JP7399828B2 - 蓄冷材 - Google Patents

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Description

本開示は、蓄冷材に関する。
特許文献1は、冷却によりクラスレートハイドレートが構成される蓄冷材を開示している。特許文献1に開示されたサンプルC-6による蓄冷材は、0.05mmolのAgIおよび19重量%のテトラヒドロフラン水溶液から構成されている。サンプルC-6による蓄冷材は、摂氏4.6度の融点および摂氏マイナス7度の結晶化温度を有している。
特開2018-059676号公報
Yu. A. Dyadin et. al., "Cubic Structure II Double Clathrate Hydrates with Tetra(n-Propyl)Ammonium Fluoride, Journal of Inclusion Phenomena 6 (1988), 565-575 A, Yu. Manakov et. al. "The formation of Solid Solutions in the Tetrahydrofuran-Tetra(n-propyl)ammonium Fluoride-Water System" Journal of Inclusion Phenomena and Molecular Recognition in Chemistry, volume 17, pages 99-106 (1994)
本開示の目的は、液状医薬品または食品の保存および冷蔵に適した蓄冷材を提供することにある。
本開示に係る蓄冷材は、
テトラヒドロフラン、
水、
テトラ-n-プロピルアンモニウムイオンおよびテトラ-n-プロピルホスホニウムイオンからなる群から選択される少なくとも1つのカチオン、
フッ化物イオン、および
化学式AgPOにより表されるリン酸銀、化学式AgCOにより表される炭酸銀、および化学式AgOにより表される酸化銀からなる群から選択される少なくとも1つの銀化合物
を含有し、
前記テトラヒドロフランに対する前記少なくとも1つのカチオンのモル比が0を超えて0.5以下であり、
前記蓄冷材は、摂氏5度以上摂氏10度以下の融点を有し、かつ
前記蓄冷材は、摂氏0度以上の前記融点以下の結晶化温度を有する。
本開示は、液状医薬品または食品の保存および冷蔵に適した蓄冷材を提供する。
図1は、蓄冷時における蓄冷材の特性を示すグラフである。 図2は、放冷時における蓄冷材の特性を示すグラフである。 図3は、第2実施形態によるクーラーボックス100の概略図を示す。
以下、本開示の実施形態が、図面を参照しながら説明される。
(第1実施形態)
図1は、冷却時における蓄冷材の特性を示すグラフである。図1において、横軸および縦軸は、それぞれ、時間および温度を指し示す。
第1実施形態による蓄冷材は、冷却される。図1に含まれる区間Aを参照せよ。一般的な液体の場合とは異なり、蓄冷材の技術分野においてよく知られているように、蓄冷材の冷却により蓄冷材の温度がその融点に到達しても、蓄冷材は固化せず、過冷却状態となる。図1に含まれる区間Bを参照せよ。過冷却状態において、蓄冷材は液体である。
次いで、蓄冷材は、自発的に結晶化し始める。結晶化に伴い、蓄冷材は潜熱にほぼ等しい結晶化熱を放出する。その結果、蓄冷材の温度は上昇し始める。図1に含まれる区間Cを参照せよ。本明細書において、蓄冷材が自発的に結晶化し始める温度は、「結晶化温度」と言う。
ΔTは、蓄冷材の融点および結晶化温度の差を表す。ΔTは、「過冷却度」とも呼ばれ得る。過冷却状態における蓄冷材の結晶化により、蓄冷材はクラスレートハイドレートとなる(例えば、特許文献1を参照せよ)。ここで、クラスレートハイドレートとは、水分子が水素結合によってかご状の結晶を作り、その中に水以外の物質が包み込まれてできる結晶のことを言う。水分子とゲスト分子が過不足なくハイドレートを形成する濃度を調和濃度という。一般的にハイドレートは調和濃度付近で利用される場合が多い。
結晶化の完了と共に蓄冷材の結晶化熱の放出が完了した後は、蓄冷材の温度は、周囲温度と等しくなる様に徐々に下がる。図1に含まれる区間Dを参照せよ。
結晶化温度は、蓄冷材の融点より低い。蓄冷材の融点は、蓄冷材の技術分野においてよく知られているように、示差走査熱量計(これは「DSC」とも呼ばれ得る)を用いて測定され得る。
図2は、加温時における蓄冷材の特性を示すグラフである。図2において、横軸および縦軸は、それぞれ、時間および温度を指し示す。区間Eの間、蓄冷材の温度は、結晶化温度以下の温度に維持されている。例えば、クーラーボックスの蓋が閉められている間、クーラーボックス内に配置された蓄冷材の温度が結晶化温度以下に維持されるように、クーラーボックスの内部の温度は結晶化温度以下に設定されている。
次に、蓄冷材は、徐々に加温される。図2に含まれる区間Fを参照せよ。例えば、区間Eの終わり(すなわち、区間Fの始まり)でクーラーボックスの蓋が開けられると(または蓋が開けられて食品が収められると)、クーラーボックスの内部の温度は、徐々に高くなる。
蓄冷材の温度が、当該蓄冷材の融点に達すると、蓄冷材の温度は、蓄冷材の融点付近に維持される。図2に含まれる区間Gを参照せよ。万一、蓄冷材がない場合には、クーラーボックスの内部の温度は、図2に含まれる区間Zに示されるように連続的に上昇する。一方、蓄冷材がある場合には、区間Gの一定期間の間、クーラーボックスの内部の温度は、
蓄冷材の融点付近に維持される。このようにして、蓄冷材は蓄冷効果を発揮する。区間Gの終わりで、蓄冷材の結晶は融解して消失する。その結果、蓄冷材は液化する。
その後、液化した蓄冷材の温度は、周囲温度と等しくなるように上昇する。図2に含まれる区間Hを参照せよ。
蓄冷材は冷却され、再利用され得る。
医療用ワクチン、または食料品、生花などのような生鮮品を内部に有することができるクーラーボックスのために好適に用いられる蓄冷材のためには、以下の条件(I)および条件(II)が充足されなければならない。
条件(I) 蓄冷材が、摂氏5度以上かつ摂氏10度以下の融点を有すること。一例として、蓄冷材は、摂氏5度以上かつ摂氏9度以下の融点を有すること。
条件(II) 蓄冷材が、摂氏0度以上融点以下の結晶化温度を有すること。
条件(I)の理由は、液状医薬品および食品の保存のためには、クーラーボックスの内部は、おおよそ摂氏2度以上かつ摂氏10度以下に維持されるべきであるからである。万一、クーラーボックスの内部の温度が摂氏0度未満に維持された場合には、液状医薬品および食品の内部に含有される水が氷に変化するために、液状医薬品および食品は変質し得る。一方、万一、クーラーボックスの内部の温度が摂氏10度を超える温度で維持された場合、クーラーボックスは機能していない。
条件(II)の理由は、蓄冷材の機能を得ることを目的として蓄冷材が冷却される区間(すなわち、図1に示される区間B)における効率を高めるためである。以下、この効率は「結晶化効率」と呼ばれる。結晶化温度の低下に伴い、結晶化効率が低下する。図1(特に図1の区間B)から明らかなように、例えば、蓄冷材の機能を得ることを目的として摂氏マイナス18度の結晶化温度を有する蓄冷材(以下、「マイナス18蓄冷材」という)を冷却するためには、摂氏マイナス18度よりも低い温度(例えば、摂氏マイナス20度)で維持される冷凍庫で蓄冷材を冷却する必要がある。一方、例えば、蓄冷材の機能を得ることを目的として摂氏マイナス1度の結晶化温度を有する蓄冷材(以下、「マイナス1蓄冷材」という)を冷却するためには、摂氏マイナス1度よりも低い温度で維持される冷凍庫で蓄冷材が冷却される。マイナス1蓄冷材を冷却するために必要とされるエネルギーは、マイナス18蓄冷材を冷却するために必要とされるエネルギーよりも小さい。従って、結晶化温度が高ければ高いほど、結晶化効率は向上する。
この技術分野においては、融解熱量は、潜熱量とも呼ばれる。
混同を予防するために、本明細書において、過冷却度ΔTのためには「ケルビン」が用いられる。例えば、本発明者は、「過冷却度ΔTがnケルビン以下である」と表記する。言うまでもないが、nは実数である。「過冷却度ΔT≦5ケルビン」という説明は、蓄冷材の結晶化温度および融点の差が5ケルビン以下ということを意味する。一方、本明細書において、温度のためには、「摂氏」が用いられる。例えば、「結晶化温度は摂氏5度」(すなわち、5℃)である」と本発明者は表記する。
第1実施形態による蓄冷材は、
テトラヒドロフラン、
水、
テトラ-n-プロピルアンモニウムイオンおよびテトラ-n-プロピルホスホニウムイオンからなる群から選択される少なくとも1つのカチオン、
フッ化物イオン、および
化学式AgPOにより表されるリン酸銀、化学式AgCOにより表される炭酸銀、および化学式AgOにより表される酸化銀からなる群から選択される少なくとも1つの銀化合物
を含有する。
第1実施形態による蓄冷材においては、テトラヒドロフランに対する少なくとも1つのカチオンのモル比が0を超えて0.5以下である。
後述される実施例において実証されるように、第1実施形態による蓄冷材は、摂氏5度以上かつ摂氏10度以下の融点を有する。より具体的には、第1実施形態による蓄冷材は、摂氏5度以上かつ摂氏9度以下の融点を有する。従って、第1実施形態による蓄冷材は、医療用ワクチン、または食料品、生花などのような生鮮品の保存のために好適に用いられる。
後述される実施例において実証されるように、第1実施形態による蓄冷材は、摂氏0度以上の結晶化温度を有する。一方、従来技術の欄において説明されたように、特許文献1のサンプルC-6による蓄冷材は、摂氏マイナス7度の結晶化温度を有する。従って、第1実施形態による蓄冷材は、高い結晶化効率を有する。言い換えれば、第1実施形態による蓄冷材が冷却される区間Bにおいて必要とされるエネルギーは、特許文献1のサンプルC-6による蓄冷材のそれよりも小さい。
図1から明らかなように、結晶化温度は、融点より低い。
第1実施形態による蓄冷材は、テトラ-n-プロピルアンモニウムイオンおよびテトラ-n-プロピルホスホニウムイオンからなる群から選択される少なくとも1つのカチオンを含有する。テトラ-n-プロピルアンモニウムイオンは、化学式(CHCHCHにより表されるカチオンである。テトラ-n-プロピルホスホニウムイオンは、化学式(CHCHCHにより表されるカチオンである。
第1実施形態による蓄冷材は、化学式Fにより表されるフッ化物イオンを含有する。言い換えれば、第1実施形態による蓄冷材は、化学式(CHCHCHNFにより表されるテトラ-n-プロピルアンモニウムフッ化物および化学式(CHCHCHPFにより表されるテトラ-n-プロピルホスホニウムフッ化物からなる群から選択される少なくとも1つを含有する。言うまでもないが、当該フッ化物イオンは、当該少なくとも1つのカチオンのカウンターアニオンである。
