JP7344983B2 - ケノデオキシコール酸誘導体の調製方法 - Google Patents

ケノデオキシコール酸誘導体の調製方法 Download PDF

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Description

本発明は、医学の分野に関する。具体的には、本発明は、ケノデオキシコール酸塩の新規な調製および精製方法に関する。
ファルネソイドX受容体(FarnesoidxReceptor、FXR)は、核内受容体(Nuclear Receptor)ファミリーのメンバーであり、主に肝臓、小腸等の腸系で発現され、胆汁酸代謝およびコレステロール代謝等に関与する。胆汁酸は、様々な生理学的機構を有し、脂肪の吸収、輸送、分布およびコレステロールの動的バランス等のプロセスにおいて重要な役割を果たす。ファルネソイドX受容体は、ケノデオキシコール酸等の胆汁酸の受容体として、胆汁酸代謝に関与する遺伝子の発現を調節することにより、体内での胆汁酸のバランスを維持する。さらに、ファルネソイドX受容体は、体内のブドウ糖の動的バランスおよびインスリン抵抗等にも重要な機能を発揮する。従って、ファルネソイドX受容体アゴニストは、非アルコール性脂肪性肝炎、非アルコール性脂肪性肝疾患、胆石、原発性胆汁性肝硬変、肝硬変、肝線維症、糖尿病、高コレステロール血症、アテローム性動脈硬化症、肥満、高トリグリセリド血症等を治療する薬物として開発されることが期待される。ここで、化合物オベチコール酸(Obeticholic acid)は、選択的ファルネソイドX受容体アゴニストであり、化学名は、3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(3α,7α-dihydroxy-6α-ethyl-5β-cholan-24-oic acid)であり、原発性胆汁性肝硬変(PBC)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)および非アルコール性脂肪性肝関連疾患を治療する用途を有する。現在、オベチコール酸は、原発性胆汁性肝硬変の適応症として販売が承認されており、NASHの分野で第III相臨床研究がおこなわれている。
特許WO02072598は、出発物質として3α-ジヒドロキシ-7-ケト-5β-コリン-24-酸を用いて、6位のアルキル化等の段階を経て、ケノデオキシコール酸誘導体を合成する方法を開示しているが、当該特許の合成方法には、多くの欠点があり、例えば、すべての中間体および製品は、クロマトグラフィーカラムによって精製され、総反応収率が非常に低く(わずか3.5%)、反応段階で発がん性試薬が使用されるなどの欠点がある。
さらに、特許WO2006122977は、出発物質として3α-ジヒドロキシ-7-ケト-5β-コリン-24-酸を用いて、アルドール(Aldol)縮合等の段階を経て、オベチコール酸を合成する方法を開示しているが、当該合成方法には、中間体が分離しにくく、反応段階が長く、配置変換段階の収率が低く、最終製品の不純物が除去しにくい等の欠点がある。
従って、当技術分野は、ケノデオキシコール酸塩を合成するためのより良い方法を開発する必要がある。
本発明の第1の態様は、式(A)に示される化合物の合成方法を提供し、
ここで、nは、1または2であり、Mは、NH 、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンまたは遷移金属イオンであり、
前記方法は、
(a)不活性溶媒において、式(VI)の化合物を「ワンポット法」により接触水素化し、金属水素化物還元剤で還元して、
式(V)の化合物を得る段階と、
(b)式(V)の化合物を使用して溶媒中で塩形成および結晶化して、式(A)の化合物を得る段階との段階を含み、
ここで、RおよびRは、それぞれ、水素、ヒドロキシル基(hydroxyl group)、メチル基(methyl group)、エチル基(ethyl group)、メトキシ基(methoxy group)から選択されるか、またはRおよびRは、これらに接続されるN原子とともに置換または非置換の5-7員複素環を形成し、ここで、前記複素環は、N、OまたはSからなる群から選択される1~3個のヘテロ原子を含む。別の好ましい例において、前記RとRとは、一緒になって、-CHCHCHCH-、および-CHCHOCHCH-からなる群から選択される構造を形成する。
別の好ましい例において、前記接触水素化および金属水素化物還元剤還元の「ワンポット法」プロセスでは、中間産物は、分離および精製されない。
別の好ましい例において、段階(a)は、無水メタノールにおいて、式(VI)の化合物を使用して接触水素化反応し、次に、水および金属水素化物を加えて反応させて、式(V)の化合物を得る。
別の好ましい例において、式(VI)に示される化合物は、以下の化合物である。
別の好ましい例において、式(VI)に示される化合物は、以下の化合物である。
別の好ましい例において、式(VI)に示される化合物は、以下の化合物である。
別の好ましい例において、式(A)に示される化合物は、
から選択される。
別の好ましい例において、得られた式I~IVの化合物は、高純度、好ましくは99.0%を超える純度、さらに好ましくは99.5%を超える純度、特に好ましくは99.7%を超える純度を有する。
別の好ましい例において、得られた式I~IVの化合物に含まれる二量体関連物質の式(B)は、0.1%未満、特に好ましくは0.05%未満である。
別の好ましい例において、得られた式I~IVの化合物に含まれる異性体関連物質の式(C)は、0.1%未満であり、好ましくは0.05%未満であり、特に好ましくは検出されない。
別の好ましい例において、前記段階(a)において、前記不活性溶媒は、C1-C4アルコール、水、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される。
別の好ましい例において、前記段階(a)において、前記アルコールは、メタノール(methanol)、エタノール(ethanol)、イソプロパノール(isopropanol)、tert―ブタノール(tert-butanol)、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される。
別の好ましい例において、前記段階(a)において、前記不活性溶媒は、無水メタノール、またはメタノール:水(v/v)=1:100~100:1の混合溶媒からなる群から選択され、好ましくは、メタノール:水(v/v)=0.5:1~5:1である。
別の好ましい例において、段階(a)において、前記接触水素化は、パラジウム/炭素触媒の存在下で、水素ガスを通す条件下で行われる。
別の好ましい例において、段階(a)は、無水メタノールにおいて、式(VI)の化合物を使用して接触水素化反応させ、次に、水および金属水素化物を加えて反応させて、式(V)の化合物を得る段階を含む。
別の好ましい例において、段階(a)の反応温度は、5~150℃、好ましくは30~120℃の範囲、特に好ましくは50~100℃である。
別の好ましい例において、段階(a)における接触水素化の圧力は、1~20atm、好ましくは2~10atmの範囲である。
