JP7325791B2 - 服薬管理装置とそのシステム - Google Patents

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Description

本発明は、PTP(press through pack)シートなどのパッケージに収納された薬剤の服薬状況を簡単かつ正確に把握することが可能な携帯型の服薬管理装置及びそのシステムに関する。
患者が服用を必要とする薬剤、特に長期に亘って服用が必要な薬剤の中には、決められた日時に決められた数量を確実に服用しなければならないものが数多く存在する。
そのような場合に患者は、服薬状況をメモに取るなど記録することが多く、これによって飲み忘れや重ね飲みを防止している。
しかしながら、服薬状況に関する情報は医師や医療機関側にとって、薬効を確認するための重要な情報でもあり、患者から得られる服薬情報が患者自身による手書きのメモなどでは正確性に欠ける場合もあり、適切な医療の妨げにもなることがある。
したがって、患者の服薬状況を精度高く把握できる装置やシステムに対する高いニーズがあり、これまでも多数の発明がなされてきた。
例えば、特許文献1には、「薬格納器、薬格納器管理装置、薬格納器管理システム、および、薬格納器管理方法」という名称で、薬剤を一つまたは二つ以上の薬格納部に一回の服用分ずつ包装し、当該薬格納部の蓋の開閉を記録することで患者の薬剤服用状況を把握することができる発明が開示されている。
この特許文献1では、1以上の薬格納部を備え、この薬格納部の蓋の開閉を検出して開閉信号を発生させ、その際の日時情報を用いて開閉信号の発生を服薬の行動とそのタイミングの時刻として認識することで服薬状況を管理する技術が開示されている。
また、特許文献2には、「収納ケース、収納ケース設計装置、物品管理システム、収納ケース設計方法、及び物品管理方法」という名称で、安価なコストで収納ケースに収納された物品の保管を正確に実行できる発明が開示されている。
この特許文献2では、いわゆるスマートフォンを覆うように収納ケースを装着し、そのスマートフォンに搭載されているカメラと光源を利用して、収納ケース内部に設けられた薬剤の保管スペース内を撮影して画像処理し、薬剤の有無に基づく画像の差分を求めて、その差分から薬剤の有無を解析する技術が開示されている。
さらに、特許文献3には、「個人用ブリスタパック」という名称で、患者に対する適切な薬物療法のためのより良好な支援を提供することができる発明が開示されている。
この特許文献3では、患者の薬剤に関する製品自体、用量、使用時間などの使用データについて、個々の患者について個別に記憶することができ、また、患者に対して使用リマインダ信号を出力して指定された薬又は他の製剤を指定された時間に服用させるよう気付かせる技術が開示されている。また、具体的な技術内容については開示されていないものの、患者が処方箋に従った薬使用を確認する確認ボタンを設けることについての言及及びこの確認ボタンに代えて、薬剤の収容コンパートメントのそれぞれに、対応するホイルセクションの破れを検出し、それによって処方箋に従った薬使用を推定するセンサ装置を設けることができる旨の記載がある。
特許文献4には、「ブリスタに取り付けられる装置」という名称で、ブリスタ内に備えられている一服の薬剤の取り出し音を記録し、この取り出し音を用いて薬剤の投与の有無や正しい薬剤の投与の有無について把握することが可能な装置に関する発明が開示されている。
この特許文献4では、一服の薬剤の投与の音を記録するように構成される第1のセンサと、一服の薬剤の投与の時間、日付を記録する記録装置、一服の薬剤の投与に関する時間、日付などのデータを保存するメモリとを有する発明が開示されている。ブリスタは、錠剤、カプセル、丸薬の一服が投与されるときに特徴音を発するように設計されているため、その取り出し音を記録して投与の有無について確認が可能であるし、さらに、予めそれぞれの特徴音を認証データとして備えておき、録音された特徴音と比較することでブリスタの真贋を判断することも可能である。
特開2004-283248号公報 特開2014-117403号公報 特表2009-540989号公報 特表2010-512944号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術では、薬格納部の蓋の開閉を検出して開閉信号を発生させ、その際の日時情報を用いて開閉信号の発生を服薬の行動とそのタイミングの時刻として認識するものの、検出されているのは蓋の開閉という現象であり、そのことと薬の有無とは等価とはいえないという課題があった。
すなわち、蓋を開閉して必ず薬を取り出すのであれば薬の有無と蓋の開閉には同一性があるが、蓋を開閉しても必ずしも薬を取り出すとは限らないため、実際に服薬したか否かの判断についての精度は必ずしも高いとは言えない課題があった。
また、特許文献2に開示される技術では、画像処理に関するプロセッサ及びソフトウェアが必要であり、高価、複雑化してしまうという課題があった。また、スマートフォンのカメラと光源を用い、それぞれの保管スペースに対して光路を確保する必要があるため、保管スペースの個数の増加に対応できない場合も多く、さらに収納ケースのサイズや配置、あるいは性能がスマートフォンのサイズ、配置及び性能にも左右されてしまうという課題もあった。
特許文献3に開示される技術においては、患者の薬剤に関する製品自体、用量、使用時間などの使用データについて、個々の患者について個別に記憶しておき、患者に対して使用リマインダ信号を出力して服薬を促すものであり、患者が主体となって行動するための支援を行うものであるので、実際に患者が服薬しない場合に、その結果についての検知ができないという課題を有していた。
