JP2001288390A - インクジェット記録用インクセット、及びインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インクセット、及びインクジェット記録方法

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JP2001288390A
JP2001288390A JP2000105189A JP2000105189A JP2001288390A JP 2001288390 A JP2001288390 A JP 2001288390A JP 2000105189 A JP2000105189 A JP 2000105189A JP 2000105189 A JP2000105189 A JP 2000105189A JP 2001288390 A JP2001288390 A JP 2001288390A
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信行 一澤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 印字モード(印字速度、印字画像)、及び記
録媒体の種類によらず、乾燥時間が速く、迅速に高濃度
・高画質を実現可能なインクジェット記録用インクセッ
ト、及びインクジェット記録方法を提供すること。 【解決手段】 シアンインク、マゼンタインク及びイエ
ローインクから選ばれる少なくとも1種のカラーインク
と、表面張力(γa)40mN/m以下、乾燥時間5秒
以下であるブラックインク(a)および表面張力(γ
b)35mN/m以上、乾燥時間15秒以上で、且つ表
面張力(γa)<表面張力(γb)であるブラックイン
ク(b)からなるインクセット、及びそれを用い、該ブ
ラックインク(a)における1ドロップあたりのドロッ
プ量(Vdrop(a))を20ng以下、ブラックインク
(b)における1ドロップあたりのドロップ量(V
drop(b))を1ng以上40ng以下で、同時に記録を
行うことを特徴とするインクジェット記録方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用インクセット、及びインクジェット記録方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ノズル、スリットあるいは多孔質フィル
ム等から、液体あるいは溶融固体インクを吐出させ、
紙、布、フィルム等の被記録材に記録をおこなうインク
ジェット記録方法は、小型で安価、静粛性に優れ、フォ
トクオリティーの高画質の印字が可能等、様々の利点を
持つことから数多く市販されている。中でも、圧電素子
を用いたいわゆるピエゾインクジェット方式や、熱エネ
ルギーを作用させて液滴を形成し記録をおこなういわゆ
るサーマルインクジェット方式は、高速印字、高解像度
が得られる等、多くの利点を有している。
【0003】インクジェット記録方式に用いられるイン
クとしては、(1)紙上でにじみ、かぶりのない、高解
像度、高濃度で均一な画像が得られること、(2)ノズ
ル先端でのインク乾燥による目詰まりが発生せず、常に
吐出応答性、吐出安定性が良好であること、(3)紙上
においてインクの乾燥性が良いこと、(4)画像の堅牢
性がよいこと、(5)長期保存安定性がよいこと、など
の特性が要求される。
【0004】近年、インクジェット記録方法における印
字速度は、ますます高速化してきている。それに伴い、
記録媒体上での乾燥時間が短いインクの要求が強くなっ
てきている。
【0005】インクの浸透を速める方法としては、イン
クに界面活性剤等の界面活性物質を添加する方法が各種
提案されている。界面活性剤の量に関して、特開平6−
88048号公報には、インク中の界面活性剤濃度がイ
ンクのCMCと純水中のCMCの間であるインクを使用
した記録方法が開示されている。界面活性剤のHLBに
関して、特開平4−239067号公報には、特定構成
のヘッドに使用するHLBが10〜20の界面活性剤を
含むインクで吐出特性を改善する方法が、特開平5−1
7713号公報には、HLBが10以上で親油基の分子
量が400以下の非イオン性界面活性剤を含有し画質と
噴射安定性の向上を目的としたインクが開示されてい
る。また、特開平6−116522号公報には、顔料と
水溶性樹脂とアセチレングリコール系の界面活性剤を含
有するインクが、特開平10−287837号公報に
は、自己分散顔料とアセチレングリコール系の界面活性
剤を含有するインクが開示されている。
【0006】しかし、これらの方法では、インク乾燥時
間は速くなるものの、光学濃度の低下や文字の滲み等が
発生し、画質との両立は十分とは言えなかった。
【0007】このような画質とインク乾燥時間を両立さ
せる方法として、例えば、特開平6−122208号公
報には、ブラックインクの表面張力が40dyn/cm
以上で、他のカラーインクの表面張力が40dyn/c
m未満である記録インクを用い、ブラック記録部分にカ
ラーインクを印字し、その上にブラックインクを重ねて
印字するというインクジェット記録方法が開示されてい
る。特開平6−106735号公報には、カラー記録イ
ンクに浸透性を付与する界面活性剤または浸透性溶媒お
よび塩を含有し、ブラック記録インクに前記塩の作用に
より増粘または凝集を起こす成分を含有させ、両者を紙
上にて接触させる方法が開示されている。
【0008】しかし、これらの方法は、カラーインクと
ブラックインクを重ね打ちするために、高速印字適応性
の点で不十分であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明の目的は、印字速度、被印字画
像、及び記録媒体の種類によらず、乾燥時間が速く、用
紙汚れを生じさせることなく、迅速に高濃度・高画質を
実現可能なインクジェット記録用インクセット、及びイ
ンクジェット記録方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の手段
により解決される。即ち、本発明は、<1>シアンイン
ク、マゼンタインク及びイエローインクから選ばれる少
なくとも1種のカラーインクと、ブラックインク(a)
及びブラックインク(b)から選ばれる少なくとも2種
のブラックインクとから構成され、該ブラックインク
(a)が表面張力(γa)40mN/m以下、乾燥時間
5秒以下で、ブラックインク(b)が表面張力(γb)
35mN/m以上、乾燥時間15秒以上で、且つ表面張
力(γa)<表面張力(γb)であり、該ブラックイン
ク(a)、及びブラックインク(b)における着色剤が
共に顔料であることを特徴とするインクジェット記録用
インクセットである。
【0011】<2>シアン、マゼンタ及びイエローから
選ばれる少なくとも1種のカラーインクと、ブラックイ
ンク(a)及びブラックインク(b)から選ばれる少な
くとも2種のブラックインクとから構成され、該ブラッ
クインク(a)が表面張力(γa)40mN/m以下、
乾燥時間5秒以下、ブラックインク(b)が表面張力
(γb)35mN/m以上、乾燥時間15秒以上で、且
つ表面張力(γa)<表面張力(γb)であるインクセ
ットを用い、該ブラックインク(a)における1ドロッ
プあたりのドロップ量(Vdrop(a))を20ng以下、
ブラックインク(b)における1ドロップあたりのドロ
ップ量(Vdrop(b))を1ng以上40ng以下で、同
時に記録を行うことを特徴とするインクジェット記録方
法。
【0012】
【発明の詳細な説明】
[インクジェット記録用インクセット]本発明のインク
セットは、シアンインク、マゼンタインク及びイエロー
インクから選ばれる少なくとも1種のカラーインクと、
ブラックインク(a)及びブラックインク(b)から選
ばれる少なくとも2種のブラックインクとから構成され
る。
【0013】本発明のインクセットは、ブラックインク
として、ブラックインク(a)とブラックインク(b)
との少なくとも2種が用いられるが、ブラックインク
(a)は、表面張力(γa)40mN/m以下、乾燥時
間5秒以下で、ブラックインク(b)は、表面張力(γ
b)35mN/m以上、乾燥時間15秒以上で、且つ表
面張力(γa)<表面張力(γb)であり、ブラックイ
ンク(a)及びブラックインク(b)における着色剤
は、共に顔料である。このブラックインク(a)とブラ
ックインク(b)との少なくとも2種を用いることで、
印字速度、被印字画像、及び記録媒体の種類によらず、
乾燥時間が速く、迅速に高濃度・高画質を実現、即ち高
画質印字と高速印字との両立をも実現することができ
る。特に、ブラックインク(a)及びブラックインク
(b)における着色剤として、共に顔料を含有すること
で、耐水性、耐光性に優れた高濃度・高画質を実現する
ことができる。
【0014】ここで、乾燥時間とは、100%ブラック
ソリッドパターンをFX−L紙(富士ゼロックス社製)
に印字し、印字直後から記録物上に別の白紙のFX−L
紙を100N/m2の荷重で押し付けて汚れなくなる時
間である。なお、この印字は、温度23℃±0.5℃、
湿度55±5%R.H.環境下で行ったものである。ま
た、表面張力とは、CPVP−A3型(協和界面科学社
製)を用いて測定した値である。なお、この装置は原理
としてウィルヘルミ法を用いており、23℃の環境下で
行ったものである。
【0015】ブラックインク(a)における表面張力
(γa)は、40mN/m以下であるが、好ましくは4
0〜20mN/mであり、より好ましくは35〜25m
N/mである。この表面張力(γa)が、40mN/m
を超えると、ブラックインク(a)を単独で印字した場
合に、用紙上での乾燥性が悪化し、用紙汚れが発生し易
くなる。また、ブラックインク(a)及び(b)を同時
に印字した場合でも、用紙上の乾燥性が悪化し、用紙汚
れが発生し易く、ブラックインクとカラーインクとの間
の境界滲みも発生し易くなる。
【0016】ブラックインク(b)における表面張力
(γb)は、35mN/m以上であるが、好ましくは3
