JP7412912B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機に関する。
特許文献1には、空気調和機が冷房運転もしくは除湿運転をおこなった後、暖房もしくは送風により室内機内部を乾燥させる内部清浄運転を行う空気調和機が開示されている。
特開2007-139352号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の空気調和機が内部清浄運転を行うと、冷媒が液化し圧縮機内に溜まり、圧縮機を潤滑する潤滑油が冷媒に溶け込む状態(以下、このような状態を「寝込み状態」という。)となるおそれがある。そして、寝込み状態で圧縮機を動作させた場合、冷媒に溶け込んだ潤滑油が圧縮機から流出してしまい、圧縮機が潤滑油切れを起こす可能性がある。
本開示の一態様に係る空気調和機は、例えば、室外機に設けれ、冷媒を圧縮する圧縮機と、室内機に設けられた室内ファンと、圧縮機及びファンを制御する処理部と、を備え、処理部は、冷媒の温度に関する所定条件が満たされているか否かに応じて、送風運転の後に暖房運転を実行する内部清浄運転の制御内容を変化させることを特徴とする。
第1の実施形態に係るエアコンの要部構成の一例を示すブロック図である。 第1及び第4の実施形態に係るエアコンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るエアコンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係るエアコンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係るエアコンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。 第6の実施形態に係るエアコンが実行する処理の一例を示すフローチャートである。
<第1の実施形態>
図1及び図2に基づいて、本開示の第1の実施形態を説明する。空気調和機としてエアコン1(図1参照)を例に説明する。
〔エアコン1の概要〕
内部清浄運転は、冷房運転が終了した後、送風運転及び暖房運転を行い、室内熱交換器の周囲の水分を蒸発させる運転である。
このような内部清浄運転では、送風運転中に、冷媒の温度が低下し、冷媒が液化し、圧縮機を潤滑する潤滑油ともに、圧縮機内に滞留する場合がある(寝込み状態)。寝込み状態で、暖房運転が開始した場合、圧縮機内の潤滑油が、滞留する液化した冷媒とともに、圧縮機から流出する場合がある。そして、潤滑油が圧縮機から流出すると、圧縮機内の潤滑油が不足するおそれがある。
そこで、本実施形態のエアコン1では、寝込み状態の発生を、所定条件を満たしているか否かで推定する。エアコン1は、寝込み状態が発生していると推定した場合、圧縮機内の潤滑油の流出を抑制するように、内部清浄運転の制御内容を変化させる。
具体的には、エアコン1は、寝込み状態が発生していると推定した場合、内部清浄運転の制御内容を、例えば、室内ファン112の回転数が所定値を下回るように変化させる。当該変化により、暖房運転時に凝縮器として機能する室内熱交換器に送り込む空気量は下がり、凝縮器における凝縮の程度を低下する。室内ファン回転数が所定値を下回るように変化させることで、変化させる前と比べて圧力が上昇する。結果として、凝縮器入口及び、これに繋がる圧縮機が冷媒を吐出する部分の圧力は上昇し、急激な圧力変化を抑制することできる。
これにより、エアコン1は、圧縮機から潤滑油が凝縮器側に流出する程度を抑制し、内部清浄運転における潤滑油切れを抑止できる。
〔エアコン1の構成〕
図1はエアコン1の要部構成の一例を示すブロック図である。エアコン1は、例えば、室内機110と室外機120とを含む。そして、室内機110は、少なくとも処理部111および、室内ファン112をその筐体内に収納する。一方、室外機120は、少なくとも圧縮機121をその筐体内に収納する。
まず、室外機120の筐体内に収納される圧縮機121について説明する。
圧縮機121は、室外機120に設けられ、冷媒を圧縮する。具体的には、後述する処理部111から、取得した制御信号に基づき動作するモータによって、圧縮機121は駆動される。
次に、室内機110の筐体内に収納される室内ファン112及び、処理部111について説明する。
室内ファン112は、室内機110に設けられる。具体的には、室内ファン112は、室内の空気を取り込み、取り込んだ空気を室内熱交換器に送り込む。室内ファン112は、羽根とこれに連結するモータから成る。モータは、例えば、後述する処理部111から、取得した制御信号に基づき動作する。
処理部111は、室内機110及び室外機120の各種機能を統括的に制御する機能を持ち、機器温度取得部111a、気温取得部111b、判定部111c及び、運転制御部111dを含む。なお、処理部111は、例えば、プロセッサであってよく、具体的にはMCU(Micro Control Unit)であってよい。処理部111は、後述する記憶部113に格納されるプログラムに従って、各種の情報処理を実行する。
機器温度取得部(処理部)111aは、室外機120に設けた冷媒を操作する機器(例えば、圧縮機、室外熱交換器)の温度を示す機器温度を機器温度センサ126から取得する。そして機器温度取得部111aは、判定部111cに機器温度を示す情報を出力する。
