JP7388170B2 - インクセット、インクジェット捺染方法及びインクジェット捺染装置 - Google Patents

インクセット、インクジェット捺染方法及びインクジェット捺染装置 Download PDF

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Description

本発明は、インクセット、インクジェット捺染方法及びインクジェット捺染装置に関する。
インクジェット捺染方法においては、例えば、顔料及び分散剤を含有するインクジェット用インクが用いられる。ここで、顔料を用いたインクジェット用インクは、形成される捺染物の摩擦堅ろう度が低い傾向がある。そのため、顔料を用いたインクジェット用インクは、処理液(例えば、前処理液又は後処理液)と共に用いられることがある。以下、インクジェット用インク及び処理液の組み合わせをインクセットと記載する。処理液は、例えば、バインダー樹脂粒子を含有する。特許文献1には、前処理液として、ポリエステル樹脂粒子とスチレン-ブタジエン樹脂粒子とを含有する処理液が提案されている。
特開2019-090150号
しかしながら、特許文献1に記載の処理液を用いたインクセットであっても、摩擦堅ろう度(特に、乾燥摩擦堅ろう度及び湿潤摩擦堅ろう度)に優れる捺染物を形成することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、摩擦堅ろう度に優れる捺染物を形成できるインクセット、インクジェット捺染方法及びインクジェット捺染装置を提供することである。
本発明に係るインクセットは、インクジェット用インクと、処理液とを備える。前記インクジェット用インクは、顔料と、アニオン性を有する分散剤とを含有する。前記処理液は、バインダー樹脂粒子を含有する樹脂エマルションである。前記バインダー樹脂粒子は、バインダー樹脂を含む。前記樹脂エマルションは、カチオン界面活性剤を更に含有する強制乳化型樹脂エマルションであるか、又は前記バインダー樹脂がカチオン性を有する自己乳化型樹脂エマルションである。
本発明に係るインクジェット捺染方法は、上述のインクセットを用いて布帛の画像形成領域に画像を形成するインクジェット捺染方法であって、前記画像形成領域に前記インクジェット用インクをヘッドで吐出するインク吐出工程と、前記画像形成領域に前記処理液を塗布する処理工程とを備える。
本発明に係るインクジェット捺染装置は、上述のインクセットを用いて布帛の画像形成領域に画像を形成するインクジェット捺染装置であって、前記画像形成領域に前記インクジェット用インクを吐出する記録ヘッドと、前記画像形成領域に前記処理液を塗布する処理部とを備える。
本発明に係るインクセット、インクジェット捺染方法及びインクジェット捺染装置によれば、摩擦堅ろう度に優れる捺染物を形成できる。
インクジェット捺染装置の一例を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下において、体積中位径(D50)の測定値は、何ら規定していなければ、動的光散乱式粒径分布測定装置(シスメックス株式会社製「ゼータサイザーナノZS」)を用いて測定された値である。
本明細書では、アクリル及びメタクリルを包括的に「(メタ)アクリル」と総称する場合がある。本明細書に記載の各成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
<第1実施形態:インクセット>
以下、本発明の第1実施形態に係るインクセットを説明する。本発明のインクセットは、インクジェット用インク(以下、単にインクと記載することがある)と、処理液とを備える。インクは、顔料と、アニオン性を有する分散剤とを含有する。処理液は、バインダー樹脂粒子を含有する樹脂エマルションである。バインダー樹脂粒子は、バインダー樹脂を含む。樹脂エマルションは、カチオン界面活性剤を更に含有する強制乳化型樹脂エマルションであるか、又はバインダー樹脂がカチオン性を有する自己乳化型樹脂エマルションである。
ここで、自己乳化型樹脂エマルション及び強制乳化型樹脂エマルションについて説明する。自己乳化型樹脂エマルションは、バインダー樹脂粒子を含有する。自己乳化型樹脂エマルションが含有するバインダー樹脂粒子は、乳化剤、分散剤及び界面活性剤が存在しない状態においても水中に分散可能である。自己乳化型樹脂エマルションが含有するバインダー樹脂粒子は、通常、親水基(例えば、カチオン基)を有するバインダー樹脂を含む。強制乳化型樹脂エマルションは、乳化剤、分散剤及び界面活性剤のうち少なくとも一つと、バインダー樹脂粒子とを含有する。強制乳化型樹脂エマルションが含有するバインダー樹脂粒子は、乳化剤、分散剤及び界面活性剤のうち何れも存在しない状態では水中に分散できない。強制乳化型樹脂エマルションが含有するバインダー樹脂粒子は、通常、疎水性が比較的高いバインダー樹脂を含む。
本発明のインクセットは、例えば、後述するインクジェット捺染方法に用いるインクセットとして好適である。本発明のインクセットは、インク及び処理液のうち何れを先に用いてもよい。即ち、本発明のインクセットは、インクにより布帛(捺染対象)の画像形成領域に画像を形成した後、上述の画像形成領域を処理液で後処理してもよい。また、本発明のインクセットは、処理液により布帛の画像形成領域を前処理した後、インクにより上述の画像形成領域に画像を形成してもよい。更に、本発明のインクセットは、インクにより上述の画像形成領域に画像を形成すると同時に、処理液により布帛の画像形成領域を処理してもよい。
本発明のインクセットは、上述の構成を備えることにより、摩擦堅ろう度に優れる捺染物を形成することができる。その理由は以下の通りであると推察される。インクは、アニオン性を有する分散剤を含有する。また、処理液は、カチオン性を有する成分(詳しくは、カチオン界面活性剤又はカチオン性を有するバインダー樹脂)を含有する。インク及び処理液は、布帛の表面で混じり合った際に、アニオン性を有する分散剤と、カチオン性を有する成分とがイオン結合する。これにより、顔料と、アニオン性を有する分散剤と、カチオン性を有する成分とが一体となった塩が布帛の表面に強固に結着する。そのため、本発明のインクセットにより形成される捺染物は、摩擦堅ろう度に優れる。
[インク]
インクは、顔料と、アニオン性を有する分散剤とを含有する。インクは、水、水溶性有機溶媒及びノニオン界面活性剤のうち少なくとも1つを更に含有することが好ましい。
(顔料)
