JP7426277B2 - 準備行動判定装置、運転支援システム、及びプログラム - Google Patents

準備行動判定装置、運転支援システム、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、準備行動判定装置、運転支援システム、及びプログラムに関する。
従来、車両には危険を回避するための種々の安全システムが導入されている。先行車両に追突する虞がある、車線を逸脱している等の場面では、運転者の状態を検知して、運転者自ら危険回避行動を取りそうにない場合は、システムが介入して車両側で自動ブレーキを作動させる等の危険回避動作を行う。
上述した安全システムでは、運転者の状態を確実に判定する技術が重要となる。特許文献1には、顔向きと視線のずれから運転者の集中度合が増加したことを判定する技術が開示されている。また、特許文献2には、サッケード回数から漫然状態等を判別する技術が開示されている。
また、運転者が姿勢を変える場合に運転者の重心位置が移動することが知られている。特許文献3に記載の技術では、この知見を利用し、シートに備えられた複数の荷重センサから運転者の重心位置を算出し、重心位置の変化から運転者の安全確認の有無を判定している。
特開2017-10418号公報 特開2017-199212号公報 特開2018-206037号公報
特許文献1に記載の技術では、運転に必要な走行環境に応じて発生する危険に対処するための分散的注意が必要な場面で、適切に集中度合いを判定することができないという課題がある。
特許文献2に記載の技術では、統計的に有意となるだけのデータ量が必要となることから、判定に長時間を要したり、運転者の急な状態変化に対応できないという課題がある。
本発明の目的は、運転者が運転操作の直前に行う準備行動の有無を精度よく判定することができる、準備行動判定装置及びプログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、眠気や集中力低下度合いの推定値に基づく場合に比べて、運転者自ら危険回避行動を取るか否かを確度よく判定でき、確実に危険回避動作を行うことできる、運転支援システムを提供することにある。
本発明の一態様に係る準備行動判定装置は、車両を運転する運転者の能動的体動を検出する検出部と、運転操作を行う準備として運転操作前に行われる準備行動の特徴を乗員毎に記憶する記憶部に記憶された前記運転者の準備行動の特徴に基づいて、検出された前記能動的体動が運転操作前に行われる準備行動か否かを判定する判定部と、を備えている。
本発明の他の一態様に係る準備行動判定装置は、環境検出部で検出された車両周囲の環境情報から危険を検知し、危険発生までの猶予時間を算出する算出部と、車両を運転する運転者の能動的体動を検出する検出部と、運転操作を行う準備として運転操作前に行われる準備行動の特徴を乗員毎に記憶する記憶部に記憶された前記運転者の準備行動の特徴に基づいて、検出された前記能動的体動が運転操作前に行われる準備行動か否かを判定する判定部と、前記猶予時間が予め定めた時間以下になる前に、準備行動である能動的体動が検出されない場合に、準備行動なしとの結果を出力する出力部と、を備えている。
本発明の運転支援システムは、請求項6に記載の準備行動判定装置と、準備行動なしとの結果に応じて、車両制御により危険を回避する動作を行う安全対策を実行する安全装置と、を備えている。
本発明のプログラムは、コンピュータを、車両を運転する運転者の能動的体動を検出する検出部、運転操作を行う準備として運転操作前に行われる準備行動の特徴を乗員毎に記憶する記憶部に記憶された前記運転者の準備行動の特徴に基づいて、検出された前記能動的体動が運転操作前に行われる準備行動か否かを判定する判定部、として機能させるためのプログラムである。
本発明の準備行動判定装置及びプログラムによれば、運転者が運転操作の直前に行う準備行動の有無を精度よく判定することができる。
また、本発明の運転支援システムによれば、眠気や集中力低下度合いの推定値に基づく場合に比べて、運転者自ら危険回避行動を取るか否かを確度よく判定でき、車両側で危険回避動作を確実に且つ早い段階で行うことができる。
準備行動を説明するための模式図である。 運転支援システムの電気的構成の一例を示すブロック図である。 シート振動検出のセンサ配置の一例を示す図である。 準備行動判定装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 バネ‐マス‐質点系の模式図である。 車両加速度からシート振動までのボード線図である。 能動的体動の一例を示すグラフである。 準備行動による能動的体動の一例を示す図である。 準備行動パターンの一例を示す図である。 準備行動判定プログラムの流れの一例を示すフローチャートである。 準備行動記憶処理の流れの一例を示すフローチャートである。 準備行動の時間帯とTTCを説明するための模式図である。 TTCの範囲を記憶するテーブルの一例である。 TTCの範囲を記憶するテーブルの他の例である。 準備行動判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 安全対策プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
