテープの押圧力を調整することにより、着用時のボトム下着のずれ等を防止することができる。
前面部2の外側面(肌側面とは逆側の面)の縦方向の上部には、図4に示すように、サテンネットから構成される略台形(四角形)の2枚の布地21a(一点鎖線で囲まれる部分),21b(点線で囲まれる部分)が配置される。ここで、布地21a及び21bは、前面部の中心線(鉛直方向)付近で、布地21aの上端辺と布地21bの上端辺、及び布地21aの下端辺と布地21bの下端辺がそれぞれ交差するように、前面部2上に重ねて配置される。布地21a及び21bのそれぞれの上下端辺は、肌側の前面部2に縫い付けられ、左右の端辺は、前面部2とともに後述する側面部と縫い合わされる。
図4に示すように、本実施形態において、布地21a及び布地21bが交差するのは、前面部2の上端からそれぞれ40mm程度及び110mm程度下方の点である(それぞれc1、c2)。図4に示すように、布地21a及び21bが重なった六角形の部分では、2重のサテンネットと前面部2のパワーネットが重なった構成を有する。
上記布地21a及び21bを構成するサテンネットは、上下に伸縮し、横方向には伸びにくい。このような布地21a及び21bを上記前面部2に重ねて設置することにより、身体の中心といわれている丹田をより効果的に押圧することができる。
骨盤の歪みには、前傾及び後傾が挙げられ、それぞれ反り腰の人及び猫背の人が該当するといわれている。上記骨盤の歪み方には差異があるが、いずれの人も共通して腹圧が弱い傾向が認められる。本実施形態のガードルでは、上記構成を採用して丹田部分を押圧することにより、オーダーメードによらず、前傾及び後傾のいずれの骨盤も適正に補正する効果が期待される。
図1(A)に示すように、サテンネットのさらに外側(肌側とは逆側)には、前面部2の中央を上下に貫通するように略逆台形のレース22が配置されている。レース22の左右は波型の縫い目で、前面部2及び布地21a,21b(パワーネット及びサテンネット)に縫い付けられ、前面部下端から20mm程度上方から下端2dまで前面部2とともに、側面部に連結する後述する内腿布7h、7rと縫い合わされている。
図3(A)に示すように、レース22も上下方向に伸縮し、横方向には、伸びにくい素材の生地である。本実施形態のガードル1は、前面に、縦方向に伸縮する前面部2、布地21a,21b及びレース22を重ねて配置し、かつクロッチ3を介して、横方向に伸縮する背面部4と連結する構成を有する。上述のとおり、縦方向に伸縮する前面部2と横方向に伸縮する背面部4とを、クロッチ3を介して連結させた本実施形態の構成では、着用者の骨盤を前後でサポートすることができる。前面部2の上に、布地21a,21b及びレース22と複数の布地を重ねることにより、骨盤の前後のサポート感が向上するとともに、丹田をより効果的に押圧可能となり、締め付けによる圧迫感を感じることなく、さらに効果的に骨盤を正しい位置に補正することが可能となる。
なお、本実施形態では、上述のように布地21a,21b及びレース22を重ねる構成を採用したが、前面部2に重ねる布地の枚数、形状、生地の種類等はこれらに限定されず、サポート力、丹田への押圧力、デザイン、コスト等を考慮のうえ、適宜設計することができる。
図2(B)及び図5に示すように、本発明のガードル1の側面部の肌側の上部には、5角形の第1の側面部5が配置されている(図5中点線で囲まれる部分)。第1の側面部5の一辺5aは、前面部2の略逆台形の左右の脚部を構成する辺2h、2rと縫い合わされている。また、ガードル1の上端部を構成する第1の側面部5の上端辺5bは、着用時の着用者の前面から後面にかけて下がるように水平面に対して、所定角度傾斜して配置されている。そして、上辺5bの背面側の端部は、背面部4の両脚を構成する辺4hu、4ruの上端より所定距離(例えば、20mm)下方の位置に配置される。第1の側面部5の5bに連結する第1の側面部5の辺5cは、それぞれ背面部4の左右脚部4hu、4ru、さらには、その下に配置される尻部布41h、41rの外側辺の上部と縫い合わされている。
また、図2(B)に示すように、第1の側面部5の辺5cに連結する第1の側面部5の辺5dは、後述する背面の尻外側布42h、42rの上辺と縫い合わされ、さらに、尻外側布42h、42rと連結する外側腿部を被う外腿布6h、6rの一部と縫い付けられる。第1の側面部5の辺5dと連結する第1の側面部5の辺5eは、内側腿部を被う内腿布7h、7rの上辺と縫い合わされ、前面部2の脚部の辺2h、2rに至る。
