JP7415769B2 - 制御装置 - Google Patents

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Description

本開示は、車両用の制御装置に関する。
近年、水素を燃料として内燃機関を動作させる車両、すなわち水素自動車について開発が進められている。このような水素自動車には、水素のみを燃料として用いる車両のほか、水素と液体燃料(例えばガソリン等)の両方を燃料として用いる車両や、水素と気体燃料(例えばCNG等)の両方を燃料として用いる車両、もしくは、水素と気体燃料と液体燃料のそれぞれを燃料として用いる車両も含まれる。水素自動車は、従来のようにガソリン等の炭化水素のみを燃料として用いる車両に比べて、排ガスに含まれる有害物質を低減することができる。
車両には、排ガスから有害物質を除去するための触媒が設けられる。このような触媒としては、例えば三元触媒や、尿素を還元剤とする選択式還元触媒等が用いられる。水素自動車においても、内燃機関からは窒素酸化物を含む排ガスが排出されるので、従来の車両と同様に触媒を設ける必要がある。
触媒は、その温度が所定の活性温度以上となっているときでなければ、窒素酸化物等の有害物質を安全な物質に変化させることができない。このため、例えば冷間始動時のように、触媒の温度が低くなっているときには、触媒の温度を活性温度まで迅速に上昇させる必要がある。
下記特許文献1には、水素エンジンの空燃比が理論空燃比よりもリッチ側となるように制御を行い、通常時よりも高温の排ガスを触媒に到達させることで、触媒の温度を上昇させることが記載されている。また、下記特許文献2には、エンジンから排出された排ガスを、水素バーナーにより加熱してから触媒に到達させることで、触媒の温度を上昇させることが記載されている。
特開2007-056700号公報 特開2020-008001号公報
上記特許文献1、2に記載された制御はいずれも、排ガスの流れに沿って触媒よりも上流側となる位置において排ガスを加熱し、当該排ガスを触媒に到達させることにより触媒の温度を上昇させるというものである。しかしながら、このような方法では、加熱された排ガスが触媒に到達する前に、排ガスの熱が配管等への伝熱により奪われてしまう。また、高温となった排ガスの一部は、触媒の加熱に供されることなく外部に排出されてしまう。上記制御はいずれも、発生させた熱エネルギーを、触媒の加熱のために効率的に利用することができないものであるから、触媒の温度を短時間のうちに上昇させることは難しいと考えられる。
本開示は、触媒の温度を短時間のうちに上昇させることのできる制御装置、を提供することを目的とする。
本開示に係る制御装置は、車両(MV)用の制御装置(10)である。制御対象である車両は、水素を貯えるタンク(510)と、タンクから供給された水素を燃焼させることにより駆動力を発生させる内燃機関(100)と、内燃機関から排出された排ガスを浄化するための触媒(311)と、が設けられたものである。この制御装置は、触媒の温度を調整する温度調整部(12)を備える。温度調整部は、タンクから供給された水素を触媒に到達させ、当該水素を触媒の表面で燃焼させることにより、触媒の温度を上昇させる処理、である昇温処理を行う。
このような構成の制御装置では、温度調整部が昇温処理を行うことによって触媒の温度を上昇させる。「昇温処理」とは、タンクから供給された水素を触媒に到達させ、当該水素を触媒の表面で燃焼させることにより、触媒の温度を上昇させる処理である。昇温処理によれば、水素の燃焼に伴う燃焼熱を、加熱対象である触媒の表面上において発生させるので、燃焼熱による触媒の加熱が従来よりも効率的に行われることとなる。これにより、触媒の温度を短時間のうちに上昇させることが可能となる。
また、昇温処理のために触媒に供給される水素は、予めタンクに貯えられていたものである。このため、例えば水蒸気改質装置により生成した水素を触媒に供給する場合に比べると、水蒸気改質装置の起動に時間を要することなく、直ちに水素を供給して触媒の温度を上昇させることができる。
本開示によれば、触媒の温度を短時間のうちに上昇させることのできる制御装置、が提供される。
図1は、第1実施形態に係る制御装置、及びその制御対象である車両の構成を模式的に示す図である。 図2は、第1実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図3は、第1実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図4は、第1実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図7は、第3実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、第4実施形態に係る制御装置、の制御対象である車両の構成を模式的に示す図である。 図9は、第4実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図10は、第5実施形態に係る制御装置、及びその制御対象である車両の構成を模式的に示す図である。 図11は、第5実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図12は、第6実施形態に係る制御装置、及びその制御対象である車両の構成を模式的に示す図である。 図13は、第6実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。 図14は、第6実施形態に係る制御装置により実行される処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
第1実施形態について説明する。本実施形態に係る制御装置10は、車両MVに搭載され、車両MVの制御を行うための装置として構成されている。制御装置10の説明に先立ち、制御対象である車両MVの構成について先ず説明する。
図1には、車両MVの構成が模式的に示されている。車両MVは、水素を燃料として内燃機関を動作させる車両、すなわち、所謂「水素自動車」として構成されている。車両MVは、内燃機関100と、吸気配管200と、排気配管300と、EGR配管400と、タンク510と、を備えている。
内燃機関100は、車両MVの走行用の駆動力を発生させるための装置である。内燃機関100は、上記のように水素を燃料として動作する「水素エンジン」として構成されている。内燃機関100は、後述のタンク510から供給された水素を燃焼させることにより駆動力を発生させる。内燃機関100は、所謂4サイクルレシプロエンジンとして構成されているのであるが、2サイクルのエンジンやロータリーエンジン等であってもよい。内燃機関100は、複数の気筒101を有しているのであるが、図1においてはそのうちの1つの気筒101のみが図示されている。それぞれの気筒101は、燃焼室110において燃料である水素を燃焼させ、燃焼により生じた力でピストン120を上下に運動させる。このようなピストン120の上下運動は、不図示のクランクシャフトの回転運動に変換される。
