JP7354313B2 - ねぎ収穫機 - Google Patents

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Description

本発明は、ねぎ収穫機、詳しくは、自走可能な走行機体に、ねぎが栽培されている畝からねぎを掘り起こして収穫する収穫部を備えたねぎ収穫機に関する。
下記特許文献1には、ねぎを掘り起こす掘り起こし部と、掘り起こし部により掘り起こされたねぎを挟持して後方へ搬送する搬送部と、畝を両側から崩す畝崩しロータを有する畝崩し部とを備え、掘り起こし部、搬送部、及び畝崩し部を、それぞれ走行機体に基端を枢支して先端側を一体的に昇降可能としたねぎ収穫機が開示されている。
特開2016-86643号公報
しかし、特許文献1のねぎ収穫機では、搬送部の下方に設けた掘り起こし部のコンベアの両側に、畝崩しロータに駆動力を伝達するためのロータ駆動軸が左右に並設されているため、コンベアの左右両側から泥土が排出されにくく、コンベア上に泥土が溜まって収穫物に泥土が付着するといった問題が発生していた。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、掘り起こし部のコンベア上に泥土が溜まりにくく、収穫物に泥土が付着しないねぎ収穫機を提供することを目的とする。
本発明のねぎ収穫機は、自走可能な走行機体に、ねぎが栽培されている畝からねぎを掘り起こして収穫する収穫部を備えたねぎ収穫機であって、
前記収穫部は、ねぎを掘り起こす掘り起こし部と、前記掘り起こし部により掘り起こされたねぎを挟持して後方へ搬送する搬送部と、前記掘り起こし部の前方の左右両側に設けられ、畝を両側から崩す畝崩しロータを有する畝崩し部とを備え、
前記畝崩し部は、前記掘り起こし部の後方部を枢支部として、前記掘り起こし部及び前記搬送部と一体に昇降可能に構成され、
前記畝崩しロータに駆動力を伝達するためのロータ駆動機構は、前記枢支部に設けた左右方向を軸方向とする駆動出力軸から上方に向かって延びる第1ロータ駆動軸と、前記第1ロータ駆動軸の上端から前方に向かって延びて前記畝崩しロータに連結される第2ロータ駆動軸とを有するものである。
本発明において、前記第2ロータ駆動軸は、前記搬送部に沿って前方へ向かって延びているものでもよい。
また、本発明において、前記畝崩し部は、前記畝崩しロータの上側及び左右外側を覆うロータカバーを備え、
前記ロータカバーは、前記第2ロータ駆動軸を収納した駆動ケースから上方へ分岐して前方へ延びる支持部により吊り下げた状態で支持されるものでもよい。
また、本発明において、前記ロータカバーは、前記支持部により吊り下げられて前記畝崩しロータの上側を覆う上方カバー部と、前記上方カバー部に取り付けられて前記畝崩しロータの左右外側を覆う側方カバー部とを備え、
前記側方カバー部は、前記上方カバー部に対する取付角度が変更可能であるものでもよい。
本発明によれば、畝崩しロータに駆動力を伝達するためのロータ駆動機構が、掘り起こし部の後方の駆動出力軸から上方に向かって延びた後に前方へ向かって延びることで、掘り起こし部の左右両側に配置されないため、掘り起こし部のコンベア上に泥土が溜まりにくく、収穫物に泥土が付着しない。
本実施形態のねぎ収穫機の斜視図 本実施形態のねぎ収穫機の左側面図 本実施形態のねぎ収穫機の右側面図 本実施形態のねぎ収穫機の平面図 本実施形態のねぎ収穫機の正面図 本実施形態のねぎ収穫機の背面図 本実施形態のねぎ収穫機の縦断面図 掻き落とし部の斜視図 ロータカバーの斜視図 ロータカバーの平面図
