JP7410277B2 - 圧力要素を備えるパッド - Google Patents

Description

本発明は、パッド圧力要素を備えるパッドに関し、特に整形外科用補助のためのパッドに関する。本発明はまた、装具または帯具において本発明によるパッドを使用することおよび本発明によるパッドを備える装具または帯具に関する。

パッドは、様々な実施形態において、および様々な予防的および治療的用途のために公知である。例えば、独国特許発明第２７２２５６３号明細書、欧州特許出願公開第０５９８２９１号明細書および欧州特許出願第０６００２１８号明細書から様々なパッドが公知である。

２つの材料またはコンポーネントからなるパッドも独国実用新案第２９７０１００１号明細書より公知である。欧州特許出願第０４９６０７１号明細書は、より柔軟な材料からなる圧力パッドを説明しており、ここでは硬質または非圧縮性の材料からなる少なくとも１つの摩擦コアが配置されている。この摩擦コアは、摩擦マッサージ、すなわち、パッドキャリアの軟組織に対するコアの動きによって生成される疼痛点における動きに誘発された摩擦によるマッサージを提供することを意図している。

先行技術のパッドは、平面的な方法で隣接組織に圧力を加えることができる、または表面に発生する圧力を分散および／もしくはこのような圧力を遮断できるが、これらのパッドは、より強い、またはより弱い圧力等の特定の圧力を特定のポイントに加えることを可能にするものではなく、または十分に可能にすることもない。

先行技術によるパッドの場合、圧力はさらに皮膚に対して垂直に加えられる。そのため、特に圧力要素を動かし、そうやって単純な圧力を超えるマッサージ効果をもたらす側圧は可能でない。

従って、本発明に基づく技術的問題点は、改善されたパッド、特に、平面圧力に加えて、特定の正確な圧力を加えることが可能なパッドを提供することにある。特に、本発明に基づく技術的問題点は、改善されたマッサージ効果、特に圧力体の動きによるマッサージ効果に繋がるパッドを提供することにある。

本発明に基づく技術的問題点は、整形外科用補助のためのパッドを提供することで解決される。整形外科用補助のためのパッドは、第１材料からなるパッド基体と、第２材料からなる少なくとも１つのパッド圧力要素とを備え、パッド圧力要素は、少なくとも部分的にパッド基体内に埋め込まれ、パッド基体の第１材料はパッド圧力要素の第２材料よりも柔軟であり、パッド圧力要素は、２つのピン形状の***部とベース要素とを有し、ピン形状の***部はベース要素に配置され、ピン形状の***部はベース要素によって粘弾性的に可動である。

そのため、本発明は、少なくとも２つのピン形状の***部がベース要素の上で互いに接続され、パッド基体内に少なくとも部分的に埋め込まれている場合、ベース要素によって粘弾性的に可動である点を主として特徴としている。

特に、互いに対するピン形状の***部の粘弾性的な可動性は、ベース要素の柔軟性のある構造によって好適に実現できる。従って、ベース要素は、柔軟であることが好ましい。

ベース要素によって接続され、より柔軟なパッド基体内に少なくとも部分的に埋め込まれてベース要素によって粘弾性的に可動である、ピン形状の***部からなる新規のパッド圧力要素を備える、本発明によるパッドの構造は、有利には、向上したマッサージ効果、特に、圧力が皮膚に加えられるだけでなく、横向きの動きも行われる摩擦マッサージを結果的にもたらす。本発明による実施形態において、パッドが患者の皮膚に垂直に押し当てられると、ベース要素によって互いに接続されているピンが、特に、ベース要素から最も遠くにあるそれらの端部において、互いに近付くように動いたり、互いから離れるように動いたりすることがわかった。互いから離れたり、互いに近付いたりするようなピン形状の***部の動きは、有利には、横向きの動きを表し、これは、パッドの垂直な圧力によって皮膚に生じ、向上したマッサージへと繋がる。そのプロセスで、この横向きの動きは無秩序に行われ、これがマッサージ効果を高めることが有利にもわかった。

先行技術の***部と比較すると、本発明によると、ベース要素によって接続され、つまり特に好適にはスポークでも支持されている、ピン形状の***部は、実質的により自由で動作自在に、従って、特により無秩序にも反動する。皮膚表面の真下にある機械的受容体は、絶えずわずかに変化するピン形状の***部の弾性変位にうまく適応することができないため、この効果は有利である。このことはマッサージの作用を延長させることにつながる。