内燃機関100は、吸気バルブ130と、排気バルブ140と、点火プラグ150と、インジェクタ570と、を有している。尚、内燃機関100には、これらの他に、始動時においてクランクシャフトを回転させるための回転電機、であるセルモータが設けられているのであるが、図1においてはセルモータの図示が省略されている。
吸気バルブ130は、後述の吸気配管200と燃焼室110とを繋ぐ吸気ポート131、の開閉を切り換えるバルブである。排気バルブ140は、後述の排気配管300と燃焼室110とを繋ぐ排気ポート141、の開閉を切り換えるバルブである。吸気バルブ130及び排気バルブ140は、ピストン120や不図示のクランクシャフトの動作に連動し、それぞれが所定のタイミングで開閉動作を行うように構成されている。
点火プラグ150は、燃焼室110において火花放電を生じさせ、これにより燃焼室110内の水素に点火するための装置である。点火プラグ150の動作は制御装置10により制御される。よく知られているように、点火プラグ150による燃料への点火は、圧縮工程から燃焼行程へと移行するタイミングにおいて行われる。
インジェクタ570は、燃料である水素を燃焼室110内に噴射するための開閉弁である。インジェクタ570の開閉動作は制御装置10により制御される。インジェクタ570から燃焼室110内に噴射される水素は、後述のタンク510に気体の状態で貯えられていたものである。
尚、本実施形態における内燃機関100は、水素のみを燃料として動作するものとして構成されている。このような態様に替えて、内燃機関100が、水素とガソリン(若しくは軽油)の両方を燃料として動作するものとして構成されている態様であってもよい。
吸気配管200は、燃焼用の空気を内燃機関100の各気筒101へと供給するための配管である。図示は省略するが、吸気配管200のうち、空気の流れ方向に沿って下流側の部分は複数に分岐しており、分岐したそれぞれの吸気配管200が、それぞれの気筒101の吸気ポート131へと接続されている。
吸気配管200の途中となる位置には、スロットルバルブ210が設けられている。スロットルバルブ210は、吸気配管200から各気筒101へと供給される空気の流量を調整するためのバルブである。スロットルバルブ210の開度は、不図示のアクセルペダルの踏み込み量等に応じて、制御装置10により制御される。
排気配管300は、内燃機関100の燃焼室110で生じた排ガスを、車両MVの外部へと導き排出するための配管である。図示は省略するが、排気配管300のうち、排ガスの流れ方向に沿って上流側の部分は複数に分岐しており、分岐したそれぞれの排気配管300が、それぞれの気筒101の排気ポート141へと接続されている。排気配管300には、触媒装置310、320がそれぞれ接続されている。
触媒装置310は、排ガスに含まれる窒素酸化物等の有害物質を浄化するための装置である。触媒装置310の内部には触媒311が収容されている。触媒311は所謂三元触媒であり、触媒物質である白金やロジウム等の貴金属を、セラミックからなる担体に保持させたものである。内燃機関100から排出された排ガスは、触媒311の表面で生じる酸化反応又は還元反応により浄化される。
触媒装置320は、排ガスの流れる方向に沿って、排気配管300のうち触媒装置310よりも下流側となる位置に設けられている。触媒装置320は、触媒装置310と同様に、排ガスに含まれる窒素酸化物等の有害物質を浄化するための装置である。触媒装置320の内部には、触媒311と同様の触媒321が収容されている。触媒装置310で浄化されなかった微量の有害物質は、下流側の触媒装置320において完全に浄化される。
尚、触媒311、321としては、三元触媒以外の触媒を用いることができる。例えば、触媒311、321のいずれか一方として、尿素を還元剤とする選択式還元触媒が用いられることとしてもよい。また、上流側の触媒装置310のみにより排ガスを十分に浄化することができる場合には、下流側の触媒装置320が設けられていない態様としてもよい。後に説明する制御装置10による制御を行うにあたっては、排気配管300に設けられる触媒装置の数や種類については特に限定されない。
排気配管300のうち、排ガスの流れる方向に沿って触媒装置310よりも上流側となる位置には、温度センサ330とA/Fセンサ340とが設けられている。温度センサ330は、排気配管300を通る排ガスの温度を測定するためのセンサである。温度センサ330により測定された排ガスの温度を示す信号は、制御装置10へと入力される。後に説明するように、制御装置10は、温度センサ330により測定された排ガスの温度に基づいて、触媒311の温度を推定し取得する。
A/Fセンサ340は、排ガスの酸素濃度を測定し、これにより所謂空燃比を取得するためのセンサである。A/Fセンサ340により測定された酸素濃度を示す信号は、制御装置10へと入力される。
排気配管300のうち、排ガスの流れる方向に沿って触媒装置320よりも下流側となる位置には、NOセンサ350と水素センサ360とが設けられている。NOセンサ350は、排気配管300を通る排ガスの窒素酸化物濃度を測定するためのセンサである。NOセンサ350により測定された窒素酸化物濃度を示す信号は、制御装置10へと入力される。水素センサ360は、排気配管300を通る排ガスの水素濃度を測定するためのセンサである。水素センサ360により測定された水素濃度を示す信号は、制御装置10へと入力される。制御装置10は、窒素酸化物濃度及び水素濃度のいずれもが0に近づくように、インジェクタ570等の動作を調整する。
EGR配管400は、所謂「排ガス再循環」を実現するための配管である。EGR配管400の一端は、吸気配管200のうち、空気の流れる方向に沿ってスロットルバルブ210よりも上流側となる位置に接続されている。EGR配管400の他端は、排気配管300のうち、排ガスの流れる方向に沿って触媒装置310よりも上流側となる位置に接続されている。EGR配管400には、EGRクーラ410とEGRバルブ420とが設けられている。
EGRクーラ410は、EGR配管400を通る排ガスを、冷却水との熱交換によって冷却するための熱交換器である。EGRバルブ420は、EGR配管400を通る排ガスの流量を調整し、これによりEGR率を調整するためのバルブである。EGRバルブ420の開度は制御装置10によって制御される。
EGR配管400を介して排ガス再循環が行われることで、排ガスに含まれる残余の燃料(つまり水素)が、再び吸気配管200から気筒101へと供給され、燃料として利用される。これにより、燃料の利用効率を高めることができる。尚、燃料の利用効率を高める必要性が小さい場合には、EGR配管400は無くてもよい。
タンク510は、内燃機関100の燃料である水素を貯えておくための容器である。タンク510の内部には、高圧の水素ガスが蓄えられている。タンク510とインジェクタ570との間は、配管500によって接続されている。
配管500には、水素の流れる方向に沿って上流側から順に、主止弁520、減圧弁530、安全弁540、燃料遮断弁550、圧力センサ560、が設けられている。