5〜60mN/mであり、より好ましくは40〜55m
N/mである。この表面張力(γb)が、35mN/m
未満であると、ブラックインク(a)及び(b)を同時
に印字した場合に、ブラックインクとカラーインクとの
間の境界滲みが発生し易くなり、画像濃度も低下する。
また、低速印字モードでブラックインク(b)を単独で
印字した場合も、画像滲みが発生し易く、濃度低下や画
像むらが発生し易い。
【0017】表面張力(γa)及び表面張力(γb)の
関係は、表面張力(γa)<表面張力(γb)である
が、表面張力(γa)≧表面張力(γb)の場合は、ブ
ラックインク(a)及び(b)を同時に印字した場合
に、画像滲みが目立ち易くなり、ブラックインクとカラ
ーインクとの間の境界滲みも発生し易くなる。
【0018】ブラックインク(a)における乾燥時間
は、5秒以下であるが、好ましくは1〜5秒であり、よ
り好ましくは1〜4秒である。この乾燥時間が5秒を超
えると、ブラックインク(a)及び(b)を同時に印字
した場合に、用紙への浸透性が悪化し、乾燥し難くな
る。
【0019】ブラックインク(b)における乾燥時間
は、15秒以上であるが、好ましくは15〜150秒で
あり、より好ましくは15〜100秒である。この乾燥
時間が15秒未満であると、ブラックインク(a)及び
(b)を同時に印字した場合に、画像濃度が低下し易く
なる。
【0020】カラーインクは、従来公知のものを用いる
ことができるが、各色いずれも、表面張力が40mN/
m以下が好ましく、より好ましくは35mN/m以下で
ある。この表面張力が40mN/mを超えると、2次色
部分での乾燥性の悪化や、隣接色間での滲みが目立つよ
うになることがあるため好ましくない。また、各色にお
ける着色剤としては、顔料、及び染料のいずれも使用可
能であり、顔料と染料とを各色ごとに組み合わせること
も可能であるが、特に染料を使用することが発色性の点
から好ましい。
【0021】本発明のインクセットにおけるブラックイ
ンク、及びカラーインクの材料、製造方法等についての
詳細は、後述する。
【0022】[インクジェット記録方法]本発明のイン
クジェット記録方法は、シアン、マゼンタ及びイエロー
から選ばれる少なくとも1種のカラーインクと、ブラッ
クインク(a)及びブラックインク(b)から選ばれる
少なくとも2種のブラックインクとから構成され、該ブ
ラックインク(a)が表面張力(γa)40mN/m以
下、乾燥時間5秒以下、ブラックインク(b)が表面張
力(γb)35mN/m以上、乾燥時間15秒以上で、
且つ表面張力(γa)<表面張力(γb)であるインク
セットを用いる記録方法である。詳細は、上述の通りで
ある。
【0023】本発明のインクジェット記録方法は、ブラ
ックインク(a)における1ドロップあたりのドロップ
量(Vdrop(a))を20ng以下、ブラックインク
(b)における1ドロップあたりのドロップ量(V
drop(b))を1ng以上40ng以下で、同時に記録を
行う。上記特定のインクセットを用い、且つブラックイ
ンク(a)及びブラックインク(b)における1ドロッ
プあたりのドロップ量を制御し、同時に記録すること
で、印字速度、被印字画像、及び記録媒体の種類によら
ず、乾燥時間が速く、迅速に高濃度・高画質を実現、即
ち高画質印字と高速印字との両立をも実現することがで
きる。
【0024】ブラックインク(a)における1ドロップ
あたりのドロップ量(Vdrop(a))は、20ng以下で
あるが、好ましくは15ng以下、さらに好ましくは7
ng以下である。ドロップ量(Vdrop(a))20ngを
超えると、印字ドットがの不均一な滲みが発生し易く、
文字部、べたエッジ部、ライン部等の滲みが増加する。
【0025】ブラックインク(a)における1ドロップ
あたりのドロップ量(Vdrop(a))は、ブラックインク
(b)における1ドロップあたりのドロップ量(V
drop(b))より小さいことが好ましい。ドロップ量(V
drop(a))が、ドロップ量(Vdro p(b))より大きい場
合、画像の滲みが増加しやすくなることがある。
【0026】ブラックインク(b)における1ドロップ
あたりのドロップ量(Vdrop(b))は、1ng以上40
ng以下であるが、好ましくは3ng以上35ng以
下、より好ましくは5ng以上35ng以下である。こ
のドロップ量(Vdrop(b))が1ng未満であると、印
字ドットが十分に広がらず、十分な画像濃度を得ること
ができ難くなる。一方、40ngを超えると、ブラック
インク(a)及び(b)を同時に印字した場合に、乾燥
性が悪化し易く、ブラックインクとカラーインクとの間
の境界滲みも発生し易くなる。
【0027】ブラックインク(a)とブラックインク
(b)とを、同時に記録するとは、これらのブラックイ
ンクをブラック印字部分(ドット)に重ねて記録媒体上
に付与することを意味する。ブラックインク(a)及び
(b)は、どちらを先に記録媒体上に付与してもよい。
また、他のカラーインクを同時に(重ねて)付与しても
よい。
【0028】ブラックインク(a)及び(b)における
単位面積当たりに付与されるインク重量比としては、ブ
ラックインク(a):ブラックインク(b)=0.1:
1〜2:1の範囲内にあることが好ましい。ブラックイ
ンク(a)の単位面積当たりに付与されるインク重量
が、ブラックインク(b)の単位面積当たりに付与され
るインク重量の1/10倍よりも少ない場合には、乾燥
時間が長くなり、本発明に係る効果が十分に得られない
ことがある。また、ブラックインク(a)の単位面積当
たりに付与されるインク重量が、ブラックインク(b)
の単位面積当たりに付与されるインク重量の2倍よりも
多い場合には、濃度の低下、滲みの増加が発生しやすく
なることがある。
【0029】本発明のインクジェット記録方法は、如何
なる印字速度、被印字画像の種類(印字モード)におい
ても、乾燥時間が速く、用紙汚れを生じさせることな
く、迅速に高濃度・高画質を得ることができるが、印字
モードとしては、例えば、高速印字モード、低速印字モ
ード、被印字データ画像の種類による写真・高階調画像
印字モード、高カバレッジ画像印字モード、低カバレッ
ジ画像印字モード、及びこれらの組み合わせ等が挙げら
れる。これらの中でも、高速印字モードにおいて、特に
効果的に迅速に、高濃度・高画質に印字することができ
る。本発明において、高速印字モードとは、FX−L紙
(富士ゼロックス社製)を、プリンタ等の画像形成装置で
1分間に印字できる印字枚数が8枚以上のものをいう。
【0030】本発明のインクジェット記録方法は、如何
なる記録媒体種においても、乾燥時間が速く、用紙汚れ
を生じさせることなく、迅速に高濃度・高画質を得るこ
とができるが、記録媒体としては、例えば、普通紙、光
沢層及び/又はインク吸収層を有する記録媒体等が挙げ
られる。普通紙とは、市販の用紙、主に電子写真方式に
用いられる用紙であって、インクジェット記録方法の用
途に最適化された構造、組成、特性を意図して製造され
ていない用紙を意味する。普通紙としては、具体的に
は、上質紙、PPC用紙等が挙げられる。また、光沢層
及び/又はインク吸収層を有する記録媒体とは、記録媒
体に光沢を付与、及び/又は、インク組成物を吸収し、
定着させる機能を有する用紙を意味する。このような記
録媒体としては、具体的には、いわゆるコート紙、光沢
紙等が挙げられる。
【0031】本発明のインクジェット記録方法は、印字
速度、被印字画像、及び用紙の種類に応じて、少なくと
も2種のブラックインクを使い分けることもできる。即
ち、2種以上同時使用或いは単独使用を同一装置内にお
いて使い分けて印字することで、用途に応じた印字画像
が得られ、単位枚数当たりのインク消費量を減らし、枚
あたりコストを減らすことが可能になる。具体的には、
【0032】高速印字モードの場合、ブラックインク
(a)を単独で用いることもでき、乾燥時間が速く、画
像を得ることができる。良好な画像を得たい場合は、ブ
ラックインク(a)及び(b)の両方を用いることが好
適である。
【0033】低速印字モードの場合、ブラックインク
(a)を単独、或いはブラックインク(b)を単独で用
いることもでき、乾燥性に問題ない、良好な画像を得る
ことができる。より迅速に、良好な画像を得たい場合
は、ブラックインク(a)及び(b)の両方を用いるこ
とが好適である。
【0034】写真・高階調画像印字モードの場合、淡色
部にはブラックインク(a)を単独で用い、中間色部、
濃色部には、ブラックインク(a)を単独又はブラック
インク(b)を単独で用いることで、階調性に優れた画
像を得ることができる。より迅速に、良好な画像を得た
い場合は、中間色部、濃色部に、ブラックインク(a)
及び(b)の両方を用いることが好適である。
【0035】高カバレッジ画像印字モードの場合、ブラ
ックインク(a)を単独で用いることもでき、乾燥時間
が速く、良好な画像を得ることができる。より良好な画
像を得たい場合は、ブラックインク(a)及び(b)の
両方を用いることが好適である。
【0036】低カバレッジ画像印字モードの場合、ブラ
ックインク(a)を単独、又はブラックインク(b)を
単独で用いることもでき、乾燥性に問題なく、良好な画
像を得ることができる。より迅速に、良好な画像を得た
い場合は、ブラックインク(a)及び(b)の両方を用
いることが好適である。
【0037】光沢層及び/又はインク吸収層を有する記
録媒体を用いる場合、ブラックインク(a)を単独、又
はブラックインク(b)を単独で用いることもでき、乾
燥時間に問題なく、良好な画質を得ることができる。よ
り良好な画質を得たい場合は、ブラックインク(a)及
び(b)の両方を用いることが好適である。
【0038】なお、ここで挙げた、印字速度、被印字画
像、及び記録媒体の種類によるブラックインク(a)及
び(b)の使用例は、特に限定される類のものではな
く、印字速度、被印字画像、及び記録媒体の種類の組み
合わせから適時決定されるものである。
【0039】本発明のインクジェット記録方法におい
て、カラーインクの1ドロップ当たりのドロップ量は、