手技療法では、セラピストの動作はどれも１００％同じであることはないため、マッサージは「無秩序」であり、本発明によるパッドから得られるマッサージ作用は、従来のパッドによるマッサージ作用よりも、手技マッサージ作用により似ている。ピン形状の***部、例えば、突起状の***部と、それに接続された、ベース表面体の穴にスポークのようにまたがることが好ましいウェブ等のベース要素との接続は、有利には、可動の***部とであり、これは、断続的なマッサージ原理を可能にする。パッド上の動かない***部には、皮膚センサに作用する圧力効果しかなく、これは比較的短時間の間にその圧力に慣れてしまい、効果的な信号を出さなくなるが、本発明による可動のピン形状の***部には、例えば、マッサージ中にセラピストがかけるような交互的な圧力をもたらすため、リンパ管と血管への圧力作用が残る。これは、例えば、対応するマッサージ効果が半月板基部とホッファの脂肪体に作用する場合、膝パッドとすれば特に有利になり得る。驚くべきことに、パッド圧力要素を包み込む構成要素なしで使用すると、ウェブ上にある内側のピン形要素に圧力が加えられると外側のピン形要素が多くの場合、内向きに曲がるのだが、一方で、パッド体に包まれている本発明によるパッド圧力要素の場合では、ウェブ上にある内側のピン形要素に圧力が加えられると外側のピン形要素は多くの場合、外向きに曲がるということもさらにわかった。どちらの効果も、手技マッサージと同様の動きに誘発されたマッサージをもたらすので有益である。

ピン形要素を互いから離れるように動かすと横向きの引張動作となるが、互いに近付く動きは横向きの押圧動作となる。驚くべきことに、ピン形要素がより柔軟なパッド基体に少なくとも部分的に埋め込まれている、例えばポッティングされている場合、この動きは皮膚にもはっきりと伝達されることがわかった。

本発明に関連して、パッドとは、特に、その形状が特にパッド基体によって形成される圧力パッドを意味すると理解されたい。パッド基体は、任意の適切な形状であることができる。従来のパッドは典型的に平らなベース面を有する。そして、突起はこのようなベース面から突出できる。本発明によるパッドは、特に、パッドが使用されている際にユーザに面する第１ベース領域またはベース面を有する。パッドは、本質的に平らになるように構成されていることが好ましい。そして、このようなパッドは、パッドが使用されている際にユーザの反対側を向いている第２ベース領域またはベース面を有することが好ましい。ピン形状の***部は、パッド基体からユーザの方向を向く。

パッドの典型的な使用法は当業者に公知である。本発明によるパッドをはじめとしたパッドは、特に、特定の身体部分、例えば、背中の領域または膝蓋骨の領域に圧力を加えるために使用される。パッドは、さらなるデバイス、特に帯具または装具を使用して対応する身体領域にプロセス中に位置づけられ、押し当てられる。

好適な実施形態では、少なくとも２つのピン形状の***部の少なくとも一部は、パッド基体に埋め込まれている。好適には、少なくとも２つのピン形状の***部のうちの少なくとも１つが、パッド基体に完全に埋め込まれている。好適には、少なくとも２つのピン形状の***部が、パッド基体に完全に埋め込まれている。特に好適には、パッド圧力要素全体、すなわち、少なくとも２つのピン形状の***部およびベース要素が、パッド基体に埋め込まれ、こうして、パッド圧力要素は、好適には、パッド基体によって完全に包囲され、例えば、パッド基体にポッティングされている。

少なくとも１つのパッド圧力要素をパッド基体の材料で好適に完全に被覆することは、説明された適用における利点をもたらすだけでなく、ユーザの反対側を向いているパッド基体の第２ベース面が平面的な方法で容易に製造できるので、本発明によるパッドのより単純な製造オプションをもたらし有利である。

第１の硬度を有する材料からなるパッド基体と、第２の硬度を有する材料からなる本発明による少なくとも１つのパッド圧力要素とを備えるパッドが好ましく、パッド基体は、ユーザに面する第１ベース面と、ユーザの反対側を向いている第２ベース面とを有し、少なくとも１つのパッド圧力要素の表面はパッド基体の材料によって完全に包囲されている。

パッド圧力要素は、好適には、圧力強化要素である。圧力強化要素は、パッド基体によって加えられる表面圧力よりも強い局所的な圧力を提供するように使用される。

好適な実施形態では、パッド基体は、ユーザに面する第１ベース面と、ユーザの反対側を向いている第２ベース面とを有し、ピン形状の***部が、ユーザの反対側を向いている第２ベース面の領域に配置されるベース要素からユーザに面する第１ベース面の方向に突出することが好ましい。

好適な実施形態では、少なくとも２つのピン形状の***部は、パッド基体へと少なくとも２ｍｍ突出する。

好適な実施形態では、ベース要素およびピン形状の***部は、一体に構成され、特に同じ材料からなる。

好適な実施形態では、パッド圧力要素のベース要素は、ウェブ形状またはプレート形状である。

好適な実施形態では、ベース要素は、少なくとも１つの穴を有し、少なくとも２つのピン形状の***部は、少なくとも１つの穴の縁部でベース要素上に配置されていることが好ましい。

