JP7423386B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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Description

本発明は、ヒンジキャップ、とくに不正な開封を防止する機構を備えるヒンジキャップに関するものである。
内容液を収納した容器本体の口部に、キャップ本体と上蓋とがヒンジを介して連設されたヒンジキャップが装着された各種容器において、これら内容液が不正に抜き取られたり、詰め替えられないように、キャップ本体に封緘部材を切り離し可能に連設し、未開封状態時に、封緘部材を上蓋と係合させて閉蓋状態を維持させ、該封緘部材の有無で視覚的に開封状態を確認できるようにしたヒンジキャップは従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-214241号公報
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、封緘部材は、ヒンジキャップと一体に成形されているために、ヒンジキャップと封緘部材は、同色となってしまい、視覚的に封緘部材がキャップ本体から切り離されたことを確認し難いことがあるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、キャップ本体に切り離し可能に連設された封緘部材をキャップ本体と異なる色にすることにより、封緘部材の状態を視認し易くしたヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部とを備え、摘み部は、閉蓋時に封緘部材と係合し、開蓋時に封緘部材をキャップ本体から切り離す封緘係止部を備え、封緘部材は、摘み部を覆う被覆部を備え、被覆部は、摘み部の封緘係止部より外側下面を覆う底壁部と、摘み部の外側面を覆う側壁部とを備え、封緘部材は、キャップ本体と異なる色に色分けされたことを特徴とする構成を採用する。
本発明の封緘部材の実施形態として、封緘部材は、ヒンジキャップに二色成形により一体に成形されたことを特徴とする構成を採用し、また、封緘部材は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁を備え、封緘係止部は、閉蓋時に封緘壁と装着部の外周面との間に形成された空間に、上方から挿入されることを特徴とする構成を採用する。
また、本発明は、ヒンジキャップとして、容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材とを備え、上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部とを備え、摘み部は、閉蓋時に封緘部材と係合し、開蓋時に封緘部材をキャップ本体から切り離す封緘係止部を備え、封緘部材は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁を備え、封緘係止部は、閉蓋時に封緘壁と装着部の外周面との間に形成された空間に、上方から挿入され、封緘壁は、両端に装着部に向けた側壁をそれぞれ備え、側壁は、装着部に連設された破断可能な連結部をそれぞれ備え、封緘係止部は、摘み部から垂設された挿入壁部と、挿入壁部の下部に形成され、封緘壁の下端面と係合する嵌合部とを備え、封緘部材は、キャップ本体と異なる色に色分けされたことを特徴とする構成を採用する。
本発明のヒンジキャップは、上記構成を採用することにより、ヒンジキャップを不正開封すると、キャップ本体と色が異なる封緘部材がキャップ本体から切り離されることから、封緘部材の有無を簡単に視認することができ、不正開封が判別し易くなる。
本発明の実施例であるヒンジキャップを装着した容器を示す説明図で、(a)は側断面図、(b)は正面図である。 本発明の実施例であるヒンジキャップの開蓋時を示す説明図で、(a)は上面図、(b)は側断面図である。 図1(a)の要部拡大図である。 本発明の実施例であるヒンジキャップを装着した容器を開蓋する際の要部を示す説明図で、(a)は最初に開蓋した際の側断面図、(b)は開蓋中の側断面図である。
次に、本発明のヒンジキャップについて、実施例をあげ、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明において、図1でみて、上方向を「上」とし、下方向を「下」とし、右方向を「背面側」(ヒンジ側)とし、左方向を「正面側」(ヒンジと反対側)とする。