ここで、機器温度は、例えば、所定の関係をもって圧縮機121内の冷媒の温度(以下、「圧縮機冷媒温度」という。)に追従すると想定できる温度であればよい。例えば、機器温度は、吐出温度であってよい。吐出温度は、圧縮機121から冷媒が吐出される部分(以下、「吐出部」という。)の温度である。吐出部は、圧縮機内の冷媒に隣接することから、吐出温度は、圧縮機冷媒温度に追従すると想定できる。具体的には、機器温度取得部111aは、例えば、後述する機器温度センサ126から、吐出温度を取得してよい。
また、機器温度は、例えば、室外熱交換器温度であってもよい。室外熱交換器温度は室外機の熱交換器の温度である。室外熱交換器と、圧縮機121とは、同じ室外機の筐体内に設けられていることから、室外熱交換器温度は、圧縮機冷媒温度に所定の関係をもって追従すると想定できる。具体的には、機器温度取得部111aは、例えば、後述する機器温度センサ126から、室外熱交換器温度を取得してよい。
気温取得部(処理部)111bは、室外の気温(以下、「外気温」という。)または、室内の気温(以下、「室温」という。)を取得し、判定部111cに気温を示す情報を出力する。具体的には、一例として、気温取得部111bは、後述する外気温センサ127から、外気温を示す情報を取得してよい。
判定部(処理部)111cは、機器温度取得部111a及び気温取得部111bからの情報に基づき、冷媒の温度に関する所定条件が満たされているか否かを判定する。所定条件は、例えば、室外機120に設けた冷媒を操作する機器の温度を示す機器温度から外気温を引いた差が、第1所定値以下という条件であってよい。当該差が、第1所定値以下であれば、判定部111cは、冷媒が液化していると判定できる。また、エアコン1は、例えば、第1所定値を、吐出温度、室外熱交換器温度のいずれの温度を用いるかに応じて、補正してよい。用いる温度に応じ第1所定値を補正することで、判定部111cは、冷媒の液化の程度を同じ程度で判定できる。
運転制御部(処理部)111dは、判定部111cの判定に応じ、圧縮機121及び室内ファン112を制御する。例えば、運転制御部111dは、送風運転の後に暖房運転を実行する内部清浄運転の制御内容を変化させる。
また、運転制御部111dは、判定部111cが送風運転時において所定条件が満たされていないと判定した場合、例えば、室内ファン112を第1回転領域で駆動させる暖房運転に切り替えてよい。例えば、第1回転領域は、室内ファン112の回転数が1000rpm以上の領域である。本実施形態では、例えば、運転制御部111dは、判定部111cが送風運転時において所定条件が満たされていないと判定した場合、例えば、室内ファン112を1000rpmで駆動させる暖房運転に切り替える。
一方、運転制御部111dは、判定部111cが送風運転時において所定条件が満たされていると判定した場合、例えば、室内ファン112を第1回転領域よりも低い第2回転領域で駆動させる予備暖房運転に切り替えた後、暖房運転を実行してよい。例えば、第2回転領域は、室内ファン112の回転数が1000rpm未満の領域である。本実施形態では、運転制御部111dは、判定部111cが送風運転時において所定条件が満たされていると判定した場合、室内ファン112を500rpmで駆動させる予備暖房運転に切り替えた後、暖房運転を実行する。所定条件が満たれている場合、すなわち寝込み状態が想定できる場合に、運転制御部111dは、例えば、室内ファン112の回転を下げた予備暖房運転に切り替えるので、凝縮器として機能する室内熱交換器の凝縮の程度は低下する。結果として吐出部の圧力は上がり急激な圧力変化を抑制することできるため、エアコン1は、圧縮機121から潤滑油が流出する程度を抑制できる。
なお、予備暖房運転に切り替えた後、暖房運転を実行する制御は、例えば、予備暖房を第1所定期間実行した後に暖房運転を実行する制御としてよい。第1所定期間は、例えば、予め実験により求めた寝込み状態が解消される期間としてよい。これにより、エアコン1は、寝込み状態が解消されたと想定できる時期に暖房運転に切り替え、圧縮機121から潤滑油が流出する程度を抑制できる。
さらに、運転制御部111dは、例えば、エアコン1を、上述した暖房運転を第2所定期間実行した後、停止するように制御してよい。第2所定期間は、例えば、予め実験により求めた、室内熱交換器が乾燥する期間であってよい。第2所定期間は、例えば、エアコン1の製造時に、記憶部113に記憶させてよい。
室内機110は、例えば、記憶部113、室内熱交換器、室温センサ116をさらにその筐体内に含んでよい。また、室外機120は、例えば、入出力部122、室外熱交換器、四方弁124、室外ファン125、機器温度センサ126及び、外気温センサ127をその筐体内にさらに含んでよい。
まず、室内機110がその筐体内に含む、記憶部113、室内熱交換器及び、室温センサ116ついて説明する。
記憶部113は、例えばフラッシュメモリであって、処理部111で実行するプログラム及びデータを記憶する。記憶部113は、実行するプログラム及びデータを、例えば、エアコン1の製造時に記録する。また、記憶部113は、実行するプログラム及びデータをネットワークからダウンロードし、記憶してもよい。さらに、記憶部113はプロセッサの外に存してもよいし、あるいは、記憶部113はプロセッサの内に存してもよい。
室内熱交換器は、冷媒と室内の空気との間で熱交換する。そして、室内ファン112が、室内熱交換器に対向して設けられる。室内ファン112は、室内の空気を取り込み、取り込んだ空気を室内熱交換器に送り熱交換を促進する。室内熱交換器は、蒸発器として機能する場合は、冷媒が気化する際の気化熱により熱を吸収する。一方、室内熱交換器は、凝縮器として機能する場合は、冷媒が凝縮する際の凝縮熱により熱を放出する。
