JP7330048B2 - 柱梁接合構造の構築工法および柱梁接合構造 - Google Patents

柱梁接合構造の構築工法および柱梁接合構造 Download PDF

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Description

本発明は、柱梁接合構造を構築する工法および柱梁接合構造に関する。
鉄筋コンクリート構造(RC造)の建物の柱、梁をプレキャスト(以下、「PCa」と略す場合がある。)部材とした場合、その柱梁接合部における梁主筋は、通し配筋となるか、または、柱梁接合部内で機械式継ぎ手となる場合が多い(たとえば、特許文献1参照)。一方、柱梁接合部もPCa化する構工法がいくつか提案されており、柱梁接合部を含むすべての部材がPCa化された構工法として、LRV工法とスクライム工法の2工法が実用化されている。
(1)LRV工法
LRV工法(Left Right Vertical Method)の概要を図6に示す。同工法においては、図6(a)のように、PCa柱梁接合部から両方向に半スパン分延びるPCa梁(LRビーム)の梁主筋は、接合されるPCa梁に内蔵された機械式継ぎ手にグラウト接合される。PCa梁の接合後に、図6(b)(c)のように、PCa柱梁接合部の柱主筋貫通孔をPCa柱下端の柱主筋(余長≧接合部高さ+定着長さ)が貫通し、かつ、1層下のPCa柱(Vコラム)に内蔵された機械式継ぎ手にグラウト定着する機構が基本となっている。
(2)スクライム-H工法
スクライム-H工法(Sumitomo Mitsui Quick RC Integration-Horizontal Method)の概要を図7に示す。図7(a)~(d)のように、同工法においては、PCa柱は、上部が柱梁接合部と一体となった形状で、PCa梁の梁主筋は、(柱せい+定着長さ)以上の余長を有し、片側からPCa柱梁接合部を貫通し、逆側のPCa梁の雌孔(機械式継ぎ手)にグラウト定着する機構が基本となっている。基本的に、片側端部より1方向に順次組み立てていく施工手順となる。
(3)TT-JOINT工法
さらにTT-JOINT工法は、柱梁接合部の中央で定着金物を両方向より定着させて、柱梁接合部には繊維補強コンクリートを打設し、せん断補強筋は配筋しないという構工法となっている。
また、特許文献2は、梁端部に埋入れされた梁主筋連結用継ぎ手を有する第1,第2PC梁と、中継筋が挿入される梁主筋孔を有する仕口パネルと、を備えるPC柱梁の接合構造の接合方法において、仕口パネルの左脇に配置された第1PC梁の梁主筋連結用継ぎ手に対し仕口パネル右端から梁主筋孔に挿入された中継筋が挿入され、次に、仕口パネル右端から突出した中継筋が第2PC梁の梁主筋連結用継ぎ手に挿入されてから、仕口パネルの外表面と梁主筋孔とを連通するグラウト注入孔からグラウトが注入されて中継筋が梁主筋孔及び梁主筋連結用継ぎ手に定着されることで、仕口パネルの左脇に位置するPC梁の右端部が仕口パネルに接合されるともに右脇に位置するPC梁の左端部も仕口パネルに接合されることを開示する(図12)。
特開2017-179997号公報 特開2006-22494号公報
上述の構工法は、いずれもこれまで常識的に捉えられていた鉄筋の接合方法を、一方は部材全体を貫通し、なおかつ逆側の部材に定着させると言う、発想の転換を図り、他方は、部材中央で両方からの定着で、部材内で一体化を図ると言う、画期的な継ぎ手方法となっている。
しかしながら、これらの構工法は、それぞれ制限事項ないし弱点が見受けられる。前2工法については、いずれも片押しで、施工せざるを得なく、また、最終スパンでの納まり、施工方法が工法標準と異なるものと推察される。また、何れも梁PCa部材の端面同士が直接接するため、その部分の界面処理が問題となる。加えて、スクライムH工法は、梁主筋が柱上部の接合部を貫通し、向かい側の梁PCaに挿入されるが、グラウト材注入後、所要の強度が得られるまで、梁PCaの位置、高さを保持するために支保工が必要となり、サイクル工程に影響を及ぼす可能性がある。また、梁主筋が定着するPCa梁は、定着部を確保するために、断面を矩形に保つ必要があるが、一方でスラブとの取合いでは、鉄筋定着が難しい納まりとならざるを得ない。
