JP3236764U - 箱用シート - Google Patents

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【課題】側面パネル同士の境界部分の破断を抑制することができる箱用シートを提供する。【解決手段】箱用シート10は、折り曲げ容易線15を介して左右方向に連接されており、四角筒状に組み立てられる4つの側面パネル1~4と、上記側面パネルの上縁からそれぞれ延出する蓋フラップ5~8とを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記側面パネルの上縁と上記蓋フラップの側縁との接続部分を基端として、上記側面パネルと上記蓋フラップとの境界線と交差しつつ蛇行して延びるスリット16が設けられている。【選択図】図1

Description

本考案は、箱用シートに関する。
段ボールシート等の箱用シートから組み立てられる箱体が、物品の保管、運搬等に広く用いられている。一般に、この箱用シートは、箱体の胴部を形成すべく四角筒状に組み立てられる4つの側面パネルと、各側面パネルの上縁から延出し、箱体の蓋部を形成する蓋フラップとを備える。
この箱体の胴部には、収容する物品の形状や配置等に起因して、外側に膨れる方向に力が加えられることがある。胴部にこのような力が加えられると、側面パネル同士の境界部分から破断を生じるおそれが高くなる。
特開2015-113145号公報
特許文献1には、蓋フラップの側縁からこの蓋フラップの幅方向の内側に延び、先端側が側面パネル側にL字状に屈曲している切れ目を設けることで、側面パネル同士の境界部分の破断を抑制できることが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載されている構成によると、蓋フラップの側縁における切れ目よりも基端側の部分と側面パネルの上縁とによってU字状の凹部が形成されるため、この凹部を起点として側面パネル同士の境界部分に破断を生じるおそれがある。
本考案は、このような不都合に鑑みてなされたものであり、側面パネル同士の境界部分の破断を抑制することができる箱用シートを提供することを目的とする。
本考案の一態様に係る箱用シートは、折り曲げ容易線を介して左右方向に連接されており、四角筒状に組み立てられる4つの側面パネルと、上記側面パネルの上縁からそれぞれ延出する蓋フラップとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記側面パネルの上縁と上記蓋フラップの側縁との接続部分を基端として、上記側面パネルと上記蓋フラップとの境界線と交差しつつ蛇行して延びるスリットが設けられている。
本考案の一態様に係る箱用シートは、側面パネル同士の境界部分の破断を抑制することができる。
図1は、本考案の一実施形態に係る箱用シートを示す模式的平面図である。 図2は、図1の箱用シートの模式的部分拡大図である。 図3は、図1の箱用シートを組み立ててなる箱体を示す模式的斜視図である。 図4は、図3の箱体の隣接する側面パネル同士の連接部分及びその近傍を示す模式的部分拡大斜視図である。 図5は、図3の箱体の隣接する側面パネル同士の連接部分及びその近傍を示す模式的部分拡大側面図である。
[本考案の実施形態の説明]
最初に本考案の実施態様を列記して説明する。
本考案の一態様に係る箱用シートは、折り曲げ容易線を介して左右方向に連接されており、四角筒状に組み立てられる4つの側面パネルと、上記側面パネルの上縁からそれぞれ延出する蓋フラップとを備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、上記側面パネルの上縁と上記蓋フラップの側縁との接続部分を基端として、上記側面パネルと上記蓋フラップとの境界線と交差しつつ蛇行して延びるスリットが設けられている。
当該箱用シートは、上記側面パネルと上記蓋フラップとの境界線と交差しつつ蛇行して延びるスリットを有しており、このスリットが上記側面パネルの上縁と上記蓋フラップの側縁との接続部分を基端としているので、箱体に組み立てられた状態において、このスリットによって分離される側面パネルと蓋フラップとを容易かつ適切に各々独立して変形させることができる。従って、当該箱用シートは、上記側面パネル同士の境界部分の破断を抑制することができる。