室温センサ116は、室内機110が設置された室温を検知するセンサである。具体的には、室温センサ116は、例えば、サーミスタであってよく、室内ファン112が取り込む室内の空気の流路に設けられてよい。そして、室温センサ116は、室温を示す情報を処理部111に送る。処理部111の気温取得部111bが当該情報を取得する。
次に、室外機120がその筐体内に含む、入出力部122、室外熱交換器、四方弁124、室外ファン125、機器温度センサ126及び、外気温センサ127について説明する。
入出力部122は、処理部111と通信可能に接続されている。入出力部122は、例えば、処理部111からの制御信号に基づき、圧縮機121、四方弁124及び、室外ファン125を駆動してよい。さらに、入出力部122は、例えば、機器温度センサ126または/および、外気温センサ127からの情報を処理部111に送信してよい。
室外熱交換器は、冷媒と外気との間で熱交換する。そして、当該室外熱交換器に対向して、室外ファン125が設けられる。室外ファン125は、外気を取り込み、取り込んだ外気を室外熱交換器に送り熱交換を促進する。室外熱交換器は、蒸発器として機能する場合、冷媒が気化する際の気化熱により熱を吸収する。一方、室外熱交換器は、凝縮器として機能する場合、冷媒が凝縮する際の凝縮熱により熱を放出する。
四方弁124は、圧縮機121から吐出された冷媒を室内熱交換器に送り出すか、室外熱交換器に送り出すかを切り替える弁である。切り替えは、入出力部122を介して処理部111から取得した制御信号に基づき行われる。四方弁124は、エアコン1が冷房運転するか、暖房運転するかを切り替える。すなわち、冷媒が室内熱交換器に送り出される場合には、エアコン1は暖房運転を行い、冷媒が室外熱交換器に送り出される場合には、エアコン1は冷房運転を行う。
室外ファン125は、室外の空気を取り込み、取り込んだ空気を室外熱交換器に送り込むファンである。具体的には、室外ファン125は、ファンとこれに連結するモータから成る。モータは、例えば、処理部111から取得した制御信号に基づき動作してよい。
機器温度センサ126は、機器温度を検知するセンサである。具体的には、機器温度センサ126は、例えば、吐出温度または、室外熱交換器温度を検知するセンサであってよい。機器温度センサ126は、例えば、サーミスタであってよい。吐出温度を検知する場合には、機器温度センサ126は、例えば、圧縮機121から吐出する冷媒を通す配管に取り付けてよい。室外熱交換器温度を検知する場合には、機器温度センサ126は、例えば、室外熱交換器に取り付けてよい。そして、機器温度センサ126は、機器温度を示す情報を、入出力部122を介して処理部111に送る。
外気温センサ127は、外気温を検知するセンサである。具体的には、外気温センサ127は、例えば、サーミスタであってよく、室外ファン125が取り込む外気の流路に設けられてよい。そして、外気温センサ127は、外気温を示す情報を、入出力部122を介して処理部111に送る。処理部111の気温取得部111bが当該情報を取得する。
なお、図1に示したブロック図は一例であって、これに限定されるものではない。
〔エアコン1が実行する処理〕
図2は、エアコン1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、運転制御部111dは、例えば、冷房運転を終了すると、内部清浄運転を実行する。具体的には、運転制御部111dは、室内ファン112を動作させ、圧縮機121を停止させる送風運転を実行する(S101)。
次に、機器温度取得部111aは、機器温度を取得する(S102)。具体的には、機器温度取得部111aは、例えば、入出力部122を介して、機器温度センサ126から機器温度を取得する。
次に、気温取得部111bは、外気温を取得する(S103)。具体的には、気温取得部111bは、例えば、入出力部122を介して外気温センサ127から外気温を示す情報を取得する。
そして、判定部111cは、機器温度と、外気温とに基づき、冷媒の温度に関する所定条件が満たされているか否かを判定する(S104)。具体的には、例えば、機器温度から外気温を引いた差が第1所定値以下の場合に、判定部111cは所定条件が満たされていると判定する(S104のYES)。一方、当該差が第1所定値より大きい場合に、判定部111cは、所定条件が満たされていないと判定する(S104のNO)。そして、判定部111cは、判定結果を運転制御部111dに出力する。
そして、運転制御部111dは、判定部111cが上記所定条件を満たしていると判定した場合には(S104のYES)、室内ファン112を500rpm(第2回転領域)で駆動させる予備暖房を実行する(S105)。そして、運転制御部111dは、例えば、予備暖房を第1所定期間実行した後(S106)、室内ファン112を1000rpm(第1回転領域)で駆動させる暖房運転を実行する(S107)。
一方、運転制御部111dは、判定部111cが、冷媒の温度に関する所定条件が満たしていないと判定した場合には(S104のNO)、室内ファン112を1000rpm(第1回転領域)で駆動させる暖房運転を実行する(S107)。
そして、運転制御部111dは、例えば、暖房運転を第2所定期間実行した後(S108)、内部清浄運転を終了する。
エアコン1は、圧縮機121の圧力低下を抑制することでき、内部清浄運転を実行しても、圧縮機121から潤滑油が凝縮器側に流出する程度を抑制できる。従って、エアコン1は、内部清浄運転における潤滑油切れを抑止できる。
