JP7344648B2 - 画像処理装置、画像処理方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、撮像装置、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像を階調変換する技術に関するものである。
従来、デジタルカメラ等の撮像装置で撮影した画像に対して、撮像装置の特性および撮影条件を加味して、色に応じて異なるゲインをかけてカラーバランスを調整するホワイトバランスゲイン処理が行われている。しかしながら、入力画像の時点で白黒被写体の持つ信号のうち、G信号が飽和レベルに達している場合には、正しい色比率で信号が入力されない。そのため、ホワイトバランスゲイン処理を行っても、R,G,B信号の値が揃わず、色付きが発生してしまう。この色付きを抑制するために、従来は、他の色信号の信号値もG信号の飽和レベルで一律クリップすることにより対処していたが、高輝度側の階調が失われてしまうといった課題があった。
この課題に対し、入力された信号値を拡張し、色信号毎の飽和レベルを調整することにより、色付きを発生させずに高輝度側の階調を保持する技術が知られている。例えば、特許文献1では、入力画像のダイナミックレンジ拡張の上限値(拡張上限値)を決定し、各色信号の高輝度域の信号レベルを調整した後、飽和レベルの高い信号で、飽和レベルの低い信号を置換し、拡張上限値が白色となるようにする技術が提案されている。
特開2015-156616号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、拡張上限値が白色になるよう、各色の高輝度域の階調特性を変換する。そのため、同一色相で明るさが連続的に変化する被写体では、中間から高輝度域の色信号のRGB組成比が変動し、被写体本来の色味と異なってしまうという画質劣化(色曲り)が発生する場合がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、入力画像に対して、色曲りを抑制しながら高輝度側のダイナミックレンジを拡張することができる画像処理装置を提供することである。
本発明に係わる画像処理装置は、複数の色信号を持った画像信号である入力画像を入力する入力手段と、前記入力画像に対して、ホワイトバランス調整を行うホワイトバランス処理手段と、ホワイトバランス処理後の信号に対し、第1の色空間においてダイナミックレンジを拡張する第1の拡張処理を行う第1の拡張処理手段と、前記第1の拡張処理が行われた後の信号を第2の色空間の信号に変換する変換手段と、前記変換手段により前記第2の色空間に変換された信号に対し、前記第2の色空間においてダイナミックレンジをさらに拡張する第2の拡張処理を行う第2の拡張処理手段と、を備え、前記第1の拡張処理手段は、前記ホワイトバランス処理手段において、等倍のゲインが掛けられた色、もしくは最も小さいゲインが掛けられた色を基準色とし、それ以外の色を非基準色とした場合に、前記非基準色を参照して前記入力画像における前記基準色のダイナミックレンジを拡張することを特徴とする。
本発明によれば、入力画像に対して、色曲りを抑制しながら高輝度側のダイナミックレンジを拡張することが可能となる。
本発明の画像処理装置の一実施形態である撮像装置の構成を示すブロック図。 画像処理部の構成を示すブロック図。 撮像素子に入力される光量と入力画像のRGBの信号値の関係を示した図。 ホワイトバランスゲインを適用した後の信号レベルの一例を示す図。 第1の拡張処理部の動作を示すフローチャート。 第1の信号拡張量の重み特性を示す図。 第1の拡張処理部の出力信号の特性の一例を示す図。 第2の拡張処理部の拡張特性を示す図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の画像処理装置の一実施形態である撮像装置の構成を示すブロック図である。図1において、撮像装置100は、撮像素子111、メカニカルシャッター113、カメラ制御部114、画像処理部115、操作部117、表示部118、記録メディア119を有する。また、被写体像を結像させる撮影光学系として、集光レンズ121、絞り122、フォーカスレンズ123、レンズ制御部124を有する。