さらに、特許文献4に開示される技術においては、特許文献4では、ブリスタは、ブリスタから投与する際の特徴音を発するように設計されているとのことで、その音がブリスタキャビティの材料、ブリスタを包むことができる材料、破られるホイルの材料によって決定されるとのことであるが、服用する際に患者の力加減やブリスタを破って薬を取り出す際の速さや場所などによって音は変化するとも考えられることから、その精度の担保に課題がある可能性があった。
また、この特徴音によっていずれの薬剤が取り出されたかを認証するためのプロセッサやソフトウェアが必要であり高価、複雑化してしまうという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、PTPシートなどのパッケージに収納された薬剤の服薬状況を簡単かつ正確に把握することが可能であり、さらに、パッケージ中のいずれの位置の薬剤が服薬されているかという分布も把握可能な携帯型の服薬管理装置及びそのシステムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、第1の発明である服薬管理装置は、薬剤を収容する凸状のブリスター部を有するPTPシートの複数の前記ブリスター部に嵌合する複数の孔部を有する多孔板と、この多孔板に密着して底面を構成する基板と、この基板上の複数の前記孔部内に設置され光信号を送信する発光部とこの光信号を受信する受光部を有する光センサーを備え、前記発光部と前記受光部は、それらの間に前記薬剤が存在する場合には前記光信号が遮断又は減衰されるように配置され、さらに、前記光センサーで送受信される光信号の遮断又は減衰の有無で前記薬剤の「有」又は「無」を判定する判定部と、時刻情報を生成する計時部と、第1記憶部と、を備え、前記第1記憶部は、前記判定部において少なくとも前記薬剤が「無」と判定された際に生成された時刻情報と判定結果を格納することを特徴とするものである。
上記構成の服薬管理装置では、多孔板が、その複数の孔部にブリスター部を有するPTPシートの複数のブリスター部を嵌合させるので、各ブリスター部の位置決め、すなわちブリスター部内の薬剤の位置決めを行うように作用する。
光センサーは、その発光部と受光部で位置決めされたブリスター内に存在する薬剤を挟むように配置されて、発光部から送信される光信号が薬剤によって遮断又は減衰されて受光部で受光されない又は光量の減少した光信号が受光される状況及び遮断されずに受光部で受光される状況を発生させるように作用する。光センサーによる光信号の送受信の精度を高めるためにも、複数のブリスター部に嵌合する多孔板の孔部の存在、その配置や寸法の精度が重要となる。
さらに、基板は発光部と受光部からなる光センサーを固定して配置する作用を有するので、その配置寸法についての精度も重要である。
判定部は、光センサーで送受信される光信号の遮断又は減衰の有無で薬剤の「有」又は「無」を判定するように作用する。
計時部は、時刻情報を生成して、判定部で判定される薬剤の「有」及び「無」の判定時の時刻情報を提供するように作用し、第1記憶部は判定部で判定される薬剤の「有」及び「無」という判定結果及びその判定の際に計時部によって生成された時刻情報を格納するように作用する。時刻情報には年月日に関する情報も含まれる。
なお、第1記憶部における格納は、判定部において少なくとも薬剤が「無」と判定された際に判定部によって実行されるが、これは、PTPシートなどのパッケージには複数の薬剤がブリスター部に収容されて所定の用量ずつ服用され、判定結果が「無」の場合には存在していた薬剤が服用されたという情報が得られたことになる一方、「有」の場合には、まだそのまま薬剤が存在しており服用されていないという情報であり、服用されたことを確認したい服薬管理上、必須とも言えず、「無」と変化した際に格納されればよい場合もあると考えられるためである。
したがって、第1記憶部には、判定部において薬剤が「有」と判定された場合にも判定部によって、判定結果及びその判定の際に計時部によって生成された時刻情報を格納してもよい。
また、本願特許請求の範囲及び明細書において「部」と記載されているものは部品やデバイスを意図するものである。
また、第2の発明である服薬管理装置は、第1の発明において、前記発光部及び受光部のすくなくとも1つは基板上に代えて前記孔部の内側面に設置されることを特徴とするものである。
上記構成の服薬管理装置では、光センサーを構成する発光部と受光部は基板上に配置されたが、第2の発明では、この基板に代えて孔部の内側面に設置されるものである。このような光センサーであれば、多孔板が、その孔部の配置に加えて光センサーの配置も行うように作用する。したがって、基板と多孔板のずれを考慮する必要がない。
そして、第3の発明である服薬管理装置は、第1の発明又は第2の発明において、前記多孔板、前記基板、前記光センサー及び前記判定部は、開閉可能なカバーを有するケースに収納され、前記ケースは前記カバーの閉時を検出する開閉センサーを備え、前記判定部は、前記開閉センサーが前記カバーの閉時を検出したタイミングで前記薬剤の「有」又は「無」を判定することを特徴とするものである。
上記構成の服薬管理装置では、第1の発明又は第2の発明の作用に加えて、開閉センサーは、カバーの閉時を検出するので判定部の判定のタイミングを供給するように作用する。
さらに、第4の発明である服薬管理装置は、第1の発明乃至第3の発明のいずれか1つの発明において、前記多孔板は、前記PTPシートの向きを検出可能な向き位置確認構造を有することを特徴とするものである。
