JP7379127B2 - 光走査装置および光走査装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置および光走査装置を備えた画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真方式を用いて記録用紙に画像を形成する複写機、プリンタ等の画像形成装置に画像形成部として適用される光走査装置、および、この光走査装置を備えた画像形成装置に関する。
レーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる光走査装置は、画像信号に応じて光源から出射された光ビームを回転駆動する回転多面鏡で偏向走査している。偏向走査された光ビームは、感光ドラム上の走査開始位置のタイミングを制御するために、受光素子としてのBDセンサに導かれる。その後、fθ特性を有する結像光学系などの走査レンズによって、感光ドラム上にスポット状に結像され、光走査を行う。光走査の書き出しタイミングは、BDセンサが光ビームを検知したことに基づいて同期信号を発した所定時間後である。
ここで、プロセススピードを可変にすることが可能な構成において、高速モードの時と低速モードの時とでは感光ドラムを露光する光の光量の設定値は異なる。感光ドラムを露光する光とBDセンサへ入射する光とを1つの光源が出射する構成では、プロセススピードに応じてBDセンサへ入射する光の光量も変化してしまう。
そこで、引用文献1の光走査装置では、高速モード時のドラム露光に用いる第1の発光点と低速モード時のドラム露光に用いる第2の発光点とを有し、いずれのモードの時でも第2の発光点を用いて同期をとる。こうすることで、常に一定の光量の光がBDセンサに入射する。例えば低速モードの時は1つの発光点から出射された光が感光ドラムを露光する役割と同期検知の役割とを担っている。
特開2011-227279号公報
しかしながら、引用文献1に記載されているような、同期検知のためのみに用いられる専用の光源を備えない構成では、上述したように1つの発光点から出射された光が感光ドラムを露光する役割と同期検知の役割とを担う必要がある。そのため、温度や湿度により感光ドラムを露光するための光ビームの光量を変化させた場合にBDセンサが誤検知する虞がある。
本発明に係る光走査装置は、モノクロ用の画像形成装置が備える光走査装置であって、感光ドラムを露光するための第1光ビームを出射する第1光源を有する第1基板と、前記第1光源から出射された前記第1光ビームが前記感光ドラムを走査するように回転して前記第1光ビームを偏向する回転多面鏡と、感光ドラムの露光には用いられない第2光ビームを前記回転多面鏡に向けて出射する第2光源を有する第2基板と、前記回転多面鏡によって偏向された前記第2光ビームを受光したことに応じて前記第1光ビームの各走査周期における前記第1光源の前記第1光ビームの出射タイミングの基準となる同期信号を生成する受光素子と、を備え、前記回転多面鏡の回転軸線を含み、かつ、前記感光ドラムの回転軸線に平行な第1仮想線を含む第1仮想面を基準として、前記第1基板と前記第2基板とは互いに対称の位置に配置され、前記回転多面鏡の前記回転軸線を含み、かつ、前記回転多面鏡の前記回転軸線および前記感光ドラムの前記回転軸線の双方に垂直な第2仮想線を含む第2仮想面に対して、前記第1基板と前記第2基板とは同じ側に配置されることを特徴とする。
感光ドラムの露光に用いる光ビームを出射する光源と同期検知に用いる光ビームを出射する光源とを別々に設けることで、温度や湿度により感光ドラムを露光するための光ビームの光量を変化させた場合にBDセンサが誤検知する虞を低減する。
画像形成装置の概略図 光走査装置周辺のブロック図 レーザドライバ周辺のブロック図 電圧設定信号とVrefの関係を示した図 電圧設定信号とレーザ出力の関係を示した図 BD入射光量とBD信号出力遅延の関係を示した図 本発明の光走査装置周辺のブロック図 本発明の光走査装置の概略図 従来の光走査装置における画像形成中の光量を示した図 感光ドラム上のレーザ光のスポット径を示す図 カラー用の画像形成装置に用いられる光走査装置を示す図
以下にて、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず、画像形成装置の構成を説明する。図1は、本実施の形態に係るモノクロ式のレーザービームプリンタ(以下、画像形成装置と称する)の全体構成を示す概略構成図である。本実施例の画像形成装置1は、複数の解像度、即ち、600dpiおよび1200dpiで画像形成可能な装置である。画像形成装置1は、作像エンジン10Bkからトナー像が転写される中間転写ベルト20を備えている。そして、中間転写ベルト20に転写されたトナー像を記録媒体である記録シートPに転写してモノクロ画像を形成するように構成されている。なお、色を示すBkの符号は、以降、必要な場合を除き省略する。