別の好ましい例において、段階(a)において、前記金属水素化物還元剤は、水素化ホウ素、リチウムトリ―tert―ブトキシ水素化アルミニウムを含み、ここで、好ましくは水素化ホウ素であり、さらに好ましくは、水素化ホウ素ナトリウムおよび水素化ホウ素カリウムから選択され、特に好ましくは、水素化ホウ素ナトリウムである。
別の好ましい例において、段階(a)において、前記金属水素化物と式(VI)の化合物とのモル比は、5:1~1:1、さらに好ましくは3:1~1:1、特に好ましくは2:1である。
別の好ましい例において、段階(a)において、前記金属水素化物の還元は、塩基性条件下で行われる。好ましくは、前記塩基性条件は、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムの存在下である。
別の好ましい例において、前記水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムの添加量と式(VI)の化合物とのモル比は、50:1~1:5、さらに好ましくは30:1~10:1である。
別の好ましい例において、前記方法は、以下の方法により式(VI)の化合物を調製する段階をさらに含み、
a)式(VII)の化合物を使用して
またはその塩酸塩と縮合させて、式(VI)の化合物を得る段階、
または
b)ルイス酸の存在下で、式(VIII)の化合物をアセトアルデヒドとアルドール(Aldol)縮合させて、式(VI)の化合物を得る段階、
ここで、各基の定義は、本発明の第1の態様に記載されるとおりである。
別の好ましい例において、前記化合物
またはその塩酸塩は、塩化アンモニウム、ヒドロキシルアミン塩酸塩、メチルアミン塩酸塩、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され、好ましくは、塩化アンモニウムである。
別の好ましい例において、段階a)において、前記化合物
の添加量と式(VII)の化合物とのモル比は、10:1~1:1、さらに好ましくは5:1~1:1、特に好ましくは2:1~1:1である。
別の好ましい例において、前記段階a)における縮合剤は、N,N'-カルボニルジイミダゾール(CDI)、EDCl、DIC、DCC、HATU、HBTU、TBTUおよびPyBOPからなる群から選択され、好ましくは、HATU、HBTUおよびPyBOPからなる群から選択され、特に好ましくはPyBOPである。
別の好ましい例において、段階a)において、前記縮合剤の添加量と式(VII)の化合物とのモル比は、10:1~1:5、さらに好ましくは5:1~1:1、特に好ましくは2:1である。
別の好ましい例において、前記段階a)は、活性剤を加える段階をさらに含み、前記活性剤は、DMAP、HOBt、4-PPY、DIPEAおよびEtNからなる群から選択され、好ましくはDIPEAである。
別の好ましい例において、前記段階a)は、非プロトン性溶媒中で行われ、好ましくは、前記非プロトン性溶媒は、ジクロロメタン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され、好ましくはN,N-ジメチルホルムアミドである。
別の好ましい例において、前記段階b)は、溶媒中で行われ、前記溶媒は、ジクロロメタン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され、好ましくはジクロロメタンである。
別の好ましい例において、前記段階b)におけるルイス酸は、塩酸、酢酸、p-トルエンスルホン酸、三フッ化ホウ素エーテル溶液、三フッ化ホウ素アセトニトリル溶液、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され、好ましくは三フッ化ホウ素エーテル溶液である。
別の好ましい例において、段階b)において、前記ルイス酸の添加量と式(VIII)の化合物とのモル比は、10:1~1:3、さらに好ましくは4:1~2:1である。
別の好ましい例において、前記方法は、以下の方法により前記式(VIII)の化合物を調製する段階をさらに含み、
c)式(IX)の化合物を使用して、化合物
またはその塩酸塩と縮合反応させて、
式(X)の化合物を得る段階、
d)塩基の存在下で、式(X)の化合物を使用してトリメチルクロロシラン(trimethylchlorosilane)と反応させて、式(VIII)の化合物を得る段階、
ここで、各基の定義は、本発明の第1の態様に記載されるとおりである。
別の好ましい例において、前記段階c)において、前記縮合剤は、N,N'-カルボニルジイミダゾール(CDI)、EDCl、DIC、DCC、HATU、HBTU、TBTU、PyBOP、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され、好ましくはHATU、HBTU、PyBOP、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され、より好ましくはPyBOPである。
別の好ましい例において、段階c)において、前記化合物
の添加量と式(IX)の化合物とのモル比は、10:1~1:1、さらに好ましくは5:1~1:1、特に好ましくは2:1~1:1である。
別の好ましい例において、段階c)において、前記縮合剤の添加量と式(IX)の化合物とのモル比は、10:1~1:5、さらに好ましくは5:1~1:1、特に好ましくは2:1である。
別の好ましい例において、前記段階c)は、活性剤を加える段階をさらに含み、前記活性剤は、DMAP、HOBt、4-PPY、DIPEAおよびEtNからなる群から選択され、好ましくはDIPEAである。
別の好ましい例において、前記段階c)は、非プロトン性溶媒中で行われ、好ましくは、前記非プロトン性溶媒は、ジクロロメタン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され、好ましくはN,N-ジメチルホルムアミドである。
別の好ましい例において、前記段階d)における塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert―ブトキシド、水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミド(LDA)、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され、好ましくはリチウムジイソプロピルアミドである。
別の好ましい例において、段階d)において、前記トリメチルクロロシランの添加量と式(X)の化合物とのモル比は、20:1~1:1、さらに好ましくは15:1~1:1、特に好ましくは10:1である。
別の好ましい例において、段階d)において、前記塩基の添加量と式(X)の化合物とのモル比は、20:1~1:1、さらに好ましくは15:1~1:1、特に好ましくは10:1である。
