JP7352988B1 - 金具付ホース - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性を備えた金具付ホースを提供する。【解決手段】金具付ホースは、ホース2と、金具3と、スリーブ4とを有する。ホース2の一端部は、金具3の金具筒状部31に接続されている。スリーブ4は、ホース2と金具筒状部31とを覆っている。スリーブ4は、金具筒状部31を覆う第1筒状部41と、ホース2を覆う第2筒状部42とを有する。第2筒状部42は、第1筒状部41より径が小さい。第2筒状部42の長さは8mm以上である。第2筒状部42の厚さは1mm以上である。第2筒状部42の硬さはJIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが70以上95以下である。【選択図】図4

Description

本発明は、ホースに金具が接続された金具付ホースに関する。
自動車や二輪自動車などの車両に用いられるホース(例えば、ブレーキホース)には、ホースの端部に金具が接続された金具付ホースが用いられている。このようなホースには、車両内での振動や屈曲などに耐え得る耐久性が求められる。
特許文献1には、上記耐久性を有するブレーキホースが記載されている。特許文献1に記載されたブレーキホースは、端部に金具を有し、金具がソケット部とその内側に同心に形成されたニップル部とを有し、ソケット部とニップル部との間にホースが嵌められる。特許文献1に記載されたブレーキホースでは、ホースを曲げた時にニップル部の先端付近に応力が集中することを回避するため、ニップル部の先端をソケット部の先端より3~7mm突出させている。
特開2007-333112号公報
特許文献1に記載のブレーキホースでは、金具の構成を変えているが、これと異なる構成、例えば、金具の構成を変えずに耐久性を有するホースを提供することも望まれている。
本発明は、従来と異なる構成により、耐久性を備えた金具付ホースを提供することを目的とする。
本明細書に開示される金具付ホースは、ホースと、前記ホースの一端部が接続された金具筒状部を有する金具と、前記ホースと前記金具筒状部とを覆うスリーブと、を備え、前記スリーブは、前記金具筒状部を覆う第1筒状部と、前記ホースを覆い、且つ、前記第1筒状部より径が小さい第2筒状部と、を有し、前記第2筒状部の長さは、8mm以上であり、前記第2筒状部の厚さは、1mm以上であり、前記第2筒状部の硬さは、JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが、70以上95以下である。
上記構成において、前記ホースの内側と前記金具の内側とが連通していることが好ましい。前記ホースは、内面樹脂層、金属ワイヤ補強層および外面樹脂層を内側から順に有することが好ましい。前記内面樹脂層は、フッ素樹脂を含む単層であることが好ましい。前記スリーブの前記第1筒状部が前記金具筒状部を直接覆い、第2筒状部が前記ホースを直接覆うことが好ましい。前記スリーブの材質は、熱可塑性エラストマーまたはゴムであることが好ましい。前記スリーブの材質と前記外面樹脂層の材質とが同じであることが好ましい。
振動が生じたりホースが曲がったりしたとき、ホースと金具との接続部付近に応力が集中することにより、この付近でホースに亀裂が発生しやすい。ホースと金具との接続部付近を上記構成のスリーブで覆うことにより、ホースに亀裂が発生することを抑えられることがわかった。
上記構成にすることで、従来と異なる構成により、耐久性を備えたホースを提供することができる。
従来と異なる構成により、耐久性を備えた金具付ホースを提供することができる。
実施形態に係る金具付ホースの外観図である。 ホースの構造を示すホース外観図である。 金具付ホースの一方の端部の内部構造を示す図である。 ホースと金具との接続部分付近の一部断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1に、金具付ホース1を示している。金具付ホース1は、ホース2と、金具3と、スリーブ4とを備えている。ホース2の両端部に金具3が接続されている。ホース2と金具3との接続部付近が、スリーブ4に覆われている(後述の図3参照)。金具付ホース1は、例えば、車両のブレーキホースなどとして用いられる。
ホース2は、図2に示すように、内側から順に、内面樹脂層21、金属ワイヤ補強層22および外面樹脂層23を有する。