各色いずれも、好ましくは20ng以下であり、より好
ましくは0.5ng以上10ng以下である。このよう
にカラーインクを印字されることで、より滲みが少なく
階調性の優れる画質得を得ることができる。
【0040】本発明のインクジェット記録方法における
ブラックインク、及びカラーインクの材料、製造方法等
についての詳細は、後述する。
【0041】[その他]本発明のインクセット、及びイ
ンクジェット記録方法(以下、単に、「本発明」とい
う)におけるブラックインク、カラーインクについて、
詳しく説明する。
【0042】ブラックインクにおける着色剤としては、
染料、顔料が挙げられ、2種以上を混合してもよい。但
し、本発明のインクセットにおいては、顔料のみであ
る。
【0043】顔料としては、カーボンブラックが好適に
用いられる。カーボンブラックとしてはファーネスブラ
ック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネ
ルブラック等が挙げられる。具体的には、以下の示すも
のが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0044】コロンビアン・カーボン社製の「Rave
n7000」、「Raven5750」、「Raven
5250」、「Raven5000 ULTRAI
I」、「Raven3500」、「Raven200
0」、「Raven1500」、「Raven125
0」、「Raven1200」、「Raven1190
ULTRAII」、「Raven1170」、「Ra
ven1255」、「Raven1080,Raven
1060」:キャボット社製の「Regal400
R」、「Regal330R」、「Regal660
R」、「Mogul L」、「Black Pearl
s L」、「Monarch 700」、「Monar
ch 800」、「Monarch880」、「Mon
arch 900」、「Monarch 1000」、
「Monarch 1100」、「Monarch 1
300」、「Monarch 1400」:デグッサ社
製の「Color Black FW1」、「Colo
r Black FW2」、「Color Black
FW2V」、「Color Black 18」、
「Color Black FW200」、「Colo
r Black S150」、「Color Blac
k S160」、「ColorBlack S17
0」、「Pritex35, PritexU」、「P
ritex Vrintex140U」、「Print
ex140V」、「Special Black
6」、「Special Black 5」、「Spe
cial Black 4A」、「Special B
lack4」:三菱化学社製の「No.25」、「N
o.33」、「No.40」、「No.47」、「N
o.52」、「No.900」、「No.2300」、
「MCF−88」、「MA600」、「MA7」、「M
A8」、「MA100」
【0045】カーボンブラックは、好適な構造を一律に
議論することは困難であるが、粒子径が15〜30n
m、BET比表面積が70〜300m2/g、DBP給
油量が0.5〜1.0×10-3リットル/g、揮発分
0.5〜10wt%、灰分0.01〜1.0wt%であ
ることが好ましい。上記範囲から外れたカーボンブラッ
クを使用した場合、インク中での分散粒子径が大きくな
る場合があった。
【0046】顔料は、通常、顔料分散剤により分散され
た状態で用いられることが好ましい。顔料分散剤として
は、高分子分散剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性
界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等
が使用できる。
【0047】高分子分散剤としては、親水性構造部と疎
水性構造部を有する重合体であれば有効に使用できる。
親水性構造部と疎水性構造部を有する重合体としては、
縮合系重合体と付加重合体が使用できる。縮合系重合体
としては、公知のポリエステル系分散剤が挙げられる。
付加重合体としては、α,β−エチレン性不飽和基を有
するモノマーの付加重合体が挙げられる。親水基を有す
るα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマーと疎水
基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有するモノマ
ーを適宜組み合わせて共重合することにより目的の高分
子分散剤が得られる。また、親水基を有するα,β−エ
チレン性不飽和基を有するモノマーの単独重合体も用い
ることができる。
【0048】親水基を有するα,β−エチレン性不飽和
基を有するモノマーとしては、カルボキシル基、スルホ
ン酸基、水酸基、りん酸基等を有するモノマー、例え
ば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン
酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸
モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニル
ナフタレン、ビニルアルコール、ビニルアセトアミド、
アクリルアミド、メタクリロキシエチルホスフェート、
ビスメタクリロキシエチルホスフェート、メタクリロオ
キシエチルフェニルアシドホスフェート、エチレングリ
コールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタ
クリレート等が挙げられる。
【0049】疎水基を有するα,β−エチレン性不飽和
基を有するモノマーとしては、スチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルシ
クロヘキサン、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘
導体、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アル
キルエステル、メタクリル酸フェニルエステル、メタク
リル酸シクロアルキルエステル、クロトン酸アルキルエ
ステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジ
アルキルエステルが挙げられる。
【0050】共重合体の好適な例としては、スチレン−
スチレンスルホン酸共重合体、スチレン−マレイン酸共
重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−
アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共
重合体、ビニルナフタレン−メタクリル酸共重合体、ビ
ニルナフタレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸アル
キルエステル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸アル
キルエステル−メタクリル酸、スチレン−メタクリル酸
アルキルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−
アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、ス
チレン−メタクリル酸フェニルエステル−メタクリル酸
共重合体、スチレン−メタクリル酸シクロヘキシルエス
テル−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。またこれ
らの重合体に、ポリオキシエチレン基、水酸基を有する
モノマーを適宜共重合してもよい。
【0051】共重合体は、ランダム、ブロック、および
グラフト共重合体等いずれの構造でも良い。また、ポリ
スチレンスルホン酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル
酸、ポリビニルスルホン酸、ポリアルギン酸、ポリオキ
シエチレン−ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレ
ンブロック樹脂、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮
合物、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンイミン、ポ
リアミン類、ポリアミド類、ポリビニルイミダゾリン、
アミノアルキルアクリレート・アクリルアミド共重合
体、キトサン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリ
ビニールアルコール、ポリアクリルアミド、カルボキシ
メチルセルロース、カルボキシエチルセルロース等のセ
ルロース誘導体、多糖類とその誘導体等も使用できる。
【0052】顔料分散剤は、単独で用いても、二種類以
上用いても構わない。顔料分散剤の添加量は、顔料によ
り大きく異なるため一概には言えないが、一般に顔料に
対し、合計で0.1から100重量%程度、好ましくは
1から70重量%、さらに好ましくは3から50重量%
で添加される。
【0053】顔料としては、水に自己分散可能な顔料も
好適に挙げられる。この水に自己分散可能な顔料を用い
ると、顔料分散剤を必要としないため、粘度の低い顔料
分散液を得ることができ、添加剤などの設計自由度が広
がり、非常に好適である。水に自己分散可能な顔料と
は、顔料表面に水に対する可溶化基を数多く有し、高分
子分散剤の存在がなくとも安定に分散する顔料のことで
ある。具体的には、通常のいわゆる顔料に対して酸・塩
基処理、カップリング剤処理、ポリマーグラフト処理、
プラズマ処理、酸化/還元処理等の表面改質処理等を施
すことにより、水に自己分散可能な顔料が得られる。本