好適な実施形態では、少なくとも２つのピン形状の***部は、穴をまたぐウェブによって互いに接続されている。

ウェブまたは複数のウェブはベース要素に割り当てられる、またはウェブまたは複数のウェブはベース要素の一体部分であることが好ましい。

好適な実施形態では、少なくとも２つのペアのピン形状の***部は、穴の縁部に配置され、いずれの場合も穴をまたぐウェブにより互いに接続されており、２つのペアのピン形状の***部のウェブは、好適には穴のほぼ中央で交差する。

好適な実施形態では、少なくとも１つのピン形状の***部は、少なくとも１つのウェブにさらに配置されている。

好適な実施形態では、さらなるピン形状の***部が２つのウェブの交差点に位置する。

本発明による実施形態の結果として、ピン形状の***部を特定の組織のポイントに置くことで、特定の圧力を標的化された方法で有利に加えることができる。このような特定の組織のポイントは、特にトリガーポイントとなることができる。

ウェブが好適に追加のピン形状の***部を備えるのであれば、例えば、ウェブの交差点で、このことはウェブに位置するこれらのピン形状の***部が押し込まれた際にさらに高められたマッサージ効果をもたらし、その結果、ウェブの外側に位置するピン形状の***部がウェブによって介在された方法で動かされ、特にウェブに位置するピン形状の***部から離れるように動いたり、近付くように動いたりする。この動きは、さらなるマッサージ効果をもたらす。

本発明に従って提供され、ピン形状の***部を接続するウェブはまた、異なる幅および／または厚さであることができる。互いに対するウェブの厚さの比率または幅の比率に応じて、いくつかのウェブによって接続されている、すなわち懸架されているピン形状の***部は、制御された方法で撓むことができる。弾性変形の間、ピン形状の***部は、接続ウェブが他のウェブに比べて弱いおよび／または薄い側に有利に傾斜する。

好適な実施形態では、隣接するピン形状の***部間の距離は、ピン形状の***部の高さの少なくとも２．５倍、最大で６倍の広さである。特に好適には、隣接するピン形状の***部間の距離は、ピン形状の***部の高さの少なくとも３倍、最大で５倍の広さである。

例えば、高さ約３ｍｍのピン形状の***部は、約７．５ｍｍから１８ｍｍほど互いから離れていることが好ましく、１０ｍｍから１４ｍｍが好ましく、特に約１２ｍｍが好ましい。

好適な実施形態では、少なくとも２つのピン形状の***部は、ピンの一般的な形状、例えば、ピラミッド、コーン、シリンダ、中空シリンダ、直方体、六面体、角柱、多面体、ロッド、ディスク、円環体、またはリング形状を有する。ピン形状の***部は、ロッド状の***部でもよい。

ピン形状の***部は、ベース要素に位置してピン足部を形成する第１端部と、ピン頭部を形成する第２端部とを有する。ピン頭部は、このようにしてベース要素から最も離れて位置するピン形状の***部の領域であり、このようにして最も遠くへ横向きに曲げることができる。

ピン形状の***部は、パッド基体からユーザの方向を向き、ピン頭部はこのようにパッド基体の第１ベース面の方向に位置し、ピン足部とベース要素とはパッド基体の第２ベース面の方向に位置する。

ピン頭部は、好適には、横方向に少なくとも１ｍｍ、特に好適には、少なくとも２ｍｍ、特に好適には、少なくとも２．５ｍｍ曲げることができ、曲げは好適には全方向で可能である。屈曲距離は、ピン足部から、特にピン足部の中心から測定される。

好適な実施形態では、少なくとも２つのピン形状の***部は、少なくとも１ｍｍ、最大で１０ｍｍ、例えば、約３ｍｍの高さを有する。好適な実施形態では、少なくとも２つのピン形状の***部は、少なくとも２ｍｍの高さを有する。好適な実施形態では、少なくとも２つのピン形状の***部は、少なくとも３ｍｍの高さを有する。高さはベース要素から測定される。

パッドは、少なくとも部分的に粘弾性を有することが好ましく、このようにして、少なくとも１つの粘弾性部分的領域を有することが好ましい。特に、パッドはパッド圧力要素の領域で少なくとも粘弾性であることが好ましい。

パッド基体は、少なくともパッド圧力要素の領域に粘弾性材料を有することが好ましい。パッド基体は、少なくとも部分的領域において粘弾性であることが好ましい。パッド基体は粘弾性であることが好ましい。パッド基体は、粘弾性材料からなることが好ましい。

