JP7378477B2 - 自動分析装置および試料の自動分析方法 - Google Patents

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Description

本発明は、血液や尿などの生体試料中の目的成分の濃度又は活性値を測定する自動分析装置および試料の自動分析方法に係り、特に、イオン選択性電極に基づく電解質分析ユニットを搭載する自動分析装置および試料の自動分析方法にかかる。
試料液量の微量化と高い測定精度を両立する自動分析装置の一例として、特許文献1には、電解質センサと、点状の最深部に向かって単調に傾斜する内壁を有する希釈槽と、希釈槽から電解質センサへ試料溶液を送液する第一の管と、希釈槽から外部へ試料溶液を廃液する第二の管とを有し、第一の管の一端部と第二の管の一端部は、いずれも希釈槽の最深部の近傍に配置可能である、ことが記載されている。
特開2018-004388号公報
自動分析装置は、血液、尿、髄液等の生体試料を分析する装置である。
このような自動分析装置では、試料中の電解質(Na、K、Clなどのイオン)の濃度を測定する場合、代表的な手法としてイオン選択性電極(Ion Selective Electrode:ISE)を使用したフロー型の電解質濃度測定装置が使用される。
電解質濃度測定装置による臨床検査では、生体試料である血液、特に血清や血漿、尿などの試料に含まれる電解質の濃度を定量する必要性が高く、測定データに対して高い精密度が要求される。
電解質測定の一つとして希釈法がある。希釈法は、試料液の必要量が少ないことから試料の消費量が少ない、との利点を有している。また、他にも、測定液中のたんぱく質や脂質などの共存物の濃度が低い、共存物による汚れの影響が少ない、ISEの安定性が高い、等の数多くの利点を有している。
従って、電解質自動分析装置においてはフローセル型ISEと希釈法の組み合わせが現在主流となっている。
電解質自動分析装置における試料の希釈には希釈槽と呼ばれる容器が用いられている。また、希釈槽に準備した希釈済み試料は、配管を通してフローセル型ISEへ送られて測定される。内部標準液を試料と交互に希釈槽に分注し、試料と交互に測定する。前記の測定に関わる動作は、予め決められた動作サイクル時間に従って行う。
ISE測定においては、試料溶液の電解質濃度を求めるために、試料の電位だけでなく内部標準液の電位も使用する。試料の電位と内部標準液の電位差を濃度演算に使用するのが一般的であるためである。
このように、フロー型電解質測定中は、流路内に試料と内部標準液とを交互に流していく。
ここで、試料の電解質濃度が内部標準液と比較して高濃度である場合、測定のために流路に引き込まれた内部標準液に対して、その前に測定した試料成分がキャリーオーバすることで内部標準液の電位が本来得られるべき値から変動する恐れがある。
すなわち、次の試料測定において、変動した内部標準液の電位を使用すると、試料と内部標準液との電位差が本来よりも小さくなってしまい、試料濃度演算値が小さく算出されてしまう。すなわち、本現象により高濃度領域での測定値の直線性が得られなくなる、との恐れがある。
この試料と内部標準液間のキャリーオーバを抑制することは、ISEの再現性および測定可能範囲に影響を与えるため、ISE測定性能の維持、向上のためには解決することが求められる課題である。
このような課題に対して、上述した特許文献1に記載されたような技術では、ISE希釈槽の形状および各吐出、吸引ノズルの配置によって測定試料の微量化やキャリーオーバの低減を目指している。
しかしながら、上述の特許文献1に記載の技術では、形状や配置について工夫されているものの、ノズルの位置調整、試料の液性等のバラつき要因が存在するため、安定的な残液量の低減を図り、キャリーオーバをより効果的に低減する余地があること、また、希釈槽を長期にわたって使用した場合に汚れの蓄積を防ぐ余地があることが本発明者らの検討によって明らかとなった。
ここで、試料測定と内部標準液との間で洗浄を挟むことでキャリーオーバ量を低減する方法が考えられる。ISEにおける洗浄は、洗剤だけでなく、試薬をダミーとして希釈槽や流路に流し込み、共洗いする動作がある。
しかし、一般的に試料濃度演算には試料測定前後の内部標準液の電位を使用するため、直前の試料が高濃度ことによって洗浄工程を必ず挟むこととするとその分だけ処理能力が低下してしまう、との課題がある。
本発明は、電解質測定を行うにあたってキャリーオーバを低減して測定精度を担保するとともに、装置全体の処理能力の向上を図ることが可能な自動分析装置および試料の自動分析方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、試料の分析を自動で行う自動分析装置であって、少なくとも前記試料の電位測定前に内部標準液の測定を1回以上実施する電解質測定部を備えており、前記電解質測定部による前記試料の電位測定が連続で実施される場合は、直前に測定された前記試料が高濃度試料の可能性があるか否かによって前記電位測定前の前記内部標準液の測定動作をサイクル自体の長さは変えずに変更することを特徴とする。
本発明によれば、電解質測定を行うにあたってキャリーオーバを低減して測定精度を担保するとともに、装置全体の処理能力の向上を図ることができる。上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
本発明の実施例の自動分析装置の全体構成を概略的に示す図である。 実施例の自動分析装置のうち、電解質測定部の概略を示す図である。 実施例の自動分析装置の電解質測定部による電解質濃度測定の流れを示すフローチャートである。 実施例の自動分析装置の電解質測定部における、連続測定時の内部標準液測定と試料測定の動作タイムチャートの概要を示す図である。 実施例の自動分析装置の電解質測定部における、連続測定時の内部標準液測定と試料測定の一連の処理順序の概要を示す図である。 実施例の自動分析装置の電解質測定部における、2つの内部標準液測定シーケンスを示す図である。 実施例の自動分析装置の電解質測定部における、他の内部標準液測定シーケンスを示す図である。 実施例の自動分析装置における内部標準液シーケンスの動作設定画面の一例を示す図である。 実施例の自動分析装置の電解質測定部における、更に他の内部標準液測定シーケンスを示す図である。 実施例の自動分析装置の電解質測定部における分析に内部標準液測定Aのシーケンスが用いられる測定パターンの一例を示す図である。 実施例の自動分析装置の電解質測定部における分析に内部標準液測定Bのシーケンスが用いられる測定パターンの一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における動作計画の選択フローチャートである。 実施例の自動分析装置における内部標準液シーケンスの選択設定画面の一例を示す図である。 実施例の自動分析装置における内部標準液シーケンスの選択設定画面の他の一例を示す図である。