主止弁520は、タンク510からの水素の供給を遮断するための弁である。通常時においては、主止弁520は開状態とされる。タンク510を交換する際等においては、主止弁520が一時的に閉状態とされる。
減圧弁530は、タンク510から供給される高圧の水素の圧力を減圧し、下流側へと供給するための弁である。
安全弁540及び燃料遮断弁550は、いずれも、水素の漏出が生じた場合等の緊急時において、閉状態となり水素の流れを遮断するための弁である。通常時においては、安全弁540及び燃料遮断弁550はいずれも開状態とされる。
圧力センサ560は、配管500における水素の圧力を測定するためのセンサである。圧力センサ560によって測定された水素の圧力を示す信号は、制御装置10へと送信される。制御装置10は、インジェクタ570から噴射される燃料が所定量となるように、圧力センサ560によって測定された圧力に基づいてインジェクタ570の動作を調整する。
車両MVのその他の構成について説明する。車両MVには、イグニッションスイッチ21と、乗員センサ22と、が設けられている。イグニッションスイッチ21は、車両MVを始動させるために乗員により操作されるスイッチである。乗員がイグニッションスイッチ21をオンにする操作を行うと、制御装置10は内燃機関100を始動させる。尚、制御装置10は、内燃機関100を始動させるのに先立ち昇温処理を行うのであるが、これについては後述する。
乗員センサ22は、車両MVに人が乗車したことを検知するセンサである。乗員センサ22は、例えば、車両MVの各座席に設けられた重量センサである。乗員センサ22は、車両MVの車室内を撮影するカメラであってもよい。乗員センサ22が人の乗車を検知したことを示す信号は、制御装置10へと送信される。尚、乗員センサ22は、車両MVに設けられたそれぞれの座席に乗車する人を個別に検知するのであるが、運転席に乗車する運転者のみを検知するものであってもよい。
引き続き図1を参照しながら、制御装置10の構成について説明する。制御装置10は、点火プラグ150、インジェクタ570、及びスロットルバルブ210等、内燃機関100及びその周辺に設けられた各種機器の動作を制御するための装置として構成されている。制御装置10は、CPU、ROM、RAM等を有するコンピュータシステムである。尚、制御装置10は、単一の装置として構成されていてもよいが、双方向の通信を行いながら互いに連携動作する複数の装置として構成されていてもよい。制御装置10は、その機能を表すブロック要素として、触媒温度取得部11と、温度調整部12と、を備えている。
触媒温度取得部11は、触媒311の温度を取得する処理を行う部分である。触媒温度取得部11は、温度センサ330により測定された排ガスの温度に基づいて、触媒311の温度を推定し取得する。具体的には、触媒温度取得部11は、温度センサ330により測定された排ガスの温度を、そのまま触媒311の温度の推定値として取得する。このような態様に替えて、触媒温度取得部11が、温度センサ330により測定された排ガスの温度に対し、所定の変換を施すことにより得られた温度を、触媒311の温度として取得する態様としてもよい。また、触媒装置310に対し、触媒311の温度を直接取得するセンサを設けた上で、当該センサからの信号に基づいて触媒温度取得部11が触媒311の温度を取得することとしてもよい。
尚、本実施形態のように、排気配管300に複数の触媒311、321が設けられる場合において、触媒温度取得部11によって温度が取得されるのは、複数の触媒のうち、排ガスの流れる方向に沿って最も上流側となる位置に設けられた触媒の温度である。
温度調整部12は、触媒311の温度を調整する処理を行う部分である。尚、本実施形態のように、排気配管300に複数の触媒311、321が設けられる場合において、温度調整部12によって温度が調整されるのは、複数の触媒のうち、排ガスの流れに沿って最も上流側となる位置に設けられた触媒の温度である。温度調整部12によって行われる温度調整のための具体的な処理内容については後に説明する。
通常の走行時において、車両MVは、タンク510から供給された水素を燃焼させることにより内燃機関100で駆動力を発生させ、当該駆動力により走行する。内燃機関100においては、空気中の酸素及び窒素、及び水素から成る混合気体が高圧の状態で燃焼することで、有害な窒素酸化物が生じる。窒素酸化物を含む排ガスは、排気配管300を通って触媒装置310に到達する。触媒装置310では、触媒311に触れることによって排ガス中の窒素酸化物が浄化される。これにより、窒素酸化物を含む有害な排ガスが外部に排出されてしまうことが防止される。
触媒311は、その温度が所定の活性温度以上となっているときでなければ、窒素酸化物等の有害物質を安全な物質に変化させることができない。車両MVが走行を開始してから十分な時間が経過した後においては、触媒311は高温の排ガスによって加熱され、その温度は活性温度以上となっている。このため、触媒311による排ガスの浄化性能は十分に発揮される。
しかしながら、例えば車両MVの冷間始動時のように、触媒311の温度が活性温度よりも低くなっているときには、触媒311による排ガスの浄化性能は十分に発揮されず、窒素酸化物を含む排ガスが外部に排出されてしまう可能性がある。従って、触媒311の温度を活性温度まで迅速に上昇させる必要がある。そこで、制御装置10では、以下に説明する処理を行うことにより、冷間始動時等において触媒311の温度を迅速に上昇させることとしている。
制御装置10により実行される処理の内容について説明する。図2に示される一連の処理は、イグニッションスイッチ21がオフとされており、車両MVが待機状態となっている際において、所定の制御周期が経過する毎に制御装置10により繰り返し実行されるものである。図2に示される一連の処理のうち、ステップS01からステップS03までの処理は、温度調整部12によって実行される。
最初のステップS01では、乗員の操作により、イグニッションスイッチ21がオンとされたか否かが判定される。イグニッションスイッチ21がオフのままであるときには、図2に示される一連の処理を終了する。イグニッションスイッチ21がオンとされた場合には、ステップS02に移行する。
ステップS02では、触媒温度取得部11により取得された触媒311の温度が、所定の閾値未満であるか否かが判定される。この「閾値」は、触媒311が浄化性能を発揮し得る最低限の温度として予め設定されたものである。閾値としては、触媒311の活性温度もしくはそれよりも高い温度が設定される。本実施形態では、閾値として200℃が設定されている。
触媒311の温度が閾値以上である場合には、後述のステップS04へと移行する。触媒311の温度が閾値未満である場合には、ステップS03に移行する。ステップS03では、温度調整部12によって昇温処理が行われる。「昇温処理」とは、タンク510から供給された水素を触媒311に到達させ、当該水素を触媒311の表面で燃焼させることにより、触媒311の温度を上昇させる処理である。