ユーザーは、操作部117の不図示のAF開始ボタン、撮影開始ボタン等を操作することにより、カメラ制御部114およびレンズ制御部124の制御内容を指定し、AF動作、撮影動作などを行うことができる。また、操作部117にはメニューボタンおよびコントロールボタンも配置されており、メニュー画面を表示部に表示させて、静止画撮影や動画撮影などのカメラの動作内容を設定することができる。
図2は、図1に示した画像処理部115の構成を示すブロック図である。本実施形態の画像処理部115では、ユーザーの指示、または、入力画像の特徴解析結果に基づいて、入力画像の高輝度側のダイナミックレンジを拡張する。
図2において、画像処理部115の画像入力端子200には、1画素につきR,G,Bの3色全ての信号値を持った画像信号が入力される。システム制御部114は、撮像装置100全体を制御するとともに、画像処理部115を制御する。また、システム制御部114では、ユーザーの操作または、画面内の入力画像の輝度や色信号の分布の解析結果に基づいて、入力画像の高輝度側ダイナミックレンジ拡張時の拡張上限値を決定し、第2の拡張処理部205に送出する。さらに、システム制御部114では、入力画像をM×N個の矩形領域に分割し、分割領域ごとのRGB信号の積算値を算出し、それらの比率から、入力画像に適用するホワイトバランスゲインを算出し、ホワイトバランスゲイン処理部202に送出する。
ホワイトバランスゲイン処理部202は、画像入力端子200から入力された画像に対し、R,G,Bそれぞれの信号について、システム制御部114で決定されたホワイトバランスゲインを適用して、ホワイトバランス調整を行う。
第1の拡張処理部203は、ホワイトバランスゲイン処理後のR,B信号を参照し、RGB色空間で、R,G,Bの色比が著しく変動しないよう、高輝度域のG信号を拡張する処理を行う。色空間変換処理部204は、第1の拡張処理部203から出力される拡張後のRGB色空間の信号を、YUV色空間の信号に変換する。
第2の拡張処理部205は、YUV色空間において、あらかじめ設定された現像レンジまで、高輝度域のYUV信号の振幅を拡張する処理を行う。画像出力端子206は、第2の拡張処理部205による処理後のYUV信号を出力する。
次に図3~図8を参照して、本実施形態における画像処理部115の各処理ブロックの動作について説明する。なお、図2において、画像入力端子200から入力される入力画像は、撮像素子111によって生成される。撮像素子111には、カラーフィルタが配置されており、被写体からの光を分光して、R,G,Bの各信号値を出力する。R,G,Bの各信号レベルは、撮像素子111に入力される光量に応じて決まり、あらかじめ定められた所定の飽和レベルTH0で、信号の上限値がクリップされる。
図3は、撮像素子111に入力される光量と、画像入力端子200から入力される入力画像のRGB信号値の関係の一例を示した図である。Pin_R,Pin_G,Pin_Bは、それぞれR,G,B信号に対応する。横軸は、撮像素子111に入力される光量、縦軸は、入力画像のRGB各信号レベルの一例を示しており、撮像素子111に入力される光量に応じて、入力画像のRGB値が所定の比率で変化している。G信号は撮像素子111に入力される光量がBV0以上になると、撮像素子111からの出力信号レベルがTH0で飽和する。一方、R,B信号は、カラーフィルタの分光感度がGよりも低いため、撮像素子111に入力される光量が、BV0以上の値でも、撮像素子111からの出力信号レベルが飽和しない。
次に、ホワイトバランスゲイン処理部202の動作について説明する。
入力画像のR,G,Bの信号値をそれぞれPin_R, Pin_G, Pin_B とすると、ホワイトバランスゲイン処理後の信号P1_R, P1_G, P1_B は、式(1)~(3)の様に表される。WB_R,WB_G,WB_Bはホワイトバランスゲインの係数である。
P1_R = WB_R × Pin_R …(1)
P1_G = WB_G × Pin_G …(2)
P1_B = WB_B × Pin_B …(3)
