JP3951519B2 - 多色画像形成装置、及び多色画像形成方法 - Google Patents

多色画像形成装置、及び多色画像形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多色画像形成装置、及び多色画像形成方法に係り、特に、複数の光によって形成した互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画像形成装置、及び多色画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カラー画像を印刷するレーザプリンタや電子写真複写機等の多色画像形成装置は、印刷の3原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及びブラック(K)の各色成分のトナー像を感光体ドラム等の潜像担持体上に形成し、これら各色成分のトナー像を記録媒体上に重ねあわせて転写することにより、カラー画像を形成している。
【0003】
このような多色画像形成装置には、複数の感光体ドラムを備えたマルチ感光体方式の装置がある。図12には、一例として、C、M、Y、Kの各色に対応する感光体ドラム200C、200M、200Y、200Kを備えた多色画像形成装置202が示されている。
【0004】
この多色画像形成装置202では、C、M、Y、Kに対応した4つのビーム光源(図示省略)から出射された光ビームが、図中矢印G方向に定速回転する回転多面鏡204により双方向に走査(主走査)される(このように、1つの回転多面鏡で複数の光ビームを走査する装置のことスプレーペイント方式と呼ぶ)。その後、C、M、Y、Kに対応する各光ビームは、結像光学系(図示省略)を通過した後、それぞれ対応するミラー206、208、210(図中では、符号の末尾にC/M/Y/Kを付与して、各ミラーが何れの色に対応するものであるのかを示している)によって順に反射されて、各々の色に対応する感光体ドラム200C、200M、200Y、200K方向へと案内される。
【0005】
これにより、C、M、Y、Kに対応する各光ビームが、回転多面鏡204の回転により主走査がなされ、各感光体ドラム200C、200M、200Y、200Kの回転(図中矢印H参照)により副走査がなされて、各感光体ドラム200C、200M、200Y、200K上に潜像が形成される。形成された潜像は現像器により現像され、搬送ベルト212により図中矢印I方向へ搬送される用紙上に、C、M、Y、Kの画像が順に転写されてカラー画像が形成される。
【0006】
ところで、上記のような多色画像形成装置では、部品の精度や組立誤差等により感光体ドラム間の距離にずれが生じてしまう。このため、各感光体ドラム200に所定のタイミングで光ビームが入射されたとしても、各感光体ドラム200上に走査される走査線220C、220M、220Y、220Kにより形成された画像を重ね合わせて用紙にカラー画像を形成した際に、副走査方向に色ずれが生じてしまう。この色ずれ量は、最大走査密度の(n−1)/n以下(n:重ねる色数)となることが知られている(特願平10−351975号参照)。
【0007】
このため、特開平3−142412号公報には、搬送ベルト212上に色ずれを検知するためのレジスタマーク222を転写し、CCD等のセンサ224で搬送ベルト上に転写されたレジスタマーク222を読み取り、この読み取り結果に基づいて、図13に示されるようなアクチュエータ226で各色毎に対応するミラー206、208を移動させることにより、色ずれを補正する技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような技術では、ミラーを移動させる構造が複雑で部品点数も多いため、装置の高コスト化及び大型化を招くという問題があった。また、温度や衝撃に対する維持性が悪い(影響を受け易い)という問題もあった。
【0009】
本発明は上記問題点を解消するためになされたもので、簡単な構成で、多色画像形成時の色ずれを補正できる多色画像形成装置、及び多色画像形成方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、互いに異なる色毎に設けられた複数の感光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調された光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異なる色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画像形成装置であって、主走査方向及び副走査方向の画像の書込み密度と、形成する画像の色ずれに起因する画質タイプとを設定するモード設定手段と、前記設定手段により設定された前記書込み密度に基づいて、主走査速度、副走査速度、及び前記光の1画素毎の変調タイミングを設定するプロセス設定手段と、前記モード設定手段により色ずれ補正を実行する高画質モードが設定された場合に、副走査方向の書込み密度が、前記モード設定手段により設定された副走査方向の書込み密度のα倍(α:2以上の整数)となるように、前記プロセス設定手段の設定を変更し、通常のα倍の主走査線数で書き込み可能とする変更手段と、前記変更手段による変更によって増加した書込み可能な主走査線の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された主走査線で感光体を主走査するときに前記画像情報に基づいて変調された光を出力させて、前記モード設定手段により設定された通常の書込み密度で画像を書き込むように制御する制御手段と、を有することを特徴としている。
【0012】
請求項1記載の発明によれば、色ずれ補正を実行する高画質モードで画像形成を行う場合は、変更手段によって、通常のα倍の主走査線数で書き込み可能となるように、主走査速度及び副走査速度の少なくとも一方が変更される。なお、主走査速度が変更される場合には、当然ながら、これに合わせて光の1画素毎の変調タイミングも変更される。すなわち、主走査線の数(副走査線の書込み密度)が見かけ上α倍に増やされる。
【0013】
選択手段では、増加された書込み可能な主走査線の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線が選択され、制御手段によって、選択された主走査線で画像を書込むように制御される。すなわち、各色毎に、α倍に増やされた書込み可能な主走査線の中から最も色すれ量の小さい走査線がα本毎に選択されて画像が形成されるので、通常の書込み密度(解像度)で色ずれの小さい多色画像を得ることができる。
【0014】
このとき、請求項に記載されているように、前記変更手段が、前記副走査速度を1/α倍に変更することにより、副走査方向の書込み密度をα倍にしてもよいし、請求項に記載されているように、前記変更手段が、前記主走査速度及び前記変調タイミングを各々α倍に変更することにより、副走査方向の書込み密度をα倍にしてもよい。
【0015】
また、請求項に記載されているように、前記光による主走査のために、反射面を回転させて光を偏向させる回転体と、前記感光体の主走査開始タイミングを検出する検出手段とを更に有し、前記選択手段が、前記検出手段により検出された主走査開始タイミング信号と前記回転体の回転位置とに基づいて、副走査方向の色ずれ量が最小となる主走査線を選択するようにするとよい。
【0016】
この場合、請求項に記載されているように、前記選択手段は、前記主走査開始タイミング信号を1/α分周し、前記主走査開始タイミング信号ピッチ毎にずらしたα個の信号を生成し、前記生成されたα個の各信号毎に色ずれ量を測定し、色ずれ量が最小となる主走査線を選択するようにするとよい。