後の1工法については、柱梁接合部がPCa部材でなく、特殊コンクリートの場所打ちであること、に加えて、せん断補強筋不要と繊維補強コンクリートの適用の組合せについては、材料強度を含めて、都度、構造検証が必要となるものと推察される。
建築、土木ともに、生産性向上が叫ばれているが、部材のPCa化(工場生産化)が生産性向上に大きく寄与することは、論を待たないところである。その適用範囲が大きければ大きいほど、現場での施工労力が削減され、工期も大幅に短縮される。PCa化は、柱、梁の各部材については、様々な構工法が提案され、実用化されているが、柱梁接合部とスラブについては、まだ開発途上と言わざるを得ない。
柱梁接合部については、柱主筋に加えて所要量のせん断補強筋が含まれ、さらに梁主筋がXY両方向から、また低層部においては上下2段筋として入り込んでくるため、柱・梁主筋とも接合部内で継ぎ手を構成することは至難と言わざるを得ない。
LRV工法は、上層のPCa柱の下端から延伸した柱主筋が、スクライム-H工法は片方向から接合するPCa梁から接合部側に延伸した梁主筋が、それぞれ柱梁接合部を貫通し、他端の部材に収納された継ぎ手にグラウト定着する接合方法を基本としている。しかしながら、これらの工法は、片側から順次部材を接合しながらスパン間のフレームを構築していくため、X・Y方向とも建物の平面端部から他端に向かう施工手順となり、最終端は、いずれも最終部材にPCa梁部材の梁主筋を差し込んで定着させる納まりとなる。その場合、両方向から梁主筋を定着できる納まりのPCa柱梁接合部の構築工法があれば、最終端の部材として適用することが可能となるばかりでなく、建物平面の両端から中央に向けてPCa部材の組立て施工が可能となる。そこで、本発明者は、特願2018-54359において、柱梁接合部の平断面中央に機械式充填継ぎ手を配置し、定着分梁主筋が延伸した梁PCaを両側から2体接合する方式の柱梁接合構造を提案した。
特許文献2のPC柱梁の接合構造は、その図12等から明らかであるが、PC梁の端部に継ぎ手が配置され、梁主筋の定着長さが継ぎ手長さの半分以下であるため、梁主筋をPC梁に確実に定着させる機構となっていない。
本発明は、上述のような従来技術の問題に鑑み、プレキャストによる梁部材同士を2または4方向からプレキャストによる柱梁接合部に確実に接合し定着させることのできる柱梁接合構造の構築工法および柱梁接合構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための柱梁接合構造の構築工法は、プレキャストによる一方の梁部材と他方の梁部材とをプレキャストによる柱梁接合部に接合することで柱梁接合構造を構築する工法であって、前記柱梁接合部において梁主筋が貫通するような横孔および前記梁部材と接合する接合面に複数の縦溝を形成しておき、
前記2つの梁部材において梁部材端部から所定距離の位置に機械式充填継ぎ手を予め埋め込むとともに前記梁部材端部から前記機械式充填継ぎ手まで延びる挿入孔および前記柱梁接合部と接合する接合面に複数の縦溝を形成しておき、前記接合面における前記縦溝は、縦方向下端が有底になっており、
前記一方の梁部材を前記柱梁接合部に据え付ける際に、梁主筋を前記一方の梁部材と反対側の前記柱梁接合部の横孔を通して前記一方の梁部材の挿入孔に挿入し、その先端部分を前記機械式充填継ぎ手内に配置し、
次に、前記一方の梁部材と反対側の前記柱梁接合部から突き出た状態の前記梁主筋が前記他方の梁部材の前記挿入孔に挿入されるようにして前記他方の梁部材を据え付け、前記柱梁接合部から突き出た状態の前記梁主筋の先端部分を前記他方の梁部材の前記機械式充填継ぎ手内に配置し、
次に、前記機械式充填継ぎ手内に充填材を充填し、前記機械式充填継ぎ手内で前記梁主筋と前記梁部材側の梁主筋とを接合するとともに、前記梁主筋と前記横孔内および前記挿入孔内との間の隙間に充填材を充填し、前記梁主筋を前記横孔内および前記挿入孔内に定着させ、