別の好ましい例において、前記段階d)は、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、エーテル、トルエン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはその混合溶媒からなる群から選択される溶媒中で行われ、より好ましくはテトラヒドロフランである溶媒中で行われる。
別の好ましい例において、前記塩形成および結晶化は、
(b1)段階(a)で得られた3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(3α,7α-dihydroxy-6α-ethyl-5β-cholan-24-oic acid)を純水と混合し、水酸化ナトリウム水溶液を加え、ほぼ溶けて透明になるまで攪拌して、透明な溶液を得る段階と、
(b2)Mg2+またはCa2+を含む水溶液を前記透明な溶液にゆっくりと滴下し、沈殿が生じるまで引き続き攪拌する段階と、および
(b3)前記沈殿物をろ過し、洗浄し、真空乾燥して、式(A)の化合物を得る段階とを含む。
別の好ましい例において、前記3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸と純水との重量比は、40:1~1:5、さらに好ましくは10:1~1:3、特に好ましくは5:1である。
別の好ましい例において、前記3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸と水酸化ナトリウム水溶液との重量比は、10:1~1:10、さらに好ましくは3:1~1:5、特に好ましくは1:0.97~1:3である。
別の好ましい例において、前記水酸化ナトリウム水溶液の濃度は、0.5~5mol.L-1、さらに好ましくは2~3mol.L-1、特に好ましくは2.52mol.L-1である。
別の好ましい例において、前記金属イオンMg2+を含む水溶液の濃度は、0.1~10、さらに好ましくは0.3~5、特に好ましくは0.5~2mol.L-1である。
別の好ましい例において、前記金属イオンCa2+を含む水溶液の濃度は、0.1~20、さらに好ましくは0.5~10、特に好ましくは2~5mol.L-1である。
別の好ましい例において、前記塩形成および結晶化は、
(b4)段階(a)で得られた3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸をメタノールに溶解させ、水酸化ナトリウムのメタノール溶液をゆっくりと滴下し、ほぼ溶けて透明になるまで攪拌して、透明な溶液を得る段階と、
(b5)前記透明な溶液を乾燥するまで濃縮し、次に、アセトンを加えて濃縮乾固して、固体残留物を得る段階と、および
(b6)前記残留物にアセトンを加えてスラリー化し、ろ過し、真空乾燥して、式(A)の化合物を得る段階とを含む。
本発明の範囲内で、本発明の上記の各技術的特徴と以下(例えば、実施例)に具体的に説明される各技術的特徴との間を、互いに組み合わせることにより、新しいまたは好ましい技術的解決策を構成することができることに理解されたい。スペースに限りがあるため、ここでは繰り返さない。
本発明者らは、長期にわたる詳細な研究の結果、3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸またはその塩の調製方法を得た。前記方法は、合成経路が短く、中間体が精製しやすく、反応条件が穏やかである特徴があり、得られた対応するコール酸またはコール酸塩の純度が高く、製品の品質が高く、薬物の製造に適している。上記の発見に基づいて、本発明者らは、本発明を完成させた。
3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸塩の調製
本発明の式(A)構造の化合物は、以下の一般的な経路1および経路2によって調製されることができる。
合成経路1
合成経路1に示されるように、
(1)式(VII)の化合物と化合物
またはその塩酸塩とを縮合反応させる。
反応は、縮合剤および/または活性剤の存在下で、非プロトン溶媒中で、-20~60℃の温度下で行われる。前記縮合剤は、N,N'-カルボニルジイミダゾール(CDI)、EDCl、DIC、DCC、HATU、HBTU、TBTUおよびPyBOPから選択され、より好ましくはPyBOPである。前記活性剤は、DMAP、HOBt、4-PPY、DIPEAおよびEtNから選択され、より好ましくはDIPEAであり、前記非プロトン溶媒は、ジクロロメタン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、またはその混合溶媒、より好ましくはN,N-ジメチルホルムアミドであり、前記反応温度は、好ましくは-5~50℃、より好ましくは0~30℃である。
(2)式(VI)の化合物を「ワンポット法」で水素化し、金属水素化物還元剤で還元して、式(V)の化合物を得る。
当該段階の反応は、プロトン溶媒、塩基性水溶液および5~150℃の温度下で行われる。前記水素化反応は、パラジウム/炭素を触媒として使用して、1~20気圧の水素ガス下で行われ、前記金属水素化物還元剤は、水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化ホウ素カリウム、より好ましくは水素化ホウ素ナトリウムであり得、前記プロトン溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert―ブタノール、水またはその混合溶媒から選択され、好ましくはメタノールと水との混合溶媒であり、前記塩基性水溶液は、水酸化ナトリウム水溶液および水酸化カリウム水溶液から選択される。前記反応温度は、5~150℃、より好ましくは50~100℃である。
好ましい実施形態において、式(A)の化合物は、以下の方法によって調製される。
合成経路2
合成経路2に示されるように、
(1)式(IX)の化合物と化合物
またはその塩酸塩とを縮合反応させる。
縮合剤および/または活性剤の存在下で、非プロトン溶媒中で、-20~60℃の温度下で行われる。前記縮合剤は、N,N'-カルボニルジイミダゾール(CDI)、EDCl、DIC、DCC、HATU、HBTU、TBTUおよびPyBOP、より好ましくはPyBOPであり、前記活性剤は、DMAP、HOBt、4-PPY、DIPEAおよびEtN、より好ましくはDIPEAであり、前記非プロトン溶媒は、ジクロロメタン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、またはその混合溶媒、より好ましくはN,N-ジメチルホルムアミドである。前記反応温度は、好ましくは-5~40℃、より好ましくは0~30℃である。
(2)式(X)の化合物と塩基およびトリメチルクロロシランとを反応させて、式(VIII)の化合物を得る。
当該反応は、非プロトン溶媒中で行われることができ、前記塩基は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert―ブトキシド、水素化ナトリウムまたはリチウムジイソプロピルアミド(LDA)から選択され、より好ましくはリチウムジイソプロピルアミド(LDA)であり、前記非プロトン溶媒は、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、エーテル、トルエン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドまたはその混合溶媒から選択され、より好ましくはテトラヒドロフランである。前記反応温度は、好ましくは-100~40℃、より好ましくは-70~30℃である。式(VIII)の化合物は、さらに精製することなく、次の反応に直接使用されることができる。
