JP7329078B2 - シリアルバスシステムの加入局用送受信装置および通信制御装置ならびにシリアルバスシステムにおける通信方法 - Google Patents

シリアルバスシステムの加入局用送受信装置および通信制御装置ならびにシリアルバスシステムにおける通信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7329078B2
JP7329078B2 JP2021568244A JP2021568244A JP7329078B2 JP 7329078 B2 JP7329078 B2 JP 7329078B2 JP 2021568244 A JP2021568244 A JP 2021568244A JP 2021568244 A JP2021568244 A JP 2021568244A JP 7329078 B2 JP7329078 B2 JP 7329078B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
bus
signal
terminal
communication control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021568244A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022533132A (ja
Inventor
ムッター,アルトゥール
ハートビヒ,フロリアン
バルカー,シュテッフェン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2022533132A publication Critical patent/JP2022533132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7329078B2 publication Critical patent/JP7329078B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/40169Flexible bus arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/40006Architecture of a communication node
    • H04L12/40032Details regarding a bus interface enhancer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/4013Management of data rate on the bus
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L2012/40208Bus networks characterized by the use of a particular bus standard
    • H04L2012/40215Controller Area Network CAN

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Communication Control (AREA)
  • Information Transfer Systems (AREA)

Description

本発明は、高いデータレートおよび大きなエラーロバスト性で動作するシリアルバスシステムの加入局用送受信装置および通信制御装置ならびにシリアルバスシステムの通信方法に関する。
例えば車両などにおけるセンサと制御装置との間の通信には、CANFDを用いたCANプロトコル仕様として、ISO11898-l:2015規格のメッセージとしてデータを伝送するバスシステムが頻繁に使用される。メッセージは、センサ、制御装置、発信器など、バスシステムのバス加入者間で伝送される。
技術システムや車両の機能数の増加とともに、バスシステムのデータトラフィックも増加する。さらに、送信側のバス加入者から受信側のバス加入者まで、従来よりも高速なデータ伝送が求められることも多い。その結果、バスシステムに要求される帯域はさらに増加するだろう。
CANよりも高いビットレートでデータを伝送するために、CANFDのメッセージフォーマットには、メッセージ内で高いビットレートに切り替える任意選択肢が設けられた。このような技術では、データフィールド領域でより高いクロックレートを使用することにより、可能な最大データレートは1MBit/sの値を超える。このようなメッセージを、以下ではCANFDフレームまたはCANFDメッセージと呼ぶ。CANFDでは、有効データ長が8バイトから最大64バイトに拡張され、データ伝送速度がCANに比べて大幅に増加している。
CANまたはCANFDに基づく通信ネットワークは、例えばロバスト性の観点で多くの利点があるが、例えば100Base-T1イーサネットでのデータ伝送に比べて速度が大幅に低下する。また、従来CANFDで達成していた最大64バイトの有効データ長は、一部の用途に対しては小さすぎる。CANFD後継のバスシステムは、少なくともこの種の要件を満たすべきである。
このため、本発明の課題は、上記の問題点を解決する、シリアルバスシステムの加入局用送受信装置および通信制御装置ならびにシリアルバスシステムにおける通信方法を提供することにある。特に、高いデータレートと1フレームあたりの有効データ量の増加を、大きなエラーロバスト性をもって実現できる、シリアルバスシステムの加入局用送受信装置および通信制御装置ならびにシリアルバスシステムにおける通信方法が提供されるべきである。
上記課題は、請求項1の特徴を有するシリアルバスシステムの加入局用送受信装置によって解決される。送受信装置は、通信制御装置から送信信号を受信するための第1の端子と、バスシステムのバスに送信信号を送信するための送信器であって、このバスシステムでは、バスシステムの加入局間でメッセージを交換するために、少なくとも第1の通信フェーズおよび第2の通信フェーズが使用される送信器と、バスからの信号を受信するための受信器であって、バスの受信信号からデジタル受信信号を生成するように構成されている受信器と、デジタル受信信号を通信制御装置に送信し、通信制御装置からの追加信号を受信するための第2の端子と、受信器が出力した受信信号と通信制御装置から第2の端子で受信した信号とを評価するための動作モード切替ブロックとを備え、動作モード切替ブロックは、当該評価結果に応じて送信器および/または受信器を少なくとも2つの異なる動作モードのうちの1つの動作モードに切り替え、通信制御装置と送受信装置との間で第2の端子を介して追加の内部通信を行うために、動作モード切替ブロックに事前設定された持続時間の経過後に、動作モードの少なくとも1つの所定の動作モードを、動作モードの別の動作モードに切り替えるように構成されている。
送受信装置では、特に、第1の通信フェーズと第2の通信フェーズとを切り替える際に、通信制御装置と送受信装置との間の追加の高価な端子を必要とすることなく、通信制御装置と送受信装置との間で通信を行うことが可能である。ここで、必要に応じて一方向の通信のみが可能である。代替的に、例えばまず通信制御装置から送受信装置への通信を行い、その後送受信装置から通信制御装置への通信を行うこともできる。
また、送受信装置では、通信フェーズの1つにおいて、CANで知られている調停を維持することができ、かつ、CANまたはCANFDと比べて伝送速度を大幅に増加させることができる。これは、ビットレートの異なる2つの通信フェーズを使用し、調停時よりも高いビットレートで有効データを伝送する第2の通信フェーズの開始を、送受信装置が確実に識別できるようにすることで達成できる。そのため、送受信装置は、第1の通信フェーズから第2の通信フェーズに確実に切り替えることができる。結果として、ビットレート、ひいては送信器から受信器までの伝送速度を大幅に増加させることが実現可能となる。しかし、同時に大きなエラーロバスト性も保証されている。これは、少なくとも10Mbpsの正味データレートの実現に貢献している。さらに、有効データのサイズを64バイトよりも大きくでき、特に1フレームあたり最大4096バイト、または必要に応じて任意の長さにすることができる。
また、CANプロトコルやCANFDプロトコルに従ってメッセージを送信する、少なくとも1つのCAN加入局および/または少なくとも1つのCANFD加入局が同様にバスシステム内にある場合、送受信装置が行う方法を使用することができる。
送受信装置の有利なさらなる構成は、従属請求項に記載されている。
任意選択的に、動作モード切替ブロックは、評価結果に応じて送信器および/または受信器を少なくとも3つの異なる動作モードのうちの1つの動作モードに切り替え、動作モード切替ブロックに事前設定された持続時間の経過後に、3つの動作モードのうちの少なくとも1つの所定の動作モードを、少なくとも3つの動作モードのうちの別の動作モードに切り替えるように構成されている。ここで、少なくとも1つの所定の動作モードは、通信制御装置と送受信装置との間での第2の端子を介した内部通信を実現する。
動作モード切替ブロックは、少なくとも1つの所定の動作モードで送信器をオフにするように構成されていてもよい。
場合によって、送信器は、第1の通信フェーズにおいて、送信器が第2の通信フェーズにおいてバスに送るビットの第2のビット時間よりも少なくとも10倍大きい第1のビット時間で、信号のビットをバスに送るように構成されている。ここで、所定の動作モードにおける第1の端子および第2の端子を介した信号は、第2のビット時間よりも小さい第3のビット時間のビットを有していてもよい。
上記の課題は、さらに、請求項6の特徴を有するシリアルバスシステムの加入局用通信制御装置によって解決される。通信制御装置は、バスシステムの加入局間でメッセージを交換するために少なくとも第1の通信フェーズおよび第2の通信フェーズが使用されるバスシステムにおいて、加入局とバスシステムの少なくとも1つの別の加入局との間の通信を制御するための送信信号を生成するための通信制御モジュールと、バスシステムのバスに送信信号を送信するように構成されている送受信装置に送信信号を送信するための第1の端子と、送受信装置からデジタル受信信号を受信するための第2の端子とを備え、通信制御装置は、送受信装置に対して、現在の動作モードから少なくとも2つの異なる動作モードのうちの別の動作モードに切り替える必要があることを示し、さらに、通信制御モジュールおよび送受信装置の動作モード切替ブロックにおいて事前設定可能な持続時間の間、通信制御モジュールと送受信装置との間の内部通信を実現する追加信号を生成するように構成されており、通信制御モジュールは、第2の端子を介して追加信号を送受信装置に送信するように構成されている。