本発明の自動分析装置および自動分析装置、ならびに試料の自動分析方法の実施例について図1乃至図14を用いて説明する。
最初に本実施例の自動分析装置の全体構成とその動作について図1を用いて説明する。図1は本実施例の自動分析装置の全体構成を概略的に示す図である。
図1に示す自動分析装置100は、搬送ユニット101、分析ユニット111、操作ユニット130を備えている。
搬送ユニット101は、分析対象である血液や尿などの生体試料を収容した一つ以上の試料容器が搭載された試料ラック104を自動分析装置100内への投入、回収、および、自動分析装置100内での搬送を行い、分析ユニット111に試料を供給するためのユニットである。
搬送ユニット101は、ラックバッファ103、ラック供給トレイ102、ラック収納トレイ107、搬送ライン106を備えている。
搬送ユニット101では、ラック供給トレイ102に設置された試料ラック104は、搬送ライン106によってラックバッファ103に搬送される。搬送ライン106の途中に、試料有無判定用センサ(図示省略)があり、試料ラック104上の試料容器の有無が認識される。ここで試料容器が存在すると判断されれば、試料バーコードリーダー(図示省略)によって試料容器上に貼り付けられた試料バーコード(図示省略)を読み取り、試料の識別情報を認識する。実際の自動分析装置100では、この識別情報によって、患者を特定する。
ラックバッファ103は、円運動を行うローター構造であり、外円周上に試料容器を複数載置する試料ラック104を同心円上に放射的に複数保持するスロットを有している。このスロットをモータによって回転させることで、任意の試料ラック104を要求先の分析ユニット111に搬入・搬出するように構成されている。このような構造により、必ずしも先に入れられた試料ラック104を順に処理しなくてもよくなっている。つまり、優先度の高いものがあれば、それを先に処理することが出来るようになっている。
このラックバッファ103の放射状の円周上のある一点に対し、搬送ライン106が接続されており、試料ラック104の搬入,搬出が行われる。この一点を円周上の0度の位置とすると、搬送ライン106が接続された位置から円周上の90度の位置に後述する分析ユニット111へ引き込むための試料分注ライン112が接続されており、試料ラック104の搬入,搬出が行われる。
分析ユニット111で分注を終えた試料ラック104は、ラックバッファ103内で測定結果の出力を待機し、必要に応じて自動再検等の処理をすることができる。また、処理を終えた場合は、搬送ライン106を介してラック収納トレイ107に搬送される。
分析ユニット111は、試料に依頼された測定項目の測定動作を行い、測定結果を出力するユニットであり、搬送ユニット101に接続されている。
この分析ユニット111は、反応ディスク115、試薬ディスク117、試料分注ライン112、試薬分注ノズル116、試料分注ノズル2、比色測定部118、電解質測定部114を備えている。
反応ディスク115には反応容器(図示省略)が円周上に並んでいる。反応ディスク115の近くには試料容器を載せた試料ラック104が搬入される試料分注ライン112が設置されている。
反応ディスク115と試料分注ライン112との間には、回転および上下動可能な試料分注ノズル2が設置されている。試料分注ノズル2は回転軸を中心に円弧を描きながら移動して、試料ラック104から反応ディスク115上の反応容器、あるいは電解質測定部114中の希釈槽1(図2参照)への試料の分注を行う。
試薬ディスク117は、その中に試薬を収容した試薬ボトル(図示省略)を複数個円周上に載置可能となっている保管庫である。試薬ディスク117は保冷されている。
反応ディスク115と試薬ディスク117の間には回転および上下動可能な試薬分注ノズル116が設置されている。試薬分注ノズル116は回転軸を中心に円弧を描きながら移動して、試薬分注ノズル吸引口から試薬ディスク117内にアクセスし、試薬ボトルから反応容器への試薬の分注を行う。
更に、試薬分注ノズル116、試料分注ノズル2の動作範囲上には洗浄槽(図示省略)がそれぞれ設置されている。
電解質測定部114および比色測定部118は、反応ディスク115の周囲に配置されている。
電解質測定部114は、イオン選択電極を用いて試料中の電解質濃度を測定する分析部である。その詳細は図2を用いて後述する。
比色測定部118は、反応ディスク115上の反応容器内で混合・反応させて生成された反応液の吸光度を測定して試料中の生化学成分の分析を行う分析部であり、電解質測定部114とは測定原理の異なる分析項目の分析を実行する。この比色測定部118は、光源や分光光度計等からなる。
操作ユニット130は、自動分析装置100全体の情報を統括する役割を担う部分であり、表示部131、入力部132、記録部133、全体制御部134を有している。操作ユニット130は、分析ユニット111や搬送ユニット101に対して有線或いは無線のネットワーク回線によって接続されている。
表示部131は、測定する試料に対して測定する測定項目をオーダーする操作画面、測定した結果を確認する画面、等の様々な画面が表示される部分であり、液晶ディスプレイ等で構成される。なお、液晶ディスプレイである必要はなく、プリンタなどに置き換えてもよいし、ディスプレイとプリンタ等とで構成することが、更には後述の入力部132を兼ねたタッチパネルタイプのディスプレイとすることができる。
入力部132は、表示部131に表示された操作画面に基づいて各種パラメータや設定、測定結果、測定の依頼情報、分析開始や停止の指示等を入力するための部分であり、キーボードやマウスなどで構成される。