内面樹脂層21は、例えば、フッ素樹脂を含む単層から構成されていてもよい。フッ素樹脂として、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ペルフルオロアルコキシアルカン(PFA)および四フッ化エチレン共重合体(FEP)からなる群から選択される少なくとも1種が挙げられる。これらの群からなる1種を使用してもよく、2種以上をブレンドして使用してもよい。この場合、内面樹脂層21に、フッ素樹脂以外の成分が含まれていてもよい。また、別の例として、内面樹脂層21が、複数層から構成されていてもよい。例えば、内面樹脂層21は、内側から順に、内層、中間層および外層の3層から構成されていてもよい。この場合、内層がフッ素樹脂(エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)など)を含む層であり、中間層が接着性ポリアミド樹脂(ポリアミド12(PA12)など)を含む層であり、外層がガスバリア性を有するポリアミド樹脂(ポリアミド11(PA11)など)を含む層でもよい。
金属ワイヤ補強層22は、金属ワイヤ(金属細線)を編組させることにより形成された層である。金属ワイヤには、例えば、ステンレス鋼(SUS)のワイヤなどが用いられる。
外面樹脂層23は、樹脂の層である。樹脂として、例えば、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、ポリアミド樹脂(PA)などが挙げられる。
図3に、スリーブ4の内側の構造を破線で示している。金具3は、端部に、金具筒状部31を有する。金具筒状部31にホース2の端部が嵌められることにより、金具3とホース2とが接続されている。本実施形態では、金具3として、いわゆるアイジョイントを図示しているが、これ以外の金具を使用してもよい。
金具筒状部31とホース2とは、スリーブ4に覆われている。具体的には、金具筒状部31とホース2との接続部付近がスリーブ4に覆われている。金具筒状部31の全体がスリーブ4に覆われていてもよく、金具筒状部31の一部がスリーブ4に覆われていてもよい。ホース2についても、ホース2の少なくとも一部がスリーブ4に覆われているとよい。
図4に、ホース2と金具3との接続部付近の一部断面図を示している。スリーブ4は、金具筒状部31を覆う第1筒状部41と、ホース2を覆う第2筒状部42とを有する。第1筒状部41は、主にスリーブ4を金具筒状部31に保持するための部分である。第2筒状部42は、第1筒状部41より径が小さい。ここで、「第2筒状部42は、第1筒状部41より径が小さい」とは、第2筒状部42に、(1)第1筒状部41の内径より小さい内径の部分がある、(2)第1筒状部41の外径より小さい外径の部分がある、および、(3)第1筒状部41の内径および外径より小さい内径および外径の部分がある、のいずれか1つを満たす部分が存在することである。
第2筒状部42は、円筒部51と、傾斜部52とを有する。円筒部51は、内径および外径がほぼ一定の円筒状である。傾斜部52は、第1筒状部41と円筒部51との間に形成されている。傾斜部52は、円筒部51に近付くにつれて径が小さくなる部分である。ここで、「円筒部51に近付くにつれて径が小さくなる」とは、円筒部51に近付くにつれて内径および/または外径が小さくなる部分である。
第2筒状部42の長さl(図4に示す「l」)は、8mm以上である。スリーブ4が、ホース2および金具筒状部31を覆った状態において(図4参照)、ホース2の金具筒状部31に嵌まっていない部分は、金具筒状部31の先端から8mm以上、スリーブ4に覆われる。なお、第2筒状部42の長さlの上限は、特に限定されない。第2筒状部42の長さlの上限は、例えば、金具付ホース1を車両などに固定する図示しないブッシュと重ならない長さとしたり、金具付ホース1の他方の端部の金具3とホース2とを覆う別のスリーブ4と重ならない長さとしたりすることが考えられる。これらを考慮して、例えば、第2筒状部42の長さlを50mm以下としてもよい。第2筒状部42の長さlの上限は、後述する耐久性の効果に影響しない。
第2筒状部42の厚さ(図4に示す「t11」)は、1mm以上である。第2筒状部42の厚さの上限は特に限定されない。第2筒状部42の厚さの上限は、後述する耐久性の効果に影響しない。例えば、金具付ホース1の設置スペースなどを考慮して、第2筒状部42の厚さを5mm以下としてもよい。