中間転写ベルト20は、無端状に形成され、一対のベルト搬送ローラ21、22にかけ回されており、矢線B方向に回転動作しながら作像エンジン10Bkで形成されたトナー像が転写されるように構成されている。また、中間転写ベルト20を挟んで一方のベルト搬送ローラ21と対向する位置には、二次転写ローラ65が配設されている。記録シートPは、互いに圧接する二次転写ローラ65と中間転写ベルト20との間に挿通されて、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。中間転写ベルト20の下側には前述した作像エンジン10Bkが並列的に配設されており、各色の画像情報に応じて形成したトナー像を中間転写ベルト20に転写するように構成されている(以下、一次転写という)。
また、作像エンジン10Bkの下方には感光ドラム50Bkを画像情報に応じて露光する光走査装置40が配設されている。光走査装置40から出射された光ビームによって感光ドラム50Bkに静電潜像が形成される。
また、図1に示す通り、作像エンジン10Bkは、感光ドラム50Bkと、感光ドラム50Bkを一様な背景部電位にまで帯電させる帯電ローラ12Bkと、を備える。更に、作像エンジン10Bkは、光ビームの露光によって感光ドラム50Bkに形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像器13Bkを備えている。現像器13Bkは、感光ドラム50Bkに画像情報に応じたトナー像を形成する。
作像エンジン10Bkの感光ドラム50Bkに対向する位置には、中間転写ベルト20を挟むようにして一次転写ローラ15Bkが配設されている。一次転写ローラ15Bkは、所定の転写電圧が印加されることにより、感光ドラム50Bk上のトナー像が中間転写ベルト20に転写される。
一方、記録シートPは画像形成装置1の下部に収納される給紙カセット2から画像形成訴追の内部、具体的には中間転写ベルト20と二次転写ローラ65とが当接する二次転写位置へ供給される。給紙カセット2の上部には、給紙カセット2内に収容された記録シートPを引き出すためのピックアップローラ24及び給紙ローラ25が並設されている。また、給紙ローラ25と対向する位置には、記録シートPの重送を防止するリタードローラ26が配設されている。プリンタの内部における記録シートPの搬送経路27は、画像形成装置1の右側面に沿って略垂直に設けられている。画像形成装置1の底部に位置する給紙カセット2から引き出された記録シートPは、搬送経路27を上昇し、二次転写位置に対する記録シートPの突入タイミングを制御するレジストレーションローラ29へと送られる。その後、記録シートPは、二次転写位置においてトナー像が転写された後、搬送方向の下流側に設けられた定着器3(破線で図示)へと送られる。そして、定着器3によってトナー像が定着された記録シートPは、排出ローラ28を経て、画像形成装置1の上部に設けられた排紙トレイ1aに排出される。
次に本実施の形態における光走査装置について説明する。
図2は光走査装置40について説明するための図である。光走査装置40は、高速回転して光ビームを感光ドラム50Bkの回転軸線方向(Y軸方向)に沿って走査するように光ビームを偏向する回転多面鏡42及び回転多面鏡42を回転させるモータユニット(不図示)からなる偏向器を備えている。回転多面鏡42によって偏向された光ビームは、光走査装置40内に設置された光学部材、具体的にはレンズG1レンズ60a、G2レンズ60b、折り返しミラー62に案内されながら所定の経路を進む。そして、所定の経路を進んだ光ビームは、光走査装置40の上部に設けられた不図示の照射口を介して、作像エンジン10Bkの感光ドラム50Bkを露光する。
さらに、光走査装置40は、BDセンサ808(受光素子の一例)を有している。本実施の形態において、光走査装置40は、感光ドラム50Bkを露光する光を出射するレーザダイオード807IMG(第1光源の一例)が設けられた制御基板72a(第1基板の一例)と、BD入射専用のレーザダイオード807BD(第2光源の一例)が設けられた制御基板72b(第2基板の一例)、との2枚を備える。図2に示すように、回転多面鏡42の回転軸線方向において回転多面鏡42の上方から制御基板72aと制御基板72bとを見たとき、図中のX方向においてBDセンサ808はレーザダイオード807IMGとレーザダイオード807BDとの間に設けられている。