上記構成の服薬管理装置では第1の発明乃至第3の発明の作用に加えて、多孔板が向き位置確認構造を有して、収納するPTPシートの向きを検出するように作用する。PTPシートの向きが一定しないといずれの位置の薬剤が服用されているかという情報が定まらないので、この向き位置確認構造は、服薬の精度を担保するものである。
第5の発明である服薬管理装置は、第1の発明乃至第4の発明のいずれか1つの発明において、前記カバーの前記PTPシートに当接する側の面は、前記光信号を反射する材料で構成されることを特徴とするものである。
上記構成の服薬管理装置では、第1の発明乃至第4の発明の作用に加えて、カバーのPTPシートに当接する側の面が光信号を反射する材料で構成されることから発光部から発信された光信号を反射するという作用を有する。薬剤が服用された後にはブリスター部が空となるため、本来発光部から発信される光信号が受光部で受光されるまでそれを遮断又は減衰するものはないが、PTPシートのブリスター部を封じるように貼られたアルミ箔が薬剤を取り出した際にブリスター部側に入る可能性もある。
その場合には、光信号がアルミ箔によって遮断される可能性があるが、アルミ箔がブリスター箔内に入ってくる場合には孔が露出していることになり、その孔の部分に当接しているカバーの裏面が光信号を反射する材料で構成されていることによれば、光信号をより効率よく反射することになり、光信号がアルミ箔で遮断又は減衰された場合でも受光部でより多くの光信号が受信されるように作用する。
そして、第6の発明である服薬管理装置は、第1の発明乃至第5の発明のいずれか1つの発明において、第1表示部を備えて、前記第1記憶部に格納された時刻情報と判定結果を表示することを特徴とするものである。
上記構成の服薬管理装置では、第1の発明乃至第5の発明の作用に加えて、第1表示部が判定部で実行された判定の結果とその判定の際に計時部によって生成された時刻情報が表示されるという作用を有する。
第7の発明である服薬管理システムは、前記判定部において少なくとも前記薬剤が「無」と判定された際に生成された時刻情報と判定結果を別体の端末に送信する第1通信部を備える請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の服薬管理装置と、前記第1通信部から発信される情報を受信する第2通信部と前記時刻情報と前記判定結果を表示する第2表示部を有する端末と、を有することを特徴とするものである。
上記構成の服薬管理システムでは、服薬管理システムに設けられた第1通信部が判定結果とその判定時に計時部によって生成された時刻情報を別体の端末に送信するという作用を有し、端末の第2通信部は時刻情報と判定結果という情報を第1通信部から受信するように作用し、第2表示部はその時刻情報と判定結果を表示するように作用する。端末は服薬管理装置とは別体のものであり、例えば服薬管理装置を利用している患者などが所有するスマートフォンやタブレット端末などの携帯情報端末(PDA)が該当する。患者以外の管理者が所有する端末であってもよい。このような端末は例えば複数の服薬管理装置からの情報を受信することで、これらをまとめて管理するようにも作用する。
第8の発明である服薬管理システムは、薬剤を収容する凸状のブリスター部を有するPTPシートの複数の前記ブリスター部に嵌合する複数の孔部を有する多孔板と、この多孔板に対して底面を構成する基板と、この基板上の複数の前記孔部内に設置され光信号を送信する発光部とこの光信号を受信する受光部を有する光センサーを備え、前記発光部と前記受光部は、それらの間に前記薬剤が存在する場合には前記光信号が遮断又は減衰されるように配置され、さらに、前記光センサーで送受信される光信号の遮断又は減衰の有無で前記薬剤の「有」又は「無」を判定する判定部と、時刻情報を生成する計時部と、前記判定部において少なくとも前記薬剤が「無」と判定された際に生成された時刻情報と判定結果を別体の端末に送信する第1通信部と、を備える服薬管理装置と、前記第1通信部から発信される情報を受信する第2通信部と、この第2通信部で受信された前記時刻情報と前記判定結果を格納する第2記憶部と、前記時刻情報と前記判定結果を表示する第2表示部と、を備える端末と、を有することを特徴とするものである。
上記構成の服薬管理システムは、服薬管理装置が備える機能を最低限のものとしている。具体的には第7の発明における服薬管理装置が備えている第1記憶部や第1表示部は備えることなく、第1通信部が判定部における判定結果とその際の時刻情報を別体の端末の第2通信部に送信するように作用する。
別体の端末の第2通信部によって受信された判定結果と時刻情報は、第2記憶部に格納されるように作用し、第2表示部に表示されるように作用する。
第8の発明においては、服薬管理装置は情報を得ることのみに特化され、判定結果やその時刻情報についてはすべて別体端末において確認されるように作用している。
本発明の第1の発明である服薬管理装置では、薬剤の服用を容易かつ正確に把握することが可能であり、また、その時刻も正確に把握することが可能である。
具体的には、PTPシートのブリスター部のそれぞれに対応する孔部を備えた多孔板にPTPシートを嵌合させた状態で薬剤の有無が判定されるため、装着が容易で簡単に薬剤の有無に関する情報を得ることが可能である。さらに、光センサーの発光部と受光部が、薬剤を挟んで発光部と受光部の間の光路を遮断又は減衰するように配置されるため、薬剤の有無の判定が容易であり、しかもその精度を高くすることが可能である。そして、ブリスター部毎に薬剤の存在を同時に判定、すなわち残っている薬剤の分布を把握することが可能である。