なお、上記では、判定部111cは、機器温度(例えば、吐出温度、室外熱交換器の温度)と外気温との差に基づいて、所定条件が満たされているか否かを判定していたが、これに限らない。例えば、判定部111cは、圧縮機121を駆動する駆動回路の温度である駆動回路温度と、外気温との差に基づいて、所定条件が満たされているか否かを判定してもよい。駆動回路は、圧縮機121が冷媒を圧縮するときに動作するように構成されている。したがって、駆動回路温度は、圧縮機121が動作を開始すると上昇する、すなわち、圧縮機冷媒温度に所定の関係をもって追従する。判定部111cは、駆動回路温度から外気温を引いた差が、第3所定値以下である場合、所定条件が満たされていると判定する。
なお、上記では、内部清浄運転は、冷房運転が終了後に行う例で説明したが、一例であってこれに限られるものではない。一例として、内部清浄運転は、除湿運転の終了後であってもよい。他の例としては、エアコン1が実行する処理は、エアコン1が停止している場合に、エアコン1のリモコン操作に基づき内部清浄運転を実行する処理であってよい。この場合、ユーザが任意のタイミングで内部清浄運転を開始させた場合であっても、当該内部清浄運転による潤滑油切れを抑制できる。さらに、エアコン1が実行する処理は、ネットワークを介して送られてくる要求に基づき、内部清浄運転を開始させる処理であってよい。
なお、図2に示したフローチャートは、一例であって、これに限定されるものではない。
<第2の実施形態>
図1及び図3に基づいて、第2の実施形態を説明する。なお、図面については、第1の実施形態と同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する要素の説明は省略する。
〔エアコン1の概要〕
第1の実施形態においては、運転制御部111dは、所定条件の判定結果に応じて予備暖房を実行していた。第2の実施形態においては、運転制御部111dは、所定条件の判定結果に応じて送風運転の運転時間を制御する点が第1の実施形態と異なる。
本実施形態において、運転制御部111dは、送風運転時において所定条件が満たされている場合、暖房運転に切り替えてよい。一方、運転制御部111dは、送風運転時において所定条件が満たされていない場合、送風運転を継続してよい。所定条件は、例えば、送風運転を行う期間が、予め定めた送風運転する最大の期間(以下、これを「最大送風期間」という。)を超える場合であってよい。
ここで、最大送風期間は、例えば、送風運転を行う期間がこれ以上長くなると寝込み状態が生じると想定できる期間としてよい。
これにより、エアコン1は、最大送風期間を超える前に送風運転を暖房運転に切り替えることで、寝込み状態が生じると想定できる期間に入る前に、送風運転を暖房運転に切り替えることができる。結果、エアコン1は、圧縮機121から潤滑油が凝縮器側に流出する程度を抑制し、内部清浄運転における潤滑油切れを抑止できる。
〔エアコン1が実行する処理〕
図3は、エアコン1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、運転制御部111dは、例えば、冷房運転を終了すると、内部清浄運転を実行する。具体的には、運転制御部111dは、室内ファン112を動作させ、圧縮機121を停止させる送風運転を実行する(S201)。運転制御部111dが、送風運転を実行すると、冷媒を操作する機器(例えば、圧縮機、室外熱交換器)の温度は、低下し、外気温に近づく。
次に、判定部111cは、例えば、予め設定した最大送風期間を超えているか否かを判定する(S202)。そして判定部111cは、判定結果を運転制御部111dに出力する。最大送風期間は、例えば、予め実験により求めた寝込み状態を生じさせない期間としてよい。最大送風期間は、例えば、エアコン1の製造時に、記憶部113に記憶させてよい。
そして、運転制御部111dは、判定部111cが、所定条件を満たしていないと判定した場合(S202のNO)には、送風運転を継続する。一方、判定部111cが、所定条件を満たしていると判定した場合(S202のYES)には、運転制御部111dは、暖房運転に切り替える(S203)。そして、運転制御部111dは、例えば第2所定期間、暖房運転を実行し(S204)、内部清浄運転を終了する。
以上により、エアコン1は、運転制御部111dは、送風運転を制御することで、圧縮機121が潤滑油切れを起こす可能性を低減できる。また、処理部111にとって、時間に基づき制御することは容易なため、所定条件を満たしたか否かの判定が容易になる。
なお、上記では、最大送風期間を、記憶部113に記憶する例で説明したが、エアコン1は、ネットワーク上のサーバーに記憶されている最大送風期間を、ダウンロードし記憶部113に記憶してもよい。また、図3に示したフローチャートは、一例であって、これに限定されるものではない。
<第3の実施形態>
図1及び図4に基づいて、第3の実施形態を説明する。なお、図面については、第1又は第2の実施形態と同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する要素の説明は省略する。
〔エアコン1の概要〕
第3の実施形態において、所定条件は、吐出温度から、室温を引いた差が、第2所定値以下の場合である。すなわち、第1の実施形態において、運転制御部111dは、機器温度と外気温とに基づき、内部清浄運転の制御内容を変化させていたのに対し、本実施形態では、運転制御部111dは、吐出温度と室温とに基づいて内部清浄運転の制御内容を変化させている点が異なる。
すなわち、圧縮機121から冷媒が吐出される部分の温度である吐出温度が、室温に近づき、または室温を下回る場合、冷媒の温度は低く、冷媒は液化していると想定できる。そこでエアコン1は、このような温度条件を検知した場合、室内ファン112の回転を下げ、吐出部の圧力を上昇させる。