<運転支援システム>
本発明の実施の形態に係る運転支援システムは、運転者による車両の走行中に、運転者が運転操作の前に行う準備行動をリアルタイムで検出している。そして、危険な状況において運転者が準備行動を行わない場合に、運転者が危険を回避する行動を取らないものと判断して、車両側で危険回避動作を行う。
(準備行動)
まず、準備行動について説明する。
図1は準備行動を説明するための模式図である。図1に示すように、車両の走行状態には、車両が一定速度で直線走行する定常走行と、定常走行ではない通常走行とがある。定常走行で車両を走行させている運転者が、ブレーキを踏む、ステアリングを切る等の運転操作を行って、車両の走行状態を定常走行から通常走行に移行させる。即ち、通常走行は、運転操作を伴う走行状態である。
運転者は、例えば、左にハンドルを切る場合に身体を少し右側に傾けるなど、運転操作を行う準備として自ら無意識に体重移動を行っている。この体重移動を伴う能動的体動を「準備行動」という。危険を検知した運転者は、危険が発生する前に運転操作を行って危険を回避する。運転者は運転操作の前に準備行動を行うので、準備行動の有無から運転者が運転操作を行うか否かを確度よく判定できる。
(運転支援システムの構成)
次に、運転支援システムの電気的構成について説明する。
図2は運転支援システムの電気的構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、運転支援システム100は、危険な状況を検知した場合に準備行動の有無を判定する準備行動判定装置10と、準備行動判定装置10から取得した判定結果に基づいて安全対策を行う安全装置50とを備えている。安全装置50は、車両制御による自動ブレーキなどの安全対策を実施する。準備行動判定装置10と安全装置50とは、有線又は無線により通信可能に接続されている。
準備行動判定装置10は、情報処理部12、操作情報検出部18、シート振動検出部20、車両振動検出部22、環境検出部24、記憶部26、及び通信部28を備えている。情報処理部12は、操作情報検出部18、シート振動検出部20、車両振動検出部22、及び環境検出部24の各々が検出した情報を取得する。また、情報処理部12は、記憶部26及び通信部28の各々を制御する。
情報処理部12は、コンピュータにより構成されており、CPU(Central Processing Unit)14とメモリ16とを備えている。メモリ16は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ等により構成されている。CPU14とメモリ16とは、互いにバスで接続されている。
操作情報検出部18は、運転者による運転操作に関わる操作情報を検出するセンサ群で構成されている。操作情報を検出するセンサとしては、車速を検出する車速センサ、車両の旋回方向への角速度を検出するヨーレートセンサ、ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサ等が挙げられる。
シート振動検出部20は、シートの振動を検出する複数のシート振動センサで構成されている。シート振動センサとしては、例えば、加速度センサを用いることができる。具体例を挙げると、ポリ塩化ビニリデン(PVDF)フィルムを使った圧電フィルムセンサなどの加速度センサが、シート振動センサとして使用される。複数のシート振動センサの各々は、例えば、運転席のシートの表面又は内部など、運転者の体動を検出可能な位置に設けられる。
図3はシート振動センサの配置の一例を示す図である。図3に示すように、複数のシート振動センサ(以下、「センサA~D」という。)は、シート70の内部に設けられている。図示した例では、センサAは背もたれ部であるバックレスト72の右側に、センサBはバックレスト72の左側に、センサCは着座部であるクッション74の右側に、センサDはクッション74の左側に、各々設けられている。
車両振動検出部22は、車両の振動を検出する車両振動センサで構成されている。車両の振動とは、エンジンの振動や路面振動などの車体振動に由来する振動成分のことである。車両振動センサとしては、例えば、加速度センサを用いることができる。車両振動センサは、例えば、車体内のシートの取り付け点付近など、車体振動に由来する振動成分を検出可能な位置に設けられる。
環境検出部24は、車両周囲の環境を表す環境情報を検出するセンサ群で構成されている。環境情報を検出するセンサ群は、車載カメラとレーダを含む。
記憶部26は、HDD(Hard Disk Drive)等が用いられる。記憶部26には、準備行動の有無を判定するための「準備行動判定プログラム」が記憶されている。通信部28は、外部と通信を行うための通信インターフェースである。
