JP7474467B2 - キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、容器に取り付けられるキャップに関する。
容器に取り付けられるキャップとして、容器に取り付け可能な中栓と、キャップの使用時に中栓に対してねじ部を介して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備えている構造が、従来から知られている。また、この種のキャップの中栓と上蓋とをそれぞれ製造した後に、中栓に上蓋を打栓して組み付ける(中栓に対して上蓋を上方から下方に相対移動させて組み付ける)方法も既に知られている(例えば特許文献1、2等)。
この種のキャップでは、使用後や上蓋の組付け後において中栓に対して上蓋を所定の位置まで回転することで密閉するように構成されている。このようなキャップにおいて利便性を高める機能の1つとして、弾性変形可能な上蓋の撥音用突片と、この撥音用突片に当接可能な中栓の突部と、からなる撥音機構を設けたものがある(例えば特許文献2、3等)。そして、上蓋を密閉位置近傍まで回転させると、上蓋の撥音用突片が中栓の突部を弾性変形しながら乗り越えるとともにこの際に撥音用突片が音を発して、密閉位置近傍まで回転したことを、キャップを操作している人に音や振動で知らせるようになっている。また、密閉位置から上蓋を回転して開封する際、上蓋の撥音用突片が中栓の突部を弾性変形しながら乗り越えるとともにこの際に撥音用突片が音を発して、上蓋が開封方向へ緩んだことを、キャップを操作している人に音や振動で知らせるようになっている。
また、このようなキャップにおいて利便性を高める他の機能として、中栓に対して上蓋を所定の密閉位置を越えて回転し過ぎないように、このように回転し過ぎることを阻止するストッパなどを設けたものもある(例えば特許文献2、3等)。このように、従来構成のキャップにおいては、正規の位置に組付けられることにより、キャップが本来有する機能を発揮できるよう構成されているものがある。
特許第6444072号公報 特開2019-6431号公報 特開2018-30603号公報
しかしながら、中栓に上蓋を打栓して組み付ける従来構成のキャップにおいては、打栓時において正規の位置ではない位置(いわゆる正規の位置からずれた回転位置)に上蓋を組み付けても、外見上、正規の位置で組付けられている場合と同じ組付け姿勢(装着姿勢)となって、正規の位置で装着されていないことを認識し難い場合がある。そして、この場合に、上記のような撥音機構による撥音機能やストッパによる停止機能などの、キャップが本来有する機能が良好には発揮されない恐れがある。
本発明は上記課題を解決するもので、打栓時において正規の位置ではない位置に上蓋が組付けられた際に、この正規の位置に上蓋が組付けられていないことを容易に認識することが可能なキャップを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、容器に取り付け可能な中栓と、中栓に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、中栓に対して上蓋を打栓することで上蓋を中栓に組み付けるキャップであって、中栓は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋の雌ねじに螺合可能な雄ねじと、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、上蓋は、中栓の雄ねじに螺合可能な雌ねじ、を有し、上蓋と切取体とに、上蓋を中栓に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部と、軸心を中心として円筒状に延びる筒部とがそれぞれ設けられ、係合部は筒部から径方向に突出して上蓋の回転時に互いに係合する位置に形成され、上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、中栓と上蓋との少なくとも一方に、正規の位置とは異なる位置に上蓋が打栓された際に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する干渉部が形成され、干渉部は、筒部における係合部とは異なる箇所に隣接して形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、上蓋が中栓に対して正規の位置とは異なる位置に打栓された際には、上蓋と中栓との少なくとも一方に形成された干渉部が、中栓と上蓋との対向する箇所に干渉して、正規姿勢に組付けられることが阻止される。これにより、上蓋が中栓に対して正規の位置とは異なる位置に打栓されて異常姿勢(異常状態)となっていることを視認するなどして認識することが可能となり、この後、上蓋が中栓に対して正規の位置となるように修正することができる。これにより、上蓋が中栓に異常姿勢で取り付けられたままになることを防止できる。
また、本発明は、中栓と上蓋とに、上蓋が中栓に対して密封位置から開く方向に回転された際に互いに当接して発音し、上蓋が密封位置から開く方向に回転されたことを認識させる撥音機構が設けられていることを特徴とする。この構成により、上蓋が中栓に対して正規の位置とは異なる位置に打栓された際に、この異常姿勢を認識して上蓋が中栓に対して正規の位置に組付けられるように修正し、撥音機構により良好に撥音させることができる。
また、本発明は、中栓と上蓋とに、上蓋が密閉位置を越えて回転されることを阻止するストッパ機構が設けられていることを特徴とする。この構成により、上蓋が中栓に対して正規の位置とは異なる位置に打栓された際に、この異常状態を認識して上蓋が中栓に対して正規の位置となるように修正し、ストッパ機構により上蓋が過剰に回転することを阻止することができる。
なお、干渉部は、上蓋が、中栓および上蓋の軸心を中心として、正規の位置から周方向にずれた位置に打栓された際に互いに干渉するように設けられていると好適である。
また、筒部における一部の係合部とこの係合部の隣の係合部との間にわたって干渉部が形成されていたりしてもよい。
また、本発明は、容器に取り付け可能な中栓と、中栓に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、中栓に対して上蓋を打栓することで上蓋を中栓に組み付けるキャップであって、中栓は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋の雌ねじに螺合可能な雄ねじと、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、上蓋は、中栓の雄ねじに螺合可能な雌ねじ、を有し、上蓋と切取体とに、上蓋を中栓に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部と、軸心を中心として円筒状に延びる筒部とがそれぞれ設けられ、係合部は筒部から径方向に突出して上蓋の回転時に互いに係合する位置に形成され、 