クラスレートハイドレートは包接化合物の一種であり、水分子がホストとなり、その水素結合ネットワークによって形成される多面体ケージ(籠)構造の中に、ゲストと呼ばれるメタン分子などを包接する、氷状の結晶である。一方、セミクラスレートハイドレートと呼ばれる結晶もあり、そのゲスト分子としては、テトラブチルアンモニウムフロリド(TBAF)またはテトラブチルアンモニウムブロミド(TBAB)などの4級アンモニウム塩が知られている。
セミクラスレートハイドレートの場合、4級アンモニウム塩のアニオンであるFイオンまたはBrイオンは、ケージ構造を作るHO分子の一つを置換している事が知られている。Fイオンはイオン半径が小さく、HOと置換してもサイズ的な差異が小さい為、ケージ構造に与える歪(ひずみ)は小さい。一方、Fイオンを他のハロゲン(Cl、Br、I)に置換した場合、イオン半径が大きい為、ケージ構造の歪が大きくなり、結晶構造は不安定化する。
即ち、相対的には融点が下がり、潜熱量が小さくなる方向に向かう。例えば、TBAFセミクラスレートハイドレートとTBABセミクラスレートハイドレートの融点及び潜熱量を比較すると、前者は27℃、235 J/g、後者は12℃、200 J/gであり、前者の方が結晶構造は安定である。
本開示の様に第1ゲストがTHF、第2ゲストがN3333F(or P3333F)の場合も同じである。即ち、第2ゲストは4級アンモニウム塩(or 4級ホスホニウム塩)であり、そのアニオンであるFイオンは、ケージ構造を作るHO分子の一つを置換する。従って、Fイオンが他のハロゲン(Cl、Br、I)であった場合、イオン半径が大きい為、ケージ構造の歪が大きくなり、結晶構造は不安定化する。言い換えれば、第2ゲストのアニオンはFイオンが最も適切であり、潜熱量を大きく確保できるため、蓄冷材としては好適である。
後述される比較例において実証されるように、第1実施形態による蓄冷材が、万一、テトラ-n-プロピルアンモニウムイオンおよびテトラ-n-プロピルホスホニウムイオンを含有せず、他のアンモニウムイオン(例えば、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラメチルアンモニウムイオン、(ジ-n-プロピル)(ジエチル)アンモニウムイオン、(n-ブチル)(トリ-n-プロピル)アンモニウムイオン、または(ジ-イソ-ブチル)(ジ-n-プロピル)ホスホニウムイオン)を含有する場合には、蓄冷材は摂氏5度未満の融点を有する。
第1実施形態による蓄冷材においては、テトラヒドロフランに対する少なくとも1つのカチオンのモル比が0を超えて0.5以下である。当該モル比が0である場合、すなわち、蓄冷材がアンモニウムイオンまたはホスホニウムイオンのいずれをも含有しない場合、当該蓄冷材の融点は摂氏5度よりも低くなることがある。当該モル比が0.5を超える場合には、蓄冷材が有する潜熱が小さくなり、蓄冷材としての機能が低下する。実施例において実証されているように、アンモニウムイオンまたはホスホニウムイオンの含有量が増加するにつれ、融点が上昇する一方で蓄冷材の潜熱は低下することに留意せよ。後述される実施例においても実証されているように、融点および潜熱の間のバランスの観点から、望ましくは、当該モル比は、0.1以上0.5以下である。より望ましくは、当該モル比は、0.2以上0.5以下である。さらにより望ましくは、当該モル比は、0.2以上0.4以下である。
第1実施形態による蓄冷材は、化学式AgPOにより表されるリン酸銀、化学式AgCOにより表される炭酸銀、および化学式AgOにより表される酸化銀からなる群から選択される少なくとも1つの銀化合物を含有する。後述される実施例において実証されるように、当該少なくとも1つの銀化合物は、結晶化温度を上昇させる。当該少なくとも1つの銀化合物が第1実施形態による蓄冷材に含有されるため、第1実施形態による蓄冷材は、摂氏0度以上の結晶化温度を有する。一方、後述される比較例において実証されるように、これらの3つの銀化合物に代えて、他の金属塩(例えば、酸化バナジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、または酸化スズ)が用いられた場合には、結晶化温度は上昇しない。具体的には、当該少なくとも1つの銀化合物以外の金属塩が用いられた場合には、結晶化温度は摂氏0度未満である。
第1実施形態による蓄冷材が摂氏5度以上摂氏10度以下の融点を有し、かつ摂氏0度以上前記融点以下の結晶化温度を有する限り、第1実施形態における蓄冷材において、テトラヒドロフランに対する水のモル比は限定されない。一例として、当該モル比は、15以上20以下である。望ましくは、当該モル比は、15以上18以下である。テトラヒドロフランに対する水のモル比が17である蓄冷材が、冷却されたときに、水またはテトラヒドロフランの過不足なくクラスレートハイドレート結を形成することが知られている。
第1実施形態による蓄冷材が摂氏5度以上摂氏10度以下の融点を有し、かつ摂氏0度以上前記融点以下の結晶化温度を有する限り、第1実施形態における蓄冷材において、水に対する当該少なくとも1つの銀化合物のモル比は限定されない。一例として、当該モル比は、3.94×10-5以下であってもよい。当該モル比は、3.74×10-5以上3.94×10-5以下であってもよい。一例として、テトラヒドロフランに対する当該少なくとも1つの銀化合物のモル比は、1.0×10-9以上1.0×10-3以下、望ましくは1.0×10-7以上1.0×10-3以下、さらに望ましくは1.0×10-5以上1.0×10-3以下である。
第1実施形態による蓄冷材は、摂氏5度以上摂氏10度以下の融点を有し、かつ摂氏0度以上前記融点以下の結晶化温度を有する限り、テトラヒドロフラン、水、当該少なくとも1つのカチオン、フッ化物イオン、および当該少なくとも1つの銀化合物以外の添加剤を含有していてもよい。
添加剤の例は、過冷却抑制剤、増粘剤、および防腐剤である。
第1実施形態による蓄冷材は、添加剤を含有しなくてもよい。言い換えれば、第1実施形態による蓄冷材は、テトラヒドロフラン、水、当該少なくとも1つのカチオン、フッ化物イオン、および当該少なくとも1つの銀化合物から構成されていてもよい。
第1実施形態による蓄冷材は、テトラヒドロフラン、水、当該少なくとも1つのカチオン、フッ化物イオン、および当該少なくとも1つの銀化合物を混合することにより製造され得る。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態によるクーラーボックスが説明される。
図3は、第2実施形態によるクーラーボックス100の概略図を示す。
クーラーボックス100は、底(図示せず)および側面からなる断熱ボックス101および断熱蓋102を具備する。
断熱ボックス101の内側の底面、断熱ボックス101の内側の側面、および断熱蓋102の内側の面(すなわち、下側の面)からなる群から選択される少なくとも1つの内部に、第1実施形態による蓄冷材が設けられる。図3では、直方体の形状を有する断熱ボックス101の内側の4つの各側面に接するように、第1実施形態による蓄冷材を内包する蓄冷材パック110が設けられている。
第1実施形態による蓄冷材は、断熱ボックス101の底の内部、断熱ボックス101の側面の内部、および断熱蓋102の内部からなる群から選択される少なくとも1つに設けられてもよい。第1実施形態による蓄冷材は、クーラーボックス100の内部の空間(すなわち、断熱ボックス101の内側の底面、断熱ボックス101の内側の側面、および断熱蓋102の内側の面により形成される空間)の内部に、第1実施形態による蓄冷材は、蓄冷材パック110の形で置かれるように、内包されていてもよい。
断熱ボックスの側面、断熱ボックスの断熱蓋、断熱ボックス自体からなる群から選択される少なくとも1つの内部に、第1実施形態による蓄冷材が設けられていてもよい。この場合も、第1実施形態による蓄冷材は、蓄冷材パック110の形で設けられていてもよい。
断熱ボックス101の内部に、医薬品および食品からなる群から選択される少なくとも1つが入れられることが望ましい。図3では、断熱ボックス101の内部に、医薬品120が入れられる。医薬品の例は、ワクチンである。ワクチンが持ち運びされる際、その品質を維持するため、ワクチンは摂氏2度以上摂氏10度以下で保存されることが求められる。第2実施形態によるクーラーボックスは、第1実施形態による蓄冷材が摂氏5度以上摂氏10度以下の融点を有するため、ワクチンの持ち運びに適している。
(実施例)
以下の実施例を参照しながら、本開示がより詳細に説明される。
本実施例において、リン酸銀は、化学式AgPOにより表される。リン酸銀は、三津和化学薬品株式会社より購入された。
本実施例において、炭酸銀は、化学式AgCOにより表される。炭酸銀は、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
本実施例において、酸化銀は、化学式AgOにより表される。言い換えれば、本明細書において、酸化銀は、化学式AgOにより表される酸化銀(I)ではなく、酸化銀(II)である。酸化銀は、富士フィルム和光純薬株式会社より購入された。
本実施例において、テトラヒドロフランは、「THF」と略記される。THFは、東京化成工業株式会社より購入された。
本実施例において、テトラ-n-プロピルアンモニウムフッ化物は、「N3333F」と略記される。N3333Fは、株式会社ナード研究所より購入された。
本実施例において、テトラ-n-プロピルホスホニウムフッ化物は、「P3333F」と略記される。P3333Fは、片山化学工業株式会社より購入された。
(実施例N1A)
(蓄冷材の製造方法)
まず、以下の表1に示される試薬が、60ミリリットルの容量を有するスクリュー管に添加され、混合物を得た。混合物はスクリュー管内で十分に撹拌され、実施例N1Aによる蓄冷材を得た。
(表1)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3333F 1.629 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
酸化銀(II) 0.0012 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
スクリュー管は、ねじのついた蓋を有するガラス管であった。
(融点および結晶化温度の測定)
実施例N1Aによる蓄冷材(7.3432グラム)を含有するスクリュー管を、恒温槽(エスペック株式会社製、商品名:SU-241)の内部に入れた。スクリュー管に熱電対が取り付けられ、スクリュー管内部の温度が測定された。恒温槽は、摂氏20度で1時間、維持された。次いで、恒温槽の温度は、摂氏7度で4時間、維持された。その後、順次、実施例N1Aによる蓄冷材は、摂氏6度で4時間維持され、摂氏5度で4時間維持され、摂氏4度で4時間維持され、摂氏3度で4時間維持され、そして摂氏2度で4時間維持された。この間に、本発明者は、実施例N1Aによる蓄冷材が、摂氏7度で自ら結晶化したことを観察した。従って、実施例N1Aの蓄冷材は、摂氏7度の結晶化温度を有していた。更に、恒温槽は、摂氏0.1度/1分の速度で、マイナス30度まで冷却された。恒温槽の温度が摂氏マイナス30度に到達した後、恒温槽は摂氏マイナス30度で30分間、維持された。