(3)ルイス酸の条件下で、式(VIII)の化合物とアセトアルデヒドとを反応させて、式(VI)の化合物を得る。
当該段階の反応において、前記ルイス酸は、好ましくは三フッ化ホウ素エーテレート であり、前記溶媒は、ジクロロメタン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、またはその混合溶媒から選択され、より好ましくはジクロロメタンである。前記反応温度は、好ましくは-100~70℃、より好ましくは-70~40℃である。
(4)式(VI)の化合物を「ワンポット法」で水素化し、金属水素化物還元剤で還元して、式(V)の化合物を得る。
当該段階の反応は、プロトン溶媒、塩基性水溶液および0~150℃の温度下で行われる。前記水素化反応は、パラジウム/炭素を触媒として使用して、1~20気圧の水素ガス下で行われ、前記水素化ホウ素は、水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化ホウ素カリウム、より好ましくは水素化ホウ素ナトリウムである。前記プロトン溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロパノール、tert―ブタノール、水、またはその混合溶媒からなる群から選択され、好ましくはメタノールと水との混合溶媒である。前記塩基性水溶液は、水酸化ナトリウム水溶液および水酸化カリウム水溶液から選択される。前記反応温度は、5~150℃、より好ましくは50~100℃である。
従来の技術と比較して、本発明の調製方法は、一連の利点を有する。その主な利点は、次のとおりである。
(1)本発明のアミド縮合によって得られる中間体は、すべて固体形態であり、精製、包装および貯蔵が容易である。
(2)公開された調製技術と比較して、本発明の経路は短い。
(3)公開された調製技術と比較して、本発明は、生産継続性が高く、大規模生産により適した「ワンポット法」方式を採用する。
(4)公開された調製技術と比較して、本発明によって得られた対応するコール酸塩は、純度が高く、製品の品質が高く、特に、本発明の方法によって調製されたオベチコール酸のマグネシウム塩、カルシウム塩、ナトリウム塩およびカリウム塩は、不純物が少なく、薬物の製造に適している。
以下、本発明は、具体的実施例と併せてさらに説明される。これらの実施例は、本発明を説明するためにのみ使用され、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。以下の実施例において、具体的条件を示さない実験方法は、通常従来の条件または製造業者によって提案された条件に従う。特に明記されない限り、パーセンテージと部数とは、重量で計算される。
実施例1.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1、式(V)の化合物)の調製
1.3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-アミド(化合物2)の調製
フラスコに3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-酸(式(VII)、60.0g、0.144mol)、PyBOP(90.0g、0.173mol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(400ml)を順次に加え、氷浴下で攪拌し、温度を0℃に下げ、DIPEA(74.4g、0.576mol)を加え、温度を0℃に制御し、30分間攪拌し続ける。窒素ガスの保護下で、塩化アンモニウム(12.3g、0.230mol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(100ml)を加える。室温まで昇温させ、一晩攪拌する。攪拌しながら、反応混合液を4Lの5%重炭酸ナトリウム水溶液にゆっくりと注ぎ、固体が析出するように2時間撹拌し、ろ過し、純水(500ml)で洗浄し、真空乾燥して粗生成物を得る。粗生成物に酢酸エチル(360ml)を加え、1時間還流およびスラリー化および攪拌し、約40℃にゆっくりと冷却し、ろ過し、フィルターケーキを酢酸エチル(50ml)で洗浄し、真空乾燥して、表題化合物(54.8g、収率91%)を得、HPLC純度は、98.4%である。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:7.23(s,1H),6.66(s,1H),5.98(q,J=7.2Hz,14Hz,1H),4.55(d,J=4.8Hz,1H),3.47-3.44(m,1H),2.61-2.57(dd,J=4.0Hz,13.2Hz,1H),2.32-2.17(m,2H),2.11-2.04(m,1H),1.98-1.79(m,5H),1.70-1.57(m,5H),1.44-1.05(m,13H),0.95(s,3H),0.90(d,J=6.4Hz,3H),0.60(s,3H)。LC-MS:416(M+H)
2.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1)の調製
フラスコに3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-アミド(化合物2、24.0g、57.7mmol)および無水メタノール(130ml)を加え、攪拌しながら10%パラジウム炭素触媒(2.5g)を加え、水素ガスで十分に置換し、水素バルーンを加圧し、50℃で16時間反応させる。反応液を別のフラスコに移し、攪拌しながら精製水(300ml)および水酸化ナトリウム(58g)を加え、100℃で約2時間攪拌し、ろ過し、母液を別の反応フラスコに移し、水素化ホウ素ナトリウム(5.5g)をゆっくりとバッチで加え、加えた後混合物を100℃の油浴で約4時間攪拌し、減圧下で濃縮して有機溶媒を完全に除去する。氷浴で冷却し、攪拌しながら6N塩酸をゆっくりと滴下してpHを約3に調節し、酢酸エチル(450ml×2)で抽出し、有機相をそれぞれ水(600ml)および飽和食塩水(600ml)で洗浄し、乾燥し、濃縮して、固体粗生成物を得る。酢酸ブチル/n―ヘプタン(75ml:30ml)の混合溶媒によって再結晶して、表題化合物(21.1g、収率85%)を得、HPLC純度は、99.5%である。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:11.97(brs,1H),4.31(s,1H),4.06(d,J=5.2Hz,1H),3.50(s,1H),3.17-3.06(m,1H),2.28-2.20(m,1H),2.15-2.07(m,1H),1.93-1.90(m,1H),1.83-1.67(m,6H),1.54-1.0(m,18H),0.90-0.82(m,9H),0.61(s,3H)。LC-MS:419(M-H)-,839(2M-H)-。