以下に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1~図7に示すAは、本実施形態に係るねぎ収穫機であり、図1はねぎ収穫機Aの斜視図、図2はねぎ収穫機Aの左側面図、図3はねぎ収穫機Aの右側面図、図4はねぎ収穫機Aの平面図、図5はねぎ収穫機Aの正面図、図6はねぎ収穫機Aの背面図、図7はねぎ収穫機Aの縦断面図である。ねぎ収穫機Aは、自走可能な走行機体1に、ねぎNを栽培している畝UからねぎNを掘り起こして収穫する収穫部2を備えている。本実施形態では、ねぎNは、根茎部Naと葉部Nbを有する長ねぎである。なお、以下の説明では、走行機体1の前進方向に向かって左側を単に左側と称し、同様に前進方向に向かって右側を単に右側と称する。
[走行機体の構成]
走行機体1は、立体枠状に形成された機体フレーム11と、機体フレーム11の両側に配置された一対のクローラ式の走行部10,10とを備えている。機体フレーム11の右側後部には、エンジン12を右側の走行部10の後上方に位置させて搭載するとともに、機体フレーム11の下部には、エンジン12の駆動力を走行部10,10に伝えるミッションケース13を左右一対の走行部10,10間に配置する。ミッションケース13は、機体フレーム11の右側後部、すなわち右側の走行部10側に配置されている。機体フレーム11の右側上部には、走行部10,10の操向・変速操作及び収穫部2の収穫操作をするための操作部14が配設されている。機体フレーム11の後端部には、作業者が搭乗する水平板状の搭乗用ステップ部24が、後方へ向けて張り出すように配設されている。
[収穫部の構成]
収穫部2は、各作業部として、左右一対の畝崩し部60,60と、掘り起こし部20と、搬送部21と、掻き落とし部22と、姿勢変更・整列部23と、を備えている。左右一対の畝崩し部60,60は、畝Uの両肩部を崩して、畝Uへの掘り起こし部20の進入抵抗を低減する。このようにして進入抵抗が低減された畝Uには、ねぎNが栽培されており、このねぎNは掘り起こし部20により掘り起こされる。搬送部21は、掘り起こし部20により掘り起こされたねぎの葉部Nbの中途部を挟持して、挟持したねぎNを起立姿勢のまま後上方へ向けて搬送する。掻き落とし部22は、搬送部21により搬送されるねぎNの根茎部Naに付着している土塊を掻き落とす。姿勢変更・整列部23は、搬送部21の終端部から起立姿勢で搬送されたねぎNを受け継ぐとともに、受け継いだねぎNの中途部を挟持して、挟持したねぎNを起立姿勢から外側方へ前傾状態に傾斜した前傾姿勢に姿勢変更・整列させながら左側後上方へ向けて搬送する。各作業部である掘り起こし部20、搬送部21、掻き落とし部22は、走行機体1の前方において、前後方向に延伸する仮想同一直線L上に配設されているとともに、これらの作業部の後方で、かつ、仮想同一直線L上に搭乗用ステップ部24が配設されている。
掘り起こし部20は、機体フレーム11に、前後方向に延伸させて形成した矩形枠状の支持枠体30の基端部を、左右方向に軸線を向けた枢軸31を介して枢支し、支持枠体30上にいわゆるバーコンベアである掘り起こしコンベア32を載設し、掘り起こしコンベア32の始端部(前端部)に掘り起こし刃33を前方へ向けて突設状に取り付けている。図7に示すように、機体フレーム11に設けたシリンダステー35と、枢軸31の中途部から上方へ向けて立設した昇降アーム36との間に、前後方向に伸縮作動する昇降シリンダ37を横架し、昇降アーム36の基端部と支持枠体30の左右延伸片30aとの間に連設片39を介設している。そして、掘り起こし部20は、昇降シリンダ37により昇降作動可能としており、搬送部21と掻き落とし部22も掘り起こし部20と一体的に昇降されるように構成している。