記録部133は、自動分析装置100を構成する各機器の動作に必要なタイムチャートや動作パラメータ、生体試料を特定するための各種情報、測定結果等を記憶する部分であり、フラッシュメモリ等からなる半導体メモリやHDD等からなる磁気ディスク等の記憶媒体で構成される。
全体制御部134は自動分析装置100全体の動作を制御する部分であり、搬送ユニット用制御部134a、分析ユニット用制御部134bおよび演算記録部134cを有している。
搬送ユニット用制御部134aは、ラックバッファ103から試料分注ライン112へ適切な試料ラック104を搬送する動作や、試料分注ライン112からラックバッファ103へ試料ラック104を戻す搬送動作の制御を実行する。
分析ユニット用制御部134bは、上述された分析ユニット111内の各機器に接続されており、電解質測定部114や比色測定部118の各構成機器による分析動作を制御する。
演算記録部134cは、比色測定部118において測定された吸光度等から測定対象中の特定成分の濃度を算出するとともに、電解質測定部114において測定された電位などから測定対象のイオン濃度を算出する。
これら全体制御部134内の搬送ユニット用制御部134a、分析ユニット用制御部134bおよび演算記録部134cは、汎用のコンピュータを用いて実現されてもよく、コンピュータ上で実行されるプログラムの機能として実現されてもよい。
すなわち、これら搬送ユニット用制御部134a、分析ユニット用制御部134b、および演算記録部134cの処理は、プログラムコードとしてメモリなどの記録部に格納し、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサが各プログラムコードを実行することによって実現されてもよい。
なお、搬送ユニット用制御部134a、分析ユニット用制御部134bおよび演算記録部134cは、専用の回路基板などのハードウェアによって構成されていてもよい。
本実施例では、電解質測定部114と同時に設けられている分析部が比色測定部118である場合について説明しているが、分析部は生化学項目を測定する比色測定部に限られず、例えば免疫項目を測定する測定部等と電解質測定部114とを同じ分析ユニット内に配置することができる。また、分析ユニットは電解質測定部114単体で構成されていてもよい。
また、自動分析装置100が1つの分析ユニット111を備えている場合について説明しているが、分析ユニットは2つ以上備えることができる。この場合、分析ユニットの種類も特に限定されず、生化学分析ユニットや免疫分析ユニット、血液凝固分析ユニット等の各種分析ユニットをそれぞれ1つ以上備えることができる。
更に、自動分析装置100が搬送ユニット101を備える場合について説明したが、搬送ユニットは必須ではなく、分析ユニットと操作ユニットとで自動分析装置を構成することができる。
次に、図1に示す自動分析装置100の機構動作の概略を説明する。
搬送ユニット101は、自動分析装置100のラック供給トレイ102に設置した試料ラック104を1ラックずつ搬送ライン106上に送り出し、ラックバッファ103に搬入する。ラックバッファ103に搬送された試料ラック104は、分析ユニット111の試料分注ライン112に搬送される。
試料分注ライン112に試料ラック104が到着すると、試料ラック104に搭載された各試料に対して、操作ユニット130により依頼された測定項目に従い、試料分注ノズル2により分注動作が実施される。
測定項目が生化学項目の場合には、試料分注ノズル2は、吸引した試料を反応ディスク115上にある反応容器に吐出し、その反応容器に対して試薬分注ノズル116により試薬ディスク117上から吸引した試薬をさらに添加し、攪拌する。その後、比色測定部118により吸光度が測定され、測定結果が操作ユニット130の演算記録部134cに送信される。
依頼された測定項目が電解質項目の場合には、試料分注ノズル2は、吸引した試料を電解質測定部114の希釈槽1に吐出し、イオン選択電極7,8,9により起電力が測定され、測定結果が操作ユニット130の演算記録部134cに送信される。ただし、電解質項目測定の場合は、上述したとおり、試料の分注前に既知の濃度の内部標準液の起電力の測定を行う測定前動作が必要である。
操作ユニット130の演算記録部134cは、送信された測定結果から演算処理によって試料内の特定成分の濃度を求める。分析結果は表示部131を介してユーザに通知されるとともに、記録部133に記録される。
次に、イオン選択電極を用いた電解質測定部の概要について図2を用いて説明する。図2はイオン選択電極を用いた電解質測定部の一例を示す概略図である。
電解質測定部114は、試料の分析を自動で行う分析ユニット111中に配置されている。
この電解質測定部114は、希釈槽1、希釈液分注ノズル3、内部標準液分注ノズル4、試料液吸引ノズル5、配管6、ナトリウムイオン選択電極7、カリウムイオン選択電極8、塩素イオン選択電極9、参照電極10、配管11、シッパーポンプ12、電位計測部13、温調ユニット16等を有する。
試料分注ノズル2は血液や尿などの試料を希釈槽1に分注吐出し、希釈液分注ノズル3は希釈液を希釈槽1に分注吐出する。内部標準液分注ノズル4は内部標準液を希釈槽1に分注吐出する。
希釈液分注ノズル3には希釈液容器14から希釈液用ポンプ(DILポンプ)18を使用して希釈液が送液される。内部標準液分注ノズル4には内部標準液容器15から内部標準液用ポンプ(ISポンプ)19を使用して内部標準液が送液される。
温調ユニット16は希釈液、内部標準液の流路に配置されており、各溶液を送液する途中で一定温度(例えば、37℃)に温調する。温調ユニット16付近の流路は、他の部位より流路体積を大きくすることで、温調効率を高めることもできる。
試料液吸引ノズル5は、上下動可能に構成されており、希釈槽1内の溶液をシッパーポンプ12の駆動力により吸引する。吸引された溶液は、配管6を通じてイオン選択電極7,8,9の流路に導入され、さらに配管11を通じて廃液される。
電解質測定部114では、電解質を含む試料液を導入する試料導入部として、試料液吸引ノズル5と、配管6と、配管11と、シッパーポンプ12とが用いられる。この試料導入部を用いて、イオン選択電極7,8,9の流路に試料液が導入される。
更には、配管11とシッパーポンプ12により、比較電極液容器17から比較電極液が参照電極10に導入される。比較電極液は、内部標準液とのコンタミがないよう、弁などを用いてイオン選択電極7,8,9等内の内部標準液と別流路への切り替えを行っている。