通信制御装置は、送受信装置に関して上記のものと同一の利点を提供する。
事前設定された持続時間は、通信制御装置が第2の端子を介してデータを送信できるように動作モード切替ブロックが第2の端子を動作させる第1の持続時間と、通信制御装置が第2の端子を介してデータを受信する第2の持続時間とに分割してもよく、事前設定された持続時間に送信されるデータは、バスシステムの加入局間でメッセージを交換するためにバスシステムで生成される信号の追加情報となるようなデータである。
少なくとも1つの所定の動作モードは、通信制御装置が、第1の端子を介してクロック信号を送信し、クロック信号のクロックで第2の端子を介して少なくとも一時的にデータを送信し、少なくとも一時的にデータを受信するように構成された動作モード、および/または、通信制御装置が、送受信装置とのデータ交換のためにデータ用のマンチェスタ符号を使用するように構成された動作モード、および/または、送受信装置がバスに伝送信号を送らない動作モードを有することが考えられる。
また、通信制御装置は、少なくとも1つの第1の通信フェーズから第2の通信フェーズへの切り替えをシグナリング(信号伝送)するプロトコル情報を送信信号の端子で送信する際に、デジタル受信信号の端子で所定の値を有する識別子を受信器に送信するように構成されていてもよい。
例えば、識別子は所定の値またはパルスパターンを有するビットであるか、または識別子は所定のビットパターンである。
ある任意選択によれば、第1の通信フェーズにおけるバスの受信信号は、第2の通信フェーズにおけるバス(40)の受信信号とは異なる物理層で生成されている。
第1の通信フェーズでは、バスシステムのどの加入局が、後続の第2の通信フェーズにおいて、少なくとも一時的な、排他的で衝突のない、バスへのアクセス権を取得するか交渉されることが考えられる。
上述の送受信装置および上述の通信制御装置は、バスと、バスを介して相互にシリアル通信が可能なように接続された少なくとも2つの加入局と、をさらに含むバスシステムの加入局の一部であってもよい。ここで、少なくとも2つの加入局のうち、少なくとも1つの加入局は、上述の送受信装置および上述の通信制御装置を有する。
上記の課題は、さらに、請求項15に記載のシリアルバスシステムにおける通信方法によって解決される。本方法は、バスシステムの加入局間でメッセージを交換するために、少なくとも第1の通信フェーズと第2の通信フェーズとが使用されるバスシステムの加入局で実施され、加入局は、送信器と、受信器と、動作モード切替ブロックと、第1の端子と、第2の端子とを備え、本方法は、受信器で、バスシステムのバスからの信号を受信するステップと、受信器でバスの受信信号からデジタル受信信号を生成し、第2の端子でデジタル受信信号を出力するステップと、動作モード切替ブロックで、受信器から出力された受信信号および第2の端子で通信制御装置からの受信信号を評価するステップと、動作モード切替ブロックで、評価の結果に応じて送信器および/または受信器を少なくとも2つの異なる動作モードのうちの1つの動作モードに切り替え、通信制御モジュールと送受信装置との間で第2の端子を介して追加の内部通信を行うために、動作モード切替ブロックに事前設定された持続時間の経過後に、動作モードの少なくとも1つの所定の動作モードを、動作モードの別の動作モードに切り替えるステップとを備える。
本方法は、送受信装置および/または通信制御装置に関して上記のものと同一の利点を提供する。
本発明のさらに考えられる実施形態は、実施例に関して先に、または以下に述べられた特徴の、明示的に挙げられていない組み合わせも含む。この際、当業者は、本発明のそれぞれの基本形態に、改良または補足として個々の側面も追加することになる。
以下に本発明を、添付の図面を参照し、実施例を用いて詳述する。
第1の実施例に係るバスシステムの簡略化されたブロック図である。 第1の実施例に係るバスシステムの加入局から送信され得るメッセージの構造を示す図である。 第1の実施例に係るバスシステムの加入局の簡略化された概略ブロック図である。 図3の加入局の送受信装置の動作モードを切り替えるための動作モード切替ブロックの電気回路図である。 送受信装置の第1の動作モードとしての調停フェーズから、送受信装置の第2の動作モードとしてのデータフェーズへ切り替えられる第1の実施例に係る、図3の加入局から送信される送信信号TxDの一部の時間経過を示す図である。 図3の加入局における、図5の送信信号TxDの結果として得られる受信信号RxDの時間経過を示す図である。 送受信装置の第1の動作モードとしての調停フェーズから、送受信装置の第3の動作モードへ切り替えられる第1の実施例に係る、図3の加入局から送信される送信信号TxDの一部の時間経過を示す図である。 図3の加入局における、図7の送信信号TxDの結果として得られる受信信号RxDの時間経過を示す図である。 送受信装置の第1の動作モードとしての調停フェーズから、送受信装置の第3の動作モードへ切り替えられる第2の実施例に係る、バスシステムの加入局から送信される送信信号TxDの一部の時間経過を示す図である。 バスシステムの加入局における、図9の送信信号TxDの結果として得られる受信信号RxDの時間経過を示す図である。 バスシステムにおける特定の通信シーケンス時に、第3~第5の実施例に係るバスシステムの送受信装置と通信制御装置との間で交換可能なメッセージの構造を示す図である。 バスシステムにおける特定の通信シーケンス時に、第3~第5の実施例に係るバスシステムの送受信装置と通信制御装置との間で交換可能なメッセージの構造を示す図である。 バスシステムにおける特定の通信シーケンス時に、第3~第5の実施例に係るバスシステムの送受信装置と通信制御装置との間で交換可能なメッセージの構造を示す図である。
図中では、別段の記載のない限り、同一または機能的に同一の要素には同一の参照符号が付されている。
図1は、例としてバスシステム1を示しており、このバスシステム1は、特に基本的には、後述するように、CANバスシステム、CANFDバスシステム、CANFD後継バスシステム、および/またはそれらの変形例について構成されている。バスシステム1は、車両、特に自動車、航空機などで使用することができ、また、病院などでも使用することができる。
図1において、バスシステム1は、それぞれが第1のバス線41と第2のバス線42とを有するバス40に接続されている、複数の加入局10、20、30を有する。バス線41、42は、CAN_HまたはCAN_Lと呼ばれてもよく、送信状態の信号に対して、優性レベル(ドミナントレベル)の入力後、または劣性レベル(レセッシブレベル)の生成後に、電気信号を伝送するように機能する。信号の形態のメッセージ45、46は、バス40を介して個々の加入局10、20、30間でシリアル伝送可能である。加入局10、20、30は、例えば、車両の制御装置、センサ、表示装置などである。
図1に示すように、加入局10は、通信制御装置11と、送受信装置12と、切替ブロック15とを有する。これに対し、加入局20は、通信制御装置21と、送受信装置22とを有する。加入局30は、通信制御装置31と、送受信装置32と、切替ブロック35とを有する。加入局10、20、30の送受信装置12、22、32は、図1では示されていないが、それぞれバス40に直接接続されている。
各加入局10、20、30では、メッセージ45、46は、TXD線およびRXD線を介してビットごとにフレームの形態で符号化され、それぞれの通信制御装置11、21、31と、関連する送受信装置12、22、32との間で交換される。これについては、以下に詳述する。
通信制御装置11、21、31は、バス40を介したそれぞれの加入局10、20、30と、バス40に接続されている加入局10、20、30のうち少なくとも1つの別の加入局との間の通信を制御するようにそれぞれ機能する。
通信制御装置11、31は、例えば以下ではCANXLメッセージ45ともいう修正CANメッセージ45である第1メッセージ45を生成して読み取る。ここで、修正CANメッセージ45またはCANXLメッセージ45は、図2に関してより詳述されているCANXLフォーマットに基づいて構成されている。通信制御装置11、31は、さらに、必要に応じて、CANXLメッセージ45またはCANFDメッセージ46を送受信装置12、32に対して提供し、または送受信装置12、32から受信するように実施されてもよい。すなわち、通信制御装置11、31は、第1のメッセージ45または第2のメッセージ46を生成して読み取り、第1および第2のメッセージ45、46は、それらデータ伝送規格、すなわち、この場合はCANXLまたはCANFDによって区別される。
通信制御装置21は、ISO11898-1:2015に準拠した従来のCANコントローラのように、特に、CANFDのトレラントクラシカルCANコントローラまたはCANFDコントローラのように実施されてもよい。通信制御装置21は、例えばクラシカルCANメッセージやCANFDメッセージ46などの第2のメッセージ46を生成して読み取る。CANFDメッセージ46は、0から64までのデータバイト数を含んでもよく、加えてクラシカルCANメッセージよりも大幅に高速なデータレートで伝送される。後者の場合、通信制御装置21は、従来のCANFDコントローラのように実施されている。
送受信装置12、32は、以下に詳述する相違点を除いて、CANXLトランシーバとして実施することができる。送受信装置12、32は、追加的または代替的に、従来のCANFDトランシーバのように実施可能である。送受信装置22は、従来のCANトランシーバやCANFDトランシーバのように実施することができる。
2つの加入局10、30は、CANXLフォーマットでメッセージ45を生成してから伝送し、そのようなメッセージ45を受信することができる。
図2は、送受信装置12または送受信装置32が送信するメッセージ45のCANXLフレーム450を示す。CANXLフレーム450は、バス40上でCAN通信を行うために、異なる通信フェーズ451~454、すなわち、調停フェーズ451、調停フェーズの最後に位置する切替フェーズ452、データフェーズ453およびフレーム終了フェーズ454に分割されている。
