JP7398585B1 - 箱用シート - Google Patents

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JP7398585B1
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Abstract

【課題】本開示は、蓋部の開放を容易に行うことができる箱用シートを提供することを目的とする。【解決手段】本開示の一態様に係る箱用シートは、箱体に組み立て可能な箱用シートであって、組立状態で対向する一対の側面パネルと、組立状態で対向する前面パネルおよび後面パネルと、上記後面パネルの上縁から延出する蓋フラップと、上記蓋フラップの先端縁から延出する差し込み片とを備え、上記側面パネルの上縁から延出し、組立状態で上記蓋フラップを下方から支持する支持フラップを備え、上記差し込み片が、上記支持フラップの側縁と上記前面パネルとの間の隙間に差し込まれて上記箱体の蓋部が組み立てられるように構成されており、上記支持フラップに、上記側縁と間隔を空けてその基端縁から先端縁に亘って延びる折り曲げ容易線が設けられており、上記側面パネルに、上記折り曲げ容易線の基端と上記側縁とをつなぐ切断線が設けられている。【選択図】図1

Description

本開示は、箱用シートに関する。
段ボールシート等から構成される箱用シートを組み立ててなる箱体が物品の梱包容器として広く用いられている。この箱用シートとしては、後面パネルの上縁から延出する蓋フラップを備えており、この蓋フラップの先端縁から延出する差し込み片を、前面パネルの内面側に差し込むことで蓋部を組み立てできるものが公知である(特許文献1参照)。
特開2002-211536号公報
特許文献1に記載されているような従来の構成にあっては、蓋部の開放を容易に行い難い場合がある。例えば蓋部の意図しない開放を抑制できるように前面パネルと差し込み片とを強く接触させているような構成においては、蓋部の開放が容易でなくなる。
本開示は、このような事情に鑑みてなされたものであり、蓋部の開放を容易に行うことができる箱用シートを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る箱用シートは、箱体に組み立て可能な箱用シートであって、組立状態で対向する一対の側面パネルと、組立状態で対向する前面パネルおよび後面パネルと、上記後面パネルの上縁から延出する蓋フラップと、上記蓋フラップの先端縁から延出する差し込み片とを備え、上記側面パネルの上縁から延出し、組立状態で上記蓋フラップを下方から支持する支持フラップを備え、上記差し込み片が、上記支持フラップの側縁と上記前面パネルとの間の隙間に差し込まれて上記箱体の蓋部が組み立てられるように構成されており、上記支持フラップに、上記側縁と間隔を空けてその基端縁から先端縁に亘って延びる折り曲げ容易線が設けられており、上記側面パネルに、上記折り曲げ容易線の基端と上記側縁とをつなぐ切断線が設けられている。
本開示の一態様に係る箱用シートは、蓋部の開放を容易に行うことができる。
図1は、本開示の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体の模式的斜視図である。 図3は、図2の箱体の平面図である。 図4は、図2の箱体における蓋部の開放手順を示す側面図である。 図5は、図2の箱体における蓋部の図4の次の開放手順を示す側面図である。 図6は、本開示の他の実施形態における箱用シートを組み立ててなる箱体の模式的側面図である。 図7は、図6の箱体における蓋部の開放手順を示す側面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係る箱用シートは、箱体に組み立て可能な箱用シートであって、組立状態で対向する一対の側面パネルと、組立状態で対向する前面パネルおよび後面パネルと、上記後面パネルの上縁から延出する蓋フラップと、上記蓋フラップの先端縁から延出する差し込み片とを備え、上記側面パネルの上縁から延出し、組立状態で上記蓋フラップを下方から支持する支持フラップを備え、上記差し込み片が、上記支持フラップの側縁と上記前面パネルとの間の隙間に差し込まれて上記箱体の蓋部が組み立てられるように構成されており、上記支持フラップに、上記側縁と間隔を空けてその基端縁から先端縁に亘って延びる折り曲げ容易線が設けられており、上記側面パネルに、上記折り曲げ容易線の基端と上記側縁とをつなぐ切断線が設けられている。