実施例2.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1)の調製
1.3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-(N-メチル-N-メトキシ)アミド(化合物3)の調製
フラスコに3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-酸(式(VII)、60.0g、0.144mol)、PyBOP(90.0g、0.173mol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(400ml)を中順次に加え、氷浴下で攪拌し、温度を0℃に下げ、DIPEA(74.4g、0.576mol)を加え、温度を0℃に制御し、30分間攪拌し続ける。窒素ガスの保護下で、N,O-ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(128.4g、0.288mol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(100ml)を加える。室温まで昇温させ、一晩攪拌する。攪拌しながら、反応混合液を水(4L)にゆっくりと注ぎ、酢酸エチル(1L×3)で抽出し、有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(2L×3)、水(2L)および食塩水(2L)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して、スラリー状の粗生成物を得る。粗生成物に酢酸エチル/石油エーテル(220ml:700ml)を加えて再結晶し、還流し、約0℃にゆっくりと冷却し、ろ過し、フィルターケーキを酢酸エチル/石油エーテル(50ml×3,EA/PE=1:4)で洗浄し、真空乾燥して、表題化合物(51.3g、収率78%)を得、HPLC純度は、98%である。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:5.98(q,J=7.2Hz,14Hz,1H),4.56(d,J=4.8Hz,1H),3.66(s,3H),3.48-3.43(m,1H),3.08(s,3H),2.61-2.57(dd,J=4.0Hz,12.8Hz,1H),2.42-2.17(m,4H),1.98-1.79(m,4H),1.67-1.07(m,18H),0.95(s,3H),0.91(d,J=6.4Hz,3H),0.61(s,3H);LC-MS:460(M+H)
2.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1)の調製
フラスコに3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-(N-メチル-N-メトキシ)アミド(化合物3、5g、10.88mmol)および無水メタノール(50ml)を加え、攪拌しながら10%パラジウム炭素触媒(0.5g)を加え、水素ガスで十分に置換し、水素バルーンを加圧し、50℃で16時間反応させる。ろ過し、母液を別のフラスコに移し、攪拌しながら精製水(60ml)および水酸化ナトリウム(13.1g)を加え、混合物が透明になるまで100℃で攪拌する。水素化ホウ素ナトリウム(1.2g)をゆっくりとバッチで加え、加えた後混合物を100℃の油浴で約4時間攪拌し、減圧下で濃縮して有機溶媒を完全に除去する。氷浴で冷却し、攪拌しながら6N塩酸をゆっくりと滴下してpHを約3に調節し、酢酸エチル(100ml×2)で抽出し、有機相をそれぞれ水(150ml)および飽和食塩水(150ml)で洗浄し、乾燥し、濃縮して、固体粗生成物を得る。酢酸ブチル(13ml)によって結晶して、表題化合物(2.6g、収率56%)を得、HPLC純度は、99.0%を超える。
実施例3.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1)の調製
1.3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-ヒドロキシアミド(化合物4)の調製
フラスコに3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-酸(式(VII)、300mg、0.72mmol)、PyBOP(452mg、0.86mmol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(6ml)を順次に加え、氷浴下で攪拌し、温度を0℃に下げ、DIPEA(372mg、2.88mmol)を加え、温度を0℃に制御し、30分間攪拌し続ける。窒素ガスの保護下で、ヒドロキシルアミン塩酸塩(77mg、1.08mmol)を加える。室温まで昇温させ、3時間攪拌する。攪拌しながら、反応混合液を水(60ml)にゆっくりと注ぎ、30分間攪拌し、ろ過し、フィルターケーキを水(10ml×4)で洗浄し、真空乾燥して、表題化合物(275mg、収率95%)を得る。HPLC純度は、98.5%である。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:10.33(d,J=1.2Hz,1H),8.66(d,J=1.6Hz,1H),5.98(q,J=7.2Hz,14Hz,1H),4.54(d,J=8.8Hz,1H),3.48-3.42(m,1H),2.59(dd,J=4.0Hz,12.8Hz,1H),2.32-2.18(m,2H),2.0-1.79(m,6H),1.67-1.57(m,5H),1.43-1.31(m,5H),1.23-1.04(m,8H),0.95(s,3H),0.90(d,J=6.4Hz,3H),0.60(s,3H);LC-MS:432(M+H)
2.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1)の調製
フラスコに3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-ヒドロキシアミド(化合物4、0.2g、0.46mmol)および無水メタノール(10ml)を加え、攪拌しながら10%パラジウム炭素触媒(20mg)を加え、水素ガスで十分に置換し、水素バルーンを加圧し、50℃で16時間反応させる。ろ過し、母液を別のフラスコに移し、攪拌しながら精製水(10ml)および水酸化ナトリウム(0.55g)を加え、混合物が透明になるまで100℃で攪拌する。水素化ホウ素ナトリウム(0.07g)をゆっくりとバッチで加え、加えた後混合物を100℃の油浴で約4時間攪拌し、減圧下で濃縮して有機溶媒を完全に除去する。氷浴で冷却し、攪拌しながら6N塩酸をゆっくりと滴下してpHを約3に調節し、酢酸エチル(15ml×3)で抽出し、有機相をそれぞれ水(30ml)および飽和食塩水(30ml)で洗浄し、乾燥し、濃縮して、固体粗生成物を得る。酢酸ブチル(5ml)によって結晶して、表題化合物(0.17g、収率87%)を得、HPLC純度は、99.5%を超える。