各々のイオン選択電極7,8,9および参照電極10の端子は電位計測部13に接続されており、試料液が導入された状態で電極間の電位差が計測される。
上述のように、電解質測定部114における試料の電位測定動作には、内部標準液の測定を行う必要があるが、本実施例では、電解質測定部114による試料の電位測定が連続で実施される場合は、直前に測定された試料が高濃度試料の可能性があるか否かによって電位測定前の内部標準液の測定動作を変更する。
特に、本実施例では、直前の測定が高濃度試料の可能性がない場合のタイムチャートであり、タイムチャートの冒頭部分に電解質測定部114が動作しない空き時間が設けられている第1タイムチャートと、直前の測定が高濃度試料の可能性がある場合のタイムチャートであり、冒頭部分に電解質測定部114が動作しない空き時間が設けられておらず、内部標準液と試料を希釈する希釈液とのうち少なくともいずれか一方を吐出、吸引する動作が実行される第2タイムチャートと、を設ける。
言い換えると、本実施例の電解質測定部114による試料の測定の際に内部標準液の測定動作において、直前の測定が高濃度試料の可能性がない場合の第1タイムチャートでは、直前の測定が高濃度試料の可能性がある場合に実行される内部標準液と試料を希釈する希釈液とのうち少なくともいずれか一方を吐出、吸引する動作を行わずに、これらの動作に要する時間の経過後に内部標準液の測定を開始する。
これに対し、直前の測定が高濃度試料の可能性がある場合の第2タイムチャートでは、第1タイムチャートの空き時間に相当する内部標準液の測定動作前のタイミングで、内部標準液と試料を希釈する希釈液とのうち少なくともいずれか一方を吐出、吸引する動作を行う。
これらの動作を制御するタイムチャートは記録部133に記憶されており、全体制御部134の分析ユニット用制御部134bによって実行される。
図3は、図2の電解質濃度測定装置を用いた電解質濃度測定のフローチャートの一例である。
図3に示すように、まず、内部標準液分注ノズル4を用いて内部標準液を希釈槽1に吐出する(ステップS101)。
次に、試料液吸引ノズル5とシッパーポンプ12を用いて希釈槽1内の内部標準液を吸引する(ステップS102)。これにより、イオン選択電極7,8,9の流路は内部標準液で満たされる。
次に、電位計測部13を用いて参照電極10を基準としたイオン選択電極7,8,9の電位を計測する(ステップS103)。ここでのイオン選択電極7,8,9の電位をE1とする。
次に、試料分注ノズル2を用いて試料を希釈槽1に吐出する(ステップS104)。
次に、希釈液分注ノズル3を用いて希釈液を希釈槽1に吐出する(ステップS105)。これにより、試料量と希釈液量が設定した比率になるように試料が希釈される。
次に、試料液吸引ノズル5とシッパーポンプ12を用いて希釈槽1内の希釈試料を吸引する(ステップS106)。これにより、イオン選択電極7,8,9の流路は試料液で満たされる。
次に、電位計測部を用いて参照電極を基準としたイオン選択電極7,8,9の電位を計測する(ステップS107)。ここでのイオン選択電極7,8,9の電位をE2とする。
次に、演算記録部134cにおいて先に実測した電位E1,E2から試料中の測定対象イオン濃度を算出(ステップS108)し、記録部133や表示部131等に出力する(ステップS109)。
その後、再度、内部標準液の希釈槽1への吐出(ステップS101)、および希釈槽1内の内部標準液吸引(ステップS102)を実施し、測定が完了する。
電解質の測定が連続する第1タイムチャートの場合は、ステップS101~ステップS109を繰り返していく。
図4は連続測定時の内部標準液測定と試料測定の動作タイムチャートの概要である。
図4に示すように、まず、内部標準液測定において、内部標準液用ポンプ19が吸引動作を行い、希釈槽1への内部標準液の吐出の準備を行う(ステップS201)。このときの吸引量は自動分析装置100の設定であり、例えば355[μL]吸引する。
次に、希釈液用ポンプ18が吸引動作を行い、希釈槽1への吐出の準備を行う(ステップS202)。このときの吸引量についても自動分析装置100の設定であり、例えば330[μL]吸引する。
その後、内部標準液、希釈液を所定の量吐出する(ステップS203、ステップS204)。このときの吐出量も自動分析装置100の設定であり、例えば、内部標準液は220[μL]、希釈液は330[μL]吐出する。
その後、ノズル先端からの液だれ防止のために、希釈液分注ノズル3、内部標準液分注ノズル4のいずれも空気を吸引する(ステップS205、ステップS206)。ここまでは、内部標準液を測定する前の希釈槽洗浄動作である。
次に、内部標準液用ポンプ19により内部標準液を吸引する(ステップS207)。このときの吸引量も自動分析装置100の設定であり、例えば、365[μL]である。その後、内部標準液用ポンプ19により希釈槽1へ内部標準液を吐出する(ステップS208)。このときの吸引量も自動分析装置100の設定であり、例えば、500[μL]である。内部標準液吐出後、ノズルからの液だれ防止のため、内部標準液用ポンプ19により内部標準液分注ノズル4から空気を吸引する(ステップS209)。
次に、シッパーポンプ12を用いて希釈槽1に吐出された内部標準液をイオン選択電極7,8,9の流路内に引き込む(ステップS210)。その後、液だれ防止のためにシッパーポンプ12を用いて試料液吸引ノズル5から空気を吸引する(ステップS211)。
その後、比較電極液の電位測定のため、シッパーポンプ12により比較電極液の吸引動作を行う(ステップS212)。ここで比較電極液は内部標準液とのコンタミがないよう、弁などを用いて内部標準液と別流路への切り替えを行っている。これにより、参照電極10内に比較電極液が満たされる。
一連の動作終了後、シッパーポンプ12をホームポジションに戻し、流路内の廃液を行う(ステップS213)。最後に、イオン選択電極7,8,9や参照電極10の電位を取得する(ステップS214)。
次に、試料測定時のタイムチャートについて同じく図4を用いて説明する。
試料測定では、まず希釈液用ポンプ18による希釈液吐出のための吸引動作を行う(ステップS215)。