安全装置50は、制御部52、警報装置58、ブレーキ装置60、操舵装置62、記憶部64、及び通信部66を備えている。制御部52は、警報装置58、ブレーキ装置60、操舵装置62、記憶部64、及び通信部66の各部を制御する。
制御部52は、コンピュータにより構成されており、CPU54とメモリ56とを備えている。これらは互いにバスで接続されている。メモリ56は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等により構成されている。
警報装置58は、例えば、自車両の車室内に設置されたスピーカやディスプレイである。ブレーキ装置60は、運転者によるブレーキペダルが踏まれていないときも、制御部52からの制御信号に応じて車輪に制動力を付与する制動装置である。操舵装置62は、運転者によるステアリング操作が行われていないときも、制御部52からの制御信号に応じて車輪を操舵する操舵装置である。
記憶部64には、HDD等が用いられる。記憶部64には、安全対策を実施するための「安全対策プログラム」が記憶されている。通信部66は、外部と通信を行うための通信インターフェースである。
(準備行動判定装置)
次に、準備行動判定装置の機能的構成について説明する。
図4は準備行動判定装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。準備行動判定装置10の情報処理部12は、走行状態判定部30、伝達関数算出部32、伝達関数記憶部34、受動的体動算出部36、能動的体動算出部38、準備行動記憶部40、危険予測部42、準備行動判定部44、及び判定結果出力部46を備えている。
情報処理部12のCPU14が、記憶部26に記憶された「準備行動判定プログラム」を読み出してメモリ16をワークエリアとしてプログラムを実行することにより、コンピュータが情報処理部12の各機能部として機能する(図2参照)。
なお、シート振動、車両振動、受動的体動、及び能動的体動の各々の大きさは、それらを表す加速度の大きさである。
-準備行動情報の収集・記憶-
準備行動判定装置は、準備行動判定の準備として、運転者の運転中に準備行動情報を収集して、得られた運転者に固有の準備行動パターンを記憶する準備行動記憶処理を行う。準備行動パターンは、「準備行動の特徴」の一例である。まず、この準備行動記憶処理に関連する各機能部について説明する。
走行状態判定部30は、操作情報検出部18から取得した操作情報から、走行状態が定常走行か通常走行かを判定する。例えば、ステアリング角度とアクセル開度の変動が所定の範囲内に入るときは、走行状態が定常走行であると判定する。走行状態が定常走行ではない場合は、走行状態が通常走行であると判定する。
伝達関数算出部32は、走行状態が定常走行の間に、シート振動検出部20から取得したシート振動と、車両振動検出部22から取得された車両振動とから、伝達関数を算出する。伝達関数算出部32は、伝達関数算出部32で算出された伝達関数を、伝達関数記憶部34に記憶する。
車両振動からシート振動への伝達関数を算出するために、車両の車体、車両内に設置されたシート、及びシート上の乗員の関係を図5に示すバネ‐マス‐質点系で近似して得られる、車両振動から2次分の1次の伝達関数によってシート振動を推定する。
具体的には、シート振動のうち路面振動など車両振動由来の振動成分は、シート取り付け点などに取り付けられた加速度センサ出力から、下記式(1)に基づいて推定することができる。
上記式(1)の伝達関数は、ラプラス変換を用いた伝達関数であり、sは、ラプラス演算子である。また、aは、シート振動を表す加速度、aは、シート取り付け点での車両振動を表す加速度である。mは、シートに着座した運転者の質量である。
また、上記式(1)は、図5に示したシート上の運転者をバネ‐マス‐質点系で近似した時の車両加速度からシート加速度の伝達関数を示すものであり、シートの剛性をバネ定数kで表し、シートの粘性をダンピング定数cで表している。
運転者の体動には、車両振動により身体が揺さぶられて生じる受動的体動と、運転者自ら動く能動的体動があり、これらが混在している。定常走行で得られる運転者の体動は受動的体動と見なすことができる。
受動的体動算出部36は、伝達関数記憶部34に記憶しておいた伝達関数を用いて、車両振動検出部22から取得された車両振動から運転者の受動的体動を算出する。具体的には、受動的体動算出部36は、記憶しておいた伝達関数を用いて、定常走行の間に取得された車両振動からシート振動を推定する。そして、受動的体動算出部36は、推定したシート振動を、運転者の受動的体動とする。図6は車両加速度からシート振動までのボード線図である。図6に示すように、定常走行において推定した受動的体動(モデル、破線)は、実際に検出したシート振動(実験結果、実線)とよく一致することが実験的に確認されている。
能動的体動算出部38は、シート振動検出部20から取得したシート振動から、受動的体動算出部36で算出された受動的体動を差し引いて、能動的体動を算出する。定常走行時には、運転者の能動的体動は小さく、検出されたシート振動と推定された受動的体動は略等しい。一方、運転者が定常走行から運転操作をしようとするとき、運転操作の直前に体重移動を伴う準備行動を行うので、能動的体動が大きくなる。