図1において、Aは容器本体Eに打栓されるキャップ本体Bと、キャップ本体BにヒンジDを介して連設された上蓋Cとからなるヒンジキャップ、FはヒンジキャップAと別に、異なる色で、キャップ本体Bの正面側に二色成形で一体かつ切り離し可能に形成されるとともに、上蓋Cと係合する封緘部材である。
図1に示すように、容器本体Eは、口部1を備え、口部1の外周には、上部の嵌合突部2と、嵌合突部2の下方にネックリング3とが形成されている。
図1および図2に示すように、キャップ本体Bは、容器本体Eの口部1に装着される装着部5と、装着部5の内縁上端から内方に延設され、口部1の開口を封鎖する上壁6と、上壁6を貫通する注出口7と、上壁6の注出口7の周囲に立設された注出筒8と、注出口7の周囲から下方に設けられた有底の整流筒体Gとを備え、装着部5の正面側には、切り離し可能に封緘部材Fが連設されている。
なお、本実施例では、注出口7および注出筒8は、キャップ本体Bの中央部から正面側に偏った位置に設けられているが、注出口7および注出筒8は、中央部にあっても構わない。
装着部5は、上壁6の外縁に連設され、上蓋Cと係合する環状の蓋係合部9と、蓋係合部9の内周縁から垂設された内筒10と、蓋係合部9の外周縁から垂設され、背面側の上端部にヒンジDが連設され、正面側に切り離し可能に封緘部材Fが連設される外周壁部11とから構成されている。
外周壁部11は、正面側の外周上部に所定の範囲で封緘部材Fが連設され、内周下部に容器本体Eの口部1の嵌合突部2と係合する係合突部12が設けられ、下端には、破断可能な薄肉壁13が垂設されている。
薄肉壁13は、容器本体Eにキャップ本体Bを装着した際に、薄肉壁13の下端が、容器本体Eのネックリング3上面との間に隙間ができないように、当接または近接する高さで形成されている。
また、外周壁部11は、ヒンジDの左右いずれかの近傍に、外周面に平面視で略V字状の外周切り込み部14が上方から切り込まれ、外周切り込み部14の内周側の上部の薄肉部を隔てた位置を起点として背面側(ヒンジD側)の円周方向に所定の範囲延びるように、スリット溝15が上方から凹設されている。
このため、ヒンジキャップAは、容器の廃棄時に、ヒンジDを介して上蓋Cを引き下げると、外周切り込み部14が縦方向引き裂きライン、スリット溝15が周方向引き裂きラインとなり、外周壁部11は、外周切り込み部14を起点に周方向に破断され、破断された部分の係合突部12と容器本体Eの口部1との係合が外されていき、簡単にヒンジキャップAを容器本体Eから引き離し、分別して廃棄することができる。
整流筒体Gは、上壁6の注出口7の周囲から下方に垂設された円筒状の上部側壁20と、上部側壁20の内周下端に連設されたリング状の段壁部21と、段壁部21の内縁下面に垂設された円筒状の下部側壁22と、下部側壁22の下端部を閉塞するように、内方に延設されたリング状の底部23と、底部23の中央から注出口7の高さまで立設された中空の突出部24とから構成されている。
図3に示すように、段壁部21の上面には、内側端が高く、外方に向けて下り勾配の傾斜面25aが形成された押え凸部25が周設されている。
押え凸部25は、閉蓋時に、上蓋Cの密封筒37の先端部37cが傾斜面25aに近接あるいは当接する高さに形成されている。
下部側壁22の正面側には、所定の高さから下端までに切り欠かれた吐出口26が開口され、下部側壁22の背面側には、上部に空気置換孔27が開口されている。
突出部24は、底部23の中央部から上方に立設される肉厚の筒壁28と、筒壁28の上端を閉塞する天壁29とから構成され、筒壁28の外周面には、上端から下端まで上下方向に凹設された溝部30が複数形成されている。
なお、本実施例では、溝部30は、正面側と背面側に対面する位置と、それぞれの位置から60°ずつ離れた位置との計6個が形成されている。
上蓋Cは、頂壁35と、頂壁35の周縁から垂設され、外周下端の所定の位置にヒンジDを連設する側周壁36と、頂壁35下面から垂設され、閉蓋時に外周がキャップ本体Bの注出筒8の内周に挿入される密封筒37と、頂壁35下面の密封筒37の外側から垂設され、下端面が上壁6上面に近接または当接する中筒壁38とを備えている。
側周壁36の内周下端部には、拡径され、キャップ本体Bの蓋係合部9の上面および外周と係合する係合凹部39が設けられている。
側周壁36の正面側の外周には、中央から両側の所定の範囲まで周方向に延びる外周凹部40が形成され、外周凹部40の下端部から摘み部41が突設されている。
摘み部41は、基部に上面から変形凹部42が凹設され、その部分の摘み部41は、薄肉変形部41aとなっているが、変形凹部42は、凹設されていなくても構わない。