これにより、エアコン1は、圧縮機121から潤滑油が凝縮器側に流出する程度を抑制し、内部清浄運転における潤滑油切れを抑止できる。
〔エアコン1の構成〕
まず、処理部111の機能的構成について、第1の実施形態と異なる点について説明する。
機器温度取得部111aは、第1の実施形態においては、室外機120に設けた冷媒を操作する機器(例えば、圧縮機、室外熱交換器)の温度を示す機器温度を機器温度センサ126から取得していたが、本実施形態では、入出力部を介して、機器温度センサ126から、吐出温度を取得する。
気温取得部111bは、第1の実施形態においては、外気温を取得していたが、本実施形態では、室温を取得する。具体的には、例えば、気温取得部111bは、室温示す情報を、室温センサ116から取得する。
判定部111cは、吐出温度から室温を引いた差が、第2所定値以下か否かを判定する。例えば、吐出温度が28℃、室温が24℃、第2所定値が5℃の場合、判定部111cは所定条件を満たしたと判定する。
運転制御部111dが実行する、冷房運転終了後の動作及び、判定部111cが判定結果を出力した後の動作は、第1の実施形態と同じである。
〔エアコン1が実行する処理〕
図4は、エアコン1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
まず、運転制御部111dは、例えば、冷房運転を終了すると、内部清浄運転を実行する。具体的には、運転制御部111dは、室内ファン112を動作させ、圧縮機121を停止させる送風運転を実行する(S301)。
次に、機器温度取得部111aは、吐出温度を示す情報を取得する(S302)。次に、気温取得部111bは、室温を示す情報を取得する(S303)。
そして、判定部111cは、吐出温度から室温を引いた差が第2所定値以下の場合に、所定条件が満たされていると判定する(S304のYES)。一方、吐出温度から室温を引いた差が第2所定値より大きい場合に、判定部111cは、所定条件が満たされていないと判定する(S304のNO)。そして、判定部111cは、判定結果を運転制御部111dに出力する。
運転制御部111dは、判定部111cが冷媒の温度に関する所定条件が満たされていると判定した場合には(S304のYES)、予備暖房を実行する(S305)。次に、運転制御部111dは、予備暖房を実行する期間が第1所定期間を経過するまで予備暖房を継続する(S306のNO)。そして、運転制御部111dは、予備暖房を実行する期間が第1所定期間を経過後(S306のYES)、暖房運転を実行する(S307)。
一方、運転制御部111dは、判定部111cが、冷媒の温度に関する所定条件が満たしていないと判定した場合には(S304のNO)、暖房運転を実行する(S307)。
そして、運転制御部111dは、例えば、暖房運転を第2所定期間実行した後(S308)、内部清浄運転を終わり、制御を終了する。
本実施形態によれば、エアコン1は、吐出温度が室温に近づき又は、室温を下回った場合、室内ファン112の回転を下げ、吐出部の圧力を上昇させるため、内部清浄運転を実行しても、圧縮機121から潤滑油が凝縮器側に流出する程度を抑制できる。従って、エアコン1は、内部清浄運転における潤滑油切れを抑止できる。
<第4の実施形態>
図1及び図2に基づいて、第4の実施形態を説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
〔エアコン1の概要〕
第4の実施形態において、運転制御部111dは、所定条件が満たされた場合、予備暖房を第1所定期間以上行い、運転制御部111dは、予備暖房において、室内ファン112の回転数を第2回転領域内(例えば、1000rpm未満の領域)で増加させる。すなわち、エアコン1は、寝込み状態を想定できる温度条件を検知した場合、室内ファン112が所定の回転数になるまでの期間を、所定条件を満たさない場合に比べ、長くする。
第1の実施形態では、所定条件が満たされた場合、室内ファン112の回転数を第2回転領域内で一定(例えば500rpm)としていた。一方、本実施形態では、所定条件が満たされた場合、室内ファン112の回転数を第2回転領域内で増加させる。
エアコン1は、寝込み状態を想定する温度条件を検知した場合、室内ファン112を通常の回転より遅く動作させる予備暖房を第1所定期間以上行い、予備暖房において、室内ファン112の回転数を第2回転領域内(例えば、1000rpm未満の領域)で増加させる。すなわち、エアコン1は、室内ファン112が通常の回転数になるまでの期間を、所定条件を満たさない場合に比べ、長くする。
これにより、エアコン1は、凝縮器に送る空気の総量を下げ、凝縮器における凝縮の程度を抑制する。そして、エアコン1は、吐出部の圧力を上昇させる。
以上により、エアコン1は、圧縮機121から潤滑油が凝縮器側に流出する程度を抑制し、内部清浄運転における潤滑油切れを抑止できる。
〔エアコン1が実行する処理〕
図2を用いてエアコン1が実行する処理について説明する。機器温度取得部111a、気温取得部111b及び、判定部111cの動作は第1の実施形態と同様である。エアコン1が実行する処理のフローチャートも第1実施形態の図2と同様である。但し、予備暖房の動作が異なるので、異なる部分を以下説明する。
運転制御部111dは、判定部111cが冷媒の温度に関する所定条件を満たしていないとする判定した場合(S104のNO)、すなわち、寝込み状態を想定する温度条件ではないと判定の場合は、暖房運転を実行する(S107)。具体的には、運転制御部111dは、第1回転領域(例えば、1000rpm)で室内ファン112を回転させる。