上記スリットが、上記基端から上記側面パネル内に突出する第1部分と、上記第1部分から連続して設けられ、上記境界線を越えて上記蓋フラップ内に突出する第2部分と、上記第2部分から連続して設けられ、上記境界線を越えて上記側面パネル内に突出する第3部分とを有するとよい。このように、上記スリットが、上記基端から上記側面パネル内に突出する第1部分と、上記第1部分から連続して設けられ、上記境界線を越えて上記蓋フラップ内に突出する第2部分と、上記第2部分から連続して設けられ、上記境界線を越えて上記側面パネル内に突出する第3部分とを有することによって、上記側面パネル同士の境界部分の破断をより容易かつ確実に抑制することができる。
上記第1部分と上記第2部分との連接部分、及び上記第2部分と上記第3部分との連接部分が円弧状であるとよい。このように、上記第1部分と上記第2部分との連接部分、及び上記第2部分と上記第3部分との連接部分が円弧状であることによって、上記側面パネル同士の境界部分の破断をより容易かつ確実に抑制することができる。
上記折り曲げ容易線を挟んで左右方向に隣接する一対の上記蓋フラップの隣接する側縁からそれぞれ上記スリットが形成されているとよい。このように、上記折り曲げ容易線を挟んで左右方向に隣接する一対の上記蓋フラップの隣接する側縁からそれぞれ上記スリットが形成されていることによって、上記側面パネル同士の境界部分の破断をより容易かつ確実に抑制することができる。
上記一対の蓋フラップの隣接する上記側縁同士が左右方向に間隔を空けて配置されており、これらの蓋フラップが延出している一対の上記側面パネルの上縁のうち、上記スリット同士の間に位置する部分が全体として円弧状に突出しているとよい。このように、上記一対の蓋フラップの隣接する上記側縁同士が左右方向に間隔を空けて配置されており、これらの蓋フラップが延出している一対の上記側面パネルの上縁のうち、上記スリット同士の間に位置する部分が全体として円弧状に突出していることによって、上記側面パネル同士の境界部分の破断をより容易かつ確実に抑制することができる。
なお、本考案において、「左右方向」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における水平方向を意味する。また、「上」とは、上記左右方向を基準とする上を意味する。
[本考案の実施形態の詳細]
以下、適宜図面を参照しつつ、本考案の実施の形態を詳説する。
[箱用シート]
図1及び図2の箱用シート10は、箱体に組み立て可能であり、具体的には図3から図5に示す箱体20に組み立てられる。当該箱用シート10は、折り曲げ容易線15を介して左右方向に連接されており、四角筒状に組み立てられる4つの側面パネル(連接方向一方側から他方側に向けて第1側面パネル1、第2側面パネル2、第3側面パネル3及び第4側面パネル4)と、側面パネル1~4の上縁からそれぞれ延出する蓋フラップ(第1側面パネル1の上縁から延出する第1蓋フラップ5、第2側面パネル2の上縁から延出する第2蓋フラップ6、第3側面パネル3の上縁から延出する第3蓋フラップ7及び第4側面パネル4の上縁から延出する第4蓋フラップ8)とを備える。また、当該箱用シート10は、4つの側面パネル1~4の下縁からそれぞれ延出する底フラップ(第1側面パネル1の下縁から延出する第1底フラップ11、第2側面パネル2の下縁から延出する第2底フラップ12、第3側面パネル3の下縁から延出する第3底フラップ13及び第4側面パネル4の下縁から延出する第4底フラップ14)と、第1側面パネル1の左右方向外側の側縁から延出する継代18とを備える。当該箱用シート10は、側面パネル1~4の上縁1a~4aと蓋フラップ5~8の側縁5a~8aとの接続部分を基端として、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との境界線(すなわち、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との間に形成されている折り曲げ容易線)と交差しつつ蛇行して延びるスリット16が設けられている。なお、本明細書において、「下」とは、箱用シートを組み立ててなる箱体において想定される一般的な使用態様における下を意味する。また、図1において、太い実線はシートを切断して形成される切断線を示し、細い実線は折り曲げ容易線を示している。この折り曲げ容易線としては、例えばシートの片面を筋押しして形成される罫線が挙げられる。