前記梁主筋の接合後に前記縦溝に充填材を充填して前記接合面において付着力を確保するものである。
この柱梁接合構造の構築工法によれば、梁部材と柱梁接合部のプレキャスト工程において、柱梁接合部に梁主筋が貫通する横孔を形成し、梁部材に梁部材端部から所定距離の位置に機械式充填継ぎ手を埋め込み、梁部材端部から機械式充填継ぎ手まで挿入孔を形成しておき、次に、梁部材と柱梁接合部との接合工程において、一方の梁部材を柱梁接合部に据え付け、梁主筋を一方の梁部材と反対側の柱梁接合部の横孔から一方の梁部材の挿入孔に挿入し、その先端部分を機械式充填継ぎ手内に配置し、柱梁接合部から突き出た状態の梁主筋を他方の梁部材の挿入孔に挿入するようにして他方の梁部材を据え付け、その先端部分を機械式充填継ぎ手内に配置し、次に、機械式充填継ぎ手内に充填材を充填して機械式充填継ぎ手内で梁主筋と梁部材側の梁主筋とを接合し、梁主筋と横孔内および挿入孔内との間の隙間に充填材を充填して梁主筋を横孔内および挿入孔内に定着させることができる。また、2つの梁部材と柱梁接合部との各接合面に予め複数の縦溝を形成し、梁主筋の接合後に縦溝に充填材を充填して接合面で付着力を確保することにより、接合面の外周における開きなどの発生を防止できる。このようにして、プレキャストによる梁部材同士を2または4方向からプレキャストによる柱梁接合部に確実に接合することができる。
上記柱梁接合構造の構築工法において、前記梁部材端部から前記機械式充填継ぎ手の水平方向中心位置までの距離は、前記梁部材の梁せい以上であることが好ましい。
また、前記柱梁接合部または前記2つの梁部材の少なくとも一方に前記充填材の注入管を前記横孔または前記挿入孔に連通するように予め埋め込んでおき、前記充填材を前記注入管から前記機械式充填継ぎ手、前記横孔および前記挿入孔内に充填することが好ましい。
また、前記横孔および前記挿入孔を、前記柱梁接合部内に予め埋め込まれたシース管および前記梁部材内に予め埋め込まれたシース管により形成することが好ましい。
上記目的を達成するための柱梁接合構造は、プレキャストによる一方の梁部材と他方の梁部材とがプレキャストによる柱梁接合部に接合された柱梁接合構造であって、
前記柱梁接合部は梁主筋が貫通する横孔を備え、前記2つの梁部材は、梁部材端部から所定距離の位置に埋め込まれた機械式充填継ぎ手と、前記梁部材端部から前記機械式充填継ぎ手まで延びた挿入孔と、を備え、
梁主筋が前記柱梁接合部の横孔と一方の梁部材の挿入孔とを貫通してその先端部分が前記機械式充填継ぎ手内に位置し、前記柱梁接合部から突き出た前記梁主筋が他方の梁部材の前記挿入孔を貫通してその先端部分が前記機械式充填継ぎ手内に位置し、
前記機械式充填継ぎ手内に充填された充填材により前記機械式充填継ぎ手内で前記梁主筋と前記梁部材側の梁主筋とが接合され、前記梁主筋と前記横孔内および前記挿入孔内との間の隙間に充填された充填材により前記梁主筋が前記横孔内および前記挿入孔内に定着させられており、
前記梁部材と前記柱梁接合部との各接合面は予め形成されかつ縦方向下端が有底である複数の縦溝を備え前記縦溝に充填された充填材により前記接合面において付着力が確保されているものである。
この柱梁接合構造によれば、梁主筋が柱梁接合部の横孔と一方の梁部材の挿入孔を通してその先端部分が一方の梁部材の機械式充填継ぎ手内に位置し、柱梁接合部から突き出た梁主筋が他方の梁部材の挿入孔を通してその先端部分が他方の梁部材の機械式充填継ぎ手内に位置し、機械式充填継ぎ手内に充填された充填材により機械式充填継ぎ手内で梁主筋と梁部材側の梁主筋とが接合され、梁主筋と横孔内および挿入孔内との間の隙間に充填された充填材により梁主筋が横孔内および挿入孔内に定着させることができる。また、梁部材と柱梁接合部との各接合面は予め形成された複数の縦溝に梁主筋の接合後に充填された充填材により接合面において付着力を確保することにより、接合面の外周における開きなどの発生を防止できる。このようにして、プレキャストによる梁部材同士が2または4方向からプレキャストによる柱梁接合部に確実に接合する柱梁接合構造を実現できる。