昇温処理の具体的な内容について説明する。図3に示されるフローチャートは、図2のステップS03において実行される昇温処理の具体的な流れを示すものである。当該処理の最初のステップS11では、各気筒101が備える排気バルブ140の状態を取得する処理が行われる。これにより、内燃機関100が有する複数の気筒101のうち、排気バルブ140が開状態となっている気筒101が特定される。それぞれの排気バルブ140の状態は、例えば、車両MVが停止する直前において取得しておいたクランク角度(つまり、現在のクランク角度)に基づいて取得することができる。また、各排気バルブ140の状態を取得するための専用のセンサを設けておき、当該センサからの信号に基づいて、排気バルブ140が開状態となっている気筒101を特定してもよい。
ステップS11に続くステップS12では、ステップS11で特定された気筒101、すなわち、排気バルブ140が開状態となっている気筒101に設けられたインジェクタ570を動作させ、当該気筒101に水素を供給する処理が行われる。つまり、排気バルブ140が開状態となっている気筒101に水素を供給する処理が行われる。
水素が供給された気筒101では、排気バルブ140が開状態となっている。このため、供給された水素は、燃焼室110から排気ポート141を通って排気配管300に流入し、下流側の触媒装置310へと到達する。
触媒311の表面では、上記のように到達した水素と、排気配管300内に当初から存在していた空気に含まれる酸素と、が触媒311の作用によって反応し、下の式(1)で示されるような水素の燃焼が生じることとなる。当該反応は発熱反応であるから、触媒311は燃焼熱によって直接加熱され、迅速にその温度を上昇させる。
2H+O→2HO+(熱)・・・・(1)
ステップS12に続くステップS13では、触媒温度取得部11により取得された触媒311の温度が、所定の目標温度に到達したか否かが判定される。この「目標温度」は、昇温処理を終了させる温度として予め設定されたものである。本実施形態では、先の閾値と同じ温度が目標温度として設定されている。ただし、目標温度は閾値と異なる温度であってもよい。
触媒311の温度が目標温度に到達していない場合には、ステップS12以降の処理が再度実行される。触媒311の温度が目標温度以上となっている場合には、図3に示される一連の処理を終了する。
図2に戻って説明を続ける。ステップS03の昇温処理が完了した後、もしくは、ステップS02において触媒311の温度が閾値以上であった場合には、ステップS04に移行する。ステップS04では、内燃機関100を始動させる処理が行われる。これにより、内燃機関100からは、窒素酸化物を含む排ガスが排出される。しかしながら、この時の触媒311の温度は既に活性温度以上となっており、触媒311の浄化性能が充分に発揮し得る状態となっているので、排ガス中の窒素酸化物は触媒311の作用によって浄化される。
以上のように、本実施形態の温度調整部12は、タンク510から供給された水素を触媒311に到達させ、当該水素を触媒311の表面で燃焼させることにより、触媒311の温度を上昇させる処理、である昇温処理を行うように構成されている。このような昇温処理によれば、水素の燃焼に伴う燃焼熱を、加熱対象である触媒311の表面上において発生させるので、燃焼熱による触媒311の加熱が従来よりも効率的に行われることとなる。これにより、触媒311の温度を短時間のうちに上昇させることが可能となる。
また、昇温処理のために触媒311に供給される水素は、予めタンク510に貯えられていたものである。このため、例えば水蒸気改質装置により生成した水素を触媒に供給する場合に比べると、水蒸気改質装置の起動に時間を要することなく、直ちに水素を供給して触媒311の温度を上昇させることができる。
水素の酸化は常温でも十分に進行する。このため、触媒311の温度が常温まで低下しているときであっても、昇温処理を行うことで、触媒311の温度を活性温度まで迅速に昇温させることが可能である。本発明者らが行った実験によれば、上記のような昇温処理を行うと、触媒311の温度を、最長でも約20秒以内で、50℃から200℃まで迅速に上昇させ得ることが確認されている。
図3のステップS12において、昇温処理のためにインジェクタ570から噴射される燃料の量は、触媒311の表面における水素と酸素とのモル比(H/O)が、1.0未満となる程度の量とすることが好ましい。これにより、触媒311に到達した水素の全てを燃焼させ切ることができる。先に述べた実験では、排ガス中に含まれる水素の濃度が10%以下でも、触媒311の温度が十分な速度で上昇することが確認されている。
触媒311を通過する水素の空間速度を、「1/通過時間(単位:Hour)」の単位で表した場合において、当該空間速度が1000から50000の範囲に収まるように、触媒311に対する水素の供給量を設定することが好ましい。
尚、昇温処理のためにインジェクタ570から噴射される燃料の量は、常に一定の量であってもよいが、触媒311の温度等に基づいて都度設定される量であってもよい。例えば、触媒311の温度と、目標温度との乖離度合いが大きくなる程、インジェクタ570が開状態とされる時間を長く設定し、噴射される燃料の量を増加させることとしてもよい。
温度調整部12は、車両MVに設けられたイグニッションスイッチ21がオンとされると昇温処理を開始する。車両MVが走行を開始する直前のタイミングにおいて昇温処理が開始されるので、触媒311を活性温度に維持するために必要なエネルギーを節約することができる。
温度調整部12は、内燃機関100が動作を停止しているときにおいて、内燃機関100が有する複数の気筒101のうち、排気バルブ140が開状態となっている気筒101に水素を供給することで昇温処理を行う。これにより、当該気筒101の排気ポート141を通じて、下流側の触媒311へと粋を確実に到達させることが可能となる。
尚、内燃機関100を停止させる際には、常に、特定気筒101の排気バルブ140が開状態となるように、停止時のクランク角度を調整する処理が行われることとしてもよい。この場合、図3のステップS11の処理を省略し、続くステップS12では、上記の特定気筒101に設けられたインジェクタ570を動作させることとすればよい。
温度調整部12は、昇温処理を行っているときに触媒311の温度が目標温度に到達すると、昇温処理を終了する。昇温処理の実行が必要最低限に抑えられるので、燃料である水素が無駄に消費されてしまうことを防止することができる。
昇温処理は、イグニッションスイッチ21がオンとされたタイミングで実行されるだけでなく、車両MVの走行中においても実行されることがある。例えば、渋滞等により車両MVが長時間に亘りアイドリング状態となっているときには、排ガスの温度が低下することに伴い、触媒311の温度が活性温度を下回ってしまうことがある。このような場合に昇温処理を行えば、触媒311の温度を活性温度以上まで上昇させることができる。
図4に示される一連の処理は、車両MVの内燃機関100が始動された以降において、所定の制御周期が経過する毎に制御装置10により繰り返し実行されるものである。