本発明の第2の発明である服薬管理装置では、第1の発明の効果に加えて、光センサーが多孔板の孔部の内側面に設けられていることから、多孔板と基板のずれを考慮する必要がなく、多孔板の孔部にPTPシートのブリスター部が嵌合しさえすれば精度の高い判定が可能である。
本発明の第3の発明である服薬管理装置では、第1の発明又は第2の発明の効果に加えて、開閉センサーによって判定部による薬剤の「有」又は「無」の判定のタイミングを定めることが可能である。開閉センサーを備えることで服薬の後にカバーを閉じる動作を行った瞬間という最も服薬を端的に確認可能なタイミングで判定することが可能であり、また、その際のみに判定のための電力を消費すれば足りるので省エネルギー効果も期待できる。
本発明の第4の発明である服薬管理装置では、第3の発明の効果に加えて、PTPシートの向きを一定の正しい方向にして多孔板に嵌合可能であるので、どの位置のブリスター部に収容された薬剤が服用されたのか常に正しい判定を行うことが可能である。
本発明の第5の発明である服薬管理装置では、第3の発明又は第4の発明の効果に加えて、薬剤が取り出された後のブリスター部の孔から漏洩する発光部からの光信号を反射して、受光部が容易に受光できる。
薬剤を取り出した際にPTPシートのブリスター部を封じるように貼られたアルミ箔がブリスター部側に入る可能性があるが、その際には光信号がそのアルミ箔によって遮断する可能性もあることから、特に孔から漏洩する光信号を反射してブリスター部の内部に導くことが重要となる。そのような場合にも光信号を反射して受光部による受光を促進する効果を有している。
本発明の第6の発明である服薬管理装置では、第5の発明の効果に加えて、服薬している患者などが判定部で実行された判定の結果とその判定の際に計時部によって生成された時刻情報を視覚的に捉えることが可能である。
本発明の第7の発明である服薬管理システムは、服薬管理装置を利用している患者などが所有するスマートフォンやタブレット端末などの携帯情報端末(PDA)などの別体の端末で判定結果及び時刻情報を確認することができる。したがって、服薬管理装置の使用者と判定結果や時刻情報の確認者が同一とするか否かの選択が可能であるので、患者以外の管理者が利用することが可能である。また、例えば複数の服薬管理装置からの情報を別体の端末で受信することで、複数の服薬管理装置をまとめて管理することも可能である。
本発明の第8の発明である服薬管理システムは、第7の発明と同一の効果を発揮することができることに加え、服薬管理装置は情報を得ることのみに特化され、判定結果やその時刻情報についてはすべて別体の端末の第2記憶部において格納され、第2表示部において表示されて確認されるため、服薬管理装置を簡素化、小型化することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置の構成を表す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置に装着されるPTPタイプの薬剤シートの構成を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置の内部構造物である多孔板と基板と電源の構成を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置の多孔板に薬剤シートを嵌合させた状態を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置において固定ケースに収容された多孔板に薬剤シートを嵌合させた状態を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置の固定ケースの可動カバーを閉じた状態を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置の多孔板の孔部に薬剤シートのブリスターが嵌合し、固定ケースの可動カバーが閉じた状態を示す概念図である。 本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係る服薬管理システムのブロック図である。 本発明の第3の実施の形態に係る服薬管理システムのブロック図である。を示す概念図である。
以下に、本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置について図1乃至図8を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置の構成を表す概念図であり、図2は本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置に装着されるPTPタイプの薬剤シートの構成を示す概念図であり、図3は服薬管理装置の内部構造物である多孔板と基板と電源の構成を示す概念図である。
服薬管理装置1は、図3に示されるように基板16上に密着して固定される多孔板4及び電源17から構成される内部構造物15を備えており、これらが図1に示されるような固定ケース2内に収容されている。また、図3には示されていないが、基板16には後述する発光部と受光部を備える光センサーが設置されており、さらに、基板16には、判定部及び計時部が制御機能を備えたマイクロプロセッサとして、第1記憶部がメモリとして搭載されており、これらは基板16に形成される回路に接続されている。