上記柱梁接合構造において前記梁部材端部から前記機械式充填継ぎ手の水平方向中心位置までの距離は、前記梁部材の梁せい以上であることが好ましい。
本発明によれば、プレキャストによる梁部材同士を2または4方向からプレキャストによる柱梁接合部に確実に接合し定着させることのできる柱梁接合構造の構築工法および柱梁接合構造を提供することができる。
本実施形態において第1のPCa梁部材と第2のPCa梁部材とをPCa柱梁接合部に接合した柱梁接合構造を示す断面図である。 図1の第1のPCa梁部材とPCa柱梁接合部との接合面を上面から見た要部上面図(a)および第1のPCa梁部材の接合面を示す平面図(b)である。 本実施形態による柱梁接合構造の構築工法の工程S01~S12を説明するためのフローチャートである。 本実施形態による柱梁接合構造の構築工法の各工程における各部の断面図(a)~(c)である。 図4(c)から続く各工程における各部の断面図(a)~(c)である。 従来のLRV工法の主な工程(a)~(c)を示す図である。 従来のスクライム-H工法の主な工程(a)~(d)を示す図であ
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。図1は本実施形態において第1のPCa梁部材と第2のPCa梁部材とをPCa柱梁接合部に接合した柱梁接合構造を示す断面図である。図2は図1の第1のPCa梁部材とPCa柱梁接合部との接合面を上面から見た要部上面図(a)および第1のPCa梁部材の接合面を示す平面図(b)である。
図1のように、本実施形態による柱梁接合構造10は、鉄筋コンクリート構造であって、PCa柱梁接合部11に貫通させた鉄筋からなる梁主筋14を第1のPCa梁部材12,第2のPCa梁部材13内の機械式充填継ぎ手15,16により接合することで、第1のPCa梁部材12,第2のPCa梁部材13をPCa柱梁接合部11に接合したものである。
PCa柱梁接合部11には、複数の柱主筋11dと、柱主筋11dに直交して接続する複数の柱内せん断補強筋11eとが配置され、また、図1の破線で示すように、梁主筋14が挿入される鋼管からなる複数のシース管17が梁主筋14の位置に対応して配置されている。各シース管17が水平方向に貫通した横孔を構成する。
第1,第2のPCa梁部材12,13には、それぞれ、複数の梁主筋12a,13aと、梁主筋12a、13aに直交して接続する複数のせん断補強筋12b,13bとが配置されている。複数の梁主筋12a,13aは、2本ずつ上下二段に配置されている。
また、第1,第2のPCa梁部材12,13には、プレキャストのとき、それぞれ、梁部材端部から水平方向の所定距離に機械式充填継ぎ手15,16が配置され、図1の破線で示すように機械式充填継ぎ手15,16から梁部材端部まで鋼管からなるシース管18,19が配置され、機械式充填継ぎ手15、16とシース管18,19とが鉄筋からなる梁主筋12a,13aおよびせん断補強筋12b,13bとともに埋め込まれている。機械式充填継ぎ手15,16の一方側には梁主筋12a,13aが挿入されグラウド材等の充填材により定着されている。PCa梁部材12,13にはシース管18,19により梁主筋14が挿入される挿入孔が形成される。機械式充填継ぎ手15,16およびシース管18,19は、梁主筋12a、13aの数に対応して複数設置される。
シース管17,18,19は、その内径が梁主筋14の径よりも大きくなっており、また、その内周面にらせん状の溝が形成されている。シース管17~19の内周面と、シース管17~19に挿入された梁主筋14との間の隙間に充填されたグラウト材等の充填材により梁主筋定着部が形成され確実な定着力が得られる。