パッド基体の材料は、プラスチック、シリコーンまたはゴムであることが好ましい。しかしながら、当業者はまた、先行技術からパッド基体にさらに適した材料に精通している。

例えば、材料は熱可塑性エラストマであることができる。例えば、ポリウレタンも適している。

パッド基体の材料は、曲げ可能および／または伸縮可能であることが好ましいため、パッド基体は、パッドが装着されると、ユーザの体型に適応することができる。

パッド基体の材料は、布地材料でないことが好ましい。しかしながら、代替的な実施形態では、パッド基体はまた、布地の覆いによって包囲される、または他の方法で被覆されることができる。

パッド基体の材料は、当然、材料、特に記載済みの材料のうちの少なくとも２つの混合からできていてもよい。

パッド圧力要素の材料は、可撓性材料、特に軟質プラスチック材料であることが好ましい。好適な実施形態では、少なくとも１つのパッド圧力要素の材料は、プラスチック、シリコーン、またはゴムである。当然だが、少なくとも１つのパッド圧力要素の材料も、材料、特に記載済みの材料のうちの少なくとも２つの混合からできていてもよい。

本発明によるピン／ベース要素の構造は、このようにして、例えば、射出成形技術によって、有利に容易に製造できる。

本発明によれば、パッド基体の第１材料は、パッド圧力要素の第２材料よりも柔軟である。

好適な実施形態では、パッド基体の材料は、少なくとも１０ショアＯＯ、最大で５０ショアＯＯのショア硬さを有する。

パッド基体の材料、すなわち、第１材料は、好適には最大４５ショアＯＯ、好適には最大４０ショアＯＯ、特に好適には最大３０ショアＯＯの硬さを有する。パッド基体の材料、すなわち、第１材料は、好適には最大２５ショアＯＯ、好適には最大２０ショアＯＯ、特に好適には最大１９ショアＯＯの硬さを有する。パッド基体の材料は、好適には、少なくとも１０ショアＯＯ、特に少なくとも１４ショアＯＯ、特に好適には少なくとも１５ショアＯＯの硬さを有する。

好適な実施形態では、パッド圧力要素の材料は、少なくとも１０ショアＡ、好適には少なくとも１４ショアＡ、最大で８０ショアＡのショア硬さを有する。好適な実施形態では、パッド圧力要素の材料は、少なくとも２０ショアＡ、最大８０ショアＡのショア硬さを有する。

好適な実施形態では、少なくとも１つのパッド圧力要素の材料は、少なくとも２０ショアＡ、最大６０ショアＡの硬さを有する。

好適な実施形態では、少なくとも１つのパッド圧力要素の材料は、少なくとも２０ショアＡ、より好適には少なくとも２５ショアＡの硬さを有する。

好適な実施形態では、少なくとも１つのパッド圧力要素の材料は、最大５０ショアＡの硬さを有する。好適な実施形態では、少なくとも１つのパッド圧力要素の材料は、最大４９ショアＡ、より好適には最大４５ショアＡの硬さを有する。

少なくとも１つのパッド圧力要素の材料は、好適には、少なくとも３５から最大４５ショアＡの硬さを有する。少なくとも１つのパッド圧力要素の材料は、好適には、約４０ショアＡの硬さを有する。

好適な実施形態では、パッド基体の材料は、少なくとも１０ショアＯＯ、最大５０ショアＯＯのショア硬さを有し、および／またはパッド圧力要素の材料は、少なくとも１０ショアＡ、好適には、少なくとも１４ショアＡ、最大８０ショアＡのショア硬さを有する。

好適な実施形態では、パッドは、少なくとも２つの可撓性パッド圧力要素を備え、２つのパッド圧力要素は、接続要素によって互いに接続されている。特に好適には、パッド、特に膝パッドは、４つの可撓性パッド圧力要素を備え、４つのパッド圧力要素は、接続要素によって互いに接続されている。

少なくとも２つのピン形状の***部を有するパッド圧力要素を互いに接続する接続要素は、好適には、ウェブ形状またはプレート形状であることができる。

２つのパッド圧力要素が好ましく、それぞれがベース要素に２つの穴を有し、特に第１穴は、その縁部に少なくとも２つのペアのピン形状の***部が配置され、これらはそれぞれ穴をまたぐウェブにより互いに接続され、２つのペアのピン形状の***部のウェブは、好適には、穴のほぼ中央で、互いに交差し、第２穴は、その縁部に少なくとも１つのペアのピン形状の***部が配置され、これは穴をまたぐ第１ウェブにより互いに接続され、第２ウェブは穴をまたぎ、第１および第２ウェブは、好適には、穴のほぼ中央で、互いに交差し、２つのパッド圧力要素は、接続要素によって互いに接続されている。