当該箱用シート10は、1枚のシートから構成されている。当該箱用シート10に用いられるシートとしては、当該箱用シート10を組み立ててなる箱体20の形状を維持できる程度の強度を有する限り特に限定されるものではなく、例えば段ボールシート、ボール紙等の紙製シート、合成樹脂製シート、紙製シートと合成樹脂製シートとの積層シート等が挙げられる。中でも、加工性、衝撃吸収性、取扱性、リサイクル性、経済性等の点から紙製シートが好ましく、段ボールシートが特に好ましい。当該箱用シート10を形成する段ボールとしては、原紙を波形状に形成した中芯をライナーに貼り合わせたものであって、例えば波形状に形成された中芯を1枚のライナーに貼り合わせた片面段ボールシート、片面段ボールシートの段頂にさらにライナーを貼り合わせた両面段ボールシート、両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂を貼り合わせた複両面段ボールシート、複両面段ボールシートの片側に片面段ボールシートの段頂をさらに貼り合わせた複々両面段ボールシート等が挙げられる。これらの中でも、加工性、経済性、耐久性等の点から両面段ボールシートが好ましい。当該箱用シート10が段ボールシートである場合、この段ボールシートの中芯の稜線は、上下方向に延びていることが好ましい。
当該箱用シート10を箱体20に組み立てる手順について説明する。まず、第1側面パネル1を第2側面パネル2の内面に折り重ね、第4側面パネル4を第3側面パネル3の内面に折り重ね、継代18を折り重ねられた第4側面パネル4の内面に貼着する。次に、無端状に接続された側面パネル1~4を四角筒状に広げたうえ、第2底フラップ12と第4底フラップ14とを内側に略垂直に折り曲げ、続いて第1底フラップ11と第3底フラップ13とを、第2底フラップ12及び第4底フラップ14の外面側に折り重ねるように内側に略垂直に折り曲げて先端縁同士を突き合せることで箱体20の底部を組み立てる。なお、第1底フラップ11及び第3底フラップ13の先端縁同士の合わせ目には、箱体20の底部の開放を防止するための封函テープXを貼着してもよい。続いて、四角筒状に組み立てられた側面パネル1~4内に所望の物品等を収容したうえで、蓋フラップ5~8を、幅方向の一方側の側部が他の蓋フラップ5~8を下方から支持し、幅方向の他方側の側部が他の蓋フラップ5~8の上方に位置するように風車状に折り込むことで箱体20の蓋部を組み立てる。
(側面パネル)
側面パネル1~4はそれぞれ略矩形状である。箱体20に組み立てられた状態で対向する第1側面パネル1と第3側面パネル3、及び第2側面パネル2と第4側面パネル4は、それぞれ略同形状に形成されている。側面パネル1~4の上下方向長さは略等しい。図1では、第1側面パネル1及び第3側面パネル3の左右方向長さが、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の左右方向長さよりも大きい。すなわち、図1では、第1側面パネル1及び第3側面パネル3は、箱体20の長さ面を構成する長さ面パネルとして設けられ、第2側面パネル2及び第4側面パネル4は、箱体20の幅面を構成する幅面パネルとして設けられている。
(蓋フラップ)
蓋フラップ5~8はそれぞれ略矩形状である。蓋フラップ5~8は、互いに延出方向長さが略等しい。蓋フラップ5~8の延出方向長さとしては、特に限定されるものではないが、図1では、第2側面パネル2及び第4側面パネル4(すなわち、幅面パネル)の左右方向長さの1/2未満とされている。このように構成されることで、図3に示すように、箱体20の蓋部の中心部には、略矩形状の開口が設けられる。
蓋フラップ5~8の幅は、各蓋フラップ5~8が延出する側面パネル1~4の左右方向長さ未満とされている。このように構成されることで、隣接する蓋フラップ5~8の側縁5a~8aの間には空隙が設けられている。隣接する蓋フラップ5~8の側縁5a~8a間の間隔としては、例えば5mm以上20mm以下とすることができる。
〔スリット〕