顔料は、例えば、溶媒に分散して存在する。インクの色濃度、色相、又は安定性を向上させる観点から、顔料のD50としては、30nm以上250nm以下が好ましく、70nm以上160nm以下がより好ましい。
顔料としては、例えば、黄色顔料、橙色顔料、赤色顔料、青色顔料、紫色顔料、及び黒色顔料が挙げられる。黄色顔料としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー(74、93、95、109、110、120、128、138、139、151、154、155、173、180、185、及び193)が挙げられる。橙色顔料としては、例えば、C.I.ピグメントオレンジ(34、36、43、61、63、及び71)が挙げられる。赤色顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド(122及び202)が挙げられる。青色顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブルー(15、より具体的には15:3)が挙げられる。紫色顔料としては、例えば、C.I.ピグメントバイオレット(19、23、及び33)が挙げられる。黒色顔料としては、例えば、C.I.ピグメントブラック(7)が挙げられる。
インクにおける顔料の含有割合としては、1.0質量%以上12.0質量%以下が好ましく、3.0質量%以上7.0質量%以下がより好ましい。顔料の含有割合を1.0質量%以上とすることで、本発明のインクセットにより形成される捺染物の画像濃度を向上できる。また、顔料の含有割合を12.0質量%以下とすることで、インクの流動性を向上できる。
(アニオン性を有する分散剤)
アニオン性を有する分散剤としては、例えば、アニオン界面活性剤、ポリカルボン酸、及びポリカルボン酸の塩が挙げられる。ポリカルボン酸の塩としては、例えば、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸アミン塩及びポリカルボン酸金属塩(例えば、ポリカルボン酸ナトリウム塩)が挙げられる。アニオン性を有する分散剤としては、ポリカルボン酸アミン塩が好ましい。
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸石けん(例えば、ステアリン酸ナトリウム及びドデカン酸ナトリウム)、及びスルホン酸塩化合物(例えば、ドデシル硫酸ナトリウム及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム)が挙げられる。
ポリカルボン酸としては、例えば、ポリアクリル酸、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリマレイン酸、ポリフタル酸、及び(メタ)アクリル酸とマレイン酸との共重合体が挙げられる。
ポリカルボン酸アミン塩に含まれるアミンとしては、例えば、1級アルキルアミン、2級アルキルアミン及び3級アルキルアミンが挙げられる。1級アルキルアミン、2級アルキルアミン及び3級アルキルアミンが有するアルキル基としては、例えば、炭素原子数1以上4以下のアルキル基(例えば、メチル基及びエチル基)が挙げられる。
インクにおいて、アニオン性を有する分散剤の含有割合としては、0.5質量%以上7.0質量%以下が好ましく、1.5質量%以上3.5質量%以下がより好ましい。アニオン性を有する分散剤の含有割合を0.5質量%以上とすることで、インクにおける顔料の分散性を向上できる。アニオン性を有する分散剤の含有割合を7.0質量%以下とすることで、インクの吐出性を向上できる。
(水)
インクにおける水の含有割合としては、50.0質量%以上90.0質量%以下が好ましく、60.0質量%以上80.0質量%以下が好ましい。
(水溶性有機溶媒)
水溶性有機溶媒としては、例えば、グリコール化合物、多価アルコールのエーテル化合物、ラクタム化合物、含窒素化合物、アセテート化合物、チオジグリコール、グリセリン及びジメチルスルホキシドが挙げられる。
グリコール化合物としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ-ル及びテトラエチレングリコールが挙げられる。
多価アルコールのエーテル化合物としては、例えば、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、及びプロピレングリコールモノメチルエーテルが挙げられる。
ラクタム化合物としては、例えば、2-ピロリドン及びN-メチル-2-ピロリドンが挙げられる。
含窒素化合物としては、例えば、1,3-ジメチルイミダゾリジノン、ホルムアミド及びジメチルホルムアミドが挙げられる。
アセテート化合物としては、例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートが挙げられる。
水溶性有機溶媒としては、グリコール化合物が好ましく、ジエチレングリコールがより好ましい。
インクが水溶性有機溶媒を含有する場合、インクにおける水溶性有機溶媒の含有割合としては、5.0質量%以上50.0質量%以下が好ましく、15.0質量%以上30.0質量%以下がより好ましい。
(ノニオン界面活性剤)
ノニオン界面活性剤は、インクに含まれる各成分の相溶性及び分散安定性を向上させる。また、ノニオン界面活性剤は、布帛に対するインクの浸透性(濡れ性)を向上させる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレンヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエートエーテル、モノデカノイルショ糖、及びアセチレングリコールのエチレンオキシド付加物が挙げられる。ノニオン界面活性剤としては、アセチレングリコールのエチレンオキシド付加物が好ましい。
インクがノニオン界面活性剤を含有する場合、インクにおけるノニオン界面活性剤の含有割合としては、0.1質量%以上5.0質量%以下が好ましく、0.5質量%以上2.0質量%以下がより好ましい。
(他の成分)
インクは、必要に応じて、公知の添加剤(より具体的には、例えば、溶解安定剤、乾燥防止剤、酸化防止剤、粘度調整剤、pH調整剤及び防カビ剤)を更に含有してもよい。
[インクの調製方法]
インクは、例えば、顔料分散液と、水と、必要に応じて配合される他の成分(例えば、水溶性有機溶媒及びノニオン界面活性剤)とを攪拌機により均一に混合することにより調製できる。顔料分散液は、顔料と、アニオン性を有する分散剤とを含有する。インクの調製では、各成分を均一に混合した後、遠心分離処理により異物及び粗大粒子を除去してもよい。遠心分離処理の条件としては、例えば、遠心速度を5000rpm以上20000rpm以下、遠心時間を30秒以上5分以下とすることができる。