一方、運転制御部111dは、判定部111cが冷媒の温度に関する所定条件を満たしていると判定した場合(S104のYES)、すなわち、寝込み状態を想定する温度条件を満たしていると判定した場合は予備暖房運転を実行する(S105)。具体的には、運転制御部111dは、例えば、室内ファン112の回転数を第2回転領域内(例えば、1000rpm未満の領域)で増加させ、第1所定期間経過に第1回転領域(例えば、1000rpm)に達するように制御する予備暖房運転を実行する。その後、運転制御部111dは、暖房運転を実行する(S107)。
そして、運転制御部111dは、第2所定期間、暖房運転を実行(S108)した後、内部清浄運転を終了する。
エアコン1は、凝縮器に送る空気の総量を制限し、凝縮器における凝縮の程度を抑制する。そして、エアコン1は、圧縮機121から冷媒が吐出される部分の圧力を上昇させるため、エアコン1は、圧縮機121から潤滑油が凝縮器側に流出する程度を抑制でき得る。従って、エアコン1は、内部清浄運転における潤滑油切れを抑止できる。
<第5の実施形態>
図1及び図5に基づいて、第5の実施形態を説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
〔エアコン1の概要〕
第5の実施形態において、運転制御部111dは、予備暖房運転開始後、吐出温度から、室温を引いた差が、第4所定値を超えた場合に、予備暖房運転を終り、暖房運転を実行する。すなわち、第1の実施形態において、運転制御部111dは、予備暖房を所定期間実行した後、暖房運転を実行していたのに対し、本実施形態においては、運転制御部111dは、予備暖房を実行中に、判定部111cが吐出温度から室温を引いた差が第4所定値を超えたと判定した場合、暖房運転を実行する点で異なる。
予備暖房運転を第1所定期間実行した後、暖房運転する場合、第1所定期間は、例えば、予め実験により求めた、寝込み状態が生じないと想定できる期間にであってよい。
しかし、寝込み状態が生じないと想定できる期間は、エアコン1の設置場所等の条件によって変動する。従って、予め実験により求めた第1所定期間経過まで予備暖房を行う制御をした場合、寝込みが生じるおそれが無くなっているのに、運転制御部111dは、さら予備暖房を継続させてしまうおそれがある。
そこで、運転制御部111dは、予備暖房運転開始後、吐出温度から室温を引いた差が第4所定値を超えた場合に、暖房運転を実行する。
すなわち、運転制御部111dが、予備暖房運転を実行し、圧縮機121の動作を開始させると、圧縮機121は温まり、冷媒も気化する。よって、判定部111cは吐出温度を取得し、吐出温度から室温を引いた差が、第4所定値こえた場合には、冷媒は気化していると想定できる。そこで、運転制御部111dは、判定部111cがこのような温度条件を満たしたと判定した場合に、暖房運転を実行する。
これにより、エアコン1は、寝込みの可能性が低くなった時点で暖房運転を実行し、寝込みが生じるおそれはないのに、予備暖房を継続してしまうことを回避できる。
〔エアコン1が実行する処理〕
図5は、エアコン1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。エアコン1が実行する、予備暖房運転を実行し(S405)、その後、暖房運転を実行(S409)するまでを説明する。第1の実施形態と同一の部分については説明を省略する。なお図5に示す本実施形態のS401、S402、S403、S404、S405、S409、S410は、それぞれ図2で示す第1の実施形態におけるS101、S102、S103、S104、S105、S107、S109に相当する。
運転制御部111dは、判定部111cが冷媒の温度に関する所定条件が満たされていると判定した場合には、予備暖房運転を実行する(S405)。予備暖房運転は、例えば、室内ファン112を第1の回転領域(例えば1000rpm)よりも低い第2回転領域(例えば500rpm)で駆動し、暖房運転をする運転であってよい。
次に、機器温度取得部111aは、吐出温度を取得する(S406)。具体的には、機器温度センサ126が出力する吐出温度を示す情報を取得する。また、気温取得部111bは、室温を取得する(S407)。具体的には、室温センサが出力する室温を示す情報を取得する。
判定部111cは、吐出温度から室温を引いた差が、第4所定値以下か否かを判定する(S408)。例えば、吐出温度が28℃、室温が24℃、第2所定値が5℃の場合、判定部111cは、所定条件を満たしたと判定する。判定部111cが、吐出温度から室温を引いた差が、第4所定値以下であると判定した場合(S408のYES)には、再度機器温度取得部111aは吐出温度を取得し(S406)し、気温取得部111bは室温を取得(S407)する。
そして、判定部111cは、吐出温度、室温に基づき、判定をする(S408)。そして、判定部111cが吐出温度から室温を引いた差が、第4所定値以下でないと判定するまで、S406-S407-S408のステップを繰り返す。一方で、S406-S407-S408のステップを繰り返す間、運転制御部111dは、継続して予備暖房運転を実行する。
一方、判定部111cが、吐出温度から室温を引いた差が、第4所定値以下でないと判定した場合(S408のNO)には、運転制御部111dは、暖房運転を実行する(S409)。
エアコン1は、吐出温度と室温に基づき、予備暖房運転を終わり、暖房運転を実行することで、寝込みが解消しているにもかかわらず、予備暖房運転を継続してしまうことを避けることができる。
<第6の実施形態>
図1及び図6に基づいて、第6の実施形態を説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