【0017】
また、請求項に記載されているように、前記選択手段が、2色間の主走査線間隔を所定値と比較することにより、色ずれ量が最小となる主走査線を選択するようにするとよい。
【0019】
請求項に記載の発明は、互いに異なる色毎に設けられた複数の感光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調された光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異なる色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画像形成装置における多色画像形成方法であって、主走査方向及び副走査方向の画像の書込み密度と、形成する画像の色ずれに起因する画質タイプとを設定し、設定された前記書込み密度に基づいて、主走査速度、副走査速度、及び前記光の1画素毎の変調タイミングを設定し、前記モード設定手段により色ずれ補正を実行する高画質モードが設定された場合に、副走査方向の書込み密度が、前記モード設定手段により設定された副走査方向の書込み密度のα倍(α:2以上の整数)となるように、前記プロセス設定手段の設定を変更し、通常のα倍の主走査線数で書き込み可能とし、増加した書込み可能な主走査線の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線を選択し、選択された主走査線で感光体を主走査するときに前記画像情報に基づいて変調された光を出力させて、設定された通常の書込み密度で画像を書き込むように制御する、ことを特徴としている。
【0020】
請求項に記載の発明によれば、色ずれ補正を実行する高画質モードで画像形成を行う場合は、通常のα倍の主走査線数で書き込み可能となるように、主走査速度及び副走査速度の少なくとも一方が変更される。なお、主走査速度が変更される場合には、当然ながら、これに合わせて光の1画素毎の変調タイミングも変更される。すなわち、主走査線の数(副走査線の書込み密度)が見かけ上α倍に増やされる。
【0021】
この増加された書込み可能な主走査線の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線が選択され、選択された主走査線で画像を書込むように制御される。すなわち、各色毎に、α倍に増やされた主走査線の中から最も色すれ量の小さい走査線がα本毎に選択されて画像が形成されるので、通常の書込み密度(解像度)で色ずれの小さい多色画像を得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明に係る実施形態の1例を詳細に説明する。
【0023】
(全体構成)
図1には、本発明が適用された多色画像形成装置の概略構成が示されている。
【0024】
図1に示す多色画像形成装置10は、パソコン(PC)12からの画像形成処理要求を受けて、画像形成処理(印刷処理)を開始するようになっている。このときPC12からは、画像形成処理の指示とともに、所望の画像データと、印刷画質を設定する画質モード信号も多色画像形成装置10に送信されるようになっている。
【0025】
多色画像形成装置10には、シアン(C)、マジェンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色の画像を形成するために、円筒状の感光体ドラム(以下、単に「感光体」という)14C、14M、14Y、14Kが、図1における右から左へと順に並んで配設されている。各感光体14C、14M、14Y、14Kは、それぞれモータ16(図4参照)の駆動によって、所定速度で矢印R方向(図1において時計回り)に回転するようになっている。
【0026】
また、多色画像形成装置10には、4本の光ビームLC、LM、LK、LYを出射する光走査装置(以下、「ROS」という)18が設けられている。ROS18は、各感光体14C、14M、14Y、14Kに対して、それぞれ光ビームLC、LM、LK、LYを走査しながら照射するようになっている。
【0027】
また、多色画像形成装置10は、画像処理部20、データ制御部22、IOT(Image Output Terminal)コントローラ24を備えている。画像処理部20には、PC12から送信されてきた画像データと画質モード信号が入力されるようになっている。画像処理部20は、PC12からの画像データからC、M、Y、Kの各色毎の書込み用画像データを生成する。また、画像処理部20は、生成した書込み用画像データをデータ制御部22に送信し、PC12からの画質モード信号については、IOTコントローラ24へ送信するようになっている。
【0028】
データ制御部22は、1画素の変調タイミングを規定するために、所定周波数のVIDEO信号を生成するVIDEO信号生成回路26を備えている。データ制御部22は、VIDEO信号生成回路26により生成されたVIDEO信号に従って、且つ所定のタイミングで(後述するようにSOS信号と同期して)、画像処理部20で生成されたC、M、Y、Kの各色毎の書込み用の画像データをROS18へ送信するようになっている。また、データ制御部22は、C、M、Y、K各色毎に隔面走査を制御するための隔面走査制御回路28(詳しくは後述する)を備えている。
【0029】
ROS18は、送信されてきたC、M、Y、Kの各色毎の書込み用の画像データに基づいて、光ビームLC、LM、LY、LKを出射し、図1の紙面に対して垂直な方向に走査しながら、感光体14C、14M、14Y、14Kに向けて照射するようになっている。言い換えると、感光体14C、14M、14Y、14Kには、ROS18によって、C、M、Y、K各色の書込み用の画像データに基づく光ビームが各々照射されるようになっている。なお、ROS18については後で詳しく説明する。
【0030】
次に、感光体14C、14M、14Y、14Kの周辺について説明する。なお、感光体14C、14M、14Y、14Kの周辺部は同様の構成であるため、各感光体毎に設けられている部材については、同様に各符号の末尾に、各色を示す英字(C/M/Y/K)を付与して示すが、特に区別しないときは(色を区別せず共通に説明する場合)、この符号末尾の英字省略して説明する。
【0031】
感光体14の周面近傍で、ROS16による光ビームの照射位置よりも感光体14の回転方向上流側には、帯電器30が配設されている。帯電器30は、感光体14を一様に帯電させる。帯電器30により一様に帯電された感光体14は、図1に示される矢印R方向に回転することによって光ビームの副走査がなされ、感光体14上に潜像が形成される。すなわち、感光体14上に画像処理部20からの書込み用画像データに対応するラスタ画像が形成される。
【0032】
また、ROS16による光ビームの照射位置よりも感光体14の回転方向下流側には、感光体14の周面に対向して、感光体14にトナーを供給する現像器32が配設されている。詳しくは、感光体14CにはCのトナー、感光体14MにはMのトナー、感光体14YにはYのトナー、感光体14KにはKのトナーが供給される。
【0033】
現像器32から供給されたトナーは、ROS16によって光ビームが照射された部分に付着するようになっている。これにより感光体14にトナー像が形成される。感光体14C、14M、14Y、14Kには、それぞれC、M、Y、Kの単色トナー像が形成される。
【0034】
各感光体14の現像器32の配設位置よりも回転方向下流側(図1における感光体14C、14M、14Y、14Kの軸芯垂下位置)には、有色又は透明のフィルムからなる無端ベルト状の転写ベルト34が配置されている。この転写ベルト34は、複数の巻きかけローラ36に張架され、モータ(図示省略)の駆動により矢印S方向に搬送されるようになっている。この搬送により、転写ベルト34は、順に、感光体14Y、16M、16C、16Kに案内されるようになっている。