(顔料分散液)
顔料分散液は、顔料と、アニオン性を有する分散剤とを含有する分散液である。顔料分散液の分散媒としては、水が好ましい。顔料分散液は、水溶性有機溶媒を更に含有することが好ましい。
顔料分散液における顔料の含有割合としては、例えば、5.0質量%以上25.0質量%以下である。顔料分散液におけるアニオン性を有する分散剤の含有割合としては、例えば、2.0質量%以上10.0質量%以下である。顔料分散液が水溶性有機溶媒を含有する場合、顔料分散液における水溶性有機溶媒の含有割合としては、例えば、2.0質量%以上10.0質量%以下である。
顔料分散液は、顔料と、アニオン性を有する分散剤と、分散媒(例えば、水)と、必要に応じて添加される成分(例えば、水溶性有機溶媒)とをメディア型湿式分散機により湿式分散することで調製できる。メディア型湿式分散機による湿式分散では、メディアとして、例えば、小粒径ビーズ(例えば、D50が0.5mm以上1.5mm以下のビーズ)を用いることができる。ビーズの材質としては、特に限定されないが、硬質の材料(例えば、ガラス及びジルコニア)が好ましい。
インクの製造において顔料分散液を使用する場合、インクの全原料に対する顔料分散液の割合としては、例えば、25.0質量%以上60.0質量%以下である。
[処理液]
処理液は、バインダー樹脂粒子を含有する樹脂エマルションである。バインダー樹脂粒子は、バインダー樹脂を含む。樹脂エマルションは、カチオン界面活性剤を更に含有する強制乳化型樹脂エマルションであるか、又はバインダー樹脂がカチオン性を有する自己乳化型樹脂エマルションである。処理液は、水、水溶性有機溶媒及びノニオン界面活性剤のうち少なくとも1つを更に含有することが好ましい。
樹脂エマルションは、カチオン界面活性剤を更に含有する強制乳化型樹脂エマルションであることが好ましい。強制乳化型樹脂エマルションが含有するバインダー樹脂は、通常、疎水性が比較的高いバインダー樹脂を含む。そのため、樹脂エマルションが強制乳化型樹脂エマルションである場合、本発明のインクセットにより形成される捺染物の表面に比較的高い疎水性を付与できる。その結果、本発明のインクセットにより形成される捺染物の摩擦堅ろう度(特に、湿潤摩擦堅ろう度)をより向上できる。
(バインダー樹脂粒子)
バインダー樹脂粒子は、バインダー樹脂を含む。バインダー樹脂粒子におけるバインダー樹脂の含有割合としては、80質量%以上が好ましく、95質量%以上がより好ましく、100質量%が更に好ましい。
バインダー樹脂粒子のD50としては、30nm以上500nm以下が好ましく、100nm以上400nm以下がより好ましく、150nm以上350nm以下が更に好ましい。バインダー樹脂粒子のD50を30nm以上500nm以下とすることで、本発明のインクセットにより形成される捺染物の摩擦堅ろう度をより向上できる。また、バインダー樹脂粒子のD50を500nm以下とすることで、処理液をノズルで吐出する場合にノズル詰まりの発生を抑制できる。
処理液におけるバインダー樹脂粒子の含有割合としては、1.0質量%以上15.0質量%以下が好ましく、3.0質量%以上10.0質量%以下がより好ましい。バインダー樹脂粒子の含有割合を1.0質量%以上とすることで、本発明のインクセットにより形成される捺染物の摩擦堅ろう度をより向上できる。バインダー樹脂粒子の含有割合を15.0質量%以下とすることで、処理液の塗布性を向上できる。また、バインダー樹脂粒子の含有割合を15.0質量%以下とすることで、処理液をノズルで吐出する場合にノズル詰まりが発生することを抑制できる。
(バインダー樹脂)
バインダー樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、スチレン樹脂、ポリビニル樹脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂及びこれらの樹脂の単量体を含む共重合体(例えば、スチレン-(メタ)アクリル樹脂)が挙げられる。バインダー樹脂としては、ポリエステル樹脂又はスチレン-(メタ)アクリル樹脂が好ましい。
(ポリエステル樹脂)
樹脂エマルションが強制乳化型樹脂エマルションである場合、ポリエステル樹脂は、カチオン基を有しないことが好ましい。樹脂エマルションが自己乳化型樹脂エマルションである場合、ポリエステル樹脂は、カチオン基を有することが好ましい。カチオン基としては、例えば、4級アンモニウムカチオン基が挙げられる。
ポリエステル樹脂は、1種以上の多価アルコールと1種以上の多価カルボン酸とを縮重合させることで得られる。ポリエステル樹脂を合成するための多価アルコールとしては、例えば、2価アルコール(例えば、ジオール化合物、及びビスフェノール類)、及び3価以上のアルコールが挙げられる。ポリエステル樹脂を合成するためのカルボン酸としては、例えば、2価カルボン酸及び3価以上のカルボン酸が挙げられる。なお、ポリエステル樹脂の合成では、多価カルボン酸の代わりに、縮重合によりエステル結合を形成できる多価カルボン酸誘導体(例えば、多価カルボン酸の無水物、及び多価カルボン酸ハライド)を使用してもよい。
ジオール類としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、1,5-ペンタンジオール、2-ペンテン-1,5-ジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、1,4-ベンゼンジオール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリテトラメチレングリコールが挙げられる。
ビスフェノール類としては、例えば、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物、及びビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物が挙げられる。
3価以上のアルコールとしては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6-ヘキサンテトロール、1,4-ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,5-ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2-メチルプロパントリオール、2-メチル-1,2,4-ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、及び1,3,5-トリヒドロキシメチルベンゼンが挙げられる。