上述のように、当該箱用シート10は、側面パネル1~4の上縁1a~4aと蓋フラップ5~8の側縁5a~8aとの接続部分を基端として、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との境界線と交差しつつ蛇行して延びるスリット16を有する。以下、このスリット16について詳説する。
図1に示すように、スリット16は、第1蓋フラップ5~第4蓋フラップ8の側縁5a~8aのうち、第4蓋フラップ8の左右方向外側の側縁8a以外の全ての側縁に対して設けられている。
図2に示すように、スリット16は、基端から側面パネル1~4内に突出する第1部分16aと、第1部分16aから連続して設けられ、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との境界線を越えて蓋フラップ5~8内に突出する第2部分16bと、第2部分16bから連続して設けられ、上記境界線を越えて側面パネル1~4内に突出する第3部分16cとを有する。第1部分16aと第2部分16bとは第1端点17aで連結されており、第2部分16bと第3部分16cとは第2端点17bで連結されている。当該箱用シート10において、スリット16は、第1部分16a、第2部分16b及び第3部分16cからなる。当該箱用シート10は、スリット16が第1部分16a、第2部分16b及び第3部分16cを有することで、図4及び図5に示すように、箱体20に組み立てられた状態で、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との間に上下方向に空隙Sが形成される。これにより、蓋フラップ5~8が側面パネル1~4とは独立して左右方向に動きやすくなる。その結果、箱体20内に収容されている物品の形状や配置等に起因して側面パネル1~4に対して外向きの力が加えられた場合でも、この力が蓋フラップ5~8に作用し難くなる。その結果、当該箱用シート10は、側面パネル1~4同士の境界部分の破断をより容易かつ確実に抑制することができる。
スリット16は、側面パネル1~4の上縁1a~4aと蓋フラップ5~8の側縁5a~8aとの接続部分を基端とし、かつ第3部分16cの先端を終端としている。すなわち、スリット16は、上記基端から側面パネル1~4内に突出し、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との境界線を越えて蓋フラップ5~8内に突出したうえで、さらに側面パネル1~4内に戻って完結している。当該箱用シート10は、スリット16がこのように構成されていることで、スリット16の終端を起点として側面パネル1~4同士の境界部分に破断が生じることを抑制することができる。つまり、仮にスリット16の終端が側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との境界線上に位置していると、スリット16の終端から上記境界線に沿って破断を生じやすくなる。一方で、スリット16の終端が側面パネル1~4内に位置していることで、スリット16の終端を起点とする上記境界線の破断を十分に抑制することができる。
第3部分16cは、その先端部分(すなわち、第2端点17bの反対側の部分)に、延出方向(第1部分16aから第3部分16cに向かう方向)と反対側に向けて湾曲した破断防止形状16dを有している。当該箱用シート10は、スリット16の第3部分16cに破断防止形状16dが設けられていることで、スリット16を起点とする意図しない破断を防止しやすい。
スリット16の蛇行幅W(第1端点17aと第2端点17bとを基準とする蛇行幅)の下限としては、2mmが好ましく、3mmがより好ましい。上記蛇行幅Wが上記下限に満たないと、蓋フラップ5~8を側面パネル1~4に対して独立に動かし難くなるおそれがある。一方、上記蛇行幅Wの上限としては、10mmが好ましく、5mmがより好ましい。上記蛇行幅Wが上記上限を超えると、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との接触領域が部分的に大きくなることで、蓋フラップ5~8を側面パネル1~4に対して独立に動かし難くなるおそれがある。
スリット16の延出方向長さLの下限としては、10mmが好ましく、15mmがより好ましく、18mmがさらに好ましい。一方、上記延出方向長さLの上限としては、40mmが好ましく、30mmがより好ましい。上記延出方向長さLが上記下限に満たないと、側面パネル1~4同士の境界部分の破断を十分に抑制し難くなるおそれがある。逆に、上記延出方向長さLが上記上限を超えると、当該箱用シート10の取扱性が低下するおそれがある。