恒温槽に入れられた実施例N1Aによる蓄冷材は、摂氏マイナス30度で30分間維持された後、恒温槽の温度は、摂氏0.05度/1分の速度で、上昇された。恒温槽に入れられた実施例N1Aによる蓄冷材の温度は、熱電対およびデータロガー(株式会社キーエンス製、商品名:NR-600)を用いて記録された。実施例N1Aによる蓄冷材の融点および潜熱が、示差走査熱量計(これは「DSC」とも呼ばれ得る)を用いて測定された。実施例N1Aによる蓄冷材が融解する間にDSCから出力された吸熱ピークに基づいて、実施例N1Aによる蓄冷材の融点が特定され、かつ実施例N1Aによる蓄冷材の潜熱量が計算された。その結果、実施例N1Aによる蓄冷材の融点は、摂氏7.6度であった。実施例N1Aによる蓄冷材の潜熱量は、153.0ジュール/グラムであった。
従って、実施例N1Aによる蓄冷材の過冷却度ΔTは、0.6ケルビン(摂氏7.6度-摂氏7.0度)であった。
(実施例N1B)
実施例N1Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表2に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表2)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3333F 1.629 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
リン酸銀 0.0042 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例N1C)
実施例N1Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表3に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表3)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3333F 1.629 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
炭酸銀 0.0028 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例N1)
比較例N1では、表1に示される試薬に代えて以下の表4に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例N1では、銀化合物が用いられなかった。実験の結果は、表80に示される。
(表4)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3333F 1.629 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
(実施例N2A)
実施例N2Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表5に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表5)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
N3333F 1.303 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化銀(II) 0.0012 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例N2B)
実施例N2Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表6に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表6)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
N3333F 1.303 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
リン酸銀 0.0042 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例N2C)
実施例N2Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表7に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表7)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
N3333F 1.303 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
炭酸銀 0.0028 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例N2)
比較例N2では、表1に示される試薬に代えて以下の表8に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例N2では、銀化合物が用いられなかった。実験の結果は、表80に示される。
(表8)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
N3333F 1.303 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
(実施例N3A)
実施例N3Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表9に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表9)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
N3333F 0.977 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化銀(II) 0.0012 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例N3B)
実施例N3Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表10に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表10)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
N3333F 0.977 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
リン酸銀 0.0042 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例N3C)
実施例N3Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表11に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表11)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
N3333F 0.977 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
炭酸銀 0.0028 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例N3)
比較例N3では、表1に示される試薬に代えて以下の表12に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例N3では、銀化合物が用いられなかった。実験の結果は、表80に示される。
(表12)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
N3333F 0.977 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
(実施例N4A)
実施例N4Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表13に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表13)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
N3333F 0.652 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化銀(II) 0.0012 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例N4B)
実施例N4Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表14に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表14)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
N3333F 0.652 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
リン酸銀 0.0042 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例N4C)
実施例N4Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表15に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表15)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
N3333F 0.652 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
炭酸銀 0.0028 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例N4)
比較例N4では、表1に示される試薬に代えて以下の表16に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例N4では、銀化合物が用いられなかった。実験の結果は、表80に示される。
(表16)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
N3333F 0.652 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