〔エアコン1の概要〕
第6の実施形態において、最大送風期間は、室外機120に設けた熱交換器の温度と外気温との差及び、吐出温度と外気温との差のそれぞれが、第5所定値以下の場合において、エアコン1の暖房運転を開始させ、吐出温度の温度上昇が第6所定値を超えるまでの期間に基づく期間である。
また、第1所定期間は、前記室外機120に設けた熱交換器の温度と外気温との差及び、前記圧縮機121の前記冷媒が吐出される部分の温度と示す吐出温度と外気温との差のそれぞれが、第7所定値以下の場合において、エアコン1の暖房運転を開始させ、吐出温度の温度上昇が第8所定値を超えるまでの期間に基づく期間である。
第1の実施形態において、第1所定期間は、例えば、予め実験により求めた寝込み状態を解消できる期間である。また、第2の実施形態における、最大送風期間は、例えば、予め実験により求めた寝込み状態を生じさせない期間である。そして、例えば、エアコン1は製造時に、当該期間を、記憶部113に記憶させる。
しかし、寝込み状態を解消できる期間あるいは、寝込み状態を生じさせない期間は、設置場所等の条件によって変動する可能性がある。従って、予め実験により求めた期間の場合、エアコン1は、当該変動に対応しきれないおそれがある。
そこで、エアコン1は、室外機120に設けた熱交換器の温度(室外熱交換器温度)外気温との差及び、圧縮機121の冷媒が吐出される部分の温度を示す吐出温度と外気温との差それぞれが、所定値以下という開始条件を満たしたか否かを判定する。次に、エアコン1は、開始条件を満たしたと判定した場合、暖房運転を開始し、最大送風期間又は第1所定期間を決定する。具体的には、エアコン1は、暖房運転開始から、吐出温度の温度上昇が所定値を超えるまでの期間に基づき、最大送風期間又は、第1所定期間を決定する。
すなわち、室外熱交換器温度と外気温との差及び、吐出温度と外気温との差それぞれが、所定値以下である場合とは、例えば、エアコン1が、停止時の定常状態にあると想定できる状態である。このような状態でエアコン1が暖房運転を開始した場合において、エアコン1は、吐出温度を検知し、吐出温度が、所定値以上高くなるまでの期間に基づき最大送風期間又は、第1所定期間を決定する。当該期間は、エアコン1の設置環境に応じた期間と想定できる。そして、エアコン1は、当該期間に基づき、第1所定期間又は、最大送風期間を決定する。
これにより、エアコン1は、最大送風期間又は、第1所定期間を、設置場所等の条件によって生じる変動に対応した期間に決定することができる。
〔最大送風期間を決定する場合のエアコン1が実行する処理〕
図6は、エアコン1が実行する処理の一例を示すフローチャートである。最大送風期間決定以外のエアコン1が実行する処理は、第1の実施形態または、第2の実施形態と同様である。
判定部111cは、エアコン1が開始条件を満たしたか否かを判定する(S501)。開始条件は、エアコン1が最大送風期間を決定する決定運転を実行してよいかを示す条件である。開始条件は、例えば、室外熱交換器温度と外気温との差及び、吐出温度と外気温との差のそれぞれが、第5所定値以下の場合であってよい。具体的には、機器温度取得部111aは吐出温度及び室外熱交換器温度を取得する。次に気温取得部111bは、外気温を取得する。そして、判定部111cは、吐出温度と外気温との差及び、室外熱交換器温度と外気温との差のそれぞれが、第5所定値以下か否かを判定する。第5所定値より大きい場合(S501のNO)には、エアコン1は、最大送風期間を決定するための処理を終了して、暖房運転を行う。
一方、判定部111cが、吐出温度と外気温との差及び、室外熱交換器温度と外気温との差それぞれが、第5所定値以下であると判定した場合、すなわち開始条件を満たしたと判定した場合(S501のYES)には、例えば、処理部111は、暖房期間を計測するタイマ(図示せず。)を初期化しスタートさせてよい。次に、機器温度取得部111aは、この時の吐出温度(以下、この吐出温度を「第1吐出温度」という。)を取得してよい(S502)。そして、運転制御部111dは、暖房運転を実行してよい(S503)。
暖房運転を実行(S503)後、まず、機器温度取得部111aは、吐出温度を取得する(以下、この吐出温度を「第2吐出温度」という。)(S504)。
そして、判定部111cは第2吐出温度から第1吐出温度を引いた差が第6所定値を超えたか否を判定する(S505)。超えていない場合には(S505のNO)、再び、機器温度取得部111aは、第2吐出温度を取得し(S504)、判定部111cは第2吐出温度から第1吐出温度を引いた差が所定値を超えたか否を再び判定(S505)し、以降これを繰り返す。
一方、判定部111cが第2吐出温度から第1吐出温度を引いた差が第6所定値を超えたと判定した場合には(S505のYES)、処理部111は、タイマを読み出し、暖房運転を実行した期間を取得する(S506)。そして、処理部111は、取得した当該期間に基づき最大送風期間を決定する(S507)。そしてエアコン1は、最大送風期間を決定するための処理を終了する。
〔第1所定期間を決定する場合のエアコン1が実行する処理〕
第1所定期間を決定する場合のエアコン1が実行する処理は、最大送風期間決定する場合の処理(図6参照)とで、開始条件を満たしているか否かの判定処理(図6のS501参照)に用いる所定値と、第2吐出温度と第1吐出温度との温度差の比較処理(図6のS505参照)に用いる所定値とが異なる。第1所定期間を決定する場合のエアコン1が実行する処理における他の処理(図6のS502、S503、S504、S506等)は、最大送風期間決定する場合の処理(図6参照)と同様であるので、適宜説明を省略する。