次に希釈槽1への希釈液の吐出と試料の吐出を行う。希釈液は2回に分けて吐出される。1回目の希釈液が吐出(ステップS216)されたあとに試料の吐出を行い、2回目の希釈液吐出(ステップS217)を行う。試料の吐出は試料分注ノズル2を用いて行われる。ここでの試料と希釈液の比率は装置によって設定される。その後、液だれ防止のため、希釈液分注ノズル3からの空気の吸引を行う(ステップS218)。
次に、シッパーポンプ12により希釈槽1内の試料希釈液の吸引を行う(ステップS219)。その後液だれ防止のため、試料液吸引ノズル5からの空気吸引を行う(ステップS220)。
その後、比較電極液の電位測定のため、シッパーポンプ12による比較電極液の吸引動作を行う(ステップS221)。一連の動作終了後、シッパーポンプ12をホームポジションに戻し、各電極内の流路の廃液を行う(ステップS222)。
最後に、各電極の電位を取得する(ステップS223)。
ここで、図4および図5に示すように、前述の内部標準液測定と試料測定の一連の動作シーケンスは、各機構の動作タイミングを調整することでオーバーラップさせることができる。
例えば、図5に示すように、ある試料の測定のための内部標準液測定や試料測定のサイクルタイムT101のうち、内部標準液測定の後半部分1/2と試料測定の前半部分1/2をオーバーラップさせて処理する。これにより、試料測定はトータルでT101×2ではなくT101のサイクルで進めることができる。
この装置の電解質処理能力が1時間あたり150試料処理できる場合、T101の動作サイクルは24秒となる。すなわち、試料測定にかかる時間も24秒である。同様に、内部標準液の電位測定にかかる時間も24秒である。
ここで、本実施例では、電解質測定部114での電解質濃度の測定が連続する場合において、直前の測定が高濃度試料の可能性がある場合とそうでない場合とで動作シーケンスを使い分ける。その詳細について図6以降を用いて説明する。図6は、高濃度試料の電位測定後、内部標準液の測定用として実施する洗浄効果付きの内部標準液測定シーケンスと通常の内部標準液測定シーケンスとを示している。
図6の上段に示す内部標準液測定Aの測定シーケンスは、図4に示した内部標準液測定と同じ順序の動作シーケンスであり、直前の測定が高濃度試料の可能性がない一般的な濃度域の試料の電位の測定であった場合の測定シーケンス(第1タイムチャート)である。
これに対し、図6の下段に示す内部標準液測定Bの測定シーケンスは、直前の測定が高濃度試料の可能性がある場合の測定シーケンス(第2タイムチャート)であり、1サイクルの動作の最初の部分に希釈液の吸引吐出動作が追加されている。この動作の詳細は後述する。
このような洗浄効果をもつ動作を内部標準液測定のシーケンス中に組み込んだシーケンスを用意し、通常のシーケンスと使い分けることで連続測定を実施中に必要なタイミングで洗浄用にサイクルを消費することなく、洗浄効果を得ることが可能になる。
内部標準液測定Aは、図6に示すように、実際に内部標準液測定の処理を開始する前に、区間IS-1に示すような空き時間が確保されている。例えば、24秒のサイクルの内部標準液動作に対して5~20%の時間、例えば4.4秒(約18.3%)の時間を区間IS-1として確保する。この区間IS-1の時間は、後述の洗浄動作が処理できるだけの時間とすることが望ましい。
これに対し、内部標準液測定Bは、前述の区間IS-1を使用して、洗浄液として希釈液のみを吸引、および吐出して、電極流路への引き込みを行う。すなわち、区間IS-1を使用して希釈槽1に希釈液を吐出するための希釈液吸引動作(ステップS401)および希釈槽1に希釈液を吐出する希釈液吐出動作(ステップS402)、希釈液分注ノズル3からの液だれ防止のための空気吸引動作(ステップS403)を実施する。これらの動作は、コンディショニング動作に相当し、分析性能に対して同様の効果が得られる。
ここでの希釈液の吐出量はステップS203、ステップS204、ステップS208のどの動作よりも多く吐出を行うことが望ましい。例えば、ここでは600[μL]の吐出を行う。
さらに、洗浄効果を付与したタイムチャートは、図6に示すような内部標準液測定Bに限られず、図7の下段に示すような区間IS-1の時間で希釈液に加えて内部標準液の吐出、吸引を行う内部標準液測定C(第2タイムチャート)を用意しておくことも可能である。図7は内部標準液測定シーケンスの他の一例を示す図である。
内部標準液測定Cでは、上述のステップS401,S402,S403と並行して、区間IS-1を使用して希釈槽1に内部標準液を吐出するための内部標準液吸引動作(ステップS501)および希釈槽1に内部標準液を吐出する内部標準液吐出動作(ステップS502)、内部標準液分注ノズル4からの液だれ防止のための空気吸引動作(ステップS503)を実施する。
この内部標準液測定Cの区間IS-1における希釈液や内部標準液の吐出量についても、2つの液の吐出量の合計がステップS203、ステップS204、ステップS208のどの動作よりも多く吐出を行うことが望ましい。例えば、希釈液の吐出量を300[μL]、内部標準液の吐出量を300[μL]と設定することで、希釈液と内部標準液の消費量を合わせることができる。
これにより内部標準液流路およびノズルの温調も可能となり、ステップS203やステップS208で内部標準液を吐出する際の安定性を向上させることができる。
なお、希釈液および内部標準液の吐出割合は、それぞれの試薬容器容量にあわせて変更することができる。例えば、内部標準液測定Cのような、内部標準液、希釈液両方の混合液で洗浄動作を実施するシーケンスにおいては、図8に示すような設定画面601を表示部131に表示させ、希釈液の吐出量選択領域602に希釈液の設定吐出量を、内部標準液の吐出量選択領域603に内部標準液の設定と出力を自由にユーザが設定できるようにすることが可能である。
一般的に、洗浄に関しては、試料成分を電極流路内から流しだすことができればよいため、内部標準液、希釈液の混合比率は洗浄性能に影響しない。また、希釈液、内部標準液は共に実際の試料測定に使用している試薬であるため、洗浄時の各試薬の混合率が変化したとしても、試料の電位測定に対しても大きな影響を与えることはない。
このように洗浄動作時に使用する内部標準液量と希釈液量の使用量を設定可能とすることで、消費量のバランスをとれる様になり、試薬容器の交換タイミングを同一周期にできるメリットを得ることができる。