能動的体動算出部38は、操作情報から走行状態が定常走行から通常走行に遷移したと判定されたときに、すなわち、運転者がステアリング操作やアクセル操作を開始したときに、運転操作の直前に行われた能動的体動を検出して、検出された能動的体動準備行動として準備行動記憶部40に記憶させる。能動的体動算出部38は、運転者の運転中に行われた準備行動の情報を、次々と準備行動記憶部40に蓄積して行く。こうして、運転者に固有の準備行動パターンが取得される。
-準備行動の判定-
準備行動判定装置は、定常走行時に能動的体動をリアルタイムで検出し、予め記憶しておいた運転者に固有の準備行動パターンに基づいて、算出された能動的体動が準備行動に該当するか否かを判定する準備行動判定処理を行う。次に、この準備行動判定処理に関連する各機能部について説明する。なお、既に説明した機能部についても果たすべき機能が追加される。
伝達関数算出部32は、走行状態が定常走行の間に、シート振動と車両振動とから伝達関数を算出する。受動的体動算出部36は、伝達関数を用いて車両振動から運転者の受動的体動を算出する。能動的体動算出部38は、シート振動から受動的体動を差し引いて、能動的体動を算出する。こうして、車両の走行中に、シート振動と車両振動とから能動的体動が繰り返し算出される。
危険予測部42は、環境検出部24で検出した車両周囲の環境情報から、先行車両への追突や走行レーンからの逸脱などの危険を検知し、危険が発生すると予想される時間、準備行動が発生すると予測される時間帯(以下、「準備行動の時間帯」という。)等を算出する。能動的体動算出部38は、危険予測部42が求めた準備行動の時間帯に行われた能動的体動を検出する。
準備行動判定部44は、準備行動記憶部40に記憶された準備行動パターンを参照して、能動的体動算出部38で検出された能動的体動が準備行動に該当するか否かを判定する。判定結果出力部46は、準備行動判定部44による判定結果を、安全装置50に出力する。
検出された能動的体動が準備行動に該当すると判定された場合は、判定結果出力部46は「準備行動あり」との判定結果を出力する。一方、検出された能動的体動が準備行動に該当しないと判定された場合は、判定結果出力部46は「準備行動なし」との判定結果を出力する。
安全装置50は、「準備行動あり」との判定結果を得た場合は、運転者による運転操作が行われると判断して動作しない。一方、「準備行動なし」との判定結果を得た場合は、安全装置50は、運転者による運転操作が行われないと判断して、車両制御による自動ブレーキや車線キープなどの安全対策を実施する。安全装置50は、安全対策として、システム介入を予告する警報等の情報呈示などを行ってもよい。
-準備行動パターン-
ここで、準備行動パターンについて説明する。
図7に示すグラフは、図2に示すセンサA~Dの各々について、定常走行及び左旋回直前における能動的体動の大きさを示している。上記の通り、センサAはバックレスト右側、センサBはバックレスト左側、センサCはクッション右側、センサDはクッション左側に、各々設けられている。以下では、センサA~Dの各々に対応する位置をA~Dで表す。
図8は準備行動に該当する能動的体動の一例を示す図である。図8は、シートの左右方向を横軸、シートのバックレスト-クッション方向を縦軸とするシート内の位置を表す二次元空間に対して、図7に示すセンサA~Dの位置毎の能動的体動を表す加速度データA~Dを用いて、次の値を二次元プロットしたものである。
横軸:(データA+データC)-(データB+データD)
縦軸:(データA+データB)-(データC+データD)
図7、図8によれば、能動的体動がシートのどの位置で顕著であるかが分かる。図8におけるプロット点の移動は、運転者の重心位置の移動を表している。
定常走行では、図8に示すように、能動的体動を表すプロット点(◆)は破線で囲まれた定常走行の範囲104内に分布する。これに対して、左旋回直前では、バックレスト左側(B)とクッション右側(C)の能動的体動が大きくなる。特に、クッション右側(C)の能動的体動が顕著となるため、プロット点は定常走行の範囲104から離れて右下へシフトする。このように、準備行動が行われた場合は、能動的体動を表すプロット点(■)は、定常走行の範囲104の外側に移動する。
図9は準備行動パターンの一例を示す図である。準備行動パターンは、準備行動のカテゴリー毎に、準備行動を行う場合の運転者の重心位置の移動範囲を表すものである。準備行動記憶処理では、準備行動の時間帯に行われた能動的体動を表す点を、二次元空間にプロットして行き、運転者に固有の準備行動パターンを取得する。
ブレーキ操作の準備行動では、左のバックレスト側への重心移動がある。ブレーキ操作の準備行動が行われたときのプロット点(△)は、図9の左上の破線で囲まれたブレーキ操作の準備行動の範囲108内に分布する。