PCa柱梁接合部11には、その上面11aから複数の注入管20が複数のシース管17まで延びるようにして予め埋め込まれている。グラウト材等の充填材が上面11aに形成された注入口から各注入管20を通して注入され梁主筋14とシース管17,18,19との隙間を通して機械式充填継ぎ手15,16内に充填され、さらに各隙間に充填される。かかる充填材の充填により梁主筋14が機械式充填継ぎ手15,16内で梁主筋12a、13aと接合する。また、PCa柱梁接合部11内のシース管17内の隙間および各PCa梁部材12,13のシース管18,19内の隙間に充填材が充填されて梁主筋定着部が形成されて梁主筋14が定着する。
また、図1に示す機械式充填継ぎ手15、16のカプラ長Lc、機械式充填継ぎ手15、16内の梁主筋14の挿入長さLiおよび梁部材端部から機械式充填継ぎ手15,16の中央部までの梁主筋14の定着長Lについては、使用する機械式充填継ぎ手の仕様により決定されるが、梁主筋14の定着長Lは、少なくともPCa梁部材12,13の高さ(梁せい)Hとする(L≧H)。梁主筋14の定着長Lを少なくとも梁せいHとすることで、PCa梁部材12,13において降伏ヒンジ長よりも長い定着長Lを確保することができ、梁主筋14をPCa梁部材12,13に確実に定着させることができる。なお、定着長Lの上限は経済合理性で判断することが好ましい。
図2(a)(b)のように、PCa柱梁接合部11と第1,第2のPCa梁部材12,13とが接合したとき、それらの界面である接合面に複数の空洞からなる注入孔21が形成されるように、PCa柱梁接合部11、第1,第2のPCa梁部材12,13の各接合面、たとえば第1のPCa梁部材12の接合面12cに複数の縦溝21aがプレキャスト部材製造のときに形成されている。PCa柱梁接合部11の接合面(図示省略)にも同様の複数の縦溝が形成されている。また、各注入孔21は、縦方向下側に貫通せず、縦方向下端に底部21bを有する。
PCa柱梁接合部11と第1,第2のPCa梁部材12,13との接合後に縦溝21a等からなる複数の注入孔21にグラウド材等の充填材を注入し充填して接合面において付着力を確保する。なお、図2(a)のように上面から見た注入孔21の形状は円形であるが、たとえば、長円や四角形であってもよい。
次に、本実施形態による柱梁接合構造の構築工法の工程S01~S12について図1~図5を参照して説明する。図3は、本実施形態による柱梁接合構造の構築工法の工程S01~S12を説明するためのフローチャートである。図4は、本実施形態による柱梁接合構造の構築工法の各工程における各部の断面図(a)~(c)である。図5は、図4(c)から続く各工程における各部の断面図(a)~(c)である。
まず、図4(a)のPCa柱梁接合部11に図4(b)のように第1のPCa梁部材12を据え付け(S01)、第1のPCa梁部材12を支える支保材を取り付け、その位置を調整する(S02)。
次に、図4(c)のように第1のPCa梁部材12の反対側のPCa柱梁接合部11の側面に開口した各シース管17にそれぞれ所定長さの梁主筋14を挿入し(S03)、その梁主筋14の位置を調整する(S04)。
次に、図5(a)のように梁主筋14が第1のPCa梁部材12内でその一端14aが機械式充填継ぎ手15内に位置するとともに梁主筋14がPCa柱梁接合部11の反対側から定着長L(図1)だけ突き出た状態で、図5(b)のように第2のPCa梁部材13を、突き出た梁主筋14を呑み込むようにしてPCa柱梁接合部11に据え付け(S05)、第2のPCa梁部材13を支える支保材を取り付け、その位置を調整する(S06)。
次に、図5(c)のように梁主筋14が第1のPCa梁部材12内でその一端14aが機械式充填継ぎ手15内に位置しかつ第2のPCa梁部材13内でその他端14bが機械式充填継ぎ手16内に位置する状態で、グラウト材等の充填材を、PCa柱梁接合部11の上面11aの注入口から各注入管20を通し、さらにシース管17,18,19と梁主筋14との間の隙間を通して、機械式充填継ぎ手15,16内の梁主筋の一端14a,他端14bとの間の隙間に注入し充填する(S07)。次に、機械式充填継ぎ手15,16内の充填材の硬化状態を確認する(S08)。