更に、上述のステップS402やステップS502で希釈槽1に吐出された希釈液や内部標準液を電極流路内に引き込むタイムチャートを用意することができる。この場合の内部標準液測定の測定シーケンスの図を図9に示す。
図9に示すように、電極流路側に引き込む内部標準液測定Dの測定シーケンスでは、区間IS-1を使用して電極流路側への吸引、廃液を完了させる必要があるため、希釈槽1に希釈液を吐出するための希釈液吸引動作(ステップS404)および希釈槽1に希釈液を吐出する希釈液吐出動作(ステップS405)、希釈液分注ノズル3からの液だれ防止のための空気吸引動作(ステップS406)を実施するが、これらの動作時間は図6に示したステップS401,S402,S403よりそれぞれ短くする。
その後、シッパーポンプ12により希釈槽1に吐出された希釈液の吸引動作を行う(ステップS601)。その後、その後、液だれ防止のためにシッパーポンプ12を用いて試料液吸引ノズル5から空気を吸引する(ステップS602)。一連の動作終了後、シッパーポンプ12をホームポジションに戻し、流路内の廃液を行う(ステップS603)。
この電極流路側への吸引、廃液動作は、上述の内部標準液測定Cや、後述する内部標準液測定Eなどにおいて実施することができる。
更に、図示しないが、区間IS-1の時間で内部標準液のみの吐出、吸引を行うタイムチャートを用意することができ、この場合も内部標準液を電極流路側へ引き込むようにすることができる。
図10にはISE測定において、一般濃度域試料のみの測定を行う測定パターン例を、図11には一般濃度域試料測定の間に高濃度域試料測定を行う測定パターン例を示す。
一般濃度域試料のみを測定する場合は、図10に示すように、内部標準液測定Aのみを試料測定の合間に実施する。一方で、高濃度域試料の測定が入る場合、図11に示すように、高濃度域試料の電位測定後の内部標準液測定は、内部標準液測定Bを選択する。
ここで、測定対象試料が高濃度域試料の可能性があるか否かであるかの判別は、装置上の設定により行う。
例えば、判別用の設定は、試料種別ごとに設定した情報を用いる。
一般的に装置がホスト通信機やユーザのマニュアル入力から測定依頼を受け取る際には、試料種別の設定が含まれている。ここでの試料種別とは、体外診断用に採取した試料における、採取部位に依存した測定試料の種類を示す。例えば、血清、血漿、尿、髄液などである。
全体制御部134の分析ユニット用制御部134bは、その試料種別情報から当該試料が高濃度域試料に該当するかを判別する。例えば、尿試料はカリウムイオン濃度における測定範囲の高濃度領域が一般的な血清試料の測定範囲よりも10倍以上大きいため、尿試料種別を高濃度域試料と判別するようにする。試料種別に応じた内部標準液測定の選択フローを、図12に示す。
内部標準液測定のスケジューリングは、図10および図11に示すように、例えば、当該内部標準液測定シーケンスが開始される前の試料測定開始のタイミング、もしくは、その前が試料測定なしの空きサイクルの場合は、前記開始タイミングに相当する時間において全体制御部134の分析ユニット用制御部134bにより実施される。
図12に示すように、まず、分析ユニット用制御部134bは、内部標準液測定スケジューリングを開始(F101)した後、計画している内部標準液測定の前が、試料電位測定を実施しているか否かを判別する(F102)。この時、試料電位測定ではない場合、内部標準液測定Aを計画する(F103)。
ただし、このF103での内部標準液測定は、内部標準液測定Bを用いても問題ない。この場合、内部標準液測定Bの洗浄動作によって測定間隔が空くことによるISE測定時の温度影響を軽減するためのコンディショニング効果を得られる。このため、内部標準液電位の安定化を優先する設定とした場合には、内部標準液測定Bを選択するように設定することができる。
当該内部標準液測定の前が試料電位測定である場合、次にその試料測定が高濃度域試料の可能性があるか否かを判別する(F104)。高濃度域試料の可能性がない場合、例えば尿試料以外の試料であると判別された場合は、内部標準液測定Aを計画する(F105)。
これに対し、高濃度域試料の可能性がある場合、内部標準液測定Bを計画する(F106)。この場合、内部標準液測定Bの替わりに内部標準液測定Cや内部標準液測定D、後述する内部標準液測定Eのいずれかを計画することができる。
測定予定の試料が高濃度域の試料の可能性があるか否かに関する判別は、ユーザによって入力された設定に従って行われるものとする。
例えば、図13に示すように、表示部131に表示された、設定画面701において、ISE測定に使用する試料種別選択領域711で対象試料の種類を入力し、濃度選択領域712において対象試料の濃度が標準であるか高濃度域試料の可能性があるか否かを、ユーザが入力部132を操作することで設定する。
ユーザにより試料の種類ごとに濃度域が選択されると、測定シーケンス表示領域713に用いられる測定シーケンスの種類が表示される。
図13では、尿試料を高濃度域試料として、当該試料測定後の内部標準液電位測定には、内部標準液測定Bを使用することを示している。
また、設定画面701では、評価対象の電解質種別選択領域702において分析対象の電解質の種類を選択可能とすることができる。
なお、前述の高濃度域試料の設定や、それに対する内部標準液の設定に関して、各々の選択肢は高濃度域試料、内部標準液測定Bの1通りだけではなく、複数の選択肢を持てるものとする。
例えば、内部標準液測定E(第2タイムチャート)として、洗浄動作に使用する試薬量を少なくした動作を用意し、それに対応する試料の設定として、中濃度域試料といった設定をすることができる。
中濃度域試料では、高濃度域と比較してキャリーオーバのリスクが低い。そこで、図14に示すように、設定画面721の濃度選択領域732において注濃度域試料の可能性があると選択すると、洗浄として使用する希釈液、内部標準液のトータルの量を落として設定した内部標準液測定Eが選択され、測定シーケンス表示領域733に用いる測定シーケンスの種類として「内部標準液測定E」が表示される。
なお、高濃度試料の可能性があると判定する基準は、上述のような試料種別ごとに設定した情報に限られない。例えば、試料の再検査である場合は、先の検査時の結果を用いることができる。