本実施形態ではG信号を基準に、R,B信号に対してホワイトバランスゲインを適用し、ホワイトバランスを調整する。したがって、式(1)~(3)において、ホワイトバランスゲインの基準色であるG信号のゲインWB_Gの値は1(等倍)となり、それ以外の非基準色であるR,BのゲインWB_R,WB_Bの値は1よりも大きい値となる。
図4は、ホワイトバランスゲインを適用した後の信号レベルの一例を示す図である。横軸が撮像素子111に入力される光量、縦軸は、画像入力端子200から入力されるRGB各信号に対して、式(1)~(3)でホワイトバランスゲインを適用した後の信号レベルを示している。図4において、BV0以上の光量の被写体では、撮像素子111の出力飽和とホワイトバランス処理後のクリップ処理によって、G信号(P1_G)が飽和している。しかし、R信号(P1_R)、B信号(P1_B)については、センサ飽和レベルTH0以上の階調特性を維持している。
ここで、システム制御部114において、入力画像に対するダイナミックレンジ拡張の拡張上限値がTH_maxに設定されているものとする。その場合、最も飽和レベルの高いR信号(P1_R)に近づくよう、G,Bの高輝度域の信号を拡張すると、高輝度域のRGB比が変動し、色曲りが発生してしまう。そこで、本実施形態では、拡張上限値に対して、RGB色空間とYUV色空間の2段階に分けて、信号レベルの拡張を行う。これにより、高輝度域での色比の変動を抑制しつつ、最終的な画像出力の輝度が所望の拡張上限値に達するよう処理を行う。
具体的には、まず、第1の拡張処理部203において、RGB色空間で、色比がなるべく変動しないよう、R信号、B信号を参照しながら、高輝度域のG信号の拡張を行う。その後、拡張後のRGB信号を、色空間変換処理部204で、YUV色空間に変換し、第2の拡張処理部205において、出力輝度の最大値が拡張上限値になるよう、YUV空間で高輝度域の信号を拡張する。以下、より具体的に説明する。
まず、第1の拡張処理部203の動作について説明する。第1の拡張処理部203では、RGB空間で、ホワイトバランス処理後のR,Bの信号値を維持し、G信号のみ高輝度域の信号を拡張する。G信号の拡張処理の一例として、本実施形態では、R-G色差、B-G色差を生成するためのG信号をそれぞれ独立に拡張し、拡張後に2種類のG信号の平均値を求める処理を行う。
以下の説明において、P2_R、P2_G、P2_Bは、それぞれ、第1の拡張処理部203から出力されるR信号、G信号、B信号である。また、P2_GR、P2_GBは、拡張後のG信号生成のために中間的に生成される、R-G色差生成用のG信号、B-G色差生成用のG信号である。
図5は、第1の拡張処理部203の動作を示すフローチャートである。
図5において、S700で処理を開始し、ホワイトバランスゲイン処理後のRGB信号を第1の拡張処理部203に入力する。S701では、第1の拡張処理部203の出力のR信号としてホワイトバランスゲイン処理後のR信号をそのまま出力する。S711では、第1の拡張処理部203の出力のB信号としてホワイトバランスゲイン処理後のB信号をそのまま出力する。
S702からS708は、R-G色差生成用のG信号の拡張処理の流れを示す。この処理フローにおいては、R信号をG信号の拡張の目標信号とし、G信号が所定の閾値以上であり、かつR信号以下である場合に拡張処理を行う。
S702では、ホワイトバランスゲイン処理後のR,G信号を参照する。S703では、G信号の信号値が拡張処理を開始する閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合には、S704に進み、閾値未満である場合には、S707に進む。S707では、拡張処理前のG信号をR-G色差生成用のG信号として選択する。
S704では、G信号の信号値がR信号以下か否かを判定し、R信号以下の場合にはS705に進む。G信号の信号値がR信号よりも大きい場合には、S707に進み、拡張処理前のG信号をR-G色差生成用のG信号として選択する。
S705では、R信号を参照して、式(4)または式(5)に示す処理を行い、R-G色差生成用のG信号レベルの拡張を行う。
P2_GR=(P1_R-P1_G)*f((P1_G-TH_t1)/(TH_t2-TH_t1))+P1_G …(4)
P2_GR=P1_R …(5)
