JP7332389B2 - ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体 - Google Patents

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Description

本発明は、極めて高い難燃性を有するポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体に関する。
ポリカーボネートは、耐衝撃性に優れ、高い熱変形温度を有するので、強度、耐熱性を必要とする多くの用途(例えば電気・電子機器分野、自動車分野など)に用いられている。最も広範に生産されているポリカーボネートは、ビスフェノールA(BPA)を重合することにより形成されるホモポリマーであるが、用途分野の拡大に伴って更に性能の優れたポリカーボネートの開発が望まれている。
そこで、拡大する用途に適合させるために、BPAなどの一般的なモノマー原料に各種の共重合モノマー単位を導入することによる共重合体に関する研究が行われてきている。それら共重合体の研究において、特に、特許文献1~3にはBPAとポリジオルガノシロキサンコモノマーからなるポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体は、BPAを重合したホモポリカーボネートと比較して、難燃性や低温耐衝撃性に優れることが知られている。
特許文献4には、ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体の更なる難燃性改良の方法として、ビニル基含有フェノール変性シロキサンの使用が記載されている。
近年ポリカーボネートに求められる性能は年々高まっており、ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体に求められる性能も例外ではなく、屋外や高温高湿条件下等のより過酷な環境下での使用においても性能が安定的に維持されることは非常に重要である。
難燃性の改良を目的に特許文献4記載のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン樹脂組成物を採用しても、上記例を挙げたような厳しい使用環境下においては難燃性が不十分であった。
特開平5-186675号公報 特開平5-247195号公報 WO1991/00885号公報 特開2013-209546号公報
本発明の第一の目的は、極めて高い難燃性を維持するポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を提供することにある。
本発明の第二の目的は、熱水処理後においても、極めて高い難燃性を維持するポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を提供することにある。
本発明者らはこの目的を達成せんとして鋭意研究を重ねた結果、アルケニル基含有のポリジオルガノシロキサンブロックとアルケニル基を含有しないポリジオルガノシロキサンブロックを用いたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重体が、極めて難燃性に優れることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、
1.下記一般式[1]で表されるポリカーボネートブロックと下記一般式[3]で表されるポリジオルガノシロキサンブロックおよび下記一般式[4]で表されるポリジオルガノシロキサンブロックを含むポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体。
Figure 0007332389000001
[(上記一般式[1]において、R及びRは夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~18のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~14のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基及びカルボキシル基からなる群から選ばれる基を表し、それぞれ複数ある場合はそれらは同一でも異なっていても良く、e及びfは夫々1~4の整数であり、Wは単結合もしくは下記一般式[2]で表される基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基である。)
Figure 0007332389000002
(上記一般式[2]においてR11,R12,R13,R14,R15,R16,R17及びR18は夫々独立して水素原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数6~14のアリール基及び炭素原子数7~20のアラルキル基からなる群から選ばれる基を表し、R19及びR20は夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基及びカルボキシル基からなる群から選ばれる基を表し、複数ある場合はそれらは同一でも異なっていても良く、gは1~10の整数、hは4~7の整数である。)]
Figure 0007332389000003
(上記一般式[3]において、R、R、R、R、R及びRは、夫々独立に水素原子、炭素原子数1~12のアルキル基又は炭素原子数6~12の置換若しくは無置換のアリール基であり、R、R、R、Rのうち少なくとも一つは炭素原子数2~10のアルケニル基であり、R及びR10は夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基であり、pは自然数であり、qは0又は自然数であり、平均鎖長p+qは1~150の自然数である。Xは炭素原子数2~8の二価脂肪族基である。)
Figure 0007332389000004
(上記一般式[4]において、R23、R24、R25及びR26は、夫々独立に水素原子、炭素原子数1~12のアルキル基又は炭素原子数6~12の置換若しくは無置換のアリール基であり、R21及びR22は夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基であり、p’は1~150の自然数である。Xは炭素原子数2~8の二価脂肪族基である。)
2.前記一般式[3]中の全R~R中に占めるアルケニル基の含有率が、1~60モル%である前記1に記載のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体。
3.前記一般式[3]のアルケニル基を含むシロキサン繰り返し単位数が、1~50である前記1又は2に記載のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体。
4.前記共重合体中のアルケニルシロキサン成分含有量が、0.1~6重量%である前記1~3のいずれかに記載のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体。
5.前記アルケニル基がビニル基である前記1~4のいずれかに記載のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体。