ステアリング操作で回避する場合も考えられる。右旋回するステアリング操作の準備行動が行われたときのプロット点(○)は、図9の左下の破線で囲まれた右旋回操作の準備行動の範囲110内に分布する。左旋回するステアリング操作の準備行動が行われたときのプロット点(□)は、図9の右下の破線で囲まれた左旋回操作の準備行動の範囲112内に分布する。
準備行動判定部44は、検出された能動的体動を表すプロット点が、ブレーキ操作の準備行動の範囲108内に移動すれば、ブレーキ操作の準備行動があったと判定する。同様に、プロット点が、右旋回操作の準備行動の範囲110内に移動すれば、右旋回操作の準備行動があったと判定する。同様に、プロット点が、左旋回操作の準備行動の範囲112内に移動すれば、左旋回操作の準備行動があったと判定する。
一方、検出された能動的体動を表すプロット点が、準備行動の範囲108、110、112の何れにも含まれない場合は、大きな重心移動があっても準備行動なしと判定する。例えば、運転席の左側にある助手席の荷物を取る行動では、左のクッション側への重心移動があるが、右旋回操作の準備行動の範囲110を超える大きな重心移動であるために準備行動とは判定されない。
また、準備行動判定部44は、プロット点が、危険予測部42で予測された危険を回避するのに必要な操作に対応する準備行動の範囲に含まれない場合は、対応する準備行動なしと判定してもよい。例えば、走行レーンからの逸脱の場合は、ブレーキ操作ではなくステアリング操作が必要とされる。この場合は、プロット点が準備行動の範囲110または112内に移動した場合には、ステアリング操作の準備行動があったと判定するが、プロット点が準備行動の範囲108内に移動した場合には、準備行動なしと判定する。
図9に示す準備行動の範囲は典型的な代表例である。準備行動パターンは、運転姿勢や運転操作のスタイルによって個人毎に異なる。また、準備行動パターンを、高速道路と一般道などの道路種別に用意してもよく、雨天時とそれ以外など天候別に用意してもよい。また、所定の期間の最新データのみを用いて、準備行動パターンを作成してもよい。周囲の環境や状況に適した準備行動パターンを選択することにより、判定の精度を向上させることができる。
準備行動が行われているのに準備行動と判定されない場合(未検知)は、運転者の操作の前にシステムが介入することになり、運転の邪魔だと感じるなど、運転者は違和感を感じることになる。反対に、準備行動が行われていないのに準備行動と判定された場合(誤検知)は、システムが介入しないので衝突リスクが高まることになる。
未検知を少なくするか、誤検知を少なくするかは、図9に示す準備行動の範囲の境界設定により調整することができる。準備行動の範囲が広くなると、未検知は減少するが誤検知が増加する。準備行動の範囲が狭くなると、未検知は増加するが誤検知が減少する。
<準備行動判定プログラム>
次に、準備行動判定プログラムについて説明する。
準備行動判定プログラムは、準備行動判定装置10のCPU14により、運転者が運転を開始したときに、または、運転者からの指示に応じて実行される。ここでは、先行車両への追突シーンを危険な状況の例として説明する。
図10は準備行動判定プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS100で、CPU14は、運転者に対応する準備行動パターンが予め取得されているか否かを判断する。
準備行動パターンが取得されていない場合は、ステップS102に進む。ステップS102で、CPU14は、運転者に固有の準備行動パターンを作成するための「準備行動記憶処理」を実行して、プログラムを終了する。
一方、準備行動パターンが予め取得されている場合は、ステップS104に進む。ステップS104で、CPU14は、運転者に固有の準備行動パターンに基づいて、検出された能動的体動が準備行動に該当するか否かを判定する「準備行動判定処理」を実行して、プログラムを終了する。
(準備行動記憶処理)
次に、図10のステップ102で実行される準備行動記憶処理について説明する。
図11は準備行動記憶処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS200で、CPU14は、操作情報に基づいて走行状態が定常走行か否かを判断する。走行状態が定常走行である場合は、ステップS202に進む。走行状態が通常走行である場合は、ステップS200で判断を繰り返す。
次に、ステップS202で、CPU14は、シート振動と車両振動とを取得する。次に、ステップS204で、CPU14は、シート振動と車両振動とから伝達関数を算出して、メモリに記憶する。
次に、ステップS206で、CPU14は、シート振動と車両振動を再び取得する。次に、ステップS208で、CPU14は、ステップS204で求めた伝達関数を用いて、車両振動から受動的体動を算出する。次に、ステップS210で、CPU14は、シート振動から受動的体動を差し引いて能動的体動を算出して、メモリに記憶する。