式(4)は、拡張対象のG信号の信号レベルがR信号よりも低く、かつG信号の飽和レベルに達していない場合に適用される。式(4)において、TH_t1は、G信号の拡張処理を開始する信号レベルを示す。また、TH_t2は、G信号の拡張前の飽和レベルを示す。すなわち、G信号の信号レベルが、TH_t1からTH_t2に変化するまでの間に、f((P1_G-TH_t1)/(TH_t2-TH_t1))で決まる重みによって、ホワイトバランス処理後のG信号の信号レベルP1_Gを、拡張目標の信号レベルP1_Rに近づけるよう、拡張処理を行い、P2_GRとして出力する。このときの拡張処理の重みf(x)は、入力をx、出力をyとすると、例えば図6のような特性となる。
ここで、式(4)の処理により、P2_GRの信号レベルが拡張目標の信号レベルを超える場合には、式(5)が適用され、R信号が出力される。また、G信号の信号レベルがR信号よりも低いが、G信号の飽和レベルに達している場合にも、式(5)が適用され、R-G色差生成用のG信号としてR信号が出力される。
S706では、P2_GRをR-G色差生成用のG信号として選択する。S708では、S707または706から出力されるG信号のいずれかを、R-G色差生成用のG信号であるG1信号として選択し、S719に進む。
ここで、R-G色差生成用のR信号、G信号の一例を図7(a)に示す。図7(a)において、P2_Rは、拡張目標の信号であるので、第1の拡張処理前後で信号レベルは変わらず、ホワイトバランスゲイン処理後のR信号P1_Rと等しくなる。また、G信号は、拡張開始の信号レベルTH_t1を超えたところから徐々に信号レベルが拡張され、R信号を超えないようにR信号に漸近し、TH_t3以降はR信号(P2_R)と等しくなる。
図5の説明に戻って、S712からS718は、B-G色差生成用のG信号の拡張処理の流れを示す。この処理フローにおいては、B信号をG信号の拡張の目標信号とし、G信号が所定の閾値以上であり、かつB信号以下である場合に拡張処理を行う。
S712では、ホワイトバランスゲイン処理後のB,G信号を参照する。S713では、G信号の信号値が拡張処理を開始する閾値以上であるか否かを判定する。閾値以上である場合には、S714に進み、閾値未満である場合には、S717に進む。S717では、拡張処理前のG信号をB-G色差生成用のG信号として選択する。
S714では、G信号の信号値がB信号以下か否かを判定し、B信号以下の場合にはS715に進む。G信号の信号値がB信号よりも大きい場合には、S717に進み、拡張処理前のG信号をB-G色差生成用のG信号として選択する。
S715では、B信号を参照して、式(6)または式(7)に示す処理を行い、B-G色差生成用のG信号レベルの拡張を行う。
P2_GB=(P1_B-P1_G)*f((P1_G-TH_t1)/(TH_t2-TH_t1))+P1_G …(6)
P2_GB=P1_B …(7)
式(6)は、拡張対象のG信号の信号レベルがB信号よりも低く、かつG信号の飽和レベルに達していない場合に適用される。式(6)において、TH_t1は、G信号の拡張処理を開始する信号レベルを示す。また、TH_t2は、G信号の拡張前の飽和レベルを示す。すなわち、G信号の信号レベルが、TH_t1からTH_t2に変化するまでの間に、f((P1_G-TH_t1)/(TH_t2-TH_t1))で決まる重みによって、ホワイトバランス処理後のG信号の信号レベルP1_Gを、拡張目標の信号レベルP1_Bに近づけるよう、拡張処理を行い、P2_GBとして出力する。このときの拡張処理の重みf(x)は、入力をx、出力をyとすると、例えば図6のような特性となる。
ここで、式(6)の処理により、P2_GBの信号レベルが拡張目標の信号レベルを超える場合には、式(7)が適用され、B信号が出力される。また、G信号の信号レベルがB信号よりも低いが、G信号の飽和レベルに達している場合にも、式(7)が適用され、B-G色差生成用のG信号としてB信号が出力される。
S716では、P2_GBをB-G色差生成用のG信号として選択する。S718では、S717またはS716から出力されるG信号のいずれかを、B-G色差生成用のG信号であるG2信号として選択し、S719に進む。