【0035】
また、転写ベルト34を挟んで各感光体14と対向する位置には、転写用帯電体38が配設されている。転写用帯電体38は、各感光体14の軸芯垂下位置に案内された転写ベルト34に、感光体14に形成されたトナー像を転写する。これにより、転写ベルト34上にC、M、Y、Kの単色トナー像が順番に重ねあわせて転写され、転写ベルト34表面に多色トナー像が形成される。すなわち、転写ベルト34は各感光体14Y、14M、14C、14Kで現像されたC、M、Y、Kの単色のトナー像を、1回の通過ですべて重ねあわせて転写し、多色トナー像を形成するようになっている。
【0036】
転写用帯電体38の配設位置よりも感光体14の回転方向下流側には、感光体14に対向して、クリーナー40が配設されている。クリーナー40により、転写後に感光体14の表面に残留しているトナーが除去される。
【0037】
また、感光体14Kよりも転写ベルト34の搬送方向下流側には、光源とフォトディテクタ等により構成された画像読取センサ42が設けられている。この画像読取センサ42によって、転写ベルト34上に形成された多色トナー像を読み取ることができるようになっている。また、この読み取り結果は、IOTコントローラ24へ送信されるようになっている。
【0038】
この転写ベルト34上に形成された多色トナー像は、その後、図示しないトレイから1枚ずつ、矢印P方向に搬送されてくる記録用紙(以下、単に「用紙」という)44へ一括転写される。多色トナー像が形成された用紙44は、定着器(図示省略)へと搬送され、定着処理が施された後、装置外へと排出される。これにより、画像処理部20からの書込み用画像データに対応するカラー画像、すなわちPC12からの画像データに基づくカラー画像が形成された用紙44が得られる。
【0039】
また、用紙44に対する多色トナー像の転写位置よりも、転写ベルト34の搬送方向下流側には、クリーナー46が設けられている。クリーナー46によって、転写ベルト34表面に残留しているトナーが除去される。
【0040】
(走査露光装置)
次に、ROS18の構成について、図2、図3を参照して詳細に説明する。ROS18は、略箱状のケーシング50によって囲まれている。このケーシング50の底面の感光体14C、14M、14Y、14Kに対応する位置には、開口が形成されている。
【0041】
また、ケーシング50内には、C、M、Y、Kの各色に対応して光源部52C、52M、52Y、52Kと、所定速度で回転しながら光源部52C、52M、52Y、52Kから出射された各光ビームLC、LM、LY、LKを反射して、各感光体14C、14M、14Y、14Kに光ビームを走査しながら照射する回転多面鏡54(本発明の回転体に対応する)とを備えている。
【0042】
なお、以下では、C、M、Y、Kの各色毎に設けられている部材については、各符号の末尾に各色を示す英字(C/M/Y/K)を付与して示すが、特に区別しない場合は(色で区別せず共通に説明する場合)、この末尾の英字を省略して説明する。
【0043】
ビーム光源52は、光ビームを出射する半導体レーザ(以下、「LD」という)56を備えており、LD56の光出射側には、順に、コリメータレンズ58、スリット60、シリンダレンズ62が配置されて構成されている。
【0044】
各LD56は、各々対応するLD駆動回路64(図4参照)によって、ON/OFFされるようになっている。各LD駆動回路64は、前述のデータ制御部22から送信されてくる対応する色の書込み用画像データに基づいて、LD56をON/OFF制御するようになっている。すなわち、各LD56からは、各々対応する色の書込み用画像データに基づいて変調された光ビームが出射されるようになっている。このとき、1画素を形成するための点灯時間(すなわち感光体14に対する光ビームの照射時間)は、VIDEO信号によって定められる。
【0045】
LD56から出射された光ビームは、コリメータレンズ58によって拡散光線から平行光線に変換され、スリット60によって、副走査方向に対応するビーム幅が制限される。スリット60を透過した光ビームは、シリンダレンズ62に入射し、副走査方向に対応する方向にのみ収束する収束光とされる。すなわち、各ビーム光源52C、52M、52Y、52Kからは、それぞれC、M、Y、Kの書込み用画像データに基づいて変調され、副走査方向に収束された光ビームLC、LM、LY、LKが出射される。
【0046】
また、光源部52C、52Mと、光源部52Y、52Kは、回転多面鏡54の回転軸Uを挟んで対称に配置されている。以下に説明するこれら光源部52C、52Mに対応する部材と、光源部52Y、52Kに対応する部材も、回転多面鏡54の回転軸Uを挟んで対称に配置されている。
【0047】
ビーム光源52Mから出射された光ビームLMの進行方向には、平面ミラー70Aが配置されている。ビーム光源52Mから出射された光ビームLMは、平面ミラー70Aによって回転多面鏡54方向へ反射されるようになっている。また、ビーム光源52Cから出射された光ビームLCの進行方向には、光ビームLCを平面ミラー70A方向へ反射する平面ミラー72Aが配置されている。ビーム光源52Cから出射された光ビームLCは、平面ミラー72Aによって反射された後、平面ミラー70Aによって回転多面鏡54方向へ反射されるようになっている。
【0048】
また、平面ミラー70Aと回転多面鏡54の間には、第1レンズ74A1と第2レンズ74A2から構成されているfθレンズ74Aが配置されている。光ビームLC、LMは、fθレンズ74Aを透過した後、回転多面鏡54に入射するようになっている。
【0049】
一方、ビーム光源52Yから出射された光ビームLYの進行方向にも、同様に、平面ミラー70Bが配置されており、光ビームLYは、平面ミラー70Bによって回転多面鏡54方向へ反射されるようになっている。また、ビーム光源52Kから出射された光ビームLKの進行方向には、光ビームLKを平面ミラー72B方向へ反射する平面ミラー72Bが配置されており、光ビームLKは、平面ミラー72Bによって反射された後、平面ミラー70Bによって回転多面鏡54方向へ反射されるようになっている。
【0050】
また、平面ミラー70Bと回転多面鏡54の間には、第1レンズ74B1と第2レンズ74B2から構成されているfθレンズ74Bが配置されている。光ビームLY、LKは、fθレンズ74Bを透過した後、回転多面鏡54に入射するようになっている。
【0051】
すなわち、回転多面鏡54には、図2、3における左右両側から各々2本ずつの光ビーム、すなわち、左側から光ビームLC、LM、右側から光ビームLY、LKが入射するようになっている。なお、このとき、光ビームLCと光ビームLMは、回転多面鏡54の軸線方向に沿って(副走査方向に対応)、入射位置が異なるようなっている。また、光ビームLYと光ビームLKも、回転多面鏡54の軸線方向に沿って、入射位置が異なるようなっている。
【0052】
回転多面鏡54は、側面に複数の反射面54Aが設けられた正多角形状に形成されている。また、回転多面鏡54は、モータ76(図4参照)の回転により矢印T方向に所定速度で回転されるようになっている。
【0053】
回転多面鏡54に入射された光ビームLC、LM、LY、LKは、それぞれ反射面54Aに収束するようになっている。このとき、反射面54Aの面幅は、光ビームLC、LM、LY、LKの主走査方向に対応した方向の幅よりも小さく形成されており、光ビームLC、LM、LY、LKは、複数の反射面54Aに跨る細長い線像となる(所謂オーバーフィールト光学系が構成されている)。このうち1つの反射面54Aに入射している分のみが反射・偏向されて、回転多面鏡54に入射する前に透過してきたfθレンズ74A又はfθレンズ74Bを再び透過するように構成されている(所謂ダブルパス構成)。