このように構成した掘り起こし部20では、ねぎNの収穫作業をする際には、昇降シリンダ37により掘り起こし部20を適宜下降させて、掘り起こしコンベア32が、前低後高の傾斜姿勢に配置されるとともに、掘り起こし刃33の先端側半部が、圃場G面に略水平に近接配置されるようにする。このような状態にて、走行機体1の前進走行に伴って、掘り起こし刃33の先端側半部が、ねぎNが栽培されている畝Uに対して、前方へ向けて略水平に進入し、ねぎNの根茎部Naの直下方からねぎNを掘り起こすとともに、掘り起こし刃33の基端側半部がねぎNを後上方へ土塊とともに移送させる。そして、掘り起こされたねぎNは、掘り起こし刃33の基端側半部の上面を滑動しながら後上方へ移送されて、ねぎNの葉部Nbが後述する搬送部21に挟持されて後上方へ搬送される一方、土塊の付着したねぎNの根茎部Naが、掘り起こし刃33の基端側半部から掘り起こしコンベア32上に受け渡されて、掘り起こしコンベア32によりさらに後上方へ搬送される。この際、ねぎNは、畝Uに栽培されている起立姿勢のまま後上方へ向けて搬送される。
搬送部21は、掘り起こし部20の直上方において、掘り起こし部20の掘り起こしコンベア32と平行させて前低後高の傾斜状に配置して、掘り起こした起立姿勢のねぎNの中途部を左右側方から挟持した状態で後上方へ向けて搬送するようにしている。すなわち、搬送部21は、左右一対の前・後支持フレーム40,41を介して掘り起こしコンベア32の直上方に平行に対向させて配設されている。そして、搬送部21は、前後方向に延伸する左右一対の搬送体42,42を配設して構成している。搬送体42は、前後方向に間隔をあけて配置した従動プーリ43と駆動プーリ44とに搬送ベルト45を巻回して形成している。左右に対向する両搬送体42,42の始端部(前端部)から終端部(後端部)に向けて移送する搬送ベルト往路側部45a,45a同士を対面状態で面接触させており、搬送ベルト往路側部45a,45a同士がねぎNの葉部Nbを挟持するとともに、挟持した状態でねぎNを後上方へ搬送するようにしている。
左側の前支持フレーム40は、上下方向に延伸させて、掘り起こしコンベア32の左側部と左側の搬送体42の前部との間に介設している。同様に、右側の前支持フレーム40は、上下方向に延伸させて、掘り起こしコンベア32の右側部と右側の搬送体42の前部との間に介設している。図7に示すように、搬送部伝動横軸170を軸支する伝動横軸ケースの左右側部には、左右一対のプーリ駆動軸85,85を軸支する左右一対の駆動軸ケース48,48を立設している。左側の後支持フレーム41は、左側の搬送体42の後部と機体フレーム11の左側前部との間に斜交状に介設している。同様に、右側の後支持フレーム41は、右側の搬送体42の後部と機体フレーム11の右側前部との間に斜交状に介設している。49は搬送ベルト往路側部45aを弾性付勢するテンションローラである。
このように構成した搬送部21では、左右一対の搬送体42,42の搬送ベルト往路側部45a,45a同士がねぎNの葉部Nbを挟持するとともに、挟持した状態でねぎNを後上方へ搬送するようにしているため、ねぎNの根茎部Naを下方から支持して搬送する掘り起こし部20の掘り起こしコンベア32と協働して、ねぎNを起立した姿勢にて堅実に後上方へ搬送することができる。
掻き落とし部22は、機体フレーム11に左右方向に延伸する横軸ケース50を横架し、横軸ケース50の右側部から前下方へ向けてチェンケース51を延出させ、チェンケース51の先端部(前端部)に軸ケースを左側方へ向けて突設して、軸ケース中に軸架した回転体支軸53の先端部に回転体54を同軸的に取り付けている。回転体54は、左右方向に軸線を向けた円筒状の周壁と、周壁の左右側端面を閉塞する左右側端壁とから形成され、左右側端壁の中心部に回転体支軸53の先端部を貫通させて取り付けている。つまり、回転体54は、搬送部21の搬送方向に対して直交する方向に、その軸線を向けて配置するとともに、その軸線廻りに回転体支軸53を介して回転可能としている。
図8に示すように、回転体54の周壁の外周面には、その周方向と軸線方向にそれぞれ間隔をあけて多数の掻き落とし用の突片55を放射状に突設するとともに、各突片55は、それらの先端部が根茎部Naに沿うように各突片55の突出高さに変化をもたせている。本実施形態では、回転体54の周壁の外周面の周方向に同一間隔をあけて8個の突片55を突設して突片ユニットを形成し、周壁の軸線方向に同一間隔をあけてこの突片ユニットを7組形成している。