ここで、図2に示す破線Aは感光ドラム50Bkの回転軸線方向(走査方向)と回転多面鏡42の回転軸線方向との双方に垂直な垂直方向(X方向)に垂直な方向で回転多面鏡42の回転軸線を通るように引いた仮想線である。この仮想線Aで光走査装置40を仮想線Aより一方側の領域S1と他方側の領域S2とに分けたとき、制御基板72aと制御基板72bとは異なる領域に位置する。言い換えれば、制御基板72aは垂直方向(X方向)において仮想線Aよりも一方側の領域S1に位置し、制御基板72bは仮想線Aよりも他方側の領域S2に位置する。
すなわち、レーザダイオード807IMGから出射された光ビーム(第1光ビームの一例)は垂直方向(X方向)において回転多面鏡42よりも一方側から回転多面鏡42に入射する。対して、レーザダイオード807BDから出射された光ビーム(第2光ビームの一例)は垂直方向(X方向)において回転多面鏡42よりも他方側から回転多面鏡42に入射する。言い換えれば、レーザダイオード807IMGから出射された光ビームは領域S1内において回転多面鏡42に入射し、レーザダイオード807BDから出射された光ビームは領域S2内において回転多面鏡42に入射する。この構成により、回転多面鏡42の異なる面にそれぞれの光ビームが入射するため、BD入射専用ビームが感光ドラム50Bkの露光に用いられることはない。なお、本実施例では、回転多面鏡42の回転方向をCW、感光体ドラム50Bkの走査方向をY軸の+方向としているが、これに限定されるものではなく、回転多面鏡42の回転方向および感光体ドラム50Bkの走査方向は任意に設定可能である。
また、図3は、画像形成装置1の制御ブロック図である。コントローラユニット800は、画像形成装置1における各部の制御を行うCPU801を備えている。CPU801は、ROM802に記憶された各種プログラムに従って、各種プログラムを実行する際の作業領域としてRAM803を使用しながら、画像形成装置1の各部を制御する。CPU801は、入力された画像データに基づいて、光走査装置40や作像エンジン10Bkを制御して、記録シートPに画像形成を行う。
光走査装置40は、ASIC804を有しており、ASIC804は、レーザドライバ805IMG、805BDや駆動制御IC809を制御する。具体的には、ASIC804は、描画用レーザダイオード807およびBD入射用レーザダイオード807BDの発光又は非発光を、レーザドライバ805IMGおよびレーザドライバ805BDを介して制御する。また、ASIC804は、モータユニット41から入力されたFG(Frequency Generator)信号に基づいて、駆動制御IC809に加速信号(ACCと図示)又は減速信号(DECと図示)を出力する。駆動制御IC809は、入力された加速信号又は減速信号に基づいてモータユニット41を制御することで、回転多面鏡42の駆動を制御する。このような構成にすることによって、プロセススピードの変化や温度湿度等の変化によりレーザ光量を低く設定しないと所望の画像が得られないような条件においても、描画用レーザ出力光量とBD入射用レーザ出力光量とを別々に設定できるためBD入射光量を理想的なレベルに維持でき、書き出し位置の検出精度を落とすことなく印字動作を実行できる。その結果として画像品位の高い成果物を出力することができる。
また、ASIC804は、BDセンサ808から出力されたBD信号(同期信号の一例)をCPU801に出力し、CPU801は、ASIC804から入力されたBD信号に基づいて、転送信号を生成してASIC804に出力する。ASIC804は、入力された転送信号に基づいて、光ビーム出射タイミングを制御する。また、CPU801からASIC804に転送される画像データの転送タイミングも転送信号に基づき開始される。このように、BDセンサ808は、レーザダイオード807BDから出射された光ビームを受光したことに応じて、レーザダイオード807IMGが光ビームを出射するタイミングの基準となる同期信号を各走査周期において生成する。