調停フェーズ451では、例えば、SOFビットとも呼ばれ、フレームの開始ないしスタートを示すビットが先頭で送信される。また、調停フェーズ451では、メッセージ45の送信器を識別するために、例えば11ビットの識別子が送信される。調停の際は、識別子を用いて、どの加入局10、20、30が最も高い優先度でメッセージ45、46の送信を希望しているか、そのため、切替フェーズ452およびそれに続くデータフェーズ453での次回の送信のためにバスシステム1のバス40への排他的なアクセス権を取得するかを、加入局10、20、30の間でビットごとに交渉する。
切替フェーズ452では、本実施例では、調停フェーズ451からデータフェーズ453への切替が準備され、CANXLフレームとCANフレームまたはCANFDフレームとを区別するのに適した、少なくとも1ビットに含まれるプロトコルフォーマット情報が送信される。さらに、例えば12ビット長のデータ長コードを送信することができ、データ長コードは、例えば1から4096までの値、特に2048までの値や、ステップサイズが1の場合の別の値、または代替的に0から4095以上の値をとることができる。また、データ長コードは、より少ないビット数またはより多いビット数を含んでいてもよく、値の範囲やステップサイズは他の値をとってもよい。
データフェーズ453では、CANXLフレーム450またはメッセージ45の有効データが送信され、これは、メッセージ45のデータフィールドとも呼ばれることがある。有効データは、データ長コードの値域に応じて、例えば最大4096バイト、またはそれ以上の値、または任意の値を有してよい。
フレーム終了フェーズ454では、例えば、チェックサムフィールドは、それぞれ所定数の等しいビット、特に10等分のビットの後に、メッセージ45の送信器によって逆ビットとして挿入される、スタッフ(stuff)ビットを含むデータフェーズ453のデータに対するチェックサムを含んでもよい。さらに、フレーム終了フェーズ454の終了フィールドには、少なくとも1つの確認ビットを含んでもよい。また、CANXLフレーム450の終了を示す11等分のビット列が存在してもよい。少なくとも1つの確認ビットによって、受信したCANXLフレーム450またはメッセージ45のエラーを受信器が検知したか否かを伝達することができる。
少なくとも調停フェーズ451とフレーム終了フェーズ454では、CANやCAN-FDと同様に物理層が使用される。さらに、切替フェーズ452では、少なくとも部分的に、すなわち先頭で、CANおよびCAN-FDと同様の物理層を使用してもよい。物理層は、ビット伝送層または既知のOSIモデル(Open Systems Interconnection Model)の層1に相当する。
これらのフェーズ451、452、454の間の重要な点は、既知のCSMA/CR方式が使用されることであり、これは、より高い優先度のメッセージ45、46を破壊することなく、加入局10、20、30のバス40への同時アクセスを可能にする。これにより、バスシステム1に比較的容易にさらなるバス加入局10、20、30を追加することができ、非常に有利である。
CSMA/CR方式では、バス40上にいわゆる劣性状態(レセッシブ状態)が存在するはずであり、この劣性状態はバス40上で優性状態(ドミナント状態)を有する他の加入局10、20、30によって上書きされる可能性があるという結果になる。
フレーム450またはメッセージ45、46の先頭での調停と、フレーム450またはメッセージ45、46のフレーム終了フェーズ454での確認は、ビット時間がバスシステム1の任意の2つの加入局10、20、30間の信号伝搬時間の2倍よりも大幅に長い場合にのみ可能である。したがって、調停フェーズ451、フレーム終了フェーズ454、および少なくとも部分的に切替フェーズ452でのビットレートは、フレーム450のデータフェーズ453よりも遅く選択される。
特に、フェーズ451、452、454のビットレートは500kbit/sとして選択され、これにより、ビット時間は約2μsとなり、一方で、データフェーズ453のビットレートは5~10Mbit/s以上として選択され、これにより、ビット時間は約0.lμs以下となる。したがって、他の通信フェーズ451、452、454における信号のビット時間は、データフェーズ453における信号のビット時間よりも少なくとも10倍以上大きい。
メッセージ45の送信器、例えば加入局10は、送信器としての加入局10が調停に勝利し、ひいては送信器としての加入局10が送信のためにバスシステム1のバス40への排他的なアクセス権を有する場合に初めて、切替フェーズ452およびそれに続くデータフェーズ453のビットのバス40への送信を開始する。送信器は、切替フェーズ452の一部の後に、より高速なビットレートおよび/または他の物理層に切り替えるか、または第1のビット、すなわち後続のデータフェーズ453の開始時に初めて、より高速なビットレートおよび/または他の物理層に切り替えてもよい。
一般的に、CANXLを使用したバスシステムでは、CANやCANFDと比較して、以下のような特性の相違が生じる。
a)CANおよびCANFDのロバスト性および使いやすさを決める実証済みの特性、特に識別子を有するフレーム構造とCSMA/CR方式による調停を採用し、必要に応じて適合させること。
b)正味データ伝送速度を毎秒約10メガビットに増加させること。
c)フレームあたりの有効データサイズを約4kバイトまたは任意の値に増加させること。
図3は、通信制御装置11、送受信装置12、および切替ブロック15を含む加入局10の基本構造を示す。加入局30は、ブロック35が通信制御装置31と一体化されておらず、通信制御装置31および送受信装置32とは個別に設けられている点を除いて、図3に示したものと同様に構成されている。そのため、加入局30およびブロック35は個別に説明しない。後述する切替ブロック15の機能は、切替ブロック35にも同じように存在する。
図3によれば、通信制御装置11は、マイクロコントローラとして構成されているか、またはマイクロコントローラを有する通信制御装置11、送受信装置12および切替ブロック15に加えて、通信制御装置11に対応付けられている通信制御モジュール111、送信信号出力ドライバ112およびRxD端子構成モジュール113をさらに有する。通信制御装置11は、例えばモータの制御装置、機械や車両の安全システム、その他の用途など、任意の用途からの信号を処理するものである。しかし、図示されていないのは、システムASIC(ASIC=特定用途集積回路)であり、これは代替的に、加入局10の電子機器アセンブリに必要な複数の機能が統合されたシステムベースチップ(SBC)であってもよい。システムASICは、特に、送受信装置12と、送受信装置12に電力供給する図示しない電力供給装置とを内蔵してもよい。電力供給装置は、通常、5Vの電圧CAN_Supplyを供給する。しかし、必要に応じて、電力供給装置は異なる値の電圧を供給し、および/または電源として構成されてもよい。
また、送受信装置12は、送信器121と、受信器122と、送信信号ドライバ123と、受信信号出力ドライバ124と、信号RxD_TCを切替ブロック15に出力するドライバ125と、をさらに有する。切替ブロック15は、受信器122の出力信号である信号RxD_TCおよび信号S_SWから、送信器121および/または受信器122を切り替えるための動作状態切替信号S_OPを生成する。切替信号S_OPは、例えば、送信器121および受信器122の切替信号を1ビットに含むことができる。代替的に、切替信号S_OPは、例えば、送信器121を切り替えるための第1のビットと、受信器122を切り替えるための第2のビットを設けることで、送信器121と受信器122を別々に駆動制御するための2ビット幅の信号であってもよい。当然ながら、切替信号S_OPの構成には、任意の代替案が考えられる。また、送信器121は、トランスミッタとも呼ばれる。受信器122は、レシーバとも呼ばれる。
切替ブロック15は、特に、少なくとも1つのフリップフロップを有する切替ブロックとして構成することができる。これについては、図4から図8を参照して以下で詳述する。
以下、常に送受信装置12と記しているが、送信器121の外部にある別の装置に受信器122を設けることも代替的に可能である。送信器121および受信器122は、従来の送受信装置22と同様に構成することができる。送信器121は、特に、少なくとも1つの演算増幅器および/またはトランジスタを有していてもよい。
受信器122は、特に、少なくとも1つの演算増幅器および/または1つのトランジスタを有していてもよい。
送受信装置12は、バス40、より具体的にはバス40のCAN_H用の第1のバス線41と、バス40のCAN_L用の第2のバス線42に接続されている。第1および第2のバス線41、42は、送受信装置12において、送信器121と受信器122とに接続されている。第1および第2のバス線41、42に電力を供給するための電力供給装置への電力供給は、通常通り行われる。さらに、アースまたはCAN_GNDへの接続は通常通り実施されている。第1および第2のバス線41、42を終端抵抗で終端する場合も同様である。
バスシステム1の動作において、送信器121は、通信制御装置11の送信信号TxDを、バス線41、42に対応する信号CAN_H、CAN_Lに変換し、これらの信号CAN_H、CAN_Lをバス40に送信する。ここでは送受信装置12に対して信号CAN_HおよびCAN_Lと呼ばれているが、メッセージ45との関連では、これらの信号は信号CAN-XL_HおよびCAN-XL_Lとして理解されるべきであり、これらの信号は、データフェーズ453において、特に信号TxDの様々なデータ状態のためのバス状態の形成に関連して、および/または、電圧または物理層および/またはビットレートに関連して、少なくとも1つの特徴において従来の信号CAN_HおよびCAN_Lと相違する。
バス40には、差動信号VDIFF=CAN_H-CAN_Lが生成されている。
アイドル状態またはスタンバイ状態(IdleまたはStanby)を除いて、受信器122を備えた送受信装置12は、加入局10がメッセージ45の送信器であるか否かにかかわらず、通常の動作中にバス40上のデータまたはメッセージ45、46の伝送に常に従う。受信器122は、図3に示すように、バス40から受信した信号CAN_HおよびCAN_Lから受信信号RxDを生成し、これを、受信信号出力ドライバ124を介して通信制御装置11に転送する。
切替ブロック15は、バス40からの受信メッセージ45で、切替フェーズ452の開始を検知して、その後送受信装置12の特性を切り替えるように構成されている。また、図には示されていないが、データフェーズ453とフレーム終了フェーズ454との間にも切替フェーズが設けられている。また、切替ブロック15は、図7および図8を参照してさらに詳述する第3の動作モードにおいて、RxD信号用の端子を介して、送受信装置12と通信制御装置11またはマイクロコントローラとの間で、例えばデータD_l、D_2を交換することができる。このデータ交換は、特に以下の特徴を実現するために利用できる。