上蓋の筒部として、軸心を中心として円筒状に下方に延びる内側係合筒部と、この内側係合筒部よりも外周箇所で軸心を中心として筒状に下方に延びる外側係合筒部と、が形成され、切取体の筒部として、軸心を中心として円筒状に上方に延びて、上蓋の組み付け時に上蓋の内側係合筒部と外側係合筒部との間に挿入される離脱筒部が形成され、上蓋の係合部として、上蓋における内側係合筒部から径方向外側に突出して形成された複数の第1の上蓋係合部と、上蓋における外側係合筒部から径方向内側に突出して形成された複数の第2の上蓋係合部と、が設けられ、切取体の係合部として、離脱筒部から径方向内側に突出して、上蓋の第1の上蓋係合部に係合可能とされた複数の第1の切取体係合部と、離脱筒部から径方向外側に突出して、上蓋の第2の上蓋係合部に係合可能とされた複数の第2の切取体係合部と、が設けられ、上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、中栓の切取体に、正規の位置とは異なる位置に上蓋が打栓された際に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する干渉部が形成され、干渉部は、切取体における互いに隣り合う第1の切取体係合部の間と、切取体における互いに隣り合う第2の切取体係合部の間と、にわたって、それぞれ設けられ、上蓋の第1の上蓋係合部および第2上蓋係合部の少なくとも一部に、正規の位置で上蓋が打栓された際に、第1の上蓋係合部と第2の上蓋係合部とが第1の干渉部と第2の干渉部とに干渉しないように切欠いた切欠部が設けられていることを特徴とする
また、本発明は、容器に取り付け可能な中栓と、中栓に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、中栓に対して上蓋を打栓することで上蓋を中栓に組み付けるキャップであって、中栓は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋の雌ねじに螺合可能な雄ねじと、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、上蓋は、中栓の雄ねじに螺合可能な雌ねじ、を有し、上蓋と切取体とに、上蓋を中栓に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部と、軸心を中心として円筒状に延びる筒部とがそれぞれ設けられ、係合部は筒部から径方向に突出して上蓋の回転時に互いに係合する位置に形成され、 上蓋の筒部として、軸心を中心として円筒状に下方に延びる内側係合筒部と、この内側係合筒部よりも外周箇所で軸心を中心として筒状に下方に延びる外側係合筒部と、が形成され、切取体の筒部として、軸心を中心として円筒状に上方に延びて、上蓋の組み付け時に上蓋の内側係合筒部と外側係合筒部との間に挿入される離脱筒部が形成され、上蓋の係合部として、上蓋における内側係合筒部から径方向外側に突出して形成された第1の上蓋係合部と、上蓋における外側係合筒部から径方向内側に突出して形成された第2の上蓋係合部と、が設けられ、切取体の係合部として、離脱筒部から径方向内側に突出して、上蓋の第1の上蓋係合部に係合可能とされた第1の切取体係合部と、離脱筒部から径方向外側に突出して、上蓋の第2の上蓋係合部に係合可能とされた第2の切取体係合部と、が設けられ、第1の切取体係合部と第2の切取体係合部との少なくとも一方は複数設けられ、上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、中栓の切取体に、正規の位置とは異なる位置に上蓋が打栓された際に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する干渉部が形成され、干渉部は、切取体における互いに隣り合う第1の切取体係合部の間、または、切取体における互いに隣り合う第2の切取体係合部の間、にわたって設けられていることを特徴とする
また、本発明は、容器に取り付け可能な中栓と、中栓に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、中栓に対して上蓋を打栓することで上蓋を中栓に組み付けるキャップであって、中栓は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋の雌ねじに螺合可能な雄ねじと、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、上蓋は、中栓の雄ねじに螺合可能な雌ねじ、を有し、上蓋と切取体とに、上蓋を中栓に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部と、軸心を中心として円筒状に延びる筒部とがそれぞれ設けられ、係合部は筒部から径方向に突出して上蓋の回転時に互いに係合する位置に形成され、 上蓋の筒部として、軸心を中心として円筒状に下方に延びる内側係合筒部と、この内側係合筒部よりも外周箇所で軸心を中心として筒状に下方に延びる外側係合筒部と、が形成され、切取体の筒部として、軸心を中心として円筒状に上方に延びて、上蓋の組み付け時に上蓋の内側係合筒部と外側係合筒部との間に挿入される離脱筒部が形成され、上蓋の係合部として、上蓋における内側係合筒部から径方向外側に突出して形成された第1の上蓋係合部と、上蓋における外側係合筒部から径方向内側に突出して形成された第2の上蓋係合部と、が設けられ、第1の上蓋係合部と第2の上蓋係合部との少なくとも一方が複数設けられ、切取体の係合部として、離脱筒部から径方向内側に突出して、上蓋の第1の上蓋係合部に係合可能とされた第1の切取体係合部と、離脱筒部から径方向外側に突出して、上蓋の第2の上蓋係合部に係合可能とされた第2の切取体係合部と、が設けられ、上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、上蓋に、正規の位置とは異なる位置に上蓋が打栓された際に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する干渉部が形成され、干渉部は、上蓋における互いに隣り合う第1の上蓋係合部の間、または、上蓋における互いに隣り合う第2の上蓋係合部の間、にわたって設けられていることを特徴とする
本発明のキャップによれば、中栓に対して上蓋を打栓することで上蓋を中栓に組み付けるキャップにおいて、中栓と上蓋との少なくとも一方に、正規の位置とは異なる位置に打栓された際に干渉して、正規姿勢に組付けられることを阻止する干渉部を形成することにより、上蓋が中栓に対して正規の位置とは異なる位置に打栓されて異常姿勢となっていることを認識可能となり、上蓋を中栓に対して正規の位置に組み付けるように修正することができる。これにより、打栓位置不良に起因して、キャップが本来有する機能が良好には発揮されなくなることを防止できて、信頼性を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るキャップの縦断面図である。 同キャップの中栓の部分切欠正面図である。 同キャップの中栓の平面図である。 図3のO-A線断面図である。 図3のO-B線断面図である。 図3のO-C線断面図である。 図3のO-D線断面図である。 同キャップの上蓋の部分切欠正面図である。 同キャップの上蓋の底面図である。 図9のO-E線断面図である。 図10のO-F線断面図である。 図11のO-G線断面図である。 図12のO-H線断面図である。 同キャップの正規位置での打栓時の状態を簡略的に示す平面図である。 