本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体は、極めて高い難燃性を有し、さらに熱水処理後においても、極めて高い難燃性を維持するポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体が得られるためその奏する産業上の効果は格別である。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
(ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体)
本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体は、式[1]のポリカーボネートブロックおよび式[3]のポリジオルガノシロキサンブロックおよび式[4]のポリジオルガノシロキサンブロックを含有する。
<式[1]のポリカーボネートブロック>
ポリカーボネートブロックは、下記式[1]で表される。
Figure 0007332389000005
上記式[1]において、R及びRは夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~18のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~14のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基及びカルボキシル基からなる群から選ばれる基を表す。RおよびRが夫々複数ある場合は、それらは同一でも異なっていても良い。
ハロゲン原子として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。
炭素原子数1~18のアルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基等が挙げられる。好ましくは炭素原子数1~6のアルキル基である。
炭素原子数1~18のアルコキシ基として、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、ヘキトキシ基、オクトキシ基、等が挙げられる。炭素原子数1~6のアルコキシ基が好ましい。
炭素原子数6~20のシクロアルキル基として、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等が挙げられる。炭素原子数6~12のシクロアルキル基が好ましい。
炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基として、好ましくはシクロヘキシルオキシ基、シクロオクチルオキシ基等が挙げられる。炭素原子数6~12のシクロアルキル基が好ましい。
炭素原子数2~10のアルケニル基として、メテニル基、エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等が挙げられる。炭素原子数1~6のアルケニル基が好ましい。
炭素原子数6~14のアリール基として、フェニル基、ナフチル基等挙げられる。
炭素原子数6~14のアリールオキシ基として、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基等が挙げられる。
炭素原子数7~20のアラルキル基として、ベンジル基、フェニルエチル基等が挙げられる。
炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基として、ベンジルオキシ基、フェニルエチルオキシ基等が挙げられる。
これらの中でも、水素、メチル基、フェニル基が特に好ましい。
eおよびfは夫々独立に1~4の整数である。
Wは、単結合もしくは下記式[2]で表される基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基である。
Figure 0007332389000006
式[2]においてR11、R12、R13、R14、R15、R16、R17およびR18は夫々独立して、水素原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数6~14のアリール基および炭素原子数7~20のアラルキル基からなる群から選ばれる基を表わす。
炭素原子数1~18のアルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等が挙げられる。好ましくは炭素原子数1~6のアルキル基である。
炭素原子数6~14のアリール基として、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。これらは置換されていてもよい。置換基として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などの炭素原子数1~6のアルキル基が挙げられる。
炭素原子数7~20のアラルキル基として、ベンジル基、フェニルエチル基等が挙げられる。
19およびR20は夫々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基およびカルボキシル基からなる群から選ばれる基を表す。複数ある場合はそれらは同一でも異なっていても良い。
ハロゲン原子として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。
炭素原子数1~18のアルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、テトラデシル基等が挙げられる。好ましくは炭素原子数1~6のアルキル基である。
炭素原子数1~10のアルコキシ基として、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基等が挙げられる。炭素原子数1~6のアルコキシ基が好ましい。
炭素原子数6~20のシクロアルキル基として、シクロヘキシル基、シクロオクチル基等が挙げられる。炭素原子数6~12のシクロアルキル基が好ましい。
炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基として、シクロヘキシルオキシ基、シクロオクチル基等が挙げられる。炭素原子数6~12のシクロアルコキシ基が好ましい。
炭素原子数2~10のアルケニル基として、メテニル基、エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等が挙げられる。炭素原子数1~6のアルケニル基が好ましい。
炭素原子数6~14のアリール基として、フェニル基、ナフチル基等挙げられる。
炭素原子数6~14のアリールオキシ基として、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基等が挙げられる。
炭素原子数7~20のアラルキル基として、ベンジル基、フェニルエチル基等が挙げられる。炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基として、ベンジルオキシ基、フェニルエチルオキシ基等が挙げられる。
gは1~10の整数、好ましくは1~6の整数であり、より好ましくは1~3の整数である。
hは4~7の整数、好ましくは4~5の整数である。