当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、上記支持フラップにおける上記側縁と上記折り曲げ容易線との間の部分を、上記折り曲げ容易線の折り曲げによって押し上げることで、蓋部を容易に開放することができる。より詳しくは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体は、上記切断線を用いて上記側面パネル内に作業者の指を入れ、この指によって上記支持フラップの下面を押し上げることで、上記支持フラップとともに、この支持フラップ上に配置されている上記蓋フラップを押し上げることができる。その結果、蓋部の開放を容易に行うことができる。
(2)上記(1)において、上記切断線によって、上記側面パネルに指穴形成用の舌片が画定されるとよい。このように、上記切断線によって、上記側面パネルに指穴形成用の舌片が画定されることによって、上記指穴から上記側面パネル内に作業者の指を容易に入れることができる。その結果、蓋部の開放をより容易に行うことができる。
(3)上記(2)において、上記切断線がU字状であるとよい。このように、上記切断線がU字状であることによって、上記指穴を容易かつ確実に形成できるとともに、上記指穴から上記側面パネル内に作業者の指を入れ、上記蓋フラップを容易に押し上げることができる。その結果、蓋部の開放をさらに容易に行うことができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、上記切断線が設けられている上記側面パネルの幅に対する、この側面パネルから延出する上記支持フラップにおける上記側縁と上記折り曲げ容易線との間隔の比が0.1以上0.3以下であるとよい。このように、上記切断線が設けられている上記側面パネルの幅に対する、この側面パネルから延出する上記支持フラップにおける上記側縁と上記折り曲げ容易線との間隔の比が上記範囲内であることによって、蓋部の開放をより容易に行うことができる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、上記一対の側面パネルのそれぞれから上記支持フラップが延出しており、一対の上記支持フラップにそれぞれ上記折り曲げ容易線が設けられ、かつ上記一対の側面パネルにそれぞれ上記切断線が設けられているとよい。このように、上記一対の側面パネルのそれぞれから上記支持フラップが延出しており、一対の上記支持フラップにそれぞれ上記折り曲げ容易線が設けられ、かつ上記一対の側面パネルにそれぞれ上記切断線が設けられていることによって、蓋部の開放をより容易に行うことができる。
本開示において、「上」とは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における上を意味し、「下」とは、上記箱体において想定される一般的な使用態様における下を意味する。「前」および「後」とは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における「前」および「後」を意味する。なお、「上」、「下」、「前」、「後」等の方向は、上記箱体の使用時の向きを制限することを企図するものではない。
本開示において、「切断線」とは、切断容易に構成された切断容易線を含む。「上記折り曲げ容易線の基端と上記側縁とをつなぐ切断線」とは、折り曲げ容易線の基端と支持フラップの側縁とが、切断線のみによってつながれている構成に限定されず、折り曲げ容易線の基端と支持フラップの側縁とが、切断線と切断線以外の空間とによってつながれている構成を含む。「切断線によって、側面パネルに指穴形成用の舌片が画定される」とは、少なくとも上記舌片を構成する切断縁の一部が切断線によって画定されることを意味する。「U字状」とは、角U字状、円弧状、楕円弧状や、これらの形状に近似した形状を含む。
以下、適宜図面を参照しつつ、本開示の実施の形態を詳説する。なお、各図は模式的なものであって、実際の寸法や厚さ等とは一致しないことがある。
[箱用シート]