同正規位置での打栓状態を示す縦断面図である。 同正規位置での打栓状態を示す縦断面図である。 同正規位置での打栓状態を示す縦断面図である。 同正規位置での打栓状態を示す縦断面図である。 同キャップの正規位置とは異なる位置(非正規位置)での打栓時の状態を簡略的に示す平面図である。 同非正規位置での打栓状態を示す縦断面図である。 同非正規位置での打栓状態を示す縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るキャップの中栓の縦断面図である。 同キャップの中栓の平面図である。 同キャップの中栓の正面図である。 同キャップの中栓の斜視図である。 同キャップの上蓋の断面図である。 同キャップの上蓋の平面図である。 同キャップの上蓋を斜め下方から見た斜視図である。 同キャップの正規位置での打栓時の状態を簡略的に示す平面図である。 同キャップの非正規位置での打栓時の状態を簡略的に示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るキャップの中栓の縦断面図である。 同キャップの中栓の平面図である。 同キャップの中栓の斜視図である。 同キャップの上蓋の断面図である。 同キャップの上蓋の断面図である。 同キャップの上蓋の底面図である。 同キャップの上蓋を斜め下方から見た斜視図である。 同キャップの正規位置での打栓時の状態を簡略的に示す底面図である。 同キャップの非正規位置での打栓時の状態を簡略的に示す底面図である。 同非正規位置での打栓時の状態を簡略的に示す縦断面図である。 同非正規位置での打栓時の状態を簡略的に示す縦断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態のキャップを、図面に基づき説明する。
図1において、1は、内部に内容物(内容液)が収容されている容器2に取付けられるキャップである。図1に示すように、キャップ1は、容器2に取り付け可能な中栓10と、中栓10に対して回転することにより着脱自在な上蓋30と、を備えている。中栓10と上蓋30とはそれぞれ、例えば合成樹脂により射出成形されるなどして製造される。そして、開封時には後述するように弱化部14が切断可能とされている一方で、中栓10と上蓋30とは弾性変形可能な性質も有する。また、容器2の上部には、キャップ1を装着するための取付孔が形成された口部3が形成されており、この口部3に中栓10が取り付けられる。
図1~図3などに示すように、キャップ1の中栓10は、容器2の口部3に取り付け可能な容器取付部11と、容器2内の内容物を注出可能な注出筒(ノズル)12と、上蓋30の雌ねじ39に螺合可能な雄ねじ13と、注出筒12の内側に形成された弱化部14と、弱化部14の内側に設けられた切取体15と、などを有する。そして、製造工程では、これらの容器取付部11、注出筒12、雄ねじ13、弱化部14、切取体15などを有する中栓10が射出成形などにより一体形成される。
図2、図3などに示すように、中栓10の容器取付部11は、その下部が容器2の口部3に外側から嵌り込む円筒状の外取付部11aと、外取付部11aの内周に隙間を有する状態で設けられてその下部が容器2の口部3に内側から嵌り込む円筒状の内取付部11bなどを有する。また、中栓10には、外取付部11aおよび内取付部11bのそれぞれ上端部箇所で径方向内側に延びる上面部16が形成され、この上面部16により外取付部11aと内取付部11bとが接続されている。
図1~図3などに示すように、中栓10の上面部16には、周方向に対して徐々に盛り上がって、上蓋30に形成された規制リブ42(図8、図9参照)に当接可能とされ、上蓋30の回転閉鎖位置を認識させるストッパ機構のストッパ突部17Aおよびストッパ溝17Bが、複数箇所(この実施の形態では2箇所)に設けられている。また、中栓10の上面部16には、上方に突出して、上蓋30に形成された撥音用突起43(図8、図9参照)に当接可能とされて上蓋30が開方向に回転した際に手応えと音を発生させる撥音機構の撥音用突部18も複数箇所(この実施の形態では2箇所)に設けられている。
なお、この実施の形態では、図2、図3などに示すように、キャップ1を使い終わった後、容器2から中栓10を分別する際に、容器2から中栓10を容易に分離できるように、外取付部11aの下部11gが径方向外側に鍔状に突出しているとともに、この下部11gに下方に延びて開口する溝部11dや溝部11dの上方の薄肉部11eが周方向にわたって形成されている。そして、外取付部11aの下端部外側部分の端部11fを持って外側に引張り、外取付部11aの下部11gにおける外側部分(溝部11dより外側の部分)や内側部分(溝部11dより内側の部分)を切断することで、容器2から中栓10を外し易くなるよう図られているが、これに限るものではない。
中栓10には、上面部16の内周端より上方に段付きの円筒形状に突出する段部19も形成され、段部19の外周に雄ねじ13が形成されている。また、段部19の上部内周側部分で、略円筒形状の注出筒12の高さ方向略中央箇所に全周で接続されている。そして、注出筒12の下端部内側に薄肉の弱化部14が形成され、弱化部14の内側に、弱化部14が切断されることにより切取可能な状態で切取体15が設けられている。
切取体15は、弱化部14の内側をその中央側が若干下方に窪んだ状態で閉鎖する底面壁部21と、底面壁部21の外周寄り箇所(弱化部14よりも少し内周側箇所)から軸心Oを中心として上方に円筒状に延びる筒部としての離脱筒部22と、を有している。
図3~図7などに示すように、離脱筒部22には、離脱筒部22から径方向内側に突出する状態で上下に延びる第1の切取体係合部23と、離脱筒部22から径方向外側に突出する状態で上下に延びる第2の切取体係合部24とが、それぞれ周方向所定角度毎に形成されている。また、第1の切取体係合部23と第2の切取体係合部24とは、図3に示すように、平面視して、軸心Oを中心とする周方向に対して異なる位置に形成されている。この実施の形態では、第1の切取体係合部23および第2の切取体係合部24が、それぞれ周方向60度毎に形成されている。また、互いに隣り合う第1の切取体係合部23の周方向に対する中間の位置に、第2の切取体係合部24が配置されている。また、同様に、互いに隣り合う第2の切取体係合部24の周方向に対する中間の位置に、第1の切取体係合部23が配置されている。
第1の切取体係合部23は、後述するように、上蓋30の内側係合筒部32の外周に周方向所定角度毎(この実施の形態では周方向60度毎)に形成された第1の上蓋係合部33(図8、図9など参照)に、上蓋30が中栓10に対して周方向に回転された際に係合可能とされている。また、第2の切取体係合部24は、後述するように、上蓋30の外側係合筒部34の内周に周方向所定角度毎(この実施の形態では周方向60度毎)に形成された第2の上蓋係合部35(図8、図9など参照)に、上蓋30が中栓10に対して周方向に回転された際に係合可能とされている。
また、図1~図7などに示すように、中栓10の離脱筒部22の先端部外周には径方向内側に窪む凹状部25が形成されているとともに、これに対応して、図1、図8~図13に示すように、上蓋30の外側係合筒部34の基部内周には径方向内側に突出する保持部としての凸状部36が形成され、中栓10に対して上蓋30が所定位置までねじ込まれると、中栓10の凹状部25に上蓋30の凸状部36が嵌り込むように構成されている。