より具体的には、例えば試料種別に基づいて設定された情報では高濃度試料の可能性があると設定されていても、先の検査で高濃度でないと結果が出ていたときは、当該試料の再検査では内部標準液測定Aの測定シーケンスを用いることができる。同様に、試料種別に基づいて設定された情報では高濃度試料の可能性がないと設定されていても、先の検査で高濃度であったと結果が出ていたときは、当該試料の再検査では内部標準液測定B,C,D,Eの測定シーケンスを用いることができる。
また、区間IS-1洗浄動作時における電極流路への試薬引き込み動作に関しては、必ずしも内部標準液電位測定の際と同じでなくてもよい。
一般的に、洗浄に対しては、流路内を流れる流体の速度が速いほど洗浄効果が得られる。そこで、内部標準液測定B,C,D,Eでの内部標準液測定Aの空き時間に相当する洗浄動作時において、内部標準液電位測定時の電極流路への内部標準液、希釈液の吸引動作を、内部標準液の電位測定時に実行されるいずれの動作時よりも速いシリンジ吸引動作を実施することが望ましい。
また、内部標準液測定Dにおいて希釈槽1に吐出した試薬を2回に分けて吸引してもよい。
次に、本実施例の効果について説明する。
上述した本実施例の自動分析装置100は、少なくとも試料の電位測定前に内部標準液の測定を1回以上実施する電解質測定部114を備えており、電解質測定部114による試料の電位測定が連続で実施される場合は、直前に測定された試料が高濃度試料の可能性があるか否かによって電位測定前の内部標準液の測定動作を変更する。
このように、電解質測定に必須な内部標準液測定の中に空き時間を作成して、本来は別動作シーケンスを用意しなければならない、洗浄処理と同様の効果が得られる動作が追加された分析性能の安定化に必要なシーケンスを用意し、直前の試料が高濃度試料の可能性がある場合に実行することにより、希釈槽を始めとした電解質測定部114内においてキャリーオーバが生じることを従来技術に比べて低減することができる。
特に、電解質測定部の実際の電極流路には、電極間のつなぎ目の存在やイオン選択膜が設置されており、通常の流路よりも凹凸が多く、汚れが残りやすい構造をしている。このため、キャリーオーバは、実際には希釈槽だけでなく電極流路内に試料溶液が取り残されることによっても生じることが懸念される。
しかしながら、本発明のような制御動作により、希釈槽1や電極流路に汚れがたまりやすい凹凸が存在したり、若干のノズルの位置ずれが生じたりしたとしても、キャリーオーバ率の大幅な低減が期待できることから、長期間の装置運用におけるキャリーオーバ性能に対して、従来技術よりもロバスト性の高い装置とすることができる。
また、連続測定と同じサイクルで洗浄を含めた内部標準液の電位測定を実施することができ、洗浄により占有されるサイクルが無くなるため、電解質測定における処理能力低下のリスクを低減することができる。
更に、内部標準液測定Aの区間IS-1のみへの動作変更であるため、ソフトウェア構成上も複雑なシーケンスを用意する必要がなく、システム管理上の設計、処理を簡便化することが期待できる。
以上により、電解質データの安定性、検査の迅速性およびデータ安定性に貢献することが可能な自動分析装置を提供することができる。
本来は、測定前の試料濃度は未知であるため、電極流路に対してキャリーオーバ回避を実施するか否かを、試料電位測定後の内部標準液測定までに判断することは不可能である。これに対し、高濃度試料の可能性があると判定する基準として、試料種別ごとに設定した情報を用い、試料種別ごとに既知となっているISEの一般的な濃度範囲情報を考慮して、試料種別ごとに適切な内部標準液測定動作を設定できるようにすることで、高濃度域であるリスクが高い場合には、洗浄動作を含む内部標準液測定を自動的に実施可能になる。これによりキャリーオーバ発生のリスクを大きく低減することができる。
更に、試料の再検査である場合は、高濃度試料の可能性があると判定する基準として、先の検査時の結果を用いることによっても、確実にキャリーオーバ発生のリスクを低減することができる。
また、直前に測定された試料が高濃度試料の可能性がある場合は、内部標準液と試料を希釈する希釈液とのうち少なくともいずれか一方を電解質測定部の電極まで吸引することで、イオン選択電極7,8,9や参照電極10内部についても洗浄することができ、より効果的にキャリーオーバの低減を図ることができる。
更に、内部標準液と希釈液とのうち少なくともいずれか一方を電極まで吸引する動作を2回に分けることで、キャリーオーバの低減を確実に図ることができる。
また、直前の測定が高濃度試料の可能性がない場合の電解質測定部114の動作が規定された内部標準液測定Aと、直前の測定が高濃度試料の可能性がある場合の電解質測定部114の動作の内部標準液測定B,C,D,Eと、を有している。特に、内部標準液測定Aは、タイムチャートの冒頭部分に電解質測定部114が動作しない空き時間が設けられており、内部標準液測定B,C,D,Eは、内部標準液測定Aの空き時間に相当するタイミングで、内部標準液と試料を希釈する希釈液とのうち少なくともいずれか一方を吐出、吸引する動作を行うように規定されていることで、電解質測定が連続した場合と非連続の場合との動作の切り替えを速やかに行うことができ、装置を安定して稼働させることができる。
更に、内部標準液測定Bは、希釈液のみを吐出、吸引する動作を行うように規定されていることにより、試薬の消費量が必要以上に増加することを抑制しつつ、電解質測定の精度向上を確実に図ることができる。
更に、内部標準液測定Cは、内部標準液と希釈液とのいずれも吐出、吸引する動作を行うように規定されていることで、不定期に内部標準液測定Cが選択されても、どちらか一方の試薬のみ極端に使用されるという状況を回避できるため、内部標準液と希釈液の消費量の偏りを低減することができ、試薬容器の交換頻度の偏りを軽減することができる。
また、内部標準液測定B,C,D,Eのうち、内部標準液測定Aの空き時間に相当するタイミングで吸引される内部標準液、希釈液の吸引動作を、内部標準液の電位測定時に実行されるいずれの動作時よりも速いものとすることにより、洗浄効果を高めることができ、よりキャリーオーバの発生確率を低減することができる。
更に、試料が高濃度試料の可能性があるか否かの基準を複数段階とすることで、必要以上に洗浄されることを抑制したり、より洗浄効果の高い動作を実行させたりすることができるようになり、キャリーオーバ発生のリスクを更に低減することができる。