また、軸線方向両端部の突片55には、着脱可能な掻き落とし補助部材56が設けられている。掻き落とし補助部材56は、突片55にボルト等で固定される。掻き落とし補助部材56は、ゴム製の板材で構成されており、ねぎNを傷付けることなく、根茎部Naに付着している土塊を効率よく掻き落とすことができる。
姿勢変更・整列部23は、搬送部21の直後方位置に、搬送部21により起立姿勢で後上方へ向けて搬送されるねぎNを受け継いで、受け継いだねぎNを起立姿勢から外側方へ傾斜した傾倒姿勢に姿勢変更するとともに、整列させるように配設して、ねぎNを姿勢変更・整列しながら一側後上方(本実施形態では左側後上方)へ向けて搬送するようにしている。
すなわち、姿勢変更・整列部23は、前後方向に延伸する左右一対の移送体80,80を前低後高で、かつ、後端部が左側外方へ向くように配設して構成している。移送体80は、前後方向に間隔をあけて配置した駆動プーリ81(図7を参照)と従動プーリ82(図6を参照)とに移送ベルト83を巻回して形成しており、左右に対向する両移送体80,80の始端部(前端部)から終端部(後端部)に向けて移送する移送ベルト往路側部83a,83a同士を対面状態で面接触させている。駆動プーリ81,81は、それらの軸線を上下方向に向けて配置する一方、従動プーリ82,82は、それらの軸線を左高右低の傾斜方向(例えば、45°)に傾けて配置して、移送ベルト往路側部83a,83a同士の中途を捩り状に面接触させている。左側の搬送体42の駆動プーリ44と左側の移送体80の駆動プーリ81は、図7に示すように上下方向に軸線を向けて配置した左側のプーリ駆動軸85の上端部と中途部とに同軸的に取り付けている。右側の搬送体42の駆動プーリ44は、上下方向に軸線を向けて配置した右側のプーリ駆動軸85の上端部にチェンケースを介して連動連結するとともに、右側の移送体80の駆動プーリ81は、右側のプーリ駆動軸85の中途部に取り付けている。そして、搬送部21の終端部からねぎNを受け継いだ姿勢変更・整列部23は、移送ベルト往路側部83a,83a同士がねぎNの葉部Nbを挟持するとともに、挟持した状態でねぎNを起立姿勢から傾倒姿勢に姿勢変更させながら整列させて、左側後上方へ搬送するようにしている。87は、姿勢変更・整列部23により移送されるねぎNの葉先側が垂れ下がらないように保持しながら、ねぎNを搬送する補助移送ベルトである。
このように構成した姿勢変更・整列部23では、ねぎNの搬送姿勢を起立姿勢から傾倒姿勢に姿勢変更させることができるため、ねぎNを順次、かつ、堅実に後述する収集部25に収集・貯留させることができる。
姿勢変更・整列部23の後下方位置には、ねぎNを収集する矩形板状の収集部25を配設して、姿勢変更・整列部23により姿勢変更・整列されたねぎNが収集部25に収集されるようにしている。そして、姿勢変更・整列部23の終端部の下方に、収集部25の前端縁部を配置して、姿勢変更・整列部23により搬送されたねぎNが収集部25上に落下されて収集・貯留されるようにしている。
掘り起こし部20の前方には、収穫部2の一部である左右一対の畝崩し部60,60を配設している。畝崩し部60,60は、畝Uの両肩部を崩して、後続の掘り起こし部20の進入抵抗を軽減させることで、掘り起こし部20による掘り起こし作業がスムーズに行えるようにしている。