次に、グラウト材等の充填材を、PCa柱梁接合部11内の各注入管20を通してさらに注入し、PCa柱梁接合部11内のシース管17,第1のPCa梁部材12内のシース管18および第2のPCa梁部材13内のシース管19と梁主筋14との間の各隙間にグラウト材等の充填材を充填する(S09)。このグラウト材等の充填材が充填された隙間が梁主筋定着部となる。次に、梁主筋定着部内のグラウト材等の充填材の硬化状態を確認する(S10)。
上述のようにして、図1のように、梁主筋14を第1のPCa梁部材12内の機械式充填継ぎ手15で第1のPCa梁部材12の梁主筋12aと接合させかつ第2のPCa梁部材13内の機械式充填継ぎ手16で第2のPCa梁部材13の梁主筋13aと接合させることができ、さらに、梁主筋14をPCa柱梁接合部11内のシース管17(横孔)内,第1のPCa梁部材12内のシース管18(挿入孔)内および第2のPCa梁部材13内のシース管19(挿入孔)内に定着させることができる。このようにして、第1,第2のPCa梁部材12,13がPCa柱梁接合部11に接合される。
次に、図2(a)(b)のように、PCa柱梁接合部11と第1,第2のPCa梁部材12,13との接合面に形成された複数の注入孔21に上方からグラウド材等の充填材を注入し充填する(S11)。かかるグラウト材等の充填材の充填で得られる付着力により接合面(界面)の開きやずれなどの挙動を制約することができる。PCa柱梁接合部11と第1,第2のPCa梁部材12,13との梁主筋14による接合に加えて、接合面における付着力を確保することで、接合面の外周における開きなどの不具合の発生を未然に防止できる。なお、各注入孔21は底部21bを有し、注入孔21内は充填材が満たされるようになっている。
次に、次のPCa柱梁接合部まで移動し(S12)、同様の工程を繰り返す。
以上のように、本実施形態の柱梁接合構造の構築工法によれば、プレキャストによる梁同士を2または4方向からプレキャストによる柱梁接合部に確実に接合でき定着させることができる。
なお、本工法については、PCa柱梁接合部11、第1,第2のPCa梁部材12,13の各部材の寸法、配筋、コンクリート強度を同一とした構造性能確認試験により所要の構造性能を検証した上で、実用に供する。また、PCa柱梁接合部11内の横補強筋(せん断補強筋)比は、0.2%以上とするが、これも構造性能確認実験で検証した上で適用する。
以上のように本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能である。たとえば、本実施形態では、グラウト材等の充填材の注入のための注入管を柱梁接合部に設けたが、本発明はこれに限定されず、梁側に設けてもよい。
また、PCa梁部材12,13にも別に注入管を予め設けてグラウト材等の充填材を注入してもよく、先にPCa梁部材12,13に設けた注入管から梁主筋14と機械式充填継ぎ手15、16との間の隙間に充填材を充填し硬化を確認してから、次に、PCa柱梁接合部11の注入管20から梁主筋14とシース管17、18および19との間の隙間にグラウト材等の充填材を充填するようにしてもよい。つまり、PCa柱梁接合部11の注入管20に加えてPCa梁部材12,13に別の注入管を設けることで、機械式充填継ぎ手内での充填と、シース管内の隙間への充填との順番は、必要に応じて変更できる。いずれの場合でも、梁主筋14がグラウト材等の充填材の硬化により接合し定着し、第1,第2のPCa梁部材12,13がPCa柱梁接合部11に接合される。
また、図1,図4,図5では、PCa梁部材を2方向からPCa柱梁接合部で接合し定着させる例を説明したが、PCa梁部材を4方向からPCa柱梁接合部で接合し定着させることも可能である。
本発明の柱梁接合構造の構築工法および柱梁接合構造によれば、PCa梁部材同士を2または4方向からPCa柱梁接合部に確実に接合でき定着させることができるので、建物の柱梁接合構造を工場生産可能なプレキャスト部材として構築することで、建物構築の際の現場施工部分が低減され、現場での施工労力が削減され、工期も大幅に短縮できるため、生産性向上に大きく寄与できる。
10 柱梁接合構造
11 PCa柱梁接合部
11a 上面
12 第1のPCa梁部材
12a 梁主筋
12c 接合面