最初のステップS21では、触媒温度取得部11により取得された触媒311の温度が、所定の閾値未満であるか否かが判定される。この「閾値」は、図2のステップS02の判定で用いられる閾値と同じものである。触媒311の温度が閾値以上である場合には、図4に示される一連の処理を終了する。触媒311の温度が閾値未満である場合には、ステップS22に移行する。ステップS22では、温度調整部12によって昇温処理が行われる。
ステップS22で実行される昇温処理は、図2のステップS03で実行される昇温処理とは異なっている。図5に示されるフローチャートは、図4のステップS22において実行される昇温処理の具体的な流れを示すものである。図5に示される一連の処理は温度調整部12によって実行される。
最初のステップS31では、内燃機関100が有する複数の気筒101のうち一部の気筒101において、点火プラグ150による燃料への点火を停止させる処理が行われる。他の気筒101については、点火プラグ150による燃料への点火が継続して行われる。
ステップS31に続くステップS32では、ステップS31において点火を停止させた気筒101において、インジェクタ570から水素を噴射させる処理が行われる。当該気筒101では点火が行われないので、燃焼室110に供給された水素は、燃焼することなくそのまま排気ポート141を通過し、排気配管300を通って下流側の触媒装置310へと到達する。また、吸気配管200から当該気筒101に流入した空気も、水素と共に触媒装置310へと到達する。
触媒311の表面では、上記のように到達した水素と酸素とが触媒311の作用によって反応し、水素の燃焼が生じることとなる。これにより、触媒311は迅速にその温度を上昇させる。
ステップS32に続くステップS33では、触媒温度取得部11により取得された触媒311の温度が、所定の目標温度に到達したか否かが判定される。ここで行われる判定は、図3のステップS13で行われる判定と同じである。
触媒311の温度が目標温度に到達していない場合には、ステップS32以降の処理が再度実行される。触媒311の温度が目標温度以上となっている場合には、ステップS34に移行する。ステップS34では、ステップS31において停止させていた点火プラグ150による燃料への点火を、再開させる処理が行われる。以降は、通常時と同様に、全ての気筒101において水素が燃焼するようになる。
以上のように、温度調整部12は、図4のステップS21において、触媒311の温度が所定の閾値を下回ると昇温処理を開始するように構成されている。アイドリング中等において触媒311の温度が一時的に低下しても、昇温処理によって直ちに触媒311が加熱されるので、触媒311が浄化性能を発揮できる状態に維持されることとなる。
更に温度調整部12は、内燃機関100の動作中において、一部の気筒101における水素の燃焼を停止させた状態で昇温処理を行う。これにより、内燃機関100の他の気筒101では水素の燃焼を継続させながらも、下流側の触媒311に燃焼前の水素を到達させ、触媒311の表面で燃焼させることが可能となる。
第2実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態では、制御装置10により行われる処理の内容においてのみ第1実施形態と異なっている。図6に示される一連の処理は、図2に示される一連の処理に替えて、本実施形態に係る制御装置10により実行されるものである。つまり、図6の処理は、車両MVが待機状態となっている際において実行されるものである。
当該処理の最初のステップS41では、乗員センサ22からの信号に基づいて、車両MVに人が乗車したか否かが判定される。具体的には、車両MVの運転席に人(つまり運転者)が乗車したか否かが判定される。尚、車両MVが自動運転車両である場合には、ステップS41では、車両MVが備える何れかの座席に、人が乗車したか否かが判定されることしてもよい。
車両MVに人が乗車していない場合には、図2に示される一連の処理を終了する。車両MVに人が乗車した場合には、ステップS02に移行する。図6のステップS02、及びそれに続くステップS03は、それぞれ、図2のステップS02、S03と同じである。
図6に示される一連の処理は、乗員によりイグニッションスイッチ21がONとされ、内燃機関100が始動されるまでの間、所定の制御周期が経過する毎に繰り返し実行される。このため、内燃機関100が始動されるまでの間は、触媒311の温度が昇温処理によって活性温度以上に維持されることとなる。
以上のように、本実施形態に係る温度調整部12は、車両MVに人が乗車したことが検知されると昇温処理を開始するように構成されている。このような態様でも、第1実施形態で説明したものと同様の効果を奏する。
第3実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態では、制御装置10により行われる処理の内容においてのみ第1実施形態と異なっている。図7に示される一連の処理は、図3に示される一連の処理に替えて、本実施形態に係る制御装置10により実行されるものである。つまり、図7の処理は、車両MVが待機状態となっている際において実行される、昇温処理の具体的な内容である。
当該処理の最初のステップS51では、インジェクタ570から水素を噴射させる処理が行われる。水素を噴射させるインジェクタ570は、各気筒101に設けられたインジェクタ570の全てであってもよく、一部のみであってもよい。
ステップS51に続くステップS52では、内燃機関100を不図示のセルモータで動作させる処理が行われる。当該処理により、内燃機関100の各気筒101では、ピストン120が上下方向に往復運動すると共に、吸気バルブ130及び排気バルブ140のそれぞれが開閉動作を繰り返す。その結果、ステップS51で供給された水素は、吸気配管200から供給される空気と共に排気配管300に流入し、下流側の触媒装置310へと到達する。つまり、上記のように内燃機関100が動作することで、水素及び酸素が気筒101から触媒311に向けて送り出される。尚、ステップS51及びステップS52が実行される順序は、上記とは逆であってもよい。
触媒311の表面では、上記のように到達した水素と酸素とが触媒311の作用によって反応し、水素の燃焼が生じることとなる。これにより、触媒311は迅速にその温度を上昇させる。
ステップS52に続くステップS53では、触媒温度取得部11により取得された触媒311の温度が、所定の目標温度に到達したか否かが判定される。ここで行われる判定は、図3のステップS13で行われる判定と同じである。
触媒311の温度が目標温度に到達していない場合には、ステップS51以降の処理が再度実行される。触媒311の温度が目標温度以上となっている場合には、図7に示される一連の処理を終了する。