発明における水に自己分散可能かどうかの基準は、水9
5重量%/顔料5重量%の濃度で、超音波ホモジナイザ
ー、ナノマイザー、マイクロフルイダイザー、ボールミ
ル等を用いて分散剤なしで分散させ、初期顔料濃度を測
定し、分散液をガラス瓶で1日放置後、上澄みの顔料濃
度を測定し、初期濃度の98%以上であることする。
【0054】水に自己分散可能な顔料としては、上記カ
ーボンブラック等の顔料に対して表面改質処理を施した
顔料の他、キャボット社製の「Cab−o−jet−2
00」、「Cab−o−jet−300」、「IJX−
55」:オリエント化学社製の「Microjet B
lack CW−1」、更には日本触媒社から販売され
ている顔料等の市販の顔料でも等が挙げられる。
【0055】水に自己分散可能な顔料における表面に存
在する可溶化基は、ノニオン性、カチオン性、アニオン
性いずれも可能である。スルホン酸、カルボン酸、リン
酸の場合、そのまま遊離酸の状態でも用いることは可能
だが、水溶性を高めるため、塩基性の化合物との塩の状
態で使用することが好ましい。これらの重合体と塩を形
成する化合物としては、ナトリウム、カリウム、リチウ
ム等のアルカリ金属類、モノメチルアミン、ジメチルア
ミン、トリエチルアミン等の脂肪族アミン類、モノメタ
ノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミ
ン等のアルコールアミン類、アンモニア等が挙げられ
る。これらの中でも、ナトリウム、カリウム、リチウム
等のアルカリ金属類の塩基性化合物が好ましい。これ
は、アルカリ金属類の塩基性化合物が強電解質であり、
酸性基の解離を促進する効果が大きいためと考えられ
る。
【0056】顔料の粒径は、数平均粒子径で10nm以
上50nm以下が好ましい。数平均粒径がこの範囲にあ
る場合、記録媒体上で2種以上のブラックインクが混合
した際、インクの定着性が良く光学濃度が高い画像を得
ることができる。これは、2種以上のブラックインクが
混合した際、紙上での蒸発、pH変化に伴う粒子間相互
作用による凝集が生じる場合、カーボンブラックの数平
均粒子径が前記の範囲にあると、その凝集粒径が適度な
サイズになるため、浸透とバランスされ光学濃度が高く
定着性に優れた画像を得ることができると推測してい
る。
【0057】ここで、数平均粒子径の測定装置には、マ
イクロトラックUPA粒度分析計9340(Leeds
&Northrup社製)を用いる。具体的にはインク
4mlを測定セルに入れ、所定の測定法に従って行う。
なお、測定時に入力するパラメーターとして、粘度には
インクの粘度を、分散粒子の密度には顔料の密度を入力
する。この装置は、分散質のブラウン運動を利用して粒
子径を測定するものであり、溶液にレーザー光を照射
し、その散乱光を検出することにより粒子径を測定す
る。
【0058】顔料は、インク重量に対し0.5から20
重量%、好ましくは2から10重量%の範囲で使用され
ることが好適である。
【0059】染料としては、直接染料、酸性染料、食用
染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、
可溶性建染染料、反応分散染料、油性染料いずれも使用
できる。これらの中でも、水溶性染料が好ましい。
【0060】水溶性染料の中で酸性染料、直接染料とし
ては、例えば、C.I.ダイレクトブラック−2、−
4、−9、−11、−17、−19、−22、−32、
−80、−151、−154、−168、−171、−
194:C.I.フードブラック−1、−2:C.I.
アシッドブラック−1、−2、−7、−16、−24、
−26、−28、−31、−48、−52、−63、−
107、−112、−118、−119、−121、−
156、−172、−194、−208:等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0061】染料は、単独で用いても、あるいは、複数
を混合して用いてもよい。さらには、顔料と混合して用
いてもよい。また、染料は、インク全重量に対し0.1
〜10重量%が好ましく、より好ましくは1〜8重量%
の範囲で使用されることが好ましい。
【0062】本発明において、ブラックインク(a)及
び(b)における着色剤は、双方共に顔料又は染料でも
よいし、一方が染料で、他方が顔料である組み合わせて
もよいが(但し、本発明のインクセットの場合は顔料の
み用いられる)、ブラックインク(b)における着色剤
としては、耐水性、耐光性の点から顔料が好ましい。中
でも表面処理により親水処理されたカーボンブラックが
より好ましく、さらに好ましくは表面に存在する可溶化
基がカルボン酸であるカーボンブラックである。また、
ブラックインク(a)における着色剤としては、顔料、
染料いずれも用いるできるが、顔料の場合、同様に表面
処理により親水処理されたカーボンブラックが好まし
い。
【0063】本発明において、ブラックインク(a)及
びブラックインク(b)は、互いに混合する(重なる)
ことで増粘または凝集することが好ましい、これによ
り、記録媒体上に重ねて付与した場合、より濃度を高
く、滲みを減少させることができる。
【0064】ブラックインク(a)及び(b)を互いに
混合した場合に、増粘または凝集させるためのインク組
成としては、ブラックインク(a)及び(b)のどちら
か一方の着色剤が、カチオン性染料またはカチオン性分
散剤により分散処理されたカーボン又は表面処理により
親水処理されたカチオン性カーボンとし、他方の着色剤
がアニオン性分散剤により分散処理されたカーボン又は
表面処理により親水処理されたアニオン性カーボンとす
る組成が挙げられる。また、ブラックインク(a)及び
(b)のどちらか一方又は両方に、電解質或いはカチオ
ン性物質を含有する組成も挙げられる。
【0065】電解質としては、リチウムイオン、ナトリ
ウムイオン、カリウムイオン等のアルカリ金属イオン:
アルミニウムイオン、バリウムイオン、カルシウムイオ
ン、銅イオン、鉄イオン、マグネシウムイオン、マンガ
ンイオン、ニッケルイオン、スズイオン、チタンイオ
ン、亜鉛イオン等の多価金属イオン:、塩酸、臭酸、ヨ
ウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、チオシアン酸:、酢
酸、蓚酸、乳酸、フマル酸、フマル酸、クエン酸、サリ
チル酸、安息香酸等の有機カルボン酸、および、有機ス
ルホン酸の塩等が挙げられる。また、水中で解離するこ
とにより有機陽イオンとなるカチオン性物質等も使用す
ることが可能であり、具体的には、1級、2級、3級お
よび4級アミンおよびそれらの塩等が挙げられる。
【0066】電解質として具体的には、例えば、塩化リ
チウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウ
ム、臭化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウ
ム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、酢酸ナトリウム、
蓚酸カリウム、クエン酸ナトリウム、安息香酸カリウム
等のアルカリ金属類の塩、および、塩化アルミニウム、
臭化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウ
ム、硫酸ナトリウムアルミニウム、硫酸カリウムアルミ
ニウム、酢酸アルミニウム、塩化バリウム、臭化バリウ
ム、ヨウ化バリウム、酸化バリウム、硝酸バリウム、チ
オアン酸バリウム、塩化カルシウム、臭化カルシウム、
ヨウ化カルシウム、亜硝酸カルシウム、硝酸カルシウ
ム、リン酸二水素カルシウム、チオシアン酸カルシウ
ム、安息香酸カルシウム、酢酸カルシウム、サリチル酸
カルシウム、酒石酸カルシウム、乳酸カルシウム、フマ
ル酸カルシウム、クエン酸カルシウム、塩化銅、臭化
銅、硫酸銅、硝酸銅、酢酸銅、塩化鉄、臭化鉄、ヨウ化
鉄、硫酸鉄、硝酸鉄、蓚酸鉄、乳酸鉄、フマル酸鉄、ク
エン酸鉄、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ
化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硝酸マグネシウ
ム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、塩化マンガ
ン、硫酸マンガン、硝酸マンガン、リン酸二水素マンガ
ン、酢酸マンガン、サリチル酸マンガン、安息香酸マン
ガン、乳酸マンガン、塩化ニッケル、臭化ニッケル、硫
酸ニッケル、硝酸ニッケル、酢酸ニッケル、硫酸スズ、
塩化チタン、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硫酸亜鉛、硝酸亜
鉛、チオシアン酸亜鉛、酢酸亜鉛等の多価金属類の塩等
が挙げられる。
【0067】カチオン性物質の具体例としては、テトラ
アルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ベンザル
コニウム塩、アルキルピリジウム塩、イミダゾリウム
塩、ポリアミン等が挙げられ、例えば、イソプロピルア
ミン、イソブチルアミン、t−ブチルアミン、2−エチ
ルヘキシルアミン、ノニルアミン、ジプロピルアミン、
ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、ジメチルプロピルアミン、エチレンジアミン、プロ
ピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレン
トリアミン、テトラエチレンペンタミン、ジエタノール
アミン、ジエチルエタノールアミン、トリエタノールア
ミン、テトラメチルアンモニウムクロライド、テトラエ
チルアンモニウムブロマイド、ジヒドロキシエチルステ
アリルアミン、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチル
イミダゾリン、ラウリルジメチルベンジルアンモニウム