【0054】
各光ビームLC、LM、LY、LKは、このfθレンズ74A又はfθレンズ74Bにより、各々対応する感光体14C、14M、14Y、14K上を走査するときの走査速度が等速度になるとともに、各感光体14C、14M、14Y、14Kの周面上に結像点を結ぶようになっている。
【0055】
光ビームLC、LMは、回転多面鏡54の入射位置が副走査方向にずらされているため、互いに重ならずに進行する(進行経路がずれている)。同様に、光ビームLY、LKも重ならずに進行する。
【0056】
再度fθレンズ74Aを透過した光ビームLC、LMの進行方向下流側には、それぞれ平面ミラー78C、78Mが配置されている。光ビームLC、LMは、平面ミラー78C、78Mによって、それぞれシリンダミラー80C、80M方向へと反射される。シリンダミラー80C、80Mは、それぞれ光を感光体14C、14M方向へと反射するように配置されている。平面ミラー78C、78Mによって反射され、続いてシリンダミラー80C、80Mによって反射された光ビームLC、LMは、ケーシング50底面の開口を通って、感光体14C、14Mに照射する。
【0057】
同様に、再びfθレンズ74Bを透過した光ビームLY、LKの進行方向下流側には、それぞれ平面ミラー78Y、78Kが配置されている。光ビームLY、LKは、平面ミラー78Y、78Kによって、それぞれシリンダミラー80Y、80K方向へと反射される。シリンダミラー80Y、80Kは、それぞれ光を感光体14Y、14K方向へと反射するように配置されている。平面ミラー78Y、78Kによって反射され、続いてシリンダミラー80Y、80Kによって反射された光ビームLY、LKは、ケーシング50底面の開口を通って、感光体14Y、14Kに照射する。
【0058】
このとき、各光ビームLC、LM、LY、LKは、副走査方向においては、各々対応するシリンダレンズ62、シリンダミラー80による作用、主走査方向においてはfθレンズ74の作用によって、各々対応する感光体14の表面近傍に収束し、各感光体14表面に所定の径寸法のビームスポットなって照射されるようになっている。なお、シリンダミラー80は、副走査方向に対応する方向にのみパワーを有しており、回転多面鏡54の各反射面54Aの面倒れによって生じる感光体14上のビームスポットの副走査方向の位置ズレを小さくするように効果も有している。
【0059】
また、上記で説明した構成より明らかなように、光ビームLC、LMと、光ビームLY、LKは、回転多面鏡54の対向する反射面54Aに入射されるため、図中の矢印で示すように、光ビームLC、LMと、光ビームLY、LKは逆方向に走査される。
【0060】
また、各光ビームLC、LM、LY、LKによる各感光体14の走査開始端部近傍には、それぞれ走査軌跡を横切るようにピックアップミラーが配置されている。ピックアップミラー82により走査線毎(主走査線)の走査開始の光ビームが反射される。各ピックアップミラー82による各光ビームLC、LM、LY、LKの反射方向には、それぞれフォトダイオード等のSOS(Start of Scan)センサ84が配置されている。
【0061】
したがって、各SOSセンサ84には、対応する感光体14がその軸線方向に走査されるごとに、走査開始の光ビームが入射されるようになっている。すなわち、各SOSセンサ84では、ROS18による各感光体14への主走査線ごとの照射開始タイミングが検出されるようになっている(すなわち、このSOSセンサが本発明の検出手段に対応する)。
【0062】
各SOSセンサ84の出力信号は、各々SOS信号処理回路86(図4参照)によって所定の処理が施され、各色のラインごとの照射開始タイミングを示すSOS信号としてデータ制御部22へと送信されるようになっている。データ制御部22は、各SOS信号に同期して、対応するLD56を駆動させるようになっている。
【0063】
(IOTコントローラ)
一方、IOTコントローラ24は、モード信号で指示されている画質モードに基づいて、多色画像形成装置10における画像形成処理を制御するようになっている。すなわち、IOTコントローラ24によって、ROS18による各感光体14C、14M、14Y、14Kに対するC、M、Y、Kの各色の画像の書き込みが制御されている。
【0064】
以下、IOTコントローラ24について、図4を参照して説明する。なお、各感光体14C、14M、14Y、14Kに対する画像書き込み制御は同様であるため、図4では、感光体14C、14M、14Y、14Kのうちの1つに対する画像書き込み制御に関する部分のみを示している。また、符号末尾の英字(C/M/Y/K)を省略している。
【0065】
図4に示されているように、IOTコントローラ24は、モータ16を駆動させるモータ制御回路90と接続されており、モータ制御回路90を介して、プロセス速度に対応する回転速度でモータ16が駆動するように制御するようになっている。すなわち、IOTコントローラ24によって、プロセス速度に対応した回転速度で感光体14が回転するように制御される。前述のように、感光体14の回転によって副走査がなされるので、この回転速度が本発明の副走査速度に対応する。
【0066】
また、図では省略するが、転写ベルト34の搬送速度も、同様にプロセス速度に応じて制御するようになっている。
【0067】
また、IOTコントローラ24は、モータ76を駆動させるモータ制御回路92と接続されており、モータ制御回路92を介して、所定の回転速度でモータ76が駆動するように制御するようになっている。すなわち、IOTコントローラ24によって、回転多面鏡54の回転速度が制御される。前述のように、回転多面鏡54の回転により主走査がなされるので、この回転速度が本発明の主走査速度に対応する。
【0068】
また、IOTコントローラ24は、VIDEO信号生成回路26で生成するVIDEO信号の周波数(以下、「ビデオレート」という)を設定するようになっている。VIDEO信号生成回路26は、設定された周波数でVIDEO信号を生成する。これにより、1画素を形成するための光ビームの照射時間(変調タイミング)が制御される。
【0069】
IOTコントローラ24では、画質モードに基づいて、多色画像形成装置10のプロセス速度、回転多面鏡54の回転速度、1画素を形成するための光ビームの照射時間を設定し、当該設定値に基づいて画像形成処理が実行されるように制御する。すなわち、IOTコントローラ24が、本発明のプロセス設定手段、変更手段に対応する。
【0070】
本実施の形態の多色画像形成装置10は、通常のノーマル画質モードと、高画質低速モードの2つの画質モードを備えている。表1に、各画質モードにおける解像度と、ノーマル画質モードに対するビデオレート、回転多面鏡の回転速度、プロセス速度の比を示す。
【0071】
【表1】
Figure 0003951519
【0072】
表1に示されている高画質低速モードは、熱容量の大きい厚紙やOHPシート上にトナーを融着するために、プロセス速度を落して十分に熱量を与えるモードである。
【0073】
なお、白黒画像の場合には、一般的にプロセスブラック(3色で黒を作る)を用いることは少なく、K単色での色字となるので、高画質低速モードが選択された場合でも、色ずれが発生しないので、任意の走査線を選択すればよい。また、白黒画像を印刷するために高画質低速モードを使用する際には、隔面走査走査を行わず、副走査方向の解像度(書き込み密度)が増加した分に相当する解像度の書込み用画像データをデータ制御部22へ入力すれば、高解像度の画像を形成することができる。この場合の解像度は、A(主走査方向)×αB(副走査方向)となる。
【0074】