- 送受信装置12が、CANバス通信の信号品質について、通信制御装置11または通信制御モジュール111にフィードバックすること。
- RxD信号が生成されたフレーム450に関する安全関連データの交換。
- 例えばSO8-CANトランシーバやSO8-CAN送受信装置12などの標準コンポーネントの構成手段。
- 送受信装置12から通信制御装置11または通信制御モジュール111に、通信フェーズ451、453の切り替えが機能したことをフィードバックすること(ハンドシェイクとも呼ばれる)。
RxD端子構成モジュール113は、後述するように、その入力部に信号Sl、S2を用いて、必要な通信方向に応じた端子RxDを構成する。信号S1は、RxD_out_enaと呼ばれてもよく、RxD-の端子を介して追加信号RxD_TCの駆動を可能にするものである。信号S2は、RxD_out_valと呼ばれてもよい。信号S2の値に応じて、通信制御装置11は、一方では、2つの異なる通信フェーズ間の切替時刻、すなわち、一方では、調停フェーズ451とデータフェーズ453との間、他方では、送受信装置12へのシグナリング(信号伝送)のためのデータフェーズ453とフレーム終了フェーズ454との間の切替時刻に、端子RxDを駆動する。他方では、信号S2の値に応じて、通信制御装置11は、「トークモード」とも呼ばれる上述の第3の動作モードで端子RxDを駆動する。それ以外は、特にCANでは通常のように、端子RxDは通信制御装置11の入力部(インプット)であり、前述のように出力部ではないため、通信制御装置11が端子RxDを駆動することはない。これにより、RxD端子構成モジュール113および信号Sl、S2を用いて、端子RxDを双方向に動作させることができる。つまり、RxD端子は双方向性の端子である。
このため、通信制御装置11と出力ドライバ124は、シグナリング(信号伝送)を目的とした駆動時に、通信制御装置11が出力ドライバ124よりも強く端子RxDを駆動するように構成されている。これにより、通信制御装置11と出力ドライバ124の両方が端子RxDを駆動し、端子RxDで2つの信号源の重複がある場合に、RxD線の値が不確定になり得ることを防ぐことができる。このように、端子RxDで2つの信号源の重複がある場合は、常に通信制御装置11が優先される。これにより、RxD線の値は常に決定されている。
したがって、切替ブロック15は、RxD端子を介して、送受信装置12の異なる動作状態を形成することができる2つ以上の動作モードを送受信装置12において設定する手段を提供する。このために、送受信装置12、ひいては通信制御装置11に追加接続する必要はない。
このため、図3に係る切替ブロック15は、信号RxD-TCと信号S_SWが切替ブロック15に供給される2つの入力部を備えている。信号RxD_TCは、通信制御装置11からRxD信号用の端子を介して送受信装置12に送信される信号に基づく。信号RxD_TCにより、通信制御装置11は、一方では送受信装置12に、送受信装置12が今データフェーズ453の動作モードへの切替を行わなければならないことをシグナリング(信号伝送)する。データフェーズ453の終了時に、通信制御装置11は、信号RxD_TCを用いて、送受信装置12をデータフェーズ453の動作モードから調停フェーズ451の動作モードに切り替えることができる。また、信号RxD_TCによって、前述したように、通信制御装置11から送受信装置12に任意の他の情報を送信することができる。
図3によれば、送受信装置12は、端子RxDからドライバ125を介して信号RxD_TCを切替ブロック15の信号RxD_TC用の端子に送る。これに対し、信号S_SWは、バス40から受信した信号から生成される。信号RxD_TCは、RxD信号用の端子と受信信号ドライバ124の出力部との間で切替ブロック15に導入される。信号S_SWは、受信器122の出力から、受信信号ドライバ124の入力の前に、切替ブロック15に導入される。
図4に示す個別の例によれば、切替ブロック15は、信号RxD_TCがクロック信号として入力される2つのD-フリップフロップ151、152を有する。2つのD-フリップフロップ151、152は、クロック信号、すなわち信号RxD_TCの立ち下がりクロックエッジに反応する。また、Dフリップフロップ151の入力部には、信号S_Hでハイ状態または第1の2値信号の状態が存在する。また、Dフリップフロップ151、152には、リセットとして反転信号S_SWが入力される。信号S_SWは、入力前にインバータ155を経由して、Dフリップフロップ151、152に導入される。Dフリップフロップ151、152は、論理ゲート156、157、すなわち、ANDゲート156およびORゲート157に接続されている。ORゲート157の出力は、クロック信号としてDフリップフロップ158に供給され、このDフリップフロップ158には、所定の持続時間T0の経過を示すタイムアウト信号S_TOもリセットとして供給されている。信号S_TOは、所定の持続時間、例えば11ビット時間、エッジがバス40で確認されないとアクティブになる。Dフリップフロップ158はクロックの立ち上がりに反応する。さらに、Dフリップフロップ158とANDゲート156の入力部との間にはインバータ159が接続されている。図4の個別の例では、信号S_SWがハイである間、RxD_TC信号の2つの立ち下がりエッジによって、第3のDフリップフロップ158が0から1に切り替えられる。フリップフロップ158が1の時、信号S_SWがハイである間、RxD_TC信号の立ち下がりにより、1から0に切り替わる。信号S_SWがローの場合、2つのDフリップフロップ151、152はリセットされ、信号RxD_TCの立ち下がりエッジには反応しない。
当然ながら、例えば信号S_SWがローの間に信号RxD_TCの立ち上がりエッジを設定するなど、前述の切替条件とは異なる設定も可能である。また、切替ブロック15の他の回路により、他のレベルおよび/または他の数のエッジも可能である。
図4の具体例では、Dフリップフロップ158は、2値の動作状態切替信号S_OPを駆動する。切替信号S_OPを2ビット幅にするべきである場合や、2つ以上の動作状態を表現するべきである場合は、前述とは異なる切替条件の追加のDフリップフロップが必要となる。
切替ブロック15が切替フェーズ452を検知すると、切替ブロック15から出力される信号S_OPは、送信器121および/または受信器122の動作状態を切り替え、ひいては送受信装置12の動作モードを切り替える。これは、図5と図6を参照して詳述する。
図5によれば、切替フェーズ452において、通信制御装置11は、送信信号TxDにおいて、ハイ状態(第1の2値信号状態)のFDFビットとXLFビットとをそれぞれ連続して送信する。その後、低状態(第2の2値信号状態)で送信されるresXLビット、およびハイ状態(第1の2値信号状態)で送信されるAHビットが続く。その後、調停フェーズ451の終了時には、図5に示すように、ビット時間T_B1の調停フェーズ451のビットから、ビット時間T_B2のデータフェーズ453の短いビットへと切り替わる。
しかし、図6によれば、送受信装置12は、上述した図5のTxD信号の経過とは異なり、AHビットに2つのローパルスAH_2を有する受信信号RxDを見ている。すなわち、通信制御装置11は、RxD端子を介して、AHビットに第2の2値信号状態の2つのパルスAH_2の形式の識別子が送信される信号RxD_TCを送信する。これにより、送受信装置12は、送信信号TxDの次のビットからバス信号CAN_H、CAN_Lを生成するために、その第1の動作モードからその第2の動作モードに切り替わる。
したがって、図6に示すように、2つのローパルスAH_2のシーケンスが、調停フェーズ451(第1の動作モード)からデータフェーズ452(第2の動作モード)への移行を示すように、シグナリング(信号伝送)を行うことができる。その後、フレーム450のデータフィールドのデータ伝送を行ってもよい。これに対し、単一パルスは、データフェーズ452から調停フェーズ451への移行、すなわち、送受信装置12の第2の動作モードからその第1の動作モードへの移行を引き起こす可能性がある。単一パルスは、信号RxD_TCにおいて、ビットAHの任意の位置で送信することができる。特に、図6のパルスAH_2のうち、1つのパルスのみを単一パルスとして送信することができる。代替的に、ビットAHの途中で単一パルスまたは単独のパルスが送信される。
送受信装置12の動作モードが調停フェーズ451の動作モード(第1動作モード)に移行すると、送信器121と受信器122は直ちに切り替わる。送受信装置12の動作モードがデータフェーズ453の動作モード(第2の動作モード)に移行すると、受信器122は直ちに切り替わり、送信器121は、送信信号TxDがロー(第2の信号状態)に切り替わると切り替わる。当然ながら、他の切り替え条件も同様に考えられる。
図7および図8は、第3の動作モードに切り替える際に送受信装置12で発生する送信信号TxDおよび受信信号RxDを示す。第3の動作モードは、「トークモード」とも呼ばれる。第3の動作モードでは、送受信装置12とマイクロコントローラまたは通信制御装置11との間でデータD_l、D_2を交換できるため、装置11、12間で内部通信が行われる。ここでいう「内部通信」とは、データD_l、D_2がバス40上に送信されないことを意味する。このように、マイクロコントローラや通信制御装置11は、第3の動作モードにおいて、そのRxD端子を出力部として駆動する手段を有する。データD_1は、前述したように、送受信装置12に対する通信制御装置11からの他の情報を含んでいてもよい。データD_2は、前述したように、送受信装置12の通信制御装置11からの他の情報を含んでいてもよい。
第3の動作モードに切り替えるために、通信制御装置11は、例えば、第3のローパルスAH_3を信号RxD_TCで送受信装置12に送信する。これにより、通信制御装置11は、モジュール111によって、所定の持続時間T0の間、送受信装置12をその第3の動作モードに切り替える。第3の動作モードでは、通信制御装置11と送受信装置12との間の通信がバス40に干渉しないように、送受信装置12において出力ドライバまたは送信器121はオフにされる。設定されたクロック信号エッジ数で予め定められた所定の持続時間T0が経過すると、図7および図8に示されるように、送受信装置12は、その第3の動作モードから上述の当該第2の動作モードに切り替えられる。これにより、データフィールドのデータ伝送が開始される(データフェーズ453)。