図8、図9などに示すように、上蓋30は、略円板形状の天板37と、この天板37の外周縁から円筒状に下方に延びる(垂下する)外周壁38と、天板37における外周壁38の上端との接続部分よりも内側から円筒状に下方に延びるねじ筒(インナー部)40と、ねじ筒40の下部内周に形成されて中栓10の雄ねじ13に螺合可能とされた雌ねじ39と、天板37におけるねじ筒40の上端との接続部分よりも内側から円筒状に下方に延びて中栓10の注出筒12に内側から接触可能な円筒状の密閉筒41と、密閉筒41よりもさらに天板37の内周側箇所から円筒状に下方に延びる外側係合筒部34と、外側係合筒部34よりもさらに天板37の内周側箇所から円筒状に下方に延びる円筒状の内側係合筒部32などが形成されている。外周壁38の外周にはいわゆるローレット加工により凹凸面が設けられており、上蓋30を回す際に、指が滑り難くなって指からの回転力が上蓋30に良好に伝達されるよう図られている。
また、図1などに示すように、上蓋30を正規の位置で中栓10に被せた際には、上蓋30の外周壁38の下端が外取付部11aの下部11gの上面に上方から当接するよう構成されているとともに、上蓋30のねじ筒40の下端が中栓10の上面部16に上方から当接するよう構成されている。密閉筒41は、上蓋30を中栓10に被せた際に中栓10の注出筒12に内周側から密接して、上蓋30を装着した際に容器2内の内容物が洩れ出さないよう密閉する。
図8~図13などに示すように、上蓋30の内側係合筒部32には、内側係合筒部32から径方向外側に突出する第1の上蓋係合部33が、上述したように、周方向所定角度毎に形成されている(すなわち、複数の第1の上蓋係合部33が形成されている)。また、上蓋30の外側係合筒部34には、外側係合筒部34から径方向内側に突出する第2の上蓋係合部35が、上述したように、周方向所定角度毎に形成されている(すなわち、複数の第2の上蓋係合部35が形成されている)。また、第1の上蓋係合部33と第2の上蓋係合部35とは、平面視して、軸心Oを中心とする周方向に対して異なる位置に形成されている。この実施の形態では、第1の上蓋係合部33が周方向60度毎に形成され、また。第2の上蓋係合部35も周方向60度毎に形成されている。また、互いに隣り合う第1の上蓋係合部33の周方向に対する中間の位置に、第2の上蓋係合部35が配置されている。また、同様に、互いに隣り合う第2の上蓋係合部35の周方向に対する中間の位置に、第1の上蓋係合部33が配置されている。
そして、図14~図16などに簡略的に示すように、打栓時に上蓋30を中栓10の上方から下降させるなどして正規の位置で中栓10に被せると、切取体15の離脱筒部22が上蓋の内側係合筒部32と外側係合筒部34との間に挿入される。また、中栓10の切取体15に形成された凹状部25に上蓋30の外側係合筒部34の基部に形成された凸状部36が嵌合する。したがって、上蓋30を中栓10に被せて軸心Oを中心として回転すると、第1の上蓋係合部33が第1の切取体係合部23に周方向に当接して係合し、第2の上蓋係合部35が第2の切取体係合部24に周方向に当接して係合するようになっている。
また、図8、図9などに示すように、上蓋30における外周壁38の内周には、中栓10に対して上蓋30を閉め終わる際に、中栓10のストッパ突部17Aに対して当接可能な規制リブ42が周方向複数箇所(この実施の形態では2箇所)に設けられている。すなわち、中栓10のストッパ突部17Aやストッパ溝17B、規制リブ42により、上蓋30により中栓10が密閉される密閉位置まで回転された際に互いに当接して、上蓋30が密閉位置を越えて回転されることを阻止するストッパ機構が構成されている。
また、上蓋30におけるねじ筒40の外周には、中栓10に対して上蓋30を開方向に回転させる際に、中栓10の撥音用突部18に当接して弾性変形するとともに音を発する撥音用突起43が周方向複数箇所(この実施の形態では2箇所)に設けられている。すなわち、中栓10の撥音用突部18と上蓋30の撥音用突起43とにより、密閉位置から中栓10に対して上蓋30を開方向に回転させる際に互いに当接して発音し、上蓋30が開封方向へ緩んだことを認識させる撥音機構が構成されている。
上記構成に加えて、中栓10および上蓋30の少なくとも一方に、正規の位置とは異なる位置(非正規位置)に上蓋30が打栓された際に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する干渉部51、52が形成されている。
この実施の形態では、図7に示すように、非正規位置に上蓋30が打栓された際に、上蓋30の第1の上蓋係合部33に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する第1の干渉部51と、図4に示すように、上蓋30の第2の上蓋係合部35に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する第2の干渉部52とが、中栓10の切取体15に設けられている。第1の干渉部51は切取体15における離脱筒部22の内周に形成され、第2の干渉部52は切取体15における離脱筒部22の外周に形成されている。
より詳しくは、図3に示すように、第1の干渉部51は、離脱筒部22の内周部における一部の第1の切取体係合部23とこれに隣り合う第1の切取体係合部23との間にわたって(すなわち、第1の切取体係合部23とは異なる箇所に)形成されている。そして、図7、図3に示すように、この第1の干渉部51は、第1の切取体係合部23よりも天板37から垂下する高さが小さい状態で(離脱筒部22の外周部における下方から上方途中部分まで)、周方向に対しては第1の切取体係合部23間の隙間を埋めている。なお、この実施の形態では、2つの第1の干渉部51が、周方向に対して180度位相が異なる位置に設けられ、第1の干渉部51は、上下方向に対しては、第1の切取体係合部23の上下方向の上端よりも低いが中間位置よりも上方まで形成されている。
また、図3に示すように、第2の干渉部52は、離脱筒部22の外周部における一部の第2の切取体係合部24とこれに隣り合う第2の切取体係合部24との間にわたって(すなわち、第2の切取体係合部24とは異なる箇所に)形成されている。そして、図4、図3に示すように、この第2の干渉部52は、第2の切取体係合部24よりも天板37から垂下する高さが小さい状態で(離脱筒部22の外周部における下方から上方途中部分まで)、周方向に対しては第2の切取体係合部24間の隙間を埋めている。なお、この実施の形態では、2つの第2の干渉部52が、周方向に対して180度位相が異なる位置に設けられ、第2の干渉部52は、上下方向に対しては、第2の切取体係合部24の上下方向の上端よりも低いが中間位置よりも上方まで形成されている。
また、この実施の形態では、図9、図10、図13に示すように、周方向に対して180度位相が異なる2つの第1の上蓋係合部33の下部に相当する箇所と、周方向に対して180度位相が異なる2つの第2の上蓋係合部35の下部に相当する箇所とに切欠部53、54が形成されており、正規の位置で上蓋30が打栓された際に、第1の上蓋係合部33や第2の上蓋係合部35が第1の干渉部51や第2の干渉部52に干渉しないよう構成されている。