式[1]で表されるポリカーボネートブロックは、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、4,4-ビフェノール、4,4’-スルホニルジフェノール、2,2’-ジメチル-4,4’-スルホニルジフェノール、9,9-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フルオレン、1,3-ビス{2-(4-ヒドロキシフェニル)プロピル}ベンゼン、1,4-ビス{2-(4-ヒドロキシフェニル)プロピル}ベンゼン等が好ましく、より好ましくは2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(BPZ)、4,4-ビフェノール、4,4’-スルホニルジフェノール、9,9-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フルオレンであり、特に好ましくは2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンより誘導されたブロックである。
ポリカーボネートブロックの長さは、式[1]の繰り返し単位の平均数で、好ましくは10~100、より好ましくは30~100、さらに好ましくは50~70である。
式[1]で表されるポリカーボネートブロックの含有量は、共重合体の全重量を基準にして、好ましくは50~99.9重量%、より好ましくは70~99.5重量%、さらに好ましくは80~99.0重量%である。
<式[3]のポリジオルガノシロキサンブロック>
ヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサンから誘導される下記式[3]で表される。
Figure 0007332389000007
上記式[3]において、R、R、R、R、RおよびRは夫々独立に、水素原子、炭素原子数1~12のアルキル基または炭素原子数6~12の置換若しくは無置換のアリール基であり、R、R、R、Rの少なくとも一つは炭素数2~10のアルケニル基である。
炭素原子数1~12のアルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等が挙げられる。好ましくは炭素原子数1~6のアルキル基である。
炭素原子数6~12の置換若しくは無置換のアリール基として、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。置換基としてメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などの炭素原子数1~12のアルキル基が挙げられる。
炭素原子数2~10のアルケニル基として、メテニル基、エテニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基等が好ましく、炭素原子数1~6のアルケニル基がより好ましい。
、R、R、Rがメチル基、エテニル基(慣用名:ビニル基)であることが特に好ましい。
およびR10は夫々独立して、水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基である。
ハロゲン原子として、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。
炭素原子数1~10のアルキル基として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基等が挙げられる。好ましくは炭素原子数1~6のアルキル基である。
炭素原子数1~10のアルコキシ基として、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、ヘキソキシ基、ヘプトキシ基、オクトキシ基等が挙げられる。好ましくは炭素原子数1~6のアルコキシ基である。
およびR10が、水素原子、メトキシ基であることが特に好ましい。
Xは、炭素原子数2~8の二価脂肪族基である。二価脂肪族基として、炭素原子数2~8のアルキレン基が挙げられる。アルキレン基としてエチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基等が好ましく挙げられる。
pは自然数であり、qは0または自然数であり、p+qは1~150の自然数である。p+qは好ましくは3~120、より好ましくは5~100、特に好ましくは10~90である。
pとqの繰り返し単位はブロックでもランダムでもよい。
pの繰り返し単位には、R、Rが異なる単位をいくつも含んでいてもよい。例えば下記式[8]のようにp1とp2の繰り返し単位があってもよく、その場合、p1とp2の繰り返し単位の合計がpとなり、この時のp1とp2の繰り返し単位はブロックとランダムでもよい。
Figure 0007332389000008
qの繰り返し単位には、R、Rが異なる単位をいくつも含んでいてもよい。例えば下記式[9]のようにq1とq2の繰り返し単位があってもよく、その場合、q1とq2の繰り返し単位の合計がqとなり、この時のq1とq2の繰り返し単位はブロックとランダムでもよい。
Figure 0007332389000009
かかる特定の鎖長範囲を満足するために、異なる2種類またはそれ以上の平均鎖長p+qを有するヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサン原料を混合して調製しても良い。ポリジオルガノシロキサン原料の混合調製の方法としては、末端をヒドロキシアリール変性させた適当なポリジオルガノシロキサン原料同士を混合する方法でも、末端をヒドロキシアリール変性させる前の適当な平均鎖長を有するポリジオルガノシロキサン前駆体同士を予め混合した後に、末端をヒドロキシアリール変性させる方法のどちらでも良い。
上記式[3]中の全R~R中に占めるアルケニル基の含有率は1~70モル%であり、好ましくは1~60モル%であり、より好ましくは4~60モル%であり、さらに好ましくは4~50モル%であり、最も好ましくは10~50モル%である。例えば、Rがアルケニル基、R~Rがメチル基かつp=12、q=23の場合は、16.7モル%となり、RとRがアルケニル基、R~Rがメチル基かつp=12、q=23の場合は、33.3モル%となる。
アルケニル基の含有率が下限より少ない場合は、アルケニル基の架橋増粘によるドリップ防止効果が弱くなり十分な難燃性が発現せず、また、上限より多い場合は、架橋によるシロキサンの凝集が進みすぎて難燃性が悪化すると推定される。
上記式[3]中のアルケニル基を含むシロキサン繰り返し単位数pは1~80であり、好ましくは1~60であり、より好ましいのは1~50であり、さらに好ましいのは5~50であり、最も好ましいのは8~50である。
<式[4]のポリジオルガノシロキサンブロック>
ヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサンから誘導される下記式[4]で表される。
Figure 0007332389000010
上記一般式[4]において、R23、R24、R25及びR26は、夫々独立に水素原子、炭素原子数1~12のアルキル基又は炭素原子数6~12の置換若しくは無置換のアリール基であり、アルケニル基を含まないこと以外はそれぞれ上記式[3]のR、R、RおよびRと同義である。R23、R24、R25、R26がメチル基であることが特に好ましい。