本実施の形態の高画質低速モードでは、プロセス速度をノーマル画質モード時の1/αに減速し(α:2以上の整数)、本来の解像度(ノーマル画質モードの解像度)と一致するように隔面走査や多重書き込みを行うことにより、本来の画像の縦横比(ノーマル画質モードのときに得られる画像の縦横比)で画像出力を得るようになっている。なお、ビデオレート、回転多面鏡の回転速度はノーマル画質モード時から変更されない。
【0075】
このように、プロセス速度を遅くしてカラー画像を印刷すると、副走査方向の色ずれが大きくなってしまう。このため、高画質低速モードでは、カラー画像を印刷する場合には、表1に示されているように、プロセス速度を遅くしたことにより大きくなる副走査方向の色ずれを補正するカラー色ずれ微調整が行われるようになっている。
【0076】
詳しくは、プロセス速度をノーマル画質モード時の1/αに減速すると(α:2以上の整数)、副走査方向の書込み可能な線数(走査線数)、すなわち副走査方向の見かけ上の書込み密度がノーマル画質モード時のα倍に上がる。高画質低速モードでは、カラー画像を印刷する場合は、本来の解像度(ノーマル画質モードの解像度)と一致するように、ROS18がα面毎の反射面54Aを使って隔面走査を行う、すなわちα線毎の走査線によって画像を形成するようになっている。このとき、色ずれ量が最小となる走査線を選択して隔面走査を行うことにより、色ずれを小さくするようになっている。なお、以下では、α=2と設定して説明する。
【0077】
なお、高画質低速モードの隔面走査は、データ制御部22の隔面走査制御回路28を機能させることにより行うことができる。すなわち、隔面走査制御回路28が、本発明の選択手段、制御手段に対応する。図5には、任意の走査線を基準に1つおきの走査線(すなわちα=2の場合)で画像を出力する隔面走査制御回路28の一例が示されている。
【0078】
図5に示す隔面走査制御回路28は、FF(フリップフロップ)100を備えている。このFF100のクロック端子(CLK)には、SOS信号処理回路86の出力と接続されており、SOSセンサ84によって検知されたSOS信号が入力されるようになっている。また、FF100の入力端子(D)には、出力端子(Q)から出力された出力信号がNOT回路102によって反転されて入力されるようになっている。すなわち、図6に示されているように、SOS信号が入力される毎に(立ちあがり毎に)、FF100の出力端子(Q)から出力される信号のレベルが、H(High)からL(Low)へ、或いはLからHへと切り替えられるようになっている。
【0079】
FF100の出力端子(Q)からの出力信号は、OR回路104及びNAND回路106に入力されるようになっている。このOR回路104には、SOSセンサ84によって検知されたSOS信号が入力されるようになっている。また、NAND回路106には、SOSセンサ84によって検知されたSOS信号が、NOT回路108によって反転されて入力されるようになっている(図6の信号Cを参照)。
【0080】
これにより、図6に示されるように、OR回路104の出力信号Aでは、任意のSOS信号を基準とした奇数番目のSOS信号、すなわち任意の反射面54Aを基準として奇数面のSOS信号のみを取得することができる。また、NAND回路106の出力信号Bからは、任意のSOS信号を基準とした偶数番目のSOS信号、すなわち任意の反射面54Aを基準として偶数面のSOS信号のみを取得することができる。
【0081】
また、隔面走査制御回路28には、出力信号Aと出力信号Bの何れか一方を選択するためのスイッチ110が設けられている。隔面走査制御回路28は、スイッチ110によって、出力信号A又は出力信号Bを選択し、選択した出力信号(以下、「間引きSOS信号」という)を同期信号としてLD56を駆動させて、各感光体14への画像書込みを行うようになっている。
【0082】
例えば、出力信号Aが選択された場合は、回転多面鏡54の反射面54Aの奇数面に対応するタイミングで画像データが送信され、偶数面に対応するときは画像データが送信されない(空データが送信される)。したがって、奇数面のときのみ、画像データに基づいて変調された光ビームで感光体14を走査し、任意の走査線を基準に1本おきに画像を形成することができる(このように、反射面54Aを所定面数毎に飛び飛びに使用して感光体を走査することを隔面走査という)。
【0083】
また、出力信号Bが選択された場合は、逆に、偶数面のときに、画像データに基づいて変調された光ビームで感光体14を走査し、任意の走査線を基準に1本おきに画像を形成することができる。すなわち、スイッチ110によって選択する信号を切り替えることにより、画像書込みに利用する反射面、言い換えると画像を書込む走査線を切り替えることができる。
【0084】
なお、データ制御部22には、C、M、Y、Kの各色ついて、隔面走査制御回路28が設けられており、各感光体14C、14M、14Y、14K毎に奇数面/偶数面を選択して隔面走査を行うことができるようになっている。
【0085】
また、IOTコントローラ24は、高画質カラーモードを指示する画質モード信号を受信した場合、色ずれ量を検出するために、予め用意されている所定のパターンを形成するためのテスト画像データを画像処理部20へと送信するようになっている。画像処理部20は、PC12からの画像データの前に、まず、このテスト画像データに基づいてC、M、Y、Kの各色毎の書込み用画像データを生成し、データ制御部22に送信する。
【0086】
すなわち、高画質カラーモードが指示された場合には、PC12からの画像データに基づく画像の代わりに、テスト画像データに対応するカラー画像(「テスト画像」という)が転写ベルト34上に形成されるようになっている。
【0087】
このとき、IOTコントローラ24は、前述のように、プロセス速度をノーマル画質モード時の1/2に設定し、感光体14の回転速度を1/2とすることにより、副走査方向の見かけ上の書込み密度を2倍とするとともに、隔面走査制御回路28を機能させ、1面おきの反射面54Aを使ってROS18に隔面走査させるようになっている。また、テスト画像を形成し終えたら、使用する反射面54Aを変えて、再度テスト画像を転写ベルト上に形成させる。
【0088】
なお、本実施の形態では、一例として、まず、隔面走査制御回路28のスイッチ110により出力信号Aを選択させて、奇数面を使ってテスト画像を形成し、次いで、スイッチ110により出力信号Bを選択させて偶数面を使ってテスト画像を形成するようになっている。
【0089】
転写ベルト34上に形成されたテスト画像は、画像読取センサ42によって読み取られた後、クリーナー46によって取り除かれる。画像読取センサ42によるテスト画像の読取結果は、IOTコントローラ24へと送信される。IOTコントローラ24では、奇数面によるテスト画像と偶数面によるテスト画像の読取結果を比較し、Y、M、C、Kの各色について、奇数面と偶数面モードちらに対応する走査線を選択した方が、各色間の副走査方向の色ずれ量を小さくできるかを判定するようになっている。
【0090】
また、奇数面及び偶数面のうち、色ずれ量を小さくできると判定された反射面54Aを用いて画像が形成されるように、C、M、Y、K各色毎に、隔面走査制御回路28のスイッチ110をセットした後、PC12からの画像データに基づく画像形成処理を開始させるようになっている。
【0091】
なお、色ずれ量の判定に使用するテスト画像は、少なくとも副走査方向の色ずれ量を検出できるパターンであれば如何なるものでもよいが、より簡単に判定するには、基準色とその他の色との2色間の走査線間隔を所定値と比較して色ずれ量を検出するようなパターンとするとよい。この場合、例えばKを基準色とし、C、M、Y各色毎に、Kとの色ずれ量が小さい反射面54A(奇数面/偶数面)を選択すればよい。