クロライド、セチルピリジニウムクロライド、ステアラ
ミドメチルピリジウムクロライド、ジアリルジメチルア
ンモニウムクロライド重合体、ジアリルアミン重合体、
モノアリルアミン重合体等が挙げられる。
【0068】電解質、カチオン性物質としては、硫酸ア
ルミニウム、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢酸カ
ルシウム、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸
マグネシウム、酢酸マグネシウム、硫酸スズ、塩化亜
鉛、硝酸亜鉛、硫酸亜鉛、酢酸亜鉛、硝酸アルミニウ
ム、モノアリルアミン重合体、ジアリルアミン重合体、
ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合体等が好
ましい。また、カチオン性の界面活性剤も使用できる。
【0069】電解質、カチオン性物質は、単独で使用し
ても、あるいは2種類以上を混合しても構わない。電解
質の含有量は、0.1〜15重量%、好ましくは、0.
5〜10重量%で使用される。なお、ブラックインク中
に電解質またはカチオン性物質を添加する場合、着色剤
として染料または、水に自己分散可能なカーボンブラッ
クを用いることがインクの保存安定性の点から好まし
い。
【0070】カラーインクの着色剤としては、染料、顔
料いずれも使用することができるが、発色性が優れてい
る染料が好適に用いられる。
【0071】染料としては、直接染料、酸性染料、食用
染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、
可溶性建染染料、反応分散染料、油性染料いずれも使用
できる。染料として好ましくは、水溶性アニオン性染料
である。C.I.ダイレクトブルー−1,−2,−6,
−8,−22,−34,−70,−71,−76,−7
8,−86,−112,−142,−165,−19
9,−200,−201,−202,−203,−20
7,−218,−236,−287,−307,:C.
I.ダイレクトレッド−1,−2,−4,−8,−9,
−11,−13,−15,−20,−28,−31,−
33,−37,−39,−51,−59,−62,−6
3,−73,−75,−80,−81,−83,−8
7,−90,−94,−95,−99,−101,−1
10,−189,−227:C.I.ダイレクトバイオ
レット−2,−5,−9,−12,−18,−25,−
37,−43,−66,−72,−76,−84,−9
2,−107:C.I.ダイレクトイエロー−1,−
2,−4,−8,−11,−12,−26,−27,−
28,−33,−34,−41,−44,−48,−5
8,−86,−87,−88,−132,−135,−
142,−144,−173:C.I.アシッドレッド
−1,−4,−8,−13,−14,−15,−18、
−21,−26,−35,−37,−52,−110,
−144.−180,−249,−257:C.I.ア
シッドイエロー−1,−3,−4,−7,−11,−1
2,−13,−14,−18,−19,−23,−2
5,−34,−38,−41,−42,−44,−5
3,−55,−61,−71,−76,−78,−7
9,−122等、下記一般式(I)および(II)構造
の染料等が挙げられる。
【0072】
【化1】
【0073】(一般式(I)中、R1、R2は、それぞれ
独立に下記の式(1)または式(2)で表される基を表
し、Y、Zはそれぞれ独立に水素原子または−SO3
を表す。また、Mは対イオンを表し、アルカリ金属イオ
ン、アンモニウムイオン、および置換アンモニウムイオ
ンからなる群から選ばれるイオンである。) (一般式(II)中、Yは、水素原子、メチル基、メト
キシ基、アセチルアミノ基、またはニトロ基を表し、ベ
ンゼン環Aの3位の炭素原子と共に更にベンゼン環を形
成してもよい。Xは、アセチル基、ベンゾイル基、パラ
トルエンスルホニル基、または4−クロル−6−ヒドロ
キシ−1,3,5−トリアジン−2−イル基を表す。M
4、M5、およびM6は、それぞれ対イオンを表し、各
々、アルカリ金属、アンモニウムおよびアミン類の中か
ら選択される塩基である。)
【0074】
【化2】
【0075】(式(1)及び(2)中、A、E、Gはそ
れぞれ独立に水素原子、アルキル基、−OH、および−
COOMからなる群から選択される基を表す。J、L、
Q、Wはそれぞれ独立に水素原子、−OH、−NH2
および−SO3Mからなる群から選択される基を表す。
また、Mは対イオンを表し、アルカリ金属イオン、アン
モニウムイオン、および置換アンモニウムイオンからな
る群から選ばれるイオンである。)
【0076】染料は、単独で用いても、複数併用しても
よい。また、染料は、インク全重量に対し0.1〜10
重量%が好ましく、より好ましくは1〜8重量%の範囲
で使用されることが好適である。
【0077】本発明において、ブラックインクおよびカ
ラーインクには、前述の成分に加え通常、水および水溶
性有機溶媒が添加される。水溶性有機溶媒としては、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、1、5−ペンタンジオール、1,2,6−ヘキサ
ントリオール、グリセリン等の多価アルコール類、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチ
ルエーテル、ジグリセリンのエチレンオキサイド付加物
等の多価アルコール誘導体、ピロリドン、N−メチル−
2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタ
ノールアミン等の含窒素溶媒、エタノール、イソプロピ
ルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール
等のアルコール類、あるいは、チオジエタノール、チオ
ジグリセロール、スルホラン、ジメチルスルホキシド等
の含硫黄溶媒、炭酸プロピレン、炭酸エチレン等を用い
ることが出来る。
【0078】水溶性有機溶媒は、単独で使用しても、あ
るいは2種類以上併用してもよい。水溶性有機溶媒の含
有量は1〜60重量%、好ましくは5〜40重量%で使
用される。水溶性有機溶媒量が1重量%以下では、ノズ
ル先端でのインク詰まりが発生しやすく、水溶性有機溶
媒量が60重量%以上では、インクの吐出性が悪化す
る。
【0079】本発明において、ブラックインクおよびカ
ラーインクには、前述の成分に加え、表面張力を調整す
るために界面活性剤を添加してもよい。界面活性剤とし
ては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、
両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等が挙げられ
る。
【0080】アニオン性界面活性剤としては、例えば、
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスル
ホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪
酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪
酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの
硫酸エステル塩およびスルホン酸塩、高級アルキルスル
ホコハク酸塩、高級アルキルリン酸エステル塩、高級ア
ルコールエチレンオキサイド付加物のリン酸エステル塩
等が挙げられる。また、例えば、ドデシルベンゼンスル
ホン酸塩、ケリルベンゼンスルホン酸塩、イソプロピル
ナフタレンスルホン酸塩、モノブチルフェニルフェノー
ルモノスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸
塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、ジブチルフェ
ニルフェノールジスルホン酸塩等も有効に使用すること
ができる。
【0081】ノニオン性界面活性剤としては、例えば、
ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキ
シエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、
ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル、脂肪酸アルキロールアミド、アセ
チレングリコール、アセチレングリコールのオキシエチ
レン付加物、脂肪族アルカノールアミド、グリセリンエ
ステル、ソルビタンエステル等が挙げられる。
【0082】カチオン性界面活性剤としては、例えば、
テトラアルキルアンモニウム塩、アルキルアミン塩、ベ
ンザルコニウム塩、アルキルピリジウム塩、イミダゾリ
ウム塩等が挙げられ、例えば、ジヒドロキシエチルステ
アリルアミン、2−ヘプタデセニル−ヒドロキシエチル
イミダゾリン、ラウリルジメチルベンジルアンモニウム
クロライド、セチルピリジニウムクロライド、ステアラ
ミドメチルピリジウムクロライド等が挙げられる。
【0083】界面活性剤としては、その他、ポリシロキ
サンオキシエチレン付加物等のシリコーン系界面活性剤
や、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロ
アルキルスルホン酸塩、オキシエチレンパーフルオロア
ルキルエーテル等のフッ素系界面活性剤、スピクリスポ
ール酸やラムノリピド、リゾレシチン等のバイオサーフ
ァクタント等も使用できる。
【0084】本発明において、ブラックインクおよびカ
ラーインクには、前述の成分に加え、インク特性制御の
目的で、ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニ
ルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチルセルロ
ース、カルボキシエチルセルロース等のセルロース誘導
体、多糖類及びその誘導体、その他水溶性ポリマーやポ
リマーエマルション、シクロデキストリン、大環状アミ
ン類、デンドリマー、クラウンエーテル類、尿素及びそ
の誘導体、アセトアミド、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン等を添加してもよい。必要に応じ
て、酸化防止剤、防カビ剤、導電剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、及びキレート化剤等を添加することも可能で
ある。
【0085】キレート化剤としては、エチレンジアミン
テトラ酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エ
チレンジアミンージ(o―ヒドロキシフェニル酢酸)
(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロ
キシエチルグリシン(DHEG)、トランスー1,2―
シクロヘキサンジアミン四酢酸(CyDTA)、ジエチ
レントリアミンーN,N,N’,N’’,N’’―五酢
酸(DTPA)、グリコールエーテルジアミン−N,
N,N’,N’’―四酢酸(GEDTA)等が挙げられ
る。
【0086】粘度調整剤として、メチルセルロース、エ
チルセルロースおよびその誘導体、グリセリン類やポリ
グリセリン及びそのポリエチレンオキサイドやポリプロ
ピレンオキサイド付加物の他、多糖類およびその誘導体
を添加するのも有用である。例えばグルコース、フルク
トース、マンニット、Dーソルビット、デキストラン、
ザンサンガム、カードラン、シクロアミロース、マルチ
トールおよびそれらの誘導体があげられる。
【0087】本発明において、ブラックインクおよびカ
ラーインクは、必要に応じてpH調整を行うことができ
る。pHを調整するものとして、例えば、水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化アンモ
ニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、
エタノールアミン、2―アミノー2―メチルー1―プロ
パノール、アンモニア、リン酸アンモニウム、リン酸カ
リウム、リン酸ナトリウム、リン酸リチウム、硫酸ナト
リウム、酢酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、酢酸、塩酸、硝
酸、硫酸、リン酸、プロピオン酸、P−トルエンスルフ
ォン酸等が挙げられる。また、一般的なpH緩衝剤を用
いることも可能である。
【0088】本発明において、ブラックインクおよびカ
ラーインクにおける粘度は、いずれのインクも共通で、
20℃で1.5〜5.0mPasが好ましく、より好ま
しくは好ましくは1.6〜4.0mPasである。この
粘度が、1.5mPas未満でであると、吐出安定性が
得にくくなることがあり、一方5.0mPasを超える
と目詰まりし易くなることがあるため好ましくない。
【0089】本発明は、通常のインクジェット記録装置
に適応でき、画像信号に応じて、エネルギーを供給され
ることで、インクが液滴となって吐出し、記録媒体の所
定の位置に着弾させ、画像を記録し得る。本発明は、特
にサーマルインクジェット方式に適応されることが好ま
しい。サーマルインクジェット方式は、インクを加熱し
て気泡を形成し、該気泡を成長させることで生じる圧力
を利用しすることで、インクの液滴をノズルから記録媒
体の所定の所定の位置に飛翔させ、画像を記録し得る方
式である。
【0090】本発明は、通常のインクジェット記録装置
に適できるのは勿論、インクのドライングを制御するた
めのヒーター等を搭載した記録装置、または、中間体転
写機構を搭載し、中間体に記録材料を印字した後、紙等
の記録媒体に転写する記録装置等においても用いること
もできる。
【0091】
【実施例】以下、本発明を、実施例を挙げてさらに具体
的に説明する。ただし、これら各実施例は、本発明を制
限するものではない。
【0092】[カーボンブラック分散方法1]顔料30
重量部に水溶性樹脂を3重量部、及びイオン交換水を加
えて、総量を300重量部とした。この液に超音波ホモ
ジナイザーを用いて分散した。この液を遠心分離装置
で、遠心分離処理(8000rpm×30分)を施し、
残渣部分100重量部を除去した。この液を1μmのフ
ィルターを通過させることにより、分散液を得た。
【0093】[カーボンブラック分散方法2]水に自己
分散可能な顔料分散液については、この分散液に対し
て、遠心分離装置で、遠心分離処理(8000rpm×
30分)を施し、残渣部分(全量に対して20重量%)
を除去したものを使用した。
【0094】(分散液1)上記カーボンブラック分散方
法1に従い以下の組成の分散液を得た。 ―組成― カーボンブラック ・・・20重量部 (Black Pearls L/キャボット社製) スチレン−メタクリル酸−メタクリル酸ナトリウム共重合体 ・・・5重量部 (St:MAA=33:67/重量分子量約6200/HLB=17.8) イオン交換水 ・・・75重量部
【0095】(分散液2)上記カーボンブラック分散方
法2に従い以下の組成の分散液を得た。 ―組成― アニオン性表面処理顔料 ・・・10重量部 (Cab−o−jet−300/キャボット社製) イオン交換水 ・・・90重量部
【0096】(分散液3)上記カーボンブラック分散方
法2に従い以下の組成の分散液を得た。 ―組成― アニオン性表面処理顔料 ・・・10重量部 (Cab−o−jet−200/キャボット社製) イオン交換水 ・・・90重量部
【0097】(分散液4)上記カーボンブラック分散方
法2に従い以下の組成の分散液を得た。 ―組成― カチオン性表面処理顔料 ・・・10重量部 (表面官能基:第四級アンモニウム塩) イオン交換水 ・・・90重量部
【0098】<インクセット1>以下に示す、ブラック
インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローイン
クから構成されるインクセット1を作製した。
【0099】(ブラックインクA−1)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクA−1を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・50重量部 チオジエタノール ・・・15重量部 イソプロピルアルコール ・・・5重量部 界面活性剤(ノニオンE−215/日本油脂社製) ・・・0.05重量部 イオン交換水 ・・・29.95重量部
【0100】(ブラックインクA−2)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクA−2を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・30重量部 ジエチレングリコール ・・・10重量部 チオジエタノール ・・・10重量部 界面活性剤(サーフィノール440、日信化学社製) ・・・0.4重量部 イオン交換水 ・・・49.6重量部
【0101】(シアンインク)下記各成分を十分混合、
攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させること
で、目的とするシアンインクを得た。なお、このシアン
インクの表面張力は34.1mN/mであった。 ―成分― C.I.Direct Blue−199 ・・・3重量部 グリセリン ・・・20重量部 ブチルカルビトール ・・・5重量部 イオン交換水 ・・・72重量部
【0102】(マゼンタインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とで、目的とするマゼンタインクを得た。このインクの
表面張力は34.8mN/mであった。 ―成分― C.I.Acid Red−75 ・・・2.5重量部 ジエチレングリコール ・・・15重量部 2−ピロリドン ・・・5重量部 ブチルカルビトール ・・・4重量部 イオン交換水 ・・・73.5重量部
【0103】(イエローインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とで、目的とするイエローインクを得た。このイエロー
インクの表面張力は33.1mN/mであった。 ―成分― C.I.Direct Yellow−142 ・・・2重量部 ジエチレングリコール ・・・10重量部 スルホラン ・・・10重量部 ブチルカルビトール ・・・4重量部 イオン交換水 ・・・76重量部
【0104】<インクセット2>以下に示す、ブラック
インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローイン
クから構成されるインクセット2を作製した。
【0105】(ブラックインクB−1)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクB−1を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・40重量部 ジエチレングリコール ・・・5重量部 グリセリン ・・・10重量部 尿素 ・・・3重量部 界面活性剤(ノニオンE−206/日本油脂社製) ・・・0.02重量部 イオン交換水 ・・・41.98重量部
【0106】(ブラックインクB−2)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクB−2を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・5重量部 分散液3 ・・・20重量部 グリセリン ・・・20重量部 界面活性剤(サーフィノール465、日信化学社製) ・・・1.5重量部 硝酸カルシウム・4水和物 ・・・0.5重量部 イオン交換水 ・・・63重量部