第1部分16aと第2部分16bとの連接部分、及び第2部分16bと第3部分16cとの連接部分は円弧状であることが好ましい。このように構成されていることで、箱体20に組み立てられた状態で、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8とが干渉し難くなる。これにより、蓋フラップ5~8が側面パネル1~4とは独立して左右方向に動きやすくなる。その結果、当該箱用シート10は、側面パネル1~4同士の境界部分の破断をより容易かつ確実に抑制することができる。
図1に示すように、当該箱用シート10は、折り曲げ容易線15を挟んで左右方向に隣接する一対の蓋フラップ(第1蓋フラップ5と第2蓋フラップ6、第2蓋フラップ6と第3蓋フラップ7、及び第3蓋フラップ7と第4蓋フラップ8)の隣接する側縁5a~8aからそれぞれスリット16が形成されている。当該箱用シート10は、複数のスリット16がこのように設けられていることで、側面パネル1~4同士の境界部分の破断をより容易かつ確実に抑制することができる。
図1及び図2に示すように、隣接する一対の蓋フラップ(第1蓋フラップ5と第2蓋フラップ6、第2蓋フラップ6と第3蓋フラップ7、及び第3蓋フラップ7と第4蓋フラップ8)の隣接する側縁5a~8a同士は、左右方向に間隔を空けて配置されている。また、図2に示すように、これらの蓋フラップ5~8が延出している一対の側面パネル(第1蓋フラップ5と第2蓋フラップ6とが延出している第1側面パネル1と第2側面パネル2、第2蓋フラップ6と第3蓋フラップ7とが延出している第2側面パネル2と第3側面パネル3、及び第3蓋フラップ7と第4蓋フラップ8とが延出している第3側面パネル3と第4側面パネル4)の上縁1a~4aのうち、スリット16同士の間に位置する部分は全体として円弧状に突出している。当該箱用シート10は、このように構成されていることで、側面パネル1~4同士の境界部分の破断をより容易かつ確実に抑制することができる。
上記円弧状に突出している部分の上縁は、スリット16の延長曲線によって画定される。このように構成されることで、側面パネル1~4同士の境界部分の破断をより確実に抑制しやすい。
上記円弧状に突出している部分には、折り曲げ容易線が設けられていてもよい。但し、上記円弧状に突出している部分には、折り曲げ容易線は設けられていないことが好ましい。すなわち、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との境界線上に設けられる折り曲げ容易線、及び左右方向に隣接する側面パネル1~4同士の境界線上に設けられる折り曲げ容易線15は、上記円弧状に突出している部分までは延在していないことが好ましい。折り曲げ容易線が上記円弧状に突出している部分までは延在していないことで、側面パネル1~4同士の境界部分の破断をより容易かつ確実に抑制することができる。
(底フラップ)
底フラップ11~14はそれぞれ略矩形状である。底フラップ11~14は、互いに延出方向長さが略等しい。底フラップ11~14の延出方向長さとしては、第2側面パネル2及び第4側面パネル4の左右方向長さの1/2とすることができる。底フラップ11~14の幅は、各底フラップ11~14が延出している側面パネル1~4の左右方向長さと略等しい。
<利点>
当該箱用シート10は、側面パネル1~4と蓋フラップ5~8との境界線と交差しつつ蛇行して延びるスリット16を有しており、このスリット16が側面パネル1~4の上縁1a~4aと蓋フラップ5~8の側縁5a~8aとの接続部分を基端としているので、箱体20に組み立てられた状態において、このスリット16によって分離される側面パネル1~4と蓋フラップ5~8とを容易かつ適切に各々独立して変形させることができる。従って、当該箱用シート10は、側面パネル1~4同士の境界部分の破断を抑制することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本考案の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本考案の範囲に属するものと解釈されるべきである。