上記構成において、正規の位置で、上蓋30が中栓10に打栓された際には、図1、図14などに示すように、上蓋30は中栓10に良好に装着されて正規姿勢となる。すなわち、打栓時に上蓋30を中栓10の上方から下降させるなどして正規の位置で中栓10に被せると、図1、図14~図16に示すように、中栓10の切取体15の離脱筒部22が上蓋30の内側係合筒部32と外側係合筒部34との間に挿入され、図14、図15に示すように、第1の上蓋係合部33が、周方向に対して、第1の干渉部51が設けられていない第1の切取体係合部23の間に嵌り込み、図14、図16に示すように、第2の上蓋係合部35が、周方向に対して、第2の干渉部52が設けられていない第2の切取体係合部24の間に嵌り込む。また、この際、切取体15の第1の干渉部51が設けられている箇所には、図17に示すように、切欠部53により下方が切欠かれている第1の上蓋係合部33が下降するので、第1の干渉部51には第1の上蓋係合部33が当接(干渉)しない。また、切取体15の第2の干渉部52が設けられている箇所には、図18に示すように、切欠部54により下方が切欠かれている第2の上蓋係合部35が下降するので、第2の干渉部52には第2の上蓋係合部35が当接(干渉)しない。したがって、上蓋30の外周壁38の下端が外取付部11aの下部11gの上面に当接するなどするまで、上蓋30は支障なく下降され、これにより、中栓10の切取体15に形成された凹状部25に上蓋30の外側係合筒部34の基部に形成された凸状部36が嵌合する。
この状態から、中栓10に対して、上蓋30を、軸心Oを中心として回転させると、第1の上蓋係合部33が第1の切取体係合部23に係合するとともに第2の上蓋係合部35が第2の切取体係合部24に係合して、弱化部14が切断される。また、この際、中栓10の凹状部25に上蓋30の凸状部36が嵌り込んでいるので、切取体15は上蓋30に良好に保持される。
また、正規の位置で、上蓋30が中栓10に打栓された際には、上蓋30が良好な位置に配置されるため、中栓10に対して上蓋30を開ける際に、上蓋30の撥音用突起43が中栓10の撥音用突部18に当接して弾性変形するとともに音を発する。これにより、上蓋30が密封位置から開く方向に回転されたことを認識させることができる。
また、正規の位置で、上蓋30が中栓10に打栓された際には、上蓋30が良好な位置に配置されるため、上蓋30に形成された規制リブ42が中栓10の上面に形成されたストッパ突部17Aに当接して、上蓋30を打栓位置からさらに閉位置に閉めこむことを防止できる。
一方、上記構成において、正規の位置とは異なる非正規位置で、上蓋30が中栓10に打栓された際、例えば、正規の位置から上蓋30が周方向にずれており、切欠部53が設けられていない第1の上蓋係合部33が、中栓10(切取体15)における第1の干渉部51が設けられている箇所に突入されると、図19~図20に示すように、下部が切欠かれていない第1の上蓋係合部33が第1の干渉部51に当接(干渉)する。また、切欠部54が設けられていない第2の上蓋係合部35が、中栓10(切取体15)における第2の干渉部52が設けられている箇所に突入されると、図19、図21に示すように、下部が切欠かれていない第2の上蓋係合部35が第2の干渉部52に当接(干渉)する。
この結果、図20、図21に示すように、上蓋30の外周壁38の下端が、中栓10における外取付部11aの下部11gの上面から離れ、上蓋30のねじ筒40の下端が、中栓10の上面部16から離れた位置までしか上蓋30を下降させることができず、いわゆる、上蓋30が中栓10から浮いた異常姿勢(異常状態)となる。したがって、打栓後の上蓋30の姿勢を人が視認したり、センサなどを用いて検知(測定)したりすることで、異常姿勢であることを容易に認識でき、この後、異常姿勢となっているキャップ1を取り除いたり、上蓋30が中栓10に対して正規の位置となるように修正して、打栓し直したりすることができる。
したがって、この状態から、中栓10に対して、上蓋30を、軸心Oを中心として回転させると、第1の切取体係合部23が第1の上蓋係合部33に良好に係合するとともに第2の切取体係合部24が第2の上蓋係合部35に良好に係合して、弱化部14を良好に切断できる。また、この際、中栓10の凹状部25に上蓋30の凸状部36が嵌り込んでいるので、切取体15は上蓋30に良好に保持される。
また、上蓋30が正規の位置で良好に配置されるため、中栓10に対して上蓋30を開ける際に、上蓋30の撥音用突起43が中栓10の撥音用突部18に当接して弾性変形するとともに音を発する。これにより、上蓋30が開封方向へ緩んだことを認識させることができる。
また、上蓋30が正規の位置で良好に配置されるため、上蓋30に形成された規制リブ42が中栓10の上面に形成されたストッパ突部17Aに当接して、上蓋30を打栓位置からさらに閉位置に閉めこむことを防止できる。このように、キャップ1が本来有する機能を良好に発揮できる。
また、上記のように、第1の干渉部51や第2の干渉部52が設けられていないキャップでは、打栓時に上蓋30が中栓10に対して正規の位置に配置されていない状態で打栓すると、雄ねじ13と雌ねじ39との噛合い状態によっては、打栓時に外見では正常姿勢で装着されているものの、その後に、上蓋30が中栓10から浮いてしまうことがある。この場合には、この後、上蓋30を中栓10に対して回転させた場合に、上蓋30に形成されている保持部としての凹状部25に中栓10(切取体15)の凸状部36が嵌り込まず、その結果、切取体15が、上蓋30で保持されずに、脱落するおそれがある。
しかし、上記のように、第1の干渉部51や第2の干渉部52を設けることにより、正規の位置に配置されていない状態で打栓すると、異常姿勢となって、正規の状態ではないことが容易にわかるため、正規の位置で打栓し直すなどすることにより、このような不具合の発生を防止できる。すなわち、これによっても、キャップ1が本来有する機能を良好に発揮できる。
また、上記のように、上蓋30の第1の上蓋係合部33および第2上蓋係合部35に、正規の位置で上蓋30が打栓された際に、第1の上蓋係合部33と第2の上蓋係合部35とが第1の干渉部51と第2の干渉部52とに干渉しないように切欠いた切欠部53、54を設けている。これにより、正規の位置での打栓時に支障をきたさないで、この後、上蓋30を回転して、弱化部14を切断する際に、多くの数の係合部(第1、第2の切取体係合部23、24と第1、第2の上蓋係合部33、35)同士を係合させることができ、場合によっては、回転させて破断する際の力を比較的小さめに維持できる。但し、後述するように、正規の位置で上蓋30が打栓された際に、干渉する箇所の第1の上蓋係合部33または第2の上蓋係合部35を設けない(当然ながら、該当する上蓋係合部33、35の切欠部53、54も設けない)ことも可能である。
上記実施の形態では、第1の上蓋係合部33や第2の上蓋係合部35も上蓋30の内側係合筒部32や外側係合筒部34おいて軸心0を中心として同じ角度毎に設けられていたが、これに限るものではない。