図7および図8の例によれば、通信制御装置11は、送受信装置12の第3の動作モードにおいて、TxD端子により、ビット時間T_B3でクロック信号CLKを送受信装置12に送信する。ビット時間T_B3は、ビット時間T_B2よりも小さいかまたは短い。ビット時間T_B3は、ビット時間T_B1よりも小さいかまたは短い。これは、データフェーズ453のビットレートT_B2が送受信装置12の最大値に設定されていない場合に可能である。その理由は、例えば、バス40のハーネスが、ビット時間T_B3をもたらす高いビットレートを許容しないことが考えられる。しかし、データフェーズ453の最大ビットレートT_B2に対してRxD、TxDの端子や信号経路が構成されている場合、第3の動作モードではビットを短くすることができない。持続時間T01の間に送信されるクロック信号CLKの第1のxクロックの間、送受信装置12のRxD線またはRxD端子は一方向に動作する。持続時間T02の間に送信される残りのyクロックについては、送受信装置12のRxD線またはRxD端子は他方向に動作する。したがって、例えば、図8に例示するように、通信制御装置11が、まずデータD_1を送受信装置12に送信し、その後、送受信装置12が、データD_2を通信制御装置11に送信してもよい。
所定の持続時間T0は、クロック信号CLKのxクロックとyクロックの和である。すなわちT0=T01+T02である。xまたはT01とyまたはT02の数値は同じであっても異なっていてもよい。xとyの数値は、用途に応じて設定することができる。代替的に、持続時間T0I、T02の数値は、用途に応じて設定することも可能である。代替的に、通信方向の他の順序選択することもできる。したがって、代替的に、まずデータD_2を送信し、その後にデータD_1を送信することも可能である。
説明したデータ交換は、後のデータフェーズ453のビット時間要件、特に約10Mbit/sのデータレートに対するビット時間T_B2に一致するクロックレートで動作する。装置11、12の端子TxDおよび端子RxDにおけるクロックレート、ひいてはクロック信号CLKのクロックレートは、上記の例では10MHzとなっている。しかし、基本的に、用途に応じてクロックレートを設定することができる。
すでに述べたように、クロック信号CLKは、通信制御装置11によってTxD線で送信される。通信制御装置11は、十分に正確なクロックリファレンスを有する。持続時間T01の間、送受信装置12は、クロック信号CLKに同期して、端子RxDでデータD_1を受信する。持続時間T02の間、送受信装置12は、クロック信号CLKに同期して、RxD端子でデータD_2を送信する。代替的に、RxD端子でクロック信号CLKを、TxD端子でデータD_lを伝送することも可能である。
結果として、通信制御装置11がビットレート切り替えのタイミングやその他のデータD_l、D_2を送受信装置12に伝送できるようにするために、通信制御装置11とそれに接続された送受信装置12のそれぞれの追加の端子によるガルバニックな接続が必要ではない。すなわち、ブロック15は、有利には、送受信装置12の標準的なハウジングでは利用できない追加のコネクタを必要としない。したがって、ブロック15は、追加の端子を提供するために、別のより大きくて費用のかかるハウジングに変更する必要がない。
また、動作モード切替ブロック15により、送受信装置12にプロトコルコントローラの機能を組み込む必要がない。このようなプロトコルコントローラは、特に、メッセージ45の切替フェーズ452を検知し、それに応じてデータフェーズ453を開始することができる。しかし、このようなプロトコルコントローラの追加は、送受信装置12やASICにかなりの面積を必要とするため、動作モード切替ブロック15は、必要なリソースを大幅に削減する効果がある。
これによって、動作モード切り替えブロック15を通常の送受信装置と接続することで、送受信装置12に対して、切り替えが行われること、およびその異なる動作モード間でどの切り替えが行われるか、すなわち、特に第1動作モードから第2動作モードへ、または第1動作モードから第3動作モードへ、または第2動作モードから第1動作モードへ、またはその他の動作モードの切り替えが行われるかを示すための、非常にシンプルで費用のかからない解決策が提供される。
説明した送受信装置12、32の構成によって、データフェーズ452では、CANやCAN-FDに比べてはるかに高いデータレートを達成できる。さらに、データフェーズ453のデータフィールドのデータ長は、前述のように任意に選択することができる。これにより、調停に関するCANの長所はそのまま保ちながら、より多くの数のデータを従来よりも短い時間で、すなわち、以下に説明するようにエラーによるデータの繰り返しを必要とせずに、非常に確実に、ひいては効果的に伝送することができる。
さらなる利点は、メッセージ45を伝送する際に、バスシステム1でエラーフレームは必要ではないが、任意に使用することができることである。エラーフレームを使用しない場合、メッセージ45はもはや破壊されなくなるため、メッセージの二重伝送が必要になる原因の一つがなくなる。これにより、正味データレートが増加する。
バスシステムがCANバスシステムでない場合、動作モード切替ブロック15、35は、他の切替信号に応答するように構成することができる。この場合、動作モード切替ブロック15、35は、その評価結果に応じて送信器121および/または受信器122を少なくとも2つの異なる動作モードのうちの1つに切り替え、動作モード切替ブロック15、35で事前設定された持続時間T0の経過後に、動作モードのうちの少なくとも1つを別の動作モードに切り替えることができる。
図9および図10は、第2の実施例における調停フェーズ451とデータフェーズ453との間の移行時のTxD信号およびRxD信号の信号特性を示す。
図9、図10の例によれば、TxD線とRxD線の両方でマンチェスタ符号化を使用している。この場合、TxD端子でデータD_1を送受信器12に伝送することができる。これに対し、RxD端子でデータD_2がマイクロコントローラまたは通信制御装置11に伝送される。この2つのデータ方向は、代替的に逆にすることもできる。
送受信装置12の端子TxDにおけるデータD_1を復号するために、送受信装置12はクロックリカバリーの原理を用いる。この方法で得られたクロックCLKは、同時にRxD端子で送信されるデータD_2の送信クロックとしても使用される。
その他の点では、第2の実施例では、第1の実施例に関して上述したものと同様の方法でバスシステム1が構成される。
図11は、第3の実施例に係る送受信装置12または送受信装置32が、対応付けられた通信制御装置11、31から受信したメッセージ45の送信信号TxD1を簡略化して示す図である。送信信号TxD1は、CAN通信のためにバス40上で異なる通信フェーズ451~456、すなわち、調停フェーズ451、調停フェーズ451の終了時に位置する切替フェーズ452、データフェーズ453、フレーム終了フェーズ454、ならびに第1の内部通信フェーズ455および第2の内部通信フェーズ456に分割される。その結果得られる端子RxDでの受信信号は、それに応じて構成される。
第1の内部通信フェーズ455は、切替フェーズ452とデータフェーズ453との間に配置されている。第2の内部通信フェーズ456は、データフェーズ453とフレーム終了フェーズ454との間に配置される。第1の内部通信フェーズ455は、対応付けられた通信制御装置11、31によって送受信装置12または送受信装置32を制御するためのデータD_1を伝送するために使用されてもよい。第2の内部通信フェーズ456は、送受信装置12または送受信装置32から対応付けられた通信制御装置11、31へのフィードバック用データD_2を伝送するために使用されてもよい。
その他の点では、第1または第2の実施例に関して説明したように、加入局10、30およびバスシステム1で通信を行うことができる。
図12は、メッセージ45に対して、対応付けられた通信制御装置11、31から第4の実施例に係る送受信装置12または送受信装置32が受信した送信信号TxD1を簡略化して示す。送信信号TxD1は、図11に関して前述したように構成されている。さらに、送信信号TxD1には構成フェーズ458が先行し、これはフェーズ455、456の時間長を合わせたものよりも時間的に長くてもよい。
送受信装置12または送受信装置32が構成フェーズ458または構成動作モードにある間、CAN(XL)メッセージ45は伝送できない。そのため、送受信装置12または送受信装置32は、バス40を介した通信を省くことができる場合にのみ、構成動作モードに切り替えられる。このような時間は、例えば、バスシステム1をオンにした後、バス40での通信が開始される前の初期段階に存在する。
構成フェーズ458、ひいては構成動作モードは、任意の長さの時間継続し、任意の量のデータD_l、D_2を伝送してもよい。
例えば、ISO11898-6に準拠した選択的ウェイクアップ機能に必要な設定を、データD_l、D_2として追加的または代替的に伝送することができる。追加的に、または代わりに、それぞれの送受信装置12、32からステータス情報やエラーコードを読み取ることができる。
構成フェーズ458、ひいては構成動作モードへの切り替えは、他の切り替えと同様に、例えば、図5から図10に関して先に詳述したように、トランシーバが「1」レベルまたはハイレベルを出力している間に、通信制御装置11またはそのモジュール111によって駆動される2つの「0」パルスまたはローパルスによって行われる。
これにより、CANXL通信の有効データレートを低下させることなく、加入局10、30の少なくとも1つにおける内部データ交換または内部通信の時間を延長することができる。これは、フェーズ455、456における加入局10、30での内部通信中に数ビットしか伝送されない先の実施例と比較して有利である。
その他の点では、加入局10、30、およびバスシステム1における通信は、第1または第2の実施例に関して説明したように行うことができる。
図13は、メッセージ45について、対応付けられた通信制御装置11、31から第5の実施例に係る送受信装置12または送受信装置32が受信した送信信号TxD1を簡略化して示す。送信信号TxD1は、図11に関して前述したように構成されている。図12の例とは異なり、バスシステム1の動作中の送信信号TxD1にはアイドルフェーズ459が続き、このアイドルフェーズ459は、フェーズ455、456を合わせた時間的長さよりも時間的に長くてもよい。