第2筒状部42の厚さ(図4に示す「t11」、「t12」)は、全て同じ厚さでもよく、全て同じ厚さでなくてもよい。例えば、傾斜部52の厚さt12と円筒部51の厚さt11とが同じでもよく、傾斜部52の少なくとも一部の厚さt12と円筒部51の厚さt11とが異なってもよい。例えば、傾斜部52の少なくとも一部の厚さt12が円筒部51の厚さt11より厚くてもよい。
また、第2筒状部42の厚さ(図4に示す「t11」、「t12」)は、第1筒状部41の厚さt1と同じでもよく、異なってもよい。例えば、第2筒状部42の厚さが、第1筒状部41の厚さt1より厚くてもよい。第2筒状部42の傾斜部52の厚さt12が、第1筒状部41の厚さt1より厚くてもよい。
第2筒状部42の硬さは、JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが、70以上95以下である。第2筒状部42の硬さは、第1筒状部41の硬さと同じでもよく、異なってもよい。
第1筒状部41の長さ、厚さおよび硬さは、特に限定されない。第1筒状部41の長さ、厚さおよび硬さは、後述する耐久性に影響しない。
スリーブ4の材質は、樹脂である。樹脂は、特に限定されないが、例えば、熱可塑性エラストマーまたはゴムでもよい。熱可塑性エラストマーは、特に限定されない。熱可塑性エラストマーとして、例えば、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、アミド系エラストマーなどが挙げられる。これらのエラストマーを単独で使用してもよく、二種以上をブレンドして使用してもよい。ゴムは、特に限定されないが、例えば、ジエン系ゴム、オレフィン系ゴム、アクリル系ゴム(ACM、ANM)、ブチルゴム(IIR)、ウレタンゴム(U)、シリコーンゴム(Q)、フッ素ゴム(FFKM、FKM)などが挙げられる。これらのゴム成分を単独で使用してもよく、二種以上をブレンドして使用してもよい。
スリーブ4は、例えば、ホース2が金具筒状部31に接続された状態で、ホース2と金具筒状部31との接続部付近に被せられる。スリーブ4は、例えば、金具筒状部31に接着剤などにより接着されてもよく、金具筒状部31にバンド固定されてもよく、金具筒状部31に被せられているだけでもよい。振動やホースの屈曲が生じる環境でも、スリーブ4が、金属筒状部31とホース2とを覆う状態が維持される構成とすることが好ましい。スリーブ4が、金属筒状部31とホース2とを覆う状態が維持されれば、スリーブ4の内径は、ホース2の外径や金具筒状部31の外径とほぼ同じでなくてもよい。
上述した本実施形態によると、以下の効果が得られる。
スリーブ4がない金具付ホースの場合、振動が生じたり、ホース2が屈曲したりしたとき、ホース2と金具筒状部31との接続部付近に応力が集中し、当該接続部付近でホース2に亀裂が発生しやすい。本実施形態では、ホース2と金具筒状部31との接続部付近が上記構成のスリーブ4で覆われていることにより、振動が生じたり、ホース2が屈曲したりする環境でも、ホース2に亀裂が発生することを抑えられる。本実施形態によると、金具の構成を変えることなく、既存の金具を使用しつつ、耐久性を有する金具付ホース1を提供することができる。具体的には、後述するように、車両用ブレーキホースとして求められる耐ホイップ性を備えることがわかった。
また、スリーブ4には、図4に示すように、径が小さくなる傾斜部52が形成されている。金具筒状部31とホース2との接続部近辺の応力が最も集中しやすい部分に傾斜部52が存在することにより、ホース2と金具3との接続部付近で、ホース2に亀裂が発生することをより抑えられる。これにより、耐久性を高めることができる。
さらに、応力が最も集中しやすい傾斜部52の厚さt12を厚くすることにより、ホース2と金具3との接続部付近で、ホース2に亀裂が発生することを抑える効果が高まる。このことから、傾斜部52の厚さt12をスリーブ4の他の部分より厚くしてもよい。例えば、傾斜部52の厚さt12を第1筒状部41の厚さt1より厚くすることにより、耐久性をさらに高めることができる。また、傾斜部52の少なくとも一部の厚さt12を円筒部51の厚さt11より厚くすることにより、耐久性をさらに高めることができる。
スリーブ4の材質は、特に限定されないが、例えば、熱可塑性エラストマーまたはゴムといった入手しやすい材質とすることで、金具付ホース1の耐久性を高めることができる。また、スリーブ4の材質が、ホース2の外面樹脂層23の材質と同じ場合には、金具付ホース1に亀裂がより発生しにくくなり、耐久性をより高めることができる。
ホース2の構成は、特に限定されないが、図2に示すように、内面樹脂層21、金属ワイヤ補強層22および外面樹脂層23を内側から順に有する場合、以下の効果が得られる。