図1の箱用シート10は、箱体に組み立て可能であり、より詳しくは図2および図3の箱体20に組み立てられる。当該箱用シート10は、組立状態で対向する一対の側面パネル(第1側面パネル1aおよび第2側面パネル1b)と、組立状態で対向する前面パネル2および後面パネル3と、後面パネル3の上縁から延出する蓋フラップ4と、蓋フラップ4の先端縁から延出する差し込み片5と、側面パネル1a、1bの上縁から延出し、組立状態で蓋フラップ4を下方から支持する支持フラップ(第1側面パネル1aの上縁から延出する第1支持フラップ6aおよび第2側面パネル1bの上縁から延出する第2支持フラップ6b)とを備える。一対の側面パネル1a、1b、前面パネル2および後面パネル3は、箱体20の周壁を構成する。また、当該箱用シート10は、一対の側面パネル1a、1bの下縁に接続される側辺7a、前面パネル2の下縁に接続される前辺7bおよび後面パネル3の下縁に接続される後辺7cを有する矩形状の底面パネル7と、一対の側面パネル1a、1bの前側の側縁から延出する一対の折り込み片8と、一対の側面パネル1a、1bの後ろ側の側縁から延出する一対の接続片9とを備える。
当該箱用シート10は、差し込み片5が、支持フラップ6a、6bの側縁(第1支持フラップ6aの前側の側縁11aおよび第2支持フラップ6bの前側の側縁11b)と前面パネル2との間の隙間に差し込まれて箱体20の蓋部21が組み立てられるように構成されている。支持フラップ6a、6bには、側縁11a、11bと間隔を空けてその基端縁から先端縁に亘って延びる折り曲げ容易線12a、12bが設けられている。側面パネル1a、1bには、折り曲げ容易線12a、12bの基端と側縁11a、11bとをつなぐ切断線13a、13bが設けられている。
当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20は、支持フラップ6a、6bにおける側縁11a、11bと折り曲げ容易線12a、12bとの間の部分(後述する押上げ部24)を、折り曲げ容易線12a、12bの折り曲げによって押し上げることで、蓋部21を容易に開放することができる。より詳しくは、箱体20は、切断線13a、13bを用いて側面パネル1a、1b内に作業者の指を入れ、この指によって支持フラップ6a、6bの下面を押し上げることで、支持フラップ6a、6bとともに、この支持フラップ6a、6b上に配置されている蓋フラップ4を押し上げることができる。その結果、蓋部21の開放を容易に行うことができる。
当該箱用シート10を箱体20に組み立てる手順について説明する。まず、一対の側面パネル1a、1bを底面パネル7に対して垂直に立ち上げて箱体20の一対の側壁を形成する。さらに、一対の折り込み片8を内側に直角に折り曲げるとともに、一対の接続片9を内側に直角に折り曲げて後述する係合凹部9a同士を係合する。続いて、前面パネル2を底面パネル7に対して垂直に立ち上げて、箱体20の前壁を形成する。具体的には、後述する外壁部2aを底面パネル7に対して垂直に立ち上げ、外壁部2aと内壁部2cとが折り込み片8を挟んで対向するように、接続部2bおよび内壁部2cを外壁部2aの内面側に折り返す。そして、内壁部2cの先端縁に設けられている凸部14を底面パネル7の前辺7bに設けられている係止孔15に挿入する。
次に、一対の支持フラップ6a、6bを一対の側面パネル1a、1bに対して内側に直角に折り曲げる。さらに、後面パネル3を底面パネル7に対して垂直に立ち上げて箱体20の後壁を形成するとともに、蓋フラップ4を底面パネル7と対向するように折り曲げ、かつ差し込み片5を内側に折り曲げて支持フラップ6a、6bの側縁11a、11bと前面パネル2との間の隙間に差し込んで箱体20の蓋部21を形成する。これによって、図2および図3の箱体20が組み立てられる。
当該箱用シート10は、1枚のシート体である。当該箱用シート10に用いられるシートとしては、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート10を形成する段ボールシートとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。また、当該箱用シート10が段ボールシートから構成されている場合、この段ボールシートの中芯の稜線は、特に限定されないが、蓋フラップ4の延出方向に延びていてもよい。
(底面パネル)
底面パネル7は、箱体20の底壁を構成する。底面パネル7は、対向する一対の側辺7aと、対向する前辺7bおよび後辺7cとを有する矩形状である。上述のように、底面パネル7の前辺7bには、内壁部2cの先端縁に設けられている凸部14が挿入される係止孔15が設けられている。
(側面パネル)
側面パネル1a、1bは、矩形状であり、例えば幅(組立状態における水平方向長さ)に対する高さ(上下方向長さ)が小さい長方形状である。側面パネル1a、1bの幅は、底面パネル7の側辺7aの長さと等しい。