図22~図30は、第2の実施の形態のキャップ1を示すものである。図22~図25に示すように、このキャップ1の中栓10については、上記実施の形態(第1の実施の形態)の中栓10と同様な構成とされている。すなわち、第1、第2の切取体係合部23、24が中栓10の切取体15の離脱筒部22において軸心0を中心として同じ角度毎に設けられている。第1の干渉部51は、離脱筒部22の内周部における一部の第1の切取体係合部23とこれに隣り合う第1の切取体係合部23との間にわたって形成されている。また、第2の干渉部52は、離脱筒部22の外周部における一部の第2の切取体係合部24とこれに隣り合う第2の切取体係合部24との間にわたって形成されている。
一方、上蓋30においては、図26~図28に示すように、上記実施の形態では、切欠部53により切欠かれている第1の上蓋係合部33に相当する第1の上蓋係合部33自体と、切欠部54により切欠かれている第2の上蓋係合部35に相当する第2の上蓋係合部35自体と、が設けられていない。すなわち、第1の上蓋係合部33および第2の上蓋係合部35のそれぞれが、周方向の一方向には60度間隔で隣り合っているが、周方向の他方向には120度間隔で隣り合っている。
この構成においても、正規の位置で、上蓋30が中栓10に打栓された際には、図29に簡略的に示すように、第1の上蓋係合部33が、第1の干渉部51が形成されていない第1の切取体係合部23の間に挿入され、第2の上蓋係合部35が、第2の干渉部52が形成されていない第2の切取体係合部24の間に挿入される。これにより、上蓋30の外周壁38の下端が外取付部11aの下部11gの上面に当接するまで、上蓋30は支障なく下降され、これにより、中栓10の切取体15に形成された凹状部25に上蓋30の外側係合筒部34の基部に形成された凸状部36が嵌合し、上蓋30は中栓10に正規姿勢で良好に装着される。
したがって、この状態から、中栓10に対して、上蓋30を、軸心Oを中心として回転させることで、第1の上蓋係合部33が第1の切取体係合部23に係合するとともに第2の上蓋係合部35が第2の切取体係合部24に係合して、弱化部14を切断できる。また、この際、中栓10の凹状部25に上蓋30の凸状部36が嵌り込み、切取体15は上蓋30に良好に保持される。
また、上蓋30が中栓10に打栓された際に、上蓋30が正規の位置に良好に配置されるため、中栓10に対して上蓋30を開ける際に、上蓋30の撥音用突起43が中栓10の撥音用突部18に当接して弾性変形するとともに音を発する。これにより、上蓋30が開封方向へ緩んだことを認識させることができる。また、上蓋30が打栓位置から閉方向に回転されると、上蓋30に形成された規制リブ42が中栓10の上面に形成されたストッパ突部17Aに当接して、上蓋30をそれ以上回転できなくなるので、上蓋30を打栓位置からさらに閉位置に閉めこむことを防止できる。
一方、上記構成において、正規の位置と異なる非正規位置の状態で、上蓋30が中栓10に打栓された際、例えば、正規の位置から上蓋30が周方向にずれており、第1の上蓋係合部33が、中栓10(切取体15)における第1の干渉部51が設けられている箇所に突入されると、図30に簡略的に示すように、第1の上蓋係合部33が第1の干渉部51に当接する。また、第2の上蓋係合部35が、中栓10(切取体15)における第2の干渉部52が設けられている箇所に突入されると、第2の上蓋係合部35が第2の干渉部52に当接する。
この結果、図20、図21に示す場合と同様に、上蓋30の外周壁38の下端が、中栓10における外取付部11aの下部11gの上面から離れ、上蓋30のねじ筒40の下端が、中栓10の上面部16から離れた位置までしか上蓋30を下降させることができず、いわゆる、上蓋30が中栓10から浮いた異常姿勢(異常状態)となる。したがって、打栓後の上蓋30の姿勢を人が視認したり、センサなどを用いて検知(測定)したりすることで、異常姿勢であることを容易に認識でき、この後、異常姿勢となっているキャップ1を取り除いたり、上蓋30が中栓10に対して正規の位置となるように修正して、打栓し直したりすることができる。
このように、この構成によっても、非正規位置の状態で上蓋30が中栓10に打栓された際には、打栓後には上蓋30が異常姿勢となるので、容易にこの状態を認識することができる。そして、正規の位置で打栓し直したりすることで、キャップ1が本来有する機能を良好に発揮することができる。また、この構成によれば、上記実施の形態では、切欠部53により切欠かれている第1の上蓋係合部33や切欠部54により切欠かれている第2の上蓋係合部35が設けられていないので、上蓋30の構造が比較的簡単になるとともに、上蓋30を製造するための樹脂量も低減できるので、その分、製造コストを低減できる利点がある。
上記第1、第2の実施の形態では、何れも、第1、第2の干渉部51、52が、中栓10の切取体15に設けられていた場合を記載したが、干渉部を上蓋30に設けてもよい。図31~図38は、第3の実施の形態のキャップ1を示すものである。
図31~図33に示すように、このキャップ1の中栓10(中栓10の切取体15)には干渉部は設けられていない。また、中栓10の切取体15には、上記第1、第2の実施の形態で設けられていた一部の第1の切取体係合部23と一部の第2の切取体係合部24とが設けられていない。したがって、第1の切取体係合部23および第2の切取体係合部24のそれぞれが、周方向の一方向には60度間隔で隣り合っているが、周方向の他方向には120度間隔で隣り合っている。
一方、図34~図36に示すように、上蓋30の一部の互いに隣り合う第1の上蓋係合部33の間にわたって第1の干渉部55が形成され、一部の互いに隣り合う第2の上蓋係合部35の間にわたって第2の干渉部56が形成されている。
第1の上蓋係合部33は、上蓋30の内側係合筒部32の外側において周方向所定角度ごと(この実施の形態では60度ごと)に突出して設けられ、第1の干渉部55は、内側係合筒部32の外周部における一部の第1の上蓋係合部33とこれに隣り合う第1の上蓋係合部33との間にわたって(すなわち、第1の上蓋係合部33とは異なる箇所に)形成されている。そして、この第1の干渉部55は、第1の上蓋係合部33よりも天板37から下方に延びる高さが小さい状態で(内側係合筒部32の外周部における上端から下方途中部分まで)、周方向に対しては第1の上蓋係合部33間の隙間を埋めている。なお、この実施の形態では、2つの第1の干渉部55が、周方向に対して180度位相が異なる位置に設けられ、第1の干渉部55は、上下方向に対しては、第1の上蓋係合部33の上下方向の下端よりも高いが中間位置よりも下方まで形成されている。
また、第2の干渉部56は、上蓋30の外側係合筒部34の内周部における一部の第2の上蓋係合部35とこれに隣り合う第2の上蓋係合部35との間にわたって(すなわち、第2の上蓋係合部35とは異なる箇所に)形成されている。そして、この第2の干渉部56は、第2の上蓋係合部35よりも天板37から下方に延びる高さが小さい状態で(外側係合筒部34の内周部における凸状部36が設けられている箇所から下方途中部分まで)、周方向に対しては第2の上蓋係合部35間の隙間を埋めている。なお、この実施の形態では、2つの第2の干渉部56が、周方向に対して180度位相が異なる位置に設けられ、第2の干渉部56は、上下方向に対しては、第2の上蓋係合部35の上下方向の下端よりも高いが中間位置よりも下方まで形成されている。