以上の構成を有する本実施形態の第1の側面部5は、着用者の骨盤を横方向でサポートすることができる。このように、横方向での骨盤のサポート機能と、上述の前面部2、クロッチ3及び背面部4の構成による前後方向での骨盤のサポート機能とを有する本発明のボトム衣類では、着用者の骨盤をより確実に適正な位置に補正することができる。また、上記第1の側面部5の構成では、着用時の締め付け感を緩和して、着用者の可動域を広げることができる。
上記第1の側面部5の上端辺5bは、水平面に対して、6°~20°傾斜して配置されることが好ましく、8°~13°傾斜して配置されることがより好ましい。すなわち、図5(B)中の水平線と第1の側面部5の上端辺5bとのなす角度θ1は、6°~20°であることが好ましく、8°~13°であることがより好ましい。第1の側面部5の上端辺5bの傾斜角度を上記範囲とすることにより、上記横方向での骨盤のサポート機能をより向上させることができるとともに、より効果的に、着用時の締め付け感を緩和でき、着用者の可動域を広げることができる。
一方、図1(B)及び図5に示すように、側面部の外側部には、5角形の第2の側面部51が配置される(図5中一点鎖線で囲まれる部分)。第2の側面部51の前面側の辺51aの上端は、前面部2の両脚部2h、2rの上端から所定距離(例えば、50mm)下方の位置に配置され、辺51aは前面部2の脚部2h、2rと縫い合わされる。また、第2の側面部51の上端辺51bは、着用時に着用者の前面から後面に向かって上がるように水平面に対して所定角度傾斜して配置され、第2の側面部51の上端辺51bの背面側の端部は、背面部4の上端辺の両端部とほぼ一致するように配置されている。
ここで、第2の側面部51の上端辺51bは、上述した肌側の5角形の第1の側面部5の上端辺5bとクロスする構造を有する。第2の側面部51の上端辺51bは、肌側の第1の側面部5と縫い合わされることなく第1の側面部5と第2の側面部51は上面が開放された袋状の構造を有する。ここで、第1の側面部5は、横方向に伸縮する布地で構成され、第2の側面部51は、図3(A)に示すように、水平面から前面中心に向かって下がるように所定角度傾斜した方向に伸縮する。この傾斜角度、すなわち、図3(A)に示す水平面と第2の側面部51の布地素材の伸縮方向とのなす角度θ3は、45°以内であれば特に限定されないが、5°~30°であることが好ましく、10°~23°であることがより好ましい。なお、本実施形態において、第2の側面部51を構成する布地素材の伸縮方向(地の目)は、第2の側面部51の上端辺51bと平行になっており、水平面と第2の側面部51の布地素材の伸縮方向とのなす角θ3は、第2の側面部51の上端辺51bの傾斜角度θ2と一致する。
上記構成を有するものであれば、第2の側面部51の生地の素材は特に限定されないが、本実施形態においては、レース(外側)とパワーネット(肌側)を重ね合わせた素材を採用した。
以上のように第1の側面部5と第2の側面部51を組み合わせた側面構造を有する本実施形態のガードルでは、着用者の骨盤の横方向でのサポートをより確実に実現し、着用者の骨盤をより適正な位置に補正することができる。
さらに、本実施形態では、横方向に伸縮するクロス構造を採用し、かつ上方を開放したことから、着用者のひねり等の自然な動きが妨げられず、可動域を広げることができる。
このように、本実施形態のガードルは、着用者に圧迫感を与えることなく、着用者の骨盤を前後及び横方向でサポートして、骨盤底筋を持ち上げ、骨盤を適正な位置に補正し、着用者の姿勢を美しくするのみならず、着用者の可動域を広げ、動きを活性化し代謝を向上させることにより、着用者のボディメイク実現にも寄与する。
上記第2の側面部51の上端辺51bは、水平面に対して、45°以下、具体的には、5°~30°傾斜して配置されることが好ましく、10°~23°傾斜して配置されることがより好ましい。すなわち、図5(C)中の水平線と第2の側面部51の上端辺51bとのなす角度θ2は、45°以下であれば特に限定されないが、5°~30°であることが好ましく、10°~23°であることがより好ましい。第2の側面部51の上端辺51bの傾斜角度を上記範囲とすることにより、上記横方向での骨盤のサポート機能をさらに向上させることができるとともに、さらに効果的に、着用時の締め付け感を緩和でき、着用者の可動域を広げることができる。
なお、第2の側面部51の上端辺51bと連結する辺51c、辺51cに連結する辺51d及び51dに連結する辺51eは、それぞれ第1の側面部5の辺5c、辺5d及び5eとともに、隣接する布地部材に縫い付けられる。