21及びR22は夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基であり、それぞれ上記式[3]のR、R10と同義である。R21およびR22が、水素原子、メトキシ基であることが特に好ましい。
Xは、炭素原子数2~8の二価脂肪族基であり、上記式[3]と同義である。
p’は1~150の自然数であり、好ましくは10~120、より好ましくは20~100、特に好ましくは30~90である。
p’の繰り返し単位には、R23、R24が異なる単位をいくつも含んでいてもよい。例えば下記式[10]のようにp’1とp’2の繰り返し単位があってもよく、その場合、p’1とp’2の繰り返し単位の合計がp’となる。
Figure 0007332389000011
かかる特定の鎖長範囲を満足するために、異なる2種類またはそれ以上の平均鎖長p’を有するヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサン原料を混合して調製しても良い。ポリジオルガノシロキサン原料の混合調製の方法としては、末端をヒドロキシアリール変性させた適当なポリジオルガノシロキサン原料同士を混合する方法でも、末端をヒドロキシアリール変性させる前の適当な平均鎖長を有するポリジオルガノシロキサン前駆体同士を予め混合した後に、末端をヒドロキシアリール変性させる方法のどちらでも良い。
ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体は、式[3]のポリジオルガノシロキサンブロック99~1モル%および式[4]のポリジオルガノシロキサンブロック1~99モル%からなる。好ましくは式[3]/式[4]=70~1/30~99(モル%/モル%)、より好ましくは式[3]/式[4]=50~1/50~99(モル%/モル%)である。式[3]と式[4]からなる共重合体は、式[4]を共重合化することで架橋によるシロキサン凝集能を適度にコントロールし、式[3]を共重合化することで発現する架橋増粘によるドリップ防止効果を最大限に高めることができるため、より高い難燃性が得られると推定される。
ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体として、ポリジオルガノシロキサン平均鎖長は30~150であり、好ましくは30~100、より好ましくは35~90である。上述の範囲内であれば、低温における耐衝撃性と生産性の両立が十分に達成される。
共重合体中のポリジオルガノシロキサンブロックの含有量(以下ポリジオルガノシロキサン成分含有量と略すことがある)は、共重合体の全重量を基準にして、好ましくは1~15重量%、より好ましくは2~14重量%、さらに好ましくは3~13重量%、特に好ましく4~13重量%であり、最も好ましくは5~13重量%である。
共重合体中のアルケニル基を含むシロキサン繰り返し構造の含有量(以下アルケニルシロキサン成分含有量と略すことがある)は、共重合体の全重量を基準にして、好ましくは0.05~8重量%、より好ましくは、0.05~6重量%、さらに好ましくは0.1~6重量%、特に好ましくは0.12~5重量%、最も好ましくは0.15~4.5重量%である。アルケニルシロキサン成分含有量が下限より低い場合は、アルケニル基の架橋増粘によるドリップ防止効果が弱くなるため特に高温高湿処理後の難燃性に劣り、また、上限より高い場合は、架橋によるシロキサンの凝集が進みすぎて難燃性とともに熱安定性が劣ると推定される。
ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体の粘度平均分子量は、好ましくは13,000~25,000、より好ましくは14,000~23,000である。この範囲の粘度平均分子量の共重合体は多くの分野において実用上の機械的強度が得られるため、汎用されている。
共重合体のUL94垂直燃焼試験において、3.2mmの合計燃焼秒数は、好ましくは100秒以下、より好ましくは90秒以下、さらに好ましくは80秒以下、特に好ましくは60秒以下である。上述の範囲内であれば、熱水処理後においても、極めて高い難燃性を維持することが出来る。
(ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を含む樹脂組成物)
本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体は、機能剤や他の樹脂を配合して樹脂組成物として用いることができ、他の樹脂としては熱可塑性樹脂が挙げられ、具体的にはポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリスルホン、ポリアリレート、ABS樹脂、フェノール樹脂、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリエステル、ポリエステルカーボネート、ポリカーボネート等を少なくとも一つ含んでいてもよい。なかでもポリカーボネートであることが好ましく、後述する共重合体(A)が挙げられる。
ポリカーボネートとしては、上記式[1]を誘導する二価フェノールから構成されており、具体的な二価フェノールとしては、4,4’-ジヒドロキシビフェニル、ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3,3’-ビフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-イソプロピルフェニル)プロパン、2,2-ビス(3-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2-ビス(3-ブロモ-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3,5-ジメチル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(3-シクロヘキシル-4-ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1-ビス(3-シクロヘキシル-4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、ビス(4-ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、9,9-ビス(4-ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フルオレン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、4,4’-ジヒドロキシジフェニルエ-テル、4,4’-ジヒドロキシ-3,3’-ジメチルジフェニルエ-テル、4,4’-スルホニルジフェノール、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、4,4’-ジヒドロキシジフェニルスルフィド、2,2’-ジメチル-4,4’-スルホニルジフェノール、4,4’-ジヒドロキシ-3,3’-ジメチルジフェニルスルホキシド、4,4’-ジヒドロキシ-3,3’-ジメチルジフェニルスルフィド、2,2’-ジフェニル-4,4’-スルホニルジフェノール、4,4’-ジヒドロキシ-3,3’-ジフェニルジフェニルスルホキシド、4,4’-ジヒドロキシ-3,3’-ジフェニルジフェニルスルフィド、1,3-ビス{2-(4-ヒドロキシフェニル)プロピル}ベンゼン、1,4-ビス{2-(4-ヒドロキシフェニル)プロピル}ベンゼン等が挙げられる。