実施例4.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1)の調製
1.3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-カルボキサミド(化合物5)の調製
フラスコに3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-酸(式(VII)、6.0g、14.4mmol)、PyBOP(9.0g、17.3mol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(40ml)を順次に加え、氷浴下で攪拌し、温度を0℃に下げ、DIPEA(7.5g、57.6mol)を加え、温度を0℃に制御し、30分間攪拌し続ける。窒素ガスの保護下で、メチルアミン塩酸塩(1.6g、23.0mol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(10ml)を加える。室温まで昇温させ、3時間攪拌する。攪拌しながら、反応混合液を5%重炭酸ナトリウム水(400ml)にゆっくりと注ぎ、攪拌し、ろ過し、フィルターケーキを水(50ml×4)で洗浄し、真空乾燥して、表題化合物(5.8g、収率93%)を得る。HPLC純度は、98.4%である。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:7.81(d,J=4.4Hz,1H),5.88(q,J=7.2Hz,14Hz,1H),4.61(d,J=4.8Hz,1H),3.47-3.42(m,1H),2.60-2.56(dd,J=4.0Hz,13.2Hz,1H),2.54(d,J=4.4Hz,3H),2.29-1.78(m,8H),1.66-1.04(m,18H),0.95(s,3H),0.89(d,J=6.4Hz,3H),0.60(s,3H);LC-MS:430(M+H)
2.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1)の調製
フラスコに3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-カルボキサミド(化合物5、1.0g、2.32mmol)および無水メタノール(10ml)を加え、攪拌しながら10%パラジウム炭素触媒(100mg)を加え、水素ガスで十分に置換し、水素バルーンを加圧し、50℃で16時間反応させる。ろ過し、母液を別のフラスコに移し、攪拌しながら精製水(120ml)および水酸化ナトリウム(2.8g)を加え、混合物が透明になるまで100℃で攪拌する。水素化ホウ素ナトリウム(0.27g)をゆっくりとバッチで加え、加えた後混合物を100℃の油浴で約4時間攪拌し、減圧下で濃縮して有機溶媒を完全に除去する。氷浴で冷却し、攪拌しながら6N塩酸をゆっくりと滴下してpHを約3に調節し、酢酸エチル(30ml×3)で抽出し、有機相をそれぞれ水(40ml)および飽和食塩水(40ml)で洗浄し、乾燥し、濃縮して、固体粗生成物を得る。酢酸ブチル(10ml)によって結晶して、表題化合物(0.78g、収率80%)を得、HPLC純度は、99.0%を超える。
実施例5.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1)の調製
1.3α-ヒドロキシ-7-ケト-5β-コリン-24-アミド(化合物6)の調製
反応フラスコに3α-ヒドロキシ-7-ケト-5β-コリン-24-アルカン酸(式(IX)、100.0g、0.26mol)、PyBOP(160.0g、0.31mol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(700ml)を順次に加え、氷浴で約0℃まで攪拌し、DIPEA(116g、0.91mol)を加え、温度を約0℃に制御しながら30分間攪拌し続ける。窒素ガスの保護下で、塩化アンモニウム(27.4g、0.52mol)およびN,N-ジメチルホルムアミド(100ml)を加え、混合液を室温に昇温させて16時間攪拌する。混合物を100℃下で16時間攪拌する。攪拌しながら、反応混合液を5%重炭酸ナトリウム水溶液(5L)にゆっくりと注ぎ、固体を析出し、1時間均一に攪拌し、ろ過し、純水(500ml×8)で洗浄し、真空乾燥して粗生成物を得る。粗生成物をフラスコに移し、テトラヒドロフラン(400ml)を加え、還流およびスラリー化し、温度を下げて冷却し、ろ過し、フィルターケーキをテトラヒドロフラン(50ml×3)で洗浄し、真空乾燥して、標的化合物(83.5g、86%)を得る。H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:7.23(s,1H),6.66(s,1H),4.50(d,J=5.2Hz,1H),3.36-3.34(m,1H),2.94-2.89(m,1H),2.45(t,J=11.2Hz,1H),2.11-2.04(m,2H),1.98-1.92(m,2H),1.85-1.66(m,6H),1.51-0.92(m,17H),0.89(d,J=6.4Hz,3H),0.62(s,3H);ESI-MS(m/z):390(M+H)
2.3α,7-ビス(トリメチルシロキシ)-5β-コリン-6-エン-24-アミド(化合物7)の調製
フラスコに乾燥テトラヒドロフラン(200ml)およびリチウムジイソプロピルアミド(193ml、2Mのヘプタン/テトラヒドロフラン/エチルベンゼン溶液)を順次に加え、窒素ガス下で温度を-70℃に下げ、20分間攪拌し、トリメチルクロロシラン(42g、0.385mol)をゆっくりと滴下し、温度を-70℃に制御しながら30分間攪拌し続ける。混合液に3α-ヒドロキシ-7-ケト-5β-コリン-24-アミド(化合物6)のテトラヒドロフラン懸濁液(15.0gの固体は、50mlの乾燥テトラヒドロフランに均一に分散され)を滴下し、約10分間滴下完了し、温度を約-70℃に制御しながら1時間攪拌し続ける。氷浴で冷却し、反応混合液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液にゆっくりと加えてクエンチし、酢酸エチル(150mlx2)で抽出し、有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液(200mlx3)で数回洗浄し、最後に食塩水で洗浄し、乾燥し、濃縮して、粗生成物を得、精製することなく、次の反応に直接使用される。H NMR(400MHz,CD3OD)δ:4.75(q,J=1.6,4.4Hz,1H),3.65-3.58(m,1H),2.32-2.25(m,1H),2.18-2.09(m,2H),1.99-1.73(m,7H),1.66-1.43(m,5H),1.37-1.09(m,9H),1.01(d,J=6.8Hz,3H),0.88(s,3H),0.75(s,3H),0.18(s,9H),0.13(s,9H);ESI-MS(m/z):534(M+H)