このように、本実施形態の温度調整部12は、車両MVに設けられた回転電機(セルモータ)の駆動力により内燃機関100を動作させ、これにより触媒311に空気を到達させながら昇温処理を行うように構成されている。排気配管300内に当初から存在していた空気に含まれる酸素だけでは、昇温処理を十分に行うことが難しい場合には、本実施形態のようにセルモータを動作させ、積極的に空気を触媒311に送り込むこととすればよい。
内燃機関100が停止しているときにおける触媒311への空気の送り込みは、例えば、排気配管300の途中となる位置や、EGR配管400の途中となる位置等に、電動のファンを設けておき、当該ファンを回転させることによって行うこととしてもよい。
尚、以上のような昇温処理は、第2実施形態と組み合わせて行うこともできる。つまり、図6のステップS03で行われる昇温処理として、図7に示される一連の処理が実行されてもよい。
図7に示される一連の処理は、内燃機関100を始動する際に、点火プラグ150による初期の点火動作を一時的に停止させること、により行われることとしてもよい。つまり、通常の始動時と同様にセルモータを動作させ(ステップS52)、インジェクタ570からの各気筒への燃料の噴射を開始(ステップS51)しながらも、最初の点火タイミングにおいては点火プラグ150の点火動作を行わせないことで、水素を触媒311に到達させることとしてもよい。これにより、前回の停止時において、インジェクタ570から漏出した水素が気筒101内に残留していた場合であっても、内燃機関100を安全に始動させることができ、且つ、触媒311に水素を無駄なく到達させることができる。
この場合、点火プラグ150の点火動作は、例えば、図7の処理が終了し、図2のステップS04に移行したタイミングで開始されることとすればよい。また、図7のステップS53の判定を行わず、例えば、図7の処理の開始時から所定期間が経過したタイミングで、図2のステップS04に移行し、点火プラグ150の点火動作を開始することとしてもよい。また、図7の処理の実行時には、セルモータによってピストン120を動作させるのではなく、第4実施形態で説明する回転電機600(図8を参照)によってピストン120を動作させることとしてもよい。
第4実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
本実施形態では、制御装置10の制御対象である車両MVがハイブリッド車両として構成されている。図8には、当該車両MVの構成が模式的に示されている。車両MVは、内燃機関100に加えて回転電機600を備えている。回転電機600は、車両MVの走行用の駆動力を発生させるためのものであり、所謂「モータジェネレータ」と称されるものである。本実施形態に係る制御装置10は、内燃機関100で生じる駆動力と、モータジェネレータで生じる駆動力と、の両方を調整する。
車両MVが待機状態となっている際において行われる処理は、これまでに説明した第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態のいずれかで行われる処理と同じである。また、車両MVの内燃機関100が始動された以降においては、本実施形態でも、図4に示される処理が行われる。ただし、図4のステップS22で行われる昇温処理として、本実施形態では、図5ではなく図9に示される一連の処理が実行される。図9に示される一連の処理は温度調整部12によって実行される。
当該処理の最初のステップS61では、内燃機関100が停止中であるか否かが判定される。内燃機関100が動作中である場合、すなわち、内燃機関100において水素の燃焼が行われており、内燃機関100で走行用の駆動力が生じている場合には、ステップS31に移行する。図9のステップS31からステップS34までに行われる処理は、図5のステップS31からステップS34までに行われる処理と同一である。つまり、内燃機関100の駆動力により車両MVが走行しているときには、第1実施形態で説明したものと同じ方法により昇温処理が行われる。
ステップS61において、内燃機関100が停止中であった場合には、ステップS62に移行する。「内燃機関100が停止中であった場合」とは、内燃機関100における水素の燃焼が行われておらず、内燃機関100では駆動力が生じていない場合である。
ステップS62では、回転電機600の駆動力によりクランクシャフトを回転させ、これにより内燃機関100を動作させる処理が行われる。ただし、このときの内燃機関100の各気筒101では、点火プラグ150による点火動作は行われない。尚、回転電機600の駆動力によりクランクシャフトを回転させるための具体的な構造としては、公知の構造を採用し得るので、その具体的な図示や説明については省略する。
ステップS62に続くステップS63では、インジェクタ570から水素を噴射させる処理が行われる。水素を噴射させるインジェクタ570は、各気筒101に設けられたインジェクタ570の全てであってもよく、一部のみであってもよい。
このとき、内燃機関100は回転電機600により駆動されているので、内燃機関100の各気筒101では、ピストン120が上下方向に往復運動しており、吸気バルブ130及び排気バルブ140のそれぞれが開閉動作を繰り返している。その結果、ステップS63で供給された水素は、吸気配管200から供給される空気と共に排気配管300に流入し、下流側の触媒装置310へと到達する。つまり、上記のように内燃機関100が動作することで、水素及び酸素が気筒101から触媒311に向けて送り出される。尚、ステップS62及びステップS63が実行される順序は、上記とは逆であってもよい。
触媒311の表面では、上記のように到達した水素と酸素とが触媒311の作用によって反応し、水素の燃焼が生じることとなる。これにより、触媒311は迅速にその温度を上昇させる。
ステップS63に続くステップS64では、触媒温度取得部11により取得された触媒311の温度が、所定の目標温度に到達したか否かが判定される。ここで行われる判定は、図3のステップS13で行われる判定と同じである。
触媒311の温度が目標温度に到達していない場合には、ステップS62以降の処理が再度実行される。触媒311の温度が目標温度以上となっている場合には、図7に示される一連の処理を終了する。
このように、本実施形態の温度調整部12は、車両MVに設けられた回転電機600の駆動力により内燃機関100を動作させ、これにより触媒311に空気を到達させながら昇温処理を行うように構成されている。排気配管300内に当初から存在していた空気(又は排ガス)に含まれる酸素だけでは、昇温処理を十分に行うことが難しい場合には、本実施形態のように回転電機600を動作させ、積極的に空気を触媒311に送り込むこととすればよい。
第5実施形態について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点について主に説明し、第1実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