当該箱用シートにおいて、蓋フラップ及び底フラップの具体的な形状は、上記実施形態に記載されている形状に限定されない。例えば、当該箱用シートは、上記蓋フラップの延出方向長さが幅面パネルの左右方向長さの1/2になるように構成されていてもよい。また、当該箱用シートは、当該箱用シートを組み立ててなる箱体の底部を形成できるように設けられている限り、1つの側面パネルの下縁から延出する1つの底フラップのみを有していてもよい。
上記スリットの具体的な形状は、側面パネルの上縁と蓋フラップの側縁との接続部分を基端として、側面パネルと蓋フラップとの境界線と交差しつつ蛇行して延びている限り、上記実施形態に記載されている形状に限定されない。例えば上記スリットは、上述の第3部分から連続して設けられる第4部分を有していてもよい。また、上記スリットは、上記基端から延びる第1部分が、蓋フラップ内に突出するように構成されていてもよい。
上記第1部分と上記第2部分との連接部分、及び上記第2部分と上記第3部分との連接部分としては、円弧状以外の形状を採用することも可能である。例えば上記第1部分と上記第2部分との連接部分、及び上記第2部分と上記第3部分との連接部分の一方又は両方には、左右方向に直線状に延びる直線部分が設けられていてもよい。
当該箱用シートにおけるスリットの配置は、上記実施形態に記載されている配置に限定されない。上記スリットは、箱用シートの具体的な仕様等に基づいて配置可能であり、例えば折り曲げ容易線を挟んで左右方向に隣接する一対の蓋フラップのうち、一方の蓋フラップの隣接する側縁のみから形成されていてもよい。
当該箱用シートは、隣接する一対の蓋フラップの隣接する側縁同士が左右方向に間隔を空けて配置されている場合でも、これらの蓋フラップが延出している一対の側面パネルの上縁のうち、上記スリット同士の間に位置する部分には、上述の円弧状に突出する部分が設けられていなくてもよい。
以上のように、本考案の一態様に係る箱用シートは、側面パネル同士の境界部分の破断を抑制するのに適している。
1 第1側面パネル
1a、2a、3a、4a 上縁
2 第2側面パネル
3 第3側面パネル
4 第4側面パネル
5 第1蓋フラップ
5a、6a、7a、8a 側縁
6 第2蓋フラップ
7 第3蓋フラップ
8 第4蓋フラップ
10 箱用シート
11 第1底フラップ
12 第2底フラップ
13 第3底フラップ
14 第4底フラップ
15 折り曲げ容易線
16 スリット
16a 第1部分
16b 第2部分
16c 第3部分
16d 破断防止形状
17a 第1端点
17b 第2端点
18 継代
20 箱体
L スリットの延出方向長さ
W スリットの蛇行幅
S 空隙
X 封函テープ

Claims (5)

  1. 折り曲げ容易線を介して左右方向に連接されており、四角筒状に組み立てられる4つの側面パネルと、
    上記側面パネルの上縁からそれぞれ延出する蓋フラップと
    を備え、箱体に組み立てられる箱用シートであって、
    上記側面パネルの上縁と上記蓋フラップの側縁との接続部分を基端として、上記側面パネルと上記蓋フラップとの境界線と交差しつつ蛇行して延びるスリットが設けられている箱用シート。
  2. 上記スリットが、上記基端から上記側面パネル内に突出する第1部分と、上記第1部分から連続して設けられ、上記境界線を越えて上記蓋フラップ内に突出する第2部分と、上記第2部分から連続して設けられ、上記境界線を越えて上記側面パネル内に突出する第3部分とを有する請求項1に記載の箱用シート。
  3. 上記第1部分と上記第2部分との連接部分、及び上記第2部分と上記第3部分との連接部分が円弧状である請求項2に記載の箱用シート。
  4. 上記折り曲げ容易線を挟んで左右方向に隣接する一対の上記蓋フラップの隣接する側縁からそれぞれ上記スリットが形成されている請求項1、請求項2又は請求項3に記載の箱用シート。
  5. 上記一対の蓋フラップの隣接する上記側縁同士が左右方向に間隔を空けて配置されており、これらの蓋フラップが延出している一対の上記側面パネルの上縁のうち、上記スリット同士の間に位置する部分が全体として円弧状に突出している請求項4に記載の箱用シート。
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