ここで、B-G色差生成用のB信号、G信号の一例を図7(b)に示す。図7(b)において、P2_Bは、拡張目標の信号であるので、第1の拡張処理前後で信号レベルは変わらず、ホワイトバランスゲイン処理後のB信号P1_Bと等しくなる。また、拡張目標のB信号が拡張対象のG信号の飽和レベルを超えるところから、拡張対象のG信号はB信号に置換される。
S719では、R-G色差生成用のG信号G1と、B-G色差生成用のG信号G2の平均値を算出し、最終的な第1の拡張処理部203のG信号として出力する。
図7(c)に、第1の拡張処理後のR,G,B信号の一例を示す。図7(c)において、P2_Gは、Rを参照したG信号の拡張結果と、Bを参照したG信号の拡張結果の平均値となる特性で拡張されている。そのため、図3に示す第1の拡張処理前のR,G,B信号と比べても、明るさに対するRGBの色比が著しく変動せず、信号のダイナミックレンジをTH_0から、TH_3まで拡張することができている。
次に、色空間変換処理部204の処理内容について説明する。色空間変換処理部204では、第1の拡張処理後のRGB信号、P2_R,P2_G,P2_Bを用いて、式(8)~式(10)の演算を行い、輝度・色差信号YUVを生成する。
Y=a*P2_Rγ+b*P2_Gγ+c*P2_Bγ …(8)
V=p*(P2_Rγ-P2_RGγ)+q*(P2_Bγ-P2_BGγ) …(9)
U=r*(P2_Bγ-P2_BGγ)+s*(P2_Rγ-P2_RGγ) …(10)
式(8)~式(10)において、γは、入力される拡張後の信号に対して適用されるガンマ変換処理の特性を示す係数であり、例えばγ=0.45となる。a,b,cは、ガンマ変換後のRGB信号から輝度信号を生成するためのマトリクス係数であり、a+b+c=1となるような係数が適用される。p,q,r,sは、γ変換後のRGB信号から色差信号を生成するためのマトリクス係数である。マトリクス係数p,q,r,sは、BT.601、BT.709など出力の映像信号規格と画質調整の要素に鑑みて、適宜調整されるものとする。
次に、第2の拡張処理部205の処理内容について説明する。第2の拡張処理部205では、色空間変換処理部204から出力されるYUV信号に対して、式(11)~式(13)に示す演算を行う。そして、システム制御部114で設定された拡張上限値に対応するYUV信号、Y_out,U_out,V_outを生成する。
Y_out=Y*g(Y) …(11)
U_out=U*g(Y)*k …(12)
V_out=V*g(Y)*k …(13)
式(11)~式(13)において、g(Y)は、色空間変換処理部204から出力される、第1の拡張処理後の輝度値Yに応じて決まる、YUV信号の振幅変調特性である。輝度値Yに対するゲインの特性を、図8に示す。
ここでRGBのうち、輝度信号に対して組成比が最も大きいのはG信号であるため、G信号に基づいて、図8の特性を決める。図8において、振幅変調の開始輝度レベルx1と終了輝度レベルx2は、G信号に対する第1の拡張処理の下限拡張レベルTH_t1、G信号に対する第1の拡張処理の上限拡張レベルTH_t3を設定する。
また、図8において、振幅変調ゲインの下限は、1.0であり、振幅変調ゲインの上限は、パラメータy1,y2の比で決まる。y1には、G信号に対する第1の拡張の上限拡張レベルTH_t3が設定され、y2には、システム制御部114から送出された、拡張上限値TH_maxが設定される。すなわち、振幅変調ゲインg(Y)は、輝度Yがx1からx2までの範囲で1.0から徐々に増大し、最終的に、上限値y2/y1=TH_max/TH_t3となる。
このように目標値との差分に応じて算出された拡張量である、ゲインg(Y)を用いて、色空間変換処理部204から出力されるYUV信号の振幅がそれぞれ変調される。また、U,V信号に対しては、輝度信号Yと独立に彩度を微調整できるよう、式(12)、式(13)では、任意の係数kが設定される。
以上の処理により、本実施形態では、RGB色空間とYUV色空間の2段階に分けて、信号レベルの拡張を行うことにより、高輝度域での色比の変動を抑制しつつ、入力画像に対して、あらかじめ設定された、所望の上限輝度値を実現することが可能となる。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:撮像装置、114:システム制御部、115:画像処理部、202:ホワイトバランスゲイン処理部、203:第1の拡張処理部、204:色空間変換処理部、205:第2の拡張処理部