アイドルフェーズ459では、バス40は、CAN(XL)メッセージ45がバス40を介して伝送されないアイドル状態(Idle-State)である。このため、構成動作モードは、アイドルフェーズ459においても、特にフェーズ458またはフェーズ459においてオンすることができる。この場合、通信制御装置11またはその通信制御モジュール111は、設定動作モードの終了後、バス40上の通信に再び組み込まれるか、またはバス40の次のアイドルフェーズ459を待つ必要がある。
したがって、図12の例のように、構成動作モードは任意の長さ継続するため、任意の数のデータD_l、D_2を伝送することができる。任意選択的に、構成動作モードの最大持続時間は、装置11、12または31、32におけるバス40のアイドルフェーズ459の間に設定することができる。
その他の点では、先の実施例に関して、加入局10、30およびバスシステム1における通信について先に説明したものと同様である。
第6の実施例によれば、動作モード切替ブロック15は、3つ以上のパルスまたは所定のパルスパターンを識別子として用いるように構成されている。このようなパルスパターンは、例えば、2つのローパルス、ローパルスの持続時間を有する2つのハイ状態、およびそれに続くローパルスのシーケンスであり得る。当然ながら、他のパルスパターンも使用可能である。上記の構成では、送受信装置12の切替ブロック15は、少なくとも1つの特徴において互いに異なる3つ以上の動作モードをそれぞれ設定することができる。
3つ以上の動作モードを構成するための第1の例によれば、第3の動作モードでは、第1の実施例に関して説明したように、データD_l、D_2の伝送が行われてもよい。第4の動作モードでは、第2の実施例に関して説明したように、データD_l、D_2の伝送が行われてもよい。
3つ以上の動作モードを構成するための第2の例によれば、第1または第2の実施例に関して説明したように、データD_1のみの伝送は、第3の動作モードで行うことができる。その後、上述の第2の動作モードに切り替えることができる。所定の持続時間の経過後、または特定のイベントが発生した場合、第1または第2の実施例に関して説明したように、第4の動作モードに切り替えることにより、データフィールドの伝送を中断して、データDlおよび/またはD_2の伝送を行ってもよい。
当然ながら、3つ以上の動作モードを構成するための他の例も考えられる。
全ての変形例において、説明されている任意選択肢は、当然ながら、用途特有の任意の多くの数の動作モードとして定義し、構成することができる。
その他の点では、第6の実施例では、先の実施例の1つに関して上述したものと同様な方法でバスシステム1が構成される。
ブロック15、35、加入局10、20、30、バスシステム1、およびそこで実施される方法の上述の構成の全ては、個別に、または全ての可能な組み合わせで使用することができる。特に、上述の実施例および/またはその変更例の全ての特徴を、任意に組み合わせることができる。追加的に、または代替的に、特に以下のような変更が考えられる。
本発明を、先にCANバスシステムを例に説明したが、本発明は、2つの異なる通信フェーズが使用され、異なる通信フェーズについて生成されるバス状態が異なる各通信ネットワークおよび/または通信方法に使用することができる。特に、本発明は、イーサネットおよび/または100Base-T1イーサネット、フィールドバスシステムなど、他のシリアル通信ネットワークの開発にも使用可能である。
先に説明した実施例に係るバスシステム1は、CANプロトコルに基づくバスシステムに基づいて説明されている。しかし、実施例に係るバスシステム1は、2つの異なるビットレートでデータをシリアル伝送することができる他の種類の通信ネットワークであってもよい。バスシステム1において、加入局10、20、30の共通チャネルへの排他的で衝突のないアクセスが、少なくとも一定期間保証されていることは有利であるが、必要な前提条件ではない。
実施例のバスシステム1における加入局10、20、30の数や配置構成は任意である。特に、バスシステム1では、加入局20を省略してもよい。バスシステム1には、1つまたは複数の加入局10または30が存在することも可能である。バスシステム1のうちの全ての加入局が同じ構成であること、すなわち、加入局10のみまたは加入局30のみが存在することが考えられる。

Claims (15)

  1. シリアルバスシステム(1)の加入局(10;30)用送受信装置(12;32)であって、
    通信制御装置(11;31)から送信信号(TxD)を受信するための第1の端子と、
    前記バスシステム(1)のバス(40)に前記送信信号(TxD)を送信するための送信器(121)であって、前記バスシステム(1)では、前記バスシステム(1)の加入局(10、20、30)間でメッセージ(45;46)を交換するために、少なくとも第1の通信フェーズ(451、452、454)および第2の通信フェーズ(453)が使用される、送信器(121)と、
    前記バス(40)からの信号を受信するための受信器(122)であって、前記バス(40)の受信信号からデジタル受信信号(RxD)を生成するように構成されている受信器(122)と、
    前記デジタル受信信号(RxD)を前記通信制御装置(11;31)に送信し、前記通信制御装置(11;31)からの追加信号(RxD_TC)を受信するための第2の端子と、
    前記受信器(122)が出力した受信信号(S_SW)と前記通信制御装置(11;31)から前記第2の端子で受信した信号(RxD_TC)とを評価するための動作モード切替ブロック(15;35)と
    を備え、
    前記動作モード切替ブロック(15;35)は、前記評価結果に応じて前記送信器(121)および/または前記受信器(122)を少なくとも2つの異なる動作モードのうちの1つの動作モードに切り替え、前記通信制御装置(11;31)と前記送受信装置(12;32)との間で前記第2の端子を介して追加の内部通信を行うために、前記動作モード切替ブロック(15;35)に事前設定された持続時間(T0)の経過後に、前記動作モードの少なくとも1つの所定の動作モードを、前記動作モードの別の動作モードに切り替えるように構成されている、送受信装置。
  2. 前記動作モード切替ブロック(15;35)は、前記評価結果に応じて前記送信器(121)および/または前記受信器(122)を少なくとも3つの異なる動作モードのうちの1つの動作モードに切り替え、前記動作モード切替ブロック(15;35)に事前設定された持続時間(T0)の経過後に、前記3つの動作モードのうちの少なくとも1つの所定の動作モードを、前記少なくとも3つの動作モードのうちの別の動作モードに切り替えるように構成されており、
    前記少なくとも1つの所定の動作モードは、前記通信制御装置(11;31)と前記送受信装置(12;32)との間での前記第2の端子を介した前記内部通信を実現する、請求項1に記載の送受信装置(12;32)。
  3. 前記動作モード切替ブロック(15;35)は、前記少なくとも1つの所定の動作モードで前記送信器(121)をオフにするように構成されている、請求項1または2に記載の送受信装置(12;32)。
  4. 前記送信器(121)は、前記第1の通信フェーズ(451)において、前記送信器(121)が前記第2の通信フェーズ(453)において前記バス(40)に送るビットの第2のビット時間(T_B2)よりも少なくとも10倍大きい第1のビット時間(T_B1)で、前記信号のビットを前記バス(40)に送るように構成されている、請求項1から3のいずれか一項に記載の送受信装置(12;32)。
  5. 前記所定の動作モードにおける前記第1の端子および前記第2の端子を介した信号は、前記第2のビット時間(T_B2)よりも小さい第3のビット時間(T_B3)のビットを有している、請求項4に記載の送受信装置(12;32)。
  6. シリアルバスシステム(1)の加入局(10;30)用通信制御装置(11;31)であって、
    前記バスシステム(1)の前記加入局(10、20、30)間でメッセージ(45;46)を交換するために少なくとも第1の通信フェーズ(451、452、454)および第2の通信フェーズ(453)が使用される前記バスシステム(1)において、前記加入局(10;30)と、前記バスシステム(1)の少なくとも1つの別の加入局(10;20;30)との間の通信を制御するための送信信号(TxD)を生成するための通信制御モジュール(111)と、
    前記バスシステム(1)のバス(40)に前記送信信号(TxD)を送信するように構成されている送受信装置(12;32)に前記送信信号(TxD)を送信するための第1の端子と、
    前記送受信装置(12;32)からデジタル受信信号(RxD)を受信するための第2の端子と
    を備え、
    前記通信制御装置(11;31)は、追加信号(RxD_TC)を生成するように構成されており、前記追加信号(RxD_TC)は、前記送受信装置(12;32)に対して、現在の動作モードから少なくとも2つの異なる動作モードのうちの別の動作モードに切り替える必要があることを示し、さらに、前記通信制御モジュール(111)および前記送受信装置(12;32)の動作モード切替ブロック(15;35)において事前設定可能な持続時間(T0)の間、前記通信制御モジュール(111)と前記送受信装置(12;32)との間の内部通信を実現し、
    前記通信制御モジュール(111)は、前記第2の端子を介して前記追加信号(RxD_TC)を前記送受信装置(12;32)に送信するように構成されている、通信制御装置。
  7. 前記事前設定された持続時間(T0)は、前記通信制御装置(11;31)が前記第2の端子を介してデータ(D_1)を送信できるように前記動作モード切替ブロック(15;35)が前記第2の端子を動作させる第1の持続時間(T01)と、前記通信制御装置(11;31)が前記第2の端子を介してデータ(D_2)を受信する第2の持続時間(T02)とに分割されており、
    前記事前設定された持続時間(T0)に送信されるデータ(D_1、D_2)は、前記バスシステム(1)の前記加入局(10;30)間でメッセージ(45)を交換するために前記バスシステム(1)で生成される信号の追加情報となるデータである、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置(11;21;31;32)。
  8. 前記少なくとも1つの所定の動作モードは、
    前記通信制御装置(11;31)が、前記第1の端子を介してクロック信号(CLK)を送信し、前記クロック信号(CLK)のクロックで前記第2の端子を介して少なくとも一時的にデータ(D_1)を送信し、少なくとも一時的にデータ(D_2)を受信するように構成された動作モード、および/または、