なかでも、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-1-フェニルエタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサン、4,4-ビフェノール、4,4’-スルホニルジフェノール、2,2’-ジメチル-4,4’-スルホニルジフェノール、9,9-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フルオレン、1,3-ビス{2-(4-ヒドロキシフェニル)プロピル}ベンゼン、1,4-ビス{2-(4-ヒドロキシフェニル)プロピル}ベンゼンが好ましく、殊に2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン(BPZ)、4,4-ビフェノール、4,4’-スルホニルジフェノール、9,9-ビス(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)フルオレンが好ましい。中でも強度に優れ、良好な耐久性を有する2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンが最も好適である。また、これらは単独または二種以上組み合わせて用いてもよい。
前途の共重合体(A)は、上記式[1]のポリカーボネートブロックおよび上記式[4]のポリジオルガノシロキサンブロックを含有し、上記式[3]のポリカーボネートブロックを含まない構造であり、このような異なるポリカーボネート-ポリオルガノシロキサンを併用することが好ましい。
ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を含む樹脂組成物中のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体の含有率は、樹脂組成物の全重量を基準にして10~100重量%であり、好ましくは15~100重量%であり、より好ましくは20~100重量%であり、さらに好ましくは25~100重量%である。
ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を含む樹脂組成物のポリジオルガノシロキサン成分含有量は、樹脂組成物の全重量を基準にして、好ましくは1~15重量%、より好ましくは2~14重量%、さらに好ましくは3~13重量%である。下限より低い場合は、十分な極低温耐衝撃性が発現せず、また、上限より高い場合は、外観(色ムラ、剥離不良の悪化、剛性低下、ガラス転移温度低下、熱曲げ耐性低下など物性面)で劣る。
ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を含む樹脂組成物中のアルケニルシロキサン成分含有量は、樹脂組成物の全重量を基準にして好ましくは0.01~6重量%であり、より好ましくは0.01~5重量%、さらに好ましくは0.05~5重量%であり、特に好ましくは0.1~3重量%であり、最も好ましくは0.1~2.5重量%である。アルケニルシロキサン成分含有量が下限より低い場合は、特に高温高湿処理後の難燃性に劣り、また、上限より高い場合は、難燃性とともに熱安定性が劣る。
ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を含む樹脂組成物の粘度平均分子量は、好ましくは13,000~25,000、より好ましくは14,000~23,000である。この範囲の粘度平均分子量のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を含む樹脂組成物は多くの分野において実用上の機械的強度が得られるため、汎用されている。
ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を含む樹脂組成物のUL94垂直燃焼試験において、厚み3.2mmの合計燃焼秒数は、好ましくは100秒以下、より好ましくは90秒以下、さらに好ましくは80秒以下、特に好ましくは60秒以下である。上述の範囲内であれば、熱水処理後においても、極めて高い難燃性を維持することが出来る。
(ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合の製造方法)
本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体は、工程(i)および工程(ii)により製造することができる。
<工程(i)>
工程(i)は、水に不溶性の有機溶媒とアルカリ水溶液との混合液中において、下記式[5]で表わされる二価フェノールと炭酸エステル形成性化合物とを反応させ、末端クロロホーメート基を有するカーボネートオリゴマーを含有する溶液を調製する工程である。
Figure 0007332389000012
(式中、R、R、e、fおよびWは、前記と同じである。)
式[5]で表される二価フェノールとしては、上述のポリカーボネート(B)を誘導する二価フェノールが好適に使用される。
<工程(ii)>
工程(i)で調製した二価フェノールのカーボネートオリゴマーと下記式[6]および下記式[7]であるヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサンとの界面重縮合反応を行い、本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を得る工程である。
Figure 0007332389000013
Figure 0007332389000014
(式中R~R10、R21~R26、X、p、qおよびp’は、前記と同じである。)
本発明においては、このようにして末端クロロホルメート基を有する二価フェノールのオリゴマーを含む混合溶液を得た後、該混合溶液を攪拌しながら一般式[6]および[7]の混合されたヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサンを二価フェノールの仕込み量に対して0.004モル当量/min以下の速度で加え、該ヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサンと該オリゴマーを界面重縮合させることにより、ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体を得る。
本発明の製造において、溶媒としては、公知のポリカーボネートの製造に使用されるものなど各種の反応に不活性な溶媒を1種単独であるいは混合溶媒として使用すればよい。代表的な例としては、例えば、キシレンの如き炭化水素溶媒、並びに、塩化メチレンおよびクロロベンゼンをはじめとするハロゲン化炭化水素溶媒などが挙げられる。特に塩化メチレンの如きハロゲン化炭化水素溶媒が好適に用いられる。二価フェノールの濃度は、好ましくは500g/L以下、より好ましくは450g/L以下、更に好ましくは300g/L以下である。二価フェノールの濃度は、製造効率の観点から、その下限は150g/L以上が好ましい。