固定ケース2は、可動カバー3を備えており、固定ケース2の上部に設けられた基軸14によって開閉可能に軸支されている。また、可動カバー3には磁石13が設けられており、多孔板4に設けられている磁気センサー5と相まって、この可動カバー3の開閉状態を検出することが可能である。つまり、第1の実施の形態に係る服薬管理装置1では、開閉センサーとして磁石13と磁気センサー5の組合せを採用している。
さらに、可動カバー3の内側面は薬剤シート押え面12として機能しており、この薬剤シート押え面12は図示されていない光センサーの発光器から放射される光信号を反射可能な部材から構成されている。
電源17は、光センサー、判定部、計時部、第1記憶部及び磁気センサー5に対して動作のために必要な電力を供給するものである。
多孔板4にはPTPタイプの薬剤シート8に凸状に形成されている複数のブリスター10が嵌合可能な孔部6が構成されている。また、多孔板4には嵌合している薬剤シート8を取り外す際に指を掛けやすいように長手方向の両端に凹状に薬剤シート手掛部7が設けられている。この薬剤シート手掛部7は指を掛けて薬剤シート8が取り出されればよいので、その形状は凹状であれば、図1に示されるような弧状であってもV字状やコ字状の切欠きであってもよく、その形状は特に限定するものではない。
なお、多孔板4に穿設された孔部6の配置構造は図3で確認されるように図中正面視右側に寄っている。これは、一般的に薬剤シート8は、その上側に薬剤名が記載されブリスター10が形成されていない端部を備えており、その端部を図中正面視左側の多孔板4上に配置するようにしたためである。このように多孔板4を薬剤シート8の長手方向に対して非対称構造とすることで、薬剤シート8の向き位置を確認することが可能である。このように構成によって、患者が服薬した後で、再度固定ケース2内に薬剤シート8を、常に一定方向に向けて収容させて、薬剤の配置・分布を固定することができる。したがって、服薬の有無が正しく判定され、その精度を向上させることが可能である。
さらに、多孔板4には前述のとおりその側面に磁気センサー5が埋設されている。この磁気センサー5は可動カバー3の磁石13による磁力を検知することができ、この検知の有無によって可動カバー3の開閉の状態を検出することが可能となっている。
薬剤シート8は図2にも示されるとおり、ブリスター10に個別に薬剤9が収容されており、裏面には薬剤9を内封するためにアルミ箔11が貼られている。多孔板4の孔部6はブリスター10の位置に合わせて配置されている。
なお、ブリスター10を有するPTPタイプの薬剤シート8は、内封される薬剤9が大気に触れることによる吸湿、紫外線などによる変質を防止する効果を有しており、薬剤9の破損を防ぐ効果も発揮するものである。
なお、本実施の形態に係る服薬管理装置1においては、薬剤シート8の向き位置確認構造として多孔板4の非対称構造を採用したが、薬剤シート8と多孔板4のそれぞれに凹部と凸部を形成して、それらを嵌合させるような構造として向き位置確認構造としてもよいし、他にも薬剤シート8と多孔板4のそれぞれに符合するマーカーを付しておき、それらを符合させる位置を特定可能にして、向き位置確認構造としてもよい。
図4は本発明の第1の実施の形態に係る服薬管理装置の多孔板に薬剤シートを嵌合させた状態を示す概念図であり、これを固定ケースに収容した状態が図5であり、図6は固定ケースの可動カバーを閉じた状態を示す概念図である。
薬剤シート8は、図4に示すようにブリスター10を下方にしながら、多孔板4の孔部6に嵌合するように覆い被せる。従って上面には薬剤シート8のアルミ箔11が見える状態となる。
図5に示されるように、内部構造物15がそのまま固定ケース2に収容されており、可動カバー3の内側面の薬剤シート押え面12は、可動カバー3を閉じることによって薬剤シート8のアルミ箔11に当接するように構成されている。
本実施の形態に係る服薬管理装置1においては、薬剤シート8が多孔板4に密着して、薬剤9が多孔板4の孔部6に完全に収容された状態で薬剤9の有無を判定することが重要である。それは薬剤9の有無を光信号の遮断の有無で判断するため、各孔部6から光信号の漏洩を抑制する必要があるためである。したがって、固定ケース2と可動カバー3は、閉じたときに薬剤シート8が多孔板4に密着するように高い寸法精度と高い剛性を有することが重要である。
図5に示される状態では、磁気センサー5は開状態として検出し、図6のように可動カバー3が閉じた状態となった場合に閉状態として検出する。なお、可動カバー3に設けられる磁石13と多孔板4に設けられる磁気センサー5は当然符合する位置に設けられるものである。
本実施の形態においては、可動カバー3の開閉状態を把握する開閉センサーとして磁気センサーを用いたが、電気接点の接触など他の方式によるセンサーを用いてもよい。
次に、図7及び図8を参照しながら、本発明の実施の形態に係る服薬管理装置の光センサーによるブリスター10に内封された薬剤9の有無の検出のメカニズムについて説明する。図7は、服薬管理装置の多孔板の孔部に薬剤シートのブリスターが嵌合し、固定ケースの可動カバーが閉じた状態を示す概念図であり、図8は服薬管理装置のブロック図である。
図7において、基板16上に設置された発光器21と受光器22から構成されているのが服薬管理装置1の光センサーである。発光器21と受光器22は、多孔板4に穿設された孔部6内のそれぞれに配置されており、この孔部6には薬剤シート8に形成されたブリスター10が嵌合し、その内部に薬剤9が密閉されている。したがって、多孔板4に穿設された複数の孔部6によってブリスター10内の薬剤9と発光器21及び受光器22をそれぞれ正確に同じ位置に定めることが可能である。また、孔部6を設けることで、隣接する孔部6間において発光器21からの光信号の漏洩を防止することも可能である。さらに、孔部6内のそれぞれに発光器21と受光器22が配置されているのでブリスター10の配置と薬剤9の分布に関する情報も得ることができる。