(実施例N5A)
実施例N5Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表17に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表17)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
N3333F 0.326 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
酸化銀(II) 0.0012 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例N5B)
実施例N5Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表18に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表18)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
N3333F 0.326 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
リン酸銀 0.0042 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例N5C)
実施例N5Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表19に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表19)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
N3333F 0.326 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
炭酸銀 0.0028 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例N5)
比較例N5では、表1に示される試薬に代えて以下の表20に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例N5では、銀化合物が用いられなかった。実験の結果は、表80に示される。
(表20)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
N3333F 0.326 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
(実施例P2A)
実施例P2Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表21に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表21)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
P3333F 1.411 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化銀(II) 0.0012 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例P2B)
実施例P2Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表22に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表22)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
P3333F 1.411 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
リン酸銀 0.0042 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例P2C)
実施例P2Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表23に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表23)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
P3333F 1.411 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
炭酸銀 0.0028 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例P2)
比較例P2では、表1に示される試薬に代えて以下の表24に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例P2では、銀化合物が用いられなかった。実験の結果は、表80に示される。
(表24)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
P3333F 1.411 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
(実施例P3A)
実施例P3Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表25に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表25)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
P3333F 1.058 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化銀(II) 0.0012 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例P3B)
実施例P3Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表26に示される試薬が用いら
れたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表26)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
P3333F 1.058 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
リン酸銀 0.0042 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例P3C)
実施例P3Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表27に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表27)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
P3333F 1.058 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
炭酸銀 0.0028 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例P3)
比較例P3では、表1に示される試薬に代えて以下の表28に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例P3では、銀化合物が用いられなかった。実験の結果は、表80に示される。
(表28)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
P3333F 1.058 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
(実施例P4A)
実施例P4Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表29に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表29)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
P3333F 0.705 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化銀(II) 0.0012 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例P4B)
実施例P4Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表30に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示される。
(表30)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
P3333F 0.705 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
リン酸銀 0.0042 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(実施例P4C)
実施例P4Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表31に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。実験の結果は、表80に示され
る。
(表31)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
P3333F 0.705 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
炭酸銀 0.0028 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例P4)
比較例P4では、表1に示される試薬に代えて以下の表32に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例P4では、銀化合物が用いられなかった。実験の結果は、表80に示される。
(表32)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
P3333F 0.705 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
(比較例NV1)