界面重縮合反応を行うにあたり、酸結合剤を反応の化学量論比(当量)を考慮して適宜追加してもよい。酸結合剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、ピリジン等の有機塩基あるいはこれらの混合物などが用いられる。具体的には、使用するヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサン、又は上記の如く二価フェノールの一部を添加モノマーとしてこの反応段階に添加する場合には、後添加分の二価フェノール(I)とヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサンとの合計モル数(通常1モルは2当量に相当)に対して2当量若しくはこれより過剰量のアルカリを用いることが好ましい。
二価フェノールのオリゴマーとヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサンとの界面重縮合反応による重縮合は、上記混合液を激しく攪拌することにより行われる。
かかる重合反応においては、末端停止剤或いは分子量調節剤が通常使用される。末端停止剤としては一価のフェノール性水酸基を有する化合物が挙げられ、通常のフェノール、p-tert-ブチルフェノール、p-クミルフェノール、トリブロモフェノールなどの他に、長鎖アルキルフェノール、脂肪族カルボン酸クロライド、脂肪族カルボン酸、ヒドロキシ安息香酸アルキルエステル、ヒドロキシフェニルアルキル酸エステル、アルキルエーテルフェノールなどが例示される。その使用量は用いる全ての二価フェノール系化合物100モルに対して、100~0.5モル、好ましくは50~2モルの範囲であり、二種以上の化合物を併用することも当然に可能である。
重縮合反応を促進するために、トリエチルアミンのような第三級アミン又は第四級アンモニウム塩などの触媒を添加してもよい。
かかる重合反応の反応時間は、透明性を向上させるためには比較的長くする必要がある。好ましくは30分以上、更に好ましくは50分以上である。
所望に応じ、亜硫酸ナトリウム、ハイドロサルファイドなどの酸化防止剤を少量添加してもよい。
また、本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体とそれを含む樹脂組成物は本発明の効果を損なわない範囲で通常ポリカーボネート樹脂に配合される各種の難燃剤、強化充填材、添加剤を配合することができる。
本発明において、本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体とそれを含む樹脂組成物は、例えば単軸押出機、二軸押出機の如き押出機を用いて、溶融混練することによりペレット化することができる。かかるペレットを作製するにあたり、上記各種難燃剤、強化充填剤、添加剤を配合することもできる。
難燃剤としては、従来、熱可塑性樹脂、特に芳香族ポリカーボネート樹脂の難燃剤として知られる各種の化合物が適用できるが、より好適には、有機金属塩系難燃剤(例えば、有機スルホン酸アルカリ(土類)金属塩、ホウ酸金属塩系難燃剤、および錫酸金属塩系難燃剤など)、有機リン系難燃剤(例えば、モノホスフェート化合物、ホスフェートオリゴマー化合物、ホスホネートオリゴマー化合物、ホスホニトリルオリゴマー化合物、ホスホン酸アミド化合物およびホスファゼンなど)、シリコーン化合物からなるシリコーン系難燃剤、フィブリル化PTFE等である。その中でも、有機金属塩系難燃剤、有機リン系難燃剤が特に好ましい。尚、かかる化合物の配合は難燃性の向上をもたらすが、それ以外にも各化合物の性質に基づき、例えば帯電防止性、流動性、剛性、および熱安定性の向上などがもたらされる。
本発明において、本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体とそれを含む樹脂組成物は、通常前記の如く製造されたペレットを射出成形して各種製品を製造することができる。更にペレットを経由することなく、押出機で溶融混練された樹脂を直接シート、フィルム、異型押出成形品、ダイレクトブロー成形品、および射出成形品にすることも可能である。
かかる射出成形においては、通常の成形方法だけでなく、適宜目的に応じて、射出圧縮成形、射出プレス成形、ガスアシスト射出成形、発泡成形(超臨界流体の注入によるものを含む)、インサート成形、インモールドコーティング成形、断熱金型成形、急速加熱冷却金型成形、二色成形、サンドイッチ成形、および超高速射出成形などの射出成形法を用いて成形品を得ることができる。これら各種成形法の利点は既に広く知られるところである。また成形はコールドランナー方式およびホットランナー方式のいずれも選択することができる。
また本発明において、本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体は、押出成形により各種異形押出成形品、シート、およびフィルムなどの形で利用することもできる。またシート、フィルムの成形にはインフレーション法や、カレンダー法、キャスティング法なども使用可能である。さらに特定の延伸操作をかけることにより熱収縮チューブとして成形することも可能である。
更に本発明において、本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体からなる成形品には、各種の表面処理を行うことが可能である。ここでいう表面処理とは、蒸着(物理蒸着、化学蒸着など)、メッキ(電気メッキ、無電解メッキ、溶融メッキなど)、塗装、コーティング、印刷などの樹脂成形品の表層上に新たな層を形成させるものであり、通常のポリカーボネート樹脂に用いられる方法が適用できる。表面処理としては、具体的には、ハードコート、撥水・撥油コート、紫外線吸収コート、赤外線吸収コート、並びにメタライジング(蒸着など)などの各種の表面処理が例示される。
以下に本発明を実施例を挙げてさらに詳しく説明するが、これらは本発明を限定するものではない。特記しない限り、実施例中の部は重量部であり、%は重量%である。なお、評価は下記の方法に従った。
(1)粘度平均分子量(Mv)
次式にて算出される比粘度(ηSP)を20℃で塩化メチレン100mlにポリカーボネート樹脂0.7gを溶解した溶液からオストワルド粘度計を用いて求め、
比粘度(ηSP)=(t-t)/t
[tは塩化メチレンの落下秒数、tは試料溶液の落下秒数]
求められた比粘度(ηSP)から次の数式により粘度平均分子量Mvを算出する。
ηSP/c=[η]+0.45×[η]c (但し[η]は極限粘度)
[η]=1.23×10-4Mv0.83
c=0.7
(2)ポリジオルガノシロキサン成分含有量、アルケニルシロキサン成分含有量およびポリジオルガノシロキサン繰返し数
日本電子株式会社製 JNM-AL400を用い、得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体とそれを含む樹脂組成物のH-NMRスペクトルを測定し、二価フェノール(ビスフェノールA)由来のピーク(1.4~1.8ppm)の積分曲線とポリジオルガノシロキサン由来のピーク(-0.2~0.3ppm)の積分曲線、アルケニルシロキサン由来ピーク(ビニル基の場合は、5.6~6.1ppm)の積分曲線から算出した積分比より各成分含有量を算出した。同様に、ヒドロキシアリール末端由来のピーク(0.4~0.6ppmおよび2.5~2.7ppm)の積分曲線とポリジオルガノシロキサン由来のピークの積分曲線から算出した積分比を比較することによりポリジオルガノシロキサンの繰り返し数を算出した。