次に、光ビームの光量を決定するプロセスを図4、図5を用いて説明する。図4は光走査装置400におけるレーザドライバ805周辺のブロック図である。ASIC804からは、印字する画像データの他に、レーザダイオード807IMGの発光光量を設定する電圧設定信号を出力しており、画像形成装置のプロセススピード、温度湿度等に応じて最適な発光光量となるよう制御している。図5(a)は、レーザドライバ805内部の基準電圧(Vref)を生成する回路を示している。電圧設定信号として、図5(b)に示すようにPWM信号を入力すると、そのDutyに応じてVrefの電圧が変化する。具体的には、Dutyが100%のとき、Vrefの電圧は最大となり、Dutyを75%、50%、25%と減らしていくと、それに応じてVrefの電圧は低くなっていく。
図6は、Vrefの電圧とレーザ出力光量との関係を示した図である。Vref電圧は、レーザ出力光量を設定する基準電圧であるため、Vrefの電圧が高いほどレーザ出力光量は高くなる。したがって、印字する画像の濃度を濃くしたい場合は電圧設定信号のDutyを高くし、印字する画像の濃度を薄くしたい場合は電圧設定信号のDutyを低くすることで所望の濃度に設定することができる。図6のレーザ出力の図は、発光の有無を示しており、BD信号とBD信号との間(図6中の区間A)が感光ドラム50Bkへ走査する部分であり、画像形成すべきタイミングとなっている。通常、1走査ごとにレーザ出力光量が目標光量に一致しているかをレーザドライバ805でセルフチェックしていて、その区間を光量制御と記している。通常、その光量制御時の発光をBDセンサに入射するようタイミング設計し、BD信号を得ている。図6では、電圧設定信号を変化させることにより、レーザドライバ805がそれに応じてレーザ出力を変化させている。Dutyが低くなるほど、光量制御の目標値が低く設定され、結果としてBDセンサ808に入射する光量も低くなってしまう。
図7は、BDセンサ808に対する入射光量とBD信号出力タイミング(遅延時間)との関係を示したグラフである。BDセンサ808は、光を受けた内部フォトダイオードが電流を引き込むことで出力信号の論理を変化させる構造となっている(不図示)。したがって、入射光量が低くなると、フォトダイオードが引き込む電流量が少なくなり、センサ出力として論理が反転するスピードが遅くなってしまう。図7に示すように、レーザ出力光量が低くなったとしても、BD信号は得られるが、上述の通り、実際には出力信号の論理反転のタイミングが遅くなってしまう。図7では、入射パワーが0.4[mW]から0.3[mW]に変化したとき、出力タイミングは約3[ns]の変化である(図7中のB)が、レーザ出力光量がより低くなり、0.2[mW]から0.1[mW]に変化すると、出力タイミングは約20[ns]変化であり(図7中のC)、低光量ほどBD出力タイミングのずれ量が大きくなってしまう。その結果、画像品位が低下してしまうという課題がある。
従来例の光走査装置400のように感光ドラム50Bkの露光に用いる光源807から出射された光ビームで同期検知も行う構成の場合、高精度な画像を出力するためにBD入射光量をなるべく高めに設定する必要がある。しかしながら、幅広いプロセススピードを用意しなければいけない場合、感光体ドラム50Bkの感度や組み合わせるトナー成分に制約がある場合、または印字動作時における温度や湿度等の状況により、描画用レーザの出力光量を低く設定せざるを得ないことがある。このように、感光ドラム50Bkの露光には用いられずに同期検知のためのみに用いられる光源を備えない構成では、感光ドラム50Bkを露光する役割と同期検知の役割とを1つの光源が担う必要があるため、温度や湿度により感光ドラム50Bkを露光するための光ビームの光量を変化させた場合にBDセンサが誤検知する虞があった。
図8は、比較例として従来の光走査装置における印字条件による光量の変化を示した図である。図8(a)は、Vrefの電圧が高く、レーザ出力光量が高い状態を示している。それに対し、図8(b)はVrefの電圧を低く設定し、レーザ出力光量を低くしている状態を示している。このとき、BD入射光量も低くなってしまうため、BDセンサ808から得られる書き出し開始の基準信号の安定度が落ち、画像品位が低下してしまうおそれがあった。
図9は、本発明における光走査装置でのVrefの電圧が低く設定されている場合を示した図である。描画用レーザ807IMGの光量が低く設定されていても、BD入射専用レーザ807BDの光量はBD安定光量を超えており、BDセンサ808にとって理想的な光量を維持できるため、プロセススピードや諸条件によらず、書き出し位置の検出を高精度に行うことができ、その結果、高品位な画像を出力することができる。
本実施の形態における画像形成装置1は、第1回転速度で感光ドラム50Bkを回転させる第1モード(低解像度モード:600dpi)と当該第1回転速度よりも遅い回転速度である第2回転速度(高解像度モード:1200dpi)とを切り替えて設定することが可能である。