２つのパッド圧力要素が好ましく、それぞれは、ピン形状の***部およびウェブを有する２つの穴をいずれの場合も有する可撓性ベース要素を有し、パッド圧力要素は、図３に示されるように、接続要素によって互いに接続される。

２以上のパッド圧力要素および接続要素は、一体で、および／または同じ材料からなることが好ましい。

パッド、特に第１ベース面および第２ベース面によって形成されるパッド基体の部分は、任意の形状、特に当業者には公知の任意のパッド形状を有することができる。

例えばパッドは、特に膝蓋骨パッドとして使用される場合、輪帯状にすることができる。代替的には、形状は平らで連続的な面にすることもできる。翼状の付属物をパッドの１以上の側面に設けることができる。

パッドは、膝パッド、足首パッド、背部パッド、肘パッド、腕領域用パッド、または腹部領域用パッドであることが好ましい。

好適な実施形態では、パッドは、少なくとも２つのパッド圧力要素を有する。好適な実施形態では、パッドは、少なくとも２つから最大で２０のパッド圧力要素を有する。好適な実施形態では、パッドは、複数のパッド圧力要素を有する。

複数のパッド圧力要素は、パッドが使用される際に、トリガーポイント、鍼治療のつぼ、または膝蓋下脂肪体等の特定のポイントに正確な圧力を加えるように、パッドの第１ベース面に配置可能である。

代替的な実施形態では、少なくとも２つのパッド圧力要素、特に複数のパッド圧力要素も、パッド基体のウェブによって互いに接続することができる。

少なくとも１つのパッド圧力要素に加えて、パッドはまた、例えば、パッド基体の材料からできた摩擦要素を追加的に有することができる。

好ましい実施形態では、パッドは、膝パッド、足首パッド、背部パッド、肘パッド、腕領域用パッド、または腹部領域用パッドである。好ましい実施形態では、パッドは、膝パッド、足首パッド、肘パッド、腕領域用パッド、または腹部領域用パッドである。好ましい実施形態では、パッドは、膝パッド、足首パッド、肘パッド、または腕領域用パッドである。特に好ましい実施形態では、パッドは膝パッドである。

好ましい実施形態では、パッドは膝パッドであり、少なくとも２つのパッド圧力要素を有し、パッドの２つのパッド圧力要素はパッド基体に配置され、パッドが装着されると、膝蓋下脂肪体の領域に位置して、そこに圧力を加えることができる。

パッドが好ましく、パッドの少なくとも１つのパッド圧力要素は、パッド基体に配置され、パッドが装着されると、トリガーポイントの領域に位置して、トリガーポイントに圧力を加えることができる。

本発明によるパッドは、トリガーポイント治療で使用されることが好ましく、パッドの少なくとも１つのパッド圧力要素は、パッドが着用されるとトリガーポイントを押圧するようにパッド基体に配置されることが好ましい。

トリガーポイント療法の目的は、いわゆる筋膜トリガーポイントを取り除くことである。これらは骨格筋の局所的に硬くなった領域である。

図５および図６に示されるようなパッド、特に膝パッドが好ましい。

本発明によるパッドは、背部用パッドでないことが好ましい。本発明によるパッドは、背部パッドでないことが好ましい。

本発明によるパッドは、靴の中敷きまたは足用インソールでないことが好ましい。

パッドは、整形外科用補助器具であることが好ましい。パッドは、整形外科用補助器具の一体部であることが好ましい。整形外科用補助器具は、装具または帯具であることができる。

本発明はまた、本発明によるパッドを備える整形外科用補助器具に関する。本発明はまた、本発明によるパッドを備える装具または帯具に関する。

好ましい実施形態では、装具または帯具は、膝装具もしくは膝帯具、足首装具もしくは帯具、背部装具もしくは帯具、肘装具もしくは帯具、腕領域用装具もしくは帯具、または腹部領域用装具もしくは帯具である。好ましい実施形態では、装具または帯具は、膝装具もしくは膝帯具、足首装具もしくは帯具、肘装具もしくは帯具、腕領域用装具もしくは帯具、または腹部領域用装具もしくは帯具である。好ましい実施形態では、装具または帯具は、膝装具もしくは膝帯具、足首装具もしくは帯具、肘装具もしくは帯具、または腕領域用装具もしくは帯具である。

好ましい実施形態では、装具または帯具は、膝装具または膝帯具である。

装具は弾性ニット装具である、または帯具は弾性ニット帯具、特に膝帯具であることが好ましい。

好ましい実施形態では、装具または帯具は、背部装具または背部帯具でない。

本発明はまた、本発明によるパッドを、好ましくはトリガーポイント療法において圧力パッドとして使用することに関する。

本発明はまた、少なくとも１つのパッド圧力要素がトリガーポイントを押圧するように、本発明によるパッドが第１ステップでユーザに装着され、第２のステップで、本発明によるパッドが、この位置で一定期間、ユーザによって着用される、トリガーポイント療法の方法に関する。