(3)難燃性
米国アンダーライターラボラトリー社の定める方法(UL94)により、垂直燃焼試験(UL94V)を実施。
(a)3.2mm合計燃焼秒数および(b)3.2mm難燃性クラス
試験片厚さ3.2mmにおける垂直燃焼試験を実施して評価した。その際、5個の試料に合計10回の接炎を行い、合計燃焼秒数を表記した。なお、V-0、V-1、V-2のいずれの判定にもあてはまらないものについてはnot-Vと表記した。
(c)1.6mm(難燃剤処方あり)難燃性クラス
試験片厚さ1.6mmにおける垂直燃焼試験を実施して評価した。また、別途、80℃温水中に1週間保管した後、25℃、50%RH環境下で2週間調湿し、同様に評価を実施した。なお、V-0、V-1、V-2のいずれの判定にもあてはまらないものについてはnot-Vと表記した。
[ヒドロキシアリール末端ポリジオルガノシロキサン]
実施例および比較例では、下記構造のポリジオルガノシロキサン化合物を使用した。
Figure 0007332389000015
Figure 0007332389000016
Figure 0007332389000017
Figure 0007332389000018
Figure 0007332389000019
Figure 0007332389000020
[ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体の製造]
(実施例1)
温度計、撹拌機、還流冷却器付き反応器にイオン交換水17590部、25%水酸化ナトリウム水溶液6883部を入れ、上記一般式[1]で表される二価フェノール(I)として2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)3748部(16.41モル)、およびハイドロサルファイト7.5部を溶解した後、塩化メチレン14060部(二価フェノール(I)に対して10モル当量)を加え、撹拌下16~24℃でホスゲン1900部を70分要して吹き込んだ。25%水酸化ナトリウム水溶液1324部、p-tert-ブチルフェノール107部を塩化メチレン8000部に溶解した溶液を加え、攪拌しながらPMVS-1 222部(0.071モル)およびPDMS208部(0.071モル)を塩化メチレン800部に溶解した溶液を作成し、該溶液を加えて乳化状態とした後、再度激しく撹拌した。かかる攪拌下、反応液が26℃の状態でトリエチルアミン4.2部を加えて温度26~31℃において1時間撹拌を続けて反応を終了した。反応終了後有機相を分離し、塩化メチレンで希釈して水洗を繰り返し洗浄液が中性になったところで塩酸酸性水にて水洗した。その後、イオン交換水で繰り返し洗浄し水相の導電率がイオン交換水と殆ど同じになったところで温水を張ったニーダーに投入して、攪拌しながら塩化メチレンを蒸発し、ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体のパウダーを得た。脱水後、熱風循環式乾燥機により120℃で12時間乾燥した。得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体(PMVS-PC-1)の粘度平均分子量は19,500、ポリジオルガノシロキサン成分含有量は8.4重量%、アルケニルシロキサン成分含有量は1.5重量%であった。
(実施例2)
PMVS-1をPMVS-2 240部(0.071モル)に変更した以外は、PMVS-PC-1の製造法と同様にした。得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体(PMVS-PC-2)の粘度平均分子量は19,700、ポリジオルガノシロキサン成分含有量は8.8重量%、アルケニルシロキサン成分含有量は4.4重量%であった。
(実施例3)
PMVS-1をPMVS-3 217部(0.071モル)に変更した以外は、PMVS-PC-1の製造法と同様にした。得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体(PMVS-PC-3)の粘度平均分子量は19,500、ポリジオルガノシロキサン成分含有量は8.3重量%、アルケニルシロキサン成分含有量は0.7重量%であった。
(実施例4)
PMVS-1をPMVS-4 213部(0.071モル)に変更した以外は、PMVS-PC-1の製造法と同様にした。得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体(PMVS-PC-4)の粘度平均分子量は19,400、ポリジオルガノシロキサン成分含有量は8.3重量%、アルケニルシロキサン成分含有量は0.12重量%であった。
(実施例5)
PMVS-1をPMVS-5 270部(0.071モル)に変更した以外は、PMVS-PC-1の製造法と同様にした。得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体(PMVS-PC-5)の粘度平均分子量は19,300、ポリジオルガノシロキサン成分含有量は9.0重量%、アルケニルシロキサン成分含有量は1.6重量%であった。
(比較例1)
PMVS-1を PMVS-3 434部(0.142モル)に変更し、PDMSを使用しない以外は、PMVS-PC-1の製造法と同様にした。得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体(PMVS-PC-6)の粘度平均分子量は19,500、ポリジオルガノシロキサン成分含有量は8.4重量%、アルケニルシロキサン成分含有量は1.5重量%であった。
(比較例2)
PMVS-1を 444部(0.142モル)に変更し、PDMSを使用しない以外は、PMVS-PC-1の製造法と同様にした。得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体(PMVS-PC-7)の粘度平均分子量は19,600、ポリジオルガノシロキサン成分含有量は8.4重量%、アルケニルシロキサン成分含有量は3.0重量%であった。
(比較例3)
PMVS-2を 480部(0.142モル)に変更し、PDMSを使用しない以外は、PMVS-PC-1の製造法と同様にした。得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体(PMVS-PC-8)の粘度平均分子量は19,600、ポリジオルガノシロキサン成分含有量は9.1重量%、アルケニルシロキサン成分含有量は8.6重量%であった。
(比較例4)
PMVS-1を使用せず、PDMS 415部(0.142モル)に変更した以外は、PMVS-PC-1の製造法と同様にした。得られたポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体(PDMS-PC)の粘度平均分子量は19,500、ポリジオルガノシロキサン成分含有量は8.3重量%であった。
(PC)
2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパンを繰返し骨格とする溶液粘度分子量19,700の直鎖状芳香族ポリカーボネート樹脂パウダー(帝人(株)製パンライトL-1225WX)。