上述のように、側面パネル1a、1bには、支持フラップ6a、6bに設けられている折り曲げ容易線12a、12bの基端と支持フラップ6a、6bの側縁11a、11bとをつなぐ切断線13a、13bが設けられている。図2に示すように、切断線13a、13bは、側面パネル1a、1bに指穴形成用の舌片22を画定する。本実施形態において、舌片22は、側面パネル1a、1bの上縁と切断線13a、13bとによって画定される。すなわち、舌片22は、その基端縁が側面パネル1a、1bの上縁によって画定され、その切断縁の全体が切断線13a、13bによって画定される。
図4および図5に示すように、舌片22は、側面パネル1a、1bに対して内側に折り込まれることで、側面パネル1a、1bに指穴23を形成する。当該箱用シート10は、切断線13a、13bによって、側面パネル1a、1bに指穴形成用の舌片22が画定されることによって、指穴23から側面パネル1a、1b内に作業者の指を容易に入れることができる。そして、この指穴23から側面パネル1a、1bの内側に挿入された指を押上げ部24の下面側にあてがい、押上げ部24を容易に押し上げることができる。その結果、蓋部21の開放をより容易に行うことができる。
切断線13a、13bは、U字状であるとよい。このように構成されていることで、側面パネル1a、1bに、その上縁を基端縁とする舌片22を容易に形成することができる。そのため、指穴23を容易かつ確実に形成できるとともに、指穴23から側面パネル1a、1b内に作業者の指を入れ、一連の動作によって押上げ部24を容易に押し上げることができる。その結果、蓋部21の開放をさらに容易に行うことができる。
(支持フラップ)
支持フラップ6a、6bは、矩形状であり、より詳しくは先端縁の両角部が丸められた矩形状である。支持フラップ6a、6bの幅はこの支持フラップ6a、6bが延出している側面パネル1a、1bの幅と等しい。上述のように、組立状態において、支持フラップ6a、6bの側縁11a、11bと前面パネル2との間には、差し込み片5が配置される。そのため、組立状態において、側縁11a、11bと前面パネル2(より詳しくは、内壁部2c)との間には、シート1枚分程度の間隔が設けられる。側縁11a、11bと前面パネル2との間隔としては、例えばシート厚さ以上シート厚さの4倍以下とすることができる。また、上記間隔の上限としては、シート厚さの3倍であってもよく、シート厚さの2倍であってもよい。
支持フラップ6a、6bは、延出方向に縦断する上述の折り曲げ容易線12a、12bを有している。この折り曲げ容易線12a、12bは、その基端(支持フラップ6a、6bにおける基端側の端部)において切断線13a、13bと接続されている。なお、折り曲げ容易線12a、12bの線種としては、特に限定されるものではなく、例えば一部分に切断線を含んでいてもよい。
折り曲げ容易線12a、12bと側縁11a、11bとで囲まれる部分は、蓋フラップ4を押し上げるための押上げ部24として構成される。押上げ部24は、折り曲げ容易線12a、12bを基端縁とする舌片である。押上げ部24は、折り曲げ容易線12a、12bによって折り曲げられることで、蓋フラップ4を支持フラップ6a、6bから離間させるように押し上げる。図5に示すように、箱体20は、押上げ部24によって蓋フラップ4が押し上げられることで、蓋フラップ4と側面パネル1a、1bとの間に空間が形成される。この空間は、蓋フラップ4をさらに開放するために用いることが可能である。
折り曲げ容易線12a、12bは、支持フラップ6a、6bの延出方向と平行に延びていることが好ましい。このように構成されていることで、押上げ部24によって蓋フラップ4をより容易に押し上げることができる。
図3に示すように、側面パネル1a、1bの幅Wに対する、この側面パネル1a、1bから延出する支持フラップ6a、6bにおける側縁11a、11bと折り曲げ容易線12a、12bとの間隔Dの比(D/W)の下限としては、蓋フラップ4の押上げ効果を十分に奏する観点から、0.1が好ましく、0.15がより好ましい。一方、上記比(D/W)の上限としては、蓋フラップ4の先端部分を容易に押し上げられるようにする観点から、0.3が好ましく、0.25がより好ましく、0.2がさらに好ましい。