また、内部標準液測定B,C,D,Eにおける内部標準液および希釈液の吐出量をユーザが設定可能であることにより、測定環境や測定間隔などの測定状況の変動や装置設置環境に合わせて、洗浄処理および各試薬消費のバランスを調整することも可能となる。
<その他>
なお、本発明は上記の実施例に限られず、種々の変形、応用が可能なものである。上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。
1…希釈槽
2…試料分注ノズル
3…希釈液分注ノズル
4…内部標準液分注ノズル
5…試料液吸引ノズル
6…配管
7…ナトリウムイオン選択電極
8…カリウムイオン選択電極
9…塩素イオン選択電極
10…参照電極
11…配管
12…シッパーポンプ
13…電位計測部
14…希釈液容器
15…内部標準液容器
16…温調ユニット
17…比較電極液容器
18…希釈液用ポンプ(DILポンプ)
19…内部標準液用ポンプ(ISポンプ)
100…自動分析装置
101…搬送ユニット
102…ラック供給トレイ
103…ラックバッファ
104…試料ラック
106…搬送ライン
107…ラック収納トレイ
111…分析ユニット
112…試料分注ライン
114…電解質測定部
115…反応ディスク
116…試薬分注ノズル
117…試薬ディスク
118…比色測定部
130…操作ユニット
131…表示部
132…入力部
133…記録部
134…全体制御部
134a…搬送ユニット用制御部
134b…分析ユニット用制御部
134c…演算記録部
601…設定画面
602…吐出量選択領域
603…吐出量選択領域
701…設定画面
702…電解質種別選択領域
711…試料種別選択領域
712…濃度選択領域
713…測定シーケンス表示領域
721…設定画面
732…濃度選択領域
733…測定シーケンス表示領域

Claims (13)

  1. 試料の分析を自動で行う自動分析装置であって、
    少なくとも前記試料の電位測定前に内部標準液の測定を1回以上実施する電解質測定部を備えており、
    前記電解質測定部による前記試料の電位測定が連続で実施される場合は、直前に測定された前記試料が高濃度試料の可能性があるか否かによって前記電位測定前の前記内部標準液の測定動作をサイクル自体の長さは変えずに変更する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  2. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記高濃度試料の可能性があると判定する基準として、試料種別ごとに設定した情報を用いる
    ことを特徴とする自動分析装置。
  3. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記試料の再検査である場合は、前記高濃度試料の可能性があると判定する基準として、先の検査時の結果を用いる
    ことを特徴とする自動分析装置。
  4. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    直前に測定された前記試料が高濃度試料の可能性がある場合は、前記前記内部標準液と前記試料を希釈する希釈液とのうち少なくともいずれか一方を前記電解質測定部の電極まで吸引する
    ことを特徴とする自動分析装置。
  5. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    直前の測定が前記高濃度試料の可能性がない場合の前記電解質測定部の動作が規定された第1タイムチャートと、直前の測定が前記高濃度試料の可能性がある場合の前記電解質測定部の動作の第2タイムチャートと、を有している
    ことを特徴とする自動分析装置。
  6. 請求項5に記載の自動分析装置において、
    前記第1タイムチャートは、タイムチャートの冒頭部分に前記電解質測定部が動作しない空き時間が設けられており、
    前記第2タイムチャートは、前記第1タイムチャートの前記空き時間に相当するタイミングで、前記内部標準液と前記試料を希釈する希釈液とのうち少なくともいずれか一方を吐出、吸引する動作を行うように規定されている
    ことを特徴とする自動分析装置。
  7. 請求項6に記載の自動分析装置において、
    前記第2タイムチャートは、前記希釈液のみを吐出、吸引する動作を行うように規定されている
    ことを特徴とする自動分析装置。
  8. 請求項6に記載の自動分析装置において、
    前記第2タイムチャートは、前記内部標準液と前記希釈液とのいずれも吐出、吸引する動作を行うように規定されている
    ことを特徴とする自動分析装置。
  9. 請求項8に記載の自動分析装置において、
    前記第2タイムチャートにおける前記内部標準液および前記希釈液の吐出量をユーザが設定可能である
    ことを特徴とする自動分析装置。
  10. 請求項6に記載の自動分析装置において、
    前記第2タイムチャートのうち、前記第1タイムチャートの前記空き時間に相当するタイミングで吸引される前記内部標準液、前記希釈液の吸引動作を、前記内部標準液の電位測定時に実行されるいずれの動作時よりも速いものとする
    ことを特徴とする自動分析装置。
  11. 請求項1に記載の自動分析装置において、
    前記試料が高濃度試料の可能性があるか否かの基準を複数段階とする
    ことを特徴とする自動分析装置。
  12. 請求項4に記載の自動分析装置において、
    前記前記内部標準液と前記希釈液とのうち少なくともいずれか一方を前記電極まで吸引する動作を2回に分ける
    ことを特徴とする自動分析装置。
  13. 自動分析装置による試料の自動分析方法であって、
    前記自動分析装置は、少なくとも前記試料の電位測定前に内部標準液の測定を1回以上実施する電解質測定部を備えており、
    前記電解質測定部による前記試料の電位測定が連続で実施される場合は、直前に測定された前記試料が高濃度試料の可能性があるか否かによって前記電位測定前の前記内部標準液の測定動作をサイクル自体の長さは変えずに変更する
    ことを特徴とする試料の自動分析方法。
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