本発明のさらに好ましい目的は、従属請求項および独立請求項から明白となるだろう。

以下の図面に基づいて本発明がより詳細に説明されるが、その中に示される本発明の実施形態は限定的に理解されない。

本発明によるパッドの基本的な構造を示す。 本発明によるパッドのパッド圧力要素の好適な実施形態を示す。 互いに接続している本発明によるパッドの２つのパッド圧力要素の好適な実施形態を示す。 図３の互いに接続している２つのパッド圧力要素の側面図を示す。 図３のパッド圧力要素を備える本発明によるパッドを示す。 図５の本発明によるパッドを斜視図で示す。 本発明によるパッドを備えるニット膝帯具の内側を示す。

図１は、パッド圧力要素（１００）が埋め込まれているパッド基体（２０１）を備える本発明によるパッド（２００）を示している。パッド圧力要素（１００）は一体的に構成されており、パッド基体（２０１）の材料よりも硬い可撓性材料製である。パッド（２００）は、第１ベース面（２０４）を有する第１側面と、第２ベース面（２０５）を有する反対側の第２側面を有する。パッド（２００）が使用される場合、第１ベース面（２０４）は、ユーザの方向に向けられ、すなわち、ユーザの皮膚に押し当てられ、当然、中間層もパッド（２００）と皮膚との間に位置することもでき、例えば、布製の裏地層である。

パッド圧力要素（１００）は、第１ピン形状の***部（１１）および第２ピン形状の***部（１２）を有し、２つのピン形状の***部（１１、１２）は、可撓性ベース要素（１０）によってそのピン足部において互いに接続されている。ベース要素（１０）がパッド基体（２０１）において第２ベース面（２０５）の方向に配置される一方、ピン形状の***部が第１ベース面（２０４）の方向に延び、その近傍でピン頭部（１１ｋ、１２ｋ）がそのように配置されている。

パッド（２００）が、例えば、帯具によってユーザの皮膚に押し当てられると、ピン形状の***部（１１、１２）が、特にその頭部（１１ｋ、１２ｋ）領域において、互いに対し近付いたり、離れたりする。このようにして、垂直圧力は、結果的にピン形状の***部（１１、１２）の横方向の動きとなる。ピン形状の***部（１１、１２）のこの横向きの動きは、結果として、マッサージ効果を向上させ、これは、ユーザの皮膚へのピン頭部（１１ｋ、１２ｋ）の単純な縦向きの圧力を著しく超える。ユーザが動く間の異なる圧力の影響は、結果的に、ピン形状の***部（１１、１２）の無秩序な横向きの動きとなり、これは、手技マッサージの間の無秩序な動きを模倣する。

図２は、本発明によるパッド、ここでは膝パッドのパッド圧力要素（１００）の好適な実施形態を示している。パッド圧力要素（１００）は、２つの穴（３１、３２）を有する可撓性ベース要素（１０）を備える。第１穴（３１）の場合、穴縁部（３３）に、４つのピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）が配置されている。４つのピン形状の***部は、第１対向ペア（１１、１２）と第２対向ペア（１３、１４）を形成する。ピン形状の***部の第１ペア（１１、１２）は、第１ウェブ（２１）によって互いに接続されている。ピン形状の***部の第２ペア（１３、１４）も、第２ウェブ（２２）によって互いに接続されている。２つのウェブ（２１、２２）は、穴（３１）の中央で交差する。ウェブ（２１、２２）の交差点には、さらなる中央ピン形状の***部（１７）が位置している。可撓性ベース表面体（１０）は第２穴（３２）を有し、第２穴（３２）の穴縁部（３４）に２つの対向するピン形状の***部（１５、１６）が位置し、これらも同様に穴（３２）がまたがるウェブ（２３）によって互いに接続されている。このウェブ（２３）は、２つのさらなる中央ピン形状の***部（１８ａ、１８ｂ）を有する。第１ウェブ（２３）は第２ウェブ（２４）と交差し、第２ウェブ（２４）もまた穴（３２）にまたがり、穴縁部（３４）に位置するベース要素（１０）にある３つのさらなるロッド状の***部（１９ａ、１９ｂ、１９ｃ）の領域から始まる。