比較例NV1では、表1に示される試薬に代えて以下の表33に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NV1では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウム(入手先:富士フィルム和光純薬株式会社)が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表33)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3333F 1.629 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NT1)
比較例NT1では、表1に示される試薬に代えて以下の表34に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NT1では、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタン(入手先:富士フィルム和光純薬株式会社)が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表34)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3333F 1.629 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NZ1)
比較例NZ1では、表1に示される試薬に代えて以下の表35に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NZ1では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛(入手先:富士フィルム和光純薬株式会社)が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表35)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3333F 1.629 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NS1)
比較例NS1では、表1に示される試薬に代えて以下の表36に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NS1では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズ(入手先:富士フィルム和光純薬株式会社)が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表36)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3333F 1.629 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NV2)
比較例NV2では、表1に示される試薬に代えて以下の表37に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NV2では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウムが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表37)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
N3333F 1.303 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NT2)
比較例NT2では、表1に示される試薬に代えて以下の表38に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NT2では、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタンが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表38)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
N3333F 1.303 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NZ2)
比較例NZ2では、表1に示される試薬に代えて以下の表39に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NZ2では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表39)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
N3333F 1.303 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NS2)
比較例NS2では、表1に示される試薬に代えて以下の表40に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NS2では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表40)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
N3333F 1.303 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NV3)
比較例NV3では、表1に示される試薬に代えて以下の表41に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NV3では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウムが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表41)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
N3333F 0.977 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NT3)
比較例NT3では、表1に示される試薬に代えて以下の表42に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NT3では、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタンが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表42)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
N3333F 0.977 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NZ3)
比較例NZ3では、表1に示される試薬に代えて以下の表43に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NZ3では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表43)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
N3333F 0.977 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NS3)
比較例NS3では、表1に示される試薬に代えて以下の表44に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NS3では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表44)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
N3333F 0.977 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NV4)
比較例NV4では、表1に示される試薬に代えて以下の表45に示される試薬が用いら
れたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NV4では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウムが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表45)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
N3333F 0.652 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NT4)
比較例NT4では、表1に示される試薬に代えて以下の表46に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NT4では、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタンが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表46)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
N3333F 0.652 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NZ4)
比較例NZ4では、表1に示される試薬に代えて以下の表47に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NZ4では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表47)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
N3333F 0.652 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NS4)
比較例NS4では、表1に示される試薬に代えて以下の表48に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NS4では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表48)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