図1に示すように、当該箱用シート10は、一対の側面パネル1a、1bのそれぞれから支持フラップ6a、6bが延出しており、一対の支持フラップ6a、6bにそれぞれ折り曲げ容易線12a、12bが設けられ、かつ一対の側面パネル1a、1bにそれぞれ切断線13a、13bが設けられている。当該箱用シート10は、このように構成されていることで、蓋部21の開放をより容易に行うことができる。
(折り込み片)
折り込み片8は、例えば矩形状である。折り込み片8は、側面パネル1a、1bの前側の側縁の全領域から延出していてもよい。
(接続片)
接続片9は、例えば先端部分に係合凹部9aが形成された長尺状である。接続片9は、側面パネル1a、1bの後ろ側の側縁の全領域から延出していてもよい。一対の接続片9の延出方向における合計長さは、係合凹部9a同士を係合できるように、底面パネル7の後辺7cの長さよりも長い。係合凹部9aの具体的な形状は、一対の接続片9同士を係合できる限り、特に限定されない。本実施形態において、一方の接続片9はその上縁に係合凹部9aを有しており、他方の接続片9はその下縁に係合凹部9aを有している。
(前面パネル)
前面パネル2は、底面パネル7の前辺7bから延出する外壁部2aと、外壁部2aの先端縁から延出する接続部2bと、接続部2bの先端縁から延出する内壁部2cとを有する。外壁部2a、接続部2bおよび内壁部2cは、それぞれ矩形状とすることができる。外壁部2a、接続部2bおよび内壁部2cの幅は、底面パネル7の前辺7bの長さと等しい。内壁部2cの先端縁には、底面パネル7に設けられている係止孔15に挿入される凸部14が形成されている。接続部2bは、組立状態で折り込み片8を挟んで底面パネル7と平行に配置される。外壁部2aおよび内壁部2cの延出方向長さは、側面パネル1a、1bの延出方向長さと等しい。接続部2bの延出方向長さは、例えばシート厚さ以上シート厚さの5倍以下とすることができる。
(後面パネル)
後面パネル3は、矩形状である。後面パネル3の幅は、底面パネル7の後辺7cの長さと等しい。後面パネル3の延出方向長さは、側面パネル1a、1bの延出方向長さと等しい。
(蓋フラップ)
蓋フラップ4は、矩形状である。蓋フラップ4の幅は、底面パネル7の後辺7cの長さと等しい。蓋フラップの延出方向長さは、底面パネル7の側辺7aの長さと等しい。
当該箱用シート10は、上述の押上げ部24によって蓋フラップ4を容易に押し上げることができる。そのため、当該箱用シート10は、通常の箱体よりも蓋フラップ4の延出方向長さを大きくすることで、前面パネル2と差し込み片5とを強く接触させるようにしてもよい。この構成によると、蓋部21の意図しない開放を防止することができる。このような観点から、蓋フラップ4の延出方向長さは、箱体20に組み立てられた状態における前面パネル2の内面と後面パネル3の内面との間隔以上とすることもできる。
(差し込み片)
差し込み片5は、矩形状であり、より詳しくは先端縁の両角部が丸められた矩形状である。差し込み片5は、蓋フラップ4の先端縁の全領域から延出している。差し込み片5の延出方向長さは後面パネル3の延出方向長さと等しくてもよい。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。したがって、上記実施形態は、本明細書の記載および技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換または追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
上記実施形態では、底面パネルの4辺から、前面パネル、後面パネル、および一対の側面パネルが延出する構成について説明した。ただし、当該箱用シートの具体的な構成は、上記実施形態に記載された構成に限定されない。例えば当該箱用シートは、前面パネル、第1側面パネル、後面パネルおよび第2側面パネルが一方向に帯状に連接された構成であってもよい。
上記実施形態では、指穴形成用の舌片が、側面パネルの上縁と切断線とによって画定される構成について説明した。ただし、当該箱用シートにおいては、本開示の効果を奏することができる範囲内で、支持フラップに設けられる折り曲げ容易線の基端と切断線とが離間して配置されていてもよい。すなわち、本開示において、「支持フラップに設けられている折り曲げ容易線の基端と支持フラップの側縁とをつなぐ切断線」とは、上記基端と上記切断線との間に一定の間隔を有する構成を含む。