3.3α-ヒドロキシ-6-エチリデン-7-ケト-5β-コリン-24-アミド(化合物2)の調製
フラスコに3α,7-ビス(トリメチルシロキシ)-5β-コリン-6-エン-24-アミド(化合物7、1.0g、1.9mmol)、乾燥ジクロロメタン(10ml)を順次に加え、窒素ガス下で-60℃に冷却し、10分間攪拌する。混合液にアセトアルデヒド(230ul、3.8mmol)すばやく加え、温度を約-60℃に制御しながら15分間攪拌し続ける。混合液に三フッ化ホウ素エーテルのジクロロメタン溶液(1.0mlの48%三フッ化ホウ素エーテルを5mlの乾燥ジクロロメタンに溶解する)に滴下し、温度を-50℃に制御しながら20分間攪拌し続け、50℃に昇温して1時間攪拌する。氷浴で冷却し、攪拌しながら反応混合液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液にゆっくりと注いでクエンチし、ジクロロメタン(20mlx2)で抽出し、有機相を合併し、水および食塩水で洗浄し、乾燥する。濃縮して、粗生成物を得る。酢酸エチルおよびエタノール混合系によって結晶して、標的生成物(420mg、収率54%)を得る。
4.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1)の調製
実施例1の化合物1の調製段階2と同様に、表題化合物1を得、収率は、82%であり、HPLC純度は、99.6%である。
実施例7.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸性マグネシウム塩(化合物8)の調製
10Lの反応器に3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(化合物1、450g)および純水(2.25kg)を加え、攪拌しながら水酸化ナトリウム水溶液(42.3gの水酸化ナトリウムを420gの水に溶解する)を加え、ほぼ溶けて透明になるまで約35℃で攪拌し、ろ過し、少量の水で洗浄し、母液を反応器に移し、塩化マグネシウム水溶液(130.5gの塩化マグネシウム六水和物を969gの水に溶解する)をゆっくりと滴下し、204gの純水で洗浄して一緒に移し、1.5時間攪拌し続ける。ろ過し、中性になるまで純水で洗浄し、65℃で真空乾燥して、表題化合物(460g、収率99%)を得、純度は、99.8%であり、式(B)の不純物は、0.02%であり、式(C)の不純物は、検出されない。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:4.32(s,1H),4.03(d,J=4.0Hz,1H),3.50(s,1H),3.13(s,1H),1.93-0.81(m,36H),0.61(s,3H).
赤外線スペクトル(IR)特性吸収ピーク:3401±5cm-1、2935±5cm-1、2871±5cm-1、1555±5cm-1、1449±5cm-1、1414±5cm-1、1377±5cm-1、1159±5cm-1、1064±5cm-1および603±5cm-1
原子吸光(Mg2+):2.82%(理論値:2.81%)。
実施例8.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸性ナトリウム塩(化合物9)の調製
5.0gの化合物1に10mlの無水メタノールを加え、溶解されて透明になるまで攪拌した後、水酸化ナトリウムのメタノール溶液(1.0eqNaOHを2.0mlのメタノールに溶解する)にゆっくりと滴下し、室温下で2時間攪拌する。40℃の水浴で濃縮し、アセトン(15mlx3)を加えて濃縮乾固し,最後に残留物に30mlのアセトンを加えて2時間スラリー化し、ろ過し、室温下で8時間真空乾燥して、4.6gの表題化合物を得、収率は、87%であり、純度は、99.7%であり、式(B)の不純物は、0.03%であり、式(C)の不純物は、検出されない。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:4.38(s,1H),4.08(s,1H),3.50(s,1H),3.17-3.13(m,1H),1.93-0.81(m,36H),0.61(s,3H)。
赤外線スペクトル(IR)特性吸収ピーク:3423±5cm-1、2958±5cm-1、2935±5cm-1、2871±5cm-1、2122±5cm-1、1640±5cm-1、1559±5cm-1、1451±5cm-1、1406±5cm-1、1378±5cm-1、1160±5cm-1、1065±5cm-1および603±5cm-1
イオンクロマトグラフィーIC(Na+):5.19%(理論値:5.19%)。
実施例9.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸性カリウム塩(化合物10)の調製
5.0gの化合物1に10mlのメタノールを加え、溶解されて透明になるまで攪拌した後、水酸化カリウムメタノール溶液(0.65gのKOHを2.0mlのメタノールに溶解する)にゆっくりと滴下し、室温下で2時間攪拌し、40℃の水浴で濃縮し、アセトン(10mlx3)を加えて濃縮乾固し,残留物に30mlのアセトンを加えて1.5時間スラリー化し、ろ過し、室温下で8時間真空乾燥して、表題化合物10をえ、重量は、4.9gであり、収率は、90%であり、純度は、99.8%であり、式(B)の不純物は、0.03%であり、式(C)の不純物は、検出されない。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:4.51(s,1H),4.18(s,1H),3.50(s,1H),3.15-3.10(m,1H),1.93-0.81(m,36H),0.60(s,3H)。
赤外線スペクトル(IR)特性吸収ピーク:3409±5cm-1、2935±5cm-1、2871±5cm-1、1643±5cm-1、1555±5cm-1、1465±5cm-1、1451±5cm-1、1404±5cm-1、1378±5cm-1、1338±5cm-1、1159±5cm-1、1065±5cm-1および603±5cm-1
イオンクロマトグラフィーIC(K+):8.50%(理論値:8.52%)。
実施例10.3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸性カルシウム塩(化合物11)の調製
840mgの化合物1を取り、3.0mlの水および水酸化ナトリウム水溶液(85mgの固体を2.0mlの水に溶解する)を加え、溶解された透明になるまで攪拌し、塩かカルシウム水溶液(888mgの塩かカルシウム固体を2.5mlの水に溶解する)を滴下し、室温下で16時間攪拌し、ろ過し、純水で洗浄して排水し、室温下で8時間真空乾燥して、735mgの表題化合物を得、収率は、84%であり、純度は、99.9%であり、式(B)の不純物は、0.01%であり、式(C)の不純物は、検出されない。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ:4.32(s,1H),4.02(s,1H),3.50(s,1H),3.14(m,1H),2.09-0.81(m,36H),0.61(s,3H).