以上の結果を、表1に示す。
(実施例1-1~4、2-1、3-1~2、4-1、5-1、比較例1-1~3、2-1~2、3-1、4-1)
上記製造法で得られたPMVS-PCとPDMS-PC、PCとを表2の配合割合を参考に、トリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスファイト(BASF(株)製:イルガフォス168)300ppmを混合した。また、難燃剤処方としてトリス(2,4-ジ-tert-ブチルフェニル)ホスファイト1000ppm、オクタデシル-3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオン酸(BASFジャパン(株)製:イルガノックス1076)1000ppm、メガファックF-114P(DIC(株)製)500ppm、SN3310(Guangzhou Shine Polymer Technology Co., Ltd.製:PTFEパウダー)2000ppmも別途混合した。その後、ベント式二軸押出機(テクノベル(株)製,KZW15-25MG)により280℃で溶融混錬して各混合品からなるペレットを得た。押出条件は、吐出量2.5kg/h、スクリュー回転数200rpmであり、押出温度は第1供給口からダイス部分まで280℃とした。得られたペレットを射出成形機(日本製鋼所(株)製、JSW J-75EIII)にてUL試験片2種類(3.2mm、1.6mm(難燃剤処方あり))を作製し難燃性を評価した。また、3.2mmの試験片の合計燃焼秒数を測定した。評価結果を表2に示す。
Figure 0007332389000021
Figure 0007332389000022
実施例1-1~5-1は、UL-94における難燃試験及び3.2mm合計燃焼秒数においても高い難燃が得られていることが分かる。
また、80℃温水中に1週間保管した後の厚さ1.6mmにおける垂直燃焼試験においても、極めて高い難燃性を維持することが分かる。
本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体及びそれを用いた組成物は、極めて高い難燃性を有していることが認められる。
本発明のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体は、高い難燃性を有するため、光学部品、電気・電子機器分野、自動車分野において幅広く使用することができる。中でも、寒冷地や高温熱処理といった厳しい環境にさらされることが想定される各種ハウジング成形品で実用性が高い。

Claims (5)

  1. 下記一般式[1]で表されるポリカーボネートブロックと下記一般式[3]で表されるポリジオルガノシロキサンブロックおよび下記一般式[4]で表されるポリジオルガノシロキサンブロックを含むポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体であって、式[3]で表されるポリジオルガノシロキサンブロックおよび下記一般式[4]で表されるポリジオルガノシロキサンブロックの割合が、式[3]/式[4]=70~1/30~99(モル%/モル%)である、ポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体
    [(上記一般式[1]において、R及びRは夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~18のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~14のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基及びカルボキシル基からなる群から選ばれる基を表し、それぞれ複数ある場合はそれらは同一でも異なっていても良く、e及びfは夫々1~4の整数であり、Wは単結合もしくは下記一般式[2]で表される基からなる群より選ばれる少なくとも一つの基である。)
    (上記一般式[2]においてR11,R12,R13,R14,R15,R16,R17及びR18は夫々独立して水素原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数6~14のアリール基及び炭素原子数7~20のアラルキル基からなる群から選ばれる基を表し、R19及びR20は夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~18のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基、炭素原子数6~20のシクロアルキル基、炭素原子数6~20のシクロアルコキシ基、炭素原子数2~10のアルケニル基、炭素原子数6~14のアリール基、炭素原子数6~10のアリールオキシ基、炭素原子数7~20のアラルキル基、炭素原子数7~20のアラルキルオキシ基、ニトロ基、アルデヒド基、シアノ基及びカルボキシル基からなる群から選ばれる基を表し、複数ある場合はそれらは同一でも異なっていても良く、gは1~10の整数、hは4~7の整数である。)]
    (上記一般式[3]において、R、R、R、R、R及びRは、夫々独立に水素原子、炭素原子数1~12のアルキル基又は炭素原子数6~12の置換若しくは無置換のアリール基であり、R、R、R、Rのうち少なくとも一つは炭素原子数2~10のアルケニル基であり、R及びR10は夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基であり、pは自然数であり、qは0又は自然数であり、平均鎖長p+qは1~150の自然数である。Xは炭素原子数2~8の二価脂肪族基である。)
    (上記一般式[4]において、R23、R24、R25及びR26は、夫々独立に水素原子、炭素原子数1~12のアルキル基又は炭素原子数6~12の置換若しくは無置換のアリール基であり、R21及びR22は夫々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素原子数1~10のアルキル基、炭素原子数1~10のアルコキシ基であり、p’は1~150の自然数である。Xは炭素原子数2~8の二価脂肪族基である。)
  2. 前記一般式[3]中の全R~R中に占めるアルケニル基の含有率が、1~60モル%である請求項1に記載のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体。
  3. 前記一般式[3]のアルケニル基を含むシロキサン繰り返し単位数が、1~50である請求項1又は2に記載のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体。
  4. 前記共重合体中のアルケニルシロキサン成分含有量が、0.1~6重量%である請求項1~3のいずれかに記載のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体。
  5. 前記アルケニル基がビニル基である請求項1~4のいずれかに記載のポリカーボネート-ポリジオルガノシロキサン共重合体。
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