この構成においても、正規の位置で、上蓋30が中栓10に打栓された際には、図38に簡略的に示すように、第1の切取体係合部23が、第1の干渉部55が形成されていない第1の上蓋係合部33の間に挿入され、第2の切取体係合部24が、第2の干渉部56が形成されていない第2の上蓋係合部35の間に挿入される。これにより、上蓋30の外周壁38の下端が外取付部11aの下部11gの上面に当接するなどするまで、上蓋30は支障なく下降され、これにより、中栓10の切取体15に形成された凹状部25に上蓋30の外側係合筒部34の基部に形成された凸状部36が嵌合し、上蓋30は中栓10に正規姿勢で良好に装着される。
したがって、この状態から、中栓10に対して、上蓋30を、軸心Oを中心として回転させることで、第1の上蓋係合部33が第1の切取体係合部23に係合するとともに第2の上蓋係合部35が第2の切取体係合部24に係合して、弱化部14を切断できる。また、この際、中栓10の凹状部25に上蓋30の凸状部36が嵌り込み、切取体15は上蓋30に良好に保持される。
また、上蓋30が中栓10に打栓された際に、上蓋30が正規の位置に良好に配置されるため、中栓10に対して上蓋30を開ける際に、上蓋30の撥音用突起43が中栓10の撥音用突部18に当接して弾性変形するとともに音を発する。これにより、上蓋30が開封方向へ緩んだことを認識させることができる。また、上蓋30が打栓位置から閉方向に回転されると、上蓋30に形成された規制リブ42が中栓10の上面に形成されたストッパ突部17Aに当接して、上蓋30をそれ以上回転できなくなるので、上蓋30を打栓位置からさらに閉位置に閉めこむことを防止できる。
一方、上記構成において、正規の位置とは異なる非正規位置の状態で、上蓋30が中栓10に打栓された際、例えば、正規の位置から上蓋30が周方向にずれており、第1の切取体係合部23が、上蓋30における第1の干渉部55が設けられている箇所に突入されると、図39、図40に簡略的に示すように、第1の切取体係合部23が第1の干渉部55に当接する。また、図39、図41に簡略的に示すように、第2の切取体係合部24が、上蓋30における第2の干渉部56が設けられている箇所に突入されると、第2の切取体係合部24が第2の干渉部56に当接する。
この結果、上蓋30の外周壁38の下端が、中栓10における外取付部11aの下部11gの上面から離れた位置までしか上蓋30を下降させることができず、いわゆる、上蓋30が中栓10から浮いた異常姿勢(異常状態)となる。したがって、異常姿勢であることを容易に認識でき、この後、異常姿勢となっているキャップ1を取り除いたり、上蓋30が中栓10に対して正規の位置となるように修正して、打栓し直したりすることができる。
このように、この構成によっても、非正規位置の状態で上蓋30が中栓10に打栓された際には、打栓後には上蓋30が異常姿勢となるので、容易にこの状態を認識することができる。そして、正規の位置で打栓し直したりすることで、キャップ1が本来有する機能を良好に発揮することができる。また、この構成においても、中栓10や上蓋30の構造が比較的簡単になるとともに、中栓10を製造するための樹脂量も低減できるので、その分、製造コストを低減できる利点がある。
なお、上記実施の形態では、切取体係合部23、24や上蓋係合部33、35の数を6つまたは4つとしたが、これに限るものではない。また、干渉部51、52、55、56が、隣り合う第1、第2の切取体係合部23、24や第1、第2の上蓋係合部33、35に渡って形成されている場合を述べたが、これに限るものではなく、非正規位置への打栓時に、正常な姿勢に装着されることを阻止できて、異常姿勢となったことが容易に認識できる構造であればよい。また、中栓10と上蓋30との両方に干渉部を設けてもよい。
1 キャップ
2 容器
10 中栓
11 容器取付部
12 注出筒
13 雄ねじ
14 弱化部
15 切取体
16 上面部
17A ストッパ突部(ストッパ機構)
18 撥音用突部(撥音機構)
22 離脱筒部(筒部)
23 第1の切取体係合部
24 第2の切取体係合部
25 凹状部(保持部)
30 上蓋
32 内側係合筒部
33 第1の上蓋係合部
34 外側係合筒部
35 第2の上蓋係合部
36 凸状部
38 外周壁
39 雌ねじ
40 ねじ筒
41 密閉筒
42 規制リブ(ストッパ機構)
43 撥音用突起(撥音機構)
51、55 第1の干渉部
53、54 切欠部
52、56 第2の干渉部

Claims (8)

  1. 容器に取り付け可能な中栓と、中栓に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、中栓に対して上蓋を打栓することで上蓋を中栓に組み付けるキャップであって、
    中栓は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋の雌ねじに螺合可能な雄ねじと、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、
    上蓋は、中栓の雄ねじに螺合可能な雌ねじ、を有し、
    上蓋と切取体とに、上蓋を中栓に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部と、軸心を中心として円筒状に延びる筒部とがそれぞれ設けられ、
    係合部は筒部から径方向に突出して上蓋の回転時に互いに係合する位置に形成され、
    上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、
    中栓と上蓋との少なくとも一方に、正規の位置とは異なる位置に上蓋が打栓された際に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する干渉部が形成され
    干渉部は、筒部における係合部とは異なる箇所に隣接して形成されていることを特徴とするキャップ。
  2. 中栓と上蓋とに、上蓋が中栓に対して密封位置から開く方向に回転された際に互いに当接して発音し、上蓋が密封位置から開く方向に回転されたことを認識させる撥音機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
  3. 中栓と上蓋とに、上蓋が密閉位置を越えて回転されることを阻止するストッパ機構が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のキャップ。
  4. 干渉部は、上蓋が、中栓および上蓋の軸心を中心として、正規の位置から周方向にずれた位置で打栓された際に干渉するように設けられていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のキャップ。
  5. 筒部における一部の係合部とこの係合部の隣の係合部との間にわたって干渉部が形成されていることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載のキャップ。
  6. 容器に取り付け可能な中栓と、中栓に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、中栓に対して上蓋を打栓することで上蓋を中栓に組み付けるキャップであって、