畝崩し部60,60及び搬送部21は、後端部を走行機体1に枢支させ、前端部側を昇降させるように構成されている。畝崩し部60,60は、後端部に設けられた軸支部60a,60aにより、横軸ケース50に支持されている。同様に、搬送部21は、後端部が横軸ケース50に支持されている。このように、横軸ケース50は、掘り起こし部20の後方に配置され、畝崩し部60,60及び搬送部21の枢支部に相当する。また、畝崩し部60,60は、前後一対の取付プレート60b,60bにより搬送部21と連結されているため、搬送部21と一体として昇降される。なお、取付プレート60b,60bをボルト等で搬送部21に取り付けるための取付孔は長孔となっており、搬送部21に対する畝崩し部60,60の取付角度を調整することができる。
畝崩し部60,60は、畝Uを両側から崩す畝崩しロータ61,61を備える。畝崩しロータ61,61は、円板状の取付円板62,62と、取付円板62,62に取り付けられた複数の畝崩し爪63,63とを有する。複数の畝崩し爪63,63は、各取付円板62,62に周方向に一定の間隔をあけて突設されている。本実施形態では、各取付円板62,62に6個の畝崩し爪63,63が取り付けられている。畝崩しロータ61,61は、取付円板62,62の板面に垂直な回転軸周りを回転する。また、左右の畝崩しロータ61,61は、下側ほど互いの間隔が狭くなるように、正面視で逆「ハ」字状となるように配置されている。
図2に示すように、畝崩し部60,60は、畝崩しロータ61,61を回転させるロータ回転軸64,64を備える。ロータ回転軸64,64は、取付円板62,62の中心から左右外側に延びている。ロータ回転軸64は、ギヤケース65内に収納されている。ロータ回転軸64は、ギヤケース65から左右内側に突出し、その先端部に畝崩しロータ61の取付円板62を支持する。
畝崩し部60,60は、横軸ケース50の左右側部に、上方に向かって延びる第1駆動ケース66,66の基端部(下端部)が取り付けられ、各第1駆動ケース66,66の先端部(上端部)に、前方に向かって延びる第2駆動ケース67,67の基端部(後端部)が取り付けられ、各第2駆動ケース67,67の先端部(前端部)にギヤケース65が取り付けられている。横軸ケース50の左右両端部には、ギヤケース68,68が設けられ、第1駆動ケース66,66の先端部には、ギヤケース69,69が設けられている。
第2駆動ケース67,67は、搬送部21に沿って前方へ向かって延びている。より具体的には、第2駆動ケース67,67は、搬送部21の左右外側方において、搬送ベルト45と略平行となるように前低後高の傾斜状に配置されている。第1駆動ケース66,66は、側面視で第2駆動ケース67,67に対して略垂直に配置されている。
左右のロータ回転軸64,64は、第2駆動ケース67,67内に収納された第2ロータ駆動軸72,72の回転駆動力を受けて回転する(図2を参照)。ギヤケース65,65には、ロータ回転軸64,64と第2ロータ駆動軸72,72の互いのギヤ連結部分が収納されている。ギヤ連結部分としては、例えばベベルギヤが用いられる。
左右の第2ロータ駆動軸72,72は、第1駆動ケース66内に収納された第1ロータ駆動軸71,71の回転駆動力を受けて回転する(図2を参照)。ギヤケース69,69には、第2ロータ駆動軸72,72と第1ロータ駆動軸71,71の互いのギヤ連結部分が収納されている。ギヤ連結部分としては、例えばベベルギヤが用いられる。
左右の第1ロータ駆動軸71,71は、横軸ケース50内に収納された駆動出力軸70の回転駆動力を受けて回転する(図2を参照)。駆動出力軸70は、左右方向を軸方向とする。ギヤケース68には、駆動出力軸70と第1ロータ駆動軸71,71の互いのギヤ連結部分が収納されている。ギヤ連結部分としては、例えばベベルギヤが用いられる。
このように、畝崩しロータ61,61に駆動力を伝達するためのロータ駆動機構は、第1ロータ駆動軸71,71、第2ロータ駆動軸72,72、及びロータ回転軸64,64を含む。
上記の構成により、第1ロータ駆動軸71,71を収納する第1駆動ケース66,66と第2ロータ駆動軸72,72を収納する第2駆動ケース67,67とが、掘り起こしコンベア32の側方に配置されないため、掘り起こしコンベア32上に泥土が溜まりにくく、収穫物に泥土が付着しない。