2価カルボン酸としては、例えば、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、コハク酸、アルキルコハク酸(例えば、n-ブチルコハク酸、イソブチルコハク酸、n-オクチルコハク酸、n-ドデシルコハク酸、及びイソドデシルコハク酸)、及びアルケニルコハク酸(例えば、n-ブテニルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n-オクテニルコハク酸、n-ドデセニルコハク酸、及びイソドデセニルコハク酸)が挙げられる。
3価以上のカルボン酸としては、例えば、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7-ナフタレントリカルボン酸、1,2,4-ナフタレントリカルボン酸、1,2,4-ブタントリカルボン酸、1,2,5-ヘキサントリカルボン酸、1,3-ジカルボキシ-2-メチル-2-メチレンカルボキシプロパン、1,2,4-シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシ)メタン、1,2,7,8-オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、及びエンポール三量体酸が挙げられる。
カチオン基を有するポリエステル樹脂を合成する場合、ポリエステル樹脂の原料として、多価アルコールと、多価カルボン酸と、カチオン基を有する化合物とを用いることが好ましい。カチオン基を有する化合物としては、例えば、カチオン基と、ヒドロキシ基及びカルボキシ基のうち少なくとも1つとを有する化合物(以下、カチオン化合物(A)と記載することがある)が挙げられる。カチオン化合物(A)は、例えば、カチオン性を有する末端基、又はカチオン基を有する繰り返し単位をポリエステル樹脂に付与する。
カチオン化合物(A)としては、カルニチン、アセチルカルニチン、N,N,N-トリメチルグリシン(グリシンベタイン)、N,N,N-トリエチルグリシン、N,N,N-トリプロピルグリシン、N,N,N-トリイソプロピルグリシン、N,N,N-トリメチル-γ-アミノ酪酸、N,N,N-トリメチルアラニン、N,N,N-トリエチルアラニン、N,N,N-トリイソプロピルアラニン、N,N,N-トリメチル-2-メチルアラニン、N,N,N-トリメチルアンモニオプロピオネート及びプロリンベタインが挙げられる。カチオン化合物(A)は、塩化合物(例えば、塩酸塩)であってもよい。塩化合物であるカチオン化合物(A)としては、例えば、ベタイン塩酸塩(グリシンベタインの塩酸塩)が挙げられる。カチオン化合物(A)としては、ベタイン塩酸塩が好ましい。
ポリエステル樹脂の原料がカチオン化合物(A)を含む場合、ポリエステル樹脂の原料におけるカチオン化合物(A)の含有割合としては、0.1質量%以上10.0質量%以下が好ましく、1.0質量%以上3.0質量%以下がより好ましい。
ポリエステル樹脂がカチオン基を有しない場合、ポリエステル樹脂の原料は、テレフタル酸と、エチレングリコールと、1,6-ヘキサンジオールと、安息香酸無水物とを含むことが好ましい。
ポリエステル樹脂がカチオン基を有する場合、ポリエステル樹脂の原料は、テレフタル酸と、ベタイン塩酸塩と、エチレングリコールと、1,6-ヘキサンジオールと、安息香酸又は安息香酸無水物とを含むことが好ましい。
(スチレン-(メタ)アクリル樹脂)
スチレン-(メタ)アクリル樹脂は、スチレンに由来する単位と、(メタ)アクリル酸又は(メタ)アクリル酸エステルに由来する単位とを含む樹脂である。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル及び(メタ)アクリル酸ラウリルが挙げられる。
スチレン-アクリル樹脂としては、スチレンとアクリル酸ブチルとアクリル酸ラウリルとメタクリル酸メチルとアクリル酸2-エチルヘキシルとの共重合体が好ましい。
(カチオン界面活性剤)
カチオン界面活性剤としては、例えば、アミン塩界面活性剤及び4級アンモニウム塩界面活性剤が挙げられる。アミン塩界面活性剤としては、例えば、炭素原子数10以上25以下のアルキル基を有するアルキルアミン酢酸塩(例えば、ステアリルアミンアセテート)が挙げられる。4級アンモニウム塩界面活性剤としては、例えば、炭素原子数10以上25以下のアルキル基を有するアルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、セチルトリメチルアンモニウムクロライド)が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、4級アンモニウム塩界面活性剤が好ましく、セチルトリメチルアンモニウムクロライドがより好ましい。
処理液がカチオン界面活性剤を含有する場合、処理液におけるカチオン界面活性剤の含有割合としては、0.1質量%以上3.0質量%以下が好ましく、0.3質量%以上1.0質量%以下がより好ましい。カチオン界面活性剤の含有割合を0.1質量%以上とすることで、バインダー樹脂粒子の分散性を向上できる。カチオン界面活性剤の含有割合を3.0質量%以下とすることで、本発明のインクセットにより形成される捺染物の摩擦堅ろう度を向上できる。
(水)
処理液における水の含有割合としては、50.0質量%以上90.0質量%以下が好ましく、60.0質量%以上80.0質量%以下が好ましい。
(水溶性有機溶媒)
水溶性有機溶媒としては、例えば、上述のインクの説明において例示した水溶性有機溶媒と同様のものが挙げられる。水溶性有機溶媒としては、グリコール化合物が好ましく、ジエチレングリコールがより好ましい。
処理液が水溶性有機溶媒を含有する場合、処理液における水溶性有機溶媒の含有割合としては、5.0質量%以上50.0質量%以下が好ましく、20.0質量%以上40.0質量%以下がより好ましい。
(ノニオン界面活性剤)
ノニオン界面活性剤は、処理液の表面張力を調整する。ノニオン界面活性剤としては、例えば、上述のインクの説明において例示したノニオン界面活性剤と同様のものが挙げられる。ノニオン界面活性剤としては、アセチレングリコールのエチレンオキシド付加物が好ましい。
処理液がノニオン界面活性剤を含有する場合、処理液におけるノニオン界面活性剤の含有割合としては、0.1質量%以上5.0質量%以下が好ましく、0.5質量%以上2.0質量%以下がより好ましい。ノニオン界面活性剤の含有割合を0.1質量%以上5.0質量%以下とすることで、処理液の吐出性を向上できる。