13 第2のPCa梁部材
13a 梁主筋
14 梁主筋
14a 一端
14b 他端
15,16 機械式充填継ぎ手
17 シース管(横孔)
18,19 シース管(挿入孔)
20 注入管
21 注入孔
21a 縦溝
21b 底部
L 定着長
H 梁せい

Claims (6)

  1. プレキャストによる一方の梁部材と他方の梁部材とをプレキャストによる柱梁接合部に接合することで柱梁接合構造を構築する工法であって、
    前記柱梁接合部において梁主筋が貫通するような横孔および前記梁部材と接合する接合面に複数の縦溝を形成しておき、
    前記2つの梁部材において梁部材端部から所定距離の位置に機械式充填継ぎ手を予め埋め込むとともに前記梁部材端部から前記機械式充填継ぎ手まで延びる挿入孔および前記柱梁接合部と接合する接合面に複数の縦溝を形成しておき、
    前記接合面における前記縦溝は、縦方向下端が有底になっており、
    前記一方の梁部材を前記柱梁接合部に据え付ける際に、梁主筋を前記一方の梁部材と反対側の前記柱梁接合部の横孔を通して前記一方の梁部材の挿入孔に挿入し、その先端部分を前記機械式充填継ぎ手内に配置し、
    次に、前記一方の梁部材と反対側の前記柱梁接合部から突き出た状態の前記梁主筋が前記他方の梁部材の前記挿入孔に挿入されるようにして前記他方の梁部材を据え付け、前記柱梁接合部から突き出た状態の前記梁主筋の先端部分を前記他方の梁部材の前記機械式充填継ぎ手内に配置し、
    次に、前記機械式充填継ぎ手内に充填材を充填し、前記機械式充填継ぎ手内で前記梁主筋と前記梁部材側の梁主筋とを接合するとともに、前記梁主筋と前記横孔内および前記挿入孔内との間の隙間に充填材を充填し、前記梁主筋を前記横孔内および前記挿入孔内に定着させ、
    前記梁主筋の接合後に前記縦溝に充填材を充填して前記接合面において付着力を確保する柱梁接合構造の構築工法。
  2. 前記梁部材端部から前記機械式充填継ぎ手の水平方向中心位置までの距離は、前記梁部材の梁せい以上である請求項1に記載の柱梁接合構造の構築工法。
  3. 前記柱梁接合部または前記2つの梁部材の少なくとも一方に前記充填材の注入管を前記横孔または前記挿入孔に連通するように予め埋め込んでおき、前記充填材を前記注入管から前記機械式充填継ぎ手、前記横孔および前記挿入孔内に充填する請求項1または2に記載の柱梁接合構造の構築工法。
  4. 前記横孔および前記挿入孔を、前記柱梁接合部内に予め埋め込まれたシース管および前記梁部材内に予め埋め込まれたシース管により形成する請求項1乃至のいずれかに記載の柱梁接合構造の構築工法。
  5. プレキャストによる一方の梁部材と他方の梁部材とがプレキャストによる柱梁接合部に接合された柱梁接合構造であって、
    前記柱梁接合部は梁主筋が貫通する横孔を備え、
    前記2つの梁部材は、梁部材端部から所定距離の位置に埋め込まれた機械式充填継ぎ手と、前記梁部材端部から前記機械式充填継ぎ手まで延びた挿入孔と、を備え、
    梁主筋が前記柱梁接合部の横孔と一方の梁部材の挿入孔とを貫通してその先端部分が前記機械式充填継ぎ手内に位置し、前記柱梁接合部から突き出た前記梁主筋が他方の梁部材の前記挿入孔を貫通してその先端部分が前記機械式充填継ぎ手内に位置し、
    前記機械式充填継ぎ手内に充填された充填材により前記機械式充填継ぎ手内で前記梁主筋と前記梁部材側の梁主筋とが接合され、前記梁主筋と前記横孔内および前記挿入孔内との間の隙間に充填された充填材により前記梁主筋が前記横孔内および前記挿入孔内に定着させられており、
    前記梁部材と前記柱梁接合部との各接合面は予め形成されかつ縦方向下端が有底である複数の縦溝を備え前記縦溝に充填された充填材により前記接合面において付着力が確保されている柱梁接合構造。
  6. 前記梁部材端部から前記機械式充填継ぎ手の水平方向中心位置までの距離は、前記梁部材の梁せい以上である請求項に記載の柱梁接合構造。
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