【0092】
(作用)
次に、本発明の実施の形態の作用を説明する。まず、ノーマル画質モードでの多色画像形成装置10の多色画像形成処理の流れを説明する。
【0093】
ノーマル画質モードでの多色画像形成処理は、画像形成処理要求とともに、処理対象の画像データとノーマル画質モードを示す画質モード信号とをPC12から受信することにより開始される。
【0094】
多色画像形成装置10では、受信した画像データと画質モード信号を画像処理部20へ送信する。画像処理部20では、受信した画像データからC、M、Y、Kの各色毎の書き込み用画像データを生成してデータ制御部22へと送信するとともに、画質モード信号をIOTコントローラ24へと送信する。
【0095】
IOTコントローラ24は、画質モード信号により、ノーマル画質モードでの多色画像形成が指示されていることを判断すると、ビデオレート、回転多面鏡の回転速度、プロセス速度をノーマル画質モードに対応する所定値に設定する。また、IOTコントローラ24は、VIDEO信号発生回路26に設定したビデオレートに基づいた周波数のVIDEO信号を発生させ、回転多面鏡54を設定した回転速度で回転させ、各感光体14C、14M、14Y、14Kをプロセス速度に基づいた回転速度で回転させる。
【0096】
データ制御部22は、C、M、Y、Kの各色毎の書き込み用画像データを、SOS信号と同期してROS18へ送信する。また、VIDEO信号発生回路26で生成したVIDEO信号をROS18へ供給する。ROS18では、LD駆動回路64C、62M、62Y、62Kによって、VIDEO信号に従って、且つ対応する書込み用画像データに基づいて各LD56C、56M、56Y、56KをON/OFF制御し、画像データに基づいて変調された4つの光ビームLC、LM、LY、LKを生成する。
【0097】
各光ビームLC、LM、LY、LKは、IOTコントローラ24で設定された所定速度で回転する回転多面鏡54によって、各々対応する各感光体14C、14M、14Y、14K上に主走査しながら照射される。同時に、各感光体14C、14M、14Y、14Kの回転により副走査がなされて、各感光体14上に潜像が形成される。
【0098】
各感光体14C、14M、14Y、14Kでは、現像器32C、32M、32Y、32Kによって、それぞれC、M、Y、Kのトナーが形成された潜像に対して供給され、トナー像が形成される。
【0099】
各感光体14C、14M、14Y、14Kに形成されたトナー像は、転写ベルト34に順に転写される。これにより転写ベルト34表面にC、M、Y、Kのトナー像が順に重ね合わされて、多色トナー像が形成される。転写ベルト表面に形成された多色トナー像は用紙44に転写される。このPC12からの画像データに基づくカラー画像が形成された用紙44は、定着処理が施された後、装置外へ排出される。
【0100】
次に、高画質カラーモードでの多色画像形成装置10の多色画像形成処理の流れを説明する
ノーマル画質モードでの多色画像形成処理は、画像形成処理要求とともに、処理対象の画像データと高画質カラーモードを示す画質モード信号とをPC12から受信することにより開始される。
【0101】
多色画像形成装置10では、受信した画像データと画質モード信号を画像処理部20へ送信する。画像処理部20では、高画質カラーモードを指示する画質モード信号を受信した場合は、受信した画像データからの書込み用画像の生成を待機させ、画質モード信号をIOTコントローラ24へと送信する。
【0102】
IOTコントローラ24では、高画質カラーモードを指示する画質モード信号を受信すると、テスト画像データを画像処理部20へと送信するとともに、プロセス速度をノーマル画質モード時の1/2倍に設定し直す。これにより、感光体14の回転速度がノーマル画質モード時の1/2倍となり、ノーマル画質モード時の2倍の副走査方向の書込み密度で画像を形成することが可能となる。
【0103】
また、出力信号Aが選択されるように、隔面走査制御回路28のスイッチ110をセットし、任意のSOS信号を基準とした奇数番目のSOS信号のみが得られるようにする。すなわち、任意の反射面54Aを基準として奇数面によって反射された光ビームで感光体14を走査する場合のSOS信号が選択される。
【0104】
画像処理部20は、テスト画像データに基づいて、C、M、Y、K各色毎の書き込み用画像データを生成し、データ制御部22へと送信する。データ制御部22は、隔面走査制御回路28によって選択されたSOS信号(出力信号A)に同期して、各書込み用画像データをLD駆動回路64へ送信する。すなわち、感光体14の走査に奇数面が使われるときは画像データ、偶数面が使われるときは空データと、画像データと空データが交互にLD駆動回路64に送信される。
【0105】
これにより、奇数面のときのみ画像データ(テスト画像データに基づく書き込み用画像データ)に基づいて変調された光ビームで感光体14上を走査して、画像が形成される。すなわち、任意の走査線を基準に1本おきに感光体14上に画像が書き込まれるので、転写ベルト34表面にはノーマル画質モード時と同じ副走査方向の書込み密度でテスト画像が形成される。
【0106】
次いで、隔面走査制御回路28のスイッチ110を出力信号Bが選択されるようにセットし、転写ベルト34表面に偶数面によるテスト画像を同様に形成する。これにより、出力信号Aのときの画像の書込みで使用されなかった(とばされた)偶数面に対応する走査線を用いてテスト画像が形成される。
【0107】
この転写ベルト表面に形成された奇数面によるテスト画像と偶数面によるテスト画像は、画像読取センサ42によって読み取られる。IOTコントローラ24は、この読取結果を比較して、Y、M、C、Kの各色それぞれについて、奇数面と複数面のうち、副走査方向の色ずれ量が小さくなる反射面54Aを使って画像形成が行われるようにスイッチ110をセットする。これにより、以降の画像形成処理では、色ずれ量の少ない走査線が選択されて、画像が形成されるようになる。
【0108】
その後、画像処理部20によって、PC12からの画像データからC、M、Y、K各色の書込み用画像データが生成されて、データ制御部22に送信され、PCからの画像データに基づく画像形成処理が行われる。
【0109】
次に、具体的に、色ずれ量が小さくなる走査線で隔面走査し、600dpi(主走査方向)×600dpi(副走査方向)の解像度の画像を形成する場合について説明する。
【0110】
図7(A)にはノーマル画質モードで画像を形成した場合の色ずれを示す概念図が示されている。前述のように、色ずれ量は最大走査密度の(n−1)/n以下(n:重ねる色の数)となることが知られており、この場合の最大走査密度は42.3μmで、4色を重ねるので(n=4)、色ずれ量は(42.3×3/4)μm以下となる。図7(A)では、用紙に形成した画像に最大の色ずれ量に対応する(42.3×3/4)μmの色ずれが発生している場合が示されている。
【0111】
ここで、多色画像形成装置10は、前述のようにC、MとY、Kとでは走査方向が逆になっており、光ビームが図7(E)のように1主走査の間に副走査方向に36μm傾いて走査されるように感光体14へ照射され、副走査がなされていない場合は用紙44上に形成されるラインは交差するようになっている。このような走査線を描くように光ビームを照射したときに、所定速度(ノーマル画質モード時の速度)で副走査がなされることにより、用紙44上には、図7(A)に示されるように、各主走査線が副走査方向に直交する方向に対して平行に形成されるようになっている。
【0112】