[処理液の調製方法]
処理液は、例えば、バインダー樹脂粒子を含有する原料エマルションに、必要に応じて他の成分(例えば、水、水溶性有機溶媒及びノニオン界面活性剤)を添加した後、攪拌機により均一に混合することにより調製できる。原料エマルションは、カチオン界面活性剤を更に含有する強制乳化型樹脂エマルションであるか、バインダー樹脂がカチオン性を有する自己乳化型樹脂エマルションである。
(原料エマルション)
原料エマルションの分散媒としては、例えば、水を用いることができる。自己乳化型樹脂エマルションである原料エマルションは、バインダー樹脂及び分散媒を含む混合物を加圧加熱しながら攪拌することで調製できる。上述の混合物におけるバインダー樹脂の含有割合としては、例えば、15.0質量%以上45.0質量%以下である。強制乳化型樹脂エマルションである原料エマルションは、バインダー樹脂、分散媒及びカチオン界面活性剤を含む混合物を加圧加熱しながら攪拌することで調製できる。上述の混合物におけるバインダー樹脂の含有割合としては、例えば、15.0質量%以上45.0質量%以下である。上述の混合物におけるカチオン界面活性剤の含有割合としては、例えば、1.0質量%以上6,0質量%以下である。
原料エマルションの調製条件としては、例えば、処理温度を100℃以上150℃以下、処理時間を1時間以上4時間以下とすることができる。
処理液の調製において原料エマルションを使用する場合、処理液の全原料に対する原料エマルションの割合としては、例えば、10.0質量%以上25.0質量%以下である。
<第2実施形態:インクジェット捺染方法>
次に、本発明の第2実施形態に係るインクジェット捺染方法を説明する。本発明のインクジェット捺染方法は、第1実施形態に係るインクセットを用いて布帛の画像形成領域に画像を形成する。本発明のインクジェット捺染方法は、画像形成領域にインクをヘッドで吐出するインク吐出工程と、画像形成領域に処理液を塗布する処理工程とを備える。本発明のインクジェット捺染方法は、インク吐出工程及び処理工程後、布帛を加熱する加熱工程を更に備えることが好ましい。本発明のインクジェット捺染方法は、第1実施形態に係るインクセットを用いるため、摩擦堅ろう度に優れる捺染物を形成できる。
使用する布帛としては、特に限定されないが、例えば、木綿布帛、絹布帛、麻布帛、アセテート布帛、レーヨン布帛、ナイロン布帛、ポリウレタン布帛及びポリエステル布帛が挙げられる。布帛としては、ポリエステル布帛が好ましい。
[インク吐出工程]
本工程では、布帛の画像形成領域にインクをヘッドで吐出し、所望の画像を形成する。ヘッドとしては、特に限定されないが、例えば、ピエゾ方式ヘッド及びサーマルインクジェット方式ヘッドが挙げられる。
本工程において、インクの吐出量としては、例えば、5g/m2以上40g/m2以下である。
[処理工程]
本工程では、布帛の画像形成領域に処理液を塗布する。画像形成領域に処理液を塗布する方法としては、特に限定されないが、例えば、ヘッドで吐出する方法、スプレーで散布する方法、及び処理液が貯留されている槽に布帛を浸漬する方法が挙げられる。
本工程は、インク吐出工程前に行ってもよく、インク吐出工程と同時に行ってもよく、インク吐出工程後に行ってもよい。
本工程では、画像形成領域の中でも、インクが吐出される領域のみに処理液を塗布することが好ましい。これにより、処理液の使用量を低減できる。インクが吐出される領域のみに処理液を塗布するためには、処理液を塗布する位置を正確にコントロールする必要がある。以上の観点から、本工程では、画像形成領域に処理液をヘッドで吐出するとよい。処理液をヘッドで吐出することにより、処理液を塗布する位置を正確にコントロールし易くなる。ヘッドとしては、特に限定されないが、例えば、ピエゾ方式ヘッド及びサーマルインクジェット方式ヘッドが挙げられる。
本工程において、処理液の吐出量としては、例えば、5g/m2以上40g/m2以下である。
[加熱工程]
本工程では、インク吐出工程及び処理工程後、布帛を加熱する。これにより、インク及び処理液に含まれる揮発成分を除去し、布帛への画像の固定を促進する。加熱条件としては、例えば、温度を120℃以上180℃以下、時間を1分以上10分以下とすることができる。
<第3実施形態:インクジェット捺染装置>
次に、本発明の第3実施形態に係るインクジェット捺染装置を説明する。本発明のインクジェット捺染装置は、上述のインクセットを用いて布帛の画像形成領域に画像を形成する。本発明のインクジェット捺染装置は、画像形成領域にインクを吐出する記録ヘッドと、画像形成領域に処理液を塗布する処理部とを備える。本発明のインクジェット捺染装置は、第1実施形態に係るインクセットを用いるため、摩擦堅ろう度に優れる捺染物を形成できる。
処理部は、画像形成領域の中でも、記録ヘッドによってインクが吐出される領域のみに処理液を塗布することが好ましい。これにより、処理液の使用量を低減できる。
処理部としては、例えば、処理液を吐出するヘッド(以下、処理ヘッドと記載することがある)、及び処理液を散布するスプレーが挙げられる。処理部としては、処理ヘッドが好ましい。処理部が処理ヘッドであることにより、処理液を塗布する位置を正確にコントロールすることができる。処理部は、記録ヘッドが画像形成領域にインクを吐出する前に、画像形成領域に処理液を塗布してもよい。また、処理部は、記録ヘッドが画像形成領域にインクを吐出すると同時に、画像形成領域に処理液を塗布してもよい。更に、処理部は、記録ヘッドが画像形成領域にインクを吐出した後に、画像形成領域に処理液を塗布してもよい。
記録ヘッド及び処理ヘッドとしては、特に限定されないが、例えば、ピエゾ方式ヘッド及びサーマルインクジェット方式ヘッドが挙げられる。
以下、図面を参照して本発明のインクジェット捺染装置の詳細について説明する。なお、参照する図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の大きさ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。
図1は、本発明のインクジェット捺染装置の一例であるインクジェット捺染装置の要部を示す側面図である。図1に示すインクジェット捺染装置は、インクを吐出する記録ヘッド1と、処理液を吐出する処理ヘッド2と、載置台3とを備える。載置台3には、布帛Fが載置されている。記録ヘッド1は、第1記録ヘッド1a、第2記録ヘッド1b、第3記録ヘッド1c、及び第4記録ヘッド1dを有する。第1記録ヘッド1a、第2記録ヘッド1b、第3記録ヘッド1c、及び第4記録ヘッド1dは、それぞれ、異なる色のインク(例えば、シアンインク、マゼンタインク、イエローインク及び黒色インク)を吐出する。記録ヘッド1及び処理ヘッド2は、載置台3の上方において、布帛Fにインク及び処理液を吐出可能なように配設されている。