側周壁36の外周凹部40が形成された部分は、壁の厚さが、他の部分の壁の厚さに比べ薄肉となり、特に、側周壁36の内周側から凹設された係合凹部39がある箇所は、最薄肉となる薄肉壁部36aとなっている。
摘み部41の下面には、セット時に後述する封緘部材Fと係合し、開蓋時に封緘部材Fをキャップ本体Bから切り離す封緘係止部43が設けられている。
封緘係止部43は、摘み部41の下面から垂設され、セット時に内側面がキャップ本体Bの外周壁部11外周の正面側を覆うように、円弧状に形成された挿入壁部44と、挿入壁部44の下部に形成された断面が楔状の嵌合部45とを備えている。
嵌合部45は、下端から外側斜め上方に延びる傾斜下面45aと、傾斜下面45aから上方に延びる外側面45bと、外側面45bの上端から内側に延びる段上面45cとが形成され、セット時に封緘部材Fと係合する。
密封筒37は、閉蓋時に、先端部37cがキャップ本体Bの整流筒体Gの押え凸部25の傾斜面25aに近接あるいは当接する高さに形成され、外周下部には、キャップ本体Bの注出筒8の内周面と圧接するシール部37aと、注出口7内周面に近接あるいは当接する下部シール部37bとが形成されている。
封緘部材Fは、別体で成形されたヒンジキャップAのキャップ本体Bに、二色成形により、キャップ本体Bと異なる色(図では、ハッチングで示す)で一体に成形され、閉蓋時に、キャップ本体Bの装着部5の外周壁部11の正面側の外周面との間に、摘み部41の封緘係止部43が上方から挿入される空間αを備え、周方向に形成される封緘壁50と、封緘壁50の外周上端に連設され、摘み部41の下部を覆う被覆部51とが設けられている。
封緘壁50は、両端に外周壁部11に向けた側壁52をそれぞれ備え、側壁52は、破断可能な連結部53を介して外周壁部11にそれぞれ連設される。
被覆部51は、摘み部41の封緘係止部43より外側下面を覆う底壁部54と、底壁部54の外縁に立設され、摘み部41の外側面を覆う側壁部55とから構成されている。
次に、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例のヒンジキャップAは、図2に示すように、開蓋した状態で射出成型した後、金型を部分的に稼働することによって、形成エリアを切替え、ヒンジキャップAに対して異なる色の封緘部材F(ヒンジキャップAと同じ合成樹脂素材に顔料等を添加)を二色成形でキャップ本体Bと一体に成形する。これにより、封緘部材Fとキャップ本体Bとは、連結部分が溶着された状態となる。
なお、一次成形したヒンジキャップAを金型内に挿入し、封緘部材Fを二色成形する、いわゆるインサート成形によって、一体に成形することもできる。
次に、上蓋CをヒンジDを介してキャップ本体Bに対して閉蓋方向に回動し、上蓋Cの側周壁36の係合凹部39とキャップ本体Bの蓋係合部9とを嵌合させ、ヒンジキャップAを閉蓋する。
閉蓋時に、封緘部材Fの空間α内に上蓋Cの摘み部41から垂下された封緘係止部43が上方から挿入され、封緘壁50の内面に封緘係止部43の嵌合部45に形成された傾斜下面45aが当接し、嵌合部45が封緘壁50をわずかに押し拡げながら空間α内に挿入壁部44が挿入される。
最後は、図1に示すように、封緘係止部43の挿入壁部44は、内側がキャップ本体Bの外周壁部11の外周面に沿って近接し、挿入壁部44の外面が封緘壁50の内面に当接または近接するとともに、嵌合部45の段上面45cが封緘壁50の下端面に係合し、閉蓋状態が維持され、また、封緘部材Fの被覆部51が摘み部41の上面以外を覆うこととなる。
また、閉蓋時に、図3に示すように、上蓋Cの密封筒37の外周下部は、シール部37a外周がキャップ本体Bの注出筒8の内周下部に密着してシールされるとともに、密封筒37の下部シール部37b外周が注出口7内周面およびそれに連なる整流筒体Gの上部側壁20の内周面上部に近接あるいは当接して仮シールされる。
閉蓋されたヒンジキャップAは、内容液が充填された容器本体Eの口部1に打栓等により装着する。
ヒンジキャップAは、閉蓋した状態で、打栓または上蓋Cを下にした容器の倒立落下時などにより、とくに上蓋Cの頂壁35と側周壁36との角部に押圧力が加えられると、上蓋Cの密封筒37の先端部37cが、整流筒体Gの押え凸部25の傾斜面25aに当接し、上蓋Cが押し潰されて変形することを防止することができる。