図10には、本実施形態に係る車両MVの構成が示されている。本実施形態では、排気配管300のうち、排ガスの流れる方向に沿って触媒装置310よりも上流側となる位置に、インジェクタ571が設けられている。インジェクタ571は、インジェクタ570と同様に構成された開閉弁である。インジェクタ571が設けられている位置は、排気配管300に沿って排ガスの流れる経路のうち、内燃機関100と触媒311との間となる位置である。インジェクタ571には、配管501の一端が接続されている。配管501の他端は、配管500のうち、燃料遮断弁550とインジェクタ570との間となる位置に接続されている。
インジェクタ571が開状態になると、タンク510からの水素が排気配管300内に直接供給される。インジェクタ571の開閉動作は制御装置10により制御される。このようなインジェクタ571は、タンク510から供給される水素を、触媒311に供給するための専用のインジェクタとして、インジェクタ570とは別に設けられたものである。
イグニッションスイッチ21がオフとされており、車両MVが待機状態となっている際においては、本実施形態でも図2に示される処理が繰り返し実行される。ただし、図2のステップS03で行われる昇温処理として、本実施形態では、図3ではなく図11に示される一連の処理が実行される。図11に示される一連の処理は温度調整部12によって実行される。
当該処理の最初のステップS71では、インジェクタ571を動作させ、排気配管300内に水素を噴射させる処理が行われる。当該水素は、下流側の触媒装置310へと到達する。触媒311の表面では、上記のように到達した水素と、排気配管300内に当初から存在していた空気に含まれる酸素と、が触媒311の作用によって反応し、水素の燃焼が生じることとなる。これにより、触媒311は迅速にその温度を上昇させる。
ステップS71に続くステップS72では、触媒温度取得部11により取得された触媒311の温度が、所定の目標温度に到達したか否かが判定される。ここで行われる判定は、図3のステップS13で行われる判定と同じである。
触媒311の温度が目標温度に到達していない場合には、ステップS71以降の処理が再度実行される。触媒311の温度が目標温度以上となっている場合には、図11に示される一連の処理を終了する。
このように、本実施形態の温度調整部12は、排ガスの流れる経路のうち、内燃機関100と触媒311との間となる位置に水素を供給することで昇温処理を行うように構成されている。内燃機関100を通過しない経路で、排気配管300の内部に直接水素が供給されるので、例えば、図3のステップS11のような処理を省略することができる。
尚、排気配管300内に当初から存在していた空気に含まれる酸素だけでは、昇温処理を十分に行うことが難しい場合には、第3実施形態のようにセルモータを動作させ、積極的に空気を触媒311に送り込むこととすればよい。
以上のような昇温処理は、第2実施形態と組み合わせて行うこともできる。つまり、図6のステップS03で行われる昇温処理として、図11に示される一連の処理が実行されてもよい。
車両MVの内燃機関100が始動された以降においては、本実施形態でも図4に示される処理が繰り返し実行される。ただし、図4のステップS22で行われる昇温処理として、本実施形態では、図5ではなく図11に示される一連の処理が温度調整部12によって実行される。つまり、本実施形態では、車両MVの内燃機関100が始動される前、及び始動された後のいずれにおいても、昇温処理として図11に示される処理が実行される。
車両MVの内燃機関100が始動された以降において実行される昇温処理を、図11を参照しながら改めて説明する。最初のステップS71では、インジェクタ571を動作させ、排気配管300内に水素を噴射させる処理が行われる。当該水素は、下流側の触媒装置310へと到達する。触媒311の表面では、上記のように到達した水素と、内燃機関100からの排ガスに含まれる酸素と、が触媒311の作用によって反応し、水素の燃焼が生じることとなる。これにより、触媒311は迅速にその温度を上昇させる。
ステップS71に続くステップS72では、触媒温度取得部11により取得された触媒311の温度が、所定の目標温度に到達したか否かが判定される。ここで行われる判定は、図3のステップS13で行われる判定と同じである。
本実施形態では、内燃機関100を通過しない経路で、排気配管300の内部に直接水素が供給されるので、例えば、図5のステップS31やステップS34のような処理を省略することができる。尚、昇温処理の実行時において、触媒311に到達する酸素の量が不足するような場合には、図5の処理と同様に、一部の気筒101における点火プラグ150の点火動作を一時的に停止させることとしてもよい。
第6実施形態について説明する。以下では、上記の第5実施形態と異なる点について主に説明し、第5実施形態と共通する点については適宜説明を省略する。
図12には、本実施形態に係る車両MVの構成が示されている。本実施形態では、配管501に、開放弁581と、サブタンク591と、圧力センサ561と、が設けられている。
開放弁581は、外部からの信号に応じて開閉を切り換える電磁弁である。開放弁581は、配管501のうち、配管500との接続部分の近傍となる位置に設けられている。開放弁581の開閉動作は制御装置10により制御される。開放弁581は、通常時には基本的に閉状態とされている。
サブタンク591は、水素を一時的に貯えておくための空間が内部に形成された容器である。サブタンク591は、配管501のうち、開放弁581とインジェクタ571との間となる位置に設けられている。
圧力センサ561は、配管501における水素の圧力を測定するためのセンサである。圧力センサ561によって測定された水素の圧力を示す信号は、制御装置10へと送信される。圧力センサ561は、配管501のうち、サブタンク591の近傍となる位置に設けられている。
図13に示される一連の処理は、イグニッションスイッチ21がオフとされた際に、温度調整部12により実行されるものである。当該処理の最初のステップS81では、内燃機関100の動作を停止させる処理が行われる。具体的には、各気筒101におけるインジェクタ570及び点火プラグ150の動作をいずれも停止させる処理が行われる。
ステップS81に続くステップS82では、開放弁581を開状態に切り換える処理が行われる。これにより、配管500の中に閉じ込められていた高圧の水素は、開放弁581を通って配管501へと流入し、その一部がサブタンク591の中へと移動する。このように、温度調整部12は、内燃機関100の停止時において開放弁581を動作させることにより、配管500内に存在している水素の一部をサブタンク591へと移動させる。その結果、サブタンク591の内部は、比較的高圧の水素で満たされた状態となる。
ステップS82に続くステップS83では、開放弁581を閉状態に切り換える処理が行われる。
その後、車両MVは待機状態となり、図2に示される一連の処理が繰り返し実行される。ただし、図2のステップS03において行われる昇温処理として、本実施形態では、図3ではなく図14に示される一連の処理が実行される。図14に示される一連の処理は温度調整部12によって実行される。