載置台3は、特定方向(例えば、図1の左方向又は右方向)に水平移動することにより、布帛Fを搬送する。記録ヘッド1及び処理ヘッド2は、布帛Fの搬送方向と直行する方向に水平移動する。これにより、記録ヘッド1及び処理ヘッド2は、それぞれ、布帛Fの任意の位置にインク及び処理液を吐出する。このように、図1のインクジェット捺染装置は、いわゆるフラットベッド式インクジェット捺染装置である。
記録ヘッド1及び処理ヘッド2と、布帛Fとの距離としては、例えば、1mm以上5mm以下とすることができる。記録ヘッド1及び処理ヘッド2は、それぞれ、インク及び処理液の温度を一定温度(例えば、20℃以上30℃以下)に維持できる保温機能を有していることが好ましい。
以上、本発明のインクジェット捺染装置の一例について図面に基づいて説明した。しかし、本発明のインクジェット捺染装置は、図1のインクジェット捺染装置に限定されない。例えば、本発明のインクジェット捺染装置が備える記録ヘッドの個数は、1~3個又は5個以上でもよい。また、本発明のインクジェット捺染装置は、フラットベッド式ではないインクジェット捺染装置であってもよい。
以下、本発明の実施例を説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されない。
[インクの調製]
以下の方法により、インク(I-1)~(I-3)を調製した。インク(I-1)~(I-3)の調製に用いたアニオン性を有する分散剤及び顔料を以下に示す。
(分散剤)
分散剤(A):サンノプコ株式会社製「ノプコスパース(登録商標)6100」(特殊ポリカルボン酸アミン塩)
分散剤(B):ビックケミー・ジャパン株式会社製「DISPERBYK(登録商標)180」(酸基を有する共重合物のアルキロールアンモニウム塩)
(顔料)
顔料(A):東海カーボン株式会社製「#7550B/F」(カーボンブラック)
顔料(B):三菱ケミカル株式会社製「#1000」(カーボンブラック)
(インク(I-1)の調製)
分散剤(A)6.0質量部と、ジエチレングリコール5.0質量部と、イオン交換水74.0質量部とを混合した。得られた混合液に、顔料(A)15.0質量部を加え、30分間プレミキシングを行った。その後、プレミキシング後の混合液に対して、下記条件で分散処理を行った。
分散機:サンドグラインダー(アイメックス株式会社製)
粉砕メディア:ジルコニアビーズ(D50:1mm)
粉砕メディア充填率:60体積%
粉砕時間:6時間
分散処理後の混合液に対して遠心分離(10000rpm、2分)を行い、粗大粒子を沈殿させた。得られた上澄みを、顔料分散液とした。顔料分散液におけるカーボンブラックの含有割合は、12.5質量%であった。顔料分散液におけるカーボンブラックのD50は、130nmであった。
なお、顔料のD50は、顔料分散液をイオン交換水で300倍に希釈した溶液を試料として、動的光散乱式粒径分布測定装置(シスメックス株式会社製「ゼータサイザーナノZS」)を用いて測定した。
顔料分散液40.0質量部と、ジエチレングリコール20.0質量部と、ノニオン界面活性剤(日信化学工業株式会社製「オルフィン(登録商標)E1010」、アセチレングリコールのエチレンオキシド付加物)1.0質量部と、イオン交換水39.0質量部とを混合した。これにより、インク(I-1)を得た。インク(I-1)は、カーボンブラックの含有割合が5.0質量%、分散剤の含有割合が2.4質量%、ジエチレングリコールの含有割合が22.2質量%、ノニオン界面活性剤の含有割合が1.0質量%であった。
(インク(I-2)~(I-3)の調製)
分散剤及び顔料の種類を下記表1に示す通りに変更した以外は、インク(I-1)の調製と同様の方法により、インク(I-2)~(I-3)を調製した。
Figure 0007388170000001
[処理液の調製]
以下の方法により、処理液(T-1)~(T-5)を調製した。まず、処理液(T-1)~(T-5)の調製に用いる原料エマルション(t-1)~(t-5)を調製した。
(原料エマルション(t-1)の調製)
攪拌機を備えた容量500mLのオートクレーブを反応容器として用いた。反応容器に、テレフタル酸83gと、エチレングリコール37gと、1,6-ヘキサンジオール60gとを投入した。次いで、N2ガスで反応容器内を加圧(120kPa)した後、内容物に対して200℃で3時間のエステル化反応を行った。次いで、放圧により反応容器内を徐々に減圧(0.3kPa)した後、内容物に対して260℃で1時間の重縮合反応を行った。次いで、反応容器に無水トリメリット酸4.8gを投入し、内容物を200℃で2時間攪拌した。次いで、反応容器の内容物(アニオン性を有するポリエステル樹脂)を取り出して冷却した。
以下の操作では、攪拌機及びコンデンサーを備える500mLのオートクレーブを反応容器として用いた。反応容器に、上述のポリエステル樹脂60gと、イオン交換水120gと、0.1MのNaOH水溶液20gとを投入した。次いで、反応容器内を加圧(120kPa)した後、内容物を120℃で2時間攪拌することで乳化処理を行った。これにより、バインダー樹脂粒子(体積中位径:80nm)を30.0質量%含有する自己乳化型樹脂エマルションである原料エマルション(t-1)を得た。バインダー樹脂粒子は、アニオン性を有するポリエステル樹脂を含んでいた。
(原料エマルション(t-2)の調製)
攪拌機を備えた500mLのオートクレーブを反応容器として用いた。反応容器に、テレフタル酸83gと、ベタイン塩酸塩4gと、エチレングリコール37gと、1,6-ヘキサンジオール60gとを投入した。次いで、N2ガスで反応容器内を加圧(120kPa)した後、内容物に対して200℃で3時間のエステル化反応を行った。次いで、放圧により反応容器内を徐々に減圧(0.3kPa)した後、内容物に対して260℃で1時間の重縮合反応を行った。次いで、反応容器の内容物(カチオン性を有するポリエステル樹脂)を取り出して冷却した。
以下の操作では、攪拌機及びコンデンサーを備える500mLのオートクレーブを反応容器として用いた。反応容器に、上述のポリエステル樹脂60gと、イオン交換水120gとを投入した。次いで、反応容器を加圧(120kPa)した後、内容物を120℃で2時間攪拌することで乳化処理を行った。これにより、バインダー樹脂粒子(D50:60nm)を30.0質量%含有する自己乳化型樹脂エマルションである原料エマルション(t-2)を得た。バインダー樹脂粒子は、カチオン性を有するポリエステル樹脂を含んでいた。