N3333F 0.652 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NV5)
比較例NV5では、表1に示される試薬に代えて以下の表49に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NV5では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウムが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表49)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
N3333F 0.326 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NT5)
比較例NT5では、表1に示される試薬に代えて以下の表50に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NT5では、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタンが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表50)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
N3333F 0.326 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NZ5)
比較例NZ5では、表1に示される試薬に代えて以下の表51に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NZ5では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表51)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
N3333F 0.326 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例NS5)
比較例NS5では、表1に示される試薬に代えて以下の表52に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例NS5では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表52)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
N3333F 0.326 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PV1)
比較例PV1では、表1に示される試薬に代えて以下の表53に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PV1では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウムが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表53)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
P3333F 1.764 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PT1)
比較例PT1では、表1に示される試薬に代えて以下の表54に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PT1で
は、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタンが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表54)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
P3333F 1.764 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PZ1)
比較例PZ1では、表1に示される試薬に代えて以下の表55に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PZ1では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表55)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
P3333F 1.764 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PS1)
比較例PS1では、表1に示される試薬に代えて以下の表56に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PS1では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表56)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
P3333F 1.764 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PV2)
比較例PV2では、表1に示される試薬に代えて以下の表57に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PV2では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウムが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表57)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
P3333F 1.411 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PT2)
比較例PT2では、表1に示される試薬に代えて以下の表58に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PT2では、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタンが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表58)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
P3333F 1.411 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PZ2)
比較例PZ2では、表1に示される試薬に代えて以下の表59に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PZ2では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表59)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
P3333F 1.411 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PS2)
比較例PS2では、表1に示される試薬に代えて以下の表60に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PS2では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表60)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.626 グラム(約 0.257 モルに等しい)
P3333F 1.411 グラム(約 6.35×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PV3)
比較例PV3では、表1に示される試薬に代えて以下の表61に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PV3では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウムが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表61)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
P3333F 1.058 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PT3)
比較例PT3では、表1に示される試薬に代えて以下の表62に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PT3では、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタンが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表62)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
P3333F 1.058 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PZ3)
比較例PZ3では、表1に示される試薬に代えて以下の表63に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PZ3では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が用いられた。実験の結果
は、表80に示される。
(表63)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
P3333F 1.058 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PS3)
比較例PS3では、表1に示される試薬に代えて以下の表64に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PS3では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表64)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.683 グラム(約 0.260 モルに等しい)