また、可動カバー3が閉じており、薬剤シート8のアルミ箔11には可動カバー3の内側面を構成する薬剤シート押え面12が当接する状態となっている。
一方、図8の服薬管理装置1においては、薬剤シート8のブリスター10に内封されている薬剤9の有無の判定を行う薬剤管理に必要な構成要素がブロック図として示されている。具体的には、図7に示される発光器21と受光器22から構成される光センサー23、また、計時部25と判定部26を備えつつ、制御機能を備えているマイクロプロセッサなどの第1制御部24、そして判定部26による薬剤9の有無に関する判定結果及び判定時に計時部25で生成された時刻情報を格納する第1記憶部27、さらに、判定結果と判定時の時刻情報を表示する第1表示部28を備えた服薬管理装置1が示されている。
さらに、第1制御部24に予め薬剤9に応じて服薬指示や警報に関する機能を持たせてもよい。患者が薬剤を服用すべき個数、頻度やタイミング(服薬時刻)といった薬剤9に関する情報を第1記憶部27に記憶させておき、第1記憶部27からのその情報と計時部25からの時刻情報の入力を受けて、第1制御部24は、第1表示部28に対して服薬指示を表示したり、判定部26による判定結果が服薬のタイミングを逸していると判断されるような場合には警報を表示させることができる。第1制御部24は、マイクロコンピュータなどプログラムが書きこみ可能な情報処理装置であり、薬剤9の種類に応じてプログラムを書き込んでおく。その際に、外部からプログラム入力するために別途入力部(図示せず)を設けておくことも考えられる。第1記憶部27においても、薬剤9に関する情報について予め格納しておく他、入力部を利用して格納可能としてもよい。
なお、これらの構成要素は本図には示されていない電源17によって作動するものである。
図7に示されるようにブリスター10内に薬剤9が存在する状態では、発光器21から発信される光信号は薬剤9によって遮断され、受光器22において受信されないかあるいは弱い光信号として受信されるので、図8の判定部26においては薬剤9が「有」として判定される。
薬剤9が患者によって服用される際には、薬剤9がブリスター10から外へ出ていくので、透明なブリスター10は空の状態となり発光器21から発信された光信号は受光器22によって受信され、判定部26において薬剤9は「無」として判定される。受光器22としては、例えばフォトトランジスタなど受光する光の強度により発生する電流が変化するものを用いることで、判定部26はその電流を計測することで薬剤の有無を判定することができる。
その判定結果は判定部26によって第1記憶部27に格納される。その際に判定部26は、計時部25が判定時に生成した時刻情報を受信して、判定結果と共にその時刻情報を第1記憶部27に格納する。なお、既に述べたとおり、服薬は患者が薬剤を服用した際に判定されるため、判定部26による第1記憶部27への判定結果の格納は「無」と判定された場合のみとしてもよい。
さらに、図1乃至図6においては、服薬管理装置1には第1表示部28が示されていなかったが、第1表示部28を備えることで判定部26による判定結果及びその時刻情報を表示して、患者など服薬管理装置1の利用者が服薬の有無について確認可能とすることができる。この第1表示部28の例としては、液晶画面や有機EL画面などのディスプレイ画面が挙げられる。
患者によって薬剤9がブリスター10から取り出される際には、アルミ箔11は破られるが、その破断されたアルミ箔11の破片は一般的には薬剤9がブリスター10から出る方向に拡がるので、ブリスター10内には入り込むことはないと考えられる。
しかしながら、例えば可動カバー3を閉じた際に薬剤シート押え面12によって、あるいは患者自身によって押し返される場合も考えられる。その場合には薬剤9がない場合でもアルミ箔11によって光信号が反射され、受光器22に届く光信号の光量が減少する可能性もある。そこで、ブリスター10内から外側へ漏れる光信号をより効率的に反射するために可動カバー3の裏側、内側面には光信号を反射する材料、望ましくは反射効率の高い材料で構成された薬剤シート押え面12が設けられている。この薬剤シート押え面12によって光信号をブリスター10内部へと反射して受光器22に届く光量を増加させている。
また、判定部26においては、受光器22に届く光信号の光量に対する設定可能なしきい値を設けて、薬剤9による光信号の遮断や減衰の程度を把握した上で、あるいはアルミ箔11の破片の状態を把握した上でしきい値を変更することで精度を高めることができる。判定部26に代えて、受光器22の感度を調整するようにしてもよい。
図7に示されるとおり、発光器21と受光器22から成る光センサーは、多孔板4の孔部6毎にそれぞれ一対で設けられている。したがって、これらの発光器21と受光器22はそれぞれ識別符号を備えており、判定部26は受光器22を識別可能で、その識別符号を紐付けて判定結果を第1記憶部27に格納する。したがって、服薬されたのは薬剤9か、残っているのはいずれの薬剤9についてその分布も把握することが可能である。
なお、本実施の形態に係る服薬管理装置1では、発光器21と受光器22はそれぞれ基板16の上面に設置されているが、多孔板4の孔部6の内側面に設けてもよい。その際には内側面に接するように設けてもよいし、一部又は全部が多孔板4に埋まるように設けてもよい。このように多孔板4の孔部6側に設けることで、基板16と多孔板4の固定ずれによる薬剤シート8のブリスター10位置に対する発光器21と受光器22の配置精度の低下を考慮する必要がなく、光センサーによる薬剤9の有無の検出精度をより高くすることが可能である。