第1所定期間を決定する場合のエアコン1が実行する処理では、判定部111cは、吐出温度と外気温との差及び、室外熱交換器温度と外気温との差のそれぞれが、第7所定値以下である場合、開始条件が満たされていると判定する。
また、第1所定期間を決定する場合のエアコン1が実行する処理では、第2吐出温度から第1吐出温度を引いた差が第8所定値を超えたか否を判定する。判定部111cが第2吐出温度から第1吐出温度を引いた差が第8所定値を超えたと判定した場合には、処理部111は、タイマを読み出し、暖房運転を実行した期間を取得する。そして、処理部111は、取得した当該期間に基づき第1所定期間を決定する。そしてエアコン1は、第1所定期間を決定するための処理を終了する。
つまり、最大送風期間を決定する場合のエアコン1が実行する処理では、第1所定期間を決定する場合の処理における第7所定値が第5所定値に置き換わり、第8所定値が第6所定値に置き換わる。
なお、第7所定値と第5所定値とは、互いに同じ値であってもよいし、互いに異なる値であってもよい。また、第8所定値と第6所定値とは、互いに同じ値であってもよいし、互いに異なる値であってもよい。
なお、エアコン1は、最大送風期間または、第1所定期間を決定する運転を、例えば、エアコン1を設置したとき実行すればよい。
エアコン1は、予め最大送風期間または、第1所定期間を決定する運転を行うことで、最大送風期間または、第1所定期間を設置場所等の条件によって生じる変動に対応した期間に決定することができる。
本開示は、種々の変形が可能である。例えば、上述の構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
1・・・エアコン(空気調和機)、110・・・室内機、111・・・処理部、111a・・・機器温度取得部(処理部)、111b・・・気温取得部(処理部)、111c・・・判定部(処理部)、111d・・・運転制御部(処理部)、112・・・室内ファン、113・・・記憶部、116・・・室温センサ、120・・・室外機、121・・・圧縮機、122・・・入出力部、124・・・四方弁、125・・・室外ファン、126・・・機器温度センサ、127・・・外気温センサ

Claims (10)

  1. 室外機に設けられ、冷媒を圧縮する圧縮機と、
    室内機に設けられた室内ファンと、
    前記圧縮機及び前記室内ファンを制御する処理部と、を備え、
    前記処理部は、前記冷媒の温度に関する所定条件が満たされているか否かに応じて、送風運転の後に暖房運転を実行する内部清浄運転の制御内容を変化させ、
    前記所定条件は、前記冷媒の温度が低下し、寝込み状態であると推定される条件であ
    前記処理部は、
    前記送風運転時において前記所定条件が満たされていない場合、前記室内ファンを第1回転領域で駆動させる前記暖房運転に切り替え、
    前記送風運転時において前記所定条件が満たされている場合、前記室内ファンを前記第1回転領域よりも低い第2回転領域で駆動させる予備暖房運転を実行した後、前記暖房運転を実行する、
    空気調和機。
  2. 前記処理部は、
    前記送風運転時において前記送風運転を行う期間が予め定めた最大送風期間を超える場合、前記暖房運転に切り替え、
    前記送風運転時において前記送風運転を行う期間が予め定めた最大送風期間を超えない場合、前記送風運転を継続する、
    請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記所定条件は、前記室外機に設けた前記冷媒を操作する機器の温度を示す機器温度から外気温を引いた差が、第1所定値以下の場合である、請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記所定条件は、前記圧縮機の前記冷媒が吐出される部分の温度から、室温を引いた差が、第2所定値以下の場合である、請求項1に記載の空気調和機。
  5. 前記所定条件は、前記圧縮機の駆動回路の温度から、外気温を引いた差が、第3所定値以下の場合である、請求項1に記載の空気調和機。
  6. 前記処理部は、
    前記所定条件が満たされた場合、前記予備暖房を第1所定期間以上行い、
    前記予備暖房において、前記室内ファンの回転数を前記第2回転領域内で増加させる、請求項に記載の空気調和機。
  7. 前記処理部は、予備暖房運転開始後、前記圧縮機の前記冷媒が吐出される部分の温度から、室温を引いた差が、第4所定値を超えた場合に、前記予備暖房運転を終了させる請求項に記載の空気調和機。
  8. 前記最大送風期間は、前記室外機に設けた熱交換器の温度と外気温との差及び、前記圧縮機の前記冷媒が吐出される部分の温度を示す吐出温度と前記外気温との差のそれぞれが、第5所定値以下の場合において、前記空気調和機の暖房運転を開始させ、前記吐出温度の温度上昇が第6所定値を超えるまでの期間に基づいた期間である、請求項に記載の空気調和機。
  9. 前記第1所定期間は、前記室外機に設けた熱交換器の温度と外気温との差及び、前記圧縮機の前記冷媒が吐出される部分の温度を示す吐出温度と前記外気温との差のそれぞれが、第7所定値以下の場合において、前記空気調和機の暖房運転を開始させ、前記吐出温度の温度上昇が第8所定値を超えるまでの期間に基づいた期間である、請求項に記載の空気調和機。
  10. 前記内部清浄運転は、冷房運転後に行う請求項1乃至のいずれかに記載の空気調和機。
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