当該処理の最初のステップS91では、インジェクタ571を動作させ、排気配管300内に水素を噴射させる処理が行われる。このとき、開放弁581は閉状態となっているのであるが、サブタンク591の内部には比較的高圧の水素が貯えられているので、インジェクタ571が開状態になると排気配管300には水素が噴射される。
ステップS91に続くステップS92では、触媒温度取得部11により取得された触媒311の温度が、所定の目標温度に到達したか否かが判定される。ここで行われる判定は、図3のステップS13で行われる判定と同じである。
触媒311の温度が目標温度に到達していない場合には、ステップS91以降の処理が再度実行される。触媒311の温度が目標温度以上となっている場合には、図14に示される一連の処理を終了する。
このように、本実施形態の温度調整部12は、昇温処理の実行時に、サブタンク591に貯えられている水素を触媒311に到達させる。図14のステップS91において、インジェクタ571を開状態とする時間は、圧力センサ561で測定された水素の圧力に基づいて適宜設定すればよい。
一般に、水素自動車では、インジェクタ570や配管500等の保護のため、停止時においては内部の水素を外部へと排出する「ガス抜き」が行われることが多い。本実施形態では、車両MVの停止時において配管500からガス抜きされた水素を、次回の始動時における昇温処理のために有効に活用することができる。
尚、車両MVの始動が行われた後は、第5実施形態について説明したものと同様の制御が行われる。昇温処理のために、インジェクタ571から水素を噴射する際においては、インジェクタ571と共に開放弁581を開状態とすればよい。
また、インジェクタ571からの水素の噴射は、車両MVの始動前に昇温処理が行われる際にのみ行われることとし、車両MVの始動後に昇温処理が行われる際には、例えば第1実施形態(図5)と同様の方法により、インジェクタ571ではなくインジェクタ570から水素が噴射されることとしてもよい。この場合、開放弁581は、図13のステップS82で開状態とされる場合を除き、常に閉状態に維持されることとなる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
本開示に記載の制御装置及び制御方法は、コンピュータプログラムにより具体化された1つ又は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された1つ又は複数の専用コンピュータにより、実現されてもよい。本開示に記載の制御装置及び制御方法は、1つ又は複数の専用ハードウェア論理回路を含むプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。本開示に記載の制御装置及び制御方法は、1つ又は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと1つ又は複数のハードウェア論理回路を含むプロセッサとの組み合わせにより構成された1つ又は複数の専用コンピュータにより、実現されてもよい。コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。専用ハードウェア論理回路及びハードウェア論理回路は、複数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路により実現されてもよい。
10:制御装置
12:温度調整部
MV:車両
100:内燃機関
311:触媒
510:タンク

Claims (10)

  1. 車両(MV)用の制御装置(10)であって、
    前記車両は、水素を貯えるタンク(510)と、前記タンクから供給された水素を燃焼させることにより駆動力を発生させる内燃機関(100)と、前記内燃機関から排出された排ガスを浄化するための触媒(311)と、前記タンクから供給される水素を前記内燃機関に供給するためのインジェクタ(570)と、前記タンクと前記インジェクタとの間を繋ぐ配管(500)と、水素を一時的に貯えておくためのサブタンク(591)と、が設けられたものであり、
    前記触媒の温度を調整する温度調整部(12)を備え、
    前記温度調整部は、
    前記タンクから供給された水素を前記触媒に到達させ、当該水素を前記触媒の表面で燃焼させることにより、前記触媒の温度を上昇させる処理、である昇温処理を行うものであり、
    前記内燃機関の停止時において、前記配管内に存在している水素の一部を前記サブタンクに移動させおき、
    前記昇温処理の実行時には、前記サブタンクに貯えられている水素を前記触媒に到達させる、制御装置。
  2. 前記温度調整部は、
    前記触媒の温度が所定の閾値を下回ると前記昇温処理を開始する、請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記温度調整部は、
    前記車両に設けられたイグニッションスイッチ(21)がオンとされると前記昇温処理を開始する、請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記温度調整部は、
    前記車両に人が乗車したことが検知されると前記昇温処理を開始する、請求項1に記載の制御装置。
  5. 前記温度調整部は、
    前記昇温処理を行っているときに、前記触媒の温度が目標温度に到達すると、前記昇温処理を終了する、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
  6. 前記温度調整部は、
    前記車両に設けられた回転電機の駆動力により前記内燃機関を動作させ、これにより前記触媒に空気を到達させながら前記昇温処理を行う、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の制御装置。
  7. 前記車両はハイブリッド車両であり、前記回転電機は、前記車両の走行用の駆動力を発生させるためのものである、請求項6に記載の制御装置。
  8. 前記内燃機関は複数の気筒(101)を有するものであり、
    前記温度調整部は、
    前記内燃機関の動作中において、一部の前記気筒における水素の燃焼を停止させた状態で前記昇温処理を行う、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記温度調整部は、
    前記内燃機関が動作を停止しているときにおいて、
    前記内燃機関が有する複数の気筒のうち、排気バルブ(140)が開状態となっている前記気筒に水素を供給することで前記昇温処理を行う、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 前記温度調整部は、
    排ガスの流れる経路のうち、前記内燃機関と前記触媒との間となる位置に水素を供給することで前記昇温処理を行う、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の制御装置。
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