P3333F 1.058 グラム(約 4.76×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PV4)
比較例PV4では、表1に示される試薬に代えて以下の表65に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PV4では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウムが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表65)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
P3333F 0.705 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PT4)
比較例PT4では、表1に示される試薬に代えて以下の表66に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PT4では、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタンが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表66)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
P3333F 0.705 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PZ4)
比較例PZ4では、表1に示される試薬に代えて以下の表67に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PZ4では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表67)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
P3333F 0.705 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PS4)
比較例PS4では、表1に示される試薬に代えて以下の表68に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PS4では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表68)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.740 グラム(約 0.263 モルに等しい)
P3333F 0.705 グラム(約 3.17×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PV5)
比較例PV5では、表1に示される試薬に代えて以下の表69に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PV5では、銀化合物に代えて、化学式Vにより表される酸化バナジウムが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表69)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
P3333F 0.353 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
酸化バナジウム 0.0018 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PT5)
比較例PT5では、表1に示される試薬に代えて以下の表70に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PT5では、銀化合物に代えて、化学式TiOにより表される酸化チタンが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表70)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
P3333F 0.353 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
酸化チタン 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PZ5)
比較例PZ5では、表1に示される試薬に代えて以下の表71に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PZ5では、銀化合物に代えて、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表71)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
P3333F 0.353 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
酸化亜鉛 0.0008 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例PS5)
比較例PS5では、表1に示される試薬に代えて以下の表72に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例PS5では、銀化合物に代えて、化学式SnOにより表される酸化スズが用いられた。実験の結果は、表80に示される。
(表72)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.797 グラム(約 0.267 モルに等しい)
P3333F 0.353 グラム(約 1.59×10-3モルに等しい)
酸化スズ 0.0015 グラム(約 1.00×10-5モルに等しい)
(比較例3A)
比較例3Aでは、表1に示される試薬に代えて以下の表73に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例3Aでは、N3333Fに代えて、テトラエチルアンモニウムフッ化物(以下、「N2222F」という、入手先:東京化成工業株式会社)が用いられた。
(表73)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N2222F 1.185 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
(比較例3B)
比較例3Bでは、表1に示される試薬に代えて以下の表74に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例3Bでは、N3333Fに代えて、テトラメチルアンモニウムフッ化物(以下、「N1111F」という、入手先:シグマアルドリッチジャパン合同会社)が用いられた。
(表74)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N1111F 0.741 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
(比較例3C)
比較例3Cでは、表1に示される試薬に代えて以下の表75に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例3Cでは、N3333Fに代えて、(ジ-n-プロピル)(ジエチル)アンモニウムフッ化物(以下、「N3322F」という、入手先:株式会社ナード研究所)が用いられた。
(表75)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3322F 1.407 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
(比較例3D)
比較例3Dでは、表1に示される試薬に代えて以下の表76に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例3Dでは、N3333Fに代えて、(n-ブチル)(トリ-n-プロピル)アンモニウムフッ化物(以下、「N4333F」という、入手先:株式会社ナード研究所)が用いられた。
(表76)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N4333F 1.740 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
(比較例3E)
比較例3Eでは、表1に示される試薬に代えて以下の表77に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例3Eでは、N3333Fに代えて、(ジ-イソ-ブチル)(ジ-n-プロピル)アンモニウムフッ化
物(以下、「Ni4i433F」という、入手先:株式会社ナード研究所)が用いられた。
(表77)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
Ni4i433F 1.851 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
(比較例3F)
比較例3Fでは、表1に示される試薬に代えて以下の表78に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例3Fでは、N3333Fに代えて、テトラ-n-プロピルアンモニウム水酸化物(化学式:(CHCHCHNOH、以下、「N3333OH」という、入手先:富士フィルム和光純薬株式会社が用いられた。
(表78)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N3333OH 1.613 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
(比較例3G)
比較例3Gでは、表1に示される試薬に代えて以下の表79に示される試薬が用いられたこと以外は、実施例N1Aと同様の実験が行われた。言い換えれば、比較例3Gでは、N3333Fに代えて、(n-ブチル)(トリーn-プロピル)アンモニウム水酸化物(化学式:(CHCHCHCH)(CHCHCHNOH、以下、「N4333OH」という、入手先:株式会社ナード研究所)が用いられた。
(表79)
THF 1.144 グラム(約 0.0159 モルに等しい)
純水 4.569 グラム(約 0.254 モルに等しい)
N4333OH 1.721 グラム(約 7.93×10-3モルに等しい)
表80は、表80Aから表80Oにより構成される。
Figure 0007399828000001