    前記通信制御装置(11;31)が、前記送受信装置(12;32)とのデータ交換のために前記データ(D_1、D_2)用のマンチェスタ符号を使用するように構成された動作モード、および/または、
    前記送受信装置(12;32)が前記バス(40)に伝送信号(TxD)を送らない動作モード、
    を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置(11;21;31;32)。
  9. 前記通信制御装置(11;31)は、前記少なくとも1つの第1の通信フェーズ(451452、454)から前記第2の通信フェーズ(453)への切り替えをシグナリングするプロトコル情報を前記送信信号(TxD)の前記第1の端子で送信する際に、前記デジタル受信信号(RxD)の端子で所定の値を有する識別子(AH_2;AH_3)を前記受信装置(1)に送信するように構成されている、請求項8に記載の装置(11;21;31;32)。
  10. 前記識別子(AH_2;AH_3)は所定の値またはパルスパターンを有するビットである、請求項9に記載の装置(11;21;31;32)。
  11. 前記識別子(AH_2;AH_3)は所定のビットパターンである、請求項9に記載の装置(11;21;31;32)。
  12. 前記第1の通信フェーズ(451、452、454)における前記バス(40)の受信信号は、前記第2の通信フェーズ(453)における前記バス(40)の受信信号よりも低速のビットレートで生成されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の装置(11;21;31;32)。
  13. 前記第1の通信フェーズ(451、452、454)では、前記バスシステム(1)のどの前記加入局(10、20、30)が、後続の前記第2の通信フェーズ(453)において、少なくとも一時的な、排他的で衝突のない、前記バス(40)へのアクセス権を取得するか交渉される、請求項1から12のいずれか一項に記載の装置(11;21;31;32)。
  14. バス(40)と、
    前記バス(40)を介して相互にシリアル通信が可能なように接続された少なくとも2つの加入局(10;20;30)と
    を備え、
    前記加入局のうちの少なくとも1つの加入局(10;30)は、請求項1から5のいずれか一項に記載の送受信装置(12;32)および請求項6に記載の通信制御装置(11;31)を有する、バスシステム(1)。
  15. シリアルバスシステム(1)における通信方法であって、
    前記方法は、前記バスシステム(1)の加入局(10、20、30)間でメッセージ(45;46)を交換するために、少なくとも第1の通信フェーズ(451、452、454)と第2の通信フェーズ(453)とが使用される前記バスシステム(1)の前記加入局(10;30)で実施され、
    前記加入局(10;30)は、前記バスシステム(1)のバス(40)に接続された送受信装置(12;32)と、通信制御モジュール(111)を含む通信制御装置(11;31)とを備え、前記送受信装置(12;32)が、送信器(121)と、受信器(122)と、動作モード切替ブロック(15;35)と、第1の端子と、第2の端子とを含み
    前記方法は、
    前記受信器(122)で、前記バスシステム(1)の前記バス(40)からの信号を受信するステップと、
    前記受信器(122)で、前記バス(40)の受信信号から、デジタル受信信号(RxD)を生成し、前記第2の端子で、前記デジタル受信信号(RxD)を出力するステップと、
    前記動作モード切替ブロック(15;35)で、前記受信器(122)から出力された前記受信信号(S_SW)および前記第2の端子で前記通信制御装置(11;31)からの受信信号(RxD-TC)を評価するステップと、
    前記動作モード切替ブロック(15;35)で、前記評価の結果に応じて前記送信器(121)および/または前記受信器(122)を少なくとも2つの異なる動作モードのうちの1つの動作モードに切り替え、前記通信制御モジュール(111)と前記送受信装置(12;32)との間で前記第2の端子を介して追加の内部通信を行うために、前記動作モード切替ブロック(15;35)に事前設定された持続時間(T0)の経過後に、前記動作モードの少なくとも1つの所定の動作モードを、前記動作モードの別の動作モードに切り替えるステップと
    を備える方法。
JP2021568244A 2019-05-16 2020-05-05 シリアルバスシステムの加入局用送受信装置および通信制御装置ならびにシリアルバスシステムにおける通信方法 Active JP7329078B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102019207174.0 2019-05-16
DE102019207174.0A DE102019207174A1 (de) 2019-05-16 2019-05-16 Sende-/Empfangseinrichtung und Kommunikationssteuereinrichtung für eine Teilnehmerstation eines seriellen Bussystems und Verfahren zur Kommunikation in einem seriellen Bussystem
PCT/EP2020/062404 WO2020229221A1 (de) 2019-05-16 2020-05-05 Sende-/empfangseinrichtung und kommunikationssteuereinrichtung für eine teilnehmerstation eines seriellen bussystems und verfahren zur kommunikation in einem seriellen bussystem

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022533132A JP2022533132A (ja) 2022-07-21
JP7329078B2 true JP7329078B2 (ja) 2023-08-17

Family

ID=70554068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021568244A Active JP7329078B2 (ja) 2019-05-16 2020-05-05 シリアルバスシステムの加入局用送受信装置および通信制御装置ならびにシリアルバスシステムにおける通信方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US11632265B2 (ja)
EP (1) EP3970324B1 (ja)
JP (1) JP7329078B2 (ja)
CN (1) CN114073042B (ja)
DE (1) DE102019207174A1 (ja)
ES (1) ES2950270T3 (ja)
HU (1) HUE062451T2 (ja)
WO (1) WO2020229221A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021205719A1 (de) * 2021-06-07 2022-12-08 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Sende-Empfangseinrichtung für eine Teilnehmerstation eines seriellen Bussystems und Verfahren zur Kommunikation in einem seriellen Bussystem
DE102022205336A1 (de) 2022-05-30 2023-11-30 Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung Sende-/Empfangseinrichtung und Verfahren zum Empfangen von differentiellen Signalen in einem seriellen Bussystem
CN115378911B (zh) * 2022-10-24 2023-01-03 上海泰矽微电子有限公司 一种lin总线自动寻址***及实现方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015213308A (ja) 2014-04-30 2015-11-26 エヌエックスピー ビー ヴィNxp B.V. コントローラエリアネットワーク(can)デバイス及びcan交通制御方法
JP2020527915A (ja) 2017-07-21 2020-09-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh Canバスシステムのための送受信装置およびcan送受信装置によって短絡を検出する方法

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6360277B1 (en) * 1998-07-22 2002-03-19 Crydom Corporation Addressable intelligent relay
DE10250920B4 (de) * 2002-10-31 2005-05-04 Siemens Ag Ausgabeeinheit, Empfangseinheit, Anordnung zur Datenübertragung in einem Kraftfahrzeug sowie Verfahren dazu
DE102004051937A1 (de) * 2004-10-25 2006-05-04 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Synchronisierung in einem Mehrprozessorsystem
DE102008000561A1 (de) * 2008-03-07 2009-09-10 Robert Bosch Gmbh Kommunikationssystem mit einem CAN-Bus und Verfahren zum Betreiben eines solchen Kommunikationssystems