(原料エマルション(t-3)の調製)
攪拌機を備えた500mLのオートクレーブを反応容器として用いた。反応容器に、テレフタル酸83gと、エチレングリコール37gと、1,6-ヘキサンジオール60gとを投入した。次いで、N2ガスで反応容器内を加圧(120kPa)した後、内容物に対して200℃で3時間のエステル化反応を行った。次いで、放圧により反応容器内を徐々に減圧(0.3kPa)した後、内容物に対して260℃で1時間の重縮合反応を行った。その後、反応容器に安息香酸無水物4.8gを投入した後、内容物を200℃で2時間攪拌した。次いで、反応容器の内容物(ポリエステル樹脂)を取り出して冷却した。
以下の操作では、攪拌機及びコンデンサーを備える500mLのオートクレーブを反応容器として用いた。反応容器に、上述のポリエステル樹脂60gと、イオン交換水134gと、アニオン界面活性剤であるラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム6gとを投入した。次いで、反応容器を加圧(120kPa)した後、内容物を120℃で2時間攪拌することで乳化処理を行った。これにより、バインダー樹脂粒子(D50:400nm)を30.0質量%含有する強制乳化型樹脂エマルションである原料エマルション(t-3)を得た。バインダー樹脂粒子は、ポリエステル樹脂を含んでいた。
(原料エマルション(t-4)の調製)
攪拌機を備えた500mLのオートクレーブを反応容器として用いた。反応容器に、テレフタル酸83gと、エチレングリコール37gと、1,6-ヘキサンジオール60gとを投入した。次いで、N2ガスで反応容器内を加圧(120kPa)した後、内容物に対して200℃で3時間のエステル化反応を行った。次いで、放圧により反応容器内を徐々に減圧(0.3kPa)した後、内容物に対して260℃で1時間の重縮合反応を行った。その後、反応容器に安息香酸無水物4.8gを投入した後、内容物を200℃で2時間攪拌した。次いで、反応容器の内容物(ポリエステル樹脂)を取り出して冷却した。
以下の操作では、攪拌機及びコンデンサーを備える500mLのオートクレーブを反応容器として用いた。反応容器に、上述のポリエステル樹脂60gと、イオン交換水134gと、カチオン界面活性剤としてのヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド6gとを投入した。次いで、反応容器を加圧(120kPa)した後、内容物を120℃で2時間攪拌することで乳化処理を行った。これにより、バインダー樹脂粒子(D50:250nm)を30.0質量%含有する強制乳化型樹脂エマルションである原料エマルション(t-4)を得た。バインダー樹脂粒子は、ポリエステル樹脂を含んでいた。
(原料エマルション(t-5)の調製)
四つ口フラスコ(容量1000mL)に、スターラーと、窒素導入管と、コンデンサー(攪拌機)と、滴下ロートとをセットした。次に、反応容器(上述の四つ口フラスコ)に、100gのイソプロピルアルコールと300gのメチルエチルケトンとを入れた。反応容器の内容物に窒素をバブリングしながら、70℃で加熱還流を行った。
別途、50gのアクリル酸ブチルと、10gのアクリル酸ラウリルと、25gのメタクリル酸メチルと、15gのアクリル酸2-エチルヘキシルと、0.400gのアゾビスイソブチロニトリル(AIBN、重合開始剤)とを混合して、モノマー溶液を得た。反応容器の内容物を70℃で加熱還流させた状態で、約2時間かけて、モノマー溶液を反応容器に滴下した。滴下後、反応容器の内容物に対して、6時間、70℃で加熱還流を行った。次に、反応容器の内容物に、0.200gのAIBNとメチルエチルケトンとを含有する溶液(AIBNの濃度:0.13質量%)を、15分かけて滴下した。滴下後、反応容器の内容物に対して、5時間、70℃で加熱還流を行った。このようにして、スチレン-(メタ)アクリル樹脂を含有する溶液を得た。得られた溶液からメチルエチルケトンを蒸発させることで、固体状態のスチレン-(メタ)アクリル樹脂を得た。
以下の操作では、攪拌機及びコンデンサーを備える500mLのオートクレーブを反応容器として用いた。反応容器に、上述のスチレン-(メタ)アクリル樹脂60gと、イオン交換水134gと、カチオン界面活性剤としてのヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド6gとを投入した。次いで、反応容器を加圧(120kPa)した後、内容物を120℃で2時間攪拌することで乳化処理を行った。これにより、バインダー樹脂粒子(D50:200nm)を30.0質量%含有する強制乳化型樹脂エマルションである原料エマルション(t-5)を得た。バインダー樹脂粒子は、スチレン-(メタ)アクリル樹脂を含んでいた。
(処理液(T-1)~(T-5)の調製)
原料エマルション(原料エマルション(t-1)~(t-5)のうち何れか)16.7質量部と、ジエチレングリコール30.0質量部と、ノニオン界面活性剤(日信化学工業株式会社製「オルフィン(登録商標)E1010」、アセチレングリコールのエチレンオキシド付加物)1.0質量部と、イオン交換水52.3質量部とを混合した。これにより、処理液(T-1)~(T-5)を得た。処理液(T-1)~(T-5)におけるバインダー樹脂粒子の含有割合は、それぞれ、5.0質量%であった。
処理液(T-1)~(T-5)の説明を下記表2に示す。下記表2において、「原料」は、原料エマルションを示す。「%」は、処理液における含有割合(質量%)を示す。乳化法の「自己」及び「強制」は、それぞれ、自己乳化型樹脂エマルション及び強制乳化型樹脂エマルションであることを示す。「PEs」、「アニオン性PEs」及び「カチオン性PEs」は、それぞれ、ポリエステル樹脂、アニオン性を有するポリエステル樹脂、及びカチオン性を有するポリエステル樹脂を示す。「DG」は、ジエチレングリコールを示す。なお、以上の説明は、下記表3においても同様である。
Figure 0007388170000002
<評価>
インク及び処理液を下記表3に示す通りに組み合わせることにより、実施例1~5及び比較例1~2のインクセットを準備した。そして、以下の方法により、各インクセットにより形成される捺染物の摩擦堅ろう度を評価した。評価結果を下記表3に示す。
[評価機]