最内層としてホース2を通る流体に腐食しにくい内面樹脂層21を形成し、外側に金属ワイヤ補強層22を形成することにより、流体による内圧を受けてもホース2の膨張が抑えられる。また、金属ワイヤ補強層22の外側に外面樹脂層23を形成して保護することにより、金属ワイヤ補強層22の外部からの損傷を抑えられる。
また、近年、二輪自動車用ブレーキホースにおいて、耐熱性の向上が求められている。ホース2の内面樹脂層21(図2参照)を、フッ素樹脂(例えば、PTFE)を含む単層とすることにより、ホース2の耐熱性を向上させることができることがわかった。その一方で、内面樹脂層21と金属ワイヤ補強層22と外面樹脂層23とは、一般的に接着剤で接着されているが、内面樹脂層21が、フッ素樹脂(例えば、PTFE)を含む単層である場合、フッ素樹脂に接着剤が接着しないため、内面樹脂層21と金属ワイヤ補強層22との接着性が弱い。そのため、振動やホース2の屈曲などが生じた場合、内面樹脂層21と金属ワイヤ補強層22との間にずれが発生し、金属ワイヤ補強層22や外面樹脂層23に亀裂が生じやすくなり、十分な耐久性が得られないおそれがある。
しかし、上述したように、ホース2と金具筒状部31との接続部付近を、上記構成のスリーブ4で覆うことにより(図4参照)、ホース2の内面樹脂層21が、フッ素樹脂(例えば、PTFE)を含む単層である場合でも、振動が生じたり、ホース2が屈曲したりする環境で、ホース2に亀裂が発生することを抑えられることがわかった。具板的には、後述するように、車両用ブレーキホースとして求められる耐ホイップ性を有することがわかった。したがって、二輪自動車用ブレーキホースなどに求められる高い耐熱性を備えつつ、耐久性を有する金具付ホース1を提供することができる。
以下、実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。但し、下記実施例は、本発明を制限するものではない。
〔実験1〕
図1~図4に示す構成と同様な構成の金具付ホースを用いて、耐久性を調べる実験(ホイップ試験)を行った。
ホースとして、内側から順に、内面樹脂層、金属ワイヤ補強層および外面樹脂層を有するものを用いた。内管樹脂層は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の単層であり、金属ワイヤ補強層は、ステンレス(SUS)ワイヤ補強(編組)層であり、外面樹脂層は、熱可塑性ポリウレタン(TPU)層である。
スリーブとして、熱可塑性ポリウレタン(TPU)製のスリーブを用いた。スリーブの厚さは1mmであり、JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが70(70A)のスリーブを使用した。
表1に示すように、スリーブの第2筒状部の長さ(図4の「l」参照)が異なる4種類の金具付ホースを準備した。各金具付ホースに、JIS D2601に準じた方法で、ホイップ試験を実施した。表1に、ホースが破壊するまでの時間を示している。
Figure 0007352988000002
日本産業規格のJIS D2601には、ホイップ試験によるホイップ性が規定されており、車両用ブレーキホースでは、ホイップ試験におけるホース破壊までの時間が35hr以上でなければならないことが規定されている。
表1から、ホース破壊までの時間が35hr(35時間)以上となるのは、スリーブの第2筒状部の長さが8mm以上のときであることがわかった。
〔実験2〕
スリーブの第2筒状部の長さを8mmとし、スリーブの第2筒状部の厚さを表2に示す厚さとした4種類の金具付ホースを準備した。それ以外は、実験1と同様な条件でホイップ試験を実施した。
Figure 0007352988000003
表2から、ホース破壊までの時間が35hr(35時間)以上となるのは、スリーブの第2筒状部の厚さが1mm以上のときであることがわかった。
〔実験3〕
スリーブの第2筒状部の長さを8mmとし、スリーブの第2筒状部の硬さを表3に示す硬さとした5種類の金具付ホースを準備した。それ以外は、実験1と同様な条件でホイップ試験を実施した。
Figure 0007352988000004
表3に示す「60A」、「70A」、「75A」、「85A」および「95A」は、以下を示す。
60A:JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが60である