パッド圧力要素（１００）は、射出成形により単一の可撓性プラスチックから成形されている。

図３は、接続要素（１０２）によって互いに接続されることで、ユニット（１０３）を形成する、本発明によるパッドの２つのパッド圧力要素（１００、１０１）の好適な実施形態を示している。パッド圧力要素（１００）は、図２のパッド圧力要素に対応する。再度になるが、２つの穴（３１、３２）の領域に位置しているピン形状の***部（１１、１２、１３、１４、１５、１６、１７、１８ａ、１８ｂ、１９ａ、１９ｂ、１９ｃ）と、穴にまたがるウェブ（２１、２２、２３、２４）が示されている。ベース要素（１０）は、接続要素（１０２）によって第２パッド圧力要素（１０１）のベース要素（１０）に接続されている。第２パッド圧力要素（１０１）は、第１パッド圧力要素（１００）に対して鏡面反転されて示されているが、ウェブ（２１、２２、２４）がまたがる２つの穴（３１、３２）の領域に配置されているピン形状の***部（１１、１２、１３、１４、１５、１６、１７、１８ａ、１８ｂ、１９ａ、１９ｂ、１９ｃ）が再度、示されている。２つのパッド圧力要素（１００、１０１）のこのようなユニット（１０３）は、特に膝帯具の膝パッドでの使用に適している。

図４は、図３のパッド圧力要素ユニット（１０３）を側面図で示している。接続要素（１０２）によって互いに接続されている２つのベース要素（１０）を見ることができる。図３に示されるピン形状の***部（１１、１２、１３、１４、１５、１６）は、ベース要素（１０）から突出している。

図５は、環状パッド基体（２０１）を備える膝パッド（２００）を示している。パッド基体（２０１）は、２つの突出形状突起（２０２）および２つの翼形状突起（２０３）を有し、これらは、例えば、独国特許出願公開第１０２０１１０１０８２７号明細書から公知であり、その中に記載されている機能を果たし、つまり、それらは、膝蓋下脂肪体の領域に位置し、そこに圧力を加えることができる、または膝蓋下関節腔と係合することができる。パッド（２００）に対する上面図が示されており、ユーザに面しているパッドの第１面を見ることができる。図３のユニット（１０３）は、２つのパッド圧力要素（１００、１０１）からなり、これらは接続要素（１０２）によって互いに接続されている。ユニット（１０３）は、パッド基体（２０１）に完全に埋め込まれており、より具体的には、関連するピン形状の***部（１１、１２、１３、１４、１７）およびウェブ（２１、２２）を含む第１穴（３１）が突出形状突起（２０２）に位置し、関連するピン形状の***部（１５、１６、１８ａ、１８ｂ）およびウェブ（２３、２４）を含む第２穴（３２）が翼形状突起（２０３）の領域に配置されるようにいずれの場合も可撓性ベース要素（１０）を位置付けるようにしている。

本発明の構成によって生じるマッサージ効果は、このようにして、膝蓋骨の下および隣の重要な領域に作用できる。

図６は、図５の膝パッド（２００）を斜視図で示している。２つのパッド圧力要素と接続要素からなるユニット（１０３）は、パッド基体（２０１）に一体であり、完全にポッティングされている。異なるピン形状の***部は、パッド基体（２０１）の突出形状突起（２０２）および翼形状突起（２０３）の領域に位置している。結果として、膝蓋下脂肪体の領域に圧力とマッサージ作用の両方が有利に加えられる。

図７は、編み生地製で、本発明によるパッドを備える、本発明による膝帯具（３００）を示している。ここでは、帯具（３００）の内側を見ることができる。パッドは編まれた帯具の生地の内側に置かれ、被覆材（３０１）によってそこに配置および取り付けられるため、図面ではパッドの輪郭のみが見える。膝帯具（３００）が着用されると、パッドは膝の領域に位置して膝蓋骨を囲むため、翼形状突起と突出形状突起が膝蓋下脂肪体の領域に来ることになり、そこでピン形状の***部と共にパッドが作用することができる。

１０ ベース要素
１１ ピン形状の***部
１１ｋ ピン頭部
１２ ピン形状の***部
１２ｋ ピン頭部
１３ ピン形状の***部
１４ ピン形状の***部
１５ ピン形状の***部
１６ ピン形状の***部
１７ ピン形状の***部
１８ａ ピン形状の***部
１８ｂ ピン形状の***部
１９ａ ピン形状の***部
１９ｂ ピン形状の***部
１９ｃ ピン形状の***部
２１ 第１ウェブ
２２ 第２ウェブ
２３ ウェブ
２４ ウェブ
３１ 穴
３２ 穴
３３ 穴縁部
３４ 穴縁部
１００ パッド圧力要素
１０１ パッド圧力要素
１０２ 接続要素
１０３ 接続要素によって互いに接続されている２つのパッド圧力要素
２００ パッド
２０１ パッド基体
２０２ 突出形状突起
２０３ 翼形状突起
２０４ 第１ベース面
２０５ 第２ベース面
３００ ニット帯具
３０１ 被覆材

