JP7423386B2 - ヒンジキャップ - Google Patents
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Description
なお、以下の説明において、図1でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、右方向を「背面側」(ヒンジ側)とし、左方向を「正面側」(ヒンジと反対側)とする。
なお、本実施例では、注出口7および注出筒8は、キャップ本体Bの中央部から正面側に偏った位置に設けられているが、注出口7および注出筒8は、中央部にあっても構わない。
薄肉壁13は、容器本体Eにキャップ本体Bを装着した際に、薄肉壁13の下端が、容器本体Eのネックリング3上面との間に隙間ができないように、当接または近接する高さで形成されている。
このため、ヒンジキャップAは、容器の廃棄時に、ヒンジDを介して上蓋Cを引き下げると、外周切り込み部14が縦方向引き裂きライン、スリット溝15が周方向引き裂きラインとなり、外周壁部11は、外周切り込み部14を起点に周方向に破断され、破断された部分の係合突部12と容器本体Eの口部1との係合が外されていき、簡単にヒンジキャップAを容器本体Eから引き離し、分別して廃棄することができる。
押え凸部25は、閉蓋時に、上蓋Cの密封筒37の先端部37cが傾斜面25aに近接あるいは当接する高さに形成されている。
なお、本実施例では、溝部30は、正面側と背面側に対面する位置と、それぞれの位置から60°ずつ離れた位置との計6個が形成されている。
側周壁36の内周下端部には、拡径され、キャップ本体Bの蓋係合部9の上面および外周と係合する係合凹部39が設けられている。
摘み部41は、基部に上面から変形凹部42が凹設され、その部分の摘み部41は、薄肉変形部41aとなっているが、変形凹部42は、凹設されていなくても構わない。
摘み部41の下面には、セット時に後述する封緘部材Fと係合し、開蓋時に封緘部材Fをキャップ本体Bから切り離す封緘係止部43が設けられている。
嵌合部45は、下端から外側斜め上方に延びる傾斜下面45aと、傾斜下面45aから上方に延びる外側面45bと、外側面45bの上端から内側に延びる段上面45cとが形成され、セット時に封緘部材Fと係合する。
封緘壁50は、両端に外周壁部11に向けた側壁52をそれぞれ備え、側壁52は、破断可能な連結部53を介して外周壁部11にそれぞれ連設される。
被覆部51は、摘み部41の封緘係止部43より外側下面を覆う底壁部54と、底壁部54の外縁に立設され、摘み部41の外側面を覆う側壁部55とから構成されている。
本実施例のヒンジキャップAは、図2に示すように、開蓋した状態で射出成型した後、金型を部分的に稼働することによって、形成エリアを切替え、ヒンジキャップAに対して異なる色の封緘部材F(ヒンジキャップAと同じ合成樹脂素材に顔料等を添加)を二色成形でキャップ本体Bと一体に成形する。これにより、封緘部材Fとキャップ本体Bとは、連結部分が溶着された状態となる。
なお、一次成形したヒンジキャップAを金型内に挿入し、封緘部材Fを二色成形する、いわゆるインサート成形によって、一体に成形することもできる。
閉蓋時に、封緘部材Fの空間α内に上蓋Cの摘み部41から垂下された封緘係止部43が上方から挿入され、封緘壁50の内面に封緘係止部43の嵌合部45に形成された傾斜下面45aが当接し、嵌合部45が封緘壁50をわずかに押し拡げながら空間α内に挿入壁部44が挿入される。
ヒンジキャップAは、閉蓋した状態で、打栓または上蓋Cを下にした容器の倒立落下時などにより、とくに上蓋Cの頂壁35と側周壁36との角部に押圧力が加えられると、上蓋Cの密封筒37の先端部37cが、整流筒体Gの押え凸部25の傾斜面25aに当接し、上蓋Cが押し潰されて変形することを防止することができる。
また、上蓋Cの中筒壁38の先端部がキャップ本体Bの上壁6の上面に当接し、上蓋Cが押し潰されて変形することが防止される。
以上のように、打栓または容器の倒立落下時に、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し込まれても、上蓋Cの中筒壁38とキャップ本体Bの上壁6との当接、および密封筒37の先端部37cを押え凸部25が受けることにより、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し潰されて変形することを防止している。
底壁部54を持ち上げると、上面に当接する上蓋Cの摘み部41も下方から持ち上げられる。
摘み部41は、基部に凹設された変形凹部42により形成された薄肉変形部41aが変形し易くなっているので、図4(a)に示すように、摘み部41の持ち上げに対して薄肉変形部41aが支点となり、被覆部51とともに摘み部41の先端側が上方に持ち上げられていく。