【0107】(シアンインク)下記各成分を十分混合、
攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させることに
より、目的とするシアンインクを得た。このシアンイン
クの表面張力は31.2mN/mであった。 ―成分― C.I.Direct Blue−199 ・・・2.5重量部 C.I.Acid Blue−9 ・・・0.5重量部 エチレングリコール ・・・12重量部 ブチルカルビトール ・・・3重量部 界面活性剤(サーフィノール440、日信化学社製) ・・・0.4重量部 イオン交換水 ・・・81.6重量部
【0108】(マゼンタインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするマゼンタインクを得た。このマゼ
ンタインクの表面張力は35.2mN/mであった。 ―成分― C.I.Acid Red−37 ・・・2.0重量部 C.I. Direct Violet−107 ・・・0.5重量部 プロピレングリコール ・・・20重量部 ブチルカルビトール ・・・4重量部 イオン交換水 ・・・73.5重量部
【0109】(イエローインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするイエローインクを得た。このイエ
ローインクの表面張力は35.0mN/mであった。 ―成分― C.I.Direct Yellow−132 ・・・2.0重量部 ジエチレングリコール ・・・10重量部 チオジエタノール ・・・5重量部 ヘキシルカルビトール ・・・3重量部 イオン交換水 ・・・80重量部
【0110】<インクセット3>以下に示す、ブラック
インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローイン
クから構成されるインクセット3を作製した。
【0111】(ブラックインクC−1)上記の各成分を
十分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするブラックインクC−1を得た。 ―成分― 分散液1 ・・・25重量部 グリセリン ・・・10重量部 2−ピロリドン ・・・6重量部 ジグリセリンエチレンエチレンオキサイド付加物 ・・・3重量部 尿素 ・・・5重量部 イオン交換水 ・・・51重量部
【0112】(ブラックインクC−2)上記の各成分を
十分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするブラックインクC−2を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・30重量部 ジエチレングリコール ・・・15重量部 2−ピロリドン ・・・5重量部 界面活性剤(サーフィノール485、日信化学社製) ・・・1重量部 界面活性剤(サーフィノール104、日信化学社製) ・・・0.2重量部 塩化ナトリウム ・・・0.25重量部 N,N−Bis(2−hydroxyethyl)−2−aminoethan e sulfonic acid ・・・1.2重量部 イオン交換水 ・・・47.35重量部
【0113】(シアンインク)下記各成分を十分混合、
攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させることに
より、目的とするシアンインクを得た。このシアンイン
クの表面張力は31.6mN/mであった。 ―成分― C.I.Direct Blue−86 ・・・3.0重量部 グリセリン ・・・10重量部 2−ピロリドン ・・・10重量部 界面活性剤(サーフィノール440/日信化学社製) ・・・0.5重量部 イオン交換水 ・・・76.5重量部
【0114】(マゼンタインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするマゼンタインクを得た。このマゼ
ンタインクの表面張力は29.1mN/mであった。 C.I.Direct Red−75 ・・・2.0重量部 グリセリン ・・・10重量部 スルホラン ・・・10重量部 界面活性剤(サーフィノール465、日信化学社製) ・・・2.0重量部 イオン交換水 ・・・76重量部
【0115】(イエローインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするイエローインクを得た。このイエ
ローインクの表面張力は30.2mN/mであった。 C.I.Direct Yellow−86 ・・・2.5重量部 グリセリン ・・・10重量部 スルホラン ・・・10重量部 界面活性剤(サーフィノール485/日信化学社製) ・・・1.0重量部 界面活性剤(サーフィノール465/日信化学社製) ・・・1.0重量部 イオン交換水 ・・・75.5重量部
【0116】<インクセット4>以下に示す、ブラック
インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローイン
クから構成されるインクセット4を作製した。
【0117】(ブラックインクD−1)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクD−1を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・50重量部 ジエチレングリコール ・・・15重量部 チオジエタノール ・・・5重量部 尿素 ・・・1重量部 界面活性剤(プルロニックPE6400、BASF社製)・・・0.03重量部 イオン交換水 ・・・28.97重量部
【0118】(ブラックインクD−2)下記各成分を十
分混合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させ
ることにより、目的とするブラックインクD−2を得
た。 ―成分― C.I.Direct Black−168 ・・・3重量部 グリセリン ・・・20重量部 ブチルカルビトール ・・・5重量部 硝酸マグネシウム・6水和物 ・・・1.0重量部 イオン交換水 ・・・71重量部
【0119】(シアンインク)下記各成分を十分混合、
攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させることに
より、目的とするシアンインクを得た。このシアンイン
クの表面張力は33.2mN/mであった。 ―成分― C.I.Direct Blue−307 ・・・3重量部 ジエチレングリコール ・・・20重量部 ブチルカルビトール ・・・6重量部 イオン交換水 ・・・71重量部
【0120】(マゼンタインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするマゼンタインクを得た。このマゼ
ンタインクの表面張力は31.8mN/mであった。 ―成分― C.I.Acid Red−37 ・・・3重量部 グリセリン ・・・20重量部 界面活性剤(SFN465、日信化学社製) ・・・1.2重量部 イオン交換水 ・・・75重量部
【0121】(イエローインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするイエローインクを得た。このイエ
ローインクの表面張力は36.2mN/mであった。 ―成分― C.I.Direct Yellow−142 ・・・2重量部 チオジグリコール ・・・5重量部 エチレングリコール ・・・15重量部 トリエチレングリコールモノブチルエーテル ・・・5重量部 オキシエチレンオレイルエーテル ・・・0.5重量部 イオン交換水 ・・・72.5重量部
【0122】<インクセット5>以下に示す、ブラック
インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローイン
クから構成されるインクセット5を作製した。
【0123】(ブラックインクE−1)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクE−1を得た。 ―成分― 分散液4 ・・・40重量部 ジエチレングリコール ・・・10重量部 プロピレングリコール ・・・5重量部 イソプロピルアルコール ・・・3重量部 界面活性剤(ノニオンE−230/日本油脂社製) ・・・0.05重量部 イオン交換水 ・・・41.95重量部
【0124】(ブラックインクE−2)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクE−2を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・40重量部 グリセリン ・・・20重量部 尿素 ・・・4重量部 界面活性剤(サーフィノール104、日信化学社製) ・・・0.25重量部 イオン交換水 ・・・35.75重量部
【0125】(シアンインク)下記各成分を十分混合、
攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させることに
より、目的とするシアンインクを得た。このシアンイン
クの表面張力は33.1mN/mであった。 ―成分― C.I.Direct Blue−86 ・・・3.0重量部 プロピレングリコール ・・・20重量部 ブチルカルビトール ・・・5重量部 尿素 ・・・3重量部 イオン交換水 ・・・69重量部
【0126】(マゼンタインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするマゼンタインクを得た。このマゼ
ンタインクの表面張力は34.2mN/mであった。 ―成分― C.I.Acid Red−37 ・・・1.5重量部 C.I.Direct Violet−107 ・・・1.0重量部 チオジグリコール ・・・15重量部 ブチルカルビトール ・・・5重量部 イオン交換水 ・・・77.5重量部
【0127】(イエローインク)下記各成分を十分混