Claims (11)

  1. 複数の色信号を持った画像信号である入力画像を入力する入力手段と、
    前記入力画像に対して、ホワイトバランス調整を行うホワイトバランス処理手段と、
    ホワイトバランス処理後の信号に対し、第1の色空間においてダイナミックレンジを拡張する第1の拡張処理を行う第1の拡張処理手段と、
    前記第1の拡張処理が行われた後の信号を第2の色空間の信号に変換する変換手段と、
    前記変換手段により前記第2の色空間に変換された信号に対し、前記第2の色空間においてダイナミックレンジをさらに拡張する第2の拡張処理を行う第2の拡張処理手段と、
    を備え
    前記第1の拡張処理手段は、前記ホワイトバランス処理手段において、等倍のゲインが掛けられた色、もしくは最も小さいゲインが掛けられた色を基準色とし、それ以外の色を非基準色とした場合に、前記非基準色を参照して前記入力画像における前記基準色のダイナミックレンジを拡張することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記入力画像に対して、ダイナミックレンジを拡張する上限値を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2の拡張処理手段は、前記第2の色空間の輝度が、前記上限値に達するように、前記第2の色空間に変換された信号のダイナミックレンジを拡張することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の拡張処理手段は、前記第1の拡張処理手段により拡張処理が行われた後の信号値と、前記上限値との差分に基づいて、ダイナミックレンジの拡張量を決定することを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記上限値は、前記入力画像の画像信号の飽和レベルよりも高い輝度レベルであることを特徴とする請求項2乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1の色空間は、RGB色空間であり、前記第2の色空間は、輝度信号と、第1の色差信号、第2の色差信号から構成される色空間であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2の色空間はYUV色空間であることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 被写体像を撮像する撮像手段と、
    請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  9. 複数の色信号を持った画像信号である入力画像を入力する入力工程と、
    前記入力画像に対して、ホワイトバランス調整を行うホワイトバランス処理工程と、
    ホワイトバランス処理後の信号に対し、第1の色空間においてダイナミックレンジを拡張する第1の拡張処理を行う第1の拡張処理工程と、
    前記第1の拡張処理が行われた後の信号を第2の色空間の信号に変換する変換工程と、
    前記変換工程において前記第2の色空間に変換された信号に対し、前記第2の色空間においてダイナミックレンジをさらに拡張する第2の拡張処理を行う第2の拡張処理工程と、
    を有し、
    前記第1の拡張処理工程では、前記ホワイトバランス処理工程において、等倍のゲインが掛けられた色、もしくは最も小さいゲインが掛けられた色を基準色とし、それ以外の色を非基準色とした場合に、前記非基準色を参照して前記入力画像における前記基準色のダイナミックレンジを拡張することを特徴とする画像処理方法。
  10. コンピュータを請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  11. コンピュータを請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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