Claims (14)

1. 整形外科用補助のためのパッド（２００）であって、
   第１材料からなるパッド基体（２０１）と、第２材料からなる少なくとも１つのパッド圧力要素（１００、１０１）と、を備え、
   前記パッド圧力要素（１００、１０１）は、少なくとも部分的に前記パッド基体（２０１）内に埋め込まれ、前記パッド基体（２０１）の前記第１材料は、前記パッド圧力要素（１００、１０１）の前記第２材料よりも柔軟であり、
   前記パッド圧力要素（１００、１０１）は、少なくとも２つのピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）とベース要素（１０）とを有し、前記ピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）は前記ベース要素（１０）に配置され、前記ピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）は前記ベース要素（１０）によって粘弾性的に可動であり、
   前記ベース要素（１０）は、少なくとも１つの穴（３１、３２）を有し、前記ベース要素（１０）上の前記少なくとも２つのピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）は、前記少なくとも１つの穴（３１、３２）の縁部（３３、３４）に配置され、
   前記少なくとも２つのピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）は、前記穴（３１、３２）をまたぐウェブ（２１、２２、２３、２４）によって互いに接続され、
   少なくとも１つのピン形状の***部（１７、１８ａ、１８ｂ）は、前記ウェブ（２１、２２、２３、２４）上にさらに配置されている、パッド（２００）。
2. 前記少なくとも２つのピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）の少なくとも一部は、前記パッド基体（１０）内に埋め込まれている、請求項１に記載のパッド。
3. 前記パッド圧力要素（１００、１０１）の前記ベース要素（１０）は、ウェブ形状またはプレート形状である、請求項１または２に記載のパッド。
4. 前記パッドは、接続要素（１０２）によって互いに接続されている少なくとも２つの可撓性パッド圧力要素（１００、１０１）を備える、請求項１から３のいずれか一項に記載のパッド。
5. 前記少なくとも２つのピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）は、前記パッド基体（１０）内へと少なくとも２ｍｍ突出する、請求項１から４のいずれか一項に記載のパッド。
6. 少なくとも２つのペアのピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）が、前記穴（３１、３２）の前記縁部（３３、３４）に配置され、いずれの場合も前記穴（３１、３２）をまたぐウェブ（２１、２２、２３、２４）によって互いに接続され、前記２つのペアのピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）の前記ウェブ（２１、２２、２３、２４）は、好適には前記穴（３２、３２）のほぼ中央で交差する、請求項１から５のいずれか一項に記載のパッド。
7. ピン形状の***部（１７、１８ａ、１８ｂ）が、前記２つのウェブ（２１、２２、２３、２４）の交差点上および／または隣にさらに配置されている、請求項６に記載のパッド。
8. 前記ベース要素（１０）および前記ピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）は、一体に構成され、特に同じ材料からなる、請求項１から７のいずれか一項に記載のパッド。
9. 前記パッド基体（２０１）は、ユーザに面する第１ベース面（２０４）と、前記ユーザの反対側を向いている第２ベース面（２０５）とを有し、前記ピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）は、前記ユーザの反対側を向いている前記第２ベース面（２０５）の領域に配置されている前記ベース要素（１０）から前記ユーザに面する前記第１ベース面（２０４）の方向に突出する、請求項１から８のいずれか一項に記載のパッド。
10. 前記パッド基体（２０１）の材料は、少なくとも１０ショアＯＯで最大５０ショアＯＯのショア硬さを有する、および／または前記パッド圧力要素（１００、１０１）の材料は、少なくとも１０ショアＡで最大８０ショアＡのショア硬さを有する、請求項１から９のいずれか一項に記載のパッド。
11. 隣接するピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）間の距離は、前記ピン形状の***部（１１、１２、１３、１４）の高さの少なくとも２．５倍で最大６倍の広さである、請求項１から１０のいずれか一項に記載のパッド。
12. 前記パッドは、膝パッド、足首パッド、背部パッド、肘パッド、腕領域用パッド、または腹部領域用パッドである、請求項１から１１のいずれか一項に記載のパッド。
13. 前記パッドは、膝パッドであり、少なくとも２つのパッド圧力要素（１００、１０１）を有し、前記パッドの前記２つのパッド圧力要素（１００、１０１）は、前記パッド基体（２０１）に配置されて、前記パッドが装着されると膝蓋下脂肪体の領域に配置され、そこに圧力を加えることができる、請求項１から１２のいずれか一項に記載のパッド。
14. 請求項１から１３のいずれか一項に記載のパッド（２００）を備える装具または帯具（３００）。

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