したがって、プロセス速度を1/2倍として、副走査方向の走査速度が1/2倍になると、図7(B)のように、走査線が副走査方向に(36×1/2)μmだけ傾いて描かれるため、副走査方向の色ずれ量は最大で、(42.3×3/4+36/2)μmとなる。すなわち、厚紙やOHPに対して画像を形成するためにプロセス速度を1/2倍と遅くすると、色ずれ補正を行わない場合は、通常(ノーマル画質モード)よりも、色ずれが大きくなってしまう。
【0113】
図7(C)には、高画質低速モード、すなわちプロセス速度を1/2倍にして、副走査方向の見かけ上の書込み密度(走査線の数)を2倍、すなわち600dpi×1200dpiとした場合の概念図が示されている。なお、実線が奇数面、一点鎖線が偶数面に対応する走査線となっている。
【0114】
Y、M、C、Kの各色それぞれについて、見かけ上2倍に増えた走査線の中から、色ずれ量の少ない走査線を選択することにより、図7(D)のように、副走査方向の色ずれ量は最大で、(42.3×3/4×1/2+36/2)μmとなる。すなわち、色ずれ量の少ない走査線を選択して色ずれ補正を行うことにより、色ずれ補正を行わない場合(図7(B)参照)と比べて、色ずれ量を約32%低減することができ、高画質画像を得ることができる。
【0115】
また、このときの色ずれ量の最小値は(42.3×3/4×1/2)μmとなり、ノーマル画質モード時の色ずれ量(図7(A)参照)よりも小さくなっている。すなわち、高画質低速モードでは、画素毎に比べると、ノーマル画質モード時よりも色ずれが大きくなるところもあるが、1ライン平均ではノーマル画質モード時よりも色ずれが小さくなり、画像全体でみると、ノーマル画質モード時よりも色ずれの小さい高画質画像を得ることができる。したがって、高画質低速モードは、厚紙やOHPに画像を印刷するときだけではなく、高画質で画像を印刷するときにも有効であると言うことができる。
【0116】
まとめると、プロセス速度を下げることにより、副走査方向の見かけ上の書込み密度(走査線数)を上げて、色ずれ量の少ない走査線を選択して本来の書込み密度で画像を書込むことにより、高画質な画像を得ることができる。また、この色ずれの補正に必要な隔面走査制御部は、図5に一例を示したように簡単な回路で実現することができ、維持性もよい。
【0117】
また、SOSセンサにより検出されたSOS信号を、任意のSOS信号から奇数番目と偶数番目のSOSに分けることにより、回転多面鏡の偶数/奇数面に対応する走査線を特定することができ、色ずれ量の少ない走査線を選択することができる。
【0118】
なお、上記では、回転多面鏡54の両側の反射面54Aを使って、複数の光ビームを逆方向に走査させるROSを備えた所謂スプレーペイント方式の多色画像形成装置を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。同一方向に光ビームを走査する多色画像形成装置に適用することもできる。例えば、回転多面鏡54の片側の反射面54Aのみを使って複数の光ビームを走査させるROSを備えた多色画像形成装置や、1つの回転多面鏡で1つの光ビームを走査させるROSを複数備えた所謂タンデム方式の多色画像形成装置に適用してもよい。
【0119】
ここで、同一方向に走査して各色の画像を形成する場合の色ずれ量について、図8を用いて説明する。図8には、600dpi×600dpiの解像度の画像を形成する場合に生じる色ずれを示す概念図が示されている。図8(A)に示すように、ノーマル画質モードで画像を形成した場合は、前述のスプレーペイント方式の多色画像形成装置の場合と同様に、最大で(42.3×3/4)μmの色ずれが発生する。
【0120】
図8(B)には、この最大色ずれが発生しているときに、高画質低速モードでの印刷が指示され、プロセス速度を1/2倍とし、副走査方向の見かけ上の書込み密度を2倍とした(すなわち解像度が600dpi×1200dpi)場合の概念図が示されている。なお、実線が奇数面、一点鎖線が偶数面に対応する走査線となっている。Y、M、C、Kの各色それぞれについて、奇数面、偶数面の走査線のうち色ずれ量の少ない方の走査線を選択することにより、図8(C)のように、色ずれ量を50%低減することができる。
【0121】
また、上記では、プロセス速度を1/2倍とした場合について説明したが、1/α倍(α:2以上の整数)であればよい。プロセス速度を1/2倍以下、すなわちα≧3とする場合は、例えば、図9のように回転多面鏡の特定の反射面54Aを検出するための面特定センサ94を設け、この特定の反射面54Aを基準面として、任意の面数だけ反射面54Aを飛ばして画像を書き込むようにするとよい。
【0122】
図10には、この場合の隔面走査制御回路28の一例が示されている。この隔面走査制御回路28では、GATE発生部120によって、面特定センサ94で検出される面特定信号と同期させてGATE信号を発生し、NAND回路122に出力するようになっている。NAND回路122では、このGATE信号とSOSセンサで検出されるSOS信号とのNANDをとることによって、α回毎に間引いたSOS信号(以下「間引きSOS信号」という)を得るようになっている。また、GATE発生部は、Delay設定部124で設定されている時間だけGATE信号を遅らせるようになっている。
【0123】
例えば、3面毎に走査して画像を書き込む場合(すなわちα=3の場合)は、図11に示されるように、面特定信号に同期させて、Delayなし、Delay▲1▼、Delay▲2▼というようにGATE信号をずらして発生させる(GATE1/3、GATE2/3、GATE3/3)。このGATE信号とSOS信号のNANDをとることによって、任意の走査線分ずらした間引きSOS信号(SOS1/3、SOS2/3、SOS3/3)を得ることができる。この3つの間引きSOS信号を1つずつ使用して、テスト画像を形成し、一番色ずれ量の小さい間引きSOS信号を選択して画像形成処理に使用すればよい。
【0124】
このようにα≧3の場合でも、反射面を特定する面特定信号を得れば、面特定信号とSOS信号との時間間隔に基づいて、回転多面鏡の各反射面に対応する走査線を特定することができ、色ずれ量の少ない走査線の選択が可能となる。
【0125】
また、上記では、厚紙やOPHに画像を印刷するときのようにプロセス速度を下げて印刷を行う必要があるときの色ずれ補正、或いは、高画質画像を得るためにプロセス速度を下げて色ずれ補正する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。副走査方向の見かけ上の書込み密度を上げて、色ずれの小さい走査線を選択して、画像を書き込むことにより色ずれを補正することが本質である。例えば、表2の高画質カラーモードのように、ビデオレートと回転多面鏡の回転速度とをノーマル画質モード時のα倍とすることでも、高画質低速モードと同様に副走査方向の見かけ上の書込み密度をα倍に上げることができる。
【0126】
【表2】
Figure 0003951519
【0127】
したがって、表2の高画質カラーモードにおいても、上記と同様に、色ずれが最小となる走査線を選択して、隔面走査を行うことにより、本来の解像度(ノーマル画質モードの解像度)で色ずれの小さい画像を得ることができる。また、この場合、プロセス速度はノーマル画質モード時と変わらないので、ノーマル画質モードでの印刷にかかる時間と同じ時間で、高画質画像を印刷することができる。すなわち、表2の高画質カラーモードでは、処理時間を長くすることなく、ノーマル画質モードよりも色ずれ量の少ない高画質画像を得ることができる。
【0128】
【発明の効果】
上記に示したように、本発明は、簡単な構成で、多色画像形成時の色ずれを補正できるという優れた効果を有する。更に、熱容量の大きい厚紙やOHPシート上にトナーを融着する等のために、プロセス速度を落して十分に熱量を与える機能を簡単に多色画像形成装置に備えさせることができるという効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態における多色画像形成装置の概略構成図である。