さらに、傾斜面25aが外方に向けて下り勾配で傾斜することにより、密封筒37の先端部37cを押し込む力が外側に向かう力に分力され、密封筒37は、先端部37cから外側に押し拡げられ、密封筒37のシール部37aと注出筒8の内周面下部とで形成されるシールおよび下部シール部37bと注出口7の内周面とで形成される仮シールにより容器本体E内の密封性を確保できるので、衝撃により、片方のシールが外れる場合にも、他方のシールによりシールされ、内容液が漏れることがない。
また、上蓋Cの中筒壁38の先端部がキャップ本体Bの上壁6の上面に当接し、上蓋Cが押し潰されて変形することが防止される。
以上のように、打栓または容器の倒立落下時に、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し込まれても、上蓋Cの中筒壁38とキャップ本体Bの上壁6との当接、および密封筒37の先端部37cを押え凸部25が受けることにより、上蓋Cがキャップ本体Bに対して押し潰されて変形することを防止している。
キャップ本体Bの注出口7に、整流筒体Gが設けられているため、ヒンジキャップAの閉蓋時に容器を落下させてしまい、容器本体E内の内容液が激しく揺れても、内容液は、整流筒体Gの底部23および下部側壁22に当たって勢いが抑えられ、また、吐出口26から侵入した内容液も突出部24の外周に当たって勢いが押さえられるので、内容液が注出筒8内の上蓋Cの密封筒37より内側の頂壁35を勢いよく押し上げ、開蓋させてしまうことがない。
また、封緘部材Fの被覆部51で摘み部41の上面以外を覆うので、容器の落下時に摘み部41の下面および先端部に床等がぶつかり開蓋させてしまうことを防止することができる。
本実施例のヒンジキャップAが装着された容器は、打栓後に、キャップ本体Bの外周壁部11の下端に設けた薄肉壁13が容器本体Eのネックリング3上面との間に隙間ができないようにしているので、ヒンジキャップAを容器本体Eから金具等を用いて無理に外そうとすると、外周壁部11の薄肉壁13が変形に耐えられず、破断して跡が残るので、いたずら等による不正開封を防止することができる。
本実施例のヒンジキャップAが装着された容器を最初に使用するときには、まず、封緘部材Fの被覆部51の底壁部54下面に指等を当て、被覆部51を上方に持ち上げる。
底壁部54を持ち上げると、上面に当接する上蓋Cの摘み部41も下方から持ち上げられる。
摘み部41は、基部に凹設された変形凹部42により形成された薄肉変形部41aが変形し易くなっているので、図4(a)に示すように、摘み部41の持ち上げに対して薄肉変形部41aが支点となり、被覆部51とともに摘み部41の先端側が上方に持ち上げられていく。
被覆部51とともに、摘み部41が先端側から上方に持ち上げられると、連設する封緘係止部43も下部が外側上方に向くように持ち上げられ、それに伴い、封緘係止部43に係合する封緘部材Fの封緘壁50も下部が外側上方に向くように持ち上げられる。
さらに、封緘壁50が持ち上げられると、封緘壁50に連設された両側の側壁52も連動して持ち上げられ、キャップ本体Bの外周壁部11と連設されたそれぞれの連結部53が下方から破断され、キャップ本体Bから封緘部材Fが切り離される。
封緘部材Fは、被覆部51の持ち上げと封緘係止部43による封緘壁50の持ち上げとにより、全体的に下部が外側上方に向くように持ち上げられ、キャップ本体Bの外周壁部11から離されるので、キャップ本体Bから封緘部材Fを確実に切り離すことができる。
封緘部材Fが切り離された後、さらに被覆部51とともに、摘み部41を持ち上げると、側周壁36の薄肉壁部36aも変形し、薄肉壁部36aを支点に持ち上げられ、最初に、薄肉壁部36a付近の側周壁36の係合凹部39と、蓋係合部9との嵌合が外されていき、次に、他の側周壁36の係合凹部39と蓋係合部9との嵌合が薄肉壁部36a側から外され、図4(b)に示すように、上蓋Cが開蓋される。
上蓋Cの側周壁36の薄肉壁部36aも、開蓋の際に、その部分の壁が変形するので、上蓋Cの係合凹部39とキャップ本体Bの蓋係合部9との嵌合が強固であっても、簡単かつ弱い力で開蓋することができる。
また、開蓋後には、封緘部材Fは、キャップ本体Bから切り離されているので、上蓋Cの摘み部41および封緘係止部43から簡単に外すことができる。
以上のように、本実施例のヒンジキャップAは、最初の開蓋時に、封緘部材Fの被覆部51を持ち上げることにより、初めにキャップ本体Bから封緘部材Fを切り離し、次に上蓋Cを開蓋するので、開蓋後には、必ず封緘部材Fが切り離されており、封緘部材Fの有無を視認することにより、不正開封を防止することができる。
また、ヒンジキャップAと封緘部材Fとが異なる色に色分けされており、ヒンジキャップAに対して封緘部材Fの存在が目立つことから、封緘部材Fの有無がよりいっそう判り易くなっている。