また、畝崩し部60,60は、畝崩しロータ61,61の上側及び左右外側を覆うロータカバー73,73を備えている。ロータカバー73,73は、畝崩しロータ61,61によって畝を崩す際に生じた泥土の飛散を防止する。
ロータカバー73,73は、畝崩しロータ61,61の上方に設けられている。より具体的には、図9及び図10に示すように、ロータカバー73,73は、畝崩しロータ61,61の上方にて、第2駆動ケース67,67に固定された支持パイプ74,74(支持部に相当する)により吊り下げた状態で支持されている。支持パイプ74,74は、略L字状をしており、第2駆動ケース67,67から分岐するように上方へ向かって延び、その後前方に向かって延びるように設けられている。ロータカバー73,73を上方から吊り上げた状態で支持することで、畝崩しロータ61,61の側方に支持部がないため、スムーズに泥土を排出できる。
ロータカバー73,73は、畝崩しロータ61,61の上側を覆う上方カバー部731と、上方カバー部731に取り付けられて畝崩しロータ61,61の左右外側を覆う側方カバー部732とを備えている。
上方カバー部731は、支持パイプ74により支持される基部カバー731aと、基部カバー731aに対して上下に回動可能に連結された前回動カバー731b及び後回動カバー731cとを有する。すなわち、上方カバー部731は、前後に三分割された形態となっている。前回動カバー731bは、基部カバー731aの前側にヒンジ部731dを介して設けられ、後回動カバー731cは、基部カバー731aの後側にヒンジ部731eを介して設けられている。
側方カバー部732は、上方カバー部731と同様、前後に三分割された形態となっており、基部カバー731aに取り付けられた中央側面カバー732aと、前回動カバー731bに取り付けられた前側面カバー732bと、後回動カバー731cに取り付けられた後側面カバー732cとを有する。
側方カバー部732は、ゴム製の板材で構成されており、変形可能となっている。側方カバー部732のうち少なくとも中央側面カバー732aは、ゴム製の板材の形態を保持するための形態保持部材733を有する。形態保持部材733は、中央側面カバー732aの裏面(畝崩しロータ61に対向する面)に沿うように設けられる。形態保持部材733は、細長い帯状の金属製の板材であり、形態保持部材733を塑性変形させることで中央側面カバー732aを任意の形態に保持することができる。これにより、中央側面カバー732aは、上方カバー部731に対する取付角度が変更可能となっている。その結果、泥土の飛散方向又は排出量に応じて中央側面カバー732aの取付角度を調整できる。
形態保持部材733は、中央側面カバー732aの前後に2本設けられている。なお、形態保持部材733は、少なくとも中央側面カバー732aに設けられるが、前側面カバー732bと後側面カバー732cにも設けてもよい。
収穫部2の前方には、左右一対のゲージ輪90,90が設けられている。左右のゲージ輪90,90は、収穫部2の前端部の対地高さを決めるものであり、畝Uの左右側方に接触した状態で、走行機体1を畝Uに沿って走行させる。
ゲージ輪90,90は、搬送部21に取り付けられたゲージ輪支持フレーム91に支持されている。ゲージ輪支持フレーム91は、搬送部21に取り付けられた左右の支持アーム部92,92と、正面視門状のガイドフレーム部93と、左右の各支持アーム部92,92の前端部から延設されたゲージ輪支持アーム部94,94とを有する。
左右の支持アーム部92,92は、パイプ状の部材により構成されており、基端部が搬送部21に固定され、先端部が前方へ向かって延びている。支持アーム部92,92の前部は、略水平に延びている。ガイドフレーム部93は、パイプ状の部材により構成されており、その両端部が左右の支持アーム部92,92の前部中央部に固定され、搬送部21の前端部を左右に跨ぐように設けられている。