KR101256942B1 (ko) * 2009-10-06 2013-04-25 한국전자통신연구원 직렬 버스 통신 방법 및 이를 위한 버스 인터페이스 장치
US10340864B2 (en) 2012-05-04 2019-07-02 Infineon Technologies Ag Transmitter circuit and method for controlling operation thereof
CN102759891B (zh) * 2012-06-07 2014-07-16 中国航天科技集团公司第九研究院第七七一研究所 一种硬切换的双冗余can 控制器
US8897319B2 (en) * 2013-03-15 2014-11-25 Concio Holdings LLC High speed embedded protocol for distributed control systems
US9652423B2 (en) * 2013-06-05 2017-05-16 Texas Instruments Incorporated CAN and flexible data rate CAN node apparatus and methods for mixed bus CAN FD communications
JP6284903B2 (ja) * 2015-05-18 2018-02-28 国立大学法人名古屋大学 通信装置及び通信制限プログラム
US9935774B2 (en) 2015-05-22 2018-04-03 Nxp B.V. Configurable cryptographic controller area network (CAN) device
US10872049B2 (en) * 2016-01-29 2020-12-22 Analog Devices, Inc. GPIO-to-GPIO communication on a multi-node daisy-chained network
US10397021B2 (en) * 2016-01-29 2019-08-27 Analog Devices, Inc. Synchronous slave-to-slave communications
DE112017004230T5 (de) * 2016-08-25 2019-05-16 Analog Devices, Inc. Systeme und Techniken zur Fernbusfreigabe
DE102017223774A1 (de) * 2017-12-22 2019-06-27 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zur Fehlersignalisierung für eine in einem seriellen Bussystem empfangene Nachricht
DE102018214967A1 (de) * 2018-09-04 2020-03-05 Robert Bosch Gmbh Teilnehmerstation für ein serielles Bussystem und Verfahren zur Übertragung von Daten in einem seriellen Bussystem
US10784917B2 (en) * 2018-11-27 2020-09-22 Texas Instruments Incorporated PSI5 base current sampling in synchronous mode
CN109639546B (zh) * 2018-12-28 2021-07-30 浙江中控研究院有限公司 一种基于can总线的冗余***
US20210203185A1 (en) * 2019-12-31 2021-07-01 Emera Technologies LLC Power distribution systems and methods
US11411607B2 (en) * 2020-01-07 2022-08-09 Analog Devices, Inc. Audio and lighting control via a communication bus
EP3855683A1 (en) * 2020-01-21 2021-07-28 Nxp B.V. Controller area network controller and transceiver
IT202000004978A1 (it) * 2020-03-09 2021-09-09 Stmicroelectronics Application Gmbh Dispositivo elettronico, sistema e veicolo corrispondenti
EP3926904A1 (en) * 2020-06-15 2021-12-22 Nxp B.V. Controller area network apparatus

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015213308A (ja) 2014-04-30 2015-11-26 エヌエックスピー ビー ヴィNxp B.V. コントローラエリアネットワーク(can)デバイス及びcan交通制御方法
JP2020527915A (ja) 2017-07-21 2020-09-10 ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツングRobert Bosch Gmbh Canバスシステムのための送受信装置およびcan送受信装置によって短絡を検出する方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20220217014A1 (en) 2022-07-07
CN114073042A (zh) 2022-02-18
JP2022533132A (ja) 2022-07-21
HUE062451T2 (hu) 2023-11-28
EP3970324B1 (de) 2023-05-03
WO2020229221A1 (de) 2020-11-19
EP3970324A1 (de) 2022-03-23
CN114073042B (zh) 2023-05-09
US11632265B2 (en) 2023-04-18
DE102019207174A1 (de) 2020-11-19
ES2950270T3 (es) 2023-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7329078B2 (ja) シリアルバスシステムの加入局用送受信装置および通信制御装置ならびにシリアルバスシステムにおける通信方法
US11580050B2 (en) User station for a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
CN113454952A (zh) 用于串行总线***的用户站的装置及在串行总线***中通信的方法
US11989151B2 (en) Transceiver device and communication control device for a user station of a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
US11601221B2 (en) Communication control device for a user station for a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
NL2028071B1 (en) Communication control device and transceiver for a user station of a serial bus system, bussystem and method for communicating in a serial bus system
US11784849B2 (en) Communication control device for a user station for a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
NL2028066B1 (en) Communication control device and transceiver for a user station of a serial bus system and method for communicating in a serial bus system
US11848797B2 (en) Communication control device for a user station for a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
CN116235472A (zh) 用于串行总线***的用户站的装置和用于在串行总线***中通信的方法
CN115413410B (zh) 串行总线***的用户站的通信控制装置和发送/接收装置以及串行总线***中的通信方法
US11876641B2 (en) Transceiver device and communication control device for a user station of a serial bus system, and method for communicating in a serial bus system
CN115244901B (zh) 发送/接收装置和在串行总线***中进行通信的方法
CN115280726A (zh) 串行总线***的用户站的发送/接收装置和通信控制装置以及在串行总线***中通信的方法
JP7492034B2 (ja) 通信制御デバイス用のインターフェースモジュール、シリアルバスシステムの加入者局用の送信/受信デバイス、およびシリアルバスシステムで通信するための方法
CN116349207A (zh) 串行总线***的用户站和在串行总线***中通信的方法
CN116261843A (zh) 串行总线***的用户站和在串行总线***中通信的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7329078

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150