赤外線スペクトル(IR)特性吸収ピーク:3407±5cm-1、2935±5cm-1、2871±5cm-1、1553±5cm-1、1447±5cm-1、1417±5cm-1、1377±5cm-1、1159±5cm-1、1064±5cm-1および603±5cm-1
原子吸光(Ca2+):4.58%(理論値:4.56%)。
本発明で言及されたすべての文書は、あたかも各文書が個別に参照として引用されたかのように、本出願における参照として引用される。さらに、本発明の上記の教示内容を読んだ後、当業者は本発明に様々な変更または修正を加えることができ、これらの同等の形態も、本出願の添付の請求範囲によって定義される範囲に含まれる。

Claims (13)

  1. 式(A)に示される化合物を調製する方法であって、
    ここで、nは、1または2であり、Mは、NH 、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンまたは遷移金属イオンであり、
    前記方法は、
    (a)不活性溶媒において、式(VI
    化合物を「ワンポット法」により接触水素化し、金属水素化物還元剤で還元して、

    式(V
    化合物を得る段階、ここで段階(a)は、式(VI)の化合物を、接触水素化のために使用し、次に、水および金属水素化物を加えて、反応させ、式(V)の化合物を得ること;および前記金属水素化物の還元を、塩基性条件下で行うことを包含する;および
    (b)式(V)の化合物を使用して溶媒中で塩形成および結晶化して、式(A)の化合物を得る段階とを含み、
    ここで、RおよびRは、それぞれ、水素、ヒドロキシル基(hydroxyl group)、メチル基(methyl group)、エチル基(ethyl group)、メトキシ基(methoxy group)から選択されるか、またはRおよびRは、これらに接続されるN原子とともに置換または非置換の5-7員複素環を形成し、ここで、前記複素環は、N、OまたはSからなる群から選択される1~3個のヘテロ原子を含むことを特徴とする、前記方法。
  2. 式(A)に示される化合物は、
    から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記段階(a)において、前記不活性溶媒は、C1-C4アルコール、水、またはそれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  4. 前記段階(a)において、前記アルコールは、メタノール(methanol)、エタノール(ethanol)、イソプロパノール(isopropanol)、tert-ブタノール(tert-butanol)、またはそれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  5. 前記段階(a)において、前記不活性溶媒は、無水メタノール、またはメタノール:水(v/v)=1:100~100:1の混合溶媒からなる群から選択されことを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記段階(a)において、前記不活性溶媒は、無水メタノール、またはメタノール:水(v/v)=0.5:1~5:1の混合溶媒からなる群から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  7. 前記方法は、以下の方法により式(VI)の化合物を調製する段階をさらに含み、
    a)式(VII
    化合物を使用して
    またはその塩酸塩と縮合させて、式(VI)の化合物を得る段階、
    または
    b)ルイス酸の存在下で、式(VIII
    化合物をアセトアルデヒドとアルドール(Aldol)縮合させて、式(VI)の化合物を得る段階、
    ここで、各基の定義は、請求項1に記載されるとおりであることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  8. 前記段階a)における縮合剤は、N,N'-カルボニルジイミダゾール(CDI)、EDCl、DIC、DCC、HATU、HBTU、TBTUおよびPyBOPからなる群から選択されることを特徴とする
    請求項に記載の方法。
  9. 前記段階a)における縮合剤は、HATU、HBTUおよびPyBOPからなる群から選択されることを特徴とする
    請求項8に記載の方法。
  10. 前記段階a)における縮合剤は、PyBOPであることを特徴とする
    請求項8に記載の方法。
  11. 前記方法は、以下の方法により前記式(VIII)の化合物を調製する段階をさらに含み、
    c)式(IX
    化合物を使用して、化合
    たはその塩酸塩と縮合反応させて、
    式(X
    化合物を得る段階、
    d)塩基の存在下で、式(X)の化合物を使用してトリメチルクロロシラン(trimethylchlorosilane)と反応させて、式(VIII)の化合物を得る段階、
    ここで、各基の定義は、請求項1に記載されるとおりであることを特徴とする
    請求項に記載の方法。
  12. 前記塩形成および結晶化は、以下
    (b1)段階(a)で得られた3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸(3α,7α-dihydroxy-6α-ethyl-5β-cholan-24-oic acid)を純水と混合し、水酸化ナトリウム水溶液を加え、溶けて透明になるまで攪拌して、透明な溶液を得る段階と、
    (b2)Mg2+またはCa2+を含む水溶液を前記透明な溶液に滴下し、沈殿が生じるまで引き続き攪拌する段階と、および
    (b3)前記沈殿物をろ過し、洗浄し、真空乾燥して、式(A)の化合物を得る段階とを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  13. 前記塩形成および結晶化は、
    (b4)段階(a)で得られた3α,7α-ジヒドロキシ-6α-エチル-5β-コリン-24-酸をメタノールに溶解させ、水酸化ナトリウムのメタノール溶液を滴下し、溶けて透明になるまで攪拌して、透明な溶液を得る段階と、
    (b5)前記透明な溶液を乾燥するまで濃縮し、次に、アセトンを加えて濃縮乾固して、固体残留物を得る段階と、および
    (b6)前記残留物にアセトンを加えてスラリー化し、ろ過し、真空乾燥して、式(A)の化合物を得る段階とを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
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