図1(C)及び図2(C)に示すように、本実施形態のガードル1の背面中央には、略T字形状(型)の背面部4が配置されている。背面部4上部は、略長方形(例えば、縦60~70mm、横:150mm程度)の横線部が配置される。背面部4の下方には、横線部の左右の辺4hu、4ruの下端から、下方に配置されているクロッチ3の背面側の辺3bに向かって延びる曲線で構成される脚部を有する。脚部の左右の辺4hd、4rdは、背面部の中心線に向かって凸状に湾曲した曲線で形成される。すなわち、背面部4の脚部は、下に向かって、徐々に幅が狭くなり、下端から20mm程度の箇所で最も狭くなり、その後広がり、クロッチ3の背面側の辺3bに連結する。背面部4の下端辺4dは、クロッチ3の背面側の辺3bの中央部と縫い合わされる。 図2(C)に示すように、背面部4の脚部の外側には、略楕円形状の尻部布41h、41rが配置される。尻部布41h、41rの内側の辺は、それぞれ背面部4の脚部の辺4hd、4rdと縫い合わされ、クロッチ3に至る。尻部布41h、41rの他方の辺は、第1及び第2の側面部5、51の辺5c、51cの下部、尻外側布42h、42rの内側の辺と縫い合わされて、クロッチ3の背面側の辺3bの端部に至る。図1(C)及び2(C)に示すようにクロッチ3の背面側の辺3bの両端部の一部(例えば、10~15mm)は尻部布41h、41rと縫い合わされている。
尻部布41h、41rの外側でかつ第1及び第2の側面部の下側には、尻外側布42h、42rが設けられる。尻外側布42h、42rの内側辺は、尻部布41h、41rの外側辺と縫い合わせられ、尻外側布42h、42rの上辺は、第1及び第2の側面部の下端辺5d、51dの背面側の一部と縫い合わされる。さらに尻外側布42h、42rの外側辺は、外側に凸状の曲線で構成され、隣接する外腿部布6h、6rと縫い合わせられる。尻外側布42h、42rの下辺は、内腿布7h、7rと縫い合わされている。
上記背面部4、尻部布41h、41r、尻外側布42h、42rは、いずれも横方向に伸縮するサテンネット、パワーネット、及びパワーネットで構成されている。このため、着用者が過度の力を加えることなく、横方向に延びるため、容易に着脱することが可能となる。また、背面部4の外側下部に、ギャザーを寄せた尻部布41h、41rを配置することにより、着用者の尻部を押し上げ、ヒップラインを美しく見せる効果がある。
さらに、尻部布41h、41rの外側の尻外側布42h、42rにギャザーを寄せて隣接する外腿部布6h、6rと縫い合わせることにより、ヒップ側に立体感を作り出すとともに、着用者のヒップを包み込み、脚側へのヒップの流れを防止し、ヒップと脚の境目をはっきりさせ、さらに美しいヒップラインを形成する効果が期待される。
図2(A)に示すように、前面部2の外側で、かつ第1の側面部5及び第2の側面部51の下方には、内腿部分を被う内腿布7h、7rが配置される。内腿布7h、7rの上辺は、第1の側面部5及び第2の側面部それぞれの辺5e及び51eと一致し、それぞれ縫い付けられ、内腿布7h、7rの外側辺は、隣接する外腿布6h、6rの内側辺と縫い付けられる。ガードル1の下縁は、内腿側の内腿布7h、7rと外腿側の外腿布6h、6rで構成され、着用者の脚を挿入する筒状部を構成する。内腿布7h、7rの内側辺は、それぞれ前面部2の左右の脚部辺2h、2rと縫い合わせられ、さらにクロッチ3の辺3r、3hと縫い合わせられ、着用者の脚の付け根を被うようにクロッチ3の背面側端部まで延びている。内腿布7h、7rは、クロッチ3の端部から外側に所定の長さ(例えば、120mm)延び、ガードル1の端部の一部を構成する。
図1(A)及び図2(A)に示すように、内腿布7h、7rの外側に配置される外腿布6h、6rは、ガードル1の下端部から上部に向けて、内腿布7h、7rの外側辺と縫い合わせられ、その後、第1の側面部5及び第2の側面部51の辺5d、51dの前面側の一部と縫い合わされ、背面の尻外側布42h、42rの外側辺と縫い合わせられ、尻外側布42h、42rがクロッチ3の背面側端部から外側に向けて延びる内腿布7h、7rとぶつかる点でとまる。その後、クロッチ3の背面側端部から延びる内腿布7h、7rと縫い合わされることにより、着用者の太腿部を挿入するガードルの太腿部の筒状形状が形成される。
内腿布7h、7rは、垂直方向に対して所定角度傾斜した方向に伸縮するサテンネットで構成され、外腿布6h、6rは、横方向に伸縮するパワーネットで構成されている。図1(A)及び図2(A)に示すように、内腿布7h、7r及び外腿布6h、6rには、横方向の縫い目を設けず、鼠頸部を圧迫しない構成とすることにより、リンパの流れが阻害されることなく、着用者の圧迫感を緩和できる。