次に、ステップS212で、CPU14は、走行状態が定常走行から通常走行に移行したかを操作情報に基づいて判断する。通常走行に移行していない場合は、ステップS206に戻って能動態体動の算出を繰り返し行う。運転操作により通常走行に移行した場合は、ステップS214に進む。
次に、ステップS214で、CPU14は、運転操作の直前に検出した能動的体動を準備行動として記憶する。次に、ステップS216で、CPU14は、次に説明する衝突猶予時間(TTC:Time-To-Collision)を求めて、得られたTTCを運転者の準備行動情報として記憶部に記憶しておく。
上記の通り、ここでは先行車両への追突シーンを想定しているので、判定タイミングの基準として、TTCを用いる。TTCとは、自車両と先行車両との車間距離(L)を、自車両の速度(Vf)と先行車両の速度(Vp)との差である相対速度で除算した値である。すなわち、TTC=L/(Vf-Vp)で表される。TTCは、現在の相対速度が維持された場合にあと何秒で衝突するかを示す指標として用いられる。
なお、自車両と先行車両との車間距離は自車両にあるレーダ等で測定する。また、国土交通省が定めた技術指針では、衝突被害を軽減する自動ブレーキが作動するタイミングは、乗用車においてTTCが1.4秒以下と定められている。
図12は準備行動の時間帯とTTCを説明するための模式図である。図12に示すように、ブレーキ操作が開始されたと判断されると、その直前(一定時間前)の能動的体動を準備行動として記憶させる。
具体的には、ブレーキ操作前のアクセルオフの時点より一定時間前(例えば、5秒前)までを「準備行動の時間帯」とする。この準備行動の時間帯に検出される能動的体動を図8、図9に示す二次元空間にプロットして、重心移動の最大値、すなわち、原点から最も離れた点を、その時点のTTCと共に準備行動を表す点として記憶しておく。
このようにして、ブレーキ操作前の準備行動情報を蓄積することにより、ブレーキ操作の準備行動の範囲とTTCの範囲とを特定する。ここで重要なのは、重心移動を伴うアクセルオフという準備行動が、ブレーキ操作という行動に繋がる点である。なお、準備行動の対象とする時間帯の設定は、例えば5秒のように固定した時間としてもよいし、検出される準備行動情報を反映させて、個人毎に異なる時間帯としてもよい。
次に、ステップS218で、CPU14は、操作情報に基づいて走行状態が定常走行か否かを判断する。定常走行に戻った場合は、ステップS206に戻る。通常走行のままの場合は、ステップ220に進む。次に、ステップS220で、CPU14は、運転終了か否かを判断する。
運転が終了した場合はプログラムを終了する。運転が終了していない場合は、ステップS218に戻って、走行状態が定常走行か否かを判断する。運転が終了するまでは、定常走行になればステップS206に戻って、準備行動とTTCの検出と記憶を繰り返し行う。これにより、運転者の準備行動パターン(図9参照)と、運転操作の種類毎のTTCの範囲とが取得される。TTCの範囲、即ち、準備行動の時間帯は「準備行動の特徴」の一例である。
図13、図14は、運転者AのTTCの範囲を示すテーブルの一例である。図13に示すように、得られたTTCの最小値から最大値の範囲を、操作の種類毎にテーブル200で記憶しておいてもよい。図14に示すテーブル200Aのように、得られたTTCの範囲を、車間時間(THW:Time Head Way)毎に分けて記憶しておくこともできる。また、TTCの平均値を記憶しておいてもよい。また、この例では、運転者の運転操作から得られたTTCを記憶するが、TTCの範囲はシステム側で設定してもよい。
THWは、自車両と先行車両との車間距離(L)を自車両の速度(Vf)で割ったものである。すなわち、THW==L/Vfで表される。個人の運転スタイルによる違いもあるが、THWの値は、同じドライバでも交通状況によって異なってくる。混み合った交通状況では、十分なTHWを確保しない状態(THWが小さい状態)で運転することがある。そのときには、ブレーキ操作の準備行動におけるTTCの範囲も短い方にシフトする傾向がある。例えば、大、中、小といったTHWのレベル毎にTTC範囲を設定することにより、運転者に違和感のないシステムを提供できる。
(準備行動判定処理)
次に、図10のステップ104で実行される準備行動判定処理について説明する。
図15は準備行動判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS300で、CPU14は、操作情報に基づいて走行状態が定常走行か否かを判断する。走行状態が定常走行である場合は、ステップS302に進む。走行状態が通常走行である場合は、ステップS300で判断を繰り返す。
次に、ステップS302で、CPU14は、シート振動と車両振動とを取得する。次に、ステップS304で、CPU14は、シート振動と車両振動とから伝達関数を算出して、メモリに記憶する。
次に、ステップS306で、CPU14は、シート振動と車両振動を再び取得する。次に、ステップS308で、CPU14は、ステップS304で求めた伝達関数を用いて、車両振動から受動的体動を算出する。次に、ステップS310で、CPU14は、シート振動から受動的体動を差し引いて能動的体動を算出して、メモリに記憶する。