また、その際には多孔板4を基板16としても機能させてもよい。すなわち、多孔板4内に前述の判定部及び計時部、第1記憶部が搭載され、これらを接続する回路も多孔板4の下面あるいは内部に形成される。
なお、図7では薬剤シート押え面12とアルミ箔11の間及び薬剤シート8と多孔板4の間のそれぞれの隙間は図面の構成上便宜的に設けたものであって、実際の服薬管理装置1では既に述べたとおりそれぞれ当接・密着するように構成される。
次に、第1の実施の形態に係る磁気センサー5の機能について説明を加える。磁気センサー5は、図5,6に示される磁石13の磁力を検知するセンサーであるが、磁力の有無の検知によって服薬管理装置1の可動カバー3の開閉を検知するセンサーとして機能する。
したがって、服薬管理装置1の可動カバー3が閉じられた状態から一旦開かれて再度閉じられると、磁気センサー5が磁石13の磁力を検知して、患者が服薬したか否か判断すべきタイミングを抽出することができる。そこで、この磁気センサー5で作動信号を発生させ、これを第1制御部24を介して光センサー23、計時部25、判定部26及び第1記憶部27に送信して作動させることで、磁気センサー5は判定のタイミングを提供することが可能であると同時に、そのタイミングのみ電源17に電力供給を促してその負荷を軽減することができる。
なお、第1表示部28についても磁気センサー5のタイミングに合わせてもよいが、患者などが随時服薬状況を確認可能なように別にスイッチを設けてもよい。また、服薬管理装置1においては、開閉センサーとして磁気センサー5と磁石13を用いたが、固定ケース2本体側と可動カバー3の両方に電気接点を設けて、可動カバー3の開閉に伴う電気回路の導通と遮断を検知することで開閉センサーとして機能するようにしてもよい。
次に、図9を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る服薬管理システムについて説明する。図9は、第2の実施の形態に係る服薬管理システムのブロック図である。図9において、服薬管理システム40は第1の実施の形態に係る服薬管理装置1と別体の携帯端末31を備えるものであり、服薬管理装置1は図8に示されたものに第1通信部29を追加したものとなって、第1通信部29及び通信網30を介して携帯端末31に接続可能に構成されている。
別体の携帯端末31には、服薬管理装置1と通信網30を介して通信するための第2通信部33、判定結果や時刻情報あるいは携帯端末31及び服薬管理装置1に対して入力するに必要な項目や後述する服薬指示や警報などの情報を表示するための第2表示部32及び通信や表示、あるいは携帯端末31における入出力を制御するための第2制御部34が備えられている。
この服薬管理システム40では、服薬管理装置1に第1通信部29を備えることで、判定部26による薬剤9の有無に関する判定結果及び判定時に計時部25で生成された時刻情報を第1制御部24は、第1通信部29及び通信網30を介して携帯端末31の第2通信部33に送信することが可能である。したがって、判定結果及び時刻情報を携帯端末31の第2制御部34によって第2表示部32に表示させて確認することが可能である。
すなわち、携帯端末31を別体として服薬管理装置1を利用している患者の他にその家族や医療関係者が所持することで、遠隔でも服薬の有無を確認することが可能である。なお、医療関係者や医療機関、研究機関などによって遠隔で服薬の有無を確認する場合には、複数の患者からの情報を受信する場合が考えられるため、服薬管理装置1にも識別符号を割り当てておき、判定結果や時刻情報に識別符号を紐付け可能にしておくとよい。この服薬管理装置1の識別符号によって患者を識別することが可能となる。識別符号は第1記憶部27あるいは第1制御部24に格納しておき、それぞれ計時部25や判定部26に送信して判定結果及び時刻情報、あるいはいずれか一方に紐付けされるように構成するとよい。なお、送信のタイミングは、第1制御部24によって設定されるが、判定部26によって判定されたタイミングとしたり、あるいは判定結果が「無」となったタイミングとしたりすることができる。
さらに、携帯端末31から第2通信部33、通信網30及び第1通信部29を介して薬剤9に関する情報(薬剤名、服薬個数、服薬頻度、服薬タイミング(服薬時刻))、さらには薬剤シート8のブリスター10の配置に関する情報などを第1制御部24は、第1記憶部27に読み出し可能に入力可能としてもよい。
そして、判定部26によって判定結果が生成される際に、これらの情報を判定結果に紐付けて第1記憶部27に格納したり、紐付けられた情報も含めて第1表示部28や第2表示部32に表示することで患者などの服薬状況をブリスター10配置のいずれの薬剤9がいつ服用されたか、残っている薬剤9の分布も含めてより容易に正確に把握することが可能である。
また、服薬管理装置1の機能については既に図8を参照しながら説明したとおりであるが、携帯端末31を備えているので、服薬指示や警報も第1制御部24によって第1表示部28の他、第1通信部29、通信網30、第2通信部33及び第2制御部34を介して第2表示部32に表示することが可能であり、携帯端末31を所持している患者の他にその家族や医療関係者にも知らせることが可能である。