【図2】 本実施の形態における光走査装置の詳細構成を示す斜視図である。
【図3】 本実施の形態における光走査装置の詳細構成を示す断面図である。
【図4】 本実施の形態におけるIOTコントローラによって行われる制御を説明するため図であり、多色画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】 隔面走査制御回路の一例を示す回路図である。
【図6】 図5の隔面走査制御回路によって処理される各種信号のタイミングチャートである。
【図7】 本実施の形態における画像の色ずれを説明するための概念図であり、(A)はノーマル画質モードの場合、(B)はプロセス速度を1/2倍とした場合、(C)はプロセス速度を1/2倍として副走査方向の書込み密度を2倍とした場合、(D)は高画質低速モードの場合の色ずれを示し、(E)は実際の走査線の傾きを示している。
【図8】 その他の実施の形態(同一方向走査)における画像の色ずれを説明するための概念図であり、(A)はノーマル画質モードの場合、(B)はプロセス速度を1/2倍にして副走査方向の書込み密度を2倍とした場合、(C)は高画質低速モードの場合の色ずれを示している。
【図9】 その他の実施の形態におけるIOTコントローラによって行われる制御を説明するため図であり、多色画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図10】 隔面走査制御回路の他の一例を示す回路図である。
【図11】 図10の隔面走査制御回路によって処理される各種信号のタイミングチャートである。
【図12】 従来の多色画像形成装置の概略構成図である。
【図13】 図12の多色画像形成装置の色ずれ補正手段を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 多色画像形成装置
14 感光体ドラム(感光体)
16 モータ
18 光走査装置
20 画像処理部
22 データ制御部
24 IOTコントローラ(変更手段、プロセス設定手段)
26 VIDEO信号生成回路
28 隔面走査制御回路(選択手段、制御手段)
42 画像読取センサ
44 記録用紙
52 光源部
54 回転多面鏡(回転体)
54A 反射面
56 LD
64 LD駆動回路
76 モータ
84 SOSセンサ(検出手段)
90 モータ制御回路
92 モータ制御回路
94 面特定センサ
100 フリップフロップ
102 NOT回路
104 OR回路
106 NAND回路
108 NOT回路
110 スイッチ
120 GATE発生部
122 NAND回路
124 Delay設定部
LC、LM、LY、LK 光ビーム

Claims (7)

  1. 互いに異なる色毎に設けられた複数の感光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調された光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異なる色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画像形成装置であって、
    主走査方向及び副走査方向の画像の書込み密度と、形成する画像の色ずれに起因する画質タイプとを設定するモード設定手段と、
    前記設定手段により設定された前記書込み密度に基づいて、主走査速度、副走査速度、及び前記光の1画素毎の変調タイミングを設定するプロセス設定手段と、
    前記モード設定手段により色ずれ補正を実行する高画質モードが設定された場合に、副走査方向の書込み密度が、前記モード設定手段により設定された副走査方向の書込み密度のα倍(α:2以上の整数)となるように、前記プロセス設定手段の設定を変更し、通常のα倍の主走査線数で書き込み可能とする変更手段と、
    前記変更手段による変更によって増加した書込み可能な主走査線の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された主走査線で感光体を主走査するときに前記画像情報に基づいて変調された光を出力させて、前記モード設定手段により設定された通常の書込み密度で画像を書き込むように制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする多色画像形成装置。
  2. 前記変更手段が、前記副走査速度を1/α倍に変更することにより、副走査方向の書込み密度をα倍にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の多色画像形成装置。
  3. 前記変更手段が、前記主走査速度及び前記変調タイミングを各々α倍に変更することにより、副走査方向の書込み密度をα倍にする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の多色画像形成装置。
  4. 前記光による主走査のために、反射面を回転させて光を偏向させる回転体と、
    前記感光体の主走査開始タイミングを検出する検出手段とを更に有し、
    前記選択手段が、前記検出手段により検出された主走査開始タイミング信号と前記回転体の回転位置とに基づいて、副走査方向の色ずれ量が最小となる主走査線を選択する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の多色画像形成装置。
  5. 前記選択手段は、前記主走査開始タイミング信号を1/α分周し、前記主走査開始タイミング信号ピッチ毎にずらしたα個の信号を生成し、前記生成されたα個の各信号毎に色ずれ量を測定し、色ずれ量が最小となる主走査線を選択する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の多色画像形成装置。
  6. 前記選択手段が、2色間の主走査線間隔を所定値と比較することにより、色ずれ量が最小となる主走査線を選択する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の多色画像形成装置。
  7. 互いに異なる色毎に設けられた複数の感光体に、各々対応する色の画像情報に基づいて変調された光を主走査露光するとともに、前記感光体を移動させることにより副走査を行って、各感光体上に互いに異なる色の画像情報に基づく潜像を形成し、前記潜像に現像した後、互いに異なる複数の色の画像を重ね合わせて多色画像を形成する多色画像形成装置における多色画像形成方法であって、
    主走査方向及び副走査方向の画像の書込み密度と、形成する画像の色ずれに起因する画質タイプとを設定し、
    設定された前記書込み密度に基づいて、主走査速度、副走査速度、及び前記光の1画素毎の変調タイミングを設定し、
    前記モード設定手段により色ずれ補正を実行する高画質モードが設定された場合に、副走査方向の書込み密度が、前記モード設定手段により設定された副走査方向の書込み密度 のα倍(α:2以上の整数)となるように、前記プロセス設定手段の設定を変更し、通常のα倍の主走査線数で書き込み可能とし、
    増加した書込み可能な主走査線の中から、各色毎に色ずれ量が最小となる主走査線を選択し、
    選択された主走査線で感光体を主走査するときに前記画像情報に基づいて変調された光を出力させて、設定された通常の書込み密度で画像を書き込むように制御する、
    ことを特徴とする多色画像形成方法。
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