70A:JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが70である
75A:JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが75である
85A:JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが85である
95A:JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが95である
表3から、ホース破壊までの時間が35hr(35時間)以上となるのは、スリーブの第2筒状部の硬さが、JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが70以上95以下のときであることがわかった。
上記実験1~3から、スリーブとして、第2筒状部の長さが8mm以上であり、厚さが1mm以上であり、硬さがJIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが70以上95以下であるスリーブを用いることにより、JIS D2601に規定された耐久性を有する金具付ホースが得られることがわかった。
また、上記実験1~3では、ホースの内管樹脂層としてPTFEを使用しているため、内管樹脂層とその外側の金属ワイヤ補強層との間にずれが発生しやすい。このようなホースを用いた場合でも、上記スリーブを用いることにより、JIS D2601に規定された耐久性を有する金具付ホースが得られることがわかった。
以上、本発明の実施形態などについて図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態などに限定されるものでないと考えられるべきである。そして、本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、ホースの構成は、図2に示す内面樹脂層21、金属ワイヤ補強層22および外面樹脂層23の3層構造に限られず、変更可能である。内面樹脂層21の構成も変更可能である。
また、スリーブにおいて、図4に示すように、第1筒状部41と円筒部51との間に傾斜部52が存在してもよく、傾斜部52が存在することなく、第1筒状部41と円筒部51とが連続していてもよい。
1 金具付ホース
2 ホース
21 内面樹脂層
22 金属ワイヤ補強層
23 外面樹脂層
3 金具
4 スリーブ
41 第1筒状部
42 第2筒状部
51 円筒部
52 傾斜部

Claims (5)

  1. ホースと、
    前記ホースの一端部が接続された金具筒状部を有する金具と、
    前記ホースと前記金具筒状部とを覆うスリーブと、
    を備え、
    前記ホースの内側と前記金具の内側とが連通し、
    前記ホースは、内面樹脂層、金属ワイヤ補強層および外面樹脂層を内側から順に有し
    前記内面樹脂層は、フッ素樹脂を含む単層であり、
    前記スリーブは、
    前記金具筒状部を直接覆う第1筒状部と、
    前記ホースを直接覆い、且つ、前記第1筒状部より径が小さい第2筒状部と、
    を有し、
    前記第2筒状部の長さは、8mm以上であり、
    前記第2筒状部の厚さは、1mm以上であり、
    前記第2筒状部の硬さは、JIS K6253に準拠して、デュロメータタイプAで測定される硬さが、70以上95以下であ
    前記スリーブの材質は、熱可塑性エラストマーまたはゴムであり、
    前記スリーブの材質と前記外面樹脂層の材質とが同じである、
    金具付ホース。
  2. 前記第2筒状部は、
    円筒部と、
    前記第1筒状部と前記円筒部との間に配置され、前記円筒部に近付くにつれて径が小さくなる傾斜部と、
    を有する、
    請求項1に記載の金具付ホース。
  3. 前記傾斜部の厚さは、前記第1筒状部の厚さより厚い、
    請求項2に記載の金具付ホース。
  4. 前記傾斜部の少なくとも一部の厚さは、前記円筒部の厚さより厚い、
    請求項2または3に記載の金具付ホース。
  5. 前記スリーブの材質および前記内面樹脂層の材質は、熱可塑性ポリウレタンである、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の金具付ホース。
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