携帯端末31としては、スマートフォンやタブレット端末などの携帯情報端末(PDA)あるいは小型の専用端末などが考えられる。本実施の形態における携帯端末31には記憶部が設けられておらず、判定結果及び時刻情報は服薬管理装置1の計時部25及び判定部26から直接あるいは一旦第1記憶部27に格納されたものを第2通信部33で受信する。なお、携帯情報端末を利用する場合には、その端末の情報処理デバイスをそのまま第2制御部34として利用可能である。
また、通信網30としては、インターネットなどの広域の情報通信網の他、ブルートゥース(ブルートゥース エスアイジー,インコーポレイテッドの登録商標)などの短距離間の通信網が存在するので、患者の家族や医療関係者などが利用する場合は広域の情報通信網、患者自身が利用する場合は短距離間の通信網が考えられる。さらに、通信網30を短距離間の通信網とし、携帯端末31で判定結果や時刻情報を受けた後に、この携帯端末31の第2通信部33及び広域の情報通信網を介して、例えば医療機関のサーバーに接続して、医療機関の患者全体の服薬状況を把握するシステムとすることも考えられる。
なお、この第1通信部29も電源17から電力が供給される。
最後に、図10を参照しながら、本発明の第3の実施の形態に係る服薬管理システムについて説明する。図10は、第3の実施の形態に係る服薬管理システムのブロック図である。図10において、服薬管理システム40aは服薬管理装置1aと別体の携帯端末31aを備えるものであり、服薬管理装置1aは図8に示されたものから、第1記憶部27及び第1表示部28を削除して第1通信部29を追加したものとなって、第1通信部29及び通信網30を介して携帯端末31aに接続可能に構成されている。
この服薬管理システム40aでは、服薬管理装置1aに第1通信部29を備えるものの、第1記憶部27及び第1表示部28を削除することで、服薬管理装置1aを情報を得るという最低限の機能に特化して構成して簡素化しつつ、第1制御部24から第1通信部29及び通信網30を介して送信され、別体の携帯端末31aの第2通信部33で受信した判定結果やその時刻情報は第2制御部34によって第2記憶部35に格納される。また、それらの情報は第2制御部34によって第2通信部33から直接あるいは第2記憶部35を介して第2表示部32で確認することが可能である。
服薬管理装置1aに関するその他の技術内容、携帯端末31aに関する他の技術内容や通信網30に関する技術内容は、第2の実施の形態に係る服薬管理システムと同じである。また、薬剤9に関する情報に関する格納は、第2記憶部35で行われ、紐付けられた情報も含めた表示は第2表示部32によって行われる。
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項8に記載された発明は、服薬管理を必要とする患者の服薬状況を患者自身あるいはその家族や医療関係者がリアルタイムで確認可能であるため、患者などの服薬管理の他、個人病院から地域の中核病院まで広く医療機関における診察にも利用可能であり、また、医療検査機関における検査、薬剤メーカによる薬効試験や医学研究機関における治療法研究においても利用可能である。
1,1a…服薬管理装置 2…固定ケース 3…可動カバー 4…多孔板 5…磁気センサー 6…孔部 7…薬剤シート手掛部 8…薬剤シート 9…薬剤 10…ブリスター 11…アルミ箔 12…薬剤シート押え面 13…磁石 14…基軸 15…内部構造物 16…基板 17…電源 21…発光器 22…受光器 23…光センサー 24…第1制御部 25…計時部 26…判定部 27…第1記憶部 28…第1表示部 29…第1通信部 30…通信網 31,31a…携帯端末 32…第2表示部 33…第2通信部 34…第2制御部 35…第2記憶部 40,40a…服薬管理システム

Claims (2)

  1. 薬剤を収容する凸状のブリスター部を有するPTP(pressthroughpack)シートを収容する固定ケースと、
    前記固定ケースの底面を構成する基板と、
    前記基板上に設置された発光部と、
    前記基板上の前記発光部と異なる位置に設置され、前記発光部から射出された光を受光する受光部と、
    開閉可能なカバーと、
    を備え、
    前記発光部と前記受光部は、それらの間に前記薬剤が存在する場合には前記光が遮断又は減衰されるように離れて配置され、
    前記カバーの前記PTPシートに当接する側の面は、前記発光部からの前記光を前記受光部に向けて反射するため反射材料で構成された服薬管理装置。
  2. 服薬管理装置と端末とを備えた服薬管理システムであって、
    前記服薬管理装置は、
    薬剤を収容する凸状のブリスター部を有するPTP(pressthroughpack)シートを収容する固定ケースと、
    前記固定ケースの底面を構成する基板と、
    前記基板上に設置された発光部と、
    前記基板上の前記発光部と異なる位置に設置され、前記発光部から射出された光を受光する受光部と、
    開閉可能なカバーと、
    を備え、
    前記発光部と前記受光部は、それらの間に前記薬剤が存在する場合には前記光が遮断又は減衰されるように離れて配置され、
    前記カバーの前記PTPシートに当接する側の面は、前記発光部からの前記光を前記受光部に向けて反射するため反射材料で構成され、
    前記端末は、
    前記服薬管理装置から発信される情報を受信する通信部と、前記通信部で受信された情報を格納する記憶部と、前記薬剤の「有」又は「無」を判定した結果を表示する表示部と、を備えたことを特徴とする服薬管理システム。
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