布帛を載置する載置台と、載置台の上方に固定して配設される2個の記録ヘッド(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「KJB4ヘッド」)とを備える評価機を用意した。載置台は、水平移動することによって載置している布帛を搬送する機能を有していた。2個の記録ヘッドは、ノズルの先端と布帛との距離が3mmとなる位置に配設した。評価対象とするインクセット(詳しくは実施例1~5及び比較例1~2の何れかのインクセット)が備えるインクを、一方の記録ヘッドにセットした。また、評価対象とするインクセットが備える処理液を、他方の記録ヘッドにセットした。2個の記録ヘッドは、それぞれ、25℃を保持するように設定した。布帛としては、ポリエステル製のトロピカル生地を用いた。
[画像形成]
載置台を用いて布帛を搬送しながら、インクをセットした記録ヘッドを用いて布帛の画像形成領域にインクを吐出した(吐出量:20g/m2)。次いで、処理液をセットした記録ヘッドを用いて、布帛の画像形成領域に処理液を吐出した(吐出量:15g/m2)。次いで、オーブンを用いて布帛を150℃で3分加熱することで乾燥させた。これにより、布帛の画像形成領域に、長方形状のソリッド画像(2cm×2cm)を形成した。
[摩擦堅ろう度]
JIS(日本産業規格)L-0849:2013(摩擦に対する染色堅ろう度試験方法)に記載の摩擦試験機II形(学振形)法に従って、ソリッド画像を形成した布帛の摩擦堅ろう度を測定した。
詳しくは、布帛においてソリッド画像が形成されている領域から、220mm×30mmの試験片を2枚切り出した。一方の試験片を乾燥摩擦堅ろう度の評価に用い、他方の試験片を湿潤摩擦堅ろう度の評価に用いた。
(乾燥摩擦堅ろう度)
乾燥摩擦堅ろう度の評価では、試験片の中央部100mmの領域に対して、乾燥状態の摩擦用白綿布を毎分30往復の速度で1000往復摩擦させた(摩擦試験)。この際、摩擦用白綿布には、2Nの荷重を付加した。次いで、JIS L-0801:2011(染色堅ろう度試験方法通則)の箇条10(染色堅ろう度の判定)に記載の「変退色の判定基準」に準拠し、摩擦試験後の摩擦用白綿布の着色の程度を評価した。摩擦用白綿布の着色の程度は、9段階(汚染の程度が大きい順番に、1級、1~2級、2級、2~3級、3級、3~4級、4級、4~5級、及び5級)で判定した。乾燥摩擦堅ろう度は、摩擦用白綿布の着色の程度が小さい(5級に近い)ほど良好である。
(湿潤摩擦堅ろう度)
以下の点を変更した以外は、乾燥摩擦堅ろう度の評価と同様の方法により、湿潤摩擦堅ろう度の評価を行った。湿潤摩擦堅ろう度の評価では、乾燥状態の摩擦用白綿布の代わりに、水で十分に湿潤させた摩擦用白綿布を用いた。また、湿潤摩擦堅ろう度の評価では、摩擦試験後に摩擦用白綿布を十分に風乾させてから着色の程度を評価した。
Figure 0007388170000003
表3に示すように、実施例1~5のインクセットは、インクと、処理液とを備えていた。インクは、顔料と、アニオン性を有する分散剤とを含有していた。処理液は、バインダー樹脂粒子を含有する樹脂エマルションであった。バインダー樹脂粒子は、バインダー樹脂を含んでいた。樹脂エマルションは、カチオン界面活性剤を更に含有する強制乳化型樹脂エマルションであるか、又はバインダー樹脂がカチオン性を有する自己乳化型樹脂エマルションであった。実施例1~5のインクセットは、摩擦堅ろう度に優れる捺染物を形成できた。
また、実施例1のインクセットは、実施例2のインクセットと比較し、摩擦堅ろう度に更に優れる捺染物を形成できた。これは、実施例1のインクセットは、樹脂エマルションが強制乳化型樹脂エマルションであるためと判断される。詳しくは、強制乳化型樹脂エマルションが含むバインダー樹脂は、疎水性が比較的高い。そのため、実施例1のインクセットは、捺染物の表面に比較的高い疎水性を付与した。その結果、実施例1のインクセットにより形成される捺染物は、摩擦堅ろう度が更に優れていたと判断される。
一方、比較例1~2のインクセットは、上述の構成を満たさなかった。そのため、比較例1~2のインクセットは、摩擦堅ろう度に優れる捺染物を形成できなかった。
詳しくは、比較例1及び比較例2のインクセットが備える処理液は、カチオン成分(カチオン界面活性剤又はカチオン性を有するバインダー樹脂)を含有していなかった。即ち、比較例1及び比較例2のインクセットが備える処理液は、インク中のアニオン性を有する分散剤と反応する成分を含有していなかった。そのため、比較例1及び2のインクセットは、実施例1~5のインクセットのように、布帛の表面にインクの顔料を十分に固着させることができなかったと判断される。
本発明に係るインクセット、インクジェット捺染方法及びインクジェット捺染装置は、捺染物を形成するために用いることができる。
1 記録ヘッド
1a 第1記録ヘッド
1b 第2記録ヘッド
1c 第3記録ヘッド
1d 第4記録ヘッド
2 処理ヘッド
3 載置台
F 布帛

Claims (5)

  1. インクジェット用インクと、処理液とを備えるインクセットであって、
    前記インクジェット用インクは、顔料と、アニオン性を有する分散剤とを含有し、
    前記処理液は、バインダー樹脂粒子を含有する樹脂エマルションであり、
    前記バインダー樹脂粒子は、バインダー樹脂を含み、
    前記バインダー樹脂は、ポリエステル樹脂を含み、
    前記樹脂エマルションは、
    カチオン界面活性剤を更に含有する強制乳化型樹脂エマルションであるか、又は
    前記バインダー樹脂がカチオン性を有する自己乳化型樹脂エマルションである、インクセット。
  2. 前記樹脂エマルションは、前記強制乳化型樹脂エマルションである、請求項に記載のインクセット。
  3. 請求項1又は2に記載のインクセットを用いて布帛の画像形成領域に画像を形成するインクジェット捺染方法であって、
    前記画像形成領域に前記インクジェット用インクをヘッドで吐出するインク吐出工程と、
    前記画像形成領域に前記処理液を塗布する処理工程とを備える、インクジェット捺染方法。
  4. 前記処理工程では、前記画像形成領域に前記処理液をヘッドで吐出する、請求項に記載のインクジェット捺染方法。
  5. 請求項1又は2に記載のインクセットを用いて布帛の画像形成領域に画像を形成するインクジェット捺染装置であって、
    前記画像形成領域に前記インクジェット用インクを吐出する記録ヘッドと、
    前記画像形成領域に前記処理液を塗布する処理部とを備える、インクジェット捺染装置。
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