図10(a)は、解像度600dpi(低解像度モード)における感光ドラム201上の第N走査目とN+1走査目のレーザスポットの走査位置関係を示す図である。図10(b)は、解像度1200dpi(高解像度モード)における感光ドラム201上の第N走査目とN+1走査目のレーザスポットの走査位置関係を示す図である。
解像度600dpiで画像を形成する場合、1インチ内に600ラインの走査線を形成する必要があるため、図10(a)に示すように走査線の間隔が約42.3μmとなるように感光ドラム50Bkの回転速度および回転多面鏡42の回転速度が設定される。一方、解像度1200dpiで画像を形成する場合、1インチ内に1200ラインの走査線を形成する必要があるため、図10(b)に示すように走査線の間隔が約21.3μmとなるように感光ドラム50Bkの回転速度および回転多面鏡42の回転速度が設定される。本実施例の画像形成装置1は、CPU801が、解像度600dpiで画像を形成する場合に感光ドラム50Bkの回転速度を117mm/secに設定し、1200dpiで画像を形成する場合、感光ドラム50Bkの回転速度を58.5mm/secに設定する。一方、CPU801は、回転多面鏡42の回転速度を解像度600dpiと解像度1200dpiとで同一に設定する。
解像度600dpiで画像形成する場合と解像度1200dpiで画像形成する場合で同一の光学系(レンズ、ミラー)を用いるため、感光ドラム50Bk上に導かれた光ビームの径は、解像度600dpiおよび解像度1200dpiいずれの場合も約70μmである。
本実施の形態の光走査装置40は同期検知専用に用いられるレーザダイオード807BDを備えているため、上述したように、感光ドラム50Bkの回転速度を複数切り替え可能な構成であっても、BDセンサ808に入射する光の光量を一定に保つことができる。具体的には、低解像度モードの場合にBDセンサ808に入射するレーザ光の光量をP1、高解像度モードの場合にBDセンサ808に入射するレーザ光の光量をP2としたとき、光量P1と光量P2とは同一の光量である。なお、ここでの同一とは、設計上の誤差等をも考慮に入れた値であり、本実施の形態においては光量P1の値の5%が誤差範囲である。また、レーザ光の光量は基準電圧Vrefに基づいて設定されるため、基準電圧Vrefの値についても低解像度モードと高解像度モードとで同一の値となる。こちらの基準電圧に関しても、レーザ光の光量P1を得るために設定される基準電圧をVref1、レーザ光の光量P2を得るために設定される基準電圧をVref2は同一の電圧であり、ここでの同一は、設計上の誤差等をも考慮に入れた値である。本実施の形態においては基準電圧Vref1の値の5%が誤差範囲である。
また、本実施の形態における光走査装置40は、カラー用の画像形成装置に用いられる光走査装置45を流用して製造することがある。図11はカラー用の画像形成装置に用いられる光走査装置45の断面図である。光走査装置45は、高速回転して4光路の光ビームを感光ドラム50Bkの回転軸方向に沿って走査するように各光ビームを偏向する回転多面鏡51、及び回転多面鏡51を回転させる駆動モータ49からなるモータユニット41を備えている。モータユニット41は、回転多面鏡51と、回転多面鏡51を回転させるモータ49と、回転多面鏡51及びモータ49が取り付けられた基板(不図示)と、を含む。モータユニット41の回転多面鏡51により偏向された光ビームは、光学レンズ63を通過し、反射ミラー62によって被走査面である感光ドラム50Bkへと案内され、感光ドラム50Bk上に結像される。
感光ドラム50Yに対応する光ビームLYは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過した光ビームLYは、光学レンズ63bに入射し、光学レンズ63bを通過した後、反射ミラー62aによって反射される。反射ミラー62aによって反射された光ビームLYは、透明窓69aを通過して感光ドラム50Yを走査する。
感光ドラム50Mに対応するレーザ光LMは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63aに入射する。光学レンズ63aを通過したレーザ光LMは、反射ミラー62b、反射ミラー62cによって反射されて、光学レンズ63eに入射し、光学レンズ63eを通過した後、反射ミラー62dによって反射される。反射ミラー62dによって反射されたレーザ光LMは、透明窓69bを通過して感光ドラム50Mを走査する。