    中栓は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋の雌ねじに螺合可能な雄ねじと、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、
    上蓋は、中栓の雄ねじに螺合可能な雌ねじ、を有し、
    上蓋と切取体とに、上蓋を中栓に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部と、軸心を中心として円筒状に延びる筒部とがそれぞれ設けられ、
    係合部は筒部から径方向に突出して上蓋の回転時に互いに係合する位置に形成され、
    上蓋の筒部として、軸心を中心として円筒状に下方に延びる内側係合筒部と、この内側係合筒部よりも外周箇所で軸心を中心として筒状に下方に延びる外側係合筒部と、が形成され、
    切取体の筒部として、軸心を中心として円筒状に上方に延びて、上蓋の組み付け時に上蓋の内側係合筒部と外側係合筒部との間に挿入される離脱筒部が形成され、
    上蓋の係合部として、上蓋における内側係合筒部から径方向外側に突出して形成された複数の第1の上蓋係合部と、上蓋における外側係合筒部から径方向内側に突出して形成された複数の第2の上蓋係合部と、が設けられ、
    切取体の係合部として、離脱筒部から径方向内側に突出して、上蓋の第1の上蓋係合部に係合可能とされた複数の第1の切取体係合部と、離脱筒部から径方向外側に突出して、上蓋の第2の上蓋係合部に係合可能とされた複数の第2の切取体係合部と、が設けられ、
    上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、
    中栓の切取体に、正規の位置とは異なる位置に上蓋が打栓された際に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する干渉部が形成され、
    干渉部は、切取体における互いに隣り合う第1の切取体係合部の間と、切取体における互いに隣り合う第2の切取体係合部の間と、にわたって、それぞれ設けられ、
    上蓋の第1の上蓋係合部および第2上蓋係合部の少なくとも一部に、正規の位置で上蓋が打栓された際に、第1の上蓋係合部と第2の上蓋係合部とが第1の干渉部と第2の干渉部とに干渉しないように切欠いた切欠部が設けられていることを特徴とするキャップ。
  7. 容器に取り付け可能な中栓と、中栓に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、中栓に対して上蓋を打栓することで上蓋を中栓に組み付けるキャップであって、
    中栓は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋の雌ねじに螺合可能な雄ねじと、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、
    上蓋は、中栓の雄ねじに螺合可能な雌ねじ、を有し、
    上蓋と切取体とに、上蓋を中栓に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部と、軸心を中心として円筒状に延びる筒部とがそれぞれ設けられ、
    係合部は筒部から径方向に突出して上蓋の回転時に互いに係合する位置に形成され、
    上蓋の筒部として、軸心を中心として円筒状に下方に延びる内側係合筒部と、この内側係合筒部よりも外周箇所で軸心を中心として筒状に下方に延びる外側係合筒部と、が形成され、
    切取体の筒部として、軸心を中心として円筒状に上方に延びて、上蓋の組み付け時に上蓋の内側係合筒部と外側係合筒部との間に挿入される離脱筒部が形成され、
    上蓋の係合部として、上蓋における内側係合筒部から径方向外側に突出して形成された第1の上蓋係合部と、上蓋における外側係合筒部から径方向内側に突出して形成された第2の上蓋係合部と、が設けられ、
    切取体の係合部として、離脱筒部から径方向内側に突出して、上蓋の第1の上蓋係合部に係合可能とされた第1の切取体係合部と、離脱筒部から径方向外側に突出して、上蓋の第2の上蓋係合部に係合可能とされた第2の切取体係合部と、が設けられ、
    第1の切取体係合部と第2の切取体係合部との少なくとも一方は複数設けられ、
    上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、
    中栓の切取体に、正規の位置とは異なる位置に上蓋が打栓された際に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する干渉部が形成され、
    干渉部は、切取体における互いに隣り合う第1の切取体係合部の間、または、切
    取体における互いに隣り合う第2の切取体係合部の間、にわたって設けられていることを特徴とするキャップ。
  8. 容器に取り付け可能な中栓と、中栓に対して回転することにより着脱自在な上蓋と、を備え、中栓に対して上蓋を打栓することで上蓋を中栓に組み付けるキャップであって、
    中栓は、容器に取り付け可能な容器取付部と、容器内の内容物を注出可能な注出筒と、上蓋の雌ねじに螺合可能な雄ねじと、注出筒の内側に形成された弱化部と、弱化部の内側に設けられた切取体と、を有し、
    上蓋は、中栓の雄ねじに螺合可能な雌ねじ、を有し、
    上蓋と切取体とに、上蓋を中栓に装着した状態で回転することで互いに係合する係合部と、軸心を中心として円筒状に延びる筒部とがそれぞれ設けられ、
    係合部は筒部から径方向に突出して上蓋の回転時に互いに係合する位置に形成され、
    上蓋の筒部として、軸心を中心として円筒状に下方に延びる内側係合筒部と、この内側係合筒部よりも外周箇所で軸心を中心として筒状に下方に延びる外側係合筒部と、が形成され、
    切取体の筒部として、軸心を中心として円筒状に上方に延びて、上蓋の組み付け時に上蓋の内側係合筒部と外側係合筒部との間に挿入される離脱筒部が形成され、
    上蓋の係合部として、上蓋における内側係合筒部から径方向外側に突出して形成された第1の上蓋係合部と、上蓋における外側係合筒部から径方向内側に突出して形成された第2の上蓋係合部と、が設けられ、
    第1の上蓋係合部と第2の上蓋係合部との少なくとも一方が複数設けられ、
    切取体の係合部として、離脱筒部から径方向内側に突出して、上蓋の第1の上蓋係合部に係合可能とされた第1の切取体係合部と、離脱筒部から径方向外側に突出して、上蓋の第2の上蓋係合部に係合可能とされた第2の切取体係合部と、が設けられ、
    上蓋に、切り取られた切取体を保持する保持部が設けられ、
    上蓋に、正規の位置とは異なる位置に上蓋が打栓された際に干渉して、正規姿勢に組み付けられることを阻止する干渉部が形成され、
    干渉部は、上蓋における互いに隣り合う第1の上蓋係合部の間、または、上蓋における互いに隣り合う第2の上蓋係合部の間、にわたって設けられていることを特徴とするキャップ。
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JP2019006431A (ja) 2017-06-22 2019-01-17 三笠産業株式会社 キャップ

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