内容液の使用時には、整流筒体Gの底部23から突出部24が立設されているので、容器を大きく傾けてしまい、吐出口26から内方に内容液が勢いよく流入してきても、突出部24の筒壁28外周の溝部30に当たって、勢いが押さえられ、注出筒8から整流された内容液を注出することができる。
整流筒体Gの背面側には、空気置換孔27が設けられているので、容器を大きく傾けて内容液で吐出口26が塞がっても、空気置換孔27から容器本体E内に空気が流入して空気置換をするので、内容液を脈動させずに安定して注出することができる。
次に、内容液の使用が終わると、容器を正立させることで、注出筒8内に残留する内容液は、整流筒体G内に流れ落ち、吐出口26から容器本体E内に回収でき、注出筒8および整流筒体Gの中に内容液はほとんど残らない。
本発明のヒンジキャップは、ヒンジキャップを不正開封すると、キャップ本体と色が異なる封緘部材がキャップ本体から切り離されることから、封緘部材の有無を簡単に視認することができ、不正開封が判別し易くなるので、各種容器のヒンジキャップとして、広く利用することができる。
A ヒンジキャップ
B キャップ本体
C 上蓋
D ヒンジ
E 容器本体
F 封緘部材
G 整流筒体
α 空間
1 口部
2 嵌合突部
3 ネックリング
5 装着部
6 上壁
7 注出口
8 注出筒
9 蓋係合部
10 内筒
11 外周壁部
12 係合突部
13 薄肉壁
14 外周切り込み部
15 スリット溝
20 上部側壁
21 段壁部
22 下部側壁
23 底部
24 突出部
25 押え凸部
25a 傾斜面
26 吐出口
27 空気置換孔
28 筒壁
29 天壁
30 溝部
35 頂壁
36 側周壁
36a 薄肉壁部
37 密封筒
37a シール部
37b 下部シ-ル部
37c 先端部
38 中筒壁
39 係合凹部
40 外周凹部
41 摘み部
41a 薄肉変形部
42 変形凹部
43 封緘係止部
44 挿入壁部
45 嵌合部
45a 傾斜下面
45b 外側面
45c 段上面
50 封緘壁
51 被覆部
52 側壁
53 連結部
54 底壁部
55 側壁部

Claims (4)

  1. 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部とを備え、
    摘み部は、閉蓋時に封緘部材と係合し、開蓋時に封緘部材をキャップ本体から切り離す封緘係止部を備え、
    封緘部材は、摘み部を覆う被覆部を備え、
    被覆部は、摘み部の封緘係止部より外側下面を覆う底壁部と、摘み部の外側面を覆う側壁部とを備え、
    封緘部材は、キャップ本体と異なる色に色分けされたことを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 封緘部材は、ヒンジキャップに二色成形により一体に成形されたことを特徴とする請求項1に記載のヒンジキャップ。
  3. 封緘部材は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁を備え、
    封緘係止部は、閉蓋時に封緘壁と装着部の外周面との間に形成された空間に、上方から挿入されることを特徴とする請求項1または2に記載のヒンジキャップ。
  4. 容器本体の口部に装着されるキャップ本体と、キャップ本体にヒンジを介して連設された上蓋とからなるヒンジキャップであって、
    キャップ本体は、容器本体の口部に装着される装着部と、装着部のヒンジと反対側に切り離し可能に連設された封緘部材とを備え、
    上蓋は、頂壁と、頂壁の周縁から垂設された側周壁と、側周壁のヒンジと反対側から突設された摘み部とを備え、
    摘み部は、閉蓋時に封緘部材と係合し、開蓋時に封緘部材をキャップ本体から切り離す封緘係止部を備え、
    封緘部材は、装着部の外周面から所定の間隔を隔て、周方向に形成された封緘壁を備え、
    封緘係止部は、閉蓋時に封緘壁と装着部の外周面との間に形成された空間に、上方から挿入され、
    封緘壁は、両端に装着部に向けた側壁をそれぞれ備え、
    側壁は、装着部に連設された破断可能な連結部をそれぞれ備え、
    封緘係止部は、摘み部から垂設された挿入壁部と、挿入壁部の下部に形成され、封緘壁の下端面と係合する嵌合部とを備え
    封緘部材は、キャップ本体と異なる色に色分けされたことを特徴とするヒンジキャップ。
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