ゲージ輪支持アーム部94,94は、各支持アーム部92,92の前端部から前下方に向けて傾斜状に設けられている。ゲージ輪支持アーム部94,94は、各支持アーム部92,92に固定されるゲージ輪支持アーム部材95,95と、各ゲージ輪支持アーム部材95,95の下端部に取り付けられるゲージ輪支承部材96,96とを有する。
ゲージ輪支持アーム部材95,95は、その上端に設けられた回転ハンドル95a,95aの操作によって伸縮可能に設けられており、これにより、左右のゲージ輪90,90の高さ調節が可能となっている。
ゲージ輪支承部材96,96は、ゲージ輪90,90を回転自在に支持する。左右のゲージ輪90,90は、下側ほど互いの間の間隔を狭くするように、機体正面視で逆「ハ」字状をなすように傾斜状に支持されている。ゲージ輪支承部材96,96は、ゲージ輪支持アーム部材95,95に対して上下に回動可能に取り付けられている。これにより、ねぎ収穫機Aをトラックに積載する際、ゲージ輪支承部材96,96をゲージ輪90,90とともに上方へ回動させて収納することで(図2を参照)、ねぎ収穫機Aの全長を短縮することができる。
[他の実施形態]
前述の実施形態では、第2駆動ケース67,67は、搬送部21に沿って前方へ向かって延びているが、これに限定されない。第2駆動ケース67,67は、必ずしも搬送部21の左右外側方に隣接して配置される必要はなく、第1駆動ケース66,66と第2駆動ケース67,67とが、側面視で掘り起こしコンベア32と搬送部21との間の空間に重ならないように配置されればよい。すなわち、第2駆動ケース67,67は、搬送部21の左右外側方において、搬送ベルト45と略平行に配置される必要はなく、また、第1駆動ケース66,66は、側面視で第2駆動ケース67,67に対して略垂直に配置される必要はない。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明だけではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
A ねぎ収穫機
N ねぎ
Na 根茎部
Nb 葉部
1 走行機体
2 収穫部
10 走行部
11 機体フレーム
20 掘り起こし部
21 搬送部
22 掻き落とし部
32 掘り起こしコンベア
60 畝崩し部
61 畝崩しロータ
64 ロータ回転軸
66 第1駆動ケース
67 第2駆動ケース
70 駆動出力軸
71 第1ロータ駆動軸
72 第2ロータ駆動軸
73 ロータカバー
731 上方カバー部
732 側方カバー部
733 形態保持部材
74 支持パイプ

Claims (3)

  1. 自走可能な走行機体に、ねぎが栽培されている畝からねぎを掘り起こして収穫する収穫部を備えたねぎ収穫機であって、
    前記収穫部は、ねぎを掘り起こす掘り起こし部と、
    前記掘り起こし部により掘り起こされたねぎを挟持して後方へ搬送する搬送部と、
    前記掘り起こし部の前方に設けられ、畝を崩す畝崩し部とを備え、
    前記畝崩し部に駆動力を伝達するための駆動機構は、前記掘り起こし部の後方から上方に向かって延び、更に前方へ向かって延びて、前記畝崩部に連結されている、ねぎ収穫機。
  2. 前記畝崩し部に駆動力を伝達するための駆動機構のうち、前方へ向かって延びる部分は前記搬送部に沿っていることを特徴とする、請求項記載のねぎ収穫機。
  3. 前記畝崩し部は、前記掘り起こし部の後方部を枢支部として、前記掘り起こし部及び前記搬送部と一体に昇降可能に構成されることを特徴とする、請求項1記載のねぎ収穫機。
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