さらに、封緘壁50が持ち上げられると、封緘壁50に連設された両側の側壁52も連動して持ち上げられ、キャップ本体Bの外周壁部11と連設されたそれぞれの連結部53が下方から破断され、キャップ本体Bから封緘部材Fが切り離される。
封緘部材Fは、被覆部51の持ち上げと封緘係止部43による封緘壁50の持ち上げとにより、全体的に下部が外側上方に向くように持ち上げられ、キャップ本体Bの外周壁部11から離されるので、キャップ本体Bから封緘部材Fを確実に切り離すことができる。
上蓋Cの側周壁36の薄肉壁部36aも、開蓋の際に、その部分の壁が変形するので、上蓋Cの係合凹部39とキャップ本体Bの蓋係合部9との嵌合が強固であっても、簡単かつ弱い力で開蓋することができる。
また、開蓋後には、封緘部材Fは、キャップ本体Bから切り離されているので、上蓋Cの摘み部41および封緘係止部43から簡単に外すことができる。
また、ヒンジキャップAと封緘部材Fとが異なる色に色分けされており、ヒンジキャップAに対して封緘部材Fの存在が目立つことから、封緘部材Fの有無がよりいっそう判り易くなっている。
整流筒体Gの背面側には、空気置換孔27が設けられているので、容器を大きく傾けて内容液で吐出口26が塞がっても、空気置換孔27から容器本体E内に空気が流入して空気置換をするので、内容液を脈動させずに安定して注出することができる。
次に、内容液の使用が終わると、容器を正立させることで、注出筒8内に残留する内容液は、整流筒体G内に流れ落ち、吐出口26から容器本体E内に回収でき、注出筒8および整流筒体Gの中に内容液はほとんど残らない。
B キャップ本体
C 上蓋
D ヒンジ
E 容器本体
F 封緘部材
G 整流筒体
α 空間
1 口部
2 嵌合突部
3 ネックリング
5 装着部
6 上壁
7 注出口
8 注出筒
9 蓋係合部
10 内筒
11 外周壁部
12 係合突部
13 薄肉壁
14 外周切り込み部
15 スリット溝
20 上部側壁
21 段壁部
22 下部側壁
23 底部
24 突出部
25 押え凸部
25a 傾斜面
26 吐出口
27 空気置換孔
28 筒壁
29 天壁
30 溝部
35 頂壁
36 側周壁
36a 薄肉壁部
37 密封筒
37a シール部
37b 下部シ-ル部
37c 先端部
38 中筒壁
39 係合凹部
40 外周凹部
41 摘み部
41a 薄肉変形部
42 変形凹部
43 封緘係止部
44 挿入壁部
45 嵌合部
45a 傾斜下面
45b 外側面
45c 段上面
50 封緘壁
51 被覆部
52 側壁
53 連結部
54 底壁部
55 側壁部
Claims (4)
- 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部とを備え、
摘み部は、閉蓋時に封緘部材と係合し、開蓋時に封緘部材をキャップ本体から切り離す封緘係止部を備え、
封緘部材は、摘み部を覆う被覆部を備え、
被覆部は、摘み部の封緘係止部より外側下面を覆う底壁部と、摘み部の外側面を覆う側壁部とを備え、
封緘部材は、キャップ本体と異なる色に色分けされたことを特徴とするヒンジキャップ。 - 封緘部材は、ヒンジキャップに二色成形により一体に成形されたことを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
- 封緘部材は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁を備え、
封緘係止部は、閉蓋時に封緘壁と装着部の外周面との間に形成された空間に、上方から挿入されることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。 - 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材とを備え、
上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部とを備え、
摘み部は、閉蓋時に封緘部材と係合し、開蓋時に封緘部材をキャップ本体から切り離す封緘係止部を備え、
封緘部材は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁を備え、
封緘係止部は、閉蓋時に封緘壁と装着部の外周面との間に形成された空間に、上方から挿入され、
封緘壁は、両端に装着部に向けた側壁をそれぞれ備え、
側壁は、装着部に連設された破断可能な連結部をそれぞれ備え、
封緘係止部は、摘み部から垂設された挿入壁部と、挿入壁部の下部に形成され、封緘壁の下端面と係合する嵌合部とを備え、
封緘部材は、キャップ本体と異なる色に色分けされたことを特徴とするヒンジキャップ。
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