次に、ステップS312で、CPU14は、車両周囲の環境情報から危険を検知したか否かを判断する。危険を検知した場合は、ステップS314に進む。危険を検知していない場合は、ステップS306に戻って能動態体動の算出を繰り返し行う。ここでは、障害物である先行車両への追突の可能性を検知する。
次に、ステップS314では、CPU14は、衝突猶予時間であるTTCを算出する。ここで算出されるのは現在のTTCである。また、運転者について予め記憶しておいたTTCの最小値から最大値の範囲を、準備行動の時間帯とする。
次に、ステップS316で、CPU14は、予め記憶された運転者のTTCの最大値(以下、「TTCmax」と略称する。)を記憶部から読み出し、現在のTTCがTTCmax以下か否かを判断する。現在のTTCがTTCmax以下の場合は、準備行動の時間帯に入ったものとして、ステップS318に進む。現在のTTCがTTCmaxより大きい場合は、ステップS306に戻って能動態体動の算出を繰り返し行う。
次に、ステップS318では、CPU14は、ステップS310で得られた能動的体動が、危険(先行車両への追突)を回避するのに必要な準備行動に該当するか否かを判定する。能動的体動が準備行動に該当しない場合は、準備行動なしとして、ステップS320に進む。一方、能動的体動が準備行動に該当する場合は、準備行動ありとして、ステップS328に進む。
上述した通り、得られた能動的体動を、図8、図9に示す二次元空間にプロットして、プロット点がブレーキ操作の準備行動の範囲108に含まれる場合は、得られた能動的体動は準備行動に該当すると判定する。一方、プロット点が準備行動の範囲108に含まれない場合は、得られた能動的体動は準備行動に該当しないと判定する。
準備行動あり、すなわち、準備行動の時間帯に準備行動が行われた場合は、ステップS328で、CPU14は、「準備行動あり」との判定結果を安全装置に出力して、プログラムを終了する。
一方、準備行動なしの場合は、次のステップS320で、CPU14は、予め記憶された運転者のTTCの平均値(以下、「TTCave」と略称する。)を記憶部から読み出し、現在のTTCがTTCave以下か否かを判断する。
現在のTTCがTTCave以下の場合は、ステップS322に進む。ステップS322で、CPU14は、警報出力指示を安全装置に出力して、ステップS324に進む。現在のTTCがTTCaveより大きい場合は、ステップS306に戻る。
次に、ステップS324で、予め記憶された運転者のTTCの最小値(以下、「TTCmin」と略称する。)を記憶部から読み出し、現在のTTCがTTCmin以下か否かを判断する。現在のTTCがTTCminより大きい場合は、まだ準備行動の時間帯であるため、ステップS306に戻る。一方、現在のTTCがTTCmin以下の場合は、準備行動の時間帯に準備行動が行われなかったものとして、ステップS326に進む。
準備行動の時間帯に準備行動が行われなかった場合は、ステップS326で、CPU14は、「準備行動なし」との判定結果を安全装置に出力して、プログラムを終了する。「準備行動なし」との判定結果の場合は、危険を回避するのに必要な運転操作の種類と共に判定結果を安全装置に出力する。
<安全対策プログラム>
次に、安全装置側での処理について説明する。
図16は安全対策プログラムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
安全装置50の制御部52のCPU54が、記憶部64に記憶された「安全対策プログラム」を読み出してメモリ56をワークエリアとしてプログラムを実行する(図2参照)。「安全対策プログラム」は、安全装置50が準備行動判定装置10から判定結果または警報出力指示を受信したときに実行される。
まず、ステップS400で、CPU41は、受信した情報が「準備行動なし」との判定結果か否かを判断する。「準備行動なし」との判定結果の場合は、ステップS402に進む。次のステップS402で、必要な運転操作がブレーキ操作か否かを判断する。ブレーキ操作である場合は、ステップS404に進む。ステップS404で、CPU54は、自動ブレーキ制御を行ってプログラムを終了する。
ブレーキ操作ではない場合は、必要な運転操作がステアリング操作であるものとして、ステップS406に進む。ステップS406で、CPU54は、必要な運転操作に応じた自動操舵制御を行ってプログラムを終了する。
一方、ステップS400で「準備行動なし」との判定結果ではない場合は、ステップS408に進む。ステップS408で、CPU41は、受信した情報が警報出力指示か否かを判断する。警報出力指示である場合は、ステップS410に進む。ステップS410で、CPU54は、警報装置を作動させてプログラムを終了する。警報装置によりシステムの介入を予告する警報が鳴らされる等、運転者に対する注意喚起が行われる。
受信した情報が「準備行動あり」との判定結果の場合は、ステップS408で否定判定される。この場合は、安全対策は不要であるためプログラムを終了する。