なお、内腿布7h、7rの伸縮方向の傾斜角度は、特に限定されず、外腿布6h、6rと同様横(水平)方向に伸縮する布地素材を用いることもできる。ただし、裾丈が長いボトム衣類の場合には、水平線と内腿布7h、7rの伸縮方向とのなす角度を50°~75°とすることが好ましく、54°~70°とすることがより好ましく、57°~67°とすることがさらに好ましい。上記範囲では、内転筋を効果的にサポートすることができる。
以上、本発明のボトム衣類について、ガードルを例に説明したが、本発明は、ガードル以外のショーツ、骨盤座ポーター等のサポーター、水着、スパッツ等、着用者の腰から下の部位をカバーするボトム衣類に適用することができる。
上記実施形態では、前面部に、縦方向に伸縮する素材を採用し、背面部に横方向に伸縮する素材を採用しているが、本発明の形態は上記形態に限定されず、例えば、前面部に、横方向に伸縮する素材を採用し、背面部に、前面部の素材の伸縮方向とは直交する縦方向に伸縮する素材を採用することもできる。なお、ここで、縦方向に伸縮するとは、横方向には伸縮しない、又は伸縮しにくいことを意味し、必ずしも縦方向に十分延びる素材である必要はない。
さらに、前面部の素材の伸縮方向と背面部の素材の伸縮方向が直交するとは、必ずしも90°の角度で交わることを意味するわけではなく、交差角度が90°より±15°程度傾斜した構成でも、本発明の効果を実現することができ、本発明の技術的範囲に包含される。
また、本発明のボトム衣類の生地の素材も、上記実施形態で採用された生地に限定されず、規定の伸縮方向を有する素材であれば、どのような素材を採用することもできる。特に、パワーネット、サテンネット等を含む編物を採用することが好ましい。
上記実施形態では、前面部及び背面部を、クロッチを介して連結させる構成を採用したが、本発明の構成は、これに限定されない。例えば、前面部とクロッチを一体化して、前面部のクロッチ側と、背面部下端部を縫い合わせた構成とすることにより、さらに骨盤底筋の持ち上げ効果が向上する。
また、背面部とクロッチを一体化して、背面部のクロッチ側と、前面部の下端部を縫い合わせる構成とすることもできる。
1 ガードル
2 前面部
3 クロッチ
4 背面部
41h 41r 尻部布
42h 42r 尻外側布
5 第1の側面部
51 第2の側面部
6h 6r 外腿布
7h 7r 内腿布

Claims (4)

  1. ボトム衣類本体の前面の肌側の中央部に配置され、縦方向伸縮する前面部 と、
    ボトム衣類本体の背面に、臀部中心部を被うように、臀部中心線に沿って配置され、前記前面部の伸縮方向に直交する方向に伸縮する背面部と、
    前記前面部の下縁辺及び前記背面部の下縁辺と接続し、前記前面部及び前記背面部を連結させるクロッチを有することを特徴とするボトム衣類。
  2. ボトム衣類本体の前面の肌側の中央部に配置され、縦方向又は横方向に伸縮する前面部 と、
    ボトム衣類本体の背面に、臀部中心部を被うように、臀部中心線に沿って配置され、前 記前面部の伸縮方向に直交する方向に伸縮する背面部と、
    前記前面部の下縁辺及び前記背面部の下縁辺と接続し、前記前面部及び前記背面部を連結させるクロッチと、
    前記ボトム衣類の側面の上部の肌側に配置され、横方向に伸縮する第1の側面部と、
    前記第1の側面部の外側に配置され、水平方向に対して所定角度傾斜した方向に伸縮する第2の側面部、を備え、
    前記第1の側面部の上端辺は、前面から背面に向けて下がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置され、前記第2の側面部の上端辺は、前面から背面に向けて上がるように、水平方向に対して所定角度傾斜して配置され、前記第1の側面の上端辺と前記第2の側面部の上端辺が交差する構造を有することを特徴とするボトム衣類。
  3. 前記第1の側面部の上端辺及び前記第2の側面部の上端辺は、縫い付けられず、上方に開放していることを特徴とする請求項2に記載のボトム衣類。
  4. 前記前面部上には、前記前面部と同じ方向に伸縮する少なくとも2つの布地が互いに交差するように配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載のボトム衣類。

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