Figure 0007399828000002

Figure 0007399828000003

Figure 0007399828000004

Figure 0007399828000005

Figure 0007399828000006

Figure 0007399828000007

Figure 0007399828000008

Figure 0007399828000009

Figure 0007399828000010

Figure 0007399828000011

Figure 0007399828000012

Figure 0007399828000013

Figure 0007399828000014

Figure 0007399828000015
実施例N1A~実施例N5Cおよび実施例P2A~実施例P4Cから明らかなように、(i) THF、(ii) 水、(iii) テトラ-n-プロピルアンモニウムイオンおよびテトラ-n-プロピルホスホニウムイオンからなる群から選択される少なくとも1つのカチオン、および(iv) 化学式AgPOにより表されるリン酸銀、化学式AgCOにより表される炭酸銀、および化学式AgOにより表される酸化銀からなる群から選択される少なくとも1つの銀化合物、を含有している蓄冷材は、摂氏5.1度以上摂氏8.2度以下の融点および摂氏2度以上摂氏7度以下の結晶化温度を有する。各実施例N1A~実施例N5Cおよび実施例P2A~実施例P4Cによる蓄冷材において、各実施例N1A~N5CおよびP2A~P4Cによる蓄冷材の結晶化温度は、当該蓄冷材の融点以下である。
一方、比較例3A~比較例3Gから明らかなように、万一、蓄冷材が、当該少なくとも1つのカチオン以外のアンモニウムイオンまたはホスホニウムイオンを含有する場合、蓄冷材の融点は摂氏5度未満である。言い換えれば、当該少なくとも1つのカチオン以外のアンモニウムイオンまたはホスホニウムイオンは、蓄冷材の融点の上昇に寄与しない。
比較例NV1~比較例NV5、比較例NT1~比較例NT5、比較例NZ1~比較例NZ5、比較例NS1~比較例NS5、比較例PV1~比較例PV5、比較例PT1~比較例PT5、比較例PZ1~比較例PZ5、および比較例PS1~比較例PS5から明らかなように、万一、蓄冷材が、当該少なくとも1つの銀化合物以外の金属塩を含有する場合、蓄冷材の結晶化温度は摂氏0度未満である。言い換えれば、当該少なくとも1つの銀化合物以外の金属塩は、蓄冷材の結晶化温度の上昇に実質的にはほぼ寄与しない。
比較例N1~比較例N5および比較例P2~比較例P4から明らかなように、万一、蓄冷材が当該少なくとも1つの銀化合物を含有しない場合、蓄冷材の結晶化温度は摂氏0度未満である。これは、当該少なくとも1つの銀化合物が、蓄冷材の結晶化温度の上昇に寄与していることを意味する。
本開示による蓄冷材は、液状医薬品または食品の保存および冷蔵に適したクーラーボックスのために用いられ得る。
100 クーラーボックス
101 断熱ボックス
102 断熱蓋
110 蓄冷材パック
120 医薬品

Claims (13)

  1. 蓄冷材であって、
    テトラヒドロフラン、
    水、
    テトラ-n-プロピルアンモニウムイオンおよびテトラ-n-プロピルホスホニウムイオンからなる群から選択される少なくとも1つのカチオン、
    フッ化物イオン、および
    化学式AgPOにより表されるリン酸銀、化学式AgCOにより表される炭酸銀、および化学式AgOにより表される酸化銀からなる群から選択される少なくとも1つの銀化合物
    を含有し、
    前記テトラヒドロフランに対する前記少なくとも1つのカチオンのモル比が0を超えて0.5以下であり、
    前記蓄冷材は、摂氏5度以上摂氏10度以下の融点を有し、かつ
    前記蓄冷材は、摂氏0度以上の前記融点以下の結晶化温度を有する、
    蓄冷材。
  2. 請求項1に記載の蓄冷材であって、
    前記少なくとも1つのカチオンがテトラ-n-プロピルアンモニウムイオンである、
    蓄冷材。
  3. 請求項1に記載の蓄冷材であって、
    前記少なくとも1つのカチオンがテトラ-n-プロピルホスホニウムイオンである、
    蓄冷材。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄冷材であって、
    前記モル比が0.1以上0.5以下である、
    蓄冷材。
  5. 請求項4に記載の蓄冷材であって、
    前記モル比が0.2以上0.5以下である、
    蓄冷材。
  6. 請求項5に記載の蓄冷材であって、
    前記モル比が0.2以上0.4以下である、
    蓄冷材。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の蓄冷材であって、
    前記銀化合物が、前記リン酸銀である、
    蓄冷材。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の蓄冷材であって、
    前記銀化合物が、前記炭酸銀である、
    蓄冷材。
  9. 請求項1から6のいずれか1項に記載の蓄冷材であって、
    前記銀化合物が、前記酸化銀である、
    蓄冷材。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の蓄冷材であって、
    前記テトラヒドロフランに対する前記水のモル比が、15以上20以下である、
    蓄冷材。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の蓄冷材であって、
    前記水に対する前記銀化合物のモル比が、3.94×10-5以下である、
    蓄冷材。
  12. クーラーボックスであって、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の蓄冷材を具備する、
    クーラーボックス。
  13. 請求項12に記載のクーラーボックスであって、
    前記クーラーボックスは、医療用ワクチンおよび生鮮品からなる群から選択される少なくとも1つを保冷かつ輸送するためのクーラーボックスである、
    クーラーボックス。
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