感光ドラム50Cに対応するレーザ光LCは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62e、反射ミラー62fによって反射されて、光学レンズ63fに入射し、光学レンズ63fを通過したレーザ光LCは、反射ミラー62gによって反射される。反射ミラー62gによって反射されたレーザ光LCは、透明窓69cを通過して感光ドラム50Cを走査する。
感光ドラム50Bkに対応する光ビームLBkは、回転多面鏡51によって偏向され、光学レンズ63cに入射する。光学レンズ63cを通過した光ビームLBkは、光学レンズ63dに入射し、光学レンズ63dを通過した後、反射ミラー62hによって反射される。反射ミラー62hによって反射された光ビームLBkは、透明窓69dを通過して感光ドラム50Bkを走査する。
ここで、カラー用の画像形成装置に用いられる光走査装置45には、例えば光ビームLYを用いて同期検知を行っているものがある。光ビームLYが不図示のBDセンサに入射し、各光ビームの出射タイミングを制御するための信号が生成される。このような、カラー用の画像形成装置から感光ドラム50Y、50M、50Cを取り除き、透明窓69a、69b、69cを遮光し、光ビームLMおよび光ビームLCを出射する光源を取り除くなどすれば、光走査装置45をモノクロ用の画像形成装置に流用することができる。このよような流用設計を行う場合であれば、簡単に本実施の形態の光走査装置40のような描画用レーザダイオードとBD入射用レーザダイオードを設ける構成とすることができる。言い換えれば、光ビームLYを用いて同期検知を行うことで新たにBK用の光源によって同期検知する構成を設計する必要が無いためコストメリットを出すことができる。以上のように、Bk以外の感光ドラムを露光する光を用いて同期検知を行うことで、カラー用の画像形成装置に用いられる光走査装置をモノクロ用の画像形成装置に対して簡単に適用することができる。
1 プリンタ筐体
40 光走査装置
41 モータユニット
42 回転多面鏡
43 偏向器
50 感光ドラム
61 光源
64 基板
805 レーザドライバ
807 レーザダイオード
808 BDセンサ
809 駆動制御IC

Claims (3)

  1. モノクロ用の画像形成装置が備える光走査装置であって、
    感光ドラムを露光するための第1光ビームを出射する第1光源を有する第1基板と、
    前記第1光源から出射された前記第1光ビームが前記感光ドラムを走査するように回転して前記第1光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    感光ドラムの露光には用いられない第2光ビームを前記回転多面鏡に向けて出射する第2光源を有する第2基板と、
    前記回転多面鏡によって偏向された前記第2光ビームを受光したことに応じて前記第1光ビームの各走査周期における前記第1光源の前記第1光ビームの出射タイミングの基準となる同期信号を生成する受光素子と、を備え、
    前記回転多面鏡の回転軸線を含み、かつ、前記感光ドラムの回転軸線に平行な第1仮想線を含む第1仮想面を基準として、前記第1基板と前記第2基板とは互いに対称の位置に配置され、
    前記回転多面鏡の前記回転軸線を含み、かつ、前記回転多面鏡の前記回転軸線および前記感光ドラムの前記回転軸線の双方に垂直な第2仮想線を含む第2仮想面に対して、前記第1基板と前記第2基板とは同じ側に配置される
    ことを特徴とする光走査装置。
  2. モノクロ用の画像形成装置であって、
    前記感光ドラムと、
    請求項1に記載の光走査装置と、
    前記第1光ビームによって走査されることで前記感光ドラム上に形成される静電潜像をトナーによって現像し、現像して得られたトナー像を記録媒体に転写する画像形成手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記感光ドラムを第1回転速度で回転させる第1モードと、前記感光ドラムを前記第1回転速度よりも遅い第2回転速度で回転させる第2モードと、を切り替え可能であって、前記第1モードのときに前記第2光源が出射する前記第2光ビームの光量と前記第2モードのときに前記第2光源が出射する前記第2光ビームの光量とは同一の光量であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
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