合、攪拌し、0.45μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするイエローインクを得た。このイエ
ローインクの表面張力は32.9mN/mであった。 ―成分― C.I.Direct Yellow−142 ・・・2.0重量部 チオジグリコール ・・・15重量部 エチレングリコール ・・・5重量部 ブチルカルビトール ・・・5重量部 イオン交換水 ・・・73重量部
【0128】<インクセット6>以下に示す、ブラック
インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローイン
クから構成されるインクセット6を作製した。
【0129】(ブラックインクF−1)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクF−1を得た。 ―成分― 分散液1 ・・・50重量部 プロピレングリコール ・・・15重量部 イソプロピルアルコール ・・・3重量部 界面活性剤(ノニオンE−215/日本油脂社製) ・・・0.05重量部 イオン交換水 ・・・31.95重量部
【0130】(ブラックインクF−2)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクF−2を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・30重量部 ジエチレングリコール ・・・10重量部 チオジエタノール ・・・10重量部 界面活性剤(プルロニックBE6400、BASF社製)・・・0.03重量部 イオン交換水 ・・・49.7重量部
【0131】(シアンインク、マゼンタインク、イエロ
ーインク)シアンインク、マゼンタインク、及びイエロ
ーインクのカラーインクは、インクセット1と同様もの
を用いた。
【0132】<インクセット7>以下に示す、ブラック
インク、シアンインク、マゼンタインク、イエローイン
クから構成されるインクセット7を作製した。
【0133】(ブラックインクG−1)下記各成分を十
分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させること
により、目的とするブラックインクG−1を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・40重量部 チオジエタノール ・・・10重量部 スルホラン ・・・5重量部 尿素 ・・・6重量部 界面活性剤(サーフィノール440、日信化学社製) ・・・0.4重量部
【0134】(ブラックインクG−2)上記の各成分を
十分混合、攪拌し、2μmのフィルターを通過させるこ
とにより、目的とするブラックインクG−2を得た。 ―成分― 分散液2 ・・・30重量部 分散液3 ・・・10重量部 グリセリン ・・・15重量部 界面活性剤(サーフィノール440、日信化学社製) ・・・0.4重量部
【0135】(シアンインク、マゼンタインク、イエロ
ーインク)シアンインク、マゼンタインク、及びイエロ
ーインクのカラーインクは、インクセット2と同様もの
を用いた。
【0136】<インクセット1a、1b〜インクセット
5a、5b>インクセット1における2種のブラックイ
ンクのいずれか一方のみを使用した構成である以外は、
インクセット1と同様なインクセット1a(ブラックイ
ンクは、A−1のみ使用)、2b(ブラックインクは、
A−1のみ使用)を得た。同様にして、それぞれ、ブラ
ックインク以外の構成は、同様のインクセット2a、2
b〜インクセット5a、5bを得た。
【0137】[実施例1〜5、比較例1−1、1−2〜
比較例5−1、5−2、及び比較例6〜9]表1に示す
インクセットを、それぞれ富士ゼロックス800dp
i、サーマル方式のフルカラーインクジェットプリンタ
試作機に配置し、表1に示すブラックインクを特定のド
ロップ量で噴射させ、評価用のブラックソリッドパター
ン、及び、カラーブラック隣接パターンを印字した。印
字は、高速印字モード15ppm(15枚/分)、及び
高画質(低速)印字モード5ppm(5枚/分)の両方
で行った。記録媒体には、FX−L紙(富士ゼロックス
社製)を用いた。また、特に記載が無い場合、印字およ
び評価は一般環境下(温度23℃±0.5℃、湿度55
±5%R.H)で行った。なお、上述に従って測定し
た、各ブラックインクの表面張力を表1に示す。
【0138】(評価)評価は、ブラックソリット部乾燥
時間、ブラックソリッド部分の光学濃度、印字直後に紙
を重ねたときの用紙汚れ、ブラック文字部分の滲み、ブ
ラックカラー境界滲み、ブラックソリット部耐水性に関
して行った。結果を表1に示す。
【0139】―乾燥時間― 乾燥時間は、100%ブラックソリッドパターンを、印
字直後から記録物上に別の白紙のFX−L紙を100N
/m2の荷重で押し付けて汚れなくなる時間を測定し
た。
【0140】―光学濃度― 光学濃度は、ブラックソリッドパターン部をエックスラ
イト404(エックスライト社製)を用いて測定し、光
学濃度が1.4以上のものを◎、1.3以上のものを
○、1.1以上1.3未満のものを△、1.1未満のも
のを×として評価した。
【0141】―用紙汚れ― 用紙汚れは、ブラックソリッドパターン部に印字直後F
X−L紙を重ね、紙に転写した汚れ具合を官能評価し
た。まったく汚れていないものを○、やや汚れが見られ
るもの△、汚れがひどいものを×とした。
【0142】―ブラック文字部の滲み― ブラック文字部の滲みは、明朝およびゴシック11ポイ
ントの文字を目視で官能評価し、滲みないものを○、や
や滲みあるもの△、滲みがひどいものを×をした。
【0143】―ブラックカラー境界滲み― ブラックカラー境界滲みは、印字されたブラック−カラ
ー隣接パターンを目視で官能評価し、滲みないものを
○、やや滲みあるもの△、滲みがひどいものを×とし
た。
【0144】―ブラックソリット部耐水性― ブラックソリット部耐水性は、印字して24時間経過後
のブラックソリット部を、1分間純水に浸漬し、引き上
げた後の色落ちを目視で官能評価し、ほとんど色落ちし
ていないものを○、やや色落ちしているものを△、色落
ちがひどいものを×とした。
【0145】
【表1】
【0146】表1から本発明における2種のブラックイ
ンク(a)及び(b)を併用して印字することで、高速
印字モード、高画質(低速)印字モードにかかわらず、
高濃度で、文字滲みやカラーブラック間の滲みが少な
く、印字直後に用紙を重ねた場合にも、印字物の乾燥性
の遅さによる用紙汚れが発生しない印字が可能になるこ
とがわかる。2種のブラックインク(a)及び(b)に
おける着色剤として、共に顔料を用いることで、耐水性
の良好な画像か得られることがわかる。
【0147】また、高画質(低速)印字モードの場合、
インクの種類によっては、2種のブラックインク(a)
或いは(b)を単独で印字してもある程度、良好な画像
が得られることがわかる。一方、高速印字モードの場
合、ブラックインク(a)を単独で印字すると、良好な
画像は得られなかったが、非常に早い乾燥時間を示し、
迅速な印字が行えることがわかる。これらの結果によ
り、用途に応じて、併用或いは単独で印字を行えば、ラ
ンニングコストを下げられることがわかる。
【0148】
【発明の効果】以上により、本発明によれば、印字速
度、被印字画像、及び記録媒体の種類によらず、乾燥時
間が速く、用紙汚れが発生することなく、迅速に高濃度
・高画質を実現可能なインクジェット記録用インクセッ
ト、及びインクジェット記録方法を提供することができ
る。
フロントページの続き (72)発明者 一澤 信行 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 橋本 健 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA01 EA05 EA13 EA24 EA25 EC15 EC65 EC80 FA03 FC02 2H086 BA03 BA53 BA55 BA60 4J039 BA04 BE01 BE03 BE04 BE05 BE06 EA10 EA15 EA16 EA17 EA19 EA42 EA47 GA24

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シアンインク、マゼンタインク及びイエ
    ローインクから選ばれる少なくとも1種のカラーインク
    と、ブラックインク(a)及びブラックインク(b)か
    ら選ばれる少なくとも2種のブラックインクとから構成
    され、 該ブラックインク(a)が表面張力(γa)40mN/
    m以下、乾燥時間5秒以下で、ブラックインク(b)が
    表面張力(γb)35mN/m以上、乾燥時間15秒以
    上で、且つ表面張力(γa)<表面張力(γb)であ
    り、 該ブラックインク(a)、及びブラックインク(b)に
    おける着色剤が共に顔料であることを特徴とするインク
    ジェット記録用インクセット。
  2. 【請求項2】 シアン、マゼンタ及びイエローから選ば
    れる少なくとも1種のカラーインクと、ブラックインク
    (a)及びブラックインク(b)から選ばれる少なくと
    も2種のブラックインクとから構成され、 該ブラックインク(a)が表面張力(γa)40mN/
    m以下、乾燥時間5秒以下、ブラックインク(b)が表
    面張力(γb)35mN/m以上、乾燥時間15秒以上
    で、且つ表面張力(γa)<表面張力(γb)であるイ
    ンクセットを用い、 該ブラックインク(a)における1ドロップあたりのド
    ロップ量(Vdrop(a))を20ng以下、ブラックイン
    ク(b)における1ドロップあたりのドロップ量(V
    drop(b))を1ng以上40ng以下で、同時に記録を
    行うことを特徴とするインクジェット記録方法。
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