上記実施形態では、U字状の切断線によって側面パネルに指穴形成用の舌片が画定される構成について説明した。ただし、当該箱用シートにおいて、U字状以外の切断線によって指穴形成用の舌片が画定されてもよい。例えば図6および図7に示すように、側面パネル31の上縁に沿って延びる切断線(第1切断線33a)によって舌片32を画定することも可能である。より詳しくは、図6および図7において、箱用シートは、側面パネル31の上縁に沿って延び、支持フラップに設けられる折り曲げ容易線の基端(不図示)と支持フラップの側縁(不図示)とをつなぐ第1切断線33aと、この第1切断線33aの両端からそれぞれ下方に延びる第2切断線33bとを有する。また、この箱用シートは、一対の第2切断線33bの下端同士を接続する折り曲げ容易線34を有する。この箱用シートは、第1切断線33a、一対の第2切断線33bおよび折り曲げ容易線34によって画定される舌片32を、折り曲げ容易線34の折り曲げによって側面パネル31の内側に折り込むことで、側面パネル31に指穴35を形成することができる。当該箱用シートは、このような構成によっても、箱体の蓋部の開放を容易に行うことができる。
上記実施形態では、切断線によって、側面パネルに指穴形成用の舌片が画定される構成について説明した。ただし、上記切断線は、例えば側面パネルに指穴形成用の開口を形成するように設けられていてもよい。
上記実施形態では、一対の側面パネルの両方に切断線が設けられ、これらの側面パネルから延出する支持フラップの両方に折り曲げ容易線が設けられる構成について説明した。ただし、当該箱用シートは、一方の側面パネルにのみ切断線が設けられ、この側面パネルから延出する支持フラップにのみ折り曲げ容易線が設けられている構成を採用することも可能である。つまり、上記指穴が、一方の側面パネルにのみ形成される構成とすることも可能である。
1a 第1側面パネル
1b 第2側面パネル
2 前面パネル
2a 外壁部
2b 接続部
2c 内壁部
3 後面パネル
4 蓋フラップ
5 差し込み片
6a 第1支持フラップ
6b 第2支持フラップ
7 底面パネル
7a 側辺
7b 前辺
7c 後辺
8 折り込み片
9 接続片
9a 係合凹部
10 箱用シート
11a、11b 側縁
12a、12b 折り曲げ容易線
13a、13b 切断線
14 凸部
15 係止孔
20 箱体
21 蓋部
22 舌片
23 指穴
24 押上げ部
31 側面パネル
32 舌片
33a 第1切断線
33b 第2切断線
34 折り曲げ容易線
35 指穴
D 支持フラップにおける前側の側縁と折り曲げ容易線との間隔
W 側面パネルの幅

Claims (4)

  1. 箱体に組み立て可能な箱用シートであって、
    組立状態で対向する一対の側面パネルと、組立状態で対向する前面パネルおよび後面パネルと、上記後面パネルの上縁から延出する蓋フラップと、上記蓋フラップの先端縁から延出する差し込み片とを備え、
    上記側面パネルの上縁から延出し、組立状態で上記蓋フラップを下方から支持する支持フラップを備え、
    上記差し込み片が、上記支持フラップの側縁と上記前面パネルとの間の隙間に差し込まれて上記箱体の蓋部が組み立てられるように構成されており、
    上記支持フラップに、上記側縁と間隔を空けてその基端縁から先端縁に亘って延びる折り曲げ容易線が設けられており、
    上記側面パネルに、上記折り曲げ容易線の基端と上記側縁とをつなぐ切断線が設けられ、上記支持フラップにおける上記折り曲げ容易線と上記側縁とで囲まれる部分は、上記蓋フラップを押し上げるための押上げ部として構成されており、
    上記切断線が設けられている上記側面パネルの幅に対する、この側面パネルから延出する上記支持フラップにおける上記側縁と上記折り曲げ容易線との間隔の比が0.1以上0.3以下である箱用シート。
  2. 上記切断線によって、上記側面パネルに指穴形成用の舌片が画定される請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記切断線がU字状である請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記一対の側面パネルのそれぞれから上記支持フラップが延出しており、
    一対の上記支持フラップにそれぞれ上記折り曲げ容易線が設けられ、かつ上記一対の側面パネルにそれぞれ上記切断線が設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の箱用シート。
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