<変形例>
以上、準備行動判定装置、運転支援システム、及びプログラムの例示的な実施の形態について説明したが、本発明は実施の形態に記載の範囲には限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施の形態で説明したプログラムの処理の流れも一例であり、主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
また、上記実施の形態では、プログラムを実行することにより、実施形態に係る処理がコンピュータを利用してソフトウェア構成により実現される場合について説明したが、これに限らない。例えば、ハードウェア構成や、ハードウェア構成とソフトウェア構成との組み合わせによって処理を実現してもよい。
10 準備行動判定装置
12 情報処理部
14 CPU
16 メモリ
18 操作情報検出部
20 シート振動検出部
22 車両振動検出部
24 環境検出部
26 記憶部
28 通信部
30 走行状態判定部
32 伝達関数算出部
34 伝達関数記憶部
36 受動的体動算出部
38 能動的体動算出部
40 準備行動記憶部
42 危険予測部
44 準備行動判定部
46 判定結果出力部
50 安全装置
52 制御部
54 CPU
56 メモリ
58 警報装置
60 ブレーキ装置
62 操舵装置
64 記憶部
66 通信部
70 シート
72 バックレスト
74 クッション
100 運転支援システム
200 テーブル
200A テーブル

Claims (7)

  1. 車両を運転する運転者の能動的体動を検出する検出部と、
    運転操作を行う準備として運転操作前に行われる準備行動の特徴を乗員毎に記憶する記憶部に記憶された前記運転者の準備行動の特徴に基づいて、検出された前記能動的体動が運転操作前に行われる準備行動か否かを判定する判定部と、
    を備え、
    前記判定部は、
    前記検出された能動的体動による運転者の重心位置の移動先が、準備行動を行う場合の運転者の重心位置の移動範囲内であり、かつ、前記検出された能動的体動が発生した時間が、前記準備行動が発生すると予測される時間帯である場合に、検出された前記能動的体動が運転操作前に行われる準備行動であると判定する、
    準備行動判定装置。
  2. 前記検出部は、
    車両振動検出部で検出された車両の振動とシート振動検出部で検出されたシートの振動とを取得し、前記車両の振動により生じる運転者の受動的体動による振動成分を前記シートの振動から差し引いた残りの振動成分を、運転者の能動的体動として検出する、
    請求項1に記載の準備行動判定装置。
  3. 前記検出部は、
    前記車両の車体、前記車両内に設置されたシート、及び前記シート上の乗員の関係をバネ‐マス‐質点系で近似して、車両の振動とシートの振動とから伝達関数を取得し、得られた伝達関数を用いて、車両の振動から運転者の受動的体動を推定する、
    請求項1または請求項2に記載の準備行動判定装置。
  4. 前記判定部は、
    前記検出された能動的体動による運転者の重心位置の移動先が、準備行動を行う場合の運転者の重心位置の移動範囲内である場合に、検出された前記能動的体動が運転操作前に行われる準備行動であると判定する、
    請求項1から請求項3までの何れか1項に記載の準備行動判定装置。
  5. 環境検出部で検出された車両周囲の環境情報から危険を検知し、危険発生までの猶予時間を算出する算出部と、
    前記猶予時間が予め定めた時間以下になる前に、準備行動である能動的体動が検出されない場合に、準備行動なしとの判定結果を出力する出力部と、
    をさらに備える、請求項1から請求項4までの何れか1項に記載の準備行動判定装置。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか1項に記載の準備行動判定装置と、
    準備行動なしとの判定結果に応じて、車両制御により危険を回避する動作を行う安全対策を実行する安全装置と、
    を備える運転支援システム。
  7. コンピュータを、
    車両を運転する運転者の能動的体動を検出する検出部、
    運転操作を行う準備として運転操作前に行われる準備行動の特徴を乗員毎に記憶する記憶部に記憶された前記運転者の準備行動の特徴に基づいて、検出された前記能動的体動が運転操作前に行われる準備行動か否かを判定する判定部、
    として機能させるためのプログラムであって、
    前記判定部は、
    前記検出された能動的体動による運転者の重心位置の移動先が、準備行動を行う場合の運転者の重心位置の移動範囲内であり、かつ、前記検出された能動的体動が発生した時間が、前記準備行動が発生すると予測される時間帯である場合に、検出された前記能動的体動が運転操